JPH05246282A - キャリィオール・バーなどを自動車に固定するためのブラケット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャリィオール・バーを自動車の屋根に設置
するためのブラケットが異なる種類の自動車に容易に固
定できるような構成とする。 【構成】 自動車の屋根部への接続手段１６を有する。
該接続手段は、キャリィオール・バー１の支持手段２，
３に連結する突出部１７〜１９を有する。上記支持手段
は上記連結突出部を挿入する収納部を備える。上記支持
手段と上記接続手段を結合させる働きをする少なくとも
１つの上記収納部は、取付穴８を備える。異なる構成の
接続手段を用意することにより、異なる屋根構造を有す
る自動車に、共通形態の支持手段を固定できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、特にキャリオール・バ
ーなどを自動車に固定するためのブラケットに関する。

【０００２】

【従来の技術】自動車にキャリィオール・バーを固定す
るのにブラケットが用いられることが多い。このブラケ
ットは、自動車の屋根に固定されるようになっており、
バーをブラケットへ固定する部分とブラケットを自動車
へ固定する部分の両者が一つの部材として構成されてい
る。

【０００３】このような構成は種々の困難を伴う。例え
ば、成形型の製造が複雑になったり、異なった外形（例
えば、自動車の屋根にドリップレールを有するか否かの
違いに関連して）にあわせて成形型を多様化させる必要
性がある。

【０００４】これらの問題は個々のキャリィオール・バ
ーの価格に悪影響を及ぼし、さらに、市販されている自
動車に取り付けられるすべてのブラケットのバリエーシ
ョンは相当な数となる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の解決
すべき課題は、上記すべての問題及び困難性を完全に又
は略解決できる、特にキャリィオール・バーなどを自動
車に固定するためのブラケットを提供することである。

【０００６】本発明の解決すべきもう一つ課題は、特に
キャリィオール・バーなどを自動車に固定するための、
多様化できて実用的なブラケットを提供することであ
る。

【０００７】本発明の解決すべきもう一つの課題は、特
にキャリィオール・バーなどを自動車に固定する、比較
的、製造が容易で競争価格であるブラケットを提供する
ことである。

【０００８】

【発明の要旨】上記技術的課題を解決するために、本発
明によれば以下の構成の、特にキャリィオール・バーな
どを自動車に固定するためのブラケットが提供される。

【０００９】すなわち、このブラケットは、自動車の屋
根への接続手段を有することを特徴とする。該接続手段
はキャリィオール・バーの支持手段を連結する突出部を
有する。上記支持手段は、上記連結突出部を差し込むた
めの収納部を備え、少なくともその収納部の１つは取付
穴を備えている。この取付穴は上記支持手段と上記接続
手段を互いに結合するのに用いる。

【００１０】

【実施例】以下に、本発明の実施例について詳細に説明
する。

【００１１】図に示すように、キャリィオール・バーな
どを自動車に固定するためのブラケットは、自動車の屋
根への接続手段を有する。この接続手段は、キャリィオ
ール・バー１の支持手段を連結する複数の突出部を有す
る。

【００１２】上記支持手段は、連結突出部が挿入される
複数の収納部を備えている。そして、少なくともその１
つの収納部は取付穴を備えている。この取付穴は上記支
持手段と上記接続手段を互いに固定するのに用いる。

【００１３】上記支持手段は、上部クレードル２を備え
ている。該クレードルにはキャリィオール・バー１が差
し込まれる。該クレードルは支持本体部３に接続してい
る。該支持本体部３は、上記突出部が挿入される一対の
収納部４，５を有する。該収納部４，５は中央の収納部
６を基準にして両側に位置し、該中央収納部６は取付穴
７，８を備えている。ロック手段１２に螺合されるナッ
ト９は穴７に挿入され得る。収納部４，５，６は各突出
部に適合するような形状になっている。

【００１４】穴７，８は切り欠き１０を有し、該切り欠
き１０により穴７，８は開口している。もう一つの取付
穴１１には、接続手段をセンタリングするために、とめ
ねじ１２が差し込まれる。

【００１５】クレードル２はその半円形の表面部に穴１
３を有している。該穴１３は、キャリィオール・バー１
を上部クレードル２に固定するために用いる、アレンね
じ（Ａｌｌｅｎ ｓｃｒｅｗ）などを通すための穴であ
る。

【００１６】貫通穴１４は、クレードル２の口をふさい
でいる支持本体部３の一部に位置し、バー１をブラケッ
トに結合させる。

【００１７】支持本体部３は、図６，７に明瞭に示され
ているように、キャリィオール・バー１に対して鈍角を
形成しており、さらに、支持本体部３の縁にはリブ１５
が形成されている。該リブ１５は支持本体部３を補強す
るものである。

【００１８】第１実施例においては、接続手段は平板状
ベース１６を含む。このベースは、夫々の収容シート
４，５，６と嵌合するための複数の突出部１７，１８，
１９を有する。

【００１９】突出部１８は、収容穴７，８と対応する貫
通穴２０を備え、牽引部材２２の端部２３が挿入される
収納部２１を有している。この牽引部材２２は、キャリ
ィオール・バー１の各端部に接続した各ブラケット間に
張力を加える働きをする。

【００２０】突出部１７，１８は指の爪のような外形を
なし、中央突出部１８の両側に位置している。該中央突
出部１８は、ロック手段が挿入される取付穴２０を有
し、該取付穴２０は接続スロット２５を介して収納部２
１に接続している。

【００２１】上記ブラケットを自動車に固定するため
に、顎状部材２７は、固定手段を構成しているねじ２６
を介してブラケットに固定され、ブラケットを自動車に
固定する働きをしている。

【００２２】上記装置の組み立ては以下の通りである。
ブラケットが関係部材と一緒に組み立てられた後、バー
１はそこへ固定され、牽引部材２２に張力が加えられ、
ベースはとめねじ１２によってセンタリングされる。
又、ベース１６をあらかじめ自動車の屋根の所定の箇所
に配置することが必要である。次に、キャリィオール・
バー１を自動車上の各ブラケットに固定するための、夫
々の顎状部材２７を固定する。

【００２３】第２実施例では、図５，６，７に示されて
いるように、接続手段はほぼ楔型のボデー２８を有し、
その片方の端部２９に突出部３０，３１，３２を有す
る。該突出部３０，３１，３２は収納部４，５，６に嵌
合するようになっている。該突出部３１は、収容穴７，
８と一致する貫通穴３３を有する。上記ボデー２８のも
う一方の端部３４は、自動車のドリップレールに挿入で
きるようにテーパー状をなしている。

【００２４】突出部３０，３２は指の爪のような外形を
なし、中央突出部３１の両側に位置している。

【００２５】ボデー２８は、中央部に、係合部材３６を
挿入するための開口３５を有する。該係合部材３６は、
テーパー状端部３４を保護するためのシース３７を据え
付けるためのものである。該シース３７はフラップ３８
を有する。該シース３７は、ブラケットを自動車に固定
するのに用いる顎状部材３９により損傷を受けることの
ないように、自動車上で折り曲げられる。

【００２６】該顎状部材３９はねじ４０を介してブラケ
ットに固定される。該ねじ４０はナット９と螺合する。

【００２７】組立方法について以下に簡単に説明する。
ブラケットが２つの上記部材により組み立てられた後、
該各部材はとめねじ１２によってセンタリングされる。
そしてキャリィオール・バー１がブラケットに固定され
た後、その端部３４は自動車のドリップレールに挿入さ
れ、シース３７に付随するフラップ３８は車体上で折り
曲げられる。その後、各顎状部材３９は夫々のブラケッ
トにねじ４０を介して固定される。

【００２８】本発明の利点は、バー１を自動車に固定す
るための、２つの異なった部分から構成されているブラ
ケットを備えていることである。つまり、一方の部分は
一般的なもので、バー１に直接固定でき、もう一方の部
分は、多様な実施態様を有し、バー１を異なったタイプ
の自動車に適合させ得る。

【００２９】実際には、２つの異なった自動車間で同一
バーを移動させる場合は、下方の部分を取り換えるだけ
でよいので便利である。

【００３０】構成上の点から言うと、材料的な面と成形
型の面の両方において節約できる。実際、ブラケットは
モジュール式で、ブラケットの上部は標準にあわせ、下
部についてはどんな修正をも施すことができる。下部と
はすなわち、自動車の上に物理的に載っている部分であ
る。

【００３１】本発明は、公知のキャリィオール・バーに
用いるブラケットに、有効な選択手段を構成することに
より、意図した課題と目的を達成するものである。

【００３２】実際には、材料や寸法構成は必要に応じて
適宜選択できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第１実施例に係るブラケットの斜視
図である。該ブラケットは、ドロップレールを有さない
自動車のためのベースを備えている。

【図２】 図１のブラケットが自動車に取り付けられた
状態を示す斜視図である。

【図３】 図２の装置の縦断面図である。

【図４】 図１のブラケットの接続部分を示す底面図で
ある。

【図５】 本発明の第２実施例に係るブラケットの差し
込み部材の斜視図である。該ブラケットは、ドロップレ
ールを有する自動車のためのベースを備えている。

【図６】 図５のブラケットが自動車に取り付けられた
状態を示す斜視図である。

【図７】 図６の装置の縦断面図である。

【符号の説明】

１ キャリィオール・バー ２ クレー
ドル ３ 支持本体部 ４，５，２１ 収納部 ６ 中央収納部 ７，８，１１，２０ 取付穴 ９ ナット １０ 切り欠
き １２ とめねじ １３ 穴 ３３，１４ 貫通穴 １５
リブ １６ ベース １７，１８，１９ 突出
部 ２２ 牽引部材 ２３，２９，３４ 端部 ２５ スロット ２６，４０ ねじ ２７，３９ 顎状部材 ２８ ボデー ３０，３１，３２ 突出
部 ３５ 開口 ３６ 係合
部材 ３７ シース ３８ フラ
ップ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルチアーノ・ファブリ・コルサリーニ イタリア25017ロナート（ブレスチア）、 ビア・ベラビスタ３番

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車の屋根への接続手段（１６，２
   ８）を有し、該接続手段は、キャリィオール・バー
   （１）の支持手段（２，３）に連結する突出部（１７〜
   １９，３０〜３２）を有し、上記支持手段は上記連結突
   出部を挿入する収納部（４〜６）を備え、少なくとも上
   記収納部の一つ（６）は取付穴（７，８，１１）を備
   え、該取付穴は上記支持手段と上記接続手段を嵌合する
   のに用いることを特徴とする、特にキャリィオール・バ
   ー（１）などを自動車に固定するブラケット。
2. 【請求項２】 上記支持手段は、上記キャリィオール・
   バー（１）を差し込むのに適した上部クレードル（２）
   を有し、該クレードル（２）は、上記突出部が挿入され
   る一対の収納部（４，５）を備えた支持本体部（３）に
   接続しており、該一対の収納部（４，５）は、上記取付
   穴を備えた中央収納部（６）に対してその両側に位置す
   ることを特徴とする請求項１記載のブラケット。
3. 【請求項３】 上記中央収納部に備わった取付穴（８）
   は切り欠き（１０）を備え、該切り欠きにより取付穴は
   開口し、取付穴（１１）は、ロック手段を構成するセン
   タリング用とめねじ（１２）を挿入するのに適している
   ことを特徴とする請求項２記載のブラケット。
4. 【請求項４】 上記上部クレードル（２）は、その半円
   状の表面に、上記キャリィオール・バー（１）を上記ク
   レードル（２）に固定する働きをする穴（１３）を有
   し、バーを上記ブラケットに結合する働きをする貫通穴
   （１４）は、上記クレードル（２）の口をふさいでいる
   支持本体部に位置していることを特徴とする請求項２記
   載のブラケット。
5. 【請求項５】 上記支持本体部は上記キャリィオール・
   バー（１）に対して鈍角を形成していることを特徴とす
   る請求項２記載のブラケット。
6. 【請求項６】 上記接続手段は、複数の突出部（１７〜
   １９）を有するベース（１６）を備え、該突出部は上記
   各収納部と嵌合し、上記突出部の一つ（１８）は穴（２
   ０）を備え、該穴は上記取付穴と一致し、キャリィオー
   ル・バー（１）の端部に接続する各ブラケット間に張力
   を与える働きをする牽引部材（２２）を挿入する収納部
   （２１）を備えることを特徴とする請求項１記載のブラ
   ケット。
7. 【請求項７】 上記突出部は、指の爪のような外形を有
   する一対の各突出部（１７，１９；３０，３２）を有
   し、該各突出部は中央突出部（１８，３１）の両側に位
   置し、上記ロック手段（１２）を挿入するための取付穴
   （２０，３３）を有することを特徴とする請求項１記載
   のブラケット。
8. 【請求項８】 上記取付穴と上記収納部は相互に接続ス
   ロット（２５）を介して接続していることを特徴とする
   請求項６記載のブラケット。
9. 【請求項９】 上記ロック手段を介して上記ブラケット
   を上記自動車へ固定する働きをする顎状部材（２７，３
   ９）を備えることを特徴とする請求項１記載のブラケッ
   ト。
10. 【請求項１０】 各端部に上記突出部を有する上記接続
    手段は、ほぼ楔形ボデー（２８）を有し、該突出部は上
    記収納部に差し込まれるようになっており、上記突出部
    の一つは、上記取付穴と一致する穴を有し、上記ボディ
    のもう一方の端部（３４）は自動車のドロップレールに
    差し込めるようにテーパー状をなしていることを特徴と
    する請求項１記載のブラケット。
11. 【請求項１１】 上記ボディは、支持本体部に開口（３
    ５）を有し、該開口（３５）は、上記テーパー状端部を
    保護する働きをするシース（３７）を据え付けるための
    係合部材（３６）を挿入するのに適しており、該シース
    （３７）は、上記ブラケットを上記自動車に固定するた
    めの顎状部材によって損傷を受ることのないように、上
    記自動車上で折り曲げられるフラップ（３８）を備える
    ことを特徴とする請求項１０記載のブラケット。