JPH05222418A - 高炉への微粉炭吹込み方法 - Google Patents

高炉への微粉炭吹込み方法

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JPH05222418A
JPH05222418A JP2875092A JP2875092A JPH05222418A JP H05222418 A JPH05222418 A JP H05222418A JP 2875092 A JP2875092 A JP 2875092A JP 2875092 A JP2875092 A JP 2875092A JP H05222418 A JPH05222418 A JP H05222418A
Authority
JP
Japan
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pulverized coal
tuyere
combustion efficiency
flow rate
blast
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Pending
Application number
JP2875092A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Tomioka
浩一 冨岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
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Publication of JPH05222418A publication Critical patent/JPH05222418A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高炉の羽口から吹込む微粉炭の燃焼効率を向
上させる。 【構成】 微粉炭吹込み装置により分配器および分岐管
を介して高炉羽口より微粉炭を吹込む方法において、各
羽口毎の微粉炭流量と送風量を連続的に計測し、この両
方の値から計算される微粉炭流量/送風中の酸素量の値
を求めるとともに、各羽口毎の羽口先端の温度と同じく
羽口先端部分の炉内雰囲気の輝度とを測定し、これらの
測定値から各羽口毎の微粉炭の燃焼効率を求め、各羽口
毎の燃焼効率と燃焼効率の目標値との差から低減すべき
微粉炭流量/送風中の酸素量の値を求め、前記微粉炭流
量/送風中の酸素量の値とこの低減すべき微粉炭流量/
送風中の酸素量の値とから富化すべき酸素量を決定する
高炉への微粉炭吹込み方法。 【効果】 高炉の操業費を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高炉の羽口から微粉
炭を吹込む方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄鉱石から溶銑を製造する高炉において
は、近年石油系燃料価格の高騰に対応して、微粉炭を羽
口から熱風とともに吹込む操業が採用されている。吹込
む微粉炭は、高炉の円周方向の各位置において均等に燃
焼しなければ、高炉の操業が不安定になる。そのため、
高炉の各羽口から吹込む微粉炭の量は均等であらねばな
らない。
【0003】しかしながら、微粉炭の量が均等であらね
ばならないというのは、各羽口への送風量が均等である
という前提がなければならないが、現実には各羽口への
送風量にはバラツキがあり、たとえ微粉炭の量が均等で
あったとしても、羽口毎の微粉炭の燃焼効率が異なって
くるため、有効に微粉炭が利用されなかったり、高炉の
円周方向の荷下がりが不均一になるという問題がある。
【0004】このような問題を解消する技術として、特
開平1−230706号公報に開示された技術がある。
この技術に基づく微粉炭吹込み方法は、微粉炭供給装置
より分配器および分岐管を介して高炉羽口より微粉炭を
吹込む方法において、各羽口毎の微粉炭流量を各羽口の
支管送風量に応じて制御するというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
1−230706号公報に開示された技術には、次のよ
うな問題点があった。 (1)各羽口の送風量は前述したように羽口により異な
るので、送風量に応じて微粉炭流量を制御すると高炉の
円周方向の熱流比のアンバランスが生じ、操業が不安定
になる。 (2)微粉炭の流量制御が流量を絞る方向の制御となる
ため、微粉炭供給配管が詰まりやすくなる。
【0006】この発明は、従来技術の上述したような問
題点を解消するためになされたものであり、高炉の円周
方向の熱流比のアンバランスが生じさせず、かつ微粉炭
供給配管を詰まらせる恐れもない高炉への微粉炭吹込み
方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る高炉への
微粉炭吹込み方法は、微粉炭吹込み装置により分配器お
よび分岐管を介して高炉羽口より微粉炭を吹込む方法に
おいて、各羽口毎の微粉炭流量と送風量を連続的に計測
し、この両方の値から計算される微粉炭流量/送風中の
酸素量の値を求めるとともに、各羽口毎の羽口先端の温
度と同じく羽口先端部分の炉内雰囲気の輝度とを測定
し、これらの測定値から各羽口毎の微粉炭の燃焼効率を
求め、各羽口毎の燃焼効率と燃焼効率の目標値との差か
ら低減すべき微粉炭流量/送風中の酸素量の値を求め、
前記微粉炭流量/送風中の酸素量の値とこの低減すべき
微粉炭流量/送風中の酸素量の値とから富化すべき酸素
量を決定するものである。
【0008】
【作用】この発明に係る高炉への微粉炭吹込み方法にお
いては、各羽口毎の微粉炭の燃焼効率を羽口先端の温度
と同じく羽口先端部分の炉内雰囲気の輝度とにより正確
に推定する。そして、その推定値と目標の燃焼効率との
差の値から、燃焼効率が目標値となるための低減すべき
微粉炭吹込み量/送風中の酸素量を求める。そして、今
までの微粉炭吹込み量/送風中の酸素量の値から送風中
の酸素量を増やした後の微粉炭吹込み量/送風中の酸素
量の値を差し引いた値が、前記低減すべき微粉炭吹込み
量/送風中の酸素量になるように、送風中の酸素量を増
やしてやる。
【0009】本発明の高炉への微粉炭吹込み方法におい
ては、上述したように各羽口の微粉炭の燃焼効率が、常
に目標とする燃焼効率となるように、送風中の酸素量を
増やしてやることにより行っているので、円周方向での
熱流比のアンバランスを生じることなく、理想的な燃焼
を行うことができ、高炉の操業費を低減することができ
る。
【0010】
【実施例】本発明の1実施例の高炉への微粉炭吹込み方
法を図1〜図3により説明する。図1は、本発明の1実
施例の高炉への微粉炭吹込み方法を示す説明図である。
本発明の1実施例の高炉への微粉炭吹込み方法において
は、高炉1の各羽口2に供給する微粉炭供給配管3に微
粉炭流量計(kg/minで計測)4を、また各羽口2
に供給する熱風の送風管5に送風流量計(Nm3/mi
nで計測)6を設置している。
【0011】そして、連続的に各羽口毎の微粉炭流量
(kg/min)および送風流量(Nm3/min)を
計測し、時々刻々変化する微粉炭流量(VPC)と送風中
の酸素量(VO2)との比(VPC/VO2)を把握するよう
にしている。このVPC/VO2は、送風量をVAirとする
と、VO2は0.21VAirであるので、VPC/VO2=V
PC/0.21VAirという関係で求まる。
【0012】また、各羽口2の先端には熱電対(図示せ
ず)が埋め込まれており、各羽口2の先端の温度が測定
される。さらには、各羽口2の覗き窓から、各羽口2先
端近傍の炉内雰囲気の輝度を、輝度計で測定している。
そして、この測定した温度および輝度から各羽口2にお
ける微粉炭の燃焼効率を求める。
【0013】図2は、各羽口2における輝度をパラメタ
ーとした羽口先端温度と微粉炭の燃焼効率との関係を表
すグラフである。例えば、羽口2の先端の温度が200
℃で輝度が100ルクスのときには、燃焼効率(ηPC
は62%と求めることができる。上記の場合、目標とす
る燃焼効率が70%のときには、燃焼効率を8%上昇さ
せてやらねばならない。
【0014】図3は、目標とする燃焼効率に到達させる
べき燃焼効率の上昇分と低減すべき微粉炭流量/送風中
の酸素量の値との関係を、燃焼効率をパラメターとして
示したグラフである。上述したケースでは、燃焼効率
(ηPC)62%、燃焼効率の上昇分8%あるので、低減
すべき微粉炭流量/送風中の酸素量の値は、0.045
kg/Nm3として求まる。
【0015】微粉炭流量/送風中の酸素量の値を減らす
ということは、微粉炭流量を減らすか送風中の酸素量を
増やすかであるが、微粉炭流量が各羽口で異なると、円
周方向で熱流比にアンバランスが生じるので、本発明に
おいては送風中の酸素量を増やすようにしている。
【0016】微粉炭流量/送風中の酸素量の値を0.0
45kg/Nm3減らすために富化する酸素量をxNm3
/minとすると、xは(1)式により求めることがで
きる。 (VPC/VO2)−{VPC/(VO2+x)}=0.045 (1)
【0017】そして、(1)式により求めた富化酸素
は、図1の微粉炭供給配管3に接続した富化酸素供給配
管7に設けた富化酸素量調整弁8の開度を、求めた富化
酸素量が供給できる開度に開いて、その羽口2での微粉
炭の燃焼効率が目標の燃焼効率に達するまで供給する。
【0018】上述した富化酸素量を求め富化酸素量調整
弁8の開度を決定する手順は、すべて演算手段を使用
し、図4のような処理フローにより行う。すなわち、羽
口温度計11からの温度信号と、羽口輝度計12からの
輝度信号が燃焼効率演算機13に送られる。燃焼効率演
算機13で求められた燃焼効率を燃焼効率上昇分演算機
14にインプットし、あらかじめ目標値設定器15によ
り設定してある目標燃焼効率との差分を演算する。
【0019】そして、燃焼効率演算機13で求められた
燃焼効率と、燃焼効率上昇分演算機14で求められた燃
焼効率上昇分を、流量比低減分演算機16にインプット
し、低減すべき微粉炭流量/送風中の酸素量の値を演算
する。そして、演算した低減すべき微粉炭流量/送風中
の酸素量の値を、富化酸素量演算機17にインプット
し、微粉炭流量計4から送られてくる微粉炭流量信号お
よび送風流量計6から送られてくる送風流量信号と相ま
って、前記(1)式の演算式により、富化酸素量を演算
する。
【0020】そして、この値を富化酸素量調節弁開度演
算機18にインプットし、調節弁開度を演算する。さら
には、演算された調節弁開度の信号を富化酸素量調節弁
開度制御器19に送り、この富化酸素量調節弁開度制御
器19により富化酸素量調整弁8を開く。
【0021】本発明により、燃焼効率が高まるので、微
粉炭吹込み量が従来の溶銑1トン当り100kgから2
00kgに上昇できるので、コークス比が従来の溶銑1
トン当り380kgから300kgに低減でき、高炉の
操業費を大幅に低減することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明により、高炉の円周方向の熱流比
のアンバランスが生じさせず、かつ微粉炭供給配管を詰
まらせる恐れもない微粉炭の吹込みができ、燃焼効率を
向上させることができるので、高炉の操業費が大幅に低
減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の高炉への微粉炭吹込み方法
を示す説明図である。
【図2】各羽口における輝度をパラメターとした羽口先
端温度と微粉炭の燃焼効率との関係を表すグラフであ
る。
【図3】燃焼効率の上昇分と低減すべき微粉炭流量/送
風中の酸素量の値との関係を、燃焼効率をパラメターと
して示したグラフである。
【図4】富化酸素を供給する処理フローを示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 高炉 2 羽口 3 微粉炭供給配管 4 微粉炭流量計 5 送風管 6 送風流量計 7 富化酸素供給配管 8 富化酸素量調節弁 11 羽口温度計 12 羽口輝度計 13 燃焼効率演算機 14 燃焼効率上昇分演算機 15 目標値設定器 16 流量比低減分演算機 17 富化酸素量演算機 18 富化酸素量調節弁開度演算機 19 富化酸素量調節弁開度制御器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微粉炭吹込み装置により分配器および分
    岐管を介して高炉羽口より微粉炭を吹込む方法におい
    て、各羽口毎の微粉炭流量と送風量を連続的に計測し、
    この両方の値から計算される微粉炭流量/送風中の酸素
    量の値を求めるとともに、各羽口毎の羽口先端の温度と
    同じく羽口先端部分の炉内雰囲気の輝度とを測定し、こ
    れらの測定値から各羽口毎の微粉炭の燃焼効率を求め、
    各羽口毎の燃焼効率と燃焼効率の目標値との差から低減
    すべき微粉炭流量/送風中の酸素量の値を求め、前記微
    粉炭流量/送風中の酸素量の値とこの低減すべき微粉炭
    流量/送風中の酸素量の値とから富化すべき酸素量を決
    定することを特徴とする高炉への微粉炭吹込み方法。
JP2875092A 1992-02-17 1992-02-17 高炉への微粉炭吹込み方法 Pending JPH05222418A (ja)

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JP (1) JPH05222418A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014031568A (ja) * 2012-07-12 2014-02-20 Jfe Steel Corp 高炉操業方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014031568A (ja) * 2012-07-12 2014-02-20 Jfe Steel Corp 高炉操業方法

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