JPH0523415U - 蓄電池接続装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】電槽の隔壁の貫通孔を抜型でパンチングしたと
きに発生するバリを取り除かずとも、電槽の隔壁を介す
る極板群の極柱の溶接接続不良を防止するものである。 【構成】蓄電池接続装置に有する抵抗溶接電極の先端の
円錐台の径を電槽の隔壁の貫通孔の径より小さくしたも
のとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、蓄電池接続装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来合成樹脂からなる電槽と一体成形された隔壁２の貫通孔３の径Ａ（設計値 ）と極板群４の極柱５同志を接続する接続装置の抵抗溶接電極６の径Ｃとは同径 となっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、この種電槽１に用いられている樹脂は電槽１の成形後に放置し ておくと収縮する性質がある。そのため電槽１が収縮すると隔壁２の貫通孔３の 径Ａ（寸法公差内）ではあるが設計値よりも小さく（例えばＡ−Ｃ＝０mm）なる 。また電槽１の成形時貫通孔３を抜型でパンチングするといわゆるバリが出る場 合がありこの場合貫通孔３の径Ａと抵抗溶接電極６の径Ｃが同じであると貫通孔 ３の径Ａ収縮によりφ９．３になった場合抵抗溶接電極６′の径Ｃがφ９．５で あるため、抵抗溶接電極６′が貫通孔３にかみ込むため溶接不良が発生すること がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は蓄電池接続装置の抵抗溶接電極の先端の円錐台の径を電槽の隔壁の貫 通孔（設計値）の径より小さくしたものである。

【０００５】

【作用】

電槽の隔壁の貫通孔に極板群のバリが出ていても抵抗溶接電極が隔壁をかみこ まないため隔壁を介する極柱同志の溶接時における溶接不良は発生しない。

【０００６】

【実施例】 本考案の一実施例を説明する。 図１は本考案の一実施例であり、２は隔壁で、貫通孔３が形成されている。４ は電槽１に収納される極板群で極柱５を有している。６′は抵抗溶接電極で、先 端に円錐台Ｃをそなえている。抵抗溶接電極６′の径Ｂは電槽１の隔壁２の貫通 孔３の径Ａより０．５〜１．０mm小さく形成されている。従って例えば貫通孔３ の径Ａは、φ９．５（設計値）が収縮してφ９．３になっていた場合に抵抗溶接 電極６′の径Ｂをφ９．０にし、先端の円錐台Ｃは０．８面取りとした抵抗溶接 電極６′を使用すると隔壁２をかみこまないため溶接不良がなくなる。また他の 一実施例として隔壁２の貫通孔３の径がＡφ９．５で、抵抗溶接電極６′の径Ｂ をφ８．５、先端の円錐台Ｃを１．０にした場合でも極柱接続部の強度及び電池 の性能面に問題はなかった。しかし、本考案の一実施例では貫通孔３の径Ａが設 計値より大きくなったときのことを考慮して抵抗溶接電極６′の径Ｂはφ９．０ 、先端の円錐台Ｃは０．８面取りしたものを使用した。

【０００７】 本考案では、抵抗溶接電極６′の先端の円錐台Ｃの径を電槽１の隔壁の貫通孔 ３の径Ａよりも小さくしているので、隔壁２の貫通孔を抜型でパンチングしたと きに生ずるバリを取り除かずとも極板群４の極柱５の溶接接続不良の発生を防止 することができる。

【０００８】

【考案の効果】

上述したように、本考案によれば、電槽の隔壁の貫通孔の径が寸法公差内で設 計値よりも下限だった場合に抵抗溶接電極が電槽の隔壁をかみこまないため、隔 壁を介する極板群の極柱の溶接不良をなくすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案蓄電池接続装置を用いて極板群の極柱を
接続する抵抗溶接前の状態を示す要部断面図である。

【図２】電槽の隔壁の貫通孔を示す要部断面である。

【図３】従来の蓄電池接続装置を用いて極板群の極柱を
接続する抵抗溶接前の状態を示す要部断面図である。

【符号の説明】

１は電槽、２は隔壁、３は貫通孔、４は極板群、５は極
柱、６′は抵抗溶接電極、Ｂは径、Ｃは円錐台。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】電槽の隔壁間を介して極柱同志を接続する
   抵抗溶接電極をそなえた蓄電池接続装置において、抵抗
   溶接電極の先端が円錐台形状を有し、抵抗溶接電極の円
   錐台部の径を隔壁の貫通孔の径よりも小さくしてなる蓄
   電池接続装置。