JPH05222471A - 装飾用銅鉄合金 - Google Patents
装飾用銅鉄合金Info
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- JPH05222471A JPH05222471A JP4068010A JP6801092A JPH05222471A JP H05222471 A JPH05222471 A JP H05222471A JP 4068010 A JP4068010 A JP 4068010A JP 6801092 A JP6801092 A JP 6801092A JP H05222471 A JPH05222471 A JP H05222471A
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C9/00—Alloys based on copper
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 暖か味のある高色彩性および高い硬度を備
え、工業的装飾用に適する合金の提供を目的とする。 【構成】 本発明のＣｕもしくはＣｕ１００重量部当た
りＺｎ，Ｓｎ，Ｎｉ，Ａｌのうちの少なくとも１種が１
００重量部以下固溶したＣｕ系成分５〜９５重量％と、
Ｃｒ０〜２０重量％と、残部がＦｅおよび不可避的な不
純物との合金から成り、色調を表わすＸ．Ｙ．Ｚ表色系
における色度座標（ｘ，ｙ）がｙ＞−０．５ｘ＋０．４
６を満たすことを特徴とする。
え、工業的装飾用に適する合金の提供を目的とする。 【構成】 本発明のＣｕもしくはＣｕ１００重量部当た
りＺｎ，Ｓｎ，Ｎｉ，Ａｌのうちの少なくとも１種が１
００重量部以下固溶したＣｕ系成分５〜９５重量％と、
Ｃｒ０〜２０重量％と、残部がＦｅおよび不可避的な不
純物との合金から成り、色調を表わすＸ．Ｙ．Ｚ表色系
における色度座標（ｘ，ｙ）がｙ＞−０．５ｘ＋０．４
６を満たすことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は暖かみなどの高色彩性
（装飾性）にすぐれ、かつ硬度の高い装飾用合金に関す
る。
（装飾性）にすぐれ、かつ硬度の高い装飾用合金に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】たとえば電気製品の外装、厨房用品の外
装あるいは看板などに使用される工業的な装飾用合金と
しては、各種のステンレス綱、Ｃｕ（銅）合金、Ａｌ
（アルミニウム）合金、あるいはＴｉ（チタン）合金な
どが知られている。すなわち、これらの合金は一般的に
耐候性ないし耐蝕性など有する一方、比較的良好な色調
を備えているため、屋内装飾用としての応用を始め、屋
外用の看板（案内板）もしくは装身具などにも適するの
で、広く実用に供されている。そして、前記工業的な装
飾用合金については、さらに高い装飾性（高色彩性）お
よび高い機械的な強度ないし硬度が要求されている。
装あるいは看板などに使用される工業的な装飾用合金と
しては、各種のステンレス綱、Ｃｕ（銅）合金、Ａｌ
（アルミニウム）合金、あるいはＴｉ（チタン）合金な
どが知られている。すなわち、これらの合金は一般的に
耐候性ないし耐蝕性など有する一方、比較的良好な色調
を備えているため、屋内装飾用としての応用を始め、屋
外用の看板（案内板）もしくは装身具などにも適するの
で、広く実用に供されている。そして、前記工業的な装
飾用合金については、さらに高い装飾性（高色彩性）お
よび高い機械的な強度ないし硬度が要求されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記装
飾用の各種のステンレス綱、Ｃｕ合金、Ａｌ合金、ある
いはＴｉ合金などにおいては、実用上次のような不都合
な問題がある。たとえば、ステンレス綱およびＴｉ合金
の場合は色調に冷たい感じがあり、またＣｕ合金および
Ａｌ合金の場合は、表面硬さが劣るので傷が付き易く装
飾性が損なわれ易いという問題がある。いずれにして
も、従来知られまた実用に供されている工業的な装飾用
合金には一長一短があり、暖か味などの高色彩性（装飾
性）などの点で満足し得る状況にないのが実情である。
飾用の各種のステンレス綱、Ｃｕ合金、Ａｌ合金、ある
いはＴｉ合金などにおいては、実用上次のような不都合
な問題がある。たとえば、ステンレス綱およびＴｉ合金
の場合は色調に冷たい感じがあり、またＣｕ合金および
Ａｌ合金の場合は、表面硬さが劣るので傷が付き易く装
飾性が損なわれ易いという問題がある。いずれにして
も、従来知られまた実用に供されている工業的な装飾用
合金には一長一短があり、暖か味などの高色彩性（装飾
性）などの点で満足し得る状況にないのが実情である。
【０００４】このような問題点に対処してＡｌ合金に、
たとえばＺｎ，Ｓｎ，Ｎｉのうちの少なくとも１種を添
加することも試みられているが、機械的強度ないし硬度
などの点でなお問題がある。本発明は上記事情に対処し
てなされたもので、高色彩性および高い硬度を備え、工
業的装飾用に適する合金の提供を目的とする。
たとえばＺｎ，Ｓｎ，Ｎｉのうちの少なくとも１種を添
加することも試みられているが、機械的強度ないし硬度
などの点でなお問題がある。本発明は上記事情に対処し
てなされたもので、高色彩性および高い硬度を備え、工
業的装飾用に適する合金の提供を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは優
れた強度を持つＣｕ−Ｆｅ合金が暖か味のある色彩を呈
することに新たに着目し、さらにこの中のＣｕ相にＺ
ｎ，Ｓｎ，Ｎｉ，Ａｌを固溶させることにより、色の任
意性が得られることを見い出した。
れた強度を持つＣｕ−Ｆｅ合金が暖か味のある色彩を呈
することに新たに着目し、さらにこの中のＣｕ相にＺ
ｎ，Ｓｎ，Ｎｉ，Ａｌを固溶させることにより、色の任
意性が得られることを見い出した。
【０００６】即ち本発明はＣｕもしくはＣｕ１００重量
部当たりＺｎ，Ｓｎ，Ｎｉ，Ａｌのうちの少なくとも１
種が１００重量部以下固溶したＣｕ系成分５〜９５重量
％と、Ｃｒ０〜２０重量％と残部がＦｅおよび不可避的
な不純物との合金から成り、色調を表わすＸ．Ｙ．Ｚ表
色系における色度座標（ｘ，ｙ）が、ｙ＞−０．５ｘ＋
０．４６を満たすことを特徴とする装飾用銅鉄合金であ
る。
部当たりＺｎ，Ｓｎ，Ｎｉ，Ａｌのうちの少なくとも１
種が１００重量部以下固溶したＣｕ系成分５〜９５重量
％と、Ｃｒ０〜２０重量％と残部がＦｅおよび不可避的
な不純物との合金から成り、色調を表わすＸ．Ｙ．Ｚ表
色系における色度座標（ｘ，ｙ）が、ｙ＞−０．５ｘ＋
０．４６を満たすことを特徴とする装飾用銅鉄合金であ
る。
【０００７】本発明において、ＣｕもしくはＣｕ１００
重量部当たりＺｎ，Ｓｎ，Ｎｉ，Ａｌ、のうちの少なく
とも１種が１００重量部以下固溶したＣｕ系成分が５重
量％未満では、Ｘ．Ｙ．Ｚ表色系におけるｘ，ｙ値が小
さくなり色調に暖か味が不足し、また９５重量％を超え
ると硬さが不足して所要の装飾用合金としての機能を呈
さないのでＣｕ系成分の組成比を上記範囲内に常に選択
する必要がある。一方、Ｚｎ，Ｓｎ，Ｎｉ，Ａｌ、のう
ちの少なくとも１種を固溶した場合については、Ｃｕ１
００重量部当たり１００重量部を超えると機械的な強度
が低下（脆弱化）するので、１００重量部以下に選択す
る。
重量部当たりＺｎ，Ｓｎ，Ｎｉ，Ａｌ、のうちの少なく
とも１種が１００重量部以下固溶したＣｕ系成分が５重
量％未満では、Ｘ．Ｙ．Ｚ表色系におけるｘ，ｙ値が小
さくなり色調に暖か味が不足し、また９５重量％を超え
ると硬さが不足して所要の装飾用合金としての機能を呈
さないのでＣｕ系成分の組成比を上記範囲内に常に選択
する必要がある。一方、Ｚｎ，Ｓｎ，Ｎｉ，Ａｌ、のう
ちの少なくとも１種を固溶した場合については、Ｃｕ１
００重量部当たり１００重量部を超えると機械的な強度
が低下（脆弱化）するので、１００重量部以下に選択す
る。
【０００８】Ｃｒは耐食性を向上させるために添加され
る。添加量が２０重量％を超えると熱間加工性が劣化し
てしまうので０〜２０重量％とした。好ましくは１１〜
１６重量％が良い。Ｆｅに固溶するＣｒは、またＦｅに
対して０．１〜２０ｗｔ％が良い。
る。添加量が２０重量％を超えると熱間加工性が劣化し
てしまうので０〜２０重量％とした。好ましくは１１〜
１６重量％が良い。Ｆｅに固溶するＣｒは、またＦｅに
対して０．１〜２０ｗｔ％が良い。
【０００９】さらに、Ｃｕ中にＺｎ，Ｓｎ，Ｎｉ，Ａｌ
を固溶し、その固溶量に応じて色を変化させることがで
きる。たとえばＺｎの固溶量が１１重量部未満の場合黄
味を帯びた茶色、１１〜２５重量部のとき淡橙色を帯び
た茶色、２５〜４３重量部の場合緑味を帯びた茶色、４
３〜５４重量部の場合黄金色を帯びた茶色、５４〜６７
重量部の場合赤味を帯びた茶色が得られ、Ｓｎの固溶量
が３．１重量部未満の場合銅赤色、３．１〜１１重量部
の場合赤味を帯びた茶色、１１〜１４重量部の場合灰黄
色を帯びた茶色、１４〜１８重量部の場合白と黄の斑色
を帯びた茶色、１８〜２５重量部までの場合橙黄色を帯
びた茶色を呈する。また、Ｎｉの固溶量が８０〜１００
重量部の場合白味を帯びた茶色を呈し、固溶量が増える
につれ白味が増してゆく。Ａｌの固溶量が５．３〜１４
重量部の場合黄金色を帯びた茶色を呈する。
を固溶し、その固溶量に応じて色を変化させることがで
きる。たとえばＺｎの固溶量が１１重量部未満の場合黄
味を帯びた茶色、１１〜２５重量部のとき淡橙色を帯び
た茶色、２５〜４３重量部の場合緑味を帯びた茶色、４
３〜５４重量部の場合黄金色を帯びた茶色、５４〜６７
重量部の場合赤味を帯びた茶色が得られ、Ｓｎの固溶量
が３．１重量部未満の場合銅赤色、３．１〜１１重量部
の場合赤味を帯びた茶色、１１〜１４重量部の場合灰黄
色を帯びた茶色、１４〜１８重量部の場合白と黄の斑色
を帯びた茶色、１８〜２５重量部までの場合橙黄色を帯
びた茶色を呈する。また、Ｎｉの固溶量が８０〜１００
重量部の場合白味を帯びた茶色を呈し、固溶量が増える
につれ白味が増してゆく。Ａｌの固溶量が５．３〜１４
重量部の場合黄金色を帯びた茶色を呈する。
【００１０】このように、本発明の装飾用銅鉄合金は、
暖か味のある色調を呈するものであり、例えば照明器
具，冷蔵庫などの電気製品，厨房用品，輸送用機器，あ
るいは案内板などの外装，美術工芸品装身具などに適す
るものといえる。
暖か味のある色調を呈するものであり、例えば照明器
具，冷蔵庫などの電気製品，厨房用品，輸送用機器，あ
るいは案内板などの外装，美術工芸品装身具などに適す
るものといえる。
【００１１】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。
【００１２】先ず、Ｃｕ成分、Ｃｕ中に固溶したＺｎ，
Ｓｎ，Ｎｉ，Ａｌのうちの少なくとも１種（Ｍと略記す
る）の成分、およびＦｅ成分（不可避的な不純物を含
む）、Ｃｒ成分とを、表１に示す組成比（重量％）にそ
れぞれ選択し、これらをそれぞれ高周波溶解によって溶
解し、インゴットを作成した。これを鍛造した後、９０
０℃にて１時間加熱、熱間圧延を施し２ｍｍ厚の金属板
を作成した。そして酸化物を除き、冷間圧延により１ｍ
ｍ厚の金属板とした後、８５０℃で熱処理し、表１に示
すような組成の帯材をそれぞれ得た。
Ｓｎ，Ｎｉ，Ａｌのうちの少なくとも１種（Ｍと略記す
る）の成分、およびＦｅ成分（不可避的な不純物を含
む）、Ｃｒ成分とを、表１に示す組成比（重量％）にそ
れぞれ選択し、これらをそれぞれ高周波溶解によって溶
解し、インゴットを作成した。これを鍛造した後、９０
０℃にて１時間加熱、熱間圧延を施し２ｍｍ厚の金属板
を作成した。そして酸化物を除き、冷間圧延により１ｍ
ｍ厚の金属板とした後、８５０℃で熱処理し、表１に示
すような組成の帯材をそれぞれ得た。
【００１３】
【表１】
【００１４】得られた帯材について、試料表面を紙やす
り（Ｎｏ．８００）で研磨した後、色彩色差計（ミノル
タＣＲ−１２１，標準光Ｃ）により、測定した色度
（ｘ，ｙ）と、外観及びビッカース硬さ（Ｈｖ）の測定
結果を表２に示す。なお、ビッカース硬さ（Ｈｖ）につ
いては、実用性の点から１００Ｈｖ以上を可とした。
り（Ｎｏ．８００）で研磨した後、色彩色差計（ミノル
タＣＲ−１２１，標準光Ｃ）により、測定した色度
（ｘ，ｙ）と、外観及びビッカース硬さ（Ｈｖ）の測定
結果を表２に示す。なお、ビッカース硬さ（Ｈｖ）につ
いては、実用性の点から１００Ｈｖ以上を可とした。
【００１５】
【表２】
【００１６】上記実施例および比較例の評価から分かる
ように、本発明に係る装飾用合金は、いわゆる工業的装
飾用材料として、所望される優れた色調，硬度などを備
えている。
ように、本発明に係る装飾用合金は、いわゆる工業的装
飾用材料として、所望される優れた色調，硬度などを備
えている。
【００１７】
【発明の効果】説明したように、本発明により硬さなど
機械的な特性のみならず色彩性にも優れた装飾用合金を
提供することができる。
機械的な特性のみならず色彩性にも優れた装飾用合金を
提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲葉 道彦 神奈川県川崎市幸区小向東芝町１番地 株 式会社東芝総合研究所内
Claims (1)
- 【請求項１】 ＣｕもしくはＣｕ１００重量部当たりＺ
ｎ，Ｓｎ，Ｎｉ，Ａｌのうち少なくとも１種が１００重
量部以下固溶したＣｕ系成分５〜９５重量％と、Ｃｒ０
〜２０重量％と残部がＦｅおよび不可避的な不純物との
合金から成り、色調を表わすＸ．Ｙ．Ｚ表色系における
色度座標（ｘ，ｙ）が、ｙ＞−０．５ｘ＋０．４６を満
たすことを特徴とする装飾用銅鉄合金。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4068010A JPH05222471A (ja) | 1991-12-16 | 1992-03-26 | 装飾用銅鉄合金 |
| US07/990,618 US5643679A (en) | 1991-12-16 | 1992-12-14 | Decorative article |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3-331069 | 1991-12-16 | ||
| JP33106991 | 1991-12-16 | ||
| JP4068010A JPH05222471A (ja) | 1991-12-16 | 1992-03-26 | 装飾用銅鉄合金 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05222471A true JPH05222471A (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=26409245
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4068010A Pending JPH05222471A (ja) | 1991-12-16 | 1992-03-26 | 装飾用銅鉄合金 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5643679A (ja) |
| JP (1) | JPH05222471A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003064433A (ja) * | 2001-08-20 | 2003-03-05 | Hohoemi Brains Inc | 装飾用銅合金 |
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| DE19523646A1 (de) * | 1995-06-29 | 1997-01-02 | Km Europa Metal Ag | Kupferband oder -blech mit brauner Deckschicht und Verfahren zu seiner Herstellung |
| US6197134B1 (en) | 1997-01-08 | 2001-03-06 | Dowa Mining Co., Ltd. | Processes for producing fcc metals |
| JP4729680B2 (ja) * | 2000-12-18 | 2011-07-20 | Ｄｏｗａメタルテック株式会社 | プレス打ち抜き性に優れた銅基合金 |
| WO2002070762A1 (en) * | 2001-03-06 | 2002-09-12 | Kiyohito Ishida | Member having separation structure and method for manufacture thereof |
| JP4524471B2 (ja) * | 2004-08-30 | 2010-08-18 | Ｄｏｗａメタルテック株式会社 | 銅合金箔およびその製造法 |
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| JP7344855B2 (ja) * | 2019-12-11 | 2023-09-14 | 日本碍子株式会社 | 意匠性に優れた物品及びその製造方法 |
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| BE758862A (fr) * | 1969-11-12 | 1971-04-16 | Fulmer Res Inst Ltd | Perfectionnements relatifs au traitement d'alliages |
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