JPH0523564A - 混練機の洗浄方法 - Google Patents
混練機の洗浄方法Info
- Publication number
- JPH0523564A JPH0523564A JP20633791A JP20633791A JPH0523564A JP H0523564 A JPH0523564 A JP H0523564A JP 20633791 A JP20633791 A JP 20633791A JP 20633791 A JP20633791 A JP 20633791A JP H0523564 A JPH0523564 A JP H0523564A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- kneading
- thermoplastic resin
- organic solvent
- kneading device
- cleaning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Accessories For Mixers (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明は、金属粉末やセラミックス粉末とバ
インダーとの混練を行なうニーダー等の混練機を、熱可
塑性樹脂、ゴムあるいは有機溶剤を含浸させたスポンジ
を用いて加熱混練を行なって、その洗浄を行なうことを
特徴とする。 【効果】 ニーダー等を分解することなく有効に洗浄を
行なうことができ、例えば金属粉末やセラミックス粉末
とバインダーとから成る射出成形用の組成物の調製を高
い生産効率で行なうことができる。
インダーとの混練を行なうニーダー等の混練機を、熱可
塑性樹脂、ゴムあるいは有機溶剤を含浸させたスポンジ
を用いて加熱混練を行なって、その洗浄を行なうことを
特徴とする。 【効果】 ニーダー等を分解することなく有効に洗浄を
行なうことができ、例えば金属粉末やセラミックス粉末
とバインダーとから成る射出成形用の組成物の調製を高
い生産効率で行なうことができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、混練機の洗浄方法に関
し、特に金属粉末またはセラッミクス粉末とバインダー
との混練を行なうために使用する混練機の洗浄方法に関
する。
し、特に金属粉末またはセラッミクス粉末とバインダー
との混練を行なうために使用する混練機の洗浄方法に関
する。
【０００２】
【従来技術】金属粉末あるいはセラミックス粉末とバイ
ンダーとから成る組成物を射出成形し、得られた成形体
について脱バインダーを行なった後に焼結を行なう焼結
製品の製造方法は、複雑な形状の焼結製品を得ることが
可能であり、現在、広く採用されている。
ンダーとから成る組成物を射出成形し、得られた成形体
について脱バインダーを行なった後に焼結を行なう焼結
製品の製造方法は、複雑な形状の焼結製品を得ることが
可能であり、現在、広く採用されている。
【０００３】上記の製造方法において、射出成形用の組
成物を調製するにあたってはニーダー等の混練機を用い
ての混練作業が行なわれる。一般に、この種の混練機に
おいては、多種多様の材料の混練が行なわれるため、新
たな組成物を調製する際には、混練機の洗浄を行なっ
て、前回の混練作業の残りの材料を除去することが必要
である。例えば、S50C（Ｃ含量： 0.5重量％）を用いて
の混練作業を行なった後に、３重量％珪素鋼（Ｃ含量：
0.01重量％）を用いての混練作業を行なう場合、３重量
％珪素鋼はカーボンによる汚染を嫌うため、ニーダーの
如き混練機は分解洗浄することが必要であった。
成物を調製するにあたってはニーダー等の混練機を用い
ての混練作業が行なわれる。一般に、この種の混練機に
おいては、多種多様の材料の混練が行なわれるため、新
たな組成物を調製する際には、混練機の洗浄を行なっ
て、前回の混練作業の残りの材料を除去することが必要
である。例えば、S50C（Ｃ含量： 0.5重量％）を用いて
の混練作業を行なった後に、３重量％珪素鋼（Ｃ含量：
0.01重量％）を用いての混練作業を行なう場合、３重量
％珪素鋼はカーボンによる汚染を嫌うため、ニーダーの
如き混練機は分解洗浄することが必要であった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記のよ
うな分解洗浄は極めて長時間を要するために、生産効率
が著しく低く、経済的不利益が大である。従って本発明
の目的は、分解を行なうことなく洗浄を有効に行なうこ
とが可能な混練機の洗浄方法を提供することにある。
うな分解洗浄は極めて長時間を要するために、生産効率
が著しく低く、経済的不利益が大である。従って本発明
の目的は、分解を行なうことなく洗浄を有効に行なうこ
とが可能な混練機の洗浄方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、熱可塑
性樹脂、ゴム及び有機溶剤を含ませたスポンジから成る
群より選択された少なくとも１種を、混練機に投入し、
加熱混練を行なう工程から成ることを特徴とする混練機
の洗浄方法が提供される。
性樹脂、ゴム及び有機溶剤を含ませたスポンジから成る
群より選択された少なくとも１種を、混練機に投入し、
加熱混練を行なう工程から成ることを特徴とする混練機
の洗浄方法が提供される。
【０００６】即ち、本発明は、洗浄剤として熱可塑性樹
脂、ゴムあるいは有機溶剤を含ませたスポンジの少なく
とも何れかを使用して混練機の洗浄を行なうものであ
る。通常、これら洗浄剤の使用量は、混練機の有効容量
の20〜50％が適当である。
脂、ゴムあるいは有機溶剤を含ませたスポンジの少なく
とも何れかを使用して混練機の洗浄を行なうものであ
る。通常、これら洗浄剤の使用量は、混練機の有効容量
の20〜50％が適当である。
【０００７】本発明において、熱可塑性樹脂としては、
加熱混練に際して安定である限りにおいて任意のものを
使用することができるが、通常は、ポリスチレン、耐衝
撃用ポリスチレン、スチレン−アクリルニトリル共重合
体、高，中ないし低密度ポリエチレン、ポリプロピレン
等が好適に使用される。この場合の加熱混練は、該熱可
塑性樹脂の融点以上分解温度未満の温度、例えば 120〜
180 ℃の温度で行なうことが望ましい。
加熱混練に際して安定である限りにおいて任意のものを
使用することができるが、通常は、ポリスチレン、耐衝
撃用ポリスチレン、スチレン−アクリルニトリル共重合
体、高，中ないし低密度ポリエチレン、ポリプロピレン
等が好適に使用される。この場合の加熱混練は、該熱可
塑性樹脂の融点以上分解温度未満の温度、例えば 120〜
180 ℃の温度で行なうことが望ましい。
【０００８】ゴムとしては、天然ゴム及び各種合成ゴム
の何れも使用することができ、経済性等を考慮して、適
宜選択使用される。これらのゴムを使用する場合、加熱
混練温度は、その高温使用限界温度未満の温度とされ、
例えば、天然ゴムにおいては、 130℃未満、特に 100℃
程度の温度で加熱混練が行なわれる。
の何れも使用することができ、経済性等を考慮して、適
宜選択使用される。これらのゴムを使用する場合、加熱
混練温度は、その高温使用限界温度未満の温度とされ、
例えば、天然ゴムにおいては、 130℃未満、特に 100℃
程度の温度で加熱混練が行なわれる。
【０００９】本発明においては、有機溶剤を含ませたス
ポンジ（海面体）も使用することができる。ここで使用
される有機溶剤としては、例えばアルコール系溶剤、ケ
トン系溶剤、エーテル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤、
脂肪族炭化水素系溶剤等の任意の有機溶剤を使用するこ
とができるが、一般には、エタノール等のアルコール系
溶剤及びアセトン等のケトン系溶剤が好適に使用され
る。これら有機溶剤のスポンジに対する含浸量は、通
常、スポンジ 100ｇ当り10〜40ｇの範囲とすることが好
適である。この含浸量があまり多くても、また少なくて
も洗浄効果が不満足なものとなる傾向がある。この場合
の加熱混練温度は、通常、20〜50℃が好適である。
ポンジ（海面体）も使用することができる。ここで使用
される有機溶剤としては、例えばアルコール系溶剤、ケ
トン系溶剤、エーテル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤、
脂肪族炭化水素系溶剤等の任意の有機溶剤を使用するこ
とができるが、一般には、エタノール等のアルコール系
溶剤及びアセトン等のケトン系溶剤が好適に使用され
る。これら有機溶剤のスポンジに対する含浸量は、通
常、スポンジ 100ｇ当り10〜40ｇの範囲とすることが好
適である。この含浸量があまり多くても、また少なくて
も洗浄効果が不満足なものとなる傾向がある。この場合
の加熱混練温度は、通常、20〜50℃が好適である。
【００１０】上述した熱可塑性樹脂、ゴムあるいは有機
溶剤を含ませたスポンジは、それぞれ単独で使用しても
よいし、また２種以上を組み合わせて使用してもよい。
また加熱混練時間は、温度、使用量等によっても異なる
が、一般に 100〜140℃程度の温度で10分間〜20分間程
度である。
溶剤を含ませたスポンジは、それぞれ単独で使用しても
よいし、また２種以上を組み合わせて使用してもよい。
また加熱混練時間は、温度、使用量等によっても異なる
が、一般に 100〜140℃程度の温度で10分間〜20分間程
度である。
【００１１】上記のようにして混練を行なうことによ
り、先の混練により残存している汚染物質は、熱可塑性
樹脂等に吸収され、これら汚染物質を吸収した樹脂等
は、通常の混練と同様に排出される。これにより、汚染
物質は完全に除去され、次の混練作業を行なうことがで
きる。
り、先の混練により残存している汚染物質は、熱可塑性
樹脂等に吸収され、これら汚染物質を吸収した樹脂等
は、通常の混練と同様に排出される。これにより、汚染
物質は完全に除去され、次の混練作業を行なうことがで
きる。
【００１２】尚、上述した本発明において、例えばゴム
として所謂ホームラバーを使用し、あるいは熱可塑性樹
脂発泡体を使用し、これらに前記溶剤を含浸せしめて洗
浄混練を行なうこともできる。
として所謂ホームラバーを使用し、あるいは熱可塑性樹
脂発泡体を使用し、これらに前記溶剤を含浸せしめて洗
浄混練を行なうこともできる。
【００１３】
【実施例】実施例１〜６ 平均粒径22μm の黒鉛粉末２kgをニーダー（有効容量：
20リットル）により30分間混練した後、表１に示す条件
で、ニーダーの洗浄混練を行ない、残存している黒鉛粉
末を除去した。尚、各例における洗浄物質の使用量はす
べて５リットルとした。次いで、該ニーダーを用いてカ
ーボニル鉄粉（Ｃ含量：0.03重量％）10kgを混練した。
混練した鉄粉のカーボン含量を分析し、その結果を表１
に示した。尚、カーボン含量が0.05重量％未満は合格、
0.05重量％以上は不可と判定した。
20リットル）により30分間混練した後、表１に示す条件
で、ニーダーの洗浄混練を行ない、残存している黒鉛粉
末を除去した。尚、各例における洗浄物質の使用量はす
べて５リットルとした。次いで、該ニーダーを用いてカ
ーボニル鉄粉（Ｃ含量：0.03重量％）10kgを混練した。
混練した鉄粉のカーボン含量を分析し、その結果を表１
に示した。尚、カーボン含量が0.05重量％未満は合格、
0.05重量％以上は不可と判定した。
【００１４】
【表１】
【００１５】尚、実施例５において、合成ゴムとして
は、ネオプレンゴムを用いた。また実施例６において、
アセトンの含浸量は、スポンジ 100ｇ当り20ｇとした。
は、ネオプレンゴムを用いた。また実施例６において、
アセトンの含浸量は、スポンジ 100ｇ当り20ｇとした。
【００１６】比較例１, ２ 洗浄剤として、表２に示す有機溶剤を用いて、手作業に
より、ニーダーの洗浄作業を行なった以外は、実施例と
全く同様にして混練した鉄粉のカーボン含量を分析し、
その結果を表２に示した。
より、ニーダーの洗浄作業を行なった以外は、実施例と
全く同様にして混練した鉄粉のカーボン含量を分析し、
その結果を表２に示した。
【００１７】
【表２】
【００１８】
【発明の効果】本発明によれば、ニーダー等の混練機の
洗浄を分解することなく完全に行なうことが可能とな
り、これら混練機を使用しての射出成形用組成物の調製
を有効に行なうことができ、高い生産効率で焼結製品の
製造を行なうことができる。
洗浄を分解することなく完全に行なうことが可能とな
り、これら混練機を使用しての射出成形用組成物の調製
を有効に行なうことができ、高い生産効率で焼結製品の
製造を行なうことができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 熱可塑性樹脂、ゴム及び有機溶剤を含ま
せたスポンジから成る群より選択された少なくとも１種
を、混練機に投入し、加熱混練を行なう工程から成るこ
とを特徴とする混練機の洗浄方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20633791A JPH0523564A (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 混練機の洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20633791A JPH0523564A (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 混練機の洗浄方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0523564A true JPH0523564A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16521634
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20633791A Pending JPH0523564A (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 混練機の洗浄方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0523564A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009039863A (ja) * | 2007-08-06 | 2009-02-26 | Daicel Polymer Ltd | 洗浄用樹脂組成物 |
| US8139375B2 (en) | 2009-07-30 | 2012-03-20 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Electronic apparatus |
-
1991
- 1991-07-23 JP JP20633791A patent/JPH0523564A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009039863A (ja) * | 2007-08-06 | 2009-02-26 | Daicel Polymer Ltd | 洗浄用樹脂組成物 |
| US8139375B2 (en) | 2009-07-30 | 2012-03-20 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Electronic apparatus |
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