JPH05229350A - 車両用電動装置 - Google Patents

車両用電動装置

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JPH05229350A
JPH05229350A JP3107392A JP3107392A JPH05229350A JP H05229350 A JPH05229350 A JP H05229350A JP 3107392 A JP3107392 A JP 3107392A JP 3107392 A JP3107392 A JP 3107392A JP H05229350 A JPH05229350 A JP H05229350A
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JP
Japan
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engine
transmission
motor
torque
vehicle
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JP3107392A
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English (en)
Inventor
Minoru Toyoda
稔 豐田
Shuzo Moroto
脩三 諸戸
Mutsumi Kawamoto
睦 川本
Kozo Yamaguchi
幸蔵 山口
Shigeo Tsuzuki
繁男 都築
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】トルクの伝達効率を低下させず、トランスミッ
ションの容量を大きくする必要をなくす。 【構成】エンジン11と、該エンジン11が発生したト
ルクを伝達するエンジンの出力軸45と、エンジン11
が発生したトルクを受け、少なくとも2段の変速段を選
択可能とするトランスミッション13とを有している。
前記エンジン11が発生したトルクを選択的にトランス
ミッション13に伝達する断続手段が配設される。トラ
ンスミッション13の出力軸15にモータ12が接続さ
れる。該モータ12はステータ及びロータを備え、駆動
電流を受けてトルクを発生するとともに、前記ロータは
トランスミッション13の出力軸15と一体的に接続さ
れる。前記モータ12には、前記エンジン11が発生し
たトルク及びモータ12が発生したトルクを選択的に駆
動輪に伝達する共通の出力軸16が接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用電動装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両は一般に、ガソリン機関であ
るエンジンを作動させることによって発生させた回転を
自動変速機、マニュアル変速機等のトランスミッション
を介して変速し、駆動輪に伝達するようにしている。前
記ガソリン機関は、ガソリンと空気の混合気を圧縮状態
で燃焼させ、この時発生するエネルギをエンジントルク
に変換しているため、燃焼に伴う騒音が発生するだけで
なく、排気ガスによって環境を汚染してしまう。
【0003】一方、エンジンを電動機すなわちモータに
置き換え、騒音や排気ガスの発生をなくした電気自動車
が提供されている。この場合、車両にモータ及びバッテ
リを搭載し、前記モータによって駆動輪を回転させて走
行するようにしている。したがって、車両の走行に伴う
騒音はほとんど発生することがなく、しかも、排気ガス
を発生することもない。
【0004】ところが、電気自動車の場合、バッテリに
充電することができる電気量には限度があり、航続距離
が短くなってしまう。したがって、十分な航続距離を得
るためには大きいバッテリを搭載する必要がある。ま
た、通常の車両に搭載することができる程度の大きさの
モータを使用した場合、エンジンによる場合と比較して
モータが発生するトルクが小さく、急発進、高負荷走
行、高速走行等を行うことができない。
【0005】そこで、エンジンとモータを併用したハイ
ブリッド型の駆動装置が提供されている。この種の車両
は各種提供されていて、エンジンで発電機を駆動して電
気エネルギを発生させ、該電気エネルギによってモータ
を回転させ、その回転を駆動輪に伝達するシリーズ(直
列)型のもの(特開昭62−104403号公報参照)
や、エンジン及びモータによって直接駆動輪を回転させ
るパラレル(並列)型のものに分類される(特開昭59
−63901号公報、米国特許明細書第4,533,0
11号参照)。該パラレル型のものは、更にエンジンの
駆動系とモータの駆動系を連結した一系統式のものと、
前輪と後輪をそれぞれエンジンとモータによって独立し
て駆動する二系統式のものに分類される。一系統式のも
のの場合、エンジン、モータ及びトランスミッションが
順に直列に連結され、エンジンとモータ間、及びモータ
とトランスミッション間がいずれもワンウェイクラッチ
を含むクラッチ機構によって連結されている。
【0006】前記シリーズ型のものの場合、駆動輪はモ
ータによってのみ駆動されるため、長距離を高速で走行
することはできない。したがって、長距離を高速で走行
する場合などにはパラレル型の駆動装置が利用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のハイブリッド型の駆動装置においては、エンジンと
モータが発生したトルクは、いずれもトランスミッショ
ンを介して駆動輪に伝達されるようになっているので、
モータの使用領域である低速走行時及び中速走行時にお
いて、トランスミッションの伝達効率分だけトルクの伝
達効率が低下してしまう。したがって、モータを使用し
ているにもかかわらず、エネルギの使用効率が低下して
しまう。
【0008】また、エンジンの駆動系とモータの駆動系
を連結した一系統式のものにおいては、エンジンが発生
したトルクとモータが発生したトルクの合計がトランス
ミッションに伝達されるので、トランスミッションの容
量を大きくする必要があり、車両が大型化されてしま
う。したがって、エンジンとモータのそれぞれが発生す
るトルクのレベルを下げて使用する必要がある。
【0009】さらに、モータと駆動輪間にトランスミッ
ションが配設されているため、モータを使用しているに
もかかわらず、ギヤノイズによる騒音が発生するだけで
なく、トランスミッションのシフト動作に伴う変速ショ
ックが発生してしまう。また、通常、トランスミッショ
ンのギヤ比は、トランスミッションに入力されるトルク
に対応して駆動輪に伝達するトルクが適正な値になるよ
うに設定される。ところが、従来のハイブリッド型の駆
動装置においては、エンジンが発生したトルクとモータ
が発生したトルクは値が異なり、そのいずれもがトラン
スミッションに入力されるため、いずれか一方のトルク
に対応してトランスミッションのギヤ比を設定すると、
他方のトルクを適切な値に変換することができなくな
り、エンジン又はモータの効率が低下してしまうだけで
なく、モータ駆動からエンジン駆動に切り換える際に変
速ショックが発生してしまう。
【0010】本発明は、前記従来のハイブリッド型の駆
動装置の問題点を解決して、トルクの伝達効率が低下す
ることがなく、トランスミッションの容量を大きくする
必要がなく、騒音や変速ショックの発生を抑制すること
ができ、しかも、エンジンやモータの効率が低下するこ
とがない車両用電動装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の車
両用電動装置においては、エンジンと、該エンジンが発
生したトルクを伝達するエンジンの出力軸と、エンジン
が発生したトルクを受け、少なくとも2段の変速段を選
択可能とするトランスミッションとを有している。前記
エンジンが発生したトルクを選択的にトランスミッショ
ンに伝達する断続手段が配設される。
【0012】前記トランスミッションから出力されたト
ルクを伝達するためにトランスミッションの出力軸が設
けられていて、該トランスミッションの出力軸にモータ
が接続される。該モータはステータ及びロータを備え、
駆動電流を受けてトルクを発生する。前記ロータはトラ
ンスミッションの出力軸と一体的に接続される。前記モ
ータには、前記エンジンが発生したトルク及びモータが
発生したトルクを選択的に駆動輪に伝達する共通の出力
軸が接続される。
【0013】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、前記のように
エンジンが設けられ、該エンジンが発生したトルクはエ
ンジンの出力軸を介してトランスミッションに伝達され
る。該トランスミッションは、エンジンが発生したトル
クを受け、少なくとも2段の変速を行うとともにトルク
が変換される。断続手段が前記エンジンが発生したトル
クを選択的にトランスミッションに伝達する。
【0014】前記トランスミッションの出力軸にモータ
が接続され、該モータには、前記エンジンが発生したト
ルク及びモータが発生したトルクを選択的に駆動輪に伝
達する共通の出力軸が接続される。したがって、トラン
スミッションから出力されたトルクは、トランスミッシ
ョンの出力軸及び共通の出力軸を介して駆動輪に伝達さ
れる。
【0015】前記モータはステータ及びロータを備え、
駆動電流を受けてトルクを発生し、前記共通の出力軸を
介して駆動輪に伝達する。そして、前記ロータはトラン
スミッションの出力軸と一体的に接続される。したがっ
て、前記エンジンが発生したトルクを断続手段によって
遮断するとともに、モータに駆動電流を供給することに
よって、モータが発生したトルクを駆動輪に伝達するこ
とができ、また、前記エンジンが発生したトルクを断続
手段によってトランスミッションに伝達するとともに、
モータを停止させることによって、エンジンが発生した
トルクを駆動輪に伝達することができる。
【0016】トランスミッションには、エンジンが発生
したトルクのみが伝達されるため、トランスミッション
の容量を小さくすることができ、車両を小型化すること
ができる。また、モータが発生したトルクで車両を走行
させる場合には、トランスミッションが作動しないの
で、トランスミッションを形成する各ギヤ間の噛合(し
ごう)損、オイルシールやベアリングの摺動(しゅうど
う)損、オイルの攪拌(かくはん)損等によってトルク
の伝達効率が低下するのを防止することができる。ま
た、トランスミッションのギヤノイズによる騒音が発生
するのを防止することができるだけでなく、トランスミ
ッションのシフト動作に伴う変速ショックが発生するの
を防止することができる。
【0017】さらに、エンジンが発生したトルクに対応
するギヤ比を設定することができるため、トルクレベル
が同じになる点で切り換えることによってモータ駆動か
らエンジン駆動に切り換える際に変速ショックが発生す
るのを抑制することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例を示す車
両用電動装置のブロック図である。図において、11は
ガソリン機関で形成され、トルクを発生するエンジン、
12は図示しない電源装置から駆動電流を受けて、トル
クを発生するモータ、13はエンジン11が発生したト
ルクを、設定されたギヤ比で変換して駆動輪に伝達する
トランスミッションである。該トランスミッション13
は、少なくとも一つのプラネタリギヤユニットを有し、
各プラネタリギヤユニットはリングギヤ、ピニオンギ
ヤ、サンギヤ及びキャリヤから成っていて、2段以上の
変速段を行うことができるようになっている。
【0019】45はエンジン11の出力軸であり、該出
力軸45とトランスミッション13間には図示しないク
ラッチなどの断続手段が介在させられ、両者間を断続す
る。また、15はトランスミッション13の出力軸、1
6は前記エンジン11及びモータ12の共通の出力軸で
ある。前記トランスミッション13の出力軸15は、モ
ータ12のロータと一体的に接続される。さらに、該モ
ータ12のロータは共通の出力軸16に接続されてい
て、エンジン11又はモータ12が発生し、前記出力軸
16に伝達されたトルクは、図示しないディファレンシ
ャル装置を介して駆動輪に伝達される。該駆動輪は前輪
でも後輪でもよい。
【0020】エンジン11が発生したトルクは、出力軸
45を介してトランスミッション13に伝達され、トラ
ンスミッション13においてトルクが変換され、出力軸
15,16を介してディファレンシャル装置及び駆動輪
に伝達される。また、モータ12が発生したトルクは、
トランスミッション13を介することなく、直接、出力
軸16を介してディファレンシャル装置及び駆動輪に伝
達される。
【0021】したがって、モータ12が発生したトルク
で車両を走行させる場合には、トランスミッション13
が作動しないので、トランスミッション13を形成する
各ギヤ間の噛合損、オイルシールやベアリングの摺動
損、オイルの攪拌損等によってトルクの伝達効率が低下
するのを防止することができる。また、トランスミッシ
ョン13のギヤノイズによる騒音が発生するのを防止す
ることができるだけでなく、トランスミッション13の
シフト動作に伴う変速ショックが発生するのを防止する
ことができる。
【0022】さらに、トランスミッション13にはエン
ジン11が発生したトルクのみが伝達されるため、トラ
ンスミッション13の容量を小さくすることができ、車
両を小型化することができる。図2は本発明の車両用電
動装置における駆動力線図である。図において、縦軸に
トルクを、横軸に回転数を採ってあり、aはモータ12
(図1)による駆動力線を、bはエンジン11による1
速時の駆動力線を、cはエンジン11による2速時の駆
動力線を示している。この場合、トランスミッション1
3は1速と2速を選択することができる2段のもので構
成されている。
【0023】そして、車両を低速又は中速で走行する場
合はモータ12を駆動し、高速で走行する場合は、エン
ジン11を駆動するようにしてある。したがって、アク
セルを踏み込むと低速時においては回転数が上昇し、そ
の間モータ12が発生するトルクは駆動力線aに示すよ
うに一定値を保つ。そして、点Kになると、発生するト
ルクは回転数が上昇するのに伴って駆動力線aに示すよ
うに下降する。この間、エンジン11とトランスミッシ
ョン13間はクラッチによって遮断される。なお、制御
装置によってエンジン11を停止させるようにしてもよ
い。
【0024】切換点Lになるとエンジン11とトランス
ミッション13間のクラッチが係合されるとともに、モ
ータ12に供給されていた駆動電流が遮断され、モータ
が停止してエンジン11による走行に切り換えられる。
そして、トランスミッション13は1速の状態にされ
る。この場合、エンジン11が発生するトルクは駆動力
線bに沿って上昇し、最大値を採った後に下降する。
【0025】駆動力線bが下降を開始して点Mになる
と、トランスミッション13は2速に切り換えられる。
この場合、車速に対応する回転数が検出され、該回転数
及びアクセルの踏込度によって切換えを行うようになっ
ている。その後、エンジン11が発生するトルクは駆動
力線cに沿って変化する。このため、エンジン11の高
速側の限られた領域のみで作動させられるので、この作
動領域で効率が高くなるようにチューニングすればエン
ジン11を高効率で運転することが可能になる。
【0026】次に、本発明の車両用電動装置を搭載した
車両について説明する。図3は本発明の車両用電動装置
の第1の搭載例を示す図、図4は本発明の車両用電動装
置の第1の搭載例における作動図である。図4におい
て、○印はクラッチ又はブレーキが係合状態であること
を、×印はクラッチ又はブレーキが解放状態であること
を、○×印はクラッチ又はブレーキが係合状態であって
も解放状態であってもよいことを、−印は作動に関係の
ない状態を示している。
【0027】図において、11はエンジンであり、FF
(フロントエンジン・フロントドライブ)式の車両に車
両用電動装置を搭載している。従来、FF式の車両に
は、回転軸が横方向になるようにエンジン11を搭載し
た横置FF車両と、回転軸が縦方向になるようにエンジ
ン11を搭載した縦置FF車両とがある。前記横置FF
車両には、エンジン11の回転をカウンタドライブギヤ
とカウンタドリブンギヤから成るカウンタギヤを介して
ディファレンシャル装置14に伝達するカウンタギヤ式
のものと、エンジン11の回転をチェーンを介してディ
ファレンシャル装置14に伝達するチェーン式のものが
あり、前記カウンタギヤ式のものは、更にカウンタギヤ
を中間部に設けた中間部配置型のものと、カウンタギヤ
を後部に設けた後部配置型のものがある。
【0028】この場合、回転軸が横方向になるようにエ
ンジン11を搭載した横置FF車両であり、エンジン1
1の回転をカウンタギヤを介してディファレンシャル装
置14に伝達するカウンタギヤ式であり、かつ、カウン
タギヤを中間部に設けた中間部配置型の車両について説
明するが、他の車両に適用することもできる。12はモ
ータ、14はディファレンシャル装置、31はトルクコ
ンバータ、C1はエンジン走行時に常時係合する第1ク
ラッチ、33はプラネタリギヤユニットである。該プラ
ネタリギヤユニット33はシンプルプラネタリ型のもの
であり、リングギヤ34、ピニオンギヤ35、サンギヤ
36及び前記ピニオンギヤ35を支持するキャリヤ37
から成る。また、B1は前記サンギヤ36を選択的に係
合する第1ブレーキ、F1は第1ワンウェイクラッチで
ある。そして、前記プラネタリギヤユニット33、第1
ブレーキB1及び第1ワンウェイクラッチF1によって
2段のトランスミッション13(図1)が形成される。
【0029】また、41は駆動装置ケースであり、該駆
動装置ケース41内に前記モータ12、ディファレンシ
ャル装置14、トルクコンバータ31、第1クラッチC
1、プラネタリギヤユニット33、第1ブレーキB1及
び第1ワンウェイクラッチF1が収容される。前記駆動
装置ケース41は、従来の車両の自動変速機ケースをそ
のまま利用することができる。42は前記ディファレン
シャル装置14によって減速され、差動させられた回転
を左右の駆動輪に伝達するための駆動軸である。45は
エンジン11の出力軸、46はトルクコンバータ31の
出力軸、47はプラネタリギヤユニット33の入力軸で
ある。また、48は伝動軸であり、図1におけるトラン
スミッション13の出力軸15及び共通の出力軸16に
相当する。
【0030】前記モータ12は、駆動装置ケース41に
固定されたステータ12aと伝動軸48に接続されたロ
ータ12bから成っている。ステータ12aにはコイル
12cが巻装されていて、該コイル12cに駆動電流を
流すことによってロータ12bを回転させることができ
る。該ロータ12bは前記伝動軸48に一体的に接続さ
れている。
【0031】そして、前記エンジン11又はモータ12
の回転は、前記伝動軸48に固定されたカウンタドライ
ブギヤ52に伝達される。前記伝動軸48に平行にカウ
ンタドライブシャフト53が配設されていて、該カウン
タドライブシャフト53にカウンタドリブンギヤ54が
設けられる。該カウンタドリブンギヤ54は前記カウン
タドライブギヤ52と噛合しており、該カウンタドライ
ブギヤ52の回転を出力ギヤ55に伝達する。
【0032】そして、該出力ギヤ55の回転は、該出力
ギヤ55と噛合する出力大歯車56に伝達される。前記
出力ギヤ55の歯数に対して前記出力大歯車56の歯数
は多く、前記出力ギヤ55及び出力大歯車56で最終減
速機を構成する。該最終減速機によって減速された前記
出力大歯車56の回転は、ディファレンシャル装置14
に伝達され、差動させられて左右の駆動軸42に伝達さ
れる。
【0033】前記構成の車両用電動装置において、前記
モータ12に駆動電流を供給せず、エンジン11を作動
させると、エンジン11の回転は出力軸45を介してト
ルクコンバータ31に伝達され、さらに、出力軸46を
介して第1クラッチC1に伝達される。そして、該第1
クラッチC1が係合されると、出力軸46に伝達された
回転は入力軸47を介してプラネタリギヤユニット33
のキャリヤ37に伝達される。
【0034】前記プラネタリギヤユニット33において
は、第1ブレーキB1が解放されると、キャリヤ37に
入力された回転によって第1ワンウェイクラッチF1が
ロックされて直結状態になる。したがって、入力軸47
の回転がそのまま伝動軸48に伝達される。また、第1
ブレーキB1が係合されると、サンギヤ36が固定さ
れ、リングギヤ34から増速された回転が出力され、伝
動軸48を介してカウンタドライブギヤ52に伝達され
る。
【0035】そして、前述したようにカウンタドライブ
ギヤ52に伝達された回転は、カウンタドリブンギヤ5
4を介してカウンタドライブシャフト53に伝達され、
出力ギヤ55及び出力大歯車56で構成される最終減速
機によって減速されてディファレンシャル装置14に伝
達される。この時、エンジン11が発生したトルクのみ
によって車両を走行させることができる。
【0036】次に、前記第1クラッチC1を解放し、モ
ータ12に駆動電流を供給するとトルクが発生する。該
トルクは伝動軸48に出力され、同様にカウンタドライ
ブギヤ52に伝達される。この時、モータ12のみによ
って車両を走行させることができる。また、前記第1ク
ラッチC1を解放し、モータ12に駆動電流を供給しな
い場合には、ニュートラル状態となる。この場合、第1
ブレーキB1を解放すると車両の前後方向においてニュ
ートラル状態になる。そして、第1ブレーキB1を係合
すると車両の前方向においてはニュートラル状態になる
が、後方向においては第1ワンウェイクラッチF1がロ
ックされる。したがって、後方への滑走を防止すること
ができる。
【0037】さらに、前記エンジン11を作動させ第1
クラッチC1を係合し、モータ12を駆動すると、エン
ジン11及びモータ12によって車両を走行させること
ができる。図5は本発明の車両用電動装置の第2の搭載
例を示す図である。図において、11はエンジン、12
はモータ、14はディファレンシャル装置、61はプラ
ネタリギヤユニットである。該プラネタリギヤユニット
61は、この場合、ダブルピニオン型のもので構成され
る。また、C1は第1クラッチ、B1は第1ブレーキ、
F1は第1ワンウェイクラッチ、47は入力軸、48は
伝動軸である。前記プラネタリギヤユニット61は、リ
ングギヤ62、2個のピニオンギヤ63,64、サンギ
ヤ65及びキャリヤ67から成る。
【0038】第2の搭載例においては、車両用電動装置
は第1の搭載例と同様に作動する(図4)。すなわち、
前記プラネタリギヤユニット61においては、第1ブレ
ーキB1が解放されると、リングギヤ62に入力された
回転によって第1ワンウェイクラッチF1がロックされ
て直結状態になる。したがって、入力軸47の回転がそ
のまま伝動軸48に伝達される。また、第1ブレーキB
1が係合されると、サンギヤ65が固定され、キャリヤ
67から増速された回転が出力され、伝動軸48を介し
てカウンタドライブギヤ52に伝達される。
【0039】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形すること
が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するもの
ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す車両用電動装置のブロッ
ク図である。
【図2】本発明の車両用電動装置における駆動力線図で
ある。
【図3】本発明の車両用電動装置の第1の搭載例を示す
図である。
【図4】本発明の車両用電動装置の第1の搭載例におけ
る作動図である。
【図5】本発明の車両用電動装置の第2の搭載例を示す
図である。
【符号の説明】
11 エンジン 12 モータ 12a ステータ 12b ロータ 13 トランスミッション 15,16,45 出力軸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 幸蔵 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 都築 繁男 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと、該エンジンが発生したトル
    クを伝達するエンジンの出力軸と、エンジンが発生した
    トルクを受け、少なくとも2段の変速段を選択可能とす
    るトランスミッションと、前記エンジンが発生したトル
    クを選択的にトランスミッションに伝達する断続手段
    と、前記トランスミッションから出力されたトルクを伝
    達するトランスミッションの出力軸と、ステータ及びロ
    ータを備えるとともに前記トランスミッションの出力軸
    にロータが一体的に接続され、駆動電流を受けてトルク
    を発生するモータと、該モータに接続され、前記エンジ
    ンが発生したトルク及びモータが発生したトルクを選択
    的に駆動輪に伝達する共通の出力軸を有することを特徴
    とする車両用電動装置。
JP3107392A 1992-02-18 1992-02-18 車両用電動装置 Withdrawn JPH05229350A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8246500B2 (en) 2008-11-21 2012-08-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle hybrid driving apparatus
JP2021532312A (ja) * 2018-06-13 2021-11-25 ボルボ・コンストラクション・イクイップメント・アクチエボラグVolvo Construction Equipment Ab 車両のためのハイブリッドシステムおよびハイブリッドシステムを備える車両

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JP2021532312A (ja) * 2018-06-13 2021-11-25 ボルボ・コンストラクション・イクイップメント・アクチエボラグVolvo Construction Equipment Ab 車両のためのハイブリッドシステムおよびハイブリッドシステムを備える車両

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