JPH05245622A - フラックス残渣からのイオン成分除去方法 - Google Patents

フラックス残渣からのイオン成分除去方法

Info

Publication number
JPH05245622A
JPH05245622A JP6102892A JP6102892A JPH05245622A JP H05245622 A JPH05245622 A JP H05245622A JP 6102892 A JP6102892 A JP 6102892A JP 6102892 A JP6102892 A JP 6102892A JP H05245622 A JPH05245622 A JP H05245622A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flux
soldering
rosin
soldered
flux residue
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6102892A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3142944B2 (ja
Inventor
Yuji Kawamata
勇司 川又
Takashi Hagiwara
崇史 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Senju Metal Industry Co Ltd
Original Assignee
Senju Metal Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Senju Metal Industry Co Ltd filed Critical Senju Metal Industry Co Ltd
Priority to JP6102892A priority Critical patent/JP3142944B2/ja
Publication of JPH05245622A publication Critical patent/JPH05245622A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3142944B2 publication Critical patent/JP3142944B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering

Landscapes

  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 はんだ付け後にフラックス残渣中に残ってい
る腐食や絶縁抵抗低下の原因となるイオン成分を除去
し、信頼あるはんだ付け部にする。 【構成】 はんだ付け後、被はんだ付け物を100〜1
80℃の温度に再加熱することにより、フラックス残渣
中に残っていたイオン成分を熱で揮散させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、はんだ付けした後に、
被はんだ付け物の信頼性を向上させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器のはんだ付けには、必ずフラッ
クスが使用される。該フラックスの作用は次のようなも
のである。 はんだ付け部の酸化物、汚れ、等を除去して清浄にす
る。 清浄となったはんだ付け部や溶融したはんだを覆って
再酸化するのを防ぐ。 溶融したはんだの表面張力を下げて、はんだ付け部に
拡がらせる。
【0003】一般に電子機器のはんだ付け用フラックス
としては、ロジンを主成分としたものである。ロジン
は、はんだの融点以下の温度で軟化してはんだ付け部に
拡がるため、はんだ付け部を大気と遮断するとともに、
ロジン中に含まれているアビエチン酸がはんだ付け部の
酸化物や汚れ等を除去して表面を清浄にする。その後、
溶融したはんだがはんだ付け部に接触すると、清浄にな
ったはんだ付け部にはんだが濡れて、はんだ付け部とは
んだとが金属的に接合するようになる。
【0004】つまりロジンを主成分とするフラックス
は、ロジン中に含まれるアビエチン酸が酸化物や汚れの
除去とはんだを拡がらせるという重要な役目をしてい
る。
【0005】しかしながら、ロジン中に含まれるアビエ
チン酸だけでは汚れ等の除去とはんだの拡がりに充分な
効果がないため、さらにこれらの作用を高める目的で活
性剤を添加している。ロジン主成分のフラックスに添加
する活性剤としては、塩酸アニリン、塩酸ナフタラミ
ン、塩酸ヒドロキシラミン、塩酸ナフタレン、塩酸ヒド
ラジン、ジエタノールアミン臭化水素酸塩、トリエタノ
ールアミン塩化水素酸塩、等である。これらは全て活性
作用の強い材料、即ち単体では非常に腐食性のある材料
である。
【0006】ところでコンピューターや通信機器のよう
に信頼性を重んじる精密電子機器では、はんだ付け後に
フラックス残渣が多量に残っていると、フラックス残渣
中に存在している活性剤が吸湿してはんだ付け部の絶縁
抵抗を下げたり、はんだ付け部を腐食させることがある
ため、はんだ付け後は、はんだ付け部のフラックス残渣
を洗浄除去することがなされていた。
【0007】フラックス残渣の洗浄には、ロジンをよく
溶解するフロンやトリクロロエタンのようなハロゲン化
炭化水素系の溶剤が用いられていたが、フロンは地球を
取り巻くオゾン層を破壊し、太陽からの紫外線を多量に
地球に到達させて人類に皮膚癌を発生させる原因とな
り、またトリクロロエタンは地下水に混入してやはり人
類に悪影響を与えることから、これらの使用が規制され
るようになってきた。
【0008】従って、はんだ付け後のフラックス残渣の
除去が困難となったロジン主成分のフラックスは、フラ
ックス残渣の洗浄を必要とする精密電子機器のはんだ付
けには使用されにくくなっている。
【0009】このようにロジン主成分のフラックスが使
用しにくくなってきたことから、近時では、はんだ付け
後に洗浄を行わなくても絶縁抵抗の低下や腐食が少ない
という所謂「無洗浄フラックス」が提案されている。無
洗浄フラックスとは、ロジンを全く含まず加熱された時
に揮散するような材料、例えば活性剤としてアビエチン
酸や琥珀酸、溶剤としてイソプロピルアルコールやブチ
ルカルビトール等を用いたものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、如何に
無洗浄フラックスといえども、これを用いてはんだ付け
したものをはんだ付け後に腐食テストを行うと、ほとん
どのものに腐食生成物が発生し完全に腐食を防止するこ
とはできないことが分かった。この原因は、はんだ付け
後に絶縁抵抗の低下や腐食の原因となるイオン成分が未
だ残っているためである。
【0011】本発明は、無洗浄フラックスでのはんだ付
け後に絶縁抵抗の低下や腐食を起こさせず、またロジン
主成分のフラックスでのはんだ付け後でもフラックス残
渣を洗浄除去しなくとも信頼性を持たせることができる
という処理方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】無洗浄フラックスの無洗
浄たる所以が、はんだ付け時の熱でフラックス成分を揮
散させてなくなり、洗浄する必要のないことから付けら
れたものである。本発明者らは、この揮散現象をさらに
顕著に起こさせれば絶縁抵抗の低下や腐食の発生を抑え
ることができることに着目して本発明を完成させた。
【0013】本発明は、はんだ付け終了後、被はんだ付
け物を100〜180℃の温度で再加熱することを特徴
とするフラックス残渣からのイオン成分除去方法であ
る。
【0014】無洗浄フラックスは、はんだ付け時の加熱
で揮散しやすい成分を用いてあるが、実際のはんだ付け
ではフラックス成分を揮散させるに要する加熱時間が短
いため、フラックス成分が完全に揮散しないで残ってい
る。本発明では、その残った成分を再加熱により揮散さ
せようとするものである。
【0015】本発明では、はんだ付け後の再加熱の温度
が100℃よりも低いとイオン成分を揮散させるのに相
当長い時間がかかって生産性を悪くしてしまう。しかる
に、この温度が180℃を越えるとSn−Pb系はんだ
合金の固相線温度(183℃)以上となり、はんだ付け
部のはんだを溶かして、はんだ付けした電子部品を剥離
させてしまう。
【0016】一方、ロジン主成分のフラックスは、活性
剤がロジンに包囲された形となっているため、はんだ付
け時の加熱温度でも活性剤はほとんど揮散せず、フラッ
クス残渣中に残っている。このような状態のフラックス
残渣でもはんだ付け後に100〜180℃で再加熱する
とロジンが軟化するため、内部に埋もれていた活性剤が
表面に露出してきて活性剤は再加熱温度で揮散するよう
になる。
【0017】しかしながら、このフラックス残渣は全て
の活性剤がフラックス残渣の表面に露出してくるもので
なく、大部分はロジンの中に埋もれたままとなるが、ロ
ジン中に埋もれている活性剤はロジンが覆いとなるため
吸湿することがなく、従って絶縁抵抗低下や腐食を起こ
す原因とはならない。つまりロジン主成分のフラックス
はフラックス残渣中のイオン成分が無洗浄フラックスよ
りも多くても何ら心配する必要がないものである。
【0018】フラックス残渣中のイオン成分の測定は、
MIL−P−22809(実装プリント基板)の清浄
度、及びMIL−P−5510(プリント基板)の清浄
度に規定されており、これらの規格における合格値は1
4μg/in2以下となっているが、電子業界では信頼
性をさらに厳しく保証するため、MIL規格の合格値の
1/2以下、即ち7.0μg/in2以下にしている。
【0019】
【実施例】
実施例1 無洗浄フラックス アジピン酸(活性剤) 3重量% テレピネオール(ベース剤) 5重量%ホ゜リエチレンノニルフェニルエーテル (界面活性剤)0.3重量% イソプロピルアルコール(溶剤) 残部 発泡フラクサーで発泡させた上記無洗浄フラックスを電
子部品が搭載されたプリント基板のはんだ付け部に塗布
し、プリヒーターで100℃に予備加熱した後、噴流は
んだ槽で噴流している220℃の溶融はんだに接触させ
てはんだ付けを行った。その後、はんだ付けしたプリン
ト基板を加熱炉で2分間再加熱し、フラックス残渣中の
イオン量を測定した。再加熱温度は、それぞれ100
℃、130℃、140℃、150℃、160℃で行っ
た。その結果を図1の白丸点で示す。ちなみに、はんだ
付け後に再加熱しないプリント基板のフラックス残渣中
のイオン量は8.2μg/in2であった。
【0020】実施例2 ロジン主成分フラックス エチルアミンHBr(活性剤) 2重量% 重合ロジン(ロジン) 20重量% ステアリン酸(艶消剤) 2重量% イソプロピルアルコール(溶剤) 残部 上記ロジン主成分のフラックスを実施例1と同様の方法
ではんだ付けを行い、同様にして再加熱を行った。その
結果を図1の黒丸点で示す。ちなみに、はんだ付け後に
再加熱しないプリント基板のフラックス残渣中のイオン
量は8.7μg/in2であった。
【0021】上記結果から、無洗浄フラックスを用いて
はんだ付けしたものを本発明の方法で処理した場合は、
処理前に電子業界の合格値以上あったものが140℃で
激減することが分かる。またロジン主成分のフラックス
ではんだ付けしたものを本発明の方法で処理した場合
は、温度によるイオン成分の急激な減少は見られないが
温度が高くなるにつれて減少していくことが分かる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、はんだ付け後の被はん
だ付け物を再加熱するだけでフラックス残渣中に残って
いた腐食や絶縁抵抗低下の原因となるイオン成分を容易
に除去できるため、この処理を行った被はんだ付け物は
精密電子機器に組み込んでも長期間に渡って信頼性を維
持できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイオン成分除去方法において、温度別
に再加熱を行った時のイオン成分の残留量の変化を示し
たグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 はんだ付け終了後、被はんだ付け物を1
    00〜180℃の温度で再加熱することを特徴とするフ
    ラックス残渣からのイオン成分除去方法。
JP6102892A 1992-02-18 1992-02-18 フラックス残渣からのイオン成分除去方法 Expired - Fee Related JP3142944B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6102892A JP3142944B2 (ja) 1992-02-18 1992-02-18 フラックス残渣からのイオン成分除去方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6102892A JP3142944B2 (ja) 1992-02-18 1992-02-18 フラックス残渣からのイオン成分除去方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05245622A true JPH05245622A (ja) 1993-09-24
JP3142944B2 JP3142944B2 (ja) 2001-03-07

Family

ID=13159440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6102892A Expired - Fee Related JP3142944B2 (ja) 1992-02-18 1992-02-18 フラックス残渣からのイオン成分除去方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3142944B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06326444A (ja) * 1993-05-17 1994-11-25 Nec Corp フラックス残渣白濁除去方法
JP2001007158A (ja) * 1999-06-25 2001-01-12 Fujitsu Ltd 半田バンプの接合方法及び半田バンプ接合体
WO2005096396A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Sanyo Electric Co., Ltd 太陽電池の製造方法
JP2012004472A (ja) * 2010-06-21 2012-01-05 Aisin Seiki Co Ltd 半田付け方法
JP6322881B1 (ja) * 2017-12-21 2018-05-16 千住金属工業株式会社 フラックス及びフラックス用樹脂組成物

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06326444A (ja) * 1993-05-17 1994-11-25 Nec Corp フラックス残渣白濁除去方法
JP2001007158A (ja) * 1999-06-25 2001-01-12 Fujitsu Ltd 半田バンプの接合方法及び半田バンプ接合体
WO2005096396A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-13 Sanyo Electric Co., Ltd 太陽電池の製造方法
JP2009049436A (ja) * 2004-03-31 2009-03-05 Sanyo Electric Co Ltd 太陽電池の製造方法
JP4568359B2 (ja) * 2004-03-31 2010-10-27 三洋電機株式会社 太陽電池の製造方法
US8759663B2 (en) 2004-03-31 2014-06-24 Sanyo Electric Co., Ltd. Method of manufacturing solar battery
JP2012004472A (ja) * 2010-06-21 2012-01-05 Aisin Seiki Co Ltd 半田付け方法
JP6322881B1 (ja) * 2017-12-21 2018-05-16 千住金属工業株式会社 フラックス及びフラックス用樹脂組成物
WO2019123674A1 (ja) * 2017-12-21 2019-06-27 千住金属工業株式会社 フラックス及びフラックス用樹脂組成物
JP2019111541A (ja) * 2017-12-21 2019-07-11 千住金属工業株式会社 フラックス及びフラックス用樹脂組成物
US10556299B2 (en) 2017-12-21 2020-02-11 Senju Metal Industry Co., Ltd. Flux and resin composition for flux

Also Published As

Publication number Publication date
JP3142944B2 (ja) 2001-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3132745B2 (ja) フラックス組成物および対応するはんだ付け方法
US4568395A (en) Precleaner system and soldering flux
US4738732A (en) Self cleaning liquid solder flux
JP5071952B2 (ja) ハンダ付け用フラックス
JP2637635B2 (ja) はんだ付け方法
US3305406A (en) Method of fluxing an article to be soldered with noncorrosive fluxing compositions
EP0486685A4 (en) Use of organic acids in low residue solder pastes
JP3142944B2 (ja) フラックス残渣からのイオン成分除去方法
EP0483763B1 (en) Water-soluble soldering paste
JPH02121799A (ja) はんだの処理方法とそのためのフラツクス
EP0413540A2 (en) Manufacture of printed circuit board assemblies
EP0574858B1 (en) Inorganic oxidant compositions for removing contaminants
JP3284675B2 (ja) 電子部品の実装方法
EP0458161B1 (en) Water-soluble soldering flux
US5431739A (en) Process for cleaning and defluxing parts, specifically electronic circuit assemblies
EP0538822B1 (en) Foaming flux for automatic soldering process
JP3529164B2 (ja) はんだ付け方法およびその装置
JPH05200585A (ja) 半田付用水溶性フラックス
EP0675675B1 (en) Cleaning method
EP0483762A2 (en) Water-soluble flux for cored solder
JPH084954B2 (ja) 光により発生される酸化物除去剤を有する半田付け用フラックス
JP3334376B2 (ja) はんだ付け用フラックス
JPH09253885A (ja) はんだ付け用フラックス
JP2002153992A (ja) 還元型フラックス組成物
JP3264556B2 (ja) はんだ付け方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees