JPH01182273A - 包装シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、食品等の保存又は輸送用に供せられる包装
シートに関するものである。

（従来技術及びその問題点） 食品等を保存し又は輸送等する場合において、従来、長
期保存の手段として冷凍保存があるが、冷凍保存によれ
ば食品の細胞が凍結、解凍時に破壊され、ドリップの流
出等を伴って品質が低下するという問題点があり、一方
、蓄冷剤とかドライアイスを使用して保存又は輸送等す
る場合には、食品等に対する冷気分布が不均一となり、
食品等が部分的に変質等を生ずるという問題点があり、
又、液体状の蓄冷剤等を用いて保存又は輸送すると、液
体の蓄冷剤が局部的に集中し、温度分布が不十分となっ
たり、食品等を蓄冷剤が圧迫して食品を変形させてしま
うというような問題点もあった。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって
、食品等に対する水分コントロール、群度保持等を容易
に行ない得る包装シートを提供せんことを目的とし、そ
の要旨は、多数の封入室を形成し少なくとも片面側が透
水性シートにて構成される可撓性を有する包装シートで
あって、該包装シートの前記封入室内には少なくともブ
ロック状の吸水性樹脂が封入されていることである。

（作用） シートは可撓性を有するため、このシートを食品等の外
周面に巻着等きせることができ、容易に食品等を包むこ
とができる。しかも、シートには多数の封入室が形成さ
れており、この内部にはブロック状の吸水性樹脂が封入
されているため、例えば、このシートを乾燥状態で用い
食品等を包むと、透水性シートを介し食品等の水分が封
入室内に侵入し、内部の吸水性樹脂が有効に水分を吸収
し食品の脱水を行ない保存効果を挙げることができる。

又、逆に食品を包む前に包装シートを水に浸し、吸水性
樹脂に多量の水分を含浸させておけば、保存中に吸水性
樹脂に含浸されている水分が食品に供給され、特に食品
等が野菜である時には蒸散水を補給することができる。

又、適量の水分を吸水性樹脂に含ませた状態で食品等を
包装し食品ごと保冷することにより、吸水性樹脂内の水
分が予冷されて蓄冷効果を発揮し、輸送中に食品等を良
好に保冷して鮮度保持効果を挙げることができる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本例包装シートの一部平面図を示し、第２図に
はその断面側面図を、第３図にはその要部拡大図を示す
。

本例の包装シート１は、通気性シート１ａと防水シート
１ｂを熱溶着等の手段により重ね合わせて一体形成した
ものであり、通気性シート１ａは例えば紙、不織布、織
物等の繊維シートを用いて形成することができ、又、一
方側の防水シート１ｂは例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニル等の水を通さないプラスチック
製シートで構成される。

本例においては、この防水シート１ｂは凹凸部を交互に
形成し、連続形成されたものであって、この防水シート
１ｂの表面に通気性シート１ａが貼着された時には、そ
の内部に適宜間隔をおいた封入室Ｓ、Ｓ、Ｓ・・・が形
成される。

又、本例においては、この各封入室Ｓ、Ｓ、Ｓ・・・内
にブロック状又は錠形状に形成した吸水性樹脂２が各１
個ずつ封入されている。従って通気性シート１ａを防水
シート１ｂに貼着する前に、各封入室Ｓ、Ｓ、Ｓ・・・
内にブロック状の吸水性樹脂２が投入され、後に通気性
シート１ａが貼着されて製造されている。

尚、防水シート１ｂに通気性シートｌａが貼着される際
に、その貼着性を強固とするために、本例では防水シー
ト１ｂの内側にアイオノマー樹脂フィルム１ｃが被着さ
れている。そのため、通気性シート１ａを熱溶着するこ
とが容易となり、溶着部のシール性が向上する。

尚、アイオノマー樹脂フィルム１ｃに代えて、アイオノ
マー樹脂を、防水シート１ｂの内側に塗布又はコーティ
ングしておくか、霧状に吹き付は等しておいてもシール
が良好かつ強固となる。さらにアイオノマー樹脂を通気
性シート１ａの不織布に透き込むか、溶剤で流し込む等
して、アイオノマー樹脂入り不織布として用いシール性
を高めることもできる。又、通気性シート１ａそのもの
をアイオノマー樹脂繊維で織り上げて形成することもで
きる。

各封入室Ｓ、Ｓ、Ｓ・・・内に封入されるブロック状の
吸水性樹脂２は、例えば、澱粉−アクリロニトリルグラ
フト重合体の加水分解物、セルロース−アクリロリトリ
ルグラフト重合体の加水分解物等の単量体と架橋剤との
共重合体、例えば架橋ポリアクリルアミド及びその加水
分解物、架橋されたスルホン化ポリエチレン、架橋ポパ
ール、特開昭５２−１４６８９号及び特開昭５２−２７
４５５号記載の架橋されたビニルエステルー不飽和カル
ボン酸共重合体ケン化物、架橋きれたポリアクリル酸塩
及びアクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、架橋さ
れたイソブチレン−無水マレイン酸共重合体、及び架橋
ポリエチレンオキシド等が挙げられる。さらに自己架橋
性を有する重合物、例えば自己架橋型ポリアクリル酸、
特公昭５４−３０７１０号に記載の樹脂や分子中に少な
くとも水酸基とカルボキシラード基を含有する高分子重
合体、例えば特公昭５４−３７９９４号に記載の樹脂で
もよい。尚、澱粉又はセルロースと水溶性単量体及び／
又は加水分解により水溶性となる単量体と架橋剤とを必
須性分として重合させ、必要により加水分解を行なうこ
とにより得られる吸水樹脂であってもよい。

上記の吸水性樹脂は１種類であっても又２種以上用いた
ものであってもよく、吸水性能としては２０〜２ｏｏＯ
ｇ／ｇ程度が好ましい。

このように構成された包装シート１を用いて食品等を包
むことができ、例えば魚をこの包装シート１で包むこと
により、保存中に魚の体内の水分が包装シート１の吸水
性樹脂２に吸水されて、魚のドリップ等が有効に吸収さ
れ保存性が増大される。そのため、川、海等にて吊り上
げた魚をこの包装シート１で包んで良好な保存状態のま
ま家まで持ち帰ることができる。

その他、水分の多い食品等をこの包装シート１で包んで
水分を除去しながら運搬することが可能である。

又、包装シート１に適量の水を浸透させて吸水性樹脂２
に相当量の水分を含浸させておき、この状態で予め包装
シート１を冷凍庫内にて予冷して、モの予冷した包装シ
ート１にて食品、医薬品等を包めば、吸水性樹脂２が運
搬中に食品、医薬品等に対し冷気を発し、良好な保冷状
態で食品等を輸送することができるものである。

又、包装シート１を水に浸し大量の水分を吸水性樹脂２
に含浸させておけば、野菜等を包む時に輸送中に吸水性
樹脂２より水分が発散されて、野菜等の表面の蒸散水の
補給が良好になされる。

又、本例包装シート１は、例えばダンボールの内面に貼
着等して用いることもでき、ダンボール内に食品等を収
納させて運搬に供することができるものであり、種々の
使用形態にて使用が可能である。

又、本例においては、包装シート１の防水シート１ｂを
凹凸状に形成しであるため、各包装シート１を良好に積
み重ねることが可能であり、冷凍庫内にて予冷等をする
際にくっつくことがなく良好な使用状態を呈することが
でき、又、この防水シート１ｂの凹凸形状がクツション
性を有するため、食品等の衝撃に対する緩衝効果をも上
げることができるものであり、特にダンボールの内壁面
に貼着等されて用いられる時には、より良好な緩衝効果
が期待できる。

又、凹凸部を介しこの包装シート１と食品等を交互に積
み重ねて良好な保冷状態にて輸送等が可能である。

尚、本例における吸水性樹脂２はブロック状又は錠剤状
に形成されたものであるため、包装シート１を形成する
時に簡易に各封入室Ｓ内に投入して包装シート１を造形
することができる。

尚、封入室Ｓ内には別途粒形状等の遠赤外線を発するこ
とのできるセラミック等を封入させておくこともでき、
又、銅イオンを混入したデオライト等を混入しておくこ
ともできるものであり、このセラミック及びデオライト
等は吸水性樹脂２と一体的に混入させ、一体のブロック
状に形成することもできる。

即ち、遠赤外線を発することのできるセラミック粒子等
が封入室Ｓ内に封入されている時には、遠赤外線を外部
に発し、食品等の細胞に対し遠赤外線による共振動効果
を発揮させて細胞の活性化を図ることができ、輸送中に
おける鮮度保持をより良好に達成することができるもの
であり、食品等の風味の増大等をも同時に図ることがで
きるものである。

又、銅イオンを混入したデオライトを封入室Ｓ内に封入
した時には、銅イオンによりオゾン性の活性空気が生成
されて、食品等の周辺をオゾンが覆い、食品等に付着す
る雑菌等をオゾンの殺菌力により死滅きせ、輸送中にお
ける殺菌効果及び脱臭効果を良好に発揮させることがで
きるものである。

（発明の効果） 本発明の包装シートは、多数の封入室を形成し少なくと
も片面側が透水性シートにて構成される可視性を有する
包装シートであって、該包装シートの前記封入室内には
少なくともブロック状の吸水性樹脂が封入されているこ
とにより、食品等を容易に包んで、食品等に対する脱水
、保水、保冷等の効果を良好に発揮させることができ、
食品等の輸送用に簡易に使用することができる効果を有
する。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示し、第１図は本例包装シート
の一部平面図、第２図は第１図の断面側面図、第３図は
第２図の要部拡大図である。 １・・・包装シート　　　　１ａ・・・通気性シート１
ｂ・・・防水シート　　　２・・・吸水性樹脂Ｓ・・・
封入室 特許出願人　　　　　　　株式会社タイヘイ産商代理人
　　　弁理士　　　清　　水　　義　　久１・・包装シ
ート　　　　１＆　・通気性シート１ｂ・・・防水シー
ト　　　２　吸水性樹脂Ｓ・・封入室 第３図 後図面無し ユ Ｃ− ７ｉ′！；１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 多数の封入室を形成し少なくとも片面側が透水性シート
   にて構成される可撓性を有する包装シートであって、該
   包装シートの前記封入室内には少なくともブロック状の
   吸水性樹脂が封入されていることを特徴とする包装シー
   ト。