JPH052394U - 導電性合成樹脂製電気回路の端子取付構造 - Google Patents

導電性合成樹脂製電気回路の端子取付構造

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JPH052394U
JPH052394U JP4805291U JP4805291U JPH052394U JP H052394 U JPH052394 U JP H052394U JP 4805291 U JP4805291 U JP 4805291U JP 4805291 U JP4805291 U JP 4805291U JP H052394 U JPH052394 U JP H052394U
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conductive
synthetic resin
terminal
conductive synthetic
electric circuit
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通郎 実森
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Ichikoh Industries Ltd
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Ichikoh Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 導電性合成樹脂で作られた電気回路用導電部
材に対する端子の取付構造を改良して、a.導電性合成
樹脂の表面にスキン層が形成されていても、これを削り
取る必要が無く、b.温度変化によって導電性合成樹脂
が熱膨脹,熱収縮しても影響を受けることなく、安定し
た導通を保ち得るようにする。 【構成】 導電性合成樹脂製導電部材中に、金属製端子
部材の1部分を埋設する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば車両用灯具内配線などに用いられている導電性合成樹脂製の 導電部材に端子を取り付けるための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用灯具(例えば室内灯)には、図5に示すように電気回路にコード を使用したものと、図6に示すように電気回路に導電性合成樹脂を使用したもの とがある。
【0003】 図5中、1は絶縁性の樹脂で成形した構造体としてのハウジングで、このハウ ジング1は長方形の薄皿形状をなす。該ハウジング1の端部寄りの箇所に開口1 aを設け、このハウジング1の中央部から他端部にかけて係合爪1bを3個設け る。2は同じく絶縁性樹脂で成形したレンズで、このレンズ2は長方形の薄皿形 状をなし、前記ハウジング1の係合爪1bに着脱可能に係合する。3はバネ性お よび導電性を有する導電部としてのバルブホルダで、この2枚のバルブホルダ3 を前記ハウジング1の開口1aの相対向する縁にそれぞれ取付ける。この2枚の バルブホルダ3にバルブ4を着脱可能に取り付ける。5は絶縁性材質からなるス イッチレバーで、このスイッチレバー5のほぼ中央を前記ハウジング1にリベッ ト5aにより回動可能に取付ける。このスイッチレバー5の一端に導電性のボー ル5bを転動自在に装着する。6a,6b,6c,6dは導電性の第1,第2, 第3,第4のスイッチ用コンタクトで、この4個のコンタクト6a,6b,6c ,6dを前記ハウジング1のほぼ中央部に、前記スイッチレバー5の一端の円軌 跡上に等間隔に前記スイッチレバー5のボール5bと接触するように取付ける。 図5において、図中7aおよび7bは第1,第2のコードで、この第1コード 7aの両端を前記第2のコンタクト6bと前記1枚のバルブホルダ3とにそれぞ れ接続する。一方、第2コード7bの一端を前記第1コンタクト6aに接続し、 この第2コード7bの他端にターミナル8を接続する。9は前記第2コンタクト 6bと第3コンタクト6cとを接続する導電性の接続板である。 上記図5の従来例は第1のコード7aおよび第2のコード7bを取り付けて組 み立てるので、組立所要工数が大きく、配線ミスを生じるおそれが有る。前記の コード7a,7bに代えて打抜き金属板で構成された導電部材(図示省略)を用 いたものも公知公用であるが、コードを用いたものと同様の不具合が有る。 こうした不具合を解消して、組立が簡単で自動化に適し、配線ミスを生じるお それの無い配線構造として図6に示すような、導電性合成樹脂で作られた導電部 材をランプハウジング1´にインサート成形した構成が公知である。
【0004】 この公知例(図6)は、図5に示した従来例の車両用灯具の電気回路を導電性 プラスチック製の導電部材(斑点を付して示す)10a,10b,10cで置き 替えた構造である。1´はランプハウジングで、前記従来例(図5)におけるラ ンプハウジング1に対応する類似の部材である。係合爪1b,レンズ2,バルブ ホルダ3,バルブ4,スイッチレバー5,リベット5a,およびボール5bは前 記従来例(図5)におけると同様ないし類似の構成部材である。本公知例(図6 )においては、導電性プラスチックで作られた導電部材10a,同10b,同1 0cがボール5bの軌跡円弧に対向して配列されるとともに、導電部材10bの 一端がタッピングスクリュー11によってバルブホルダ3に接続されている。上 記の導電部材10a,10b,10cは、図7に示すような形状であり、導電性 プラスチックによって予め1次成形品として射出成形されている。 そして、上記導電部材10a,10b,10cを図示しない金型の中にインサ ートして、電気絶縁性の合成樹脂によりハウジング1´が成形される。この種の 、導電性合成樹脂によって成形された導電部材で電気回路を構成する最近の技術 は特願昭63−99923号「車両用灯具」に開示されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前記図5と図6とにそれぞれ示した従来例は互いに一長一短が有り、両方とも 実用されているが、組立作業が容易で誤配線のおそれが無く、しかも自動化に適 しているという点については、図6に示した導電性合成樹脂製導電部材を用いた 構成が優れている。しかし乍ら、従来の導電性合成樹脂は導電性が充分でなく、 例えばカーボン微粒をフイラーとして混合した導電性プラスチックの体積抵抗は 10オーム・センチのオーダーである。このため、前記公知例の導電部材10a 〜10c(図6)は、その表面に銅などの金属メッキ層を設けて電流容量を増加 させている。このように、1次成形品である導電部材10a〜10cを用いてハ ウジング1´をインサート成形する途中で、これらの導電部材にメッキ処理を施 すことは、加工工程を複雑にし、製造設備費を増大させ、製品コストを上昇させ る。 一方、導電性合成樹脂の技術的改良が進み、各種の物理的性状が改善されると ともに、その導電性も飛躍的に上昇した。導電性合成樹脂とは、主に熱可塑性合 成樹脂に金属繊維、金属化した無機または有機繊維,金属箔粉,金属化した無機 または有機の粒体などをフイラーとして混入,分散させたものであり、フイラー の種類とその充填率とによって導電性合成樹脂の導電性が大きく左右される。例 えば充填率30%(重量パーセント)における体積抵抗(オーム・センチ)は、 炭素繊維では1のオーダーであり、アルミ繊維,ステンレス繊維,ニッケルメッ キ炭素繊維の順に小さくなって1/10ないし1/100のオーダーとなる。さ らに銅合金繊維,銅繊維では1/100のオーダーとなり、導電性合成樹脂製導 電部材の表面にに金属メッキを施さなても実用上充分な電流容量が得られる。 しかし乍ら、これらの繊維性のフイラーを混合した導電性合成樹脂製導電部材 においては、スキン層が形成されて表面導通が得られないこと、および、金属部 材に比して熱膨脹係数が大きくて端子部材との結合が不安定であること、といっ た問題が有る。導電性合成樹脂が優れた導電性を示すためには、混入されたフイ ラーの繊維相互の絡み合いが必要であるため、例えば銅繊維の場合、径約50ミ クロン、長さ約5〜6ミリメートルのものが実用に供されている。このように、 極めて細く比較的長い銅繊維が絡み合っているため、合成樹脂の内部では前述の ごとく1/1000オーム・センチのオーダーの体積抵抗となるのであるが、そ の繊維が比較的長くて絡み合っているため、射出成形された導電性合成樹脂製部 材の表面には、フイラーの乏しいスキン層が形成される。従って、例えば図6に 示した導電部材10bにバルブホルダ3をタッピングスクリュー11で取りつけ る場合、該導電部材10bが炭素粉末をフイラーとした導電性合成樹脂製であれ ばその表面に金属メッキを施さねばならず、また、該導電部材10bが銅繊維を フイラーとする導電性合成樹脂製であれば、バルブホルダその他の端子部材の取 付部の表面を削ってスキン層を除去しなければならない。さらに、導電性合成樹 脂は金属製部材に比して熱膨脹係数が大きいことに因る不具合は、例えば図6に おいてタッピングスクリュー11を導電性合成樹脂製の導電部材10bに螺入し てバルブホルダ3を取り付けた場合、バルブ4の点灯によって温度が上昇したと き、導電部材10bはタッピングスクリュー11よりも著しく膨脹する。このた め、導電部材10bとタッピングスクリュー11との接触圧力が減少して電気的 導通が不安定になる。 本考案は上述の事情に鑑みて為されたもので、導電性の樹脂で構成された電気 回路の導電部材に対して端子部材を取り付ける場合、該導電部材にスキン層が形 成されていてもこれを予め削り取る必要が無く、しかも、温度変化を受けても常 に安定した電気的導通が保たれる端子取付構造を提供することを特徴とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための構成として本考案は、導電性合成樹脂で構成された 電気回路導電部材に端子を取り付けるための構造において、 金属製端子部材の1部分が、前記電気回路導電部材の中に埋設されていること を特徴とする。
【0007】
【作用】
前記の構成によれば、金属製端子部材の1部分が導電性合成樹脂製電気回路導 電部材中に埋設されているので、該導電性合成樹脂にスキン層が形成されていて も確実に導通が保持される。また、温度変化によって導電性合成樹脂が熱膨脹, 収縮しても安定した導通が保たれる。
【0008】
【実施例】
図4は本考案に係る導電性合成樹脂製電気回路の端子取付構造の1実施例を備 えた室内灯を示す斜視図である。この実施例は図6に示した従来例の室内灯に本 考案を適用して改良したものである。本図4において前掲の図6と同一の図面参 照番号を付したものは前記従来例におけると同一ないし類似の構成部分である。 次に、図4を図6に比して異なる点を説明する。ハウジング1′に、導電性プ ラスチック製の導電部材(斑点を付して示す)10a,10b,10cが半ば埋 設されてその表面は露出している。上記の導電性プラスチック製の導電部材10 bに、バルブホルダ端子11がその基端部を埋設されている。この埋設は、該プ ラスチック製の導電部材を射出成形する際にインサート成形手法を用いて行われ た。同様にして、上記バルブホルダ端子11と類似のバルブホルダ端子11′も 設けられ、これら一対のバルブホルダ端子11′によってバルブ4が保持される とともに導通している。 前記バルブホルダ端子11付近のA−A断面を図1に示す。一方、リベット5 aを中心として回動するスイッチレバー5に取り付けられているボール5bの軌 跡円に沿って複数のスイッチ固定端子12が導電部材中に半ば埋設されて植設さ れている。該スイッチ固定端子12付近のB−B断面を図2に示すとともに該図 2のC−C断面を図3に示す。図1に示すように、ハウジング1′に設けられた 溝1dを埋めて設けられた導電部材10b内にバルブホルダ端子11の基端部が 埋設されている。前記のバルブホルダ端子11およびスイッチ固定端子12は弾 力性の有る金属板をプレス加工して構成され、スプリング機能を有している。 また、図2に示すように、ハウジング1′に設けられた溝1eを埋めて設けら れた導電部材10c内にスイッチ固定端子12の下端部が埋設され、上方は突出 して植設されている。このような構成によれば、金属製の端子部材であるバルブ ホルダ端子やスイッチ固定端子12の一部分が導電部材10b,10c内に埋設 されているので、該導電部材にスキン層が形成されていても、これを削り取った りなどする必要なく完全な導通が得られる。また、上記の導電部材が温度変化に よって膨脹,収縮しても、安定した導通が保持される。
【0009】
【考案の効果】
本考案の端子取付構造によれば、金属製端子部材の一部が導電性合成樹脂製電 気回路の導電部材中に埋設されているので、該導電部材のスキン層や熱膨脹収縮 の影響を受けることなく、導電部材と端子部材との導通が安定に維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る端子取付構造の1実施例を示す要
部断面図
【図2】上記実施例における、上記と異なる個所の要部
断面図
【図3】図2のC−C断面図
【図4】上記実施例の端子取付構造を備えた室内灯の斜
視図
【図5】従来例の端子取付構造を備えた室内灯の斜視図
【図6】導電性合成樹脂製導電部材を用いた従来例の室
内灯の斜視図
【図7】上記従来例の導電性合成樹脂製導電部材の説明
【符号の説明】
1,1´…ハウジング、1a…開口、1b…係合爪、2
…レンズ、3…端子の1例であるバルブホルダ、4…バ
ルブ、5…スイッチレバー、5a…リベット、5b…ボ
ール、6a〜6d…コンタクト、7a…第1のコード、
7b…第2のコード、8…ターミナル、9…接続板、1
0,10a〜10c…導電性合成樹脂製の導電部材、1
0d…ネジ用の穴、11…バルブホルダ端子、12…ス
イッチ固定端子。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 導電性合成樹脂で構成された電気回路導
    電部材に端子を取り付けるための構造において、金属製
    端子部材の1部分が、前記電気回路導電部材の中に埋設
    されていることを特徴とする、導電性合成樹脂製電気回
    路の端子取付構造。
JP4805291U 1991-06-25 1991-06-25 導電性合成樹脂製電気回路の端子取付構造 Pending JPH052394U (ja)

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