JPH05237779A - 遠隔操作マニュピュレータ用関節モジュールおよび遠隔操作マニュピュレータ - Google Patents

遠隔操作マニュピュレータ用関節モジュールおよび遠隔操作マニュピュレータ

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JPH05237779A
JPH05237779A JP33146692A JP33146692A JPH05237779A JP H05237779 A JPH05237779 A JP H05237779A JP 33146692 A JP33146692 A JP 33146692A JP 33146692 A JP33146692 A JP 33146692A JP H05237779 A JPH05237779 A JP H05237779A
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JP33146692A
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Inventor
Kenjiro Obara
建治郎 小原
Tadashi Munakata
正 宗像
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Toshiba Corp
Japan Atomic Energy Agency
Original Assignee
Toshiba Corp
Japan Atomic Energy Research Institute
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単一種類の関節モジュール1で構成すること
ができ、遠隔操作による簡単な作業で関節機構部の交換
をなし得、しかも自由度の変更も可能な遠隔操作マニュ
ピュレータに関する。 【構成】 回転の軸に対して45°傾斜した接合面3
a、11aを有する固定ケーシング3、可動ケーシング
11を具える関節機構であって、前記接合面3a、11
aに設けられた雄側、雌側コネクタ9、16、前記ケー
シング内に設けられ前記各コネクタ9、16に両端を接
続され、前段、後段に連結される他の関節機構のそれぞ
れに対応する伝送経路を具えたワイヤハーネス10とを
有する関節モジュール1を複数個組み合わせてなる遠隔
操作マニュピュレータ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人間に代り種々の作業
を行うマニュピュレータ用関節のモジュールおよびこれ
により構成した遠隔操作マニュピュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】核融合炉内、宇宙空間等の人間が直接ア
クセスできない環境において、人間に代って種々の作業
を遂行する遠隔操作マニュピュレータでは、マニュピュ
レータ自体の補修作業も他のマニュピュレータによって
行われることとなる。そのため、マニュピュレータは作
業中に故障を生じた場合、如何に短時間にしかも簡単な
操作によって修復できるかが要求される。従って、従来
のマニュピュレータにおいては故障部品の交換を容易に
するため、駆動機構のユニット化、それ等の着脱のワン
タッチ化が図られてきた。
【0003】一方、上記のような人間がアクセスできな
い環境においてマニュピュレータが実施しなければなら
ない作業は、作業対象も作業内容も多岐にわたり単一の
マニュピュレータによっては対応できない場合があるこ
とも予想される。特に様々な部品によって構成された装
置を対象とする保守、補修作業においては、マニュピュ
レータの動作範囲、自由度構成、過般重量に対して種々
の制約、要求がある。しかしながら、例えば核融合炉に
あっては炉内が狭隘で高レベルの放射線環境であるた
め、また宇宙空間にあっては重量の増大は打上げコスト
の増大を来すため、数多くのマニュピュレータを作業環
境に持ち込むことは困難である。
【0004】上記のような背景から、関節部分をモジュ
ール化してそれ等を組み替えることにより自由度構成、
アーム長等の諸元を自由に変更することができ、しかも
故障時にあっては故障した関節を健全なものと交換する
ことによって、容易に修復できるマニュピュレータが要
求され、これに対処するものとして分離、結合について
の機構、構造の種々の提案がなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、マニュピュ
レータ本体には、各軸への電力供給、信号伝送のための
ワイヤハーネスが張り巡らされており、故障部分の交換
はともかく、自由度構成の変更を行うことは容易ではな
かった。一方、一般に片持ち梁構造である関節マニュピ
ュレータの関節に必要とされるトルクは、アームの先端
に近付くほど小さく、基端においては大きなトルクを要
求される。特に、空間において任意の位置、姿勢を取り
得る6自由度以上のマニュピュレータにおいては、アー
ムの自由度とその先端でエンドエフェクタの姿勢を定め
る手首の自由度とでは、要求されるトルクが著しく異な
る。
【0006】上記のように、マニュピュレータ全体の構
成においては、アーム基端に近い関節ほど負荷モーメン
トが大きく、従って関節の駆動系の容量は関節の位置に
応じて選定することが必要であり、前記のようなモジュ
ール化を行ったとしても、自由度の組み替えは実質的に
は非常に限定された範囲でなし得るに過ぎなかった。本
発明は上記の事情に基きなされたもので、遠隔操作によ
る簡単な操作により容易に関節機構の交換をなし得、し
かも自由度の変更も可能な遠隔操作マニュピュレータ用
の関節モジュールおよび関節モジュール単一種によって
構成され、円滑且つ確実な作動をなし得る遠隔操作マニ
ュピュレータを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の遠隔操作マニュ
ピュレータ用関節モジュールは、駆動用モータ、位置検
出器、減速機等を含み、固定ケーシングおよび可動ケー
シング間で回転動作を行うモジュール化された関節機構
であって、他の関節機構またはアーム部材との連結部に
は、前記回転動作の軸に対して45°傾斜した接合面
と、この接合面に設けられ前段および後段の関節機構と
解除可能に結合されるロック機構と、前記接合面に設け
られ前段および後段関節機構の電気コネクタと協働する
電気コネクタとを有せしめたことを特徴とする。
【0008】また、本発明の遠隔操作マニュピュレータ
は両端に連結部を有し1軸の回転の自由度を持つ関節モ
ジュールと、上記関節モジュールと同様の連結部を具え
たアーム部材とを、それぞれ複数個組合わせて構成した
マニュピュレータにおいて、アーム部材を駆動するアー
ム部材の基端部には、上記関節モジュールを複数個並列
に設置し、手首の駆動を行う先端部には1個の関節モジ
ュールを設置して構成し、マニュピュレータ制御装置に
は前記並列設置の関節モジュールの一方を主として、他
方の関節モジュールを前記主とした関節モジュールに追
従するように制御ループの構成を切替える機能を設けた
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成の本発明の遠隔操作マニュピュレータ
用関節モジュールにおいては、各々独立した駆動用モー
タ、位置検出器を持つ関節モジュールの接合面を関節の
回転軸に対して45°の角度の傾斜面とし、ロック機構
によって接離可能のものとしてあるため、遠隔操作によ
る簡単な操作で故障した関節モジュールの交換、関節モ
ジュールおよびアーム部材の並べ替えによる自由度構成
の組替え等を行うことができる。
【0010】さらに、上記構成の本発明の遠隔操作マニ
ュピュレータにおいては、負荷トルクの大きなアーム基
端の関節では、関節モジュールを複数個使用することに
より大きな負荷トルクに対応できるようにしてある。そ
のため、単一種の関節モジュールにより負荷トルクの大
きな関節、小さな関節を含む多関節マニュピュレータを
構成することができる。しかも、上記の並列設置の複数
の関節モジュールによって関節を構成した場合、関節モ
ジュールの一方を主とし他方を従として、従となる関節
モジュールを主となる関節モジュールに追従させるよう
に、制御装置において制御ループの構成を切り替えるこ
とができるため、両関節モジュールを位相差の少ない同
期した状態で駆動することができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
き説明する。図1は本発明の一実施例である関節モジュ
ールの縦断面図、図2(a)はそのロック機構の平面
図、図2(b)はそのコネクタ部分の平面図である。こ
れ等の図において、関節モジュール1を駆動する駆動用
モータ2は固定ケーシング3に固着してある。また、前
記駆動用モータ2はブレーキ2Aを内蔵するものとして
あり、駆動用モータ2の出力軸2Bにはハーモニック減
速機4の入力軸4Aに固着した歯車5Aと噛合する歯車
5Bが固着してある。ハーモニック減速機4の入力軸4
Aは固定ケーシング3に固着した中空軸6に軸受7を介
して支持されている。上記中空軸6の先端には、絶対位
置検出器8の入力軸8Aが固着されている。
【0012】一方、固定ケーシング3の端部には関節モ
ジュール1の回転軸Xに対して45°傾斜した接合面3
Aが設けられ、この接合面3Aの中央には雄側コネクタ
9が設けられている。そして、ワイヤハーネス10の一
端は上記コネクタ9に接続され、上記ワイヤハーネス1
0は前記中空軸6内を貫通し、可動ケーシング11に取
り付けたケーブルハウジング12に導かれ、その内部に
渦巻状に巻回して収納されている。また、前記可動ケー
シング11の端部には、関節モジュール1の回転軸に対
して45°傾斜した接合面11Aが設けられ、この接合
面11Aの中央には軸受13を介して雌側コネクタ16
が回動自在に設けられている。なお、雌側コネクタ16
には、スプリング14およびこれによって押圧されるボ
ール15からなるクリックストップ機構が設けられてい
る。さらに、前記前記ケーブルハウジング12から引き
出したワイヤハーネス10の他端は、前記雌側コネクタ
16に接続されている。
【0013】また、前記接合面11Aの雌側コネクタ1
6の中心に関して対称位置には、円錐状ロケータピン1
7がそれぞれ接合面11Aに対し垂直に設けてあり、前
記接合面11A周囲には前記ロケータピン17と協働す
るロック機構18が設けられている。上記ロック機構1
8は次のように構成されている。すなわち、固定ケーシ
ング3の接合面3Aの外周には、関節モジュール1の回
転軸と接合面3Aとの交点を中心とする円周上に等間隔
で分布され、前記回転軸の前記モジュール内一点に頂点
を有する円錐面の一部をなし、円周方向の寸法を等しく
する突起19が設けられ、前記可動ケーシング11の接
合面11Aの外周には、同様の突起20が設けられてい
る。
【0014】可動ケーシング11の接合面11Aには、
内周に設けたV字溝21により前記突起20外周面に接
するリング23が取り付けられている。このリング23
には、前記時19、20と同一間隔で設けられ、突起1
9を係合させ得る寸法の切欠22が設けられている。
【0015】また、前記可動ケーシング11と固定ケー
シング3との間には、クロスローラ軸受3Bが設けられ
ている。さらに、固定ケーシング3の接合面3Aにはロ
ケータピン17のためのガイド穴17Aが設けられてい
る。
【0016】図3は関節モジュール1内蔵のワイヤハー
ネス10の構成を示す接続図である。この図において、
1 〜P5 は関節モジュール1を駆動する駆動用モータ
2に電力を供給する多心の電力ケーブル、S1 〜S5
絶対位置検出器8に接続される信号用多心ケーブル、B
は各駆動用モータ2の内蔵するブレーキ2Aに給電する
2心の電力ケーブルである。これらの各ケーブルを束ね
てなるワイヤハーネス10は、各関節モジューI
V の両端の接合面3AI 〜3AV 、11AI〜11A
V のそれぞれに設けられた雄側コネクタ9I 〜9V 、雌
側コネクタ16I 〜16V の各端子に、それぞれ端部の
該当する心線を接続されている。そして、上記各ケーブ
ルはその関節モジュール1n 内でのみ分岐され、それぞ
れその関節モジュール1n の駆動用モータ2、絶対位置
検出器8、ブレーキ2Aに接続されている。
【0017】図4は上記構成の関節モジュールにより構
成した本発明の一実施例の遠隔操作マニュピュレータの
手先部分の正面図、図5(a)は前記マニュピュレータ
の全体構成を示す正面図、図5(b)はその平面図であ
る。図4において、アーム部材24の先端に関節モジュ
ール1VII が同軸回転可能となるように連結され、その
先には関節モジュール1VIIIが前記アーム部材24に直
交する軸を中心として可回動に連結されている。この関
節モジュール1VIIIの先端には、ハンド25を具える関
節モジュール1IXが前記関節モジュール1VIIIに直交す
る軸を中心として可回動に連結されている。
【0018】一方、図5(a)に示すように図示しない
支持部に固着された1対の基台26A、26Bの先端
に、それぞれ関節モジュール1I 、1IIをそれ等の軸が
同一直線となり向かい合うように連結し、これ等両関節
モジュールの出力側の接合面にはアーム部材27を固着
する。次に、図5(b)に示すように、前記アーム部材
27に関節モジュール1III 、1IVを、それ等の軸が前
記関節モジュール1I 、1IIの軸とオフセットし、しか
も直交する一直線となるように背中合せに連結してあ
る。これ等の関節モジュール1III 、1IVの出力側に
は、アーム部材28A、28Bを関節モジュール
III 、1IVの軸と直交し、且つ互いに平行となるよう
に連結してある。
【0019】これ等のアーム部材28A、28Bの先端
には、関節モジュール1V 、1VIをそれ等が前記関節モ
ジュール1III 、1IVと平行で、且つ互いに向い合せと
なり軸が同一直線となるように連結してある。そして、
これ等の関節モジュール1V、1VIの出力側には、図4
に示したアーム部材24、関節モジュール1VII 、1
VIII、1IXおよび関節モジュール1に設けたハンド25
からなるアームを、前記アーム部材24の基端において
連結してマニュピュレータを構成する。
【0020】図6は上記本発明の一実施例のマニュピュ
レータの自由度構成図、図7はその制御装置構成図であ
る。以下、これ等の図を参照して本発明の遠隔操作マニ
ュピュレータの作動を説明する。図6において、上記説
明した実施例の遠隔操作マニュピュレータは、(1)ア
ーム部材27の関節モジュール1I 、1IIによる鉛直軸
を中心とする回転、(2)アーム部材28A、28Bの
関節モジュール1III、1IVによる前記鉛直軸に垂直な
軸すなわち水平軸を中心とする回動、(3)アーム部材
24の関節モジュール1V 、1VIによる水平軸を中心と
する回動、(4)関節モジュール1VII による関節モジ
ュール1VIIIの水平面内での首振り、(5)関節モジュ
ール1VIIIによる関節モジュール1IXのアーム部材24
に垂直な軸を中心とする回動、(6)関節モジュールIX
によるハンド25の回転の6個の自由度構成を有する。
上記6個の自由度により、ハンド25はマニュピュレー
タ構成諸元の許容する範囲において、ハンド25を目的
とする位置にもたらすことができそこに位置する部材、
部品等を取り扱うことができる。
【0021】図7において、制御装置30には複数のサ
ーボ制御部SI 〜SIXと、オペレータからの入力または
動作プログラムの解析および座標変換演算と前記各関節
モジュール1の位置検出信号POS等から、各関節モジ
ュール1の速度を決定し各サーボ制御部SI 〜SIXに向
け、速度指令Vref I 〜Vref IXを逐次出力する演算制
御部Cと、この演算制御部Cにオペレータからの操作信
号COMを入力するためのジョイスティックJと、キー
ボードKを具えたマンマシンインターフェースMMI
と、動作プロクラム等を記憶する記憶部Mとを有する。
【0022】前記記憶部Mには、組み替えによって実現
し得るすべての自由度構成に関する座標変換演算プログ
ラムD1〜DNが記憶されている。また、演算制御部C
は各間接モジュール1毎のVref I 〜Vref IXの算出手
順と、独立の軸としてプログラムに指定された位置情報
またはオペレータに指示された目標位置、関節モジュー
ル位置検出信号POSI 〜POSIXに基き、各関節モジ
ュール1の動きを算出する手順と、特定の関節モジュー
ル1I の位置検出信号POSI に対して追従するように
制御ループを切り替える機能、すなわち特定の関節モジ
ュール1IIの速度指令Vref IIを、その軸の位置検出信
号POSIIと他の関節モジュール1I の位置検出信号P
OSI との差に比例した値として、関節モジュール1II
のサーボ制御部SIIに出力する機能とを具えている。
【0023】以下に上記実施例の作用、効果について説
明する。各関節モジュール1は、駆動用モータ2の駆動
によって歯車5A、5B、ハーモニック減速機4を介し
て、固定ケーシング3にクロスローラ3Bによって支持
された可動ケーシング11は駆動回動される。この時、
中空軸6連結された絶対位置検出器8によって関節モジ
ュール1の回転角が検出される。また、上記回転に対し
て、固定ケーシング3の接合面3Aに設けられた雄側コ
ネクタ9に接続されたワイヤハーネス10は、ケーブル
ハウジング12内で渦巻状に巻回、収納された部分で、
その巻径を変化させながら追従する。なお、上記のワイ
ヤハーネス10は所要の多自由度のマニュピュレータを
構成するに必要な関節モジュール1の数に応じて、所要
の電力ケーブル心数および信号ケーブル心数を具えるも
のとしておく。例えば、図6に示した6自由度の遠隔操
作マニュピュレータにおいては、関節モジュールは1I
〜1IXの9個とされ、ワイヤハーネス10はそれ等の数
に対応する各心線を有するものとしてある。
【0024】上記構成の関節モジュール1の結合は、必
要な自由度構成に従って基端から順次次のようになされ
る。すなわち、同軸回転の自由度の部位においては前段
の関節モジュール1またはアーム部材24の軸と回転の
軸が一直線となるように、関節モジュール1の回転軸と
45°傾斜の結合面3Aの向きを定め、ロケータピン1
7をガイド孔17Aに係合させロック機構18によって
前記両者を固定する。より具体的には、前段の関節モジ
ュール1の可動ケーシング11の接合面11Aの外周の
突起20に支持されたリング23の切欠22に位相を合
わせ、固定ケーシング3の接合面3A外周の突起19を
前記リング23の切欠22に係合させ、ここでリング2
3を1/4回転させてリング23内周に設けられたV字
溝21により、前段の関節モジュールの突起20と後段
の関節モジュールの突起19とを圧接し、両関節モジュ
ール間を固定する。この時、同時に前段関節モジュール
の雌側コネクタ16には後段の関節モジュールの雄側コ
ネクタ9が挿入され、関節モジュール間の必要な電気的
接続は完了されている。
【0025】一方、前段の関節モジュール1またはアー
ム部材24の軸と直交する軸を中心賭する自由度とする
ためには、前段の関節モジュール1またはアーム部材2
4の可動ケーシング11の接合面11Aに、軸受13に
よって支持させた雌側コネクタ16にジグを挿入して、
これを180°回転させる。この時、スプリング14に
よって押圧されたボール15により、上記雌側コネクタ
16は前記回転された向きに保持される。上記のように
して各々の接合面を両モジュールの回転軸が直交するよ
うに接合し、ロック機構18で前記と同様にして固定す
る。なお、アーム部材24にも前記コネクタ支持機構と
同様のものを設けておけば、関節モジュール1同士と全
く同様の操作により関節モジュールの連結を行うことが
できる。上記のようにして、順次関節モジュール1およ
びアーム部材24を同軸または前段の回転軸に垂直な軸
回りの自由度を有するように、選択し連結していけば図
5(a)、図5(b)または図6に示したような多関節
マニュピュレータを構成することができる。そして、上
記マニュピュレータ内のワイヤハーネス10の心線毎に
接続される関節モジュール1は、接続の順番によらず常
に一定しており従って制御装置30のサーボ制御部S
は、関節モジュール1と1:1対応となっているから、
自由度の変更、組替えに際して関節モジュール固有のサ
ーボ定数を変更する必要はない。
【0026】さらに、図5(a)、図5(b)に示した
ようにアーム基端に近い負荷トルクの大きな関節におい
ては、関節モジュールを並列に設置しこれ等の関節モジ
ュールの駆動用モータを同期して駆動することにより、
前記大きな負荷トルクに対して余裕を持ってアームを駆
動することができる。また、手首軸のように負荷トルク
の小さな部位においては、関節モジュールを1個のみ設
置して所要の運動を行わせることができる。なお、上記
のように負荷トルクの大きさに応じて1個または2個の
関節モジュールを使用するようにしているから、単一種
の関節モジュールを使用して多関節マニュピュレータを
構成することができる。
【0027】さらに、制御装置30においては自由度の
組替えに応じてマンマシンインターフェースMMIから
の入力によって、座標変換プログラムDが切り替えられ
迅速に可動状態に入ることができる。また、アーム基端
に並列に設置した関節モジュール1I ・1II、1III
IV、1V ・1VIに関しては、マンマシンインターフェ
ースMMIからの入力によって、制御装置30において
それぞれの制御ループの構成を変更し、並列設置の関節
モジュール1I 、1IIの何れか一方例えば1Iを主と
し、他方1IIを従として、主となる一方の関節モジュー
ル1I に対応するサーボ制御部SI に対しては、プログ
ラムで設定された位置情報またはオペレータによって指
示された目標位置および関節モジュールの位置検出信号
POSI に基き算出された速度指令Vref I がそのまま
出力される。他方、従となる関節モジュール1IIに対応
するサーボ制御部SIIに対しては、主となる関節モジュ
ール1I の位置検出信号PQSI からそれ自身の位置検
出信号POSIIを差し引いた値に比例する速度信号指令
Vref IIを出力する。上記のようにすることにより、同
一自由度を有する関節モジュール1I 、1II等を少ない
位相差で同調させて駆動することができる。
【0028】上記構成の本実施例においては以下のよう
な効果が得られる。
【0029】(1)各々独立した駆動用モータ、位置検
出器を持つ関節モジュールの接合面を関節の回転軸に対
して45°の角度の傾斜面とし、ロック機構によって接
離可能のものとしてあるため、遠隔操作による簡単な操
作で故障した関節モジュールの交換、関節モジュールお
よびアーム部材の並べ替えによる自由度構成の組替え等
を行うことができる。
【0030】(2)関節モジュールに、その先に連結さ
れる可能性のある関節モジュールの数に応じた信号伝
送、電力伝送のためのケーブルで構成されるワイヤハー
ネスを内蔵させてあるため、遠隔操作による他の関節モ
ジュールまたはアーム部材との連結により、直ちに稼働
可能の状態とすることができる。しかも、各関節モジュ
ールにはそれぞれ1:1対応で伝送経路が設けられてい
るため、制御装置の例えばサーボ制御部との対応関係も
常に維持されサーボ定数の調整等も不要となる。
【0031】(3)負荷トルクの大きなアーム基端の関
節では、関節モジュールを複数個使用することにより大
きな負荷トルクに対応できるようにしてある。そのた
め、単一種の関節モジュールにより負荷トルクの大きな
関節、小さな関節を含む多関節マニュピュレータを構成
することができる。しかも、上記の並列設置の複数の関
節モジュールによって関節を構成した場合、関節モジュ
ールの一方を主とし他方を従として、従となる関節モジ
ュールを主となる関節モジュールに追従させるように、
制御装置において制御ループの構成を切り替えることが
できるため、両関節モジュールを位相差の少ない同期し
た状態で駆動することができる。
【0032】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
ない。例えば、位置検出器を1回転型としこれを可動ケ
ーシング内に設置して、固定ケーシングとともに回転す
る中空軸と連動させて、回転角を検出するようにしてい
るが、これに代え多回転型の位置検出器を固定ケーシン
グ内に設置し、ハーモニック減速器の入力軸の回転を検
出するようにしてもよい。
【0033】さらに、上記実施例は遠隔操作マニュピュ
レータを回転関節モジュールのみで構成した例である
が、連結部の構成を上記実施例における関節モジュール
と同様にすれば、直進の自由度を持つ関節モジュール等
を用いて遠隔操作マニュピュレータを構成することも可
能である。また、直進の自由度を持つ関節モジュールを
使用する場合には、これを直列に連結して長い直進スト
ロークを得るようにすることができる。
【0034】
【発明の効果】以上から明らかなように本発明の遠隔操
作マニュピュレータにおいては、故障時における部材の
交換が容易且つ迅速になし得るだけでなく、作業対象や
作業内容の変更に伴う自由度構成の変更が遠隔操作によ
る簡単な操作によりなし得る。また、電装ケーブルの組
立や制御装置の再調整等が不要であり、保守管理が容易
である。さらに、負荷トルクの大きな関節においては複
数の関節モジュールを並列設置して大きな負荷トルクに
対抗するようにしてあるため、単一種の関節モジュール
の組合せによりさまざまな負荷トルクの関節を含む遠隔
操作マニュピュレータを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の関節モジュールの一実施例要部の縦断
面図。
【図2】(a)はそのロック機構の平面図、(b)はそ
のコネクタ部分の平面図。
【図3】前記関節モジュール内蔵のワイヤハーネスの構
成を示す接続図。
【図4】図1、図2に示した関節モジュールにより構成
した遠隔操作マニュピュレータの手先部分の正面図。
【図5】(a)は前記遠隔操作マニュピュレータの全体
構成を示す正面図、(b)はその平面図。
【図6】上記遠隔操作マニュピュレータの自由度構成
図。
【図7】上記遠隔操作マニュピュレータの制御装置構成
図。
【符号の説明】
1…関節モジュール 2…駆動用モータ 3…固定ケーシング 3a、11a…接合
面 4…ハーモニック減速機 5A、5B…歯車 6…中空軸 7、13…軸受 8…絶対位置検出器 9…雄側コネクタ 10…ワイヤハーネス 11…可動ケーシン
グ 12…ケーブルハウジング 14…スプリング 15…ボール 16…雌側コネクタ 17…ロケータピン 18…ロック機構 19、20…突起 21…V字溝 22…切欠 23…リング 24、27、28A、28B…アーム部材 25…ハンド 26A、26B…基

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動用モータ、位置検出器等を含み、固
    定ケーシングおよび可動ケーシング間で回転動作を行う
    モジュール化された関節機構であって、他の関節機構ま
    たはアーム部材との連結部には、前記回転動作の軸に対
    して45°傾斜した接合面と、この接合面に設けられ前
    段および後段の関節機構と解除可能に結合されるロック
    機構と、前記接合面に設けられ前段および後段関節機構
    の電気コネクタと協働する電気コネクタとを有せしめた
    ことを特徴とする遠隔操作マニュピュレータ用関節モジ
    ュール。
  2. 【請求項2】 駆動用モータ、位置検出器等を含み、固
    定ケーシングおよび可動ケーシング間で回転動作を行う
    モジュール化された関節機構であって、他の関節機構ま
    たはアーム部材との連結部には、前記回転動作の軸に対
    して45°傾斜した接合面と、この接合面の周囲に設け
    られ前段および後段の関節機構と解除可能に結合される
    ロック機構と、前段および後段の関節機構の電気コネク
    タと協働する電気コネクタとを有せしめ、さらに関節機
    構内には1台のマニュピュレータを構成するに必要な関
    節機構の数に対応し、しかも前記個々の関節機構のそれ
    ぞれと1:1に対応する伝送経路を具えたワイヤハーネ
    スを内蔵させたことを特徴とする請求項1記載の遠隔操
    作マニュピュレータ用関節モジュール。
  3. 【請求項3】 両端に連結部を有し1軸の回転の自由度
    を持つ請求項1または請求項2記載の関節モジュール
    と、上記関節モジュールと同様の連結部を具えたアーム
    部材とを、それぞれ複数個組合わせて構成したマニュピ
    ュレータにおいて、アーム部材を駆動するアーム部材の
    基端部には、上記関節モジュールを複数個並列に設置
    し、手首の駆動を行う先端部には1個の関節モジュール
    を設置して構成し、マニュピュレータ制御装置には前記
    並列設置の関節モジュールの一方を主として、他方の関
    節モジュールを前記主とした関節モジュールに追従する
    ように制御ループの構成を切替える機能を設けたことを
    特徴とする遠隔操作マニュピュレータ。
JP33146692A 1991-12-17 1992-12-11 遠隔操作マニュピュレータ用関節モジュールおよび遠隔操作マニュピュレータ Withdrawn JPH05237779A (ja)

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