JPH0524312Y2 - - Google Patents

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JPH0524312Y2
JPH0524312Y2 JP1988017748U JP1774888U JPH0524312Y2 JP H0524312 Y2 JPH0524312 Y2 JP H0524312Y2 JP 1988017748 U JP1988017748 U JP 1988017748U JP 1774888 U JP1774888 U JP 1774888U JP H0524312 Y2 JPH0524312 Y2 JP H0524312Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の背景〕 産業上の利用分野 本考案は、食品を保存又は輸送する際に好適に
適応しえる保冷用シートに関するものである。
従来技術及び問題点 従来より食品を保存又は輸送する際にその鮮度
を保持する目的で種々の保冷材が用いられてい
る。
そのほとんどは、水溶性高分子化合物を水に溶
解又は分散させたものあるいはゲル状にしたもの
を既製の合成樹脂製の袋又は容器に充填したもの
である。それらは、冷蔵庫又は冷凍庫にて凍結さ
せてから使用するわけであるが、凍結した保冷材
は、通常、板状又は棒状の一定の形体をなし、ま
た凍結の為、固型化されて柔軟性を全く失なつて
いるものがほとんどである。その様な柔軟性を失
なつた保冷材では、食品の形体および種類又は保
冷箱の形状に合わせて効率良く保冷することはで
きないし、また、これを凍結させる際には冷蔵庫
又は冷凍庫内に規則正しく配置しないと変形化し
たまま凍結する事もあり、実用に適さない事もあ
る。
この様な問題は、保冷材を凍結温度まで冷却し
なければ発生しない訳であるが、凍結温度まで冷
却しないということは言い換えれば融解潜熱を利
用しないということであるのであるから、したが
つてその様な場合には保冷効果は著しく減少す
る。
保冷効果は、凝固点降下剤、例えば塩化カルシ
ウム、塩化ナトリウム等の無機塩あるいはエチレ
ングリコール又はプロピレングリコールのような
多価アルコール類を何らかのかたちで保冷材内容
物中に混合、添加して用いれば、ある程度は改善
できる。しかしながら、凝固点降下剤を用いた保
冷材であつも柔軟性を持つた状態で使用しようと
する場合には融解潜熱を利用できないという事は
同様であるので、充分な保冷効果を得ることは困
難であつた。
また、従来の保冷材の中には、保冷材表面上の
水の凍結により、保冷材同志が、あるいは保冷材
と食品とが凍結して、それらの分離が困難になる
ことがあつた。その様な場合、保冷材を無理に分
離しようとすると、保冷材や食品が破損する場合
があつた。この問題は、特に前述したような水を
吸水させて使用する保冷材においては発生しがち
である。
〔考案の構成〕
要 旨 本考案は、上記の問題点に鑑み出されたもので
あつて、優れた保冷効果を発揮し、さらには付随
効果として食品に対する水分(湿気)供与を可能
としうる保冷用シートを提供することを目的とす
るものである。
即ち、本考案による食品用の可撓性保冷用シー
トは、少なくとも一方が透水性である二枚のシー
トをヒートシールすることによつて形成した多数
の区画された袋状空間部に、吸水性樹脂を封入し
てなる保冷用シートであつて、上記透水性シート
がポリエステル繊維と多孔性ポリプロピレンフイ
ルムを主成分とし、これらを薄層状に多層構造化
してなる不織布であること、を特徴とするもので
ある。
効 果 本考案による保冷用シートは、凍結された状態
にあつても可撓性を有するため、保存又は輸送す
べき食品の外周面に巻着させることができるの
で、食品の外周を容易に包囲して、これを保冷す
る事が出来る。また、食品の種類および形体にま
たは保冷箱の形体に応じて、吸水・凍結前又は凍
結後のいずれの段階においても適当な大きさに容
易に切断して使用する事が出来る。
しかも、この保冷用シートには多数の区画され
た袋状空間部が形成されていて、この袋状空間部
内には少なくとも吸水性樹脂が封入されているた
め、食品を包む前に保冷シートを水に浸すなどし
て、袋状空間部内の吸水性樹脂に多量の水を含有
させた状態で凍結させた後に、食品を包囲すれ
ば、いわゆる氷温帯付近の温度で鮮度よく保存す
る事が出来る。
また、本考案による保冷用シートの透水性シー
ト面は、適度の疎水性を有し、水切れが良好な為
に、シート表面に付着した水の凍結による保冷シ
ートの分離困難という問題も発生しない。
〔考案の具体的説明〕
保冷用シート 本考案による保冷用シートは、少なくとも一方
が透水性シートである二枚のシートの間に設けら
れた多数の区画された袋状空間部に、吸水性樹脂
を封入してなるものである。ここで、多数の区画
された袋状空間部を形成させ、そして保冷用シー
トに可撓性を持たさせる為には、幅5〜30mmの線
状のヒートシールを碁盤目状に縦横交錯した形状
で保冷用シート面に施すことが好ましい。また、
袋状空間部の数は少なくとも10個以上であり、か
つ袋状空間部の大きさは一辺の長さが30〜100mm
の正方形又は長方形であることが好ましい。シー
ル幅、袋状物の個数および長さが前記条件を満た
さなければ、保冷用シートに可撓性を持たせる事
および切断して任意の大きさにして使用する事は
困難になり、かつ保冷効率も好適でなくなるので
実用的でない。ここで「吸水性樹脂を封入してな
るもの」とは、吸水性樹脂のみが、前記袋状空間
部に封入してなるものの他に補助資材として、例
えば蓄冷剤、乾燥剤、脱臭剤、酸化防止剤、鮮度
保持剤、防カビ剤等を封入したものであつてもよ
いことを示すものである。
本考案は、食品をこの様な保冷シートで被包し
て、保冷シート内に保持された氷によつて食品を
均一的に冷却しようとするものである。従つて、
本考案による保冷用シートは、食品を被包できる
様に可撓性を有するものであることが必要であ
る。吸水性樹脂部の可撓性は、それに吸水された
水が凍結することによつて失なわれる場合もある
が、本考案の保冷用シートでは、吸水性樹脂が、
多数に区画された空間部に封入されているので、
水が凍結したあとにおいても可撓性を失なうこと
はない。
透水性シート 本考案による保冷用シートにおいて用いられる
透水性シートは、ポリエステル繊維(少量の他種
繊維を含んでいてもよい)の不織布構造からなる
層の少なくとも一層と多孔性のポリプロピレンフ
イルムからなる層の少なくとも一層との積層構造
体からなる透水性の不織布であつて、疎水性が、
JIS L−1096一般織物試験方法の吸水速度A法
(滴下法)の数値が60以上であるものが好ましい。
帝人社製のメルフイツト(商品名)なるものは、
この様な不織布の代表的なものである。この不織
布は、素材がポリエステル/ポリプロピレンなの
でシート表面は適度な疎水性がある為、シートを
吸水させた後のシート表面の水切れが良好であ
る。したがつて、保冷用シートを凍結させる際ま
たは二枚以上重ねて凍結させる際に、シートに付
着した水滴が露結し、シート間が凍結して、分離
が困難になつたりしないために、作業性の向上及
びシート破損を防止できる。また、ポリエステ
ル/ポリプロピレンの一体化構造不織布なのでラ
ミネート構造物に比べて強固なヒートシールがで
きる。
多孔性ポリプロピレンフイルムは、孔径が1μm
〜2000μm、好ましくは10〜500μmのものであり、
そして孔数が好ましくは102〜105個/cm2のもので
ある。孔径および孔数は、水の透過性やシート強
度あるいは保冷用シート内に封入される吸水性樹
脂の粒径等によつて適宜決定することができる。
この透水性シートは、その表裏が同一でないと
きはポリエステル繊維側および多孔性ポリプロピ
レンフイルム側の何れが外側に来てもよいが、好
ましいのはポリエステル繊維が外側であるもので
ある。
また、該不織布の構造に多孔性アイオノマーフ
イルムおよび(又は)多孔性リニアローデンシチ
−ポリエチレンを少量加える事により、不織布の
機械的特性を調節する事も可能である。
本考案による保冷用シートは、少なくとも片面
側がこの様な透水性シートで構成される必要があ
るが、他の片面側は不透水性シートであつても透
水性シートであつてもよい。
吸水性樹脂 このような透水性シートと、透水性シート(あ
るいは不透水性シート)との間に設けられた多数
の区画された袋状空間部に封入される吸水性樹脂
は、合目的的な任意のものである。例えばポリア
クリル酸ナトリウム架橋物等を使用することがで
きる。吸水性樹脂は、一次粒径が200μm以上の粉
末状ないし球状物を用いる。
吸水性樹脂があまりに微細であると、本保冷用
シートを専用の樹脂充填機械を用い製造加工する
際に歩留まりが悪くなつたり、また作業性も悪く
なるからである。また、吸水前及び吸水後におい
てもシート表面の不織布からの樹脂の脱落がおこ
り、保冷しようとする食品に吸水性樹脂が付着す
る事もありうるので衛生面でも好ましくないから
である。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。
第1図及び第2図は、本考案による保冷用シー
トを示すものである。図において、保冷用シート
1は、多数の袋状空間部1aを縦方向及び横方向
の溝部1bにて区画形成し1枚のシート状に形成
したものであつて、第2図の断面図で示すよう
に、表面部又は裏面部を構成する透水性シート
S1、透水性シート又は不透水性シートS2が一定間
隔毎に互いに貼り付けされて溝部1bが形成さ
れ、この溝部1b,1b間に相当の空間を有する
袋状空間部1aが形成され、この袋状空間部1a
の内部には粒状の吸水性樹脂2が相当量封入され
たものである。
尚、第3図において、予め食品(魚)3を保護
シート(フイルム)で包んだ後に、その外周より
本例の予冷した保冷シート1で包み込むこともで
き、より衛生的に保存、輸送が可能となる。
尚、本例における保冷用シート1は、多数の袋
状空間部1aを所定間隔に形成し、その内部に吸
水性樹脂2を封入したものであるため、吸水性樹
脂2が水分を吸収して膨張した時にも袋状空間部
1aより外部に流出することがない。又、局部的
に吸水性樹脂2が集中することがなく均一に保冷
用シート1全体に吸水性樹脂2が分配される結
果、食品(魚)3に対する脱水機能、保冷機能等
は均一に作用する。
本例の保冷用シート1は、包むべき食品の体積
や保冷箱の形体に合わせて溝部1bにて適当な寸
法に切断して使用することができるので、使用用
途に応じ適宜その寸法形状を変更できるものであ
る。その場合、溝部1bに沿つてミシン目を形成
しておけば、容易にミシン目に沿つて切断し保冷
用シート1を適当寸法で使用が可能である。
尚、保冷または補水を必要とする食品等を本例
の保冷用シート1で包む場合には、保存中におい
て吸水性樹脂2内の徐々に解凍した水分が食品表
面に付与されて、食品の表面の水分含量が良好に
保持されるので、即ち保冷効果と補水効果を同時
に行なう事が可能となるので、食品の鮮度を良好
に保持し得るものである。
このように本例の保冷用シート1は、包むべき
食品等の容量、形状等に応じて適当寸法に切断し
使用することができ、食品の外周を完全に包囲し
てその食品等に対する保存効果を良好に発揮し得
るものである。又、保冷用シート1を積み重ね状
にして用いる時には、溝部1b内を冷気等が通る
ことができるため、蓄冷能力等が良好となる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示し、第1図は本考案
により保冷用シートの全体斜視図、第2図は第1
図のA−A線断面拡大図、第3図は使用状態を示
す斜視図、第4図は他の使用態様を示し斜視図で
ある。 1……保冷用シート、1a……袋状空間部、1
b……溝部、2……吸水性樹脂、S1……透水性シ
ート、S2……透水性シートまたは不透水性シー
ト、3……食品(魚)、4……保冷箱。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 少なくとも一方が透水性である二枚のシートを
    ヒートシールすることによつて形成した多数の区
    画された袋状空間部に、吸水性樹脂を封入してな
    る保冷用シートであつて、上記透水性シートがポ
    リエステル繊維と多孔性ポリプロピレンフイルム
    を主成分とし、これらを薄層状に多層構造化して
    なる不織布であることを特徴とする、食品用の可
    撓性保冷用シート。
JP1988017748U 1988-02-13 1988-02-13 Expired - Lifetime JPH0524312Y2 (ja)

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