JPH0525107A - 光学活性α−ヒドロキシ−βーアミノ酸エステルのラセミ化法 - Google Patents
光学活性α−ヒドロキシ−βーアミノ酸エステルのラセミ化法Info
- Publication number
- JPH0525107A JPH0525107A JP3203605A JP20360591A JPH0525107A JP H0525107 A JPH0525107 A JP H0525107A JP 3203605 A JP3203605 A JP 3203605A JP 20360591 A JP20360591 A JP 20360591A JP H0525107 A JPH0525107 A JP H0525107A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optically active
- amino acid
- hydroxy
- alpha
- acid ester
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】光学活性3−アミノ−2−ヒドロキシ酪酸エス
テル類を用い、2位及び3位をラセミ化し、生成物とし
て生理活性物質ベスタチン、レニンインヒビタ−の中間
体であるスレオ選択性の化合物を得る。 【構成】式(1)に示される化合物の2位のヒドロキシ
基を酸化し、α−ケトエステルとした後、3位のラセミ
化を行ない、ついでα位のカルボニルを還元することに
よりラセミ体を得る。 (式中R1はC1〜C8の炭化水素基、R2及びR3は
保護基、R4はエステル残基を示す。*はRまたはSを
示す。)
テル類を用い、2位及び3位をラセミ化し、生成物とし
て生理活性物質ベスタチン、レニンインヒビタ−の中間
体であるスレオ選択性の化合物を得る。 【構成】式(1)に示される化合物の2位のヒドロキシ
基を酸化し、α−ケトエステルとした後、3位のラセミ
化を行ない、ついでα位のカルボニルを還元することに
よりラセミ体を得る。 (式中R1はC1〜C8の炭化水素基、R2及びR3は
保護基、R4はエステル残基を示す。*はRまたはSを
示す。)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明における光学活性α−ヒド
ロキシ−β−アミノ酸エステル(例えば3−アミノ−2
−ヒドロキシ酪酸エステル類)は、医薬品の原料として
用いられ、例えば制癌剤であるベスタチン中間体、降圧
剤レニンインヒビタ−中間体として利用されている。さ
らにベスタチン、レニンインヒビタ−共に相対配置がス
レオの光学活性体が利用されている。
ロキシ−β−アミノ酸エステル(例えば3−アミノ−2
−ヒドロキシ酪酸エステル類)は、医薬品の原料として
用いられ、例えば制癌剤であるベスタチン中間体、降圧
剤レニンインヒビタ−中間体として利用されている。さ
らにベスタチン、レニンインヒビタ−共に相対配置がス
レオの光学活性体が利用されている。
【0002】
【従来の技術】α−ヒドロキシ−β−アミノ酸もしくは
そのエステルの製法としては、特公昭57−5833
8、特開昭62−234071、特公昭62−5834
6などが知られている。しかし、光学活性α−ヒドロキ
シ−β−アミノ酸もしくはそのエステルのα、β位のラ
セミ化方法については、知られておらず、光学分割によ
り分けられた不要な対掌体については、これまで利用さ
れていなかった。
そのエステルの製法としては、特公昭57−5833
8、特開昭62−234071、特公昭62−5834
6などが知られている。しかし、光学活性α−ヒドロキ
シ−β−アミノ酸もしくはそのエステルのα、β位のラ
セミ化方法については、知られておらず、光学分割によ
り分けられた不要な対掌体については、これまで利用さ
れていなかった。
【0003】
【0004】この不要な対掌体について、α、β位のラ
セミ化を行ない、スレオ選択的化合物を得る方法が必要
とされていた。しかし、α−ヒドロキシ−β−アミノ酸
類は、α−アミノ酸類と異なり、不斉中心であるα位、
β位ともに酸、アルカリに対して安定で、極めてエピメ
リ化しにくいため、新しいラセミ化法の開発が課題とな
っている。この課題について検討を行なったところ良好
な結果が得られたので以下に示す。
セミ化を行ない、スレオ選択的化合物を得る方法が必要
とされていた。しかし、α−ヒドロキシ−β−アミノ酸
類は、α−アミノ酸類と異なり、不斉中心であるα位、
β位ともに酸、アルカリに対して安定で、極めてエピメ
リ化しにくいため、新しいラセミ化法の開発が課題とな
っている。この課題について検討を行なったところ良好
な結果が得られたので以下に示す。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記した
ような課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、本発
明に至った。即ち本発明はアミノ基の保護された光学活
性α−ヒドロキシ−β−アミノ酸エステルを(1)酸化
し、対応する光学活性α−オキソ−β−アミノ酸エステ
ルとし、次いで(2)ラセミ化した後、(3)α−オキ
ソ基を還元し、α−ヒドロキシ基に戻すことを特徴とす
る光学活性α−ヒドロキシ−β−アミノ酸エステルのラ
セミ化法に関するものである。
ような課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、本発
明に至った。即ち本発明はアミノ基の保護された光学活
性α−ヒドロキシ−β−アミノ酸エステルを(1)酸化
し、対応する光学活性α−オキソ−β−アミノ酸エステ
ルとし、次いで(2)ラセミ化した後、(3)α−オキ
ソ基を還元し、α−ヒドロキシ基に戻すことを特徴とす
る光学活性α−ヒドロキシ−β−アミノ酸エステルのラ
セミ化法に関するものである。
【0006】本発明で原料として使用するアミノ基の保
護された光学活性α−ヒドロキシ−β−アミノ酸エステ
ルは前記特公昭62−58346等に開示されており、
公知であり、常法によって得ることが出来る。即ち、光
学活性α−ヒドロキシ−β−アミノ酸を、そのアミノ基
を保護したのち、エステル化するか逆にエステル化後ア
ミノ基を保護することによって得ることができる。
護された光学活性α−ヒドロキシ−β−アミノ酸エステ
ルは前記特公昭62−58346等に開示されており、
公知であり、常法によって得ることが出来る。即ち、光
学活性α−ヒドロキシ−β−アミノ酸を、そのアミノ基
を保護したのち、エステル化するか逆にエステル化後ア
ミノ基を保護することによって得ることができる。
【0007】より具体的には例えば式(1)のR1 がフ
ェニル基化合物は、例えば特公昭57−58338号記
載の光学活性3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニ
ル酪酸をアミノ基のBoc化あるいはジベンジル化、お
よびカルボン酸部分のエステル化によって得ることがで
き、R1 がシクロヘキシルの化合物は、光学活性3−ア
ミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニル酪酸を接触水素添
加した後に同様の修飾を行なうことによって得ることが
できる。
ェニル基化合物は、例えば特公昭57−58338号記
載の光学活性3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニ
ル酪酸をアミノ基のBoc化あるいはジベンジル化、お
よびカルボン酸部分のエステル化によって得ることがで
き、R1 がシクロヘキシルの化合物は、光学活性3−ア
ミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニル酪酸を接触水素添
加した後に同様の修飾を行なうことによって得ることが
できる。
【0008】本発明のラセミ化法は光学活性α−ヒドロ
キシ−β−アミノ酸エステルならば特に制限がなく広く
適用することができる。その代表的なものをあげれば、
例えば 式(1)
キシ−β−アミノ酸エステルならば特に制限がなく広く
適用することができる。その代表的なものをあげれば、
例えば 式(1)
【0009】
【化1】
(式中R1 はC1 〜C8 の炭化水素基、R2 及びR3 は
保護基、R4 はエステル残基を示す。*はRまたはSを
示す。)で示される3−アミノ−2−ヒドロキシ酪酸エ
ステルなどがあげられる。
保護基、R4 はエステル残基を示す。*はRまたはSを
示す。)で示される3−アミノ−2−ヒドロキシ酪酸エ
ステルなどがあげられる。
【0010】R1 のC1 〜C8 の炭化水素基としては特
に制限はないが、飽和又は不飽和脂肪族炭化水素基、ア
ラルキル基、アリ−ル基等があげられ、これらは反応に
支障のないかぎり置換基を有していてもよい。現在最も
中間体などに有用なものはR1 がフェニルもしくはシク
ロヘキシル基の場合の化合物である。
に制限はないが、飽和又は不飽和脂肪族炭化水素基、ア
ラルキル基、アリ−ル基等があげられ、これらは反応に
支障のないかぎり置換基を有していてもよい。現在最も
中間体などに有用なものはR1 がフェニルもしくはシク
ロヘキシル基の場合の化合物である。
【0011】R2 及びR3 のアミノ基の保護としては特
に制限はなく、アラルキル型保護基、ウレタン型保護基
等通常アミノ酸のアミノ基に使用される保護基がいずれ
も使用できるが、ラセミ化したα−ヒドロキシ−β−ア
ミノ酸エステルとしてスレオ体を選択的に得るには、R
2 及びR3 の両方がベンジルであるが、R2 又はR3 の
いずれか一方がtert−ブトキシカルボニル(Boc とい
う)他方が水素であることが好ましい。
に制限はなく、アラルキル型保護基、ウレタン型保護基
等通常アミノ酸のアミノ基に使用される保護基がいずれ
も使用できるが、ラセミ化したα−ヒドロキシ−β−ア
ミノ酸エステルとしてスレオ体を選択的に得るには、R
2 及びR3 の両方がベンジルであるが、R2 又はR3 の
いずれか一方がtert−ブトキシカルボニル(Boc とい
う)他方が水素であることが好ましい。
【0012】R4 のエステル残基としては例えばC1 〜
C6 の炭化水素基があげられ、C1 〜C6 の低級アルキ
ル基又はアリル基であり、好ましくはメチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル等の
C1 〜C4 のアルキル基、またはベンジル基が好まし
い。
C6 の炭化水素基があげられ、C1 〜C6 の低級アルキ
ル基又はアリル基であり、好ましくはメチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル等の
C1 〜C4 のアルキル基、またはベンジル基が好まし
い。
【0013】本発明における(1)の酸化工程はα位
(2位)ヒドロキシ基のケトンへの酸化であり、一般的
にヒドロキシ基をケトンにする際に使用される酸化反応
を使用することができる。たとえばクロム酸による酸化
法として、ピリジニウムクロロクロメ−トやピリジニウ
ムジクロメ−トなどが、ジメチルスルホキシド(以下、
DMSOと略する)による酸化法として、無水酢酸/D
MSO、トリエチルアミン.三酸化イオウピリジン錯体
/DMSO、ジシクロヘキシルカルボジイミド・ピリジ
ニウムトリフルオロアセテ−ト/DMSO、水溶性カル
ボジイミド塩酸塩、ピリジニウムトリフルオロアセテ−
ト/DMSOなどが挙げられる。これらの方法の内で、
好ましくは、反応試薬の毒性の低いDMSO酸化法を用
いる方が良く、さらに好ましくは、収率が良く、かつ後
処理の簡単な、無水酢酸/DMSOで行なう方法がよ
い。
(2位)ヒドロキシ基のケトンへの酸化であり、一般的
にヒドロキシ基をケトンにする際に使用される酸化反応
を使用することができる。たとえばクロム酸による酸化
法として、ピリジニウムクロロクロメ−トやピリジニウ
ムジクロメ−トなどが、ジメチルスルホキシド(以下、
DMSOと略する)による酸化法として、無水酢酸/D
MSO、トリエチルアミン.三酸化イオウピリジン錯体
/DMSO、ジシクロヘキシルカルボジイミド・ピリジ
ニウムトリフルオロアセテ−ト/DMSO、水溶性カル
ボジイミド塩酸塩、ピリジニウムトリフルオロアセテ−
ト/DMSOなどが挙げられる。これらの方法の内で、
好ましくは、反応試薬の毒性の低いDMSO酸化法を用
いる方が良く、さらに好ましくは、収率が良く、かつ後
処理の簡単な、無水酢酸/DMSOで行なう方法がよ
い。
【0014】無水酢酸/DMSOで行なう場合、DMS
Oは溶媒として用い、無水酢酸は、反応基質に対して2
〜10当量、好ましくは3〜5当量加えて行なう。反応
温度は、通常15度〜溶媒還流温度であるが、好ましく
は温度調節を必要としない室温で行なうのがよい。
Oは溶媒として用い、無水酢酸は、反応基質に対して2
〜10当量、好ましくは3〜5当量加えて行なう。反応
温度は、通常15度〜溶媒還流温度であるが、好ましく
は温度調節を必要としない室温で行なうのがよい。
【0015】反応終了後は、水を加え、抽出、洗浄、乾
燥した後に、濃縮し、必要に応じてシリカゲルカラムク
ロマトグラフィ−などで精製することによって、原料化
合物に対応する光学活性α−オキソ−β−アミノ酸エス
テルが得られる。原料化合物として前記式(1)の化合
物を用いた場合には下記方式(2)
燥した後に、濃縮し、必要に応じてシリカゲルカラムク
ロマトグラフィ−などで精製することによって、原料化
合物に対応する光学活性α−オキソ−β−アミノ酸エス
テルが得られる。原料化合物として前記式(1)の化合
物を用いた場合には下記方式(2)
【0016】
【化2】
【0017】(式中R1 、R2 , R3 ,R4 及び*は前
記に同じ)の光学活性3−アミノ−2−オキソ酪酸エス
テルが得られる。
記に同じ)の光学活性3−アミノ−2−オキソ酪酸エス
テルが得られる。
【0018】(2)のラセミ化工程は、溶媒中で酸又は
塩基で処理することにより行うことができる。好ましく
は、比較的ラセミ化速度の速い塩基を用いる方がよい。
用いる塩素としては、アンモニア又は3級アミン類(例
えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン)
等の溶媒に溶け易く、留去しやすいものがよい。添加量
としては、反応基質に対して、10〜120mol%用
い、好ましくは50〜100mol%加えるのがよい。
用いる溶媒はプロトン性溶媒であるが、好ましくは炭素
数1〜4のアルコ−ルを用い、より好ましくはラセミ化
速度の速いメタノ−ルを用いるのがよい。反応温度は、
通常10度から溶媒還流温度であるが、好ましくは温度
調節を必要としない室温がよい。反応終了後、濃縮する
ことによりα−オキソ−β−アミノ酸エステルのラセミ
体を得る。
塩基で処理することにより行うことができる。好ましく
は、比較的ラセミ化速度の速い塩基を用いる方がよい。
用いる塩素としては、アンモニア又は3級アミン類(例
えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン)
等の溶媒に溶け易く、留去しやすいものがよい。添加量
としては、反応基質に対して、10〜120mol%用
い、好ましくは50〜100mol%加えるのがよい。
用いる溶媒はプロトン性溶媒であるが、好ましくは炭素
数1〜4のアルコ−ルを用い、より好ましくはラセミ化
速度の速いメタノ−ルを用いるのがよい。反応温度は、
通常10度から溶媒還流温度であるが、好ましくは温度
調節を必要としない室温がよい。反応終了後、濃縮する
ことによりα−オキソ−β−アミノ酸エステルのラセミ
体を得る。
【0019】(3)のα−オキソ基を還元してα−ヒド
ロキシ基に戻す工程は水素化ほう素化合物を用いる還元
又は金属触媒を用いた接触水素添加による還元方法が用
いられる。好ましくは、高い立体選択性の得られる水素
化ほう素化合物を用いるのがよい。
ロキシ基に戻す工程は水素化ほう素化合物を用いる還元
又は金属触媒を用いた接触水素添加による還元方法が用
いられる。好ましくは、高い立体選択性の得られる水素
化ほう素化合物を用いるのがよい。
【0020】反応に用いられる水素化ほう素化合物とし
ては、ほう水素化アルカリ金属例えばNaBH4 、シア
ノほう水素化アルカリ金属例えばNaBH3 CN、ほう
水素化亜鉛Zn(BH4 )2 などがあげられ、使用量と
しては、反応基質1molに対して、0.5〜3mol
程度であるが、通常1molで反応を行なう。溶媒とし
ては、炭素数1〜3のアルコ−ルが用いられるが、Zn
(BH4 )2 の場合には、ジエチルエ−テルが用いられ
る。反応温度は、通常−40度〜室温で行なわれるが、
好ましくは、比較的温度調整がしやすく、高い立体選択
性も得られる−25〜−15度程度がよい。反応終了後
は、常法に従って処理することにより、α−ヒドロキシ
−β−アミノ酸エステルのラセミ化合物を高い選択性で
得ることができる。
ては、ほう水素化アルカリ金属例えばNaBH4 、シア
ノほう水素化アルカリ金属例えばNaBH3 CN、ほう
水素化亜鉛Zn(BH4 )2 などがあげられ、使用量と
しては、反応基質1molに対して、0.5〜3mol
程度であるが、通常1molで反応を行なう。溶媒とし
ては、炭素数1〜3のアルコ−ルが用いられるが、Zn
(BH4 )2 の場合には、ジエチルエ−テルが用いられ
る。反応温度は、通常−40度〜室温で行なわれるが、
好ましくは、比較的温度調整がしやすく、高い立体選択
性も得られる−25〜−15度程度がよい。反応終了後
は、常法に従って処理することにより、α−ヒドロキシ
−β−アミノ酸エステルのラセミ化合物を高い選択性で
得ることができる。
【0021】また金属触媒を用いた接触水素添加の場
合、用いる触媒としては、パラジウム−炭素、ロジウム
−炭素、ロジウム−アルミナ、酸化白金、ラネ−ニッケ
ルなどがあげられ、それらの添加量としては、α−オキ
ソ化合物に対して3〜20重量%程度、好ましくは、5
〜10重量%用いるのがよい。用いる溶媒は、メタノ−
ル、エタノ−ル、イソプロパノ−ルなどの炭素数1〜3
のアルコ−ル、酢酸などであり、好ましくは、比較的反
応が促進され、反応条件を穏和にすることができる酢酸
がよい。反応温度と水素圧に関しては、用いる触媒によ
り反応性が異なるため特に限定はしないが、反応温度は
通常20〜100度程度であり、水素圧は通常1〜10
kg/cm 2 程度である。反応終了後、触媒をろ去した後、
濃縮することにより、α−ヒドロキシ−β−アミノ酸エ
ステルのラセミ化合物を得ることができる。出発化合物
が式(1)の化合物の場合、式(3)
合、用いる触媒としては、パラジウム−炭素、ロジウム
−炭素、ロジウム−アルミナ、酸化白金、ラネ−ニッケ
ルなどがあげられ、それらの添加量としては、α−オキ
ソ化合物に対して3〜20重量%程度、好ましくは、5
〜10重量%用いるのがよい。用いる溶媒は、メタノ−
ル、エタノ−ル、イソプロパノ−ルなどの炭素数1〜3
のアルコ−ル、酢酸などであり、好ましくは、比較的反
応が促進され、反応条件を穏和にすることができる酢酸
がよい。反応温度と水素圧に関しては、用いる触媒によ
り反応性が異なるため特に限定はしないが、反応温度は
通常20〜100度程度であり、水素圧は通常1〜10
kg/cm 2 程度である。反応終了後、触媒をろ去した後、
濃縮することにより、α−ヒドロキシ−β−アミノ酸エ
ステルのラセミ化合物を得ることができる。出発化合物
が式(1)の化合物の場合、式(3)
【0022】
【化3】
【0023】(式中R1 ,R2 ,R3 ,R4 は前記に同
じ、ただし2位と3位の相対配置はスレオ)で表わされ
るスレオ−3−アミノ−2−ヒドロキシ酪酸エステルが
得られる。
じ、ただし2位と3位の相対配置はスレオ)で表わされ
るスレオ−3−アミノ−2−ヒドロキシ酪酸エステルが
得られる。
【0024】本発明の第2の発明はα−オキソ−β−ア
ミノ酸エステルからのα−ヒドキシ−β−アミノ酸エス
テルのスレオ体の選択的製造法に関するものである。即
ち、N−t−ブトキシカルボニル−α−オキソ−β−ア
ミノ酸(イソプロピル又はメチル)エステル又はN−ジ
ベンジル−α−オキソ−β−アミノ酸(ベンジル又はメ
チル)エステルのα−オキソ基を還元して、対応するα
−ヒドロキシ−β−アミノ酸イソプロピルエステル、ベ
ンジルエステル又はメチルエステルとすることにより、
選択的にスレオ体を製造するものである。α−オキソ基
の還元は前記(3)の還元工程がそのまま使用できる。
ミノ酸エステルからのα−ヒドキシ−β−アミノ酸エス
テルのスレオ体の選択的製造法に関するものである。即
ち、N−t−ブトキシカルボニル−α−オキソ−β−ア
ミノ酸(イソプロピル又はメチル)エステル又はN−ジ
ベンジル−α−オキソ−β−アミノ酸(ベンジル又はメ
チル)エステルのα−オキソ基を還元して、対応するα
−ヒドロキシ−β−アミノ酸イソプロピルエステル、ベ
ンジルエステル又はメチルエステルとすることにより、
選択的にスレオ体を製造するものである。α−オキソ基
の還元は前記(3)の還元工程がそのまま使用できる。
【0025】N−t−ブトキシカルボニル−α−オキソ
−β−アミノ酸イソプロピルエステル又はN−ジベンジ
ル−α−オキソ−β−アミノ酸ベンジルエステルとして
は、例えば、前記式(1)において、R1 が前記と同じ
でR2 ,R3 及びR4 がいずれもベンジルであるが、R
2 およびR3 がベンジルでR4 がメチルか又はR2 およ
びR3 のいずれか一方がt−ブトキシカルボニルでR4
がイソプロピル又はメチルである化合物があげられる。
R1 としてはフェニル又はシクロヘキシルの場合の化合
物、即ち、3−(N−ジベンジルアミノ又はN−Boc
アミノ)−4−(フェニル又はシクロヘキルシ)−2−
オキソ酪酸のベンジルエステル、イソプロピルエステル
又はメチルエステルは新規な化合物である。以下本発明
を実施例により具体的に説明する。
−β−アミノ酸イソプロピルエステル又はN−ジベンジ
ル−α−オキソ−β−アミノ酸ベンジルエステルとして
は、例えば、前記式(1)において、R1 が前記と同じ
でR2 ,R3 及びR4 がいずれもベンジルであるが、R
2 およびR3 がベンジルでR4 がメチルか又はR2 およ
びR3 のいずれか一方がt−ブトキシカルボニルでR4
がイソプロピル又はメチルである化合物があげられる。
R1 としてはフェニル又はシクロヘキシルの場合の化合
物、即ち、3−(N−ジベンジルアミノ又はN−Boc
アミノ)−4−(フェニル又はシクロヘキルシ)−2−
オキソ酪酸のベンジルエステル、イソプロピルエステル
又はメチルエステルは新規な化合物である。以下本発明
を実施例により具体的に説明する。
【0026】
実施例1
スレオ−3−(N−Bocアミノ)−4−シクロヘキシ
ル−2−ヒドロキシ酪酸イソプロピルヘの変換。 (a)DMSO10.3mlに三酸化イオウピリジン錯
体2.31gを溶解し、さらに塩化メチレンを4ml加
えて攪拌し、氷冷する。さらに塩化メチレン10mlに
(2R,3S)−3−(N−Bocアミノ)−4−シク
ロヘキシル−2−ヒドロキシ酪酸イソプロピル1gを溶
解し、これにトリエチルアミン4.1mlを加えた溶液
を上記溶液へ滴下する。滴下後は、徐々に室温にもどし
反応を行なう。反応終了後、氷冷水と酢酸エチルを加え
て攪拌した後、分液し、酢エチ層を飽和塩化アンモニウ
ム水溶液と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した
後、さらに飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
する。乾燥後、硫酸ナトリウムをろ去し、減圧濃縮した
後、ヘキサンを加えて晶析させ、0.95gのS−3−
(N−Bocアミノ)−4−シクロヘキシル−2−オキ
ソ酪酸イソプロピルを収率96%で得た。
ル−2−ヒドロキシ酪酸イソプロピルヘの変換。 (a)DMSO10.3mlに三酸化イオウピリジン錯
体2.31gを溶解し、さらに塩化メチレンを4ml加
えて攪拌し、氷冷する。さらに塩化メチレン10mlに
(2R,3S)−3−(N−Bocアミノ)−4−シク
ロヘキシル−2−ヒドロキシ酪酸イソプロピル1gを溶
解し、これにトリエチルアミン4.1mlを加えた溶液
を上記溶液へ滴下する。滴下後は、徐々に室温にもどし
反応を行なう。反応終了後、氷冷水と酢酸エチルを加え
て攪拌した後、分液し、酢エチ層を飽和塩化アンモニウ
ム水溶液と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した
後、さらに飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
する。乾燥後、硫酸ナトリウムをろ去し、減圧濃縮した
後、ヘキサンを加えて晶析させ、0.95gのS−3−
(N−Bocアミノ)−4−シクロヘキシル−2−オキ
ソ酪酸イソプロピルを収率96%で得た。
【0027】 1H−NMR(CDCl3 )
δ(ppm)0.80〜2.00(m.28H)
4.02〜4.05(m. 1H)
4.83〜5.00(br.1H)
5.08〜5.22(m. 1H)
旋光度 [α]25D=−0.64(c=2.50 i
n EtOH) 融点 78〜79度
n EtOH) 融点 78〜79度
【0028】(b)メタノ−ル15mlに、1gのS−
3−(N−Bocアミノ)−4−シクロヘキシル−2−
オキソ酪酸イソプロピルを溶解し、さらにトリエチルア
ミン0.5mlを加え、旋光度を測定する。このとき旋
光度は、水銀光546nmで−1.160であった。こ
の反応液を室温一昼夜攪拌した後、旋光度がほぼ0であ
ることを確認した後、減圧濃縮し、シリカゲルクロマト
グラフィ−で精製し、0.98gの油状のラセミ体を収
率98%で得た。
3−(N−Bocアミノ)−4−シクロヘキシル−2−
オキソ酪酸イソプロピルを溶解し、さらにトリエチルア
ミン0.5mlを加え、旋光度を測定する。このとき旋
光度は、水銀光546nmで−1.160であった。こ
の反応液を室温一昼夜攪拌した後、旋光度がほぼ0であ
ることを確認した後、減圧濃縮し、シリカゲルクロマト
グラフィ−で精製し、0.98gの油状のラセミ体を収
率98%で得た。
【0029】(c)酢酸4mlに、0.5gの3−(N
−Bocアミノ)−4−シクロヘキシル−2−オキソ酪
酸イソプロピルを加えて溶解した後に、5%ロジウム炭
素を0.1g加える。バル−ン等を用いて、反応容器内
に水素を充填した後、70度に加熱し、6時間攪拌す
る。反応終了後、触媒をろ去し、減圧濃縮する。濃縮液
をカラムクロマトグラフィ−によって精製し、3−(N
−Bocアミノ)−4−シクロヘキシル−2−ヒドロキ
シ酪酸イソプロピルのスレオ体を0.35g、エリスロ
体を0.14gを、あわせて97%の収率で得た。
−Bocアミノ)−4−シクロヘキシル−2−オキソ酪
酸イソプロピルを加えて溶解した後に、5%ロジウム炭
素を0.1g加える。バル−ン等を用いて、反応容器内
に水素を充填した後、70度に加熱し、6時間攪拌す
る。反応終了後、触媒をろ去し、減圧濃縮する。濃縮液
をカラムクロマトグラフィ−によって精製し、3−(N
−Bocアミノ)−4−シクロヘキシル−2−ヒドロキ
シ酪酸イソプロピルのスレオ体を0.35g、エリスロ
体を0.14gを、あわせて97%の収率で得た。
【0030】(c’)酢酸5mlに0.5gの3−(N
−Bocアミノ)−4−シクロヘキシル−2−オキソ酪
酸イソプロピルを加えて溶解した後に、酸化白金を0.
05g加える。バル−ン等を用いて、反応容器内に水素
を充填した後、室温で一昼夜攪拌する。反応終了後、触
媒をろ去し、減圧濃縮する。濃縮液をカラムクロマトグ
ラフィ−によって精製し、3−(N−Bocアミノ)−
4−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ酪酸イソプロピル
のスレオ体を0.39g、エリスロ体を0.09g、あ
わせて97%の収率で得た。
−Bocアミノ)−4−シクロヘキシル−2−オキソ酪
酸イソプロピルを加えて溶解した後に、酸化白金を0.
05g加える。バル−ン等を用いて、反応容器内に水素
を充填した後、室温で一昼夜攪拌する。反応終了後、触
媒をろ去し、減圧濃縮する。濃縮液をカラムクロマトグ
ラフィ−によって精製し、3−(N−Bocアミノ)−
4−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ酪酸イソプロピル
のスレオ体を0.39g、エリスロ体を0.09g、あ
わせて97%の収率で得た。
【0031】 1H−NMR (CDCl3 )
スレオ体
δ(ppm)0.80〜2.00(m.28H)
3.38(d,1H,J=4.6Hz)
4.09(dd,1H,J=3.1,4.6Hz)
4.70〜4.82(br,1H)
5.00〜5.19(m,1H)
【0032】エリスロ体
δ(ppm)0.80〜2.00(m.28H)
3.32(d,1H,J=5.5Hz)
4.32(dd,1H,J=4.1,5.5Hz)
4.83〜4.94(br,1H)
5.00〜5.19(m,1H)
【0033】実施例2
スレオ−3−(N,N−ジベンジルアミノ)−4−シク
ロヘキシル−2−ヒドロキシ酪酸ベンジルへの変換。 (a)DMSO4.5mlに、(2R,3S)−3−
(N,N−ジベンジルアミノ)−4−シクロヘキシル−
2−ヒドロキシ酪酸ベンジルを1.3gを加えて溶解
し、さらに無水酢酸を1.5ml加え、室温で一昼夜攪
拌する。反応終了後、水と酢酸エチルを加えて攪拌した
後、分液し、酢エチ層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。乾
燥後、硫酸ナトリウムをろ去し、減圧濃縮した後、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィ−によって精製し、1.
12gのS−3−(N,N−ジベンジルアミノ)−4−
シクロヘキシル−2−オキソ酪酸ベンジルを収率86%
で得た。
ロヘキシル−2−ヒドロキシ酪酸ベンジルへの変換。 (a)DMSO4.5mlに、(2R,3S)−3−
(N,N−ジベンジルアミノ)−4−シクロヘキシル−
2−ヒドロキシ酪酸ベンジルを1.3gを加えて溶解
し、さらに無水酢酸を1.5ml加え、室温で一昼夜攪
拌する。反応終了後、水と酢酸エチルを加えて攪拌した
後、分液し、酢エチ層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。乾
燥後、硫酸ナトリウムをろ去し、減圧濃縮した後、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィ−によって精製し、1.
12gのS−3−(N,N−ジベンジルアミノ)−4−
シクロヘキシル−2−オキソ酪酸ベンジルを収率86%
で得た。
【0034】 1H−NMR (CDCl3 )
0.66〜1.76(m,13H)
3.50,3.66(AB,4H,J=13.6Hz)
4.06(dd,1H,J=4.3,8.8Hz)
5.11,5.34(AB,2H,J=12.0Hz)
7.12〜7.48(m,15H)
施光度 [α]25D=−11.18(c=2.50
in EtOH)
in EtOH)
【0035】(b)メタノ−ル5mlに、0.37gの
S−3−(N,N−ジベンジルアミノ)−4−シクロヘ
キシル−2−オキソ酪酸ベンジルを溶解し、さらにトリ
エチルアミン0.2mlを加え、旋光度を測定する。こ
のとき旋光度は、水銀光546nmで−5.331であ
った。この反応液を室温で一昼夜攪拌した後、旋光度が
ほぼ0であることを確認した後、減圧濃縮し、シリカゲ
ルクロマトグラフィ−で精製し、0.30gのラセミ体
を収率81%で得た。
S−3−(N,N−ジベンジルアミノ)−4−シクロヘ
キシル−2−オキソ酪酸ベンジルを溶解し、さらにトリ
エチルアミン0.2mlを加え、旋光度を測定する。こ
のとき旋光度は、水銀光546nmで−5.331であ
った。この反応液を室温で一昼夜攪拌した後、旋光度が
ほぼ0であることを確認した後、減圧濃縮し、シリカゲ
ルクロマトグラフィ−で精製し、0.30gのラセミ体
を収率81%で得た。
【0036】(c)0.5gの3−(N,N−ジベンジ
ルアミノ)−4−シクロヘキシル−2−オキソ酪酸ベン
ジルを5mlのエタノ−ルに溶解した後、−40度に冷
却し、0.04gの水素化ほう素ナトリウムを加える。
30分間、−40度で攪拌した後、水とメタノ−ルを加
えて後処理を行なう。減圧濃縮によって、アルコ−ルを
留去した後、酢酸エチルで抽出を行ない、飽和塩化アン
モニウム水溶液と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥する。乾燥後、硫酸ナトリウムをろ去し、減圧濃
縮を行なう。濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ−によって精製し、3−(N,N−ジベンジルアミ
ノ)−4−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ酪酸ベンジ
ルのスレオ体を0.28g、エリスロ体を0.05g、
あわせて66%の収率で得た。
ルアミノ)−4−シクロヘキシル−2−オキソ酪酸ベン
ジルを5mlのエタノ−ルに溶解した後、−40度に冷
却し、0.04gの水素化ほう素ナトリウムを加える。
30分間、−40度で攪拌した後、水とメタノ−ルを加
えて後処理を行なう。減圧濃縮によって、アルコ−ルを
留去した後、酢酸エチルで抽出を行ない、飽和塩化アン
モニウム水溶液と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥する。乾燥後、硫酸ナトリウムをろ去し、減圧濃
縮を行なう。濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ−によって精製し、3−(N,N−ジベンジルアミ
ノ)−4−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ酪酸ベンジ
ルのスレオ体を0.28g、エリスロ体を0.05g、
あわせて66%の収率で得た。
【0037】 1H−NMR (CDCl3 )
スレオ体
δ(ppm)0.68〜1.81(m.13H)
3.05〜3.17(m.1H)
3.37〜3.54(br.1H)
3.41,3.92(AB,4H,J=13.5Hz)
4.18(d,1H,J=4.8Hz)
4.63,5.29(AB,2H,J=12.2Hz)
7.13〜7.42(m.15H)
【0038】エリスロ体
δ(ppm)0.68〜1.83(m.13H)
2.90〜3.18(br.2H)
3.43,3.89(AB,4H,J=13.6)
4.64〜4.74(br.1H)
5.06,5.20(AB,2H,J=12.1Hz)
7.10〜7.44(m.15H)
【0039】実施例3
スレオ−3−(N−Bocアミノ)−2−ヒドロキシ−
4−フェニル酪酸メチルへの変換法 (a)DMSO4.6mlに、(2R,3S)−3−
(N−Bocアミノ)−2−ヒドロキシ−4−フェニル
酪酸メチル0.5gを加えて溶解し、さらに無水酢酸を
1.8ml加え、室温で一昼夜攪拌する。反応終了後、
水と酢酸エチルを加えて攪拌した後、分液し、酢エチ層
を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と、飽和食塩水で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥後、硫酸ナトリウ
ムをろ去し、減圧濃縮した後、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィ−によって精製し、0.44gのS−3−
(N−Bocアミノ)−2−オキソ−4−フェニル酪酸
メチルを収率89%で得た。
4−フェニル酪酸メチルへの変換法 (a)DMSO4.6mlに、(2R,3S)−3−
(N−Bocアミノ)−2−ヒドロキシ−4−フェニル
酪酸メチル0.5gを加えて溶解し、さらに無水酢酸を
1.8ml加え、室温で一昼夜攪拌する。反応終了後、
水と酢酸エチルを加えて攪拌した後、分液し、酢エチ層
を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と、飽和食塩水で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥後、硫酸ナトリウ
ムをろ去し、減圧濃縮した後、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィ−によって精製し、0.44gのS−3−
(N−Bocアミノ)−2−オキソ−4−フェニル酪酸
メチルを収率89%で得た。
【0040】 1H−NMR (CDCl3 )
δ(ppm)1.38(s.9H)
2.85〜3.30(m.2H)
3.83(s.3H)
5.04〜5.20(br,1H)
7.07〜7.35(m,5H)
旋光度 [α]25D=−2.82(c=2.48 i
n EtOH)
n EtOH)
【0041】(b)メタノ−ル15mlに、1gのS−
3−(N−Bocアミノ)−2−オキソ−4−フェニル
酪酸メチルを溶解し、さらにトリエチルアミンの0.5
mlを加え、旋光度を測定する。このとき旋光度は、水
銀光578nmで−1.086であった。この反応液を
室温で一昼夜攪拌した後、旋光度がほぼ0であることを
確認した後、減圧濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィ
−で精製し、0.94gのラセミ体を収率94%で得
た。
3−(N−Bocアミノ)−2−オキソ−4−フェニル
酪酸メチルを溶解し、さらにトリエチルアミンの0.5
mlを加え、旋光度を測定する。このとき旋光度は、水
銀光578nmで−1.086であった。この反応液を
室温で一昼夜攪拌した後、旋光度がほぼ0であることを
確認した後、減圧濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィ
−で精製し、0.94gのラセミ体を収率94%で得
た。
【0042】(c)0.5gの3−(N−Bocアミ
ノ)−2−オキソ−4−フェニル酪酸メチルを5mlの
エタノ−ルに溶解した後、−40度に冷却し、0.06
gを水素化ほう素ナトリウムを加える。30分間、−4
0度で攪拌した後、水とメタノ−ルを加えて後処理を行
なう。減圧濃縮によって、アルコ−ルを留去した後、酢
酸エチルで抽出を行ない、飽和塩化アンモニウム水溶液
と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。乾
燥後、硫酸ナトリウムをろ去し、減圧濃縮を行なう。濃
縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−によって精
製し、0.38gの3−(N−Bocアミノ)−2−ヒ
ドロキシ−4−フェニル酪酸メチルを75%の収率で得
た。また、 1H−NMRの積分比によって、スレオ:エ
リスロの比は、82:18であった。
ノ)−2−オキソ−4−フェニル酪酸メチルを5mlの
エタノ−ルに溶解した後、−40度に冷却し、0.06
gを水素化ほう素ナトリウムを加える。30分間、−4
0度で攪拌した後、水とメタノ−ルを加えて後処理を行
なう。減圧濃縮によって、アルコ−ルを留去した後、酢
酸エチルで抽出を行ない、飽和塩化アンモニウム水溶液
と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。乾
燥後、硫酸ナトリウムをろ去し、減圧濃縮を行なう。濃
縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−によって精
製し、0.38gの3−(N−Bocアミノ)−2−ヒ
ドロキシ−4−フェニル酪酸メチルを75%の収率で得
た。また、 1H−NMRの積分比によって、スレオ:エ
リスロの比は、82:18であった。
【0043】 1H−NMR (CDCl3 )
δ(ppm)1.38(s.9H)
2.75〜2.96(m.2H)
3.15(d,1H,J=4.6Hz)
3.59(erthro),3.75(threo)
(s,3H) 4.02〜4.11(br,1H) 4.18〜4.37(m,1H) 4.73〜4.95(br,1H)
(s,3H) 4.02〜4.11(br,1H) 4.18〜4.37(m,1H) 4.73〜4.95(br,1H)
【0044】実施例4
スレオ−3−(N,N−ジベンジルアミノ)−2−ヒド
ロキシ−4−フェニル酪酸メチルへの変換法 (a)DMSO3.2mlに、(2R,3R)−3−
(N,N−ジベンジルアミノ)−2−ヒドロキシ−4−
フェニル酪酸メチル0.68gを加えて溶解した後に、
さらに無水酢酸を1ml加え、室温で一昼夜攪拌する。
反応終了後、水と酢酸エチルを加えて攪拌した後、分液
し、酢エチ層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食
塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥後、硫
酸ナトリウムをろ去し、減圧濃縮した後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−によって精製し、0.60gの
S−3−(N,N−ジベンジルアミノ)−2−オキソ−
4−フェニル酪酸メチルを収率89%で得た。
ロキシ−4−フェニル酪酸メチルへの変換法 (a)DMSO3.2mlに、(2R,3R)−3−
(N,N−ジベンジルアミノ)−2−ヒドロキシ−4−
フェニル酪酸メチル0.68gを加えて溶解した後に、
さらに無水酢酸を1ml加え、室温で一昼夜攪拌する。
反応終了後、水と酢酸エチルを加えて攪拌した後、分液
し、酢エチ層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食
塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥後、硫
酸ナトリウムをろ去し、減圧濃縮した後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−によって精製し、0.60gの
S−3−(N,N−ジベンジルアミノ)−2−オキソ−
4−フェニル酪酸メチルを収率89%で得た。
【0045】 1H−NMR (CDCl3 )
δ(ppm)2.99(d of AB,1H,J=
4.4,13.7Hz) 3.09(d of AB,1H,J=9.0,13.
7Hz) 3.58,3.78(AB,4H,J=13.5Hz) 3.71(s,3H) 4.29(dd,1H,J=4.4,9.0Hz) 7.10〜7.38(m,15H) 旋光度 [α]25D=−11.74(c=2.50
in EtOH)
4.4,13.7Hz) 3.09(d of AB,1H,J=9.0,13.
7Hz) 3.58,3.78(AB,4H,J=13.5Hz) 3.71(s,3H) 4.29(dd,1H,J=4.4,9.0Hz) 7.10〜7.38(m,15H) 旋光度 [α]25D=−11.74(c=2.50
in EtOH)
【0046】(b)メタノ−ル20mlに、0.46g
のS−3−(N,N−ジベンジルアミノ)−2−オキソ
−4−フェニル酪酸メチルを溶解し、さらにトリエチル
アミン1mlを加え、旋光度を測定する。このとき旋光
度は、水銀光578nmで−5.094であった。この
反応液を室温で一昼夜攪拌した後、旋光度がほぼ0であ
ることを確認した後、減圧濃縮し、シリカゲルクロマト
グラフィ−で精製し、0.43gのラセミ体を収率93
%で得た。
のS−3−(N,N−ジベンジルアミノ)−2−オキソ
−4−フェニル酪酸メチルを溶解し、さらにトリエチル
アミン1mlを加え、旋光度を測定する。このとき旋光
度は、水銀光578nmで−5.094であった。この
反応液を室温で一昼夜攪拌した後、旋光度がほぼ0であ
ることを確認した後、減圧濃縮し、シリカゲルクロマト
グラフィ−で精製し、0.43gのラセミ体を収率93
%で得た。
【0047】(c)0.45gの3−(N,N−ジベン
ジルアミノ)−2−オキソ−4−フェニル酪酸メチルを
5mlのエタノ−ルに溶解した後、−40度に冷却し、
0.06gの水素化ほう素ナトリウムを加える。30分
間、−40度で攪拌した後、水とメタノ−ルを加えて後
処理を行なう。減圧濃縮によって、アルコ−ルを留去し
た後、酢酸エチルで抽出を行ない、飽和塩化アンモニウ
ム水溶液と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
する。乾燥後、硫酸ナトリウムをろ去し、減圧濃縮を行
なう。濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−に
よって精製し、0.45gの3−(N,N−ジベンジル
アミノ)−2−ヒドロキシ−4−フェニル酪酸メチルを
収率99%で得た。また、 1H−NMRと13C−NMR
によって異性体がみられないことから、スレオ選択性が
95%以上であるといえる。
ジルアミノ)−2−オキソ−4−フェニル酪酸メチルを
5mlのエタノ−ルに溶解した後、−40度に冷却し、
0.06gの水素化ほう素ナトリウムを加える。30分
間、−40度で攪拌した後、水とメタノ−ルを加えて後
処理を行なう。減圧濃縮によって、アルコ−ルを留去し
た後、酢酸エチルで抽出を行ない、飽和塩化アンモニウ
ム水溶液と飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
する。乾燥後、硫酸ナトリウムをろ去し、減圧濃縮を行
なう。濃縮液をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−に
よって精製し、0.45gの3−(N,N−ジベンジル
アミノ)−2−ヒドロキシ−4−フェニル酪酸メチルを
収率99%で得た。また、 1H−NMRと13C−NMR
によって異性体がみられないことから、スレオ選択性が
95%以上であるといえる。
【0048】 1H−NMR (CDCl3 )
δ(ppm)3.06〜3.28(m,4H)
3.41(s.3H)
3.44,4.14(AB,4H,J=13.5Hz)
3.96〜4.06(br.1H)
7.14〜7.37(m,15H)
【0049】13C−NMR (CDCl3 )
δ(ppm)29.83,52.39,56.08,6
1.62,72.56 126.55,127.34,128.55,128.
97,129.62,129.80,139.94,1
40.17,175.58
1.62,72.56 126.55,127.34,128.55,128.
97,129.62,129.80,139.94,1
40.17,175.58
【0050】
【効果】本発明によると特公昭62−58346の方法
によって得られる不要な光学異性体を、2位と3位の相
対配置がスレオのラセミ体へと変換することができ、さ
らに光学分割を行なえば、必要な光学活性体を得ること
ができる。また、分割により得られる光学異性体も、さ
らに本発明を繰り返すことにより必要な光学活性体へと
導くことができる。なお、本発明方法により得られる式
(3)の化合物は、例えば特公昭62−58346号及
び特開平1−172365号開示の方法により、ベスタ
チン及びレニンインヒビタ−を得ることができる。
によって得られる不要な光学異性体を、2位と3位の相
対配置がスレオのラセミ体へと変換することができ、さ
らに光学分割を行なえば、必要な光学活性体を得ること
ができる。また、分割により得られる光学異性体も、さ
らに本発明を繰り返すことにより必要な光学活性体へと
導くことができる。なお、本発明方法により得られる式
(3)の化合物は、例えば特公昭62−58346号及
び特開平1−172365号開示の方法により、ベスタ
チン及びレニンインヒビタ−を得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】アミノ基の保護された光学活性α−ヒドロ
キシ−β−アミノ酸エステルを(1)酸化し、対応する
光学活性α−オキソ−β−アミノ酸エステルとし、次い
で(2)ラセミ化した後、(3)α−オキソ基を還元
し、α−ヒドロキシ基に戻すことを特徴とする光学活性
α−ヒドロキシ−β−アミノ酸エステルのラセミ化法 - 【請求項2】N−t−ブトキシカルボニル−α−オキソ
−β−アミノ酸(イソプロピル又はメチル)エステル又
はN−ジベンジル−α−オキソ−β−アミノ酸(ベンジ
ル又はメチル)エステルを還元することを特徴とするN
−t−ブトキシカルボニル−α−ヒドロキシ−β−アミ
ノ酸(イソプロピル又はメチル)エステル又はN−ジベ
ンジル−α−ヒドロキシ−β−アミノ酸(ベンジル又は
メチル)エステルのスレオ体の選択的製法。 - 【請求項3】3−(N−ジベンジルアミノ又はN−BOC
アミノ)−4−(フェニル又はシクロヘキシル)−2−
オキソ酪酸のベンジルエステル又はイソプピルエステ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3203605A JPH0525107A (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 光学活性α−ヒドロキシ−βーアミノ酸エステルのラセミ化法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3203605A JPH0525107A (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 光学活性α−ヒドロキシ−βーアミノ酸エステルのラセミ化法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0525107A true JPH0525107A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16476812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3203605A Pending JPH0525107A (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 光学活性α−ヒドロキシ−βーアミノ酸エステルのラセミ化法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0525107A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998011057A1 (fr) * | 1996-09-13 | 1998-03-19 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Esters erythro-3-amido-2-hydroxybutyrique actifs sur le plan optique, et procede de preparation de ces esters |
WO1998055452A1 (en) * | 1997-06-03 | 1998-12-10 | Kaneka Corporation | PROCESS FOR REDUCING $G(a)-AMINO KETONES |
-
1991
- 1991-07-19 JP JP3203605A patent/JPH0525107A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998011057A1 (fr) * | 1996-09-13 | 1998-03-19 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Esters erythro-3-amido-2-hydroxybutyrique actifs sur le plan optique, et procede de preparation de ces esters |
US6063955A (en) * | 1996-09-13 | 2000-05-16 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Method for producing optically active erythro-3-amino-2-hydroxybutyric esters and acids thereof |
WO1998055452A1 (en) * | 1997-06-03 | 1998-12-10 | Kaneka Corporation | PROCESS FOR REDUCING $G(a)-AMINO KETONES |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Hett et al. | Enantioselective synthesis of salmeterol via asymmetric borane reduction | |
US7388023B2 (en) | Amino acids with affinity for the α2δ-protein | |
BG65803B1 (bg) | 2-оксо-1-пиролидинови производни, метод за получаването им и тяхното използване | |
JP2006249095A (ja) | アミノ酸誘導ジアミノプロパノール | |
JPH0525107A (ja) | 光学活性α−ヒドロキシ−βーアミノ酸エステルのラセミ化法 | |
JP3032447B2 (ja) | 光学活性な2−プロピルオクタン酸の製造方法 | |
EP1620390B1 (fr) | Procede de synthese de la 4-hydroxyisoleucine et de ses derives | |
JPH0417937B2 (ja) | ||
Lebedev | Preparation of chiral 4-substituted γ-lactams and the corresponding γ-aminobutyric acids. | |
EP1340743A1 (en) | Optically active amine derivative and method of synthesis | |
JP4012588B2 (ja) | (S)−β−ヒドロキシ−γ−ブチロラクトンの製法 | |
Chang et al. | An Efficient Synthesis of N-BOC-D-diphenylalanine from a Chiral Aziridine-2-carboxylate | |
JP3847934B2 (ja) | γ−オキソ−ホモフェニルアラニン誘導体及びそれを還元してなるホモフェニルアラニン誘導体の製造方法 | |
JP3121656B2 (ja) | 光学活性なグリシドール誘導体およびその製造方法 | |
WO2002048095A1 (fr) | Procede de production de derives d'$g(a)-aminohalomethyle cetone | |
JP3850438B2 (ja) | アミノ酸及びその誘導体の還元法 | |
JPH0418050A (ja) | (r)―2―ヒドロキシ―4―フェニル―3―ブテン酸の製造法 | |
EP0531700A2 (de) | Diastereomerenreine Zwischenprodukte und ihre Verwendung bei der Herstellung von (R)- oder (S)-Ketoprofen | |
JP2786300B2 (ja) | 光学的に活性なS,S―またはR,R―β―アミノアルコール類の立体選択的製造方法 | |
Fustero et al. | A new and expeditious strategy for the synthesis of β-amino acids from Δ2-oxazolines | |
JP3826425B2 (ja) | 光学活性2−ニトロ−1,3−ジオール誘導体の製造方法 | |
JP3778843B2 (ja) | 光学活性アミン誘導体および合成法 | |
JPH10158239A (ja) | 4−ヒドロキシ−2−ピロリジノンの製造方法ならびに精製方法 | |
JPH0222244A (ja) | 光学活性化合物の製造方法 | |
JPH10237013A (ja) | 光学活性2−ベンジルコハク酸の製造法 |