JPH05231159A - 内燃機関における過給圧制御装置 - Google Patents

内燃機関における過給圧制御装置

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JPH05231159A
JPH05231159A JP4263282A JP26328292A JPH05231159A JP H05231159 A JPH05231159 A JP H05231159A JP 4263282 A JP4263282 A JP 4263282A JP 26328292 A JP26328292 A JP 26328292A JP H05231159 A JPH05231159 A JP H05231159A
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supercharging pressure
state
compression
engine
pressure
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JP4263282A
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English (en)
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Yasuyuki Santo
靖之 山藤
Nobu Takahashi
のぶ 高橋
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C28/00Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids
    • F04C28/10Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids characterised by changing the positions of the inlet or outlet openings with respect to the working chamber
    • F04C28/16Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids characterised by changing the positions of the inlet or outlet openings with respect to the working chamber using lift valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • F02B33/32Engines with pumps other than of reciprocating-piston type
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Abstract

(57)【要約】 【目的】内部圧縮比を変化させ得る可変圧縮手段を有し
て機関本体のクランク軸に連結される機械式過給機を備
える内燃機関において、可変圧縮手段に異常が生じても
機関吸気温の上昇を防止する。 【構成】本発明に従う過給圧制御装置は、過給圧を変化
させるための過給圧可変手段VBPと、可変圧縮手段50
の作動状態を検出する検出器56と、機械式過給機SC
が高圧縮状態となるべき機関運転状態で前記可変圧縮手
段50が低圧縮作動状態にあることが前記検出器56に
より検出されるのに応じて過給圧可変手段VBPを過給圧
低下側に作動させる制御手段Cとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内部圧縮比を変化させ
得る可変圧縮手段を有して機関本体のクランク軸に連結
される機械式過給機を備える内燃機関において、過給圧
を制御するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内部圧縮比を可変とした機械式過給機を
備える内燃機関は、たとえば特開平2−221634号
公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、内部圧縮比
を変化させるための可変圧縮手段が何らかの原因により
故障して低圧縮比のままとなった場合に機関が高過給圧
での運転状態となると、高過給圧と過給機の効率低下と
により機関吸気温が異常に上昇し、機関でのノッキング
が生じ易くなる。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、可変圧縮手段に異常が生じても機関吸気温が
上昇することを防止することができるようにした内燃機
関における過給圧制御装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の特徴に従う装置は、過給圧を変化さ
せるための過給圧可変手段と、可変圧縮手段の作動状態
を検出する検出器と、機械式過給機が高圧縮状態となる
べき機関運転状態で前記可変圧縮手段が低圧縮作動状態
にあることが前記検出器により検出されるのに応じて過
給圧可変手段を過給圧低下側に作動させる制御手段とを
備える。
【0006】また本発明の第2の特徴によれば、制御手
段は、機械式過給機が低圧縮状態であるときの許容最大
過給圧を機関回転数が高いほど大となるようにして、過
給圧可変手段を制御すべく構成される。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0008】図1ないし図14は本発明の第1実施例を
示すものであり、図1は全体系統図、図2は過給機の切
欠き縦断側面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は
図2の4−4線断面図、図5はバイパス弁および過給機
の作動を制御するためのメインルーチンを示すフローチ
ャート、図6はオープン制御領域およびフィードバック
制御領域を定めたマップを示す図、図7は機関回転数お
よびスロットル開度に対するバイパス弁の目標開度を示
す図、図8はスロットル開度に対する目標過給圧を示す
図、図9は機関回転数および過給圧に対応した過給圧導
入領域および大気圧導入領域を示す図、図10は低圧縮
状態での許容最大過給圧を機関回転数が高くなるほど大
に設定する理由を説明するための図、図11および図1
2は過給機の圧縮比制御のためのサブルーチンを示すフ
ローチャート、図13は機関回転数およびスロットル開
度に対応した制御領域を示す図、図14は異常状態を検
出するためのサブルーチンを示すフローチャートであ
る。
【0009】先ず図1において、機関本体Eには、吸気
通路1および排気通路2が接続されており、吸気通路1
の上流端にはエアクリーナAが接続される。しかも吸気
通路1の途中には、その上流側から順に機械式過給機S
C、インタークーラICおよびスロットル弁VTHが介設
されており、機械式過給機SCおよびインタークーラI
Cを迂回するバイパス通路3が吸気通路1に接続され
る。而して該バイパス通路3には過給圧可変手段として
のバイパス弁VBPが介設されている。
【0010】図2、図3および図4において、機械式過
給機SCは、相互に噛合する一対のスクリューロータで
あるメインロータ7およびゲートロータ8がハウジング
6に回転自在に支承されて成るものであり、機関本体E
により回転駆動される両ロータ7,8により、ハウジン
グ6の軸方向一方側の吸入ポート4から吸入された空気
が軸方向他端側の吐出ポート5から吐出される。
【0011】ハウジング6は、一端を端壁9aで閉塞し
た有底筒状に形成される筒体9と、該筒体9にその開口
端を覆うようにして結着される端壁部材10とから成
り、筒体9は前記両ロータ7,8の半径方向外端が描く
回転軌跡に対応した横断面形状に形成されるとともに前
記両ロータ7,8とは非接触である内面9bを有する。
また前記端壁9aに吸入ポート4が穿設される。
【0012】前記両ロータ7,8は回転軸11,12に
それぞれ固着されているものであり、両回転軸11,1
2の一端は筒体9の端壁9aに軸受13,14を介して
それぞれ支承される。また端壁部材10には、該端壁部
材10との間にギヤ室16を形成するカバー15が結合
されており、前記両回転軸11,12の他端は端壁部材
10を貫通してギヤ室16内に突入される。而して回転
軸11と端壁部材10との間にはシール部材17および
一対の軸受18が介設され、回転軸12と端壁部材10
との間にはシール部材19および一対の軸受20が介設
される。
【0013】ギヤ室16内で両回転軸11,12には相
互に噛合するギヤ22,23が固定されており、回転軸
11には前記ギヤ22に加えてギヤ24が固定される。
一方、端壁部材10には両回転軸11,12と平行な軸
線を有する軸25の一端が軸受26を介して回転自在に
支承されており、該軸25はカバー15を貫通して外方
に突出する。而して軸25およびカバー15間にはシー
ル部材27および一対の軸受28が介設されている。し
かもギヤ室16内で軸25には前記ギヤ24に噛合する
ギヤ29が固定され、カバー15から突出した軸25の
外端にはプーリ30が固定される。このプーリ30に
は、機関本体Eのクランク軸21(図1参照)からの動
力が図示しない無端状ベルトを介して伝達され、これに
よりメインロータ7およびゲートロータ8が相互に噛合
して回転駆動されることになる。
【0014】メインロータ7およびゲートロータ8の噛
合部に対応する位置でハウジング6における筒体9の側
部には、両スクリューロータ7,8の軸線とほぼ直交す
る移動方向32に沿う内方側の高圧縮位置(図2および
図3の鎖線で示す位置)と、前記移動方向32に沿う外
方側の低圧縮位置(図2および図3の実線で示す位置)
との間で移動可能にしてピストン31が配設される。す
なわち筒体9の側部には両ロータ7,8の軸線と直交す
る方向に延びる横断面円形の案内筒部33が一体に設け
られており、ピストン31は、移動方向32に沿う移動
を可能として該案内筒部33内に配置される。しかもピ
ストン31は、その外径を案内筒部33の内径よりも小
さくして横断面円形に形成されるものであり、案内筒部
33で支持されるものではない。
【0015】ピストン31は閉塞端をハウジング6内に
向けた有底筒状に形成されるものであり、その開口端部
すなわち外端には半径方向外方に張出す鍔部31aが設
けられる。一方、案内筒部33の軸方向外端寄りの内面
には、前記鍔部31aを移動方向32に沿って移動可能
とすべく大径孔部33aが外方に臨む段部33bを介し
て設けられており、案内筒部33の外端に結合されるケ
ース40と前記段部33bとでピストン31の軸方向位
置が規制される。また案内筒部33の内面における周方
向1個所には軸方向に延びるキー34が固着されてお
り、ピストン31における鍔部31aにはキー34を嵌
合させる切欠き31bが設けられる。したがってピスト
ン31は、その軸線まわりの回転を阻止されて移動方向
32に沿って移動することになる。
【0016】ところで、吐出ポート5は、メインロータ
7およびゲートロータ8の噛合部に対応する位置でハウ
ジング6の軸方向他端部に設けられている導出部35
と、前記ピストン31とで協働して形成されるものであ
り、導出部35は、ハウジング6における筒体9の他端
部で内面9bから外側方に***して設けられる***部9
cと、端壁部材10に設けられる導出筒36とで構成さ
れる。一方、ピストン31のハウジング6内に臨む部分
は、該ピストン31が前記高圧縮位置にあるときの吐出
ポート5の吐出開始位置PE の吸入ポート4からの距離
が、前記低圧縮位置にあるときの吐出開始位置PE ′,
E ′の吸入ポート4からの距離よりも大となるべく形
成されるものであり、前記高圧縮位置にあるときにハウ
ジング6の内面9bに滑らかに連なる面31cと、導出
部35の内面35aに滑らかに連なる面31dとがピス
トン31のハウジング6内に臨む部分に設けられる。す
なわち、ピストン31が高圧縮位置にあるときには図4
の右下がりの斜め鎖線で示す部分が吐出ポート5となっ
て前記両面31c,31dの連結部が吐出開始位置P E
となり、ピストン31が低圧縮位置にあるときには面3
1cがハウジング6の内面9bよりも外方に位置するこ
とにより図4の左下がりおよび右下がりの斜め鎖線で示
す部分が吐出ポート5となり、両ロータ7,8の溝部が
その回転に応じて吐出ポート5に最初に連通する2つの
位置が吐出開始位置PE ′,PE ′となる。而してピス
トン31を低圧縮位置として吐出開始位置PE ′,
E ′を吸入ポート4寄りとしたときに内部圧縮比εは
1.0となり、またピストン31を高圧縮位置として吐
出開始位置PE を吸入ポート4から離反させたときに内
部圧縮比εはたとえば1.3となる。
【0017】ところで、ピストン31には駆動機構38
が連結されるものであり、この駆動機構38は、ピスト
ン31との間に背圧室39を形成して案内筒部33の外
端に結合されるケース40と、該ケース40で周縁部を
挟持されてケース40内に収納されるダイヤフラム41
と、ダイヤフラム41およびケース40間に縮設される
ばね42とを備える。ケース40は一対のケース部材4
3,44が相互に結合されて成るものであり、ダイヤフ
ラム41の周縁部は両ケース部材43,44間に挟持さ
れる。而してダイヤフラム41によりケース40内は、
ピストン31の移動方向32に沿う内方側の大気圧室4
5と、前記移動方向32に沿う外方側の制御室46とに
区画され、ばね42は制御室46の容積を縮小する側に
ダイヤフラム41を付勢するばね力を発揮すべく大気圧
室45に収納される。またケース40において背圧室3
9および大気圧室45を区画するケース部材44の中央
部には透孔47が穿設されており、この透孔47には円
筒状の軸受スリーブ48が嵌入固定される。一方、ピス
トン31には移動方向32に沿って延びる連結ロッド3
1eが一体に設けられており、該連結ロッド31eは、
前記軸受スリーブ48を摺動自在に貫通してダイヤフラ
ム41の中央部に連結される。
【0018】このようにしてピストン31は、案内筒部
33で支持されずに連結ロッド31eを介して駆動機構
38に支持されることになり、それによりピストン31
を移動方向32に沿って移動せしめるときの摺接面積を
小さくしてフリクションロスの低減を図ることができる
とともに、比較的温度が高い吐出ポート5に近いための
熱影響によるピストン31の変形に起因した案内筒部3
3内でのスティックを防止することができる。
【0019】かかる駆動機構38によれば、制御室46
の圧力が増大することによりばね42のばね力に抗して
ピストン31が高圧縮位置に移動せしめられ、制御室4
6の圧力低下時にはばね42のばね力によりピストン3
1が低圧縮位置に移動せしめられることになる。
【0020】またピストン31には、背圧室39を吐出
ポート5に連通させるための連通孔49が穿設されてお
り、背圧室39の圧力は吐出ポート5の吐出圧と等しく
なる。
【0021】再び図1を参照して、過給機SCにおける
駆動機構38と、駆動機構38における制御室46に大
気圧を導入する状態ならびに前記制御室46に過給圧P
B を導入する状態を切換可能な切換弁Vとで、機関運転
状態に応じて過給機SCの内部圧縮比を変化させ得る可
変圧縮手段50が構成される。
【0022】インタークーラICよりも下流側における
パイパス通路3の合流位置に対応する部分で吸気通路1
からは導管51が分岐されており、また前記駆動機構3
8の制御室46には導管52が接続されている。切換弁
Vは、エアクリーナ53を介して大気に開放した通路5
4および前記導管51と、前記導管52との間に介設さ
れる電磁弁であり、励磁時に前記通路54を導管52に
連通する状態すなわち制御室46に大気圧を導入する状
態と、消磁時に前記導管51を導管52に連通する状態
すなわち制御室46に吐出圧PB を導入する状態とが、
切換弁Vによって択一的に切換えられる。すなわち切換
弁Vにより制御室46に大気圧が導入されたときには過
給機SCが低圧縮状態となり、切換弁Vにより制御室4
6に過給圧PB が導入されたときには過給機SCが高圧
縮状態となる。
【0023】また図2および図3で示すように、駆動機
構38のケース40におけるケース部材43には、過給
機SCにおける圧縮状態を検出すべく低圧縮状態にある
ときのダイヤフラム41の中央部に接触する検出器56
が付設される。
【0024】可変圧縮手段50における切換弁Vの切換
作動と、過給圧可変手段としてのバイパス弁VBPを開閉
駆動するためのバイパス弁駆動手段55の作動とは、マ
イクロコンピュータを含む制御手段Cにより制御される
ものであり、該制御手段Cは、スロットル弁VTHのスロ
ットル開度θTH、機関回転数NE 、バイパス弁VBPのバ
イパス開度θBP、過給圧PB ならびに検出器56の検出
結果に応じて前記切換弁Vおよびバイパス弁駆動手段5
5の作動を制御する。このため制御手段Cには、スロッ
トル開度θTHを検出するスロットル開度検出センサ
TH、機関回転数N E を検出する回転数検出センサ
NE、バイパス開度θBPを検出するバイパス開度検出セ
ンサSBP、ならびに導管51の途中に付設されている過
給圧検出センサS PBからの信号がそれぞれ入力される。
【0025】次に制御手段Cで設定されている制御手順
について説明すると、図5において、第1ステップS1
および第2ステップS2では、スロットル開度θTHおよ
びバイパス開度θBPがそれぞれ検出され、次の第3ステ
ップS3に進む。
【0026】この第3ステップS3では、バイパス制御
の可否が判断される。すなわち吸気温が低過ぎたり、高
過ぎたり、機関冷却水温が低過ぎたり、高過ぎたり、機
関負荷が極めて高くなったりしたときには、バイパス制
御を停止するものとして第4ステップS4でバイパス弁
BPの開度を全開とした後に第10ステップS10に進
み、上記条件から外れた通常の運転状態のときにはバイ
パス制御を実行するものとして第5ステップS5に進
む。
【0027】第5ステップS5では、フラグFが「1」
であるかどうかが判断される。このフラグFは、機関が
高過給圧で運転されるべきときに過給機SCが低圧縮状
態にある異常状態でF=1となるものであり、後述の第
13ステップS13で上記異常状態の検出が行なわれ
る。また初回の演算処理時にはF=0である。而して第
5ステップS5でF=0であったときには第6ステップ
S6に進み、F=1であったときには第9ステップS9
に進む。
【0028】第6ステップS6では、図6で示すマップ
に基づいてフィードバック制御領域にあるか否かが判断
される。すなわち図6において、機関回転数NE が比較
的低くかつスロットル開度θTHが比較的大きい部分にフ
ィードバック制御領域が設定されており、この領域にお
いてはスロットル弁VTHの開閉制御では過給圧PB を変
化させ難くバイパス弁VBPの開閉制御が主として効くの
でフィードバック制御が実行され、機関回転数NE が比
較的高くかつスロットル開度θTHが比較的小さい部分に
設定されたオープン制御領域ではスロットル弁VTHの開
閉制御により過給圧PB を変化させ易いのでオープン制
御が実行されるものである。なお、フィードバック制御
領域およびオープン制御領域の境界値はヒステリシスを
有するように設定される。
【0029】第6ステップS6においてオープン制御領
域であると判断されたときには第7ステップS7に進
み、この第7ステップS7では、図7で示すように予め
設定されているマップからオープン制御時のバイパス弁
BPの目標開度θBP0 が算出された後、第10ステップ
S10に進む。すなわち図7において、実線で示すよう
に、全閉および全開を含むたとえば5つの目標開度θ
BPO が機関回転数NE およびスロットル開度θTHに対応
して予め設定されており、このマップに基づいて目標開
度θBP0 が算出されることになる。
【0030】第6ステップS6でフィードバック制御領
域にあると判断されたときには第8ステップS8に進
み、この第8ステップS8では、フィードバック制御領
域におけるバイパス弁VBPの目標開度θBPF が算出され
る。すなわち、フィードバック制御領域における目標過
給圧PBFが、図8で示すマップにより、機関回転数NE
およびスロットル開度θTHに応じて予め設定されてお
り、その目標過給圧PBFに基づくバイパス弁VBPの目標
開度θBPF が第8ステップS8で算出される。
【0031】第5ステップS5でフラグFが「1」であ
ったとき、すなわち機関が高過給圧で運転されるべきと
きに過給機SCが低圧縮状態にあると判断されて第5ス
テップS5から第9ステップS9に進んだときには、図
7で示すマップからバイパス弁VBPの目標開度θBP0
が算出された後、第10ステップS10に進む。すなわ
ち図7において、破線で示すように、全閉および全開を
含むたとえば5つの目標開度θBPO ′が機関回転数NE
およびスロットル開度θTHに対応して予め設定されてお
り、これらの目標開度θBPO ′は、フラグFが「0」で
あったときのオープン制御領域での目標開度θBPO に比
べると、機関運転状態が同一すなわち機関回転数NE
よびスロットル開度θTHが同一である条件では、開度が
より大きくなる側すなわち過給圧を低くする側に設定さ
れている。
【0032】ところで、駆動機構38における制御室4
6に大気圧および過給圧PB のいずれを導入するかは、
図9で示すマップにより予め設定されている。而して、
図9において大気圧導入領域および過給圧導入領域の境
界値は、ヒステリシスを有するものであり、機関回転数
E が大きくなるにつれて大となる過給圧PB で過給圧
導入領域とするように前記境界値が設定されている。
【0033】ここで、上記第9ステップS9で設定され
る目標開度θBPO ′は、上記図9における大気圧導入領
域すなわち過給機SCの駆動機構38が低圧縮状態にあ
るときの過給圧領域でのものであり、その低圧縮状態に
あるときの許容最大過給圧も、図9で示すように、機関
回転数NE が高くなるほど大となるように設定される。
これは、過給機SCの駆動機構38の作動状態を一定と
していても機関回転数NE が高くなるにつれて実際の内
部圧縮比が高くなるため、低圧縮状態でも機関回転数N
E が高くなるにつれて機関回転数NE が低いときよりも
高い過給圧PBに対応し得るからである。すなわち、図
10の実線L1 で示すように過給圧PBを一律に低下さ
せると、実際には図10の破線L2 で示すように機関回
転数NEが高くなるにつれて大きな過給圧PB に対応し
得るので、斜線で示す部分が無駄になることになる。そ
こで、低圧縮状態での許容最大過給圧を機関回転数NE
が高くなるにつれて大となるようにすることにより、過
給効果を有効に発揮させることができ、ドライバビリテ
ィに及ぼす影響も少ない。
【0034】第10ステップS10ではバイパス弁VBP
の目標開度θBPO ,θBPF ,θBPO′が予め定めた範囲
から外れていないかどうかを判断するリミットチェック
が実行され、次の第11ステップS11でバイパス弁V
BPを作動させた後、第12ステップS12では、図11
および図12で示すサブルーチンに従って切換弁Vの切
換制御が実行される。
【0035】図11および図12において、第1ステッ
プL1ではスロットル開度θTHが予め定めた設定スロッ
トル開度θSOLLを超える(θTH>θSOLL)かどうかが判
断される。この設定スロットル開度θSOLLは、スロット
ル開度θTHが小のときにはバイパス弁VBPが開いている
ために過給機SCの内部圧縮比を高くする必要がなく、
過給圧PB も小さいままであることに基づいて前記内部
圧縮比を強制的に低くする判断基準として用いられるも
のであり、ヒステリシスを有してたとえば15/10度
に設定される。而して、θ≦θSOLLのときには第2ステ
ップL2(図12)に進み、たとえば3秒に設定されて
いる遅延タイマtのカウントダウンが開始される。次の
第3ステップL3では切換弁Vを励磁して制御室46に
大気圧を導入し、第4ステップL4ではフラグεCMD
εCMD =0とおく。このフラグε CMD は、可変圧縮手段
50を高圧縮比側に作動せしめる信号が出力されている
かどうかを示すものであり、εCMD =1であるときには
可変圧縮手段50を高圧縮比側に作動せしめる信号が出
力されており、εCMD =0は可変圧縮手段50を低圧縮
比側に作動せしめる信号が出力されている状態を示す。
【0036】第1ステップL1において、θTH>θSOLL
であると判断されたときには第5ステップL5に進み、
この第5ステップL5では、機関回転数NE が設定回転
数N SOL を超える(NE >NSOL )かどうかが判断され
る。この設定回転数NSOL は、機関回転数NE が低い状
態では過給圧PB の増大を期待し得ないので、過給機S
Cの内部圧縮比を強制的に低くする判断基準として用い
られるものであり、ヒステリシスを有してたとえば12
00/1000rpmに設定される。而してN E ≦N
SOL であると判断されたときには第2ステップL2に、
またNE >NSOLであると判断されたときには第6ステ
ップL6に進む。
【0037】第6ステップL6では、スロットル開度θ
THが予め定めた設定スロットル開度θSOLHを超える(θ
TH>θSOLH)かどうかが判断される。この設定スロット
ル開度θSOLHは、車両の運転者に加速意志があるかどう
かを判断するために用いられるものであり、ヒステリシ
スを有してたとえば60/50度に設定される。而して
θTH>θSOLHと判断されたときには加速意志があるもの
として第7ステップL7に進み、第7ステップL7で
は、過給圧PB が設定過給圧PSOLHを超える(P B >P
SOLH)かどうかが判断される。この設定過給圧P
SOLHは、加速意志があっても充分な過給圧PB を得られ
ない状態で過給機SCの内部圧縮比を高めると脈動によ
る騒音が生じることを回避するために設定されるもので
あり、たとえば300mmHgに設定されている。而し
てPB ≦PSOLHであると判断されたときには第2ステッ
プL2に、またPB >PSOLHであると判断されたときに
は第14ステップL14に進む。
【0038】第6ステップL6で、θTH≦θSOLHと判断
されたときには第8ステップL8に進み、この第8ステ
ップL8において、機関回転数NE および過給圧PB
よる切換領域の検索が行なわれる。すなわち第6ステッ
プL6までの判断で、機関回転数NE およびスロットル
開度θTHが図13の左下がりの斜線で示す範囲内にある
ことを条件として第8ステップL8に進んでおり、この
範囲内で駆動機構38における制御室46に大気圧およ
び過給圧PB のいずれを導入するかを、図9で示したマ
ップにより検索する。
【0039】次の第9ステップL9で大気圧導入領域に
あると判断されたときには第2ステップL2に進み、ま
た過給圧導入領域にあると判断されたときには第10ス
テップL10に進む。
【0040】第10ステップL10では、スロットル開
度θTHの変化割合ΔθTHが所定値よりも大きいかどうか
が判断され、所定値よりも大きいときには加速要求があ
るものとして第14ステップL14に進み、所定値未満
である場合には第11ステップL11に進む。この第1
1ステップL11では、スロットル開度θTHが予め設定
されている設定スロットル開度θDEL たとえば40度を
超える(θTH>θDEL)かどうかが判断され、θTH>θ
DEL である場合には第14ステップL14に、またθTH
≦θDEL の場合には第12ステップL12に進む。さら
に第12ステップL12では、機関回転数NE が予め設
定した設定回転数NDEL たとえば5000rpmを超え
る(NE >NDEL )かどうかが判断され、NE >NDEL
であると判断されたときには第14ステップL14に、
またNE ≦NDEL であると判断されたときには第13ス
テップL13に進む。
【0041】第13ステップL13では、遅延タイマt
が「0」となったかどうか、すなわち第2ステップL2
で遅延タイマtのカウントダウンが開始されてから所定
時間が経過したかどうかが判断され、「0」となってい
ないときには第3ステップL3に、また所定時間が経過
して「0」となったときには第14ステップL14に進
む。
【0042】第14ステップL14では、第7、第1
0、第11および第12ステップL7,L10,L1
1,L12から進んで来たときに遅延タイマtをリセッ
トする処理が行なわれ、次の第15ステップL15にお
いて、制御室46に過給圧PB を導入するように切換弁
Vを消磁せしめ、第16ステップL16において、フラ
グεCMD =1とおく。
【0043】このような図11および図12のサブルー
チンによると、図13で示すように、機関回転数NE
スロットル開度θTHとに応じて切換弁Vの作動を制御
し、制御室46に大気圧を導入して過給機SCの圧縮比
εを1.0とする状態と、制御室46に過給圧PB を導
入して圧縮比εを1.3とする状態との切換制御が行な
われることになる。しかも、θSOLL<θTH≦θSOLHでか
つNE >NSOL の領域では、図9のマップに従って切換
弁Vの作動が切換制御されるものであるが、その領域内
でも特に、θTH≦θDEL でかつNE ≦NDEL の領域で
は、過給機SCの内部圧縮比εを1.3とすべき状態が
所定時間たとえば3秒以上持続しなければ、制御室46
に過給圧PB を導入して過給機SCの圧縮比εを1.3
とする状態への切換を回避するようにしている。
【0044】再び図5のメインルーチンにおいて、第1
2ステップS12での切換弁制御実行後には、第13ス
テップS13において、図14で示すサブルーチンに従
って異常状態の検出が行なわれる。
【0045】図14において、第1ステップM1では、
検出器56により可変圧縮手段50の作動状態が検出さ
れ、次の第2ステップM2で、フラグεCMD =1である
か否か、すなわち可変圧縮手段50を高圧縮状態にする
ための信号が出力されているか否かが判定される。この
第2ステップM2で、εCMD =0であると判定されたと
き、すなわち機関運転状態が低圧縮状態にあるべきとき
であると判断されたときには、第3ステップM3でF=
0と設定された後、第4ステップM4で警報ランプ等の
警報器が非作動状態とされる。
【0046】第3ステップM3でεCMD =1であると判
定されたときには第5ステップM5に進む。この第5ス
テップM5では、可変圧縮手段50が高圧縮状態にある
ことが検出器56によって検出されたかどうかが判断さ
れ、高圧縮状態にあったとき、すなわち機関運転状態が
高圧縮状態にあるべきときに高圧縮状態にあると判断さ
れたときには、第3ステップM3に進む。
【0047】また第5ステップMで低圧縮状態にあると
判定されたとき、すなわち機関運転状態が高圧縮状態に
あるべきときに低圧縮状態にあると判定されたときに
は、第6ステップM3に進んでF=1と設定され、次の
第7ステップM7で警報器が作動せしめられる。
【0048】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、切換弁Vにより駆動機構38の制御室46に大気
圧を導入した状態では、ピストン31が低圧縮位置にあ
り、吐出開始位置PE ′,PE ′が吸入ポート4寄りと
なることにより、過給機SCの内部圧縮比εが1.0と
なり、また切換弁Vにより前記制御室46に過給圧P B
を導入する状態に切換えると、ピストン31が高圧縮位
置となり、吐出開始位置PE が吸入ポート4から離反す
る位置となって過給機SCの内部圧縮比が1.3とな
る。
【0049】このような過給機SCにおいて、ピストン
31はメインロータ7およびゲートロータ8の軸線にほ
ぼ直交する移動方向32に沿って移動するものであるの
で、ハウジング6の大型化が回避され、ハウジング6の
軸方向に沿う温度分布が生じても熱膨張量の差による不
具合もなく、また気体を循環させるものではないので作
動効率の低下も避けられる。
【0050】また吐出ポート5を背圧室39に連通させ
る連通孔49がピストン31に設けられることにより、
該ピストン31の両面に均等の圧力を作用させて、ピス
トン31の位置を安定的に維持することができるととも
に、ピストン31の切換作動時の作動力を軽くすること
ができる。
【0051】しかも駆動機構38においては、過給機S
Cの吐出圧でピストン31を高圧縮位置とするので、内
部圧縮比εを1.3とした高圧縮状態で、過給機SC内
部の動圧によりピストン31の位置が不安定となること
を回避し、ピストン31の位置の不安定化による効率低
下を防止することができる。これに対し、ばね42のば
ね力によりピストン31を高圧縮位置とすると、高圧縮
状態で前記動圧によりピストン31の位置が不安定とな
るものである。
【0052】ところで、切換弁Vの切換作動すなわち過
給機SCの内部圧縮比εの切換は、過給圧PB および機
関回転数NE に応じて制御されるので、過給機SC内部
の圧力と機関回転数NE に応じた過給圧PB との差によ
る脈動の発生が回避され、その脈動発生による騒音の発
生が防止されることになる。
【0053】また低圧縮状態から高圧縮状態へと切換え
る際には、バイパス弁VBPが閉じるので過給機SCの吐
出側で生じる騒音がエアクリーナAから外部に漏れ難
い。このため切換が多少遅れても騒音が漏れることはな
く、所定時間たとえば3秒以上高圧縮状態とすべき状態
が持続しない限り、高圧縮状態へと切換えないので、ピ
ストン31の作動頻度を小さく抑えて耐久性向上を図る
ことができる。しかも加速意志が強い場合、すなわちΔ
θTHが所定値以上、θTH>θDEL 、NE >NDELである
場合には、直ちに高圧縮状態へと切換えるので応答性に
問題が生じることはない。
【0054】なお、高圧縮状態から低圧縮状態への切換
時にはバイパス弁VBPが開くので、切換作動を遅延なく
行なうことにより騒音が外部に漏れることを防止するこ
とができる。
【0055】さらに、低圧縮状態での最大の過給圧すな
わち設定過給圧PBLを機関回転数N E が大きくなるにつ
れて大となるように設定しているので、機関回転数NE
が大きくなるにつれて内部圧縮比が増大するのに適切に
対応することができる。
【0056】しかも駆動機構38が何らかの原因により
低圧縮作動状態のまま故障した場合、機関が高い過給圧
B での運転状態になると、バイパス弁VBPが制御手段
Cにより開き側に作動せしめられ、予め設定された設定
過給圧PBL以下となるように過給圧PB が低下されるの
で、駆動機構38の故障により機関吸気温が上昇するこ
とはなく、機関でのノッキング発生も防止される。
【0057】ところで、この実施例における図5の第9
ステップS9で、バイパス弁VBPの目標開度θBPO ′を
機関回転数NE およびスロットル開度θTHに応じて定め
て、オープン制御を実行するようにしたが、低圧縮状態
で目標過給圧を定めてフィードバック制御を行なうよう
にしてもよい。
【0058】図15および図16は本発明の第2実施例
を示すものであり、上記第1実施例に対応する部分には
同一の参照符号を付す。
【0059】先ず図15において、可変圧縮手段50を
構成する駆動機構38および切換弁Vを結ぶ導管52の
途中には、検出器としての圧力センサ57が取付けられ
ており、導管52内の圧力が圧力センサ57で検出さ
れ、この圧力センサ57による検出信号が制御手段C′
に入力される。
【0060】制御手段C′では、可変圧縮手段50の異
常を検出するための手順が図16で示すように設定され
ている。この図16において、第1ステップN1では圧
力センサ57により導管52内の圧力が検出され、第2
ステップN2では、導管52に過給圧PB を導入して駆
動機構38を高圧縮作動状態とすべく切換弁Vが消磁さ
れているかどうかが判断され、切換弁Vを励磁して導管
52に大気圧を導入することにより駆動機構38を低圧
縮状態とすべきときには、第3ステップN3に進む。こ
の第3ステップN3ではフラグFがF=0とされ、第4
ステップN4で警報器が非作動状態とされる。
【0061】第2ステップN2で切換弁Vが消磁されて
いると判定されたときには、第5ステップN5に進み、
この第5ステップN5では、圧力センサ57による検出
圧Pが設定圧PL 以上となっいるかどうか、すなわち導
管52内に過給圧PB が導入されているかどうかが判断
され、過給圧導入状態では第3ステップN3に進み、過
給圧PB が導入されていないと判断された場合には、第
6ステップN6でフラグFが「1」と設定された後、第
7ステップN7で警報器が作動せしめられることにな
る。
【0062】この第2実施例によると、切換弁Vの故障
等により高圧縮状態となるべきときに可変圧縮手段50
が低圧縮状態のままとなっているときに異常が生じたと
判断し、過給圧PB を低下させることができ、第1実施
例と同様の効果を奏することができる。
【0063】図17および図18は本発明の第3実施例
を示すものである。
【0064】可変圧縮手段50(図1参照)の異常を検
出するための手順を示す図17において、第1ステップ
Q1では、検出器56(図1参照)により可変圧縮手段
50の作動状態が検出され、次の第2ステップQ2で
は、機関回転数NE と過給圧P B とにより、機関の運転
状態が低圧縮状態にあるべき領域と、高圧縮状態にある
べき領域とが、図18で示すマップにより予め設定され
ており、そのマップによる検索が行なわれる。而して低
圧縮状態にあるべき領域での最大の過給圧を示す設定過
給圧PBLは、機関回転数NE が大きくなるにつれて大き
くなるように設定される。
【0065】第2ステップQ2での検索結果により、第
3ステップQ3では過給圧PB が設定過給圧PBL以上
(PB ≧PBL)であるかどうかが判定され、PB <PBL
であるとき、すなわち機関運転状態が低圧縮状態にある
べきときであると判断されたときには、第4ステップQ
4でF=0と設定された後、第5ステップQ5で警報ラ
ンプ等の警報器が非作動状態とされる。
【0066】第3ステップQ3でPB ≧PBLと判断され
たときには、次の第6ステップQ6で、可変圧縮手段5
0が高圧縮状態にあることが検出器56によって検出さ
れたかどうかが判断され、高圧縮状態にあったときには
第4ステップQ4に進む。また低圧縮状態にあるとき、
すなわち機関の運転状態が高圧縮状態にあるべきときに
可変圧縮手段50が低圧縮作動状態にあることが検出器
56で検出されていると判断されたときには、第7ステ
ップQ7でF=1と設定された後に、第8ステップQ8
で警報器が作動せしめられる。
【0067】ところで、図18で示した判断用のマップ
は、過給圧導入領域および大気圧導入領域を示す図9に
ほぼ対応するものであるが、低圧縮作動状態で図9にお
ける過給圧導入領域にわずかに入っても異常と判断しな
いように、図9の境界領域よりも低圧縮状態の領域(大
気圧導入領域)が余裕を持って設定されている。
【0068】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0069】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴に従う
装置は、過給圧を変化させるための過給圧可変手段と、
可変圧縮手段の作動状態を検出する検出器と、機械式過
給機が高圧縮状態となるべき機関運転状態で前記可変圧
縮手段が低圧縮作動状態にあることが前記検出器により
検出されるのに応じて過給圧可変手段を過給圧低下側に
作動させる制御手段とを備えるので、可変圧縮手段が何
らかの原因により故障して低圧縮作動状態のままとなっ
ても機関が高過給圧での運転状態となったときには、過
給圧が強制的に低下せしめられるので、機関吸気温の異
常上昇を防止することができる。
【0070】また本発明の第2の特徴によれば、制御手
段は、機械式過給機が低圧縮状態であるときの許容最大
過給圧を機関回転数が高いほど大となるようにして、過
給圧可変手段を制御すべく構成されるので、機械式過給
機による過給効果を有効に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の全体系統図である。
【図2】過給機の切欠き縦断側面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図2の4−4線断面図である。
【図5】バイパス弁および過給機の作動を制御するため
のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図6】オープン制御領域およびフィードバック制御領
域を定めたマップを示す図である。
【図7】機関回転数およびスロットル開度に対するバイ
パス弁の目標開度を示す図である。
【図8】スロットル開度に対する目標過給圧を示す図で
ある。
【図9】機関回転数およびスロットル開度に対応した制
御領域を示す図である。
【図10】低圧縮状態での許容最大過給圧を機関回転数
が高くなるほど大に設定する理由を説明するための図で
ある。
【図11】過給機の圧縮比制御のためのサブルーチンの
一部フローチャートである。
【図12】過給機の圧縮比制御のためのサブルーチンの
一部フローチャートである。
【図13】機関回転数および過給圧に対応した過給圧導
入領域および大気圧導入領域を示す図である。
【図14】異常状態を検出するためのサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図15】第2実施例の全体系統図である。
【図16】異常状態を検出するための図14に対応した
サブルーチンを示すフローチャートである。
【図17】第3実施例の図14に対応したサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図18】異常状態判別のためのマップを示す図であ
る。
【符号の説明】
21 クランク軸 50 可変圧縮手段 56 検出器 57 検出器としての圧力センサ C,C′ 制御手段 E 機関本体 SC 機械式過給機 VBP 過給圧可変手段としてのバイパス弁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】第ステップMでεCMD =1であると判
定されたときには第5ステップM5に進む。この第5ス
テップM5では、可変圧縮手段50が高圧縮状態にある
ことが検出器56によって検出されたかどうかが判断さ
れ、高圧縮状態にあったとき、すなわち機関運転状態が
高圧縮状態にあるべきときに高圧縮状態にあると判断さ
れたときには、第3ステップM3に進む。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】また第5ステップMで低圧縮状態にあると
判定されたとき、すなわち機関運転状態が高圧縮状態に
あるべきときに低圧縮状態にあると判定されたときに
は、第6ステップMに進んでF=1と設定され、次の
第7ステップM7で警報器が作動せしめられる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部圧縮比を変化させ得る可変圧縮手段
    (50)を有して機関本体(E)のクランク軸(21)
    に連結される機械式過給機(SC)を備える内燃機関に
    おいて、過給圧を変化させるための過給圧可変手段(V
    BP)と、可変圧縮手段(50)の作動状態を検出する検
    出器(56,57)と、機械式過給機(SC)が高圧縮
    状態となるべき機関運転状態で前記可変圧縮手段(5
    0)が低圧縮作動状態にあることが前記検出器(56,
    57)により検出されるのに応じて過給圧可変手段(V
    BP)を過給圧低下側に作動させる制御手段(C,C′)
    とを備えることを特徴とする内燃機関における過給圧制
    御装置。
  2. 【請求項2】 制御手段(C,C′)は、機械式過給機
    (SC)が低圧縮状態であるときの許容最大過給圧を機
    関回転数が高いほど大となるようにして、過給圧可変手
    段(VBP)を制御すべく構成されることを特徴とする請
    求項1記載の内燃機関における過給圧制御装置。
JP4263282A 1991-12-26 1992-10-01 内燃機関における過給圧制御装置 Pending JPH05231159A (ja)

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US07/997,359 US5347972A (en) 1991-12-26 1992-12-28 Supercharge pressure control system in internal combustion engine

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