JPH05223064A - 可変容量型ロ−タリベーンポンプ - Google Patents

可変容量型ロ−タリベーンポンプ

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Publication number
JPH05223064A
JPH05223064A JP2298792A JP2298792A JPH05223064A JP H05223064 A JPH05223064 A JP H05223064A JP 2298792 A JP2298792 A JP 2298792A JP 2298792 A JP2298792 A JP 2298792A JP H05223064 A JPH05223064 A JP H05223064A
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JP
Japan
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rotor
precompression
stroke
cam ring
rotary vane
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Application number
JP2298792A
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English (en)
Inventor
Akira Takagi
章 高木
Yasuhiro Horiuchi
康弘 堀内
So Yokoyama
創 横山
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、ポンプ室の容積増減割合に変更に
応じ、予圧縮量を変化させて、予圧縮圧力をポンプ室の
容積の大小に関わらず同一に設定する。 【構成】可変容量型ロ−タリベ−ンポンプを構成するサ
イドプレ−ト28aに、吸入ポ−ト30と吐出ポ−ト3
1との間の予圧縮行程αの予圧縮角度θを、カムリング
25とロ−タ32との偏心量δの可変にしたがって変化
するような構造30c,31cを設けて、予圧縮角度θ
1 〜θ4 の可変により、予圧縮量をポンプ室46の容積
増減割合に応じて適正に変更するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、吸入行程から吐出行
程に移行する間に予圧縮行程を設けて構成される可変容
量型ロータリベーンポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】流体、例えば油の圧送などに用いられる
ロータリベーンポンプには、ベ−ン間に構成されるポン
プ室の容量を変更可能としたポンプがある。
【0003】こうした可変容量型ロ−タリベ−ンポンプ
には、図8および図9に示されるような構成が採用して
ある。
【0004】すなわち、一対のサイドプレ−トj(図9
のみに図示)間にカムリングaを揺動自在に設けて、カ
ムリングaがサイドプレ−トjの内面に沿って摺接する
構造である。またこのカムリングa内にロ−タbを偏心
させて配置させる。そして、このロ−タbの外周部に半
径方向に移動可能に複数のベ−ンcを設けて、ベ−ン先
端がカムリングaの内周面と摺接するようにする。さら
にサイドプレ−トjの内面に円弧状の吸入ポ−トdおよ
び吐出ポ−トeを設けた構造が用いられる。
【0005】具体的には、ロータbの回転にしたがって
変位するベーンcの飛出長の変化を利用して、隣接する
ベーンc,c間で構成されるポンプ室fに容積変化を生
じさせて、吸入ポートdから流体をポンプ室fに吸入し
た後、吐出ポートeから吐出させるようにしている。
【0006】またカムリングaの揺動変位、つまりカム
リング位置の変更から、ロ−タbとの偏心量を可変する
ことにより、ポンプ室fにおける容積の増減割合が変化
して、吐出流量を変化させるようにしてある。
【0007】ところで、ロータリベーンポンプにおいて
は、吸入行程から吐出行程に切換わる際、同部位に至る
ポンプ室fを一定時間密閉状態にして圧縮させ、同ポン
プ室内の圧力を吐出圧力に近い圧力まで上昇させた後、
吐出行程に移行させると、吸入ポートdから吐出ポート
eへの切換わり時、ポンプ室fにおいて急激な圧力変動
が発生しないことが知られている(予圧縮)。
【0008】そのため、ロータリベーンポンプでは、一
般的に吸入行程から吐出行程へ移行する間、詳しくは吸
入ポートdと吐出ポートeとの間の領域に、予圧縮区
間、すなわち予圧縮行程αを設けて、ポンプ室fの急激
な圧力の変動を防ぎ、同圧力変動を原因としたポンプの
騒音,脈動(振動)を低減することが行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ロータリベーンポンプ
は、このような予圧縮行程での予圧縮量がポンプ性能を
決めることになる。
【0010】ところで、予圧縮量はカムリングaの内周
面のプロフィールと、予圧縮行程の角度θ1 と、ポンプ
室fからの漏れ量とにより、一義的に決定されてしまう
ものである。
【0011】ところが、従来より、ロ−タリベ−ンポン
プでは、図10に示されるようにカムリングaとロ−タ
bとの偏心量の変化に関わらず、予圧縮行程長さを表す
図9で示す吐出ポ−トeの始端f、ロ−タbの回転中心
g、吸入ポ−トdの終端hをむすぶ角度θ1 を一定の角
度値に設定することが行われている。
【0012】このため、ポンプ室fの増減割合に対し
て、予圧縮量をマッチングできず、以下のような問題を
生じていた。
【0013】すなわち、ポンプ室fの容量が小さい状態
(ポンプ室fの増減割合:小)のとき、図11中の実線
xで示すような予圧縮圧力をマッチングさせると、予圧
縮行程の角度θ1 が同じであるため、予圧のためのポン
プ室fの容積変化が大きくなった場合には、予圧縮が過
剰となり、ポンプ室fが吐出ポ−トeと連通した瞬間
に、同図中の破線yで示すような大きな圧力変動を生じ
る。
【0014】また逆にポンプ室fの容量が大きい状態
(ポンプ室fの増減割合:大)のときで、予圧縮圧力を
マッチングさせると、予圧のためのポンプ室fの容積変
化が小さくなった場合には、予圧縮が不足し、ポンプ室
fが吐出ポ−トeと連通した瞬間に、同図中の一点鎖線
zで示すような圧力の急変が起こる。
【0015】こうした圧力の急変は、ポンプの騒音、脈
動(振動)などの原因となるものである。
【0016】特開昭62ー276286号公報では、予
圧を減圧側の行程に導入させる技術が開示されている
が、これでは本来の予圧縮量の確保が困難となるばかり
で、上記問題の解決には至らなかった。
【0017】この発明は、このような事情に着目してな
されたもので、その目的とするところは、ポンプ室の容
積増減割合の変更に応じ、予圧縮量を変化させて、予圧
縮圧力をポンプ室の容積の大小に関わらず同一に設定す
ることができる可変容量型ロ−タリベ−ンポンプを提供
することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の可変容量型ロータリベーンポンプ
は、予圧縮行程の行程長さを、カムリングとロ−タとの
偏心量の可変にしたがって変化させる行程長変化手段を
設けたことにある。
【0019】請求項2に記載の可変容量型ロータリベー
ンポンプは、吐出ポ−トの始端を、ロ−タの回転中心か
ら遠い外側部分からロ−タの回転中心に近い内側部分に
いくにしたがって退避する方向に傾斜させて、請求項1
に記載の行程長変化手段を構成したことにある。
【0020】請求項3に記載の可変容量型ロータリベー
ンポンプは、吸入ポ−トの終端を、ロ−タの回転中心に
遠い外側部分からロ−タの回転中心から近い内側部分に
いくにしたがって退避する方向に傾斜させて、請求項1
に記載の行程長変化手段を構成したことにある。
【0021】請求項4に記載の可変容量型ロータリベー
ンポンプは、吐出ポ−トの始端を、ロ−タの回転中心か
ら遠い外側部分からロ−タの回転中心に近い内側部分に
いくにしたがって退避する方向に傾斜させるとともに、
吸入ポ−トの終端を、ロ−タの回転中心に遠い外側部分
からロ−タの回転中心から近い内側部分にいくにしたが
って退避する方向に傾斜させて、請求項1に記載の行程
長変化手段を構成したことにある。
【0022】
【作用】請求項1に記載の可変容量型ロ−タリベ−ンポ
ンプによると、カムリングの揺動により、ロ−タとの偏
心量を変更して、ポンプ室の容量を大きくすると、その
容量の増加にしたがって予圧縮行程長さが変化する。
【0023】すると、ロ−タの回転にしたがい、吸入行
程、そのときのポンプ室の容量に対応した長さの予圧縮
行程、吐出行程が繰返し行われ、流体を圧送する。
【0024】また逆にポンプ室の容量を小さくすると、
その容量の減少にしたがって予圧縮行程長さが変化す
る。
【0025】すると、ロ−タの回転にしたがい、吸入行
程、そのときのポンプ室の容量に対応した長さの予圧縮
行程、吐出行程が繰返し行われ、流体を圧送する。
【0026】こうした予圧縮行程長さの可変により、予
圧縮量はポンプ室の容積増減割合に応じて変更されるこ
とになり、予圧縮圧力をポンプ室の容積の大小に関わら
ず同一に設定することができる。
【0027】つまり、ポンプ室の容量の変化分に応じ
て、予圧縮圧力をマッチングさせることができるから、
従来のようにポンプ室の容量が大きい場合に予圧縮が過
剰、ポンプ室の容量が小さい場合に予圧縮が不足したり
することはなくなる。
【0028】それ故、予圧縮の過剰,不足を原因とした
圧力の変動は解消され、同変動を原因としたポンプの騒
音,脈動(振動)の発生を防止する。
【0029】請求項2に記載の可変容量型ロ−タリベ−
ンポンプによると、吐出ポ−トの始端を傾斜させるとい
う簡単な構成で、ポンプ室の容量の変化分に応じて、予
圧縮圧力をマッチングさせることができるようになる。
【0030】請求項3に記載の可変容量型ロ−タリベ−
ンポンプによると、吸入ポ−トの終端を傾斜させるとい
う簡単な構成で、ポンプ室の容量の変化分に応じて、予
圧縮圧力をマッチングさせることができるようになる。
【0031】請求項4に記載の可変容量型ロ−タリベ−
ンポンプによると、吐出ポ−トの始端および吸入ポ−ト
の終端を傾斜させるという簡単な構成で、ポンプ室の容
量の変化分に応じて、広範囲な領域で予圧縮圧力をマッ
チングさせることができるようになる。
【0032】
【実施例】以下、この発明を図1ないし図6に示す第1
の実施例にもとづいて説明する。
【0033】図5は、この発明の可変容量型ロータリベ
ーンポンプを用いてシステム化された自動車(車両)の
ラジエータ1(エンジンを冷却する冷却水を放熱する熱
交換器)を冷却する油圧駆動式の冷却装置を示す。
【0034】ここで、まず、同冷却装置について説明す
ることにする。
【0035】すなわち、図中2は可変容量型ロータリベ
ーンポンプ(以下、単にロ−タリベ−ンポンプと称す)
である。なお、このロータリベーンポンプ2の詳細な構
造については後述する。
【0036】また、図中3は冷却ファン3aが直結され
た油圧モータ、4はリザ−ブタンクである。そして、上
記ロータリベーンポンプ2の吸込部2aおよび吐出部2
bに、油循環路5を介して、上記油圧モータ3、リザ−
ブタンク4が順に連結されている。
【0037】ロータリベーンポンプ2は、図示しない自
動車の走行用エンジンに対し、ベルトなどの伝達手段を
介して接続されている。これにより、走行用エンジンで
駆動されるロータリベーンポンプ2にしたがい、油循環
路5に油(流体)を循環させて、油圧モータ3を駆動さ
せる構造となっている。つまり、冷却ファン3aで、ラ
ジエータ1に対し、外気を送風して、同ラジエータ1を
冷却できるようにしてある。なお、1aはラジエータ1
と対向して設けた、自動車用空調装置の冷凍サイクル
(図示しない)を構成する凝縮器を示す。
【0038】油循環路5には、油圧モータ3と並列にバ
イパス路6が接続してある。バイパス路6には、例えば
ソレノイド駆動式の圧力制御弁7が設けられ、同圧力制
御弁7の作動にしたがって油圧モータ3を循環する油量
を可変できるようにしている。
【0039】一方、8はマイクロコンピュータおよびそ
の周辺の機器から構成されたECU(エレクトロニック
コントロール ユニット)である。このECU8に
は、上記圧力制御弁7のソレノイド7a、ラジエータ1
に設けた水温センサ9が接続されている。
【0040】またECU8の記憶部には、例えば所定の
設定温度と水温センサ9から検出されるラジエータ温度
との差にしたがって、圧力制御弁7の開度位置を定める
機能が設定されている。これにより、油圧モータ3の出
力を制御[風量制御(=冷却能力制御)]して、エンジ
ンの回転に関わらず、ラジエータ1の温度を所定の設定
温度に保つようにしてある。なお、10は自動車用空調
装置を運転させるためのエアコンスイッチで、このエア
コンスイッチ10のオンオフ信号をECU8に出力する
ことによって、先の設定温度を大きな温度値に変更する
ようにしてある。
【0041】他方、11は圧力感知式の流量制御弁を構
成する3方3位置のスプール弁である。このスプール弁
11の入口部11aは、流路6aを介してバイパス路6
に設けたオリフィス12の上流側に接続され、出口部1
1bは流路6bを介してオリフィス12の下流側とな
る、リザ−ブタンク4と圧力制御弁7との間の油循環路
部分に接続されている。またスプール弁11の出力部1
1cは、流路6cを介してロータリベーンポンプ2の吐
出量制御用のポート2cに接続されている。
【0042】またスプール弁11の上部端にある弁駆動
用のポート部11dは、流路6dを介してオリフィス1
2の上流側のバイパス路部分に接続され、下部端にある
弁駆動用のポート部11eは、流路6eを介してオリフ
ィス12の下流側のバイパス路部分に接続されている。
さらにスプール弁11には、ポート部11eから導入さ
れる圧力と共に、スプール弁11をポート部11d側に
押圧するスプリング11fが設けられている。
【0043】これにより、スプール弁11は、オリフィ
ス12,スプリング11f,バランス圧力などで遮断モ
ードXが設定される。またポート部11dから導入され
る圧力とポート部11eから導入される圧力との差にし
たがって、上流側からの力が大なときは、上記遮断モー
ドXからポート2aと出口部11bとを連通するモード
Y、下流側からの力が大なときはポート2aと入口部1
1aとが連通するモードZに移行させるようにしてあ
る。これによって、ロータリベーンポンプ2へ、同ポン
プ2の吐出流量を制御するのに必要な制御圧を出力でき
るようにしている。
【0044】こうした冷却装置を構成するロータリベー
ンポンプ2の構造が、図1ないし図3に示されている。
【0045】このロータリベーンポンプ2について説明
すれば、20はケーシング(本体)である。ケーシング
20は、略環枠状に形成されたハウジング21と、この
両側に同ハウジング21を挟むようにして重ねたリアカ
バー22,フロントカバー23とをボルト24によって
締結して構成される。
【0046】このケーシング20の内部に形成された短
筒状の空間24aには、カムリング25が収容されてい
る。またこの空間24aの上部には、同空間24aを貫
通するようにして、支持ピン26が架設されている。こ
の支持ピン26に、カムリング25の上部に形成された
支持部25aが回動自在に支持され、カムリング25の
全体を支持ピン26を支点として揺動自在に支持させて
いる。なお、カムリング25の下部にはカム変位用の帯
状の突起27が斜め下方に向って突設してある。
【0047】空間24aに臨むリアカバー22およびフ
ロントカバー23の内面には、それぞれサイドプレート
28a,28bが取着されている。そして、各サイドプ
レート28a,28bの内面(この発明の摺動面に相
当)はカムリング25の側面に摺接していて、シリンダ
29を構成している。すなわち、サイドプレート28
a,28b、カムリング25で囲まれる円形状の空間に
シリンダ室29aを形成する構造となっている。またサ
イドプレート28a,28bのうちの例えばサイドプレ
ート28aの内面には、上下部に位置して、帯状の吸入
ポート30、吐出ポート31が円弧形に設けてある。こ
のうちの吸入ポート30が、吸込通路30aを介して上
記吸込部2aに連通し、吐出ポート31が、吐出通路3
1aを介して上記吐出部2bに連通している。
【0048】シリンダ室29aには、円形のロータ32
が偏心して配設されている。具体的には、ロータ32の
軸心は、支持ピン26の軸線を通るロータリベーンポン
プの径方向のセンタライン33上に配置されている。な
お、δはカムリング25の中心(シリンダ中心)とロ−
タ32との偏心量を示す。
【0049】そして、このロータ32の軸心を貫通する
ロータシャフト32aの両端部は、リアカバー22およ
びフロントカバー23に設けた軸受34,35に回転自
在に支持され、ロータ32をシリンダ室29a内の偏心
した位置で回転できるようにしてある。なお、36はハ
ウジング21とカバー22,23との間をシールするた
めのOリング、37はロータシャフト32aをシールす
るためのオイルシールである。
【0050】フロントカバー23から外部に突出したロ
ータシャフト32aの右端部には、自動車の走行用エン
ジンの出力を受けるためのプーリ38がボルトナット3
9の結合によって固定され、エンジンの運転にしたがっ
てロータ32を回転させるようにしてある。なお、40
はリアカバー22の内部に埋め込まれたロータシャフト
32aの左端部をシールするためのシールワッシャ、4
1は同左端部が露出する開口を遮蔽するためのリアキャ
ップ、42は同リアキャップ41とこれに接するリアカ
バー22の座部分との間をシールするシール材である。
【0051】上記ロータ30の外周部には、等間隔に並
んだ複数のベーン溝43が放射状に形成してある。これ
ら各ベーン溝43には、それぞれベーン44が摺動自在
に嵌挿されている。また各ベーン溝43の後端部に形成
された背圧室43aは、サイドプレート28aの内面に
設けた背圧導入用の環状な溝44aに開口している。そ
して、この溝44aは、サイドプレート28aに設けた
通路45を介して、上記吐出通路30aに連通してい
て、吐出圧力を各ブレード溝43の背圧室43aに導入
できるようにしてある。つまり、半径方向に摺動自在と
なっているベーン44を後端から付勢して、ベーン先端
をカムリング25の内周面に接触させるようにしてい
る。これにより、隣接するベーン44,44間には、ロ
ータ32の回転にしたがって容積が変化するポンプ室4
6が構成される。この各ポンプ室46の容積変化によ
り、油循環路5の油を吸入ポート30から吸入し、これ
を圧送して、吐出ポート31から吐出させるようにして
ある。つまり、吸入ポート30の領域を吸入行程とし、
吐出ポート31を吐出行程としたポンプサイクルを構成
するようにしている。
【0052】上記ハウジング21の内部には、上記カム
リング25の突起27と直交する方向に沿って、孔部5
1が設けられている。そして、この孔部51の上記突起
27を境とした右側部分には、コイルスプリング52を
内蔵した固定キャップ53で構成される付勢ユニット5
4が進退可能に螺挿されていて、突起27を所定の力で
押圧させるようにしてある。また孔部51の左側部分に
は、押圧子となるピストン55、固定キャップ56、さ
らにこれら間に介装したコイルピストン57で構成され
るピストンユニット58が進退自在に嵌挿され、突起2
7を反対の方向からも押圧するようにしてある。
【0053】そして、上記ピストンユニット58におけ
るピストン55と固定キャップ56との間は、図示しな
い通路を介して上記ポート2cに連通していて、上記ス
プール弁11から発生する出力圧力の大小にしたがっ
て、カムリング25を揺動変位させるようにしてある。
これにより、バイパス路6で発生する圧力にしたがい、
カムリング25のロータ32に対する偏心量δを可変し
て、ロータリベーンポンプからの吐出量を可変できるよ
うにしている(ポンプ室46の容積が偏心量δの差異に
よって変化することによる)。つまり、コイルスプリン
グ52の弾性力で設定した設定位置を基準として、カム
リング25の偏心量δを可変して、ポンプ仕事量を冷却
ファン3aの作動状況に応じて制御させるようにしてあ
る。
【0054】他方、吸入行程から吐出行程に移行するサ
イドプレ−ト部分、すなわち吸入ポ−ト30の終端30
bと吐出ポ−ト31の始端31bとの間には予圧縮行程
αが設けられている。そして、この予圧縮行程長さを表
す、ロ−タ32の回転中心32bを挟む吸入ポ−ト30
の終端30bと吐出ポ−ト31の始端31bとがなす予
圧縮角度θを、カムリング25とロ−タ32との偏心量
δに応じて変化させるようにしている。
【0055】本実施例では、ポ−ト端の形状を工夫し
て、予圧縮角度を可変するようにしてある。その具体的
な構造が図3に示されている。
【0056】すなわち、吸入ポ−ト30の終端30bお
よび吐出ポ−ト31の始端31bは、いずれも図6ない
し図7に示されるようにポ−ト幅方向の領域が、偏心す
るカムリング25によって開閉されるものである。
【0057】このことは、ポ−ト端を傾斜した形状にす
れば、吸入ポ−ト30の終端30bと吐出ポ−ト31の
始端31bとの間の距離、すなわち予圧縮角度がカムリ
ング25の偏心量δに応じて可変することがわかる。
【0058】そこで、吐出ポ−ト31の始端31bを、
ロ−タ32の回転中心32bから遠い外側部分X1 から
ロ−タ32の回転中心32bに近い内側部分Y1 にいく
にしたがって退避する方向に直線状に傾斜させた形状と
してある。31cはその傾斜部を示す。
【0059】また吸入ポ−ト30の終端30bも、ロ−
タ32の回転中心32bから遠い外側部分X2 からロ−
タ32の回転中心32bに近い内側部分Y2 にいくにし
たがって退避する方向に直線状に傾斜させた形状として
ある。30cはその傾斜部を示す。
【0060】つまり、吐出ポ−ト31の始端31bと吸
入ポ−ト30の終端30bの端部とに、ロ−タ32の回
転方向に対する勾配を設けている。
【0061】こうしたポ−ト端の形状により、図6に示
すカムリング25とロ−タ32との偏心量δを最も大き
くしたとき、外側部分X1 と外側部分X2 とがなす、最
も小さい予圧縮角度θ1 が設定され、同偏心量を最も小
さくしたとき、外側部分Y1と外側部分Y2 とがなす、
最も大きな予圧縮角度θ4 が設定される。同中間部分で
は、カムリング25とロ−タ32との偏心量δに応じた
予圧縮角度θ1 〜θ4が設定される。なお、図6中、θ
2 、θ3 は予圧縮角度θ1 〜θ4 の範囲における角度を
示している(θ1 <θ2 <θ3 <θ4 )。
【0062】これにより、図4の線図に示されるように
カムリング25とロ−タ32との偏心量δが増大するに
したがって、予圧縮角度θが小さくなる(予圧縮行程長
さが短縮する)特性をポンプに与えている。
【0063】つぎに、このように構成された冷却装置の
作用を説明する。
【0064】自動車の走行用エンジンが始動されると、
同エンジンの回転がベルト(図示しない)、プーリ38
を介して、ロータシャフト32aに伝達される。これに
より、ロータ32が回転駆動され、各ベーン44が同ロ
ータ32と共にシリンダ室29aを偏心しながら移動し
ていく。
【0065】ここで、各ベーン溝43の背圧室43aに
は、吐出圧力がベーン44の背圧圧力として導入される
から、各ベーン44の先端は、カムリング25の内周面
と常に接触しながらシリンダ室29を移動する。
【0066】これにより、隣合うベーン44,44で構
成されるポンプ室46は、容積がロータ32の回転にし
たがって変化し、まず、吸入ポート30の部位において
油を吸入する。ついで、この吸入行程から予圧縮行程α
に進み、同区間でポンプ室46の圧力は、吸入圧力から
設定された圧力まで上昇する(予圧縮)。
【0067】続いて、吐出行程に進むと、ポンプ室46
内の油は吐出圧力まで上昇しながら吐出ポート31に至
り、吐出部2bから油循環路5へ吐出されていく。
【0068】こうした油の圧送行程がロータ32の回転
にしたがって繰返し行われ、油圧モータ3を駆動させて
いく。
【0069】一方、ECU8では、水温センサ9から検
出されるラジエータ1の水温と設定温度とを比較してい
る。そして、ECU8は、この差に応じて、圧力制御弁
7に同開度を可変する信号を出力している。
【0070】これにより、バイパス路6をバイパスする
流量が可変され、油圧モータ3の回転数を現在のラジエ
ータ1を冷却するのに適した回転数に制御していく。す
なわち、ラジエータ1の水温が高く、設定温度よりもか
なり水温が高いときには、油圧モータ3が高回転数とな
るように流量が圧力制御弁7によって制御され、設定温
度に近付くにしたがって油圧モータ3の回転数が低回転
数となるように流量が圧力制御弁7によって制御され
る。むろん、設定温度に達するときは油圧モータ3が停
止するよう、バイパス路6に油を循環させる。
【0071】これによって、常にラジエータ1の水温
は、エンジンの運転に適した一定の温度域に保持され
る。
【0072】こうした制御動作、ならびに走行用エンジ
ンの回転数が増減変化すると、ロータリベーンポンプの
吐出圧力の変化から、バイパス路6のオリフィス12の
上下流側で差圧が発生する。この差圧の発生具合によっ
て、現在のロータリベーンポンプのポンプ能力が過剰で
あるのか、不足しているのかがわかる。
【0073】このとき、オリフィス12の上流側の圧力
が所定圧力よりも低いと、スプール弁11はそのときの
圧力差に応じた開度変位で構成されるモードYとなり、
ポート2cに出力する圧力を増加させる。これにより、
カムリング25は、図6の(a)に示されるように支持
ピン26を支点として、ロータ32に近付く方向に揺動
変位する。
【0074】この偏心量δの変更により、ポンプ室46
の容量が大きくなると、その容量の増加分、例えば予圧
縮角度が「θ1 」まで小さくなる(予圧縮行程長さが縮
む)。
【0075】すると、ロ−タ32の回転にしたがい、吸
入行程、「θ1 」の角度の予圧縮行程、吐出行程が繰返
し行われ、ポンプ仕事量を増加させた流体の圧送が行わ
れる(高冷却能力に対応)。
【0076】また逆に所定圧力よりも高いと、そのとき
の圧力差に応じた開度変位のモ−ドzに切換わり、ポ−
ト2cに出力する圧力を減少させる。これにより、カム
リング25はロ−タ32から離れる方向に揺動変位し、
図6の(b)で示す偏心量δが「中」な状態、あるいは
同(c)で示す偏心量δが「小」な状態などに設定され
ていく。
【0077】この偏心量δの変更により、ポンプ室46
の容量が小さくなると、今度はその容量の減少分、例え
ば予圧縮角度が「θ2 」、あるいは「θ3 」まで大きく
なる[予圧縮行程長さが伸びる(復帰)]。
【0078】ロ−タ32の回転にしたがい、吸入行程、
「θ2 」,「θ3 」の角度の予圧縮行程、吐出行程が繰
返し行われ、ポンプ仕事量を減少させた流体の圧送が行
われる(小冷却能力に対応)。
【0079】こうした予圧縮角度の可変によって予圧縮
行程の予圧縮量は、ポンプ室46の容積増減割合に応じ
て変更されることになり、予圧縮圧力をポンプ室46の
容積の大小に関わらず同一に設定できることになる。
【0080】つまり、ポンプ室46の容量の変化分に応
じて、予圧縮圧力をマッチングさせることができ、ポン
プ室46の容量が大きい場合には予圧縮が過剰、ポンプ
室46の容量が小さい場合には予圧縮が不足するいった
問題はなくなる。
【0081】したがって、予圧縮の過剰,不足を原因と
した圧力の変動を解消することができ、同変動を原因と
したポンプの騒音,脈動(振動)の発生を大幅に低減す
ることができる。
【0082】しかも、吸入ポ−ト30の終端30bおよ
び吐出ポ−ト31の始端31bの双方に勾配を設けたの
で、広範囲な領域で予圧縮圧力をマッチングさせること
ができる。
【0083】なお、第1の実施例では吸入ポ−ト30の
終端30bおよび吐出ポ−ト31の始端31bの双方に
勾配を設けたが、これに限らず、どちらか片方にだけで
も、勾配を設ける構造でも同様な効果をもたらす。むろ
ん、片方にだけになるので、構成は極めて簡素なものと
なる。
【0084】第7図は、この発明の第2の実施例を示
す。
【0085】本実施例は、第1の実施例のように連続的
に予圧縮角度を変えるようにしたのではなく、予圧縮角
度を大容量時と小容量時との2段階に切換えるようにし
たものである。
【0086】具体的には、ポンプ室46の小容量時に対
応した吸入ポ−ト30の終端30a、吐出ポ−ト31の
始端31aにおける、ロ−タ32の回転中心32bに近
い側のおよそ半分の領域に予圧縮角度θ1 (最小)にな
らう傾斜部40を形成し、残る半分の領域に予圧縮角度
θ4 (最大)にならう傾斜部41を形成して、段付状に
したものである。
【0087】なお、上述した実施例では、ポ−ト端の形
状を変えることによって予圧縮行程長さを可変するよう
にしたが、それ以外の構造を適用して、予圧縮行程長さ
を偏心量に応じて可変するようにしてもよい。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、ポンプ室の容積増減割合に変更に応じて、
予圧縮量を変化させることができる。
【0089】それ故、予圧縮圧力をポンプ室の容積の大
小に関わらず同一に設定することができ、予圧縮の過
剰,不足を原因とした圧力の変動を解消することがで
き、同変動を原因としたポンプの騒音,脈動(振動)の
発生を防止することができる。
【0090】また請求項2および請求項3に記載の発明
によれば、上記効果に加え、構成が簡素ですむ効果をも
たらす。
【0091】さらに請求項4に記載の発明によれば、上
記効果に加え、広範囲な領域で予圧縮圧力をマッチング
させることができる効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の可変容量型ロータリ
ベーンポンプの内部構成を示す一部断面した正面図。
【図2】同ロータリベーンポンプの側断面図。
【図3】予圧縮行程の両側の吸入ポ−ト端、吐出ポ−ト
端の形状を示すサイドプレートの正面図。
【図4】図3のポ−ト形状によって得られる偏心量に応
じた予圧縮角度の特性を示す線図。
【図5】可変容量型ロ−タリベ−ンを適用して構成され
る自動車の冷却装置の構成を示す図。
【図6】(a),(b),(c)は、偏心量が可変する
ことに応じて、予圧縮角度が変化することを説明した
図。
【図7】この発明の第2の実施例の可変容量型ロータリ
ベーンポンプの要部となる吸入ポ−ト端、吐出ポ−ト端
の形状を示すサイドプレートの正面図。
【図8】従来の可変容量型ロ−タリベ−ンポンプを説明
するための図。
【図9】同可変容量型ロ−タリベ−ンポンプの吸入ポ−
ト端、吐出ポ−ト端の形状を示すサイドプレートの正面
図。
【図10】同可変容量型ロ−タリベ−ンポンプにおける
偏心量と予圧縮角度との特性を示す線図。
【図11】同可変容量型ロ−タリベ−ンポンプの行程を
説明するための図。
【符号の説明】
2…可変容量型ロ−タリベ−ンポンプ、25…カムリン
グ、28a,28b…サイドプレ−ト(摺動面)、30
…吸入ポ−ト、30b…終端、30c…傾斜部、31…
吐出ポ−ト、31b…始端、31c…傾斜部、32…ロ
ータ、43…ベーン溝、44…ベーン、46…ポンプ
室、α…予圧縮行程、δ…偏心量、θ1 〜θ4 …予圧縮
角度。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の摺動面間にカムリングを摺動可能
    に設け、このカムリング内にロータを偏心させて配置
    し、このロータの外周部に前記カムリングの内周面と摺
    接する複数のベーンを半径方向に移動可能に設け、かつ
    前記摺動面に、隣接するベ−ン間で構成されるポンプ室
    に流体を導く吸入ポ−トと、同ポンプ室から流体を吐出
    させる吐出ポ−トとを設け、さらにこの吸入行程から吐
    出行程に至る吸入ポ−トと吐出ポ−トとの間に予圧縮行
    程を設けてなり、前記ロ−タの回転によるポンプ室の容
    積変化により流体を圧送、ならびに前記カムリングとロ
    −タとの間の偏心量の可変によりポンプ室の容量の増減
    割合を変更可能とした可変容量型ロ−タリベ−ンポンプ
    において、 前記摺動面に、前記予圧縮行程の行程長さを、前記カム
    リングとロ−タとの偏心量の可変にしたがって変化させ
    る行程長変化手段を設けたことを特徴とする可変容量型
    ロ−タリベ−ンポンプ。
  2. 【請求項2】 前記行程長変化手段は、前記吐出ポ−ト
    の始端を、前記ロ−タの回転中心から遠い外側部分から
    ロ−タの回転中心に近い内側部分にいくにしたがって退
    避する方向に傾斜させてなることを特徴とする請求項1
    に記載の可変容量型ロ−タリベ−ンポンプ。
  3. 【請求項3】 前記行程長可変手段は、前記吸入ポ−ト
    の終端を、前記ロ−タの回転中心に遠い外側部分からロ
    −タの回転中心から近い内側部分にいくにしたがって退
    避する方向に傾斜させてなることを特徴とする請求項1
    に記載の可変容量型ロ−タリベ−ンポンプ。
  4. 【請求項4】 前記行程長可変手段は、前記吐出ポ−ト
    の始端を、前記ロ−タの回転中心から遠い外側部分から
    ロ−タの回転中心に近い内側部分にいくにしたがって退
    避する方向に傾斜させるとともに、前記吸入ポ−トの終
    端を、前記ロ−タの回転中心に遠い外側部分からロ−タ
    の回転中心から近い内側部分にいくにしたがって退避す
    る方向に傾斜させてなることを特徴とする請求項1に記
    載の可変容量型ロ−タリベ−ンポンプ。
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