JPH0524998U - ポンプの鋼板製中間ケーシング - Google Patents

ポンプの鋼板製中間ケーシング

Info

Publication number
JPH0524998U
JPH0524998U JP3087691U JP3087691U JPH0524998U JP H0524998 U JPH0524998 U JP H0524998U JP 3087691 U JP3087691 U JP 3087691U JP 3087691 U JP3087691 U JP 3087691U JP H0524998 U JPH0524998 U JP H0524998U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide vane
outer peripheral
intermediate casing
spacer
steel plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3087691U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2528807Y2 (ja
Inventor
研一 梶原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP3087691U priority Critical patent/JP2528807Y2/ja
Publication of JPH0524998U publication Critical patent/JPH0524998U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2528807Y2 publication Critical patent/JP2528807Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成樹脂製のガイドベーンが膨潤、膨張によ
り寸法が変化しても、容易に分解、組立することができ
るようにする。 【構成】 鋼板製の中間ケーシング20の内部に樹脂製
のガイドベーン30を挿入して流路31,32を形成
し、該流路31,32の一面をスペーサ40の側壁側部
材41によって形成し、その外周部からガイドベーン3
0側に延びた円筒状の長さの短い外周部材42の内径面
42aを、ガイドベーン30の外径面30aに嵌着して
固定する。ガイドベーン30は、スペーサ40の短い外
周部42に嵌着して同心を保ち、分解時にはその長さだ
け引き抜けばよいので、分解が非常に容易になる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、鋼板をプレス成形により加工し製作する、特に多段遠心ポンプの中 間ケーシングの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鋼板をプレス成形して製作したポンプの中間ケーシングは、図5に示す ように、本体が円筒状外周壁(側面部)1の一側(図で左側の前段側)に側壁( 底部)2を有する円筒容器状に形成され、該本体の端面3aと4aは、円筒状外 周壁1の側壁2につながる端部3と開口部4とを、軸に直角方向に機械加工して 形成され、またインロー(嵌合)径部は、端部3の外径面(外面)3bと開口部 4の内径面(内面)面4bを機械加工して形成されている。これらの端面3a, 4aとインロー径部3bと4bは、上記のような機械加工により精度が維持され ている。
【0003】 一方、上記本体の内部には、羽根車5を取り巻くように合成樹脂製のガイドベ ーン6が取付けられており、該ガイドベーン6の側方には、隣接する中間ケーシ ング本体に溶接されたガイドベーン側板7との間に戻し通路8が形成されている 。 また、ガイドベーン6のディフューザ部流路6aは、同翼部6bと中間ケー シング側壁2により構成され、ガイドベーンの外径面6cは、中間ケーシング外 周壁1の内径面1aと嵌着している。図中、9は軸、10はライナリングである 。 図6は、上記中間ケーシングを多段ポンプに組込んだ組立断面図であって、 図中、図5に記載した符号と同一の符号は同一ないし同類部分を示すものとする 。図中、11は各中間ケーシング1aを内部に組込む外側ケーシング、12は吸 込口、13は吐出口、14は軸封装置である。
【0004】 ポンプの運転時、吸込口12から吸込まれた揚液は、各段の羽根車5で昇圧さ れ、各段のガイドベーン6と戻し通路8を通過する間に圧力を回復し、吐出口1 3より外部へ導かれるようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記した従来例(図5、図6)の構造では、樹脂製のガイドベーン6の外径面 6cが中間ケーシング外周壁1の内径面1aに嵌着しており、また、合成樹脂製 のガイドベーン特にナイロンなどは、水による膨潤や温度による膨張により、外 径寸法が大きくなり、中間ケーシングの内径面と固く嵌合してしまうため、ポン プの分解時に大きな労力を要する。特に、羽根車入口側に側壁2を有する型式の 中間ケーシングで、且つガイドベーン6のディフューザ部の流路6aの一面が該 側壁側部材2によって構成されている場合、ポンプの分解時、中間ケーシング本 体とガイドベーン6を分解するに際し、ケーシング全長に亘ってガイドベーン6 を引抜く必要があり、そのため大きな労力を要するという問題点があった。
【0006】 また、ガイドベーン6の廻り止めを行なうには、ケーシング本体側に凸部を設 ける等の手段が必要であるが、該凸部を、成形によって設けると、該成形用時の 材料の引張りにより、また溶接などで別部材を取付けて設けると、その溶接時の 応力により、何れもケーシングが変形するという問題があり、その結果、インロ ー(嵌合)部及び端面を最終的に切削等によって仕上げる必要があった。
【0007】 本考案は、合成樹脂製のガイドベーンが膨潤、膨張により寸法が変化しても、 容易に分解、組立することのできる鋼板製中間ケーシングを提供することを目的 としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案は、内部に樹脂製のガイドベーンを挿入 して流路を形成し且つ羽根車入口側に、外周壁とつながった側壁を有する鋼板製 の中間ケーシングにおいて、ガイドベーンのディフューザ部の流路の一面を形成 する側壁側部材と、該部材の外周部からガイドベーン側に延びた円筒状の外周部 材とからなるスペーサを、上記中間ケーシングの内部に圧入又は溶接等により固 定して設け、該スペーサの円筒状外周部材の内径面部をガイドベーンの外径面部 に嵌着するように構成したことを特徴としている。
【0009】 また、スペーサの円筒状外周部材の一部に中心方向に向いた凸部を設け、該凸 部をガイドベーンの凹部に組込むことにより該ガイドベーンの廻り止めとしたこ とを特徴としている。
【0010】
【作用】
本考案は上記のように構成されているので、羽根車入口より吸込まれた揚液は 、羽根車出口より吐出され、ガイドベーンのディフューザ部流路を通り、圧力回 復され、ガイドベーン凹部を通り、戻り部流路から次段の羽根車に送られる。
【0011】 ディフューザ部流路は、ガイドベーンに作られた翼部とスペーサの側壁側部材 とによって構成され、また、ガイドベーンの外径面は、スペーサの外周部材の内 径面と嵌着しており、中間ケーシングとは直接接しないようになっているので、 ガイドベーンが膨潤して大きくなても、嵌着している部分は、スペーサの外周部 材部分だけであり、そのため、引抜きが比較的簡単にできる。
【0012】 また、スペーサの円筒状外周部材の一部に設けた凸部をガイドベーンの凹部に 組込むことにより、該ガイドベーンは廻り止めされる。
【0013】
【実施例】
次に、本考案の実施例を図面と共に説明する。 図1は、本考案の一実施例を示す中間ケーシングの断面図である。 図において、中間ケーシング20は鋼板で形成された円筒容器状をなし、円筒 状外周壁21と、羽根車入口側に(底部に相当する)側壁22を有し、これらの 外周壁21と側壁22との間に、側壁22につながり且つ開口部内径よりやや小 さい外径を有する円筒部23と、該円筒部23より小径の逃げ部24が一体に形 成され、更に該逃げ部24につなげるようにして、側壁側端面となる平面部25 が形成され、該平面部25と前記円筒状外周壁21とは、半径方向外方へ膨出( 拡大)する突出部26を介して一体に接続され、上記平面部25は、前段の中間 ケーシング外周壁21の端面と当接するようになっている。
【0014】 一方、上記中間ケーシング本体の内部には、羽根車を取り巻くようにして合成 樹脂製のガイドベーン30が取付けられ、該ガイドベーン30には、ディフュー ザ部流路31,32が形成され、該ディフューザ部流路31,32の一面は、ス ペーサ40の側壁側部材41によって形成されている。該スペーサ40は、側壁 側部材41の外周部からガイドベーン側に延びた円筒状の外周部材42を有し、 該外周部材42の内径面42aはガイドベーン30の外径面30aに嵌着するよ うに構成され、圧入又は溶接等によって中間ケーシング側壁22に固定されてい る。なお、図中、9は主軸、10はライナリング、34は戻り部流路、50は羽 根車、51は羽根車入口側、52は同出口側である。
【0015】 図2は、中間ケーシング20の外周壁21の内側に、スペーサ40を挿入して 固定した状態を示す正面図で、該スペーサ40の円筒状外周部材42の一部に、 中心方向に向かう凸部43が形成されている。
【0016】 図3は、ガイドベーン30の羽根車入口側の反対側からみた要部正面図で、デ ィフューザ部の流路31,32を経て戻り部流路34へ至る通路の途中に、凹部 35が形成され、該凹部35に、上記スペーサ40の円筒状外周部材42の凸部 43を組み込むことによって、該ガイドベーン30が廻り止めされるようになっ ている。
【0017】 上記のように構成されているので、ポンプ運転時、羽根車入口51より吸込ま れた揚液は、羽根車出口52より吐出され、ガイドベーン30のディフューザ部 流路31,32を通り、圧力回復され、ガイドベーン凹部35(図3)を通り、 戻り部流路34から次段の羽根車50に送られる。
【0018】 ディフューザ部流路31,32は、ガイドベーン30に形成された翼部33と スペーサの側壁側部材41とによって構成され、また、ガイドベーン30の外径 面30aは、スペーサ40の外周部材42の内径面40aと嵌着しており、中間 ケーシング20の内面とは直接接しないようになっているので、ガイドベーン3 0が膨潤して大きくなっても、嵌着している部分はスペーサ40の外周部材42 の部分だけであるので、引抜き作業が比較的簡単にできる。
【0019】 なお、この実施例によれば、中間ケーシング20の外周壁21の開口部の端面 と該開口部の内径面とを、次段のインロー嵌合部となし、該外周壁21と側壁2 2との間に形成された円筒部23、小径の逃げ部24、平面部25とそれぞれ嵌 合、当接させるように構成しているので、従来例(図5)のように、嵌合のため の機械加工が不要になるため、工数を大幅に削減することができるばかりでなく 、加工時の締付力、加工応力、熱などによる変形や誤差をなくすことができ、ま た、全体的に均一な肉厚となるため、相対的に軽量化され、コストダウンを計る ことができる。
【0020】 図4は、本考案の中間ケーシング構造を適用した多段ポンプの組立断面図であ り、図中、図1と図6に記載した符号と同一の符号は同一ないし同類部分を示す ものとする。図中、11は各中間ケーシング1を内部に組込む外側ケーシング、 12は吸込口、13は吐出口、14は軸封装置である。
【0021】 ポンプ運転時、吸込口12から吸込まれた揚液は、各段の羽根車50で昇圧さ れ、各段のガイドベーン30のディフューザ流路31,32と戻し通路34を通 過する間に圧力を回復し、吐出口13より外部へ導かれるようになっている。
【0022】 なお、上記した実施例において、中間ケーシング20の円筒状外周壁21と側 壁22との間に、開口部内径よりやや小さい外径を有する円筒部23、小径の逃 げ部24、平面部25及び突出部26を設けた構造について説明したが、本考案 の中間ケーシングはこのような構造に限らないことは勿論である。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、合成樹脂製のガイドベーンのディフュ ーザ部の流路の一面を形成する側壁側部材と、該部材の外周部からガイドベーン 側に延びた円筒状の外周部材とからなるスペーサを、中間ケーシングの内部に固 定して設け、該スペーサの円筒状外周部材の内径面部をガイドベーンの外径面部 に嵌着するように構成したことにより、ガイドベーンはスペーサの短い外周部に 嵌着して同心を保持し、また分解時には、スペーサの短い外周部の長さだけ引抜 けばよいので、分解が非常に簡単になる。
【0024】 また、ガイドベーンの廻り止めのための凸部をスペーサに設けたことにより、 従来例のように廻り止めのための凸部をケーシング本体側に設けるためのケーシ ング本体の成形、又は外周部の溶接等が不必要となるため、ケーシングの変形が なく、インロー部及び端面の加工が不要となる。このため、加工用の無駄な肉厚 が不必要となるので、軽量化が可能となり、コストが軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す中間ケーシング本体の
上半分の断面図である。
【図2】中間ケーシングの内側にスペーサを固定した状
態を示す本考案の要部正面図である。
【図3】本考案のガイドベーンの要部正面図である。
【図4】本考案の中間ケーシングの構造を適用した多段
ポンプの組立断面図である。
【図5】従来例を示す中間ケーシングの上半分の断面図
である。
【図6】従来例を示すポンプ組立断面図である。
【符号の説明】
20 中間ケーシング 21 外周壁 22 側壁 30 ガイドベーン 31,32 流路 33 翼部 34 戻り部流路 35 凹部 40 スペーサ 41 側壁側部材 42 外周部材 43 凸部 50 羽根車

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に樹脂製のガイドベーンを挿入して
    流路を形成し且つ羽根車入口側に、外周壁とつながった
    側壁を有する鋼板製の中間ケーシングにおいて、上記ガ
    イドベーンのディフューザ部の流路の一面を形成する側
    壁側部材と、該部材の外周部からガイドベーン側に延び
    た円筒状の外周部材とからなるスペーサを、上記中間ケ
    ーシングの内部に圧入又は溶接等により固定して設け、
    該スペーサの円筒状の外周部材の内径面部をガイドベー
    ンの外径面部に嵌着するように構成したことを特徴とす
    るポンプの鋼板製中間ケーシング。
  2. 【請求項2】 スペーサの円筒状外周部材の一部に中心
    方向の凸部を設け、該凸部をガイドベーンの凹部に組込
    むことにより該ガイドベーンの廻り止めとしたことを特
    徴とする請求項1記載のポンプの鋼板製中間ケーシン
    グ。
JP3087691U 1991-05-02 1991-05-02 ポンプの鋼板製中間ケーシング Expired - Lifetime JP2528807Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3087691U JP2528807Y2 (ja) 1991-05-02 1991-05-02 ポンプの鋼板製中間ケーシング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3087691U JP2528807Y2 (ja) 1991-05-02 1991-05-02 ポンプの鋼板製中間ケーシング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0524998U true JPH0524998U (ja) 1993-04-02
JP2528807Y2 JP2528807Y2 (ja) 1997-03-12

Family

ID=12315939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3087691U Expired - Lifetime JP2528807Y2 (ja) 1991-05-02 1991-05-02 ポンプの鋼板製中間ケーシング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2528807Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100901386B1 (ko) * 2007-11-23 2009-06-05 신용재 다단 터보블로워

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100901386B1 (ko) * 2007-11-23 2009-06-05 신용재 다단 터보블로워

Also Published As

Publication number Publication date
JP2528807Y2 (ja) 1997-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0492604B1 (en) Interstage casing for a pump made of sheet metal
US5310310A (en) Pump casing made of sheet metal
EP0526965A2 (en) Compressor casings for turbochargers
US7806654B2 (en) Pump housing assembly with liner
JPH06280794A (ja) ポンプの鋼板製中間ケーシング及びその製造方法
US5522701A (en) Vertical barrel pump
US5184937A (en) Centrifugal pump casing
US7632065B2 (en) Centrifugal pump and method of manufacturing the same
EP1282779B1 (en) Impeller assembly
US6454521B1 (en) Wear resistant fuel pump
EP0361329B1 (en) Self-priming jet pump with built-in ejector
US5234317A (en) Sheet metal interstage casing for a pump
US20050147505A1 (en) Multistage pump
JPH0524998U (ja) ポンプの鋼板製中間ケーシング
US6267555B1 (en) Sheet metal casing for multistage pump and method for manufacturing the same
CN113446260B (zh) 叶轮以及离心压缩机
US5235744A (en) Method of manufacturing a centrifugal pump casing
JP2528810Y2 (ja) ポンプの鋼板製中間ケーシング
JPS6123676Y2 (ja)
JPH0674197A (ja) 板金製ポンプケーシング
JPS6346720Y2 (ja)
JPH025798A (ja) 多段遠心形流体機械のディフューザ
JP3947345B2 (ja) 多段ポンプ
JP3059575B2 (ja) 板金製インラインポンプ
JPH05302594A (ja) 板金製ポンプケーシング

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term