JPH05240490A - 浴室用空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 使用者が浴室から出たことを検出すると、外
気温や、浴室温度と浴室湿度に基づいて換気運転の開始
や換気時間を制御する浴室用空気調和機。 【効果】 自動的に換気を開始し、外気温や浴室の温度
と湿度に応じて換気時間を制御するので、浴室の湿気を
防止し、且つ次に入浴する人の不快感を抑制することが
でき、使用勝手を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、浴室の空気を換気する
空気調和機の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、入浴後浴室内の湿気を防止するた
めに、入浴後浴室用空気調和機を駆動して浴室を換気す
るが、使用者がその操作を行わなければならず、使用勝
手が悪いと共に、次に入浴する人のために、季節に応じ
て換気時間を変えなければならず、即ち、次に入浴する
人の不かんかんを抑制するために、冬期には短時間、夏
期には長時間の換気を行うように、換気時間を設定しな
ければならず、その設定が面倒である等の欠点があっ
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みなされたもので、浴室内を快適な状態に維持し得る
浴室用空気調和機を提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の第１の手段は、
送風機と、送風機により浴室内の空気を屋外に排気する
排気路と、人が浴室から出たことを検出して送風機を駆
動する制御回路とを設けたことを特徴とする。

【０００５】本発明の第２の手段は、送風機と、送風機
により浴室内の空気を屋外に排気する排気路と、浴室外
部の温度を検出する温度検出センサと、人が浴室から出
たことを検出した際、温度検出センサの検出温度に応じ
て送風機を駆動する制御回路とを設けたことを特徴とす
る。

【０００６】本発明の第３の手段は、送風機と、送風機
により浴室内の空気を屋外に排気する排気路と、浴室の
温度を検出する温度検出センサと、浴室の湿度を検出す
る湿度検出センサと、人が浴室から出たことを検出した
際、温度検出センサの検出温度と湿度検出手段の検出湿
度に応じて送風機を駆動する制御回路とを設けたことを
特徴とする。

【０００７】本発明の第４の手段は、送風機と、送風機
により浴室内の空気を屋外に排気する排気路と、浴室の
温度を検出する温度検出センサと、浴室の湿度を検出す
る湿度検出センサと、人が浴室から出たことを検出した
際、送風機を駆動すると共に温度検出センサの検出温度
と湿度検出手段の検出湿度に応じて送風機を停止する制
御回路とを設けたことを特徴とする。

【０００８】

【作用】本発明の第１の手段によると、使用者が浴室か
ら出たことを検出して自動的に浴室の換気を行う。

【０００９】本発明の第２の手段によると、使用者が浴
室から出たことを検出すると、浴室外部の気温に基づい
て、換気の開始や換気時間を制御する。

【００１０】本発明の第３の手段によると、使用者が浴
室から出たことを検出すると、浴室内部の温度と湿度に
基づいて、換気の開始や換気時間を制御する。

【００１１】本発明の第４の手段によると、使用者が浴
室から出たことを検出すると、自動的に換気を行い、浴
室内の温度と湿度に基づいて換気を停止する。

【００１２】

【実施例】本発明の一実施例を図１乃至図１４に基づき
以下に詳述する。

【００１３】１は浴室Ａの天井に装着される本体で、下
ケース２と上ケース３とから構成されている。４は前記
下ケース２の略中央部に形成された吸気口、５は前記下
ケース２の一側に形成された冷風吹出口、６は前記下ケ
ース２の他側に形成された温風吹出口である。７は前記
下ケース２上に載置される発泡樹脂製の断熱材で、後述
する冷却器用送風機14の冷却器用ファンケ−シング８
と、後述する凝縮器用送風機19の凝縮器用ファンケ−シ
ング９と、冷却器13を載置し、冷却器13のドレンを受け
る水受皿10と、前記吸気口４に向かって垂下形成され、
内部空間を冷却器用送風機14側と凝縮器用送風機19側と
に区画する区画部11とを一体形成している。12は前記水
受皿10に接続される配水管で、水受皿10のドレンを屋外
に排水するようになっている。

【００１４】13は前記水受皿10上に載置される冷却器、
14は冷却器用送風機で、前記冷却器用ファンケ−シング
８内に配設されるシロッコファン15とこのシロッコファ
ン15を回転駆動する第１電動機16から構成されており、
冷却器用送風機14の駆動により吸気口４から冷却器13、
冷却器用ファンケ−シング８を経て冷風吹出口５へ至る
第１浴室用送風路17に送風するようになっている。

【００１５】18は凝縮器、19は凝縮器用送風機で、前記
凝縮器用ファンケ−シング９内に配設されるシロッコフ
ァン20と、このシロッコファン20を回転駆動する第２電
動機21から構成されており、凝縮器用送風機19の回転駆
動により吸気口４から凝縮器18、凝縮器用ファンケ−シ
ング９を経て温風吹出口６へ至る第２浴室用送風路22に
送風するようになっている。

【００１６】23は前記冷却器13及び凝縮器18に冷媒を供
給する圧縮機、24は前記冷却器用送風機14、凝縮器用送
風機19及び圧縮機23等を制御する制御部品等を収納する
電送品収納箱である。

【００１７】25は前記冷却器用ファンケ−シング８内に
連通する分岐管で、一端を脱衣場Ｂに連通し、他端を屋
外に連通した送風ダクト26に連通しており、この分岐管
25と送風ダクト26との接続部分にダンパ27を配設してい
る。前記ダンパ27は、分岐管25を閉塞する位置、送風ダ
クト26の屋外側を閉塞し、冷却器用送風機14の送風を分
岐管25及び送風ダクト26からなる脱衣場用送風路28に案
内して脱衣場Ｂに送風する位置、及び送風ダクト26の脱
衣場側を閉塞し、冷却器用送風機14の送風を分岐管25及
び送風ダクト26からなる排気路29に案内して屋外に排気
する位置に、選択的に切り替えるようになっている。

【００１８】30は前記冷風吹出口５に設けられた冷風用
ルーバで、揺動自在で且つ冷風吹出口５を閉塞可能にな
っている。31は前記温風吹出口６に設けられた温風用ル
ーバで、揺動自在になっている。32は浴室Ａの天井に装
着され、本体１下面を被うカバーである。

【００１９】図３は取付状態を説明する概略斜視図で、
Ａは浴室、Ｂは脱衣場、Ｃは浴室Ａと脱衣場Ｂとの間の
ドア、ＤはドアＣに設けられたグリル、Ｅは浴室Ａに設
けられた照明器具、33は浴室Ａと脱衣場Ｂとの間の壁に
装着された操作部で、図４に示す如く、衣類乾燥スイッ
チ34、浴室換気スイッチ35、浴室暖房スイッチ36、脱衣
場冷房スイッチ37、タイマ設定スイッチ38、温度設定ス
イッチ39、浴室照明スイッチ40、及び運転状態、浴室温
度、浴室設定温度、脱衣場温度、脱衣場設定温度等を表
示する表示部41を有している。42は脱衣場Ｂの天井に設
けられた排気グリルで、前記送風ダクト26が接続されて
いる。

【００２０】次に、図５に基づき回路を説明する。

【００２１】43は操作部33に設けられた各種スイッチの
操作に基づく信号を出力するスイッチ回路、44は浴室Ａ
の温度を検出する浴室温度検出センサ、45は浴室Ａの湿
度を検出する浴室湿度検出センサ、46は脱衣場Ｂの温度
を検出する脱衣場温度検出センサ、47は脱衣場Ｂの湿度
を検出する脱衣場湿度検出センサ、48は前記スイッチ回
路43、浴室温度検出センサ44、浴室湿度検出センサ45、
脱衣場温度検出センサ46及び脱衣場湿度検出センサ47か
らの出力を入力する制御回路で、後述する圧縮機駆動回
路49、冷却器用送風機駆動回路50、凝縮器用送風機駆動
回路51、冷風用ルーバ制御回路52、温風用ルーバ制御回
路54及びダンパ制御回路56に制御信号を出力するように
なっている。

【００２２】49は前記制御回路48からの制御信号に基づ
き圧縮機23を制御する圧縮機駆動回路、50は前記制御回
路48からの制御信号に基づき冷却器用送風機14の第１電
動機16を駆動制御する冷却器用送風機駆動回路、51は前
記制御回路48からの制御信号に基づき凝縮器用送風機19
の第２電動機21を駆動制御する凝縮器用送風機駆動回
路、52は前記制御回路48からの制御信号に基づき冷風用
ルーバ駆動用電動機53を駆動制御する冷風用ルーバ制御
回路、54は前記制御回路48からの制御信号に基づき温風
用ルーバ駆動用電動機55を駆動制御する温風用ルーバ制
御回路、56は前記制御回路48からの制御信号に基づきダ
ンパ駆動用電動機57を駆動制御するダンパ制御回路であ
る。

【００２３】次に、動作を説明する。

【００２４】図６及び図７に示すメインルーチンにおい
て、ステップＳ１にて浴室換気スイッチ35が操作された
か否か判断し、浴室換気スイッチ35が操作されていれ
ば、後述する浴室換気ルーチンを実行する。ステップＳ
２にて浴室暖房スイッチ36が操作されたか否か判断し、
浴室暖房スイッチ36が操作されていれば、後述する浴室
暖房ルーチンを実行する。ステップＳ３にて衣類乾燥ス
イッチ34が操作されたか否か判断し、衣類乾燥スイッチ
34が操作されていれば、後述する乾燥ルーチンを実行す
る。ステップＳ４にて脱衣場冷房スイッチ37が操作され
たか否か判断し、脱衣場冷房スイッチ37が操作されてい
れば、後述する脱衣場冷房ルーチンを実行する。

【００２５】ステップＳ１乃至ステップＳ４にて各スイ
ッチが操作されていない場合には、ステップＳ５にて使
用者が風呂から上がったか否か判断する。即ち、浴室Ａ
の照明器具Ｅが点灯し、風呂の蓋を開けることにより浴
室内の温度または湿度が上昇し、その状態が浴槽への給
湯操作に要する所定時間以上、本実施例では５分以上経
過した後に照明器具Ｅが消灯したか否か判断する。

【００２６】ステップＳ５にて使用者が風呂から上がっ
たと判断すると、ステップＳ６において脱衣場Ｂの温度
を検出し、ステップＳ７において脱衣場Ｂの温度に応じ
て換気運転時間を設定する。即ち、冬期においては、長
時間換気運転を行うと、浴室温度が低下して次に入浴す
る人が寒く感じ、夏期においては、短時間の換気運転で
は浴室温度があまり低下せず次に入浴する人が暑く感じ
る。従って、外部の気温に応じて、次に入浴する人が快
適に入浴できる温度及び湿度になる時間を設定する。ま
た、脱衣場Ｂが一定温度以下の場合には、換気運転を行
わないようになっている。そして、ステップＳ８におい
て冷却器用送風機16を駆動すると共に、冷風用ルーバ30
にて冷風吹出口５を閉塞し、ダンパ27を排気路29が開放
する位置に移動させて、浴室Ａの換気運転を行う。この
換気運転は、ステップＳ９にてタイマが終了するまで継
続され、タイマが終了すると、ステップＳ１０にて運転
を終了する。

【００２７】図８は、浴室換気ルーチンのフローチャー
トで、この換気運転は、操作部33に設けられた浴室換気
スイッチ35の操作、及びタイマ設定スイッチ38により設
定されたタイマの終了により運転を停止するようになっ
ている。

【００２８】図９及び図１０は浴室暖房ルーチンのフロ
ーチャートを示し、ステップＳ１１において、冷風吹出
口５を冷風用ルーバ30にて閉塞し、温風用ルーバ31を下
方、即ち、洗い場に向け、ダンパ27を排気路29が開放す
る位置に移動すると共に、圧縮機23、第１送風機14及び
第２送風機19を駆動する。この状態では、第１送風機14
の駆動により吸気口４から吸気された空気は冷却器13を
通過し、排気路29を介して屋外に排気される。一方、第
２送風機19の駆動により吸気口４から吸気された空気は
凝縮器18により加熱され、温風となって温風吹出口６か
ら浴室Ａに送風される。温風吹出口６からの温風は、第
２ルーバ31により洗い場に向けて送風され、洗い場を暖
めて使用者が浴室Ａに入った際に、使用者が床面を冷た
く感じるのを防止するようになっている。

【００２９】ステップＳ１２において使用者が風呂に入
ったか否か、本実施例では浴室照明スイッチ40が操作さ
れたか否か判断し、操作されていれば、ステップＳ１３
において冷却器用送風機14の送風量を増大し、凝縮器用
送風機19の送風量を減少すると共に、温風用ルーバ31を
揺動させる。この状態では、第１送風機14の送風量を増
大するので、凝縮器18の温度が上昇し、温風吹出口６か
ら高温の温風が送風される。また、温風吹出口６からの
送風は凝縮器用送風機19の送風量を減少し、温風用ルー
バ31を揺動しているので、使用者に直接送風される風量
が低下し、使用者に不快感を与えることがない。

【００３０】ステップＳ１４において風呂から上がった
か否か、本実施例では浴室照明スイッチ40が操作されて
照明器具Ｅが消灯されたか否か判断し、照明器具Ｅが消
灯すると、ステップＳ１５において換気運転に移行す
る。

【００３１】ステップＳ１４において照明器具Ｅが消灯
していなければ、ステップＳ１６において浴室暖房スイ
ッチ36の操作により運転停止を指示されたか否か判断
し、浴室暖房スイッチ36が操作されると、ステップＳ１
７において運転を停止し、ステップＳ１８において使用
者が風呂から上がるまで待機し、ステップＳ１８におい
て使用者が風呂から上がったことを検出すると、ステッ
プＳ１９において換気運転を行う。

【００３２】ステップＳ２０において、脱衣場温度検出
センサ46からの出力に基づいて脱衣場温度を検出し、ス
テップＳ２１において、その温度に基づいて換気運転時
間を設定する。即ち、夏期の如く温度の高いときには換
気時間を長くし、浴室Ａ内の温度を低下させると共に、
冬期の如く温度の低いときには換気時間を短縮し、浴室
Ａ内の温度低下を最小限にして次に入浴する人の不快感
を低減させるようにしている。ステップＳ２２におい
て、ステップＳ２１にて設定されたタイマが終了したか
否か判断し、終了すると、ステップＳ２３において運転
を停止する。

【００３３】次に、制御部33の衣類乾燥スイッチ34を操
作して衣類乾燥モードを選択した場合の動作を図１１及
び図１２に示すフローチャートにて説明する。

【００３４】ステップＳ２４において、浴室Ａの湿度
と、浴室Ａ内に空気を供給する場所の湿度、本実施例で
は浴室Ａと脱衣場Ｂとの間のドアＣに設けられたグリル
Ｄを介して浴室Ａに空気を供給する脱衣場Ｂの湿度とを
比較する。浴室湿度検出センサ45の出力と脱衣場湿度検
出センサ47の出力を、それぞれ浴室温度検出センサ44の
出力と脱衣場温度検出センサ46の出力に基づき補正して
より正確な浴室湿度と脱衣場湿度を検出し、その浴室湿
度と脱衣場湿度とを比較して、脱衣場Ｂの湿度が浴室Ａ
の湿度より一定値、本実施例では、２０％以上低い場合
には、ステップＳ２５に移行する。

【００３５】ステップＳ２５において、冷風用ルーバ駆
動用電動機52を駆動し、冷風用ルーバ30により冷風吹出
口５を閉塞し、ダンパ駆動用電動機57を駆動してダンパ
27を排気路29が開放する位置に移動させると共に、冷風
器用送風機14を駆動する。この状態では、冷風器用送風
機14の駆動により吸気口４から吸気された浴室Ａ内の高
湿度の空気は、第１浴室用送風路17から排気路29を介し
て屋外へ排気される。一方、浴室Ａ内の空気が排気され
るのに伴いドアＣのグリルＤを介して脱衣場Ｂの低湿度
の空気が浴室Ａ内に供給され、浴室Ａを乾燥する。この
浴室Ａの換気運転は、ステップＳ２６において浴室Ａの
湿度と脱衣場Ｂの湿度との差が１０％未満になったか否
か判断し、浴室湿度と脱衣場湿度との差が１０％未満に
なるまで継続する。

【００３６】ステップＳ２４において、脱衣場湿度と浴
室湿度との差が２０％未満である場合、即ち、雨天など
のように周囲の湿度が高く、脱衣場Ｂの空気を浴室Ａ内
に吸気しても浴室Ａ内の湿度をあまり低下させることが
できない場合、及びステップＳ２６において浴室Ａの湿
度が脱衣場Ｂからの空気の供給により低下し、浴室湿度
と脱衣場湿度との差が１０％未満になった場合には、ス
テップＳ２７において浴室温度センサ44の出力に基づ
き、浴室Ａ内の温度が所定温度、即ち、後述する除湿運
転により浴室Ａ内を除湿して衣類を効率よく乾燥できる
温度、本実施例では、１５℃以上か否か判断する。

【００３７】ステップＳ２７において、浴室Ａ内の温度
が１５℃未満であれば、ステップＳ２８に移行し、冷風
用ルーバ駆動用電動機53を駆動して冷風用ルーバ30にて
冷風吹出口５を閉成し、温風用ルーバ駆動用電動機55を
駆動して温風用ルーバ31を揺動させ、ダンパ駆動用電動
機57を駆動してダンパ27を排気路29が開放する位置に移
動させると共に、圧縮機23、冷却器用送風機14及び凝縮
器用送風機19を駆動する。この状態では、冷却器用送風
機14の駆動により吸気口４から吸気された浴室Ａの空気
は、冷却器13にて冷却され、第１浴室用送風路17及び排
気路29を介して屋外に排気される。また、凝縮器19の駆
動により吸気口４から吸気された浴室Ａ内の空気は、凝
縮器18にて加熱され、温風となって温風吹出口６から浴
室Ａ内を暖房する。この浴室Ａの暖房運転は、ステップ
Ｓ２９において、浴室Ａの温度が１５℃以上になるまで
継続される。

【００３８】ステップＳ２９において、浴室Ａ内の温度
が１５℃以上になると、ステップＳ３０において、除湿
運転を行う。即ち、冷風用ルーバ駆動用電動機53を駆動
して冷風吹出口５を開放し、温風用ルーバ駆動用電動機
55を駆動して温風用ルーバ31を揺動させると共に、ダン
パ駆動用電動機57を駆動してダンパ27を、分岐管25を閉
塞する位置に移動する。この状態では、冷却器用送風機
14の駆動により吸気口４から吸気された空気が冷却器13
により除湿されて冷風吹出口５から浴室Ａに送風される
と共に、凝縮器用送風機19の駆動により吸気口４から吸
気された空気が凝縮器18を冷却して温風吹出口６から浴
室Ａに送風され、冷却器13により冷却された冷風吹出口
５からの送風と凝縮器18により加熱された温風吹出口６
からの送風が浴室Ａ内で混ざり、浴室Ａ内の温度を大き
く変化させることなく浴室Ａ内を除湿し、洗濯物を乾燥
させる。

【００３９】また、ステップＳ２７において浴室Ａ内の
温度が１５℃以上である場合には、ステップＳ３１にお
いて除湿運転を行わせる。

【００４０】ステップＳ３２において、浴室Ａ内の湿度
が所定値、即ち、衣類が乾燥した状態の浴室Ａ内の湿
度、本実施例では３５％以下か否か判断し、浴室Ａ内の
湿度が３５％以下であれば、ステップＳ３３において、
浴室Ａ内の湿度が１５分以上変化していないか否か判断
する。ステップＳ３３において、浴室Ａ内の湿度が１５
分以上変化していなければ、浴室内の衣類が乾燥したと
判断し、ステップＳ３４において運転を停止する。

【００４１】また、ステップＳ３２において、浴室Ａ内
の湿度が３５％より高ければ、ステップＳ３５において
浴室Ａ内の温度が１５℃以上か否か判断し、即ち、外気
温の影響等により浴室内の気温が低下して衣類の乾燥が
効率的に行えない状態になっていないか否か判断し、浴
室内の温度が１５℃未満であれば、ステップＳ３６にお
いて、前述したステップＳ２８と同様に暖房運転を行
う。

【００４２】次に、脱衣場冷房ルーチンのフローチャー
トを図１３及び図１４に基づき説明すると、ステップＳ
３７において冷風吹出口５を冷風用ルーバ30にて閉塞
し、ダンパ27を脱衣場送風路28が開放する位置に移動す
ると共に、圧縮機23、冷却器用送風機14及び凝縮器用送
風機19を駆動する。この状態では、冷却器用送風機14の
駆動により吸気口４より吸気された浴室Ａ内の空気は、
冷却器13にて冷却されて冷風となり、脱衣場送風路28を
介して脱衣場Ｂに送風される。

【００４３】この脱衣場冷房運転は脱衣場冷房スイッチ
37が再度操作されるまで継続され、ステップＳ３８にお
いて脱衣場冷房スイッチ37が操作されると、ステップＳ
３９においてこの操作が入浴後か否か、即ち、本実施例
では、浴室Ａと脱衣場Ｂの温度差及び湿度差から入浴後
か否か判断し、入浴後であれば、ステップＳ４０におい
て浴室換気運転を行う。ステップＳ４１において脱衣場
冷房スイッチ37が操作された際の脱衣場温度に基づいて
換気運転時間を設定し、ステップＳ４２においてタイマ
が終了すると、ステップＳ４３において運転を停止す
る。

【００４４】図１５はメインルーチンの第２の実施例、
図１６は浴室暖房ルーチンの第２の実施例、図１７は脱
衣場冷房ルーチンの第２の実施例を示し、これらのルー
チンは、浴室温度検出センサ44及び浴室湿度検出センサ
45にて検出した浴室温度及び浴室湿度に基づいて換気運
転時間を設定するものである。即ち、浴室Ａの湿気を防
止し、且つ次に入浴する人が不快感を感じることのない
程度の温度及び湿度になるように換気時間を設定するよ
うになっている。

【００４５】図１８はメインルーチンの第３の実施例、
図１９は浴室暖房ルーチンの第３の実施例、図２０は脱
衣場冷房ルーチンの第３の実施例を示し、これらのルー
チンは、浴室温度検出センサ44及び浴室湿度検出センサ
45にて検出した浴室温度及び浴室湿度に基づいて換気運
転を停止するものである。即ち、浴室Ａの湿気を防止
し、且つ次に入浴する人が不快感を感じることのない程
度の温度及び湿度になると換気運転を停止するようにな
っている。

【００４６】

【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項１の構成に
よれば、使用者が浴室から出たことを検出して自動的に
浴室の換気を行うので、使用者の操作を不要とすること
ができ、使用勝手を向上することができる等の効果を奏
する。

【００４７】本発明の請求項２の構成によれば、使用者
が浴室から出たことを検出すると、外気温に応じて換気
時間等を制御するので、浴室の湿気を防止することがで
きると共に、次に入浴する人の不快感を抑制することが
でき、使用勝手を向上することができる等の効果を奏す
る。

【００４８】本発明の請求項３の構成によれば、使用者
が浴室から出たことを検出すると、浴室の温度と湿度に
応じて換気時間等を制御するので、浴室の湿気を防止す
ることができると共に、次に入浴する人の不快感を抑制
することができ、使用勝手を向上することができる等の
効果を奏する。

【００４９】本発明の請求項４の構成によれば、使用者
が浴室から出して自動的に換気を行い、浴室内の温度と
湿度に基づいて換気を停止するので、浴室の湿気を防止
することができると共に、次に入浴する人の不快感を抑
制することができ、使用勝手を向上することができる等
の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の縦断面図である。

【図２】同横断面図である。

【図３】同取付状態を示す概略斜視図である。

【図４】同操作部の平面図である。

【図５】同回路図である。

【図６】同メインルーチンを説明するフローチャートで
ある。

【図７】同メインルーチンを説明するフローチャートで
ある。

【図８】同換気ルーチンを説明するフローチャートであ
る。

【図９】同浴室暖房ルーチンを説明するフローチャート
である。

【図１０】同浴室暖房ルーチンを説明するフローチャー
トである。

【図１１】同衣類乾燥ルーチンを説明するフローチャー
トである。

【図１２】同衣類乾燥ルーチンを説明するフローチャー
トである。

【図１３】同脱衣場冷房ルーチンを説明するフローチャ
ートである。

【図１４】同脱衣場冷房ルーチンを説明するフローチャ
ートである。

【図１５】同メインルーチンの第２の実施例を説明する
フローチャートである。

【図１６】同浴室暖房ルーチンの第２の実施例を説明す
るフローチャートである。

【図１７】同脱衣場冷房ルーチンの第２の実施例を説明
するフローチャートである。

【図１８】同メインルーチンの第３の実施例を説明する
フローチャートである。

【図１９】同浴室暖房ルーチンの第３の実施例を説明す
るフローチャートである。

【図２０】同脱衣場冷房ルーチンの第３の実施例を説明
するフローチャートである。

【符号の説明】

１ 本体 ４ 吸気口 14 冷却器用送風機 29 排気路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊岡 賢次 大阪府守口市京阪本通２丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 送風機と、該送風機により浴室内の空気
   を屋外に排気する排気路と、人が浴室から出たことを検
   出して前記送風機を駆動する制御回路とを設けたことを
   特徴とする浴室用空気調和機。
2. 【請求項２】 送風機と、該送風機により浴室内の空気
   を屋外に排気する排気路と、浴室外部の温度を検出する
   温度検出センサと、人が浴室から出たことを検出した
   際、前記温度検出センサの検出温度に応じて前記送風機
   を駆動する制御回路とを設けたことを特徴とする浴室用
   空気調和機。
3. 【請求項３】 送風機と、該送風機により浴室内の空気
   を屋外に排気する排気路と、浴室の温度を検出する温度
   検出センサと、浴室の湿度を検出する湿度検出センサ
   と、人が浴室から出たことを検出した際、前記温度検出
   センサの検出温度と湿度検出手段の検出湿度に応じて前
   記送風機を駆動する制御回路とを設けたことを特徴とす
   る浴室用空気調和機。
4. 【請求項４】 送風機と、該送風機により浴室内の空気
   を屋外に排気する排気路と、浴室の温度を検出する温度
   検出センサと、浴室の湿度を検出する湿度検出センサ
   と、人が浴室から出たことを検出した際、前記送風機を
   駆動すると共に前記温度検出センサの検出温度と湿度検
   出手段の検出湿度に応じて送風機を停止する制御回路と
   を設けたことを特徴とする浴室用空気調和機。