JPH05222311A - 顔料の貯蔵安定性を向上させる方法 - Google Patents

顔料の貯蔵安定性を向上させる方法

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JPH05222311A
JPH05222311A JP4216678A JP21667892A JPH05222311A JP H05222311 A JPH05222311 A JP H05222311A JP 4216678 A JP4216678 A JP 4216678A JP 21667892 A JP21667892 A JP 21667892A JP H05222311 A JPH05222311 A JP H05222311A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 顔料、特に粉末形態における彩色有機顔料の
貯蔵安定性を向上させる方法ならびに貯蔵安定な顔料組
成物を提供する。 【構成】 IV酸化状態の周期律表のIVA族またはI
VB族の元素の部分または完全加水分解化合物で顔料粒
子をコーティングし、これによって貯蔵中における顔料
の着色力の低下を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は顔料、特に粉末形態における彩色
有機顔料の貯蔵安定性を向上させる方法ならびに貯蔵安
定な顔料組成物に関する。粉末形態の顔料の着色力は、
粉末の貯蔵時間の増加と共に低下する傾向がある。この
問題はモノアゾ顔料の場合に特に顕著である。今回、I
VA族またはIVB族の元素の加水分解化合物のコーテ
ィングを顔料の粒子上に形成することによって粉末形態
の顔料の貯蔵安定性、したがって粉末形態におけるその
顔料の着色力の保持が顕著に向上されることが見いださ
れた。
【0002】米国特許第4880472号明細書から、
周期律表のIVA族またはIVB族の元素のある特定の
部分加水分解化合物で有機顔料をコートしてその顔料の
レオロジー特性を向上させることが知られている。
【0003】従って、本発明は、粉末形態の彩色有機顔
料の貯蔵安定性を向上させる方法において、IV酸化状
態の周期律表のIVA族またはIVB族の元素の部分的
または完全加水分解化合物で顔料粒子をコーティング
し、これによって貯蔵中における顔料の着色力の低下を
防止することを特徴とする方法を提供する。
【0004】加水分解化合物は、部分的または完全に加
水分解された形の下記式の化合物でありうる。
【化3】 [式中Mは周期律表のIVA族またはIVB族の元素を
意味し、Q1、Q2、Q3、Q4 は互いに独立的にハロゲ
ン、C1−C4アルコキシ、C6−C12アリールオキシ、
または式
【化4】 (式中、R1はメチル、エチル、メトキシまたはエトキ
シを意味し、そしてR2はメチルまたはエチルを意味す
る)の基を意味する]。
【0005】Q1、Q2、Q3、Q4 は互いに同種または
異種でありうる。Q1、Q2、Q3、Q4 の1つまたはそ
れ以上がC1−C4アルコキシ基を意味する場合、それは
メトキシ、sec−ブトキシまたはtert−ブトキ
シ、または好ましくはエトキシ、n−プロポキシ、イソ
プロポキシまたはn−ブトキシ基でありうる。また、Q
1、Q2、Q3、Q4 の1つまたはそれ以上がハロゲンを
意味する場合、それは臭素、フッ素、または好ましくは
塩素でありうる。Q1、Q2、Q3、Q4 の1つまたはそ
れ以上がC6−C12アリールオキシ基を意味する場合、
それは場合によっては炭素原子の合計が6個より多くな
い1個乃至3個のアルキル基によって置換されていても
よいフェノキシ、あるいはナフチルオキシでありうる。
【0006】式II中のR1およびR2は、好ましくは、
それぞれメチルを意味する。すなわち、式IIの基は好
ましくはアセチルアセトナート基である。
【0007】式Iにおいて、一般的にMはスズ、鉛、ゲ
ルマニウム、ケイ素、チタンまたはジルコニウムを意味
する。すなわち、式Iの化合物の例としては、塩化スズ
(IV)(SnCl2)、スズ(IV)ジクロロジアセ
チルアセトナート(すなわち、Q1とQ2とがそれぞれ−
Cl2であり、そしてQ3とQ4 とがそれぞれアセチルア
セトナート基である)、テトラエトキシシラン、チタン
(IV)n−ブチラート[(Ti(OCH2CH2CH2
CH34)]、チタン(IV)イソプロピラート、チタ
ン(IV)オキシスルフェート(TiOSO4)、ジル
コニウム(IV)プロピラート、ジルコニウム(IV)
アセチルアセトナート(Q1、Q2、Q3、Q4 がそれぞ
れアセチルアセトナート基を意味する)などがある。好
ましい式Iの化合物は、Mがケイ素、チタンまたはジル
コニウムを意味するものであり、ジルコニウムを意味す
るものが特に好ましい。特に好ましい式Iの化合物は、
ジルコニウム(IV)アセチルアセトナートである。
【0008】また、加水分解化合物は、部分的または完
全加水分解されたチタン(IV)またはジルコニウム
(IV)の酢酸塩、硝酸塩、硫酸塩、オキシ硫酸塩、オ
キシ塩化物、炭酸塩、またはケイ酸塩でありうる。酢酸
ジルコニウム(酢酸ジルコニルとしても知られてい
る)、硝酸ジルコニウム(硝酸ジルコニルとしても知ら
れている)、オルト硫酸ジルコニウム(硫酸ジルコニル
としても知られている)のごときジルコニウム(IV)
の化合物の水性溶液は、ヒドロキシル化された重合体種
を含有していると考えられる。好ましい加水分解された
チタン(IV)及びジルコニウム(IV)化合物を例示
すれば、加水分解されたチタン(IV)オキシスルフェ
ート(TiOSO4)、オキシ塩化ジルコニウム(I
V)(ZrOCl2)、および特に酢酸ジルコニウム
(IV)、オルト硫酸ジルコニウム(IV)、硝酸ジル
コニウム(IV)などである。
【0009】IVA族またはIVB族の元素の化合物の
加水分解は、その媒質が水性であるならば、顔料粒子の
コーティングを実施するために使用された媒質中の現場
で実施されうる。IVA族またはIVB族の元素の化合
物の加水分解誘導体で顔料粒子をコーティングするため
の1つの都合のよい手順は、顔料粒子と当該化合物また
は当該化合物の溶液または分散物とを、顔料粒子がコー
ティングされるまで当該化合物が加水分解される水性媒
質中において混合し、そして得られた混合物からコート
された顔料粒子を分離する方法である。好ましくは、た
とえば、前もって形成されていた顔料プレスケーキを水
中、または水と水混和性溶剤との混合物中に再懸濁させ
て得られた顔料の水性分散物を、IVA族またはIVB
族の元素の化合物、またはその化合物を水または水混和
性溶剤または水と該溶剤との混合物に溶解した化合物溶
液と混合する。
【0010】顔料粒子のコーティングが実施される水性
媒質は、IVA族またはIVB族の元素の化合物の種類
によって酸性またはアルカリ性でありうる。たとえば、
チタン(IV)化合物は酸性媒質中でもアルカリ性媒質
中でも容易に加水分解されうるが、ジルコニウム(I
V)化合物の加水分解のためにはアルカリ性媒質が通常
好ましい。必要なpHレベルを得るためには、水溶性酸
または塩基をその水性媒質に添加すればよい。適当な塩
基はアルカリ金属水酸化物およびアルカリ金属炭酸塩で
あり、これらを水溶液として添加するのが好都合であ
る。適当な酸は塩酸や硫酸のごとき鉱酸であり、稀水溶
液として添加するのが好都合である。
【0011】IVA族またはIVB族の元素の化合物
は、元素の酸化物として計算して、一般的には、顔料の
0.1乃至15重量%、好ましくは0.5乃至5重量%
の量で使用される。
【0012】顔料粒子上にコートされた加水分解化合物
は、そのために適当な架橋剤と反応させることによって
架橋することができる。この反応は、顔料粒子のコーテ
ィングが行われた水性媒質中において、コートされた顔
料粒子を該媒質から分離する前に都合よく実施すること
ができる。ただし、コートされた顔料粒子の分離後、た
とえば別の溶剤または溶剤混合物中において、そのコー
トされた顔料粒子を架橋剤で処理することによって架橋
処理を実施することもできる。架橋は、架橋剤とIVA
族またはIVB族の元素の化合物の加水分解時に生成さ
れるヒドロキシル基との反応によって行われるものと考
えられる。
【0013】適当な架橋剤の例としては以下のものがあ
る。ホウ素の酸素酸とその塩、たとえばオルトホウ酸、
メタホウ酸、ポリホウ酸などのホウ酸ならびにそれらの
塩、通常はアルカリ金属塩、およびホウ素酸(boronic
acid)、通常はメタンホウ素酸やエタンホウ素酸のごと
きアルカンホウ素酸(alkaneboronic acid)またはフェ
ニルホウ素酸のごときアリールホウ素酸(arylboronic
acid)、ならびにこれらホウ素酸の塩;リン酸、たとえ
ばオルトリン酸ならびにそれらの塩、通常はアルカリ金
属塩;脂肪族および芳香族アルデヒド、たとえばホルム
アルデヒド、アセトアルデヒト、プロピオンアルデヒ
ト、n−ブチルアルデヒト、イソブチルアルデヒト、n
−バレルアルデヒト、n−カプロアルデヒト、n−ヘプ
トアルデヒト、グリオキサール、スクシンジアルデヒ
ト、グルタールジアルデヒト、アジピンジアルデヒト、
ベンズアルデヒト;カルボン酸およびそれらのハロゲン
化物または塩、通常はシュウ酸、マロン酸、コハク酸、
グルタール酸、アジピン酸、テトラヒドロフタル酸、ヘ
キサヒドロフタル酸、フタル酸のごときジカルボン酸の
ジ(酸ハロゲン化物);アルキレンジハロゲン化物、通
常はC1−C6−アルキレンジハロゲン化物、たとえばメ
チレン、エチレン、エチリデン、トリメチレン、テトラ
メチレン、ペンタメチレンまたはヘキサメチレンのジハ
ロゲン化物、通常は二臭化物、または好ましくは二塩化
物;アルミニウム塩、たとえば硝酸アルミニウム、硫酸
アルミニウム、硫酸アルミニウムナトリウム、硫酸アル
ミニウムカリウム;塩および錯塩を含む亜鉛化合物、た
とえば塩化亜鉛、酢酸亜鉛、安息香酸亜鉛、グリシン亜
鉛、アラニン亜鉛、炭酸水素アンモニウム亜鉛、グリシ
ンアンモニウム亜鉛;ポリイソシアナート、通常は下記
のごときジイソシアナート;1,2−プロピレンジイソ
シアナート、1,4−ブチレンジイソシアナート、ペン
タメチレンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシ
アナート、ドデカメチレンジイソシアナート、1,4−
シクロヘキシレンジイソシアナート、メチル−2,4−
シクロヘキシレンジイソシアナート、3−イソシアナー
トメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルジイ
ソシアナート(イソホロンジイソシアナート)、2,4
−および2,6−トリレンジイソシアナート、4,4’
−ジフェニルメタンジイソシアナート。
【0014】他の適当な架橋剤は、周期律表のIVA族
またはIVB族の元素のアルコキシドであり、通常は、
そのアルキル基が、たとえばメチル、sec−ブチル、
tert−ブチル基、または特にエチル、n−プロピ
ル、イソプロピルまたはn−ブチル基のごとき好ましく
は1乃至4個の炭素原子を有している、スズ、鉛、ゲル
マニウムあるいは好ましくはケイ素、チタンまたはジル
コニウムのテトラアルコキシドである;またスズ、チタ
ンまたはジルコニウムの無機化合物たとえばZrOCl
2、TiOSO4、SnCl4などである。ただし、架橋
剤は顔料上に加水分解されたコーティングを形成するた
めに使用される化合物とは異なるものであることを条件
とする。
【0015】さらにその他の適当な架橋剤として、“活
性”シリカを生じるケイ酸塩、またはアルミナを生じる
アルミン酸塩がある。ケイ酸塩からの活性シリカの生成
は、米国特許第3370971号明細書および米国特許
第3639133号明細書に記載されている。好ましい
活性シリカ源としては、ケイ酸、メタケイ酸塩、または
特に市販のケイ酸ナトリウムが使用される。適当なアル
ミン酸塩は、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウ
ム、アルミン酸マグネシウムのごとき水溶性アルミン酸
塩である。
【0016】さらにまた、架橋剤として適当なものは、
アクリル酸およびメタクリル酸のアルコキシシリル置換
アルキルエステル、通常は、そのアルコキシ基が好まし
くは1乃至4個の炭素原子を有している、アクリル酸ま
たはメタクリル酸のトリアルコキシシリル置換C1−C6
−アルキルエステル、たとえば次のものである:トリメ
トキシシリルメチルアクリレート、2−(トリメトキシ
シリル)エチルメタクリレート、2−(トリエトキシシ
リル)エチルメタクリレート、3−(トリメトキシシリ
ル)プロピルメタクリレート。好ましい架橋剤を例示す
れば以下のものである。ホウ酸とその塩、好ましくはナ
トリウム塩またはカリウム塩、特にオルトホウ酸および
四ホウ酸ナトリウム;リン酸とその塩、特にオルトリン
酸ナトリウム;ケイ素塩、特に酸好ましくは硫酸と一緒
にケイ酸ナトリウム;アルコキシ基がそれぞれ1乃至4
個の炭素原子を有する、アクリル酸またはメタクリル酸
のトリアルコキシシリル置換C1−C6−アルキルエステ
ル、特に3−(トリメトキシシリル)プロピルメタクリ
レート。
【0017】コートされた顔料上の加水分解化合物のコ
ーティングの架橋を実施するための好都合な方法におい
ては、架橋剤、あるいは水、水と混和性の有機溶剤、ま
たはそれらの混合物に溶解した架橋剤溶液を、加水分解
化合物でコートされた顔料の水性分散物と混合し、そし
て、架橋後、架橋されたコーティングを有する顔料粒子
を得られた反応混合物から分離する。コートされた顔料
の水性分散物は、IVA族またはIVB族元素の化合
物、またはその化合物の溶液または分散物を顔料の水性
分散物と、顔料粒子が前記の如くコートされるまで、混
合することによって製造されるのが好ましい。すなわ
ち、架橋は、好ましくは、コーティングが実施された水
性媒質中において、コートされた顔料粒子がその媒質か
ら分離される前に実施される。
【0018】架橋剤は、IVA族またはIVB族元素の
化合物1モルに対して0.01乃至1.5モル、好まし
くは0.05乃至0.5モルの量で使用することができ
る。活性シリカを生じる剤、またはアルミナを生じる剤
が使用される場合には、これは通常顔料の0.5乃至5
0重量%、好ましくは1乃至25重量%、特に好ましく
は2乃至15重量%の量で添加される。
【0019】架橋が実施される水性媒質は、一般に5乃
至10、好ましくは7乃至10のpH価を有する。通
常、その水性媒質に水溶性塩基を添加することによって
pHを調整する。この塩基は、アルカリ金属水酸化物ま
たはアルカリ金属炭酸塩などであり、これを水溶液とし
て添加するのが好都合である。活性シリカを生じるケイ
酸塩が架橋剤として使用される場合には、コートされた
顔料の水性分散物のpHは、通常塩基の添加によってp
H7乃至10に調整される。そしてpHを7以上に保持
しながら加水分解のための酸とケイ酸塩とを一緒にゆっ
くりと添加する。
【0020】架橋を行なうために、たとえば95℃ま
で、好ましくは60乃至95℃の温度まで反応混合物を
加熱することができる。架橋反応の時間は、たとえば
0.1乃至8時間であり、一般に反応は0.2乃至2時
間で十分に完了する。架橋されたコーティングを有する
顔料粒子は、濾過によって反応混合物から分離されう
る。所望により、洗浄してプレスケーキの形で貯蔵する
ことができる。そして乾燥してコートされた顔料粉末を
得る。
【0021】前記に定義した加水分解化合物でコートさ
れ、そのコーティングがホウ素オキシ酸またはその塩、
リン酸またはその塩、またはアクリル酸またはメタクリ
ル酸のアルコキシシリル置換アルキルエステルによって
架橋されている彩色有機顔料の粒子を含有する粉末組成
物は新規である。従って、本発明は前記したような加水
分解化合物でコートされ、そのコーティングがホウ素オ
キシ酸またはその塩、リン酸またはその塩、またはアク
リル酸またはメタクリル酸のアルコキシシリル置換アル
キルエステルによって架橋されている彩色有機顔料の粒
子を含有する粉末組成物をも提供する。
【0022】さらに、本発明は部分的または完全加水分
解されたチタン(IV)またはジルコニウム(IV)の
酢酸塩、硝酸塩、硫酸塩、オキシ流酸塩、オキシ塩化
物、炭酸塩またはケイ酸塩の架橋されたコーティングを
有する彩色有機顔料の粒子を含有する粉末組成物をも提
供する。
【0023】本発明の方法および組成物における顔料
は、たとえばモノアゾ顔料、ジスアゾ顔料、フタロシア
ニン、キナクリドン、インダントロン、フラバントロ
ン、ピラントロン、ペリレン、チオインジゴ、ジオキサ
ジン、ペリノン、イソインドリン、イソインドリノン、
ジケトピロロピロール、塩基性染料錯塩または金属錯塩
でありうる。本発明は、顔料がモノアゾ顔料、たとえば
下記式のアリールアミド顔料である場合に特に有用であ
る。
【化5】 式中、Ar1 は、C1−C4−アルキル(好ましくはメチ
ル)、ハロゲン(好ましくは塩素)、ニトロ、C1−C4
−アルコキシ(好ましくはメトキシ)からなる群より選
択された1個または2個の置換基によって置換されたフ
ェニル基、Ar2は、置換されていないか、またはC1
4−アルコキシ(好ましくはメトキシ)、ハロゲン
(好ましくは塩素)からなる群より選択された1個また
は2個の置換基によって置換されたフェニル基を意味す
る。また、下記式の顔料である場合にも特に有用であ
る。 Ar1−N=N−Ar3 IV 式中、Ar1 は前記に定義した意味を有し、Ar3 は、
場合によってはさらに−CONHAr2(ここでAr2
前記の意味を有する)によって置換されていてもよい2
−ヒドロキシナフチル基を意味する。かかる顔料の例を
以下に示す。C.I.ピグメント イエロー1、イエロ
ー3、イエロー4、イエロー5、イエロー73、イエロ
ー98、イエロー111、及び特にイエロー74;C.
I.ピグメント レッド3、レッド12、及び特にオレ
ンジ5。また、本発明は顔料がC.I.ピグメントバイ
オレット3のごとき塩基性染料錯塩である場合に特に有
用である。
【0024】顔料組成物中に、本発明によって処理され
た顔料と共に各種の補助添加物を配合することができ
る。かかる補助添加物の例は、界面活性剤、樹脂、長鎖
脂肪酸およびアミンなどであり、これら添加物は全部で
通常は顔料組成物の全量の1乃至50重量%の量で使用
される。
【0025】使用される適当な界面活性剤としては下記
のものが考慮される。アニオン界面活性剤、たとえば脂
肪酸タウリド、脂肪酸N−メチルタウリド、脂肪酸イソ
チオナート、アルキルベンゼンスルホナート、アルキル
ナフタレンスルホナート、アルキルフェノールポリグリ
コールエーテルスルフェート、脂肪アルコールポリグリ
コールエーテルスルフェート;脂肪酸、たとえばパルミ
チン酸、ステアリン酸、オレイン酸;セッケン、たとえ
ば脂肪酸およびナフテン酸のアルカリ金属塩;カチオン
界面活性剤、たとえば第四アンモニウム塩、第三アミン
のN−オキシド、またはそれらの塩;非イオン界面活性
剤、たとえば脂肪アルコールポリグリコールエーテル
(エトキシル化脂肪アルコール)、脂肪酸ポリグリコー
ルエステル、アルキルフェノールポリグリコールエーテ
ル、ジアルキルポリグリコールエーテル。
【0026】樹脂は、たとえば木材ロジン、水素化木材
ロジン、およびポリアミド樹脂、たとえば無水フタル酸
と長鎖アミンとの縮合によって製造された樹脂である。
【0027】アミンは、たとえばステアリルアミンのご
とき長鎖第一アミン;木材ロジンのアミン誘導体;N−
長鎖アルキルアルキレンジアミン;ポリアミン;β−ア
ミン、エトキシル化脂肪アミンとジアミンとのポリアミ
ド/ポリアミン誘導体、ならびにこれらの化合物の誘導
体などである。
【0028】さらに本発明は、上記した本発明の方法に
よって処理された顔料で着色された高分子材料、特に上
記の新規粉末組成物によって着色された高分子材料を提
供する。本発明の方法によって処理された顔料で着色さ
れうる高分子材料を以下に例示する。セルロースエーテ
ルおよびエステル、たとえばエチルセルロース、ニトロ
セルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース、アミノ
プラスト、たとえば尿素−ホルムアルデヒド樹脂および
メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アルキド樹脂、フェ
ノールプラスト、ポリカーボネート、ポリオレフィン、
ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリウレ
タン、ポリエステル、ゴム、カゼイン、シリコーン。
【0029】これら高分子材料は、固体または液体の形
態でありうる。たとえば成形プラスチック製造のための
組成物の形態、あるいは溶液、たとえば紡糸液、ワニ
ス、塗料、印刷インクなどの形態でありうる。本発明に
よる方法によって製造されたコートされた顔料は、上記
のような高分子材料に対して一般に0.01乃至30重
量%、好ましくは0.1乃至15重量%の量で配合する
ことができる。本発明によって達成されうる向上された
貯蔵安定性は、顔料が塗料または印刷インクのごとき表
面コーティング組成物中にアルキド樹脂のごとき高分子
材料と共に使用される顔料に特に有用である。
【0030】以下、本発明を実施例によってさらに説明
する。実施例中の部およびパーセントは、特に別途記載
のない限り重量ベースである。
【0031】実施例1 C.I.ピグメントイエロー74の水性プレスケーキ
(33%濃度)(182g)を、常法により水(400
ml)中に再懸濁する。得られた水性懸濁物に固体ジル
コニウムアセチルアセトナート(9.6g)(=4%Z
ro2、顔料基準)を添加し、そしてこの混合物を室温
において16時間攪拌する。この混合物の温度を80℃
に上げ、1時間保持し、そのあとこの混合物のpHを希
水酸化ナトリウム水溶液を添加して8.0に上げる。四
ホウ酸ナトリウム(3.49g、ジルコニウムアセチル
アセトナートの1モル当り0.5モル)を添加し、この
混合物を80℃において2時間攪拌する。コートされた
顔料を濾過単離し、水洗し、そしてプレスケーキとして
保存する。試験の直前にこのプレスケーキを65℃にお
いて乾燥する。これによって得られた生成物は、未処理
の顔料と比較して向上された粉末貯蔵安定性を有するこ
とが認められた(表1参照)。
【0032】実施例2 C.I.ピグメントイエロー74の水性プレスケーキ
(固形分33%)(182g)を、常法によって水(7
00ml)中に再懸濁する。得られた水性懸濁物に、固
体ジルコニウムアセチルアセトナート(9.6g)(=
4%Zro2、顔料基準)を添加し、そしてこの混合物
を2時間攪拌する。この混合物の温度を75℃に上げ、
そして水酸化ナトリウム希薄水溶液を用いてpHを8.
5に上げる。この混合物を75℃において1時間攪拌し
た後、水(100ml)で希釈したケイ酸ナトリウムの
溶液(30%SiO2)(3.99g)(=顔料を基準に
して2%SiO2)を、pHを8.5乃至9.0に保持
するために希硫酸を同時に添加しながら、ゆっくりと添
加する。添加終了後、温度を90℃に上げ、この温度に
おいて90分間攪拌する。70℃に冷却した後、生成物
を濾過単離し、水洗し、そしてプレスケーキとして保存
する。試験の直前にこのプレスケーキを65℃において
乾燥する。このようにして得られた生成物は、未処理の
顔料と比較して向上された粉末貯蔵安定性を有すること
が認められた(表1参照)。
【0033】実施例3 C.I.ピグメントイエロー74の水性プレスケーキ
(固形分33%)(182g)を、常法により水(40
0ml)中に再懸濁する。得られた水性懸濁物に固体ジ
ルコニウムアセチルアセトナート(9.6g)(=4%
Zro2、顔料基準)を添加し、そしてこの混合物を1
8時間攪拌する。次に、この混合物の温度を85℃に上
げ、そして希水酸化ナトリウム水溶液を用いてpHを
8.5に上げる。この混合物を85℃において90分間
攪拌し、そのあと温度を80℃に下げる。イソプロパノ
ール(60ml)中の3−(トリメトキシシリル)プロ
ピルメタクリレート(1.26g)の溶液を添加する。
温度を再び85℃に上げ、そして攪拌を75分間続け
る。70℃に冷却した後、コートされた顔料を濾過単離
し、水洗し、そしてプレスケーキとして保存する。試験
の直前にこのプレスケーキを65℃において乾燥する。
これによって得られた生成物は未処理の顔料と比較して
向上された粉末貯蔵安定性を有することが認められた
(表1参照)。
【0034】実施例4 C.I.ピグメントイエロー74の水性スラリー(顔料
4.7%)(17.6kg)に、水(1リットル)中に
硝酸ジルコニウム(46g)(=2%ZrO2、顔料基
準)を溶解した溶液を添加する。この混合物を15分間
攪拌し、そして1時間80乃至85℃に加熱する。希N
aOH水溶液の添加によってこの混合物のpHを8.2
に調整する。水(1リットル)中の四ホウ酸ナトリウム
(24g)の溶液を添加し、そしてこの混合物を80乃
至85℃に1時間保持する。70℃に冷却した後、コー
トされた顔料を濾過単離し、水洗し、炉に入れて68℃
において乾燥する。乾燥した生成物をふるいにかけて試
験し、未処理の顔料と比較して向上された粉末貯蔵安定
性を有することが認められた(表2参照)。
【0035】実施例5 C.I.ピグメントイエロー74の水性プレスケーキ
(固形分26%)(270g)を、常法により水(50
0ml)中に再懸濁する。得られた水性懸濁物に水(5
0g)中の硝酸ジルコニウム(2.8g)(=4%Zr
2、顔料基準)の溶液を添加し、この混合物を攪拌
し、そして99℃において15分間沸騰させる。水(5
0g)中のオルトリン酸ナトリウム(1.4g)の溶液
を添加し、この混合物をさらに15分間99℃において
沸騰させ、次に70℃に冷却する。コートされた顔料を
濾過単離し、水洗し、70℃において乾燥する。乾燥し
た生成物をふるいにかけ、そして試験し、この生成物が
向上された粉末貯蔵安定性を有することが認められた
(表3参照)。
【0036】実施例6 C.I.ピグメントイエロー74の水性プレスケーキ
(固形分36%)(167g)を、常法により水(50
0ml)中に再懸濁する。得られた水性懸濁物に水(5
0g)中のジルコニウムアセチルアセトナート(1.2
g)(=0.5%ZrO2 、顔料基準)の溶液を添加
し、この混合物を攪拌し、そして80℃に加熱する。希
NaOH水溶液の添加によってこの混合物のpHを8.
0に調整する。このスラリーをさらに1時間80℃に加
熱し、そのあと70℃に冷却する。コートされた顔料を
濾過単離し、水洗し、70℃において乾燥する。乾燥し
た生成物をふるいにかけ、そして試験し、この生成物が
未処理の顔料と比較して向上された粉末貯蔵安定性を有
することが認められた(表4参照)。
【0037】実施例7−12 本発明の方法によって処理された顔料ならびに対応する
未処理顔料の粉末貯蔵安定性を判定するために、アルキ
ド塗料系(SORBAL P470、DSMResins L
td 社製のアルキド樹脂、固形分70%、ホワイトスピ
リット、顔料、およびドライヤー溶液)に乾燥した顔料
を常用方法で配合した。 ミルベース 最終塗料 顔料濃度 20% 10% 顔料/バインダー 1/1.4 1/4.7 固形分 35% 54% 乾燥した粉末を二等分する。その一方の半分は乾燥後直
ちに上記塗料系に配合されて試験をうけた。他方の半分
は40℃において1ヶ月貯蔵した後に塗料に調合され
る。着色力は視覚的方法、ならびにデータカラーDC−
3890を使用した機械的方法によって評価する。試験
結果を表1乃至4に示す。顔料必要部量の数値は、所定
標準に等しい着色力を得るために必要とされる顔料の部
量を示す数値である。この数値が低いほど、着色力は高
い。 表 1 顔料必要部量 着色力の損失 実施例 顔 料 初期 1ヶ月後 7 実施例1の顔料 82 82 0 8 実施例2の顔料 90 93 3 9 実施例3の顔料 80 83 3 対照 C.I.イエロー 74 80 103 23 表 2 顔料必要部量 着色力の損失 実施例 顔 料 初期 1ヶ月後 10 実施例4の顔料 87 93 6 対照 C.I.イエロー 74 98 115 17 表 3 顔料必要部量 着色力の損失 実施例 顔 料 初期 1ヶ月後 11 実施例5の顔料 90 95 5 対照 C.I.イエロー 74 80 95 15 表 4 顔料必要部量 着色力の損失 実施例 顔 料 初期 1ヶ月後 12 実施例6の顔料 78 80 2 対照 C.I.イエロー 74 98 125 27
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アバル イクバル スイス国,アールコンシール 1732,ラ デイ 202 (72)発明者 アイリン フランク フレーザー イギリス国,スコットランド,キルビルニ ー,ストニーホルム ロード 45 (72)発明者 ワーン タング サイ イギリス国,スコットランド,グラスゴ ウ,グレート ウエスタン ロード 109

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉末形態の彩色有機顔料の貯蔵安定性を
    向上させる方法において、IV酸化状態の周期律表のI
    VA族またはIVB族の元素の部分的または完全加水分
    解化合物で顔料粒子をコーティングし、しかして貯蔵中
    における顔料の着色力の低下を防止することを特徴とす
    る方法。
  2. 【請求項2】 該化合物が、部分的または完全に加水分
    解された形の下記式の化合物である請求項1記載の方法 【化1】 [式中Mは周期律表のIVA族またはIVB族の元素を
    意味し、Q1、Q2、Q3、Q4 は互いに独立的にハロゲ
    ン、C1−C4アルコキシ、C6−C12アリールオキシ、
    または式 【化2】 (式中、R1はメチル、エチル、メトキシまたはエトキ
    シを意味し、そしてR2はメチルまたはエチルを意味す
    る)の基を意味する]。
  3. 【請求項3】 R1およびR2がそれぞれメチル、そして
    Mがケイ素、チタンまたはジルコニウムを意味する請求
    項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 式Iの化合物が、ジルコニウム(IV)
    アセチルアセトナートである請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 加水分解化合物が、チタン(IV)また
    はジルコニウム(IV)の部分的または完全に加水分解
    された酢酸塩、硝酸塩、硫酸塩、オキシ硫酸塩、オキシ
    塩化物、炭酸塩またはケイ酸塩である請求項1記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 コーティングが水性媒質中で実施され、
    そしてIVA族またはIVB族の元素の化合物の加水分
    解がその現場で実施される請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 顔料粒子と当該化合物、または当該化合
    物の溶液または分散物とを当該化合物が加水分解される
    水性媒質中において該顔料粒子がコーティングされるま
    で混合し、そして得られた混合物からコートされた顔料
    粒子を分離する請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 顔料の水性分散物が、当該化合物または
    当該化合物の水溶液と、水中、水混和性溶剤中、または
    水と該溶剤との混合物中において混合される請求項7記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 顔料粒子上にコートされた加水分解化合
    物が、そのための架橋剤との反応によって架橋される前
    記請求項のいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 架橋剤がホウ酸またはその塩、ケイ酸
    塩、リン酸またはその塩、あるいはアクリル酸またはメ
    タクリル酸のトリアルコキシシリル置換C1−C6−アル
    キルエステルである請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 架橋剤、または架橋剤を水、水混和性
    有機溶剤、または水と該溶剤との混合物中に溶解した架
    橋剤溶液を加水分解化合物でコートされた顔料の水性分
    散物と混合し、そして、架橋後、架橋されたコーティン
    グを有する顔料粒子を得られた反応混合物から分離する
    請求項9記載の方法。
  12. 【請求項12】 加水分解化合物による顔料粒子のコー
    ティングが行われる媒質中において架橋を実施し、その
    後コーティングされた顔料粒子を該媒質から分離する請
    求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 顔料がモノアゾ顔料または塩基性染料
    錯塩である請求項1記載の方法。
  14. 【請求項14】 ホウ素オキシ酸またはその塩、リン酸
    またはその塩、アクリル酸またはメタクリル酸のアルコ
    キシシリル置換アルキルエステルによって架橋された請
    求項1記載の加水分解化合物によってコートされた彩色
    有機顔料の粒子を含有する粉末組成物。
  15. 【請求項15】 加水分解化合物が請求項2記載の化合
    物である請求項14記載の組成物。
  16. 【請求項16】 チタン(IV)またはジルコニウム
    (IV)の元素の部分的または完全に加水分解された酢
    酸塩、硝酸塩、硫酸塩、オキシ硫酸塩、オキシ塩化物、
    炭酸塩またはケイ酸塩である請求項1記載の加水分解化
    合物の架橋されたコーティングを有する彩色有機顔料の
    粒子を含有する粉末組成物。
  17. 【請求項17】 顔料がモノアゾ顔料または塩基性染料
    錯塩である請求項14記載の組成物。
  18. 【請求項18】 彩色有機顔料粒子上の粉末安定化コー
    ティングとして用いて貯蔵中の顔料の着色力の低下を防
    止する請求項1記載の加水分解化合物の使用方法。
  19. 【請求項19】 該コーティングが、そのための架橋剤
    との反応によって架橋される請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 顔料がモノアゾ顔料または塩基性染料
    錯塩である請求項18記載の方法。
  21. 【請求項21】 請求項14記載の組成物によって着色
    された高分子材料。
  22. 【請求項22】 表面コーティング組成物である請求項
    21記載の材料。
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