JPH05222047A - 新規フタロシアニン化合物およびその製造方法 - Google Patents

新規フタロシアニン化合物およびその製造方法

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JPH05222047A
JPH05222047A JP2791392A JP2791392A JPH05222047A JP H05222047 A JPH05222047 A JP H05222047A JP 2791392 A JP2791392 A JP 2791392A JP 2791392 A JP2791392 A JP 2791392A JP H05222047 A JPH05222047 A JP H05222047A
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JP
Japan
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phthalocyanine
tetrakis
octakis
carbon atoms
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JP2791392A
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English (en)
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Koji Yoshitoshi
孝司 吉年
Yoshio Onozaki
美穂 小野崎
Osamu Kaieda
修 海江田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B47/00Porphines; Azaporphines
    • C09B47/04Phthalocyanines abbreviation: Pc
    • C09B47/08Preparation from other phthalocyanine compounds, e.g. cobaltphthalocyanineamine complex
    • C09B47/20Obtaining compounds having sulfur atoms directly bound to the phthalocyanine skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B47/00Porphines; Azaporphines
    • C09B47/04Phthalocyanines abbreviation: Pc
    • C09B47/08Preparation from other phthalocyanine compounds, e.g. cobaltphthalocyanineamine complex
    • C09B47/18Obtaining compounds having oxygen atoms directly bound to the phthalocyanine skeleton

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 650〜900nmの吸収波長域において目的
に応じた吸収波長制御が可能であり、特にアルコール性
溶媒に対して溶解性に優れた新規フタロシアニン化合物
を提供する。該フタロシアニン化合物を効率よく、高純
度で製造する方法を提供する。 【構成】 次式 〔XはOR3 、SR4 を;R1 ,R2 ,R3 及びR 4
C1〜20アルキル基、C4〜6シクロアルキル基、フ
ェニル基、ベンジル基、ナフチル基を;Mは金属、酸化
金属、又はハロゲン化金属を表わす〕のフタロシアニン
化合物、並びに該化合物の製造方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なフタロシアニン
化合物およびその製造方法、ならびに近赤外域に吸収を
もつ近赤外線吸収材料に関するものである。本発明にか
かる新規なフタロシアニン化合物は、650〜900nm
の近赤外域に吸収を有し溶解性に優れているので、半導
体レーザーを使う光記録媒体、液晶表示装置、光学文字
読取機等における書き込みあるいは読み取りの為の近赤
外線吸収色素、近赤外光増感剤、感熱転写、感熱紙・感
熱孔版等の光熱変換剤、近赤外線吸収フィルター、眼精
疲労防止剤、光導電材料などとして用いる近赤外吸収材
料として、あるいは、撮像管に用いる色分解フィルタ
ー、液晶表示素子、カラーブラウン管選択吸収フィルタ
ー、カラートナー、インクジェット用インク、改ざん偽
造防止用バーコード用インク、更に微生物不活性化剤、
腫瘍治療用感光性色素等に用いる際に優れた効果を発揮
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンパクトディスク、レーザーデ
ィスク、光メモリーディスク、光カード等の光記録媒
体、液晶表示装置、光学文字読取機等における書込みあ
るいは読み取りの為に、半導体レーザーが光源として用
いられることにより、又、光導電材料、近赤外線吸収フ
ィルター、眼精疲労防止剤、感熱転写・感熱紙、感熱孔
版等の光熱変換剤、近赤外光増感剤として近赤外線を吸
収する物質、いわゆる近赤外線吸収色素への開発要求が
高まっている。
【0003】また、撮像管に用いる色分解フィルター、
液晶表示素子、カラーブラウン管選択吸収フィルター、
カラートナー、インクジェット用インク、改ざん偽造防
止用バーコード用インク、更に微生物不活性化剤、腫瘍
治療用感光性色素等に用いる可視吸収色素においてもよ
り堅牢で色調を制御できる色素が求められている。なか
でも光、熱、温度等に対して安定であり堅牢性に優れて
いるフタロシアニン系化合物については数多く検討され
ている。
【0004】一方、実用上有利となる溶解性を有するフ
タロシアニン化合物も最近開示されている。例えば、
3,6−オクタアルコキシフタロシアニン(特開昭61
−223056号)があげられるが、吸収波長の制御が
困難なことおよび製造工程が複雑で安価なフタロシアニ
ンを得ることができないという問題を有している。
【0005】特開昭60−209583号、同昭61−
152685号、同昭63−308073号、および同
昭64−62361号にはフタロシアニン骨格にチオエ
ーテル基等を多数置換させることにより、溶解度を向上
させると同時に、吸収波長を長波長化させた化合物が開
示されている。その中で、特開昭60−209583
号、および同昭61−152685号では、フタロシア
ニン骨格特に3,6−位にチオエーテル基を導入する合
成例が開示されている。その方法は、フタロシアニン骨
格の3,6位にクロル原子を有するフタロシアニン化合
物と有機チオール化合物をキノリン溶媒中、KOH存在
下加熱して3,6−位にチオエーテル基を有するフタロ
シアニンを得ている。しかし、いずれも収率が20〜3
0%程度であり製造効率に問題を有している。
【0006】また、特開昭60−209583号、同昭
61−152685号および特開昭64−62361号
にはフタロシアニン骨格に8〜16個のチオエーテル基
を多数導入する合成例も開示されている。その方法は、
フタロシアニン骨格のベンゼン核に8〜16個のクロル
原子および/またはブロム原子を有するフタロシアニン
化合物と有機チオール化合物とをキノリン溶媒中、KO
H存在下加熱してフタロシアニン骨格のベンゼン核に8
〜16個のチオエーテル基を有するフタロシアニンを得
ている。
【0007】しかし、前述のものと同じくいずれも収率
が20〜30%程度であり製造効率に問題を有してい
る。すなわち、クロル原子またはブロム原子のチオエー
テル基への置換性が悪い為に低収率となり、例えば、ク
ロル原子がチオエーテル基に全く置換されていないまま
の未反応フタロシアニンあるいは一部のクロル原子がチ
オエーテル基に置換した未反応型フタロシアニンが生成
する。これらの未反応型のフタロシアニンと目的物質の
フタロシアニンとを互いに分離するのは実際上困難であ
るために、実質的には種々の組成のフタロシアニンの混
合物しか得られないのが実情である。
【0008】事実、特開昭64−62361号ではシリ
カゲルカラムで分離後でもポリチオール置換混合縮合型
フタロシアニン組成物として記載されており未反応型が
残存しているのを物語っている。なお、クロル原子が一
部残存した場合それらの溶解性は著しく低下する為、近
赤外線吸収色素あるいはそれ以外の用途、例えばカラー
フィルター用色素として溶解させて薄膜化させるには不
利となる。
【0009】特開昭63−308073号では、モノブ
ロモテトラデカクロロフタロシアニンと2−アミノチオ
フェノールおよび4−メチルフェニルチオールの有機チ
オール混合物とをDMF溶媒中でKOH存在下加熱して
チオエーテル置換基を導入し、フタロシアニンを42%
の収率で得ている。しかし、この方法は異なる有機チオ
ール混合物を同時に加えて反応させているので、一種の
組み合せのチオエーテル置換基を有しているフタロシア
ニン混合物が得られることになり近赤外線吸収色素とし
てあるいはシアン色インクジェット用インクを使う際単
一な特性が得られず、よって用途が限定されるという問
題を有している。
【0010】特開平1−275664号、および同平2
−18462号には、フタロシアニン顔料をスルホン化
し続いてスルホンアミド化することにより水溶性のフタ
ロシアニン化合物を得ているが、これらは吸収波長の制
御が困難なためシアン色インクジェット用インク、カラ
ーフィルター用染料等に用いる際に不利である。本発明
者らはこれらの欠点を解決するために特願平1−209
599号、特願平2−125518号、特願平2−14
4292号において、オクタデカフルオロフタロシアニ
ンのフッ素を選択的にアルキルチオ基あるいはアリール
チオ基で置換することにより吸収の長波長化および溶媒
溶解性の向上を試み、ある程度の効果を上げた。
【0011】しかし、プラスチック基盤上への溶媒塗布
を行うためにはプラスチックをおかさない溶媒として一
般に用いられているアルコール類に特に溶解することが
必要であるが、それらの溶解性は必ずしも満足できるも
のではなく、さらに溶解性の向上した化合物が要求され
ている。また、吸収波長もさらに長波長化することが好
ましいものであった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術の有
する前記事情に鑑みてなされたものである。すなわち、
本発明の目的は650〜900nmの吸収波長域において
目的に応じた吸収波長制御が可能であり、また溶解性、
特にアルコール性溶媒に対して溶解性に優れた新規なフ
タロシアニン化合物を提供することにある。また、本発
明の他の目的は該フタロシアニン化合物を効率よく、し
かも高純度で製造する方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明によれ
ば、下記一般式(I):
【0014】
【化3】
【0015】〔式中、Xは相互に独立にOR3 又はSR
4 を表わし;R1 ,R2 ,R3 及びR4 は相互に独立
に、炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数4〜
6のシクロアルキル基、又はフェニル基、ベンジル基も
しくはナフチル基(該フェニル基、ベンジル基及び/又
はナフチル基は、炭素原子数1〜4のアルキル基、炭素
原子数1〜4のアルコキシル基及び/又はハロゲン原子
により置換されていてもよい)を表し;そしてMは金
属、酸化金属、又はハロゲン化金属を表わす〕で示され
る新規含フッ素フタロシアニン化合物が提供される。
【0016】このような含フッ素フタロシアニン化合物
としては、例えば、R1 ,R2 ,R3 、及びR4 が相互
に独立に、フェニル残基、トリル残基、キシリル残基、
ベンジル残基、ナフチル残基、炭素原子数1〜4のアル
コキシル基で置換されているフェニル基、1〜2個のフ
ッ素もしくはクロル原子で置換しているフェニル基、炭
素数1〜20のアルキル基、又は炭素数4〜6のシクロ
アルキル基であり、そしてMがCu,Zn,Pb,F
e,Ni,Co,AlCl,AlI,InCl,In
I,GaCl,GaI,TiCl2 ,TiO,VC
2 ,VO,SnCl2又はGeCl2 である化合物が
挙げられる。本発明の前記一般式(I)で示される含フ
ッ素フタロシアニン化合物は例えば、下記一般式(I
I):
【0017】
【化4】
【0018】〔式中、R1 及びR2 は相互に独立に、炭
素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数4〜6のシ
クロアルキル基、又はフェニル基、ベンジル基もしくは
ナフチル基(該フェニル基、ベンジル基及び/又はナフ
チル基は、炭素原子数1〜4のアルキル基、炭素原子数
1〜4のアルコキシル基及び/又はハロゲン原子により
置換されていてもよい)を表わす〕で表わされるフタロ
シアニン誘導体と、下記一般式(III):
【0019】XH (III) 〔式中、XはOR3 又はSR4 を表わし、R3 及びR4
は炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数4〜6
のシクロアルキル基、又はフェニル基、ベンジル基もし
くはナフチル基(該フェニル基、ベンジル基及び/又は
ナフチル基は、炭素原子数1〜4のアルキル基、炭素原
子数1〜4のアルコキシル基及び/又はハロゲン原子に
より置換されていてもよい)を表わす〕で表わされる化
合物とを有機溶媒中で反応させることにより製造するこ
とができる。
【0020】以下、本発明の製造方法について詳細に説
明する。本発明で使用される前記一般式(I)で示され
る含フッ素フタロシアニンにおいて、R1 ,R2 ,R3
及びR4 は、相互に独立に、炭素原子数1〜20の直鎖
又は分岐鎖のアルキル基、炭素原子数4〜6のシクロア
ルキル基、又はフェニル基、ベンジル基もしくはナフチ
ル基(該フェニル基、ベンジル基及び/又はナフチル基
は、炭素原子数1〜4のアルキル基、炭素原子数1〜4
のアルコキシル基及び/又はハロゲン原子により置換さ
れていてもよい)であり、具体的には以下のような化合
物を挙げることができる。
【0021】(4−テトラキスフェノキシ)−(5−テ
トラキスフェニルチオ)−(3,6−オクタキス−n−
ブチルチオ)銅フタロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキスフェ
ニルチオ)−(3,6−オクタキス−n−ブチルチオ)
亜鉛フタロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキスフェ
ニルチオ)−(3,6−オクタキス−n−ブチルチオ)
コバルトフタロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキスフェ
ニルチオ)−(3,6−オクタキス−p−メチルフェニ
ルチオ)ニッケルフタロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキスフェ
ニルチオ)−(3,6−オクタキス−p−クロロフェニ
ルチオ)鉄フタロシアニン
【0022】(4−テトラキスフェノキシ)−(5−テ
トラキスフェニルチオ)−(3,6−オクタキス−n−
ブチルチオ)オキシバナジウムフタロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキスフェ
ニルチオ)−(3,6−オクタキス−n−オクチルチ
オ)オキシチタニウムフタロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキスフェ
ニルチオ)−(3,6−オクタキスベンジルチオ)−ク
ロロインジウムフタロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキスフェ
ニルチオ)−(3,6−オクタキス−α−ナフチル)−
クロロアルミニウムフタロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキスフェ
ニルチオ)−(3,6−オクタキス−α−ナフチル)−
ジクロロ錫フタロシアニン
【0023】(4−テトラキスフェノキシ)−(5−テ
トラキスフェニルチオ)−(3,6−オクタキス−n−
ドデシルチオ)−ジクロロゲルマニウムフタロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキス−o
−メチルフェニルチオ)−(3,6−オクタキス−フェ
ニルチオ)銅フタロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキス−o
−メチルフェニルチオ)−(3,6−オクタキス−フェ
ニルチオ)コバルトフタロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキス−p
−メチルフェニルチオ)−(3,6−オクタキス−n−
ブチルチオ)亜鉛フタロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキス−
2,3−ジメチルフェニルチオ)−(3,6−オクタキ
ス−o−メトキシフェニルチオ)亜鉛フタロシアニン
【0024】(4−テトラキスフェノキシ)−(5−テ
トラキス−2,4−ジメチルフェニルチオ)−(3,6
−オクタキス−n−ブトキシ)銅フタロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキス−p
−メトキシフェニルチオ)−(3,6−オクタキス−n
−ブトキシ)コバルトフタロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキス−α
−ナフチルチオ)−(3,6−オクタキス−フェニルチ
オ)亜鉛フタロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキス−β
−ナフチルチオ)−(3,6−オクタキス−フェノキ
シ)亜鉛フタロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキス−n
−ブチルチオ)−(3,6−オクタキス−フェニルチ
オ)コバルトフタロシアニン
【0025】(4−テトラキスフェノキシ)−(5−テ
トラキス−n−ブチルチオ)−(3,6−オクタキス−
n−プロピルチオ)亜鉛フタロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキス−n
−ブチルチオ)−(3,6−オクタキス−iso−プロ
ピルチオ)オキシバナジウムフタロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキス−n
−オクチルチオ)−(3,6−オクタキス−n−ブチル
チオ)亜鉛フタロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキス−n
−プロピルチオ)−(3,6−オクタキス−o−メチル
フェニルチオ)コバルトフタロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキス−t
ert−ブチルチオ)−(3,6−オクタキス−フェニ
ルチオ)鉄フタロシアニン
【0026】(4−テトラキスフェノキシ)−(5−テ
トラキス−tert−ブチルチオ)−(3,6−オクタ
キス−p−クロロフェニルチオ)オキシチタニウムフタ
ロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキス−o
−クロロフェニルチオ)−(3,6−オクタキス−n−
オクチルチオ)銅フタロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキス−p
−フルオロフェニルチオ)−(3,6−オクタキスベン
ジルチオ)亜鉛フタロシアニン (4−テトラキスフェノキシ)−(5−テトラキスベン
ジルチオ)−(3,6−オクタキス−エチルチオ)オキ
シバナジウムフタロシアニン (4−テトラキス−o−メチルフェノキシ)−(5−テ
トラキスフェニルチオ)−(3,6−オクタキス−o−
メトキシフェニル)鉛フタロシアニン
【0027】(4−テトラキス−o−メチルフェノキ
シ)−(5−テトラキス−o−メチルフェニルチオ)−
(3,6−オクタキス−エチルチオ)銅フタロシアニン (4−テトラキス−o−メチルフェノキシ)−(5−テ
トラキス−o−メチルフェニルチオ)−(3,6−オク
タキス−エチルチオ)オキシバナジウムフタロシアニン (4−テトラキス−o−メチルフェノキシ)−(5−テ
トラキス−n−ブチルチオ)−(3,6−オクタキス−
o−メチルフェニルチオ)ニッケルフタロシアニン (4−テトラキス−o−メチルフェノキシ)−(5−テ
トラキス−o−クロロフェニルチオ)−(3,6−オク
タキス−α−ナフチル)亜鉛フタロシアニン (4−テトラキス−p−メチルフェノキシ)−(5−テ
トラキスフェニルチオ)−(3,6−オクタキス)オキ
シバナジウムフタロシアニン
【0028】(4−テトラキス−p−フルオロフェノキ
シ)−(5−テトラキス−n−ブチルチオ)−(3,6
−オクタキス−p−フルオロフェノキシ)銅フタロシア
ニン (4−テトラキス−α−ナフチル)−(5−テトラキス
フェニルチオ)−(3,6−オクタキス−n−ヘキシル
チオ)コバルトフタロシアニン (4−テトラキスベンジルオキシ)−(5−テトラキス
フェニルチオ)−(3,6−オクタキス−ベンジルチ
オ)ジクロロ錫フタロシアニン (4−テトラキスメトキシ)−(5−テトラキスフェニ
ルチオ)−(3,6−オクタキス−n−オクチルチオ)
銅フタロシアニン (4−テトラキスメトキシ)−(5−テトラキス−o−
メチルフェニルチオ)−(3,6−オクタキス−p−メ
チルフェニルチオ)亜鉛フタロシアニン
【0029】(4−テトラキスエトキシ)−(5−テト
ラキスフェニルチオ)−(3,6−オクタキス−p−フ
ルオロフェニルチオ)クロロアルミニウムフタロシアニ
ン (4−テトラキスエトキシ)−(5−テトラキスエチル
チオ)−(3,6−オクタキス−フェニルチオ)ジクロ
ロゲルマニウムフタロシアニン (4−テトラキス−n−ブトキシ)−(5−テトラキス
−p−メトキシフェニルチオ)−(3,6−オクタキス
−p−メチルフェノキシ)オキシチタニウムフタロシア
ニン (4−テトラキス−n−ブトキシ)−(5−テトラキス
フェニルチオ)−(3,6−オクタキス−p−クロロフ
ェニル)オキシチタニウムフタロシアニン (4−テトラキス−n−ブトキシ)−(5−テトラキス
フェニルチオ)−(3,6−オクタキス−n−ブチルチ
オ)鉛フタロシアニン
【0030】(4−テトラキス−n−ブトキシ)−(5
−テトラキス−p−メチルフェニルチオ)−(3,6−
オクタキス−n−ブチルチオ)銅フタロシアニン (4−テトラキス−n−ブトキシ)−(5−テトラキス
−n−ブチルチオ)−(3,6−オクタキス−フェニル
チオ)亜鉛フタロシアニン (4−テトラキス−n−ブトキシ)−(5−テトラキス
−n−ブチルチオ)−(3,6−オクタキス−フェニル
チオ)オキシバナジウムフタロシアニン (4−テトラキス−n−ブトキシ)−(5−テトラキス
−n−ブチルチオ)−(3,6−オクタキス−フェニル
チオ)ジクロロ錫フタロシアニン (4−テトラキス−n−ブトキシ)−(5−テトラキス
−n−オクチルチオ)−(3,6−オクタキス−n−ブ
チルチオ)クロロインジウムフタロシアニン
【0031】(4−テトラキス−n−オクチルオキシ)
−(5−テトラキスフェニルチオ)−(3,6−オクタ
キス−n−オクチルチオ)鉛フタロシアニン (4−テトラキス−n−オクチルオキシ)−(5−テト
ラキス−o−フェニルチオ)−(3,6−オクタキス−
n−ドデシルチオ)亜鉛フタロシアニン (4−テトラキス−α−ナフチルオキシ)−(5−テト
ラキス−α−ナフチルチオ)−(3,6−オクタキス−
ベンジルチオ)銅フタロシアニン (4−テトラキス−α−ナフチルオキシ)−(5−テト
ラキス−n−ブチルチオ)−(3,6−オクタキス−フ
ェニルチオ)クロロインジウムフタロシアニン (4−テトラキス−β−ナフチルオキシ)−(5−テト
ラキスフェニルチオ)−(3,6−オクタキス−p−メ
チルフェニルチオ)鉄フタロシアニン
【0032】(4−テトラキスベンジルキシ)−(5−
テトラキスフェニルチオ)−(3,6−オクタキス−エ
チルチオ)コバルトフタロシアニン (4−テトラキスベンジルキシ)−(5−テトラキス−
o−メチルフェニルチオ)−(3,6−オクタキス−ベ
ンジルチオ)オキシバナジウムフタロシアニン (4−テトラキス−o−クロロフェノキシ)−(5−テ
トラキスフェニルチオ)−(3,6−オクタキス−o−
フルオロフェニルチオ)ニッケルフタロシアニン (4−テトラキス−o−クロロフェノキシ)−(5−テ
トラキス−n−ヘキシルチオ)−(3,6−オクタキス
−フェニルチオ)オキシチタニウムフタロシアニン (4−テトラキス−p−クロロフェノキシ)−(5−テ
トラキス−p−メチルフェニルチオ)−(3,6−オク
タキス−p−メトキシフェニルチオ)銅フタロシアニン
【0033】(4−テトラキス−p−フルオロフェノキ
シ)−(5−テトラキスフェニルチオ)−(3,6−オ
クタキス−p−フルオロフェニルチオ)コバルトフタロ
シアニン (3,4,6−ドデカキスフェノキシ)−(5−テトラ
キスフェニルチオ)銅フタロシアニン (3,4,6−ドデカキスフェノキシ)−(5−テトラ
キスフェニルチオ)オキシバナジウムフタロシアニン (3,4,6−ドデカキス−o−メチルフェノキシ)−
(5−テトラキスフェニルチオ)コバルトフタロシアニ
ン (3,4,6−ドデカキスフェノキシ)−(5−テトラ
キス−n−ブチルチオ)ニッケルフタロシアニン
【0034】(3,4,6−ドデカキスエトキシ)−
(5−テトラキスフェニルチオ)鉄フタロシアニン (3,4,6−ドデカキス−n−ブトキシ)−(5−テ
トラキスフェニルチオ)クロロインジウムフタロシアニ
ン (4−テトラキス−フェノキシ)−(3,5,6−ドデ
カキスフェニルチオ)ジクロロ錫フタロシアニン (4−テトラキス−フェノキシ)−(3,5,6−ドデ
カキス−n−ヘキシルチオ)鉄フタロシアニン (4−テトラキス−p−メトキシフェノキシ)−(3,
5,6−ドデカキスキスシクロヘキシルチオ)オキシチ
タニウムフタロシアニン
【0035】(4−テトラキス−n−ブトキシ)−
(3,5,6−ドデカキスキス−n−ブチルチオ)オキ
シバナジウムフタロシアニン (4−テトラキス−n−ブトキシ)−(3,5,6−ド
デカキスキス−n−ブチルチオ)コバルトフタロシアニ
ン (4−テトラキス−n−ブトキシ)−(3,5,6−ド
デカキスキスフェニルチオ)ジクロロ錫フタロシアニン (4−テトラキス−n−ブトキシ)−(3,5,6−ド
デカキスキスナフチルチオ)亜鉛フタロシアニン
【0036】本発明に用いられる前記一般式(III) で表
される化合物において、Xは、炭素原子数1〜20の直
鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、炭素原子数4〜6のシ
クロアルキル基、又はフェニル基、ベンジル基もしくは
ナフチル基(該フェニル基、ベンジル基及び/又はナフ
チル基は、炭素原子数1〜4のアルキル基、炭素原子数
1〜4のアルコキシル基及び/又はハロゲン原子により
置換されていてもよい)であり、具体的には以下の化合
物を挙げることができる。
【0037】フェノール、o−メチルフェノール、m−
メチルフェノール、p−メチルフェノール、2,3−ジ
メチルフェノール、2,4−ジメチルフェノール、2,
6−ジメチルフェノール、o−フルオロフェノール、p
−フルオロフェノール、2,3,5,6−テトラフルオ
ロフェノール、o−メトキシフェノール、p−メトキシ
フェノール、p−エトキシフェノール、ベンジルアルコ
ール、
【0038】α−ナフトール、β−ナフトール、メタノ
ール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパ
ノール、n−ブタノール、tert−ブタノール、n−
ペンタノール、n−ヘキサノール、n−ヘキサノール、
n−オクタノール、n−ノニルアルコール、n−ドデシ
ルアルコール、n−ステアリルアルコール、メトキシエ
タノール、エトキシエタノール、ブトキシエタノール、
(2−エトキシ)−エトキシエタノール、チオフェノー
ル、
【0039】o−メチルチオフェノール、p−メチルチ
オフェノール、2,3−ジメチルチオフェノール、2,
4−ジメチルチオフェノール、2,6−ジメチルチオフ
ェノール、o−フルオロチオフェノール、p−フルオロ
チオフェノール、2,3,5,6−テトラフルオロチオ
フェノール、o−メトキシチオフェノール、p−メトキ
シチオフェノール、p−エトキシチオフェノール、ベン
ジルメルカプタン、α−チオナフトール、β−チオナフ
トール、
【0040】メタンチオール、エタンチオール、n−プ
ロパンチオール、iso−プロパンチオール、n−ブタ
ンチオール、tert−ブタンチオール、n−ペンチル
メルカプタン、n−ヘキシルメルカプタン、n−ヘプチ
ルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、n−ノニ
ルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、2−ヒド
ロキシエタンチオール、2−アミノエタンチオール。
【0041】本発明で使用する有機溶剤は出発原料と反
応性のない不活性溶媒であればいずれでもよく、例えば
ピリジン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリジノン、
トリエチルアミン、トリ−n−ブチルアミンなどの塩基
性溶媒、アセトニトリル、ベンゾニトリルなどのニトリ
ル類、ジイソプロピルエーテルなどのエーテル類、イソ
プロピルアルコール、n−ブチルアルコールなどのアル
コール類、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、クロ
ロホルム、1,2−ジクロロエタン、1,1,2,2−
テトラクロロエタンなどのハロゲン系溶媒などを用いる
ことができ、好ましくは、塩基性溶媒、ニトリル類であ
る。特に好ましくは、ピリジン、N,N−ジメチルホル
ムアミド、トリエチルアミン、アセトニトリルである。
【0042】本発明はアルカリ性物質の存在下で反応さ
せることが好ましい。使用するアルカリ性物質として
は、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化ナトリウ
ム等が挙げられ、これらは単独もしくは混合物で使用す
ることができる。
【0043】本発明では有機溶媒100部に対して一般
式(II) で示される含フッ素フタロシアニンは2〜30
部の範囲で仕込むことが好ましく、一般式(II) で示さ
れる含フッ素フタロシアニン1モルに対して一般式(II
I) で表わされるアルコール類、あるいはチオール類は
8.8〜120部の範囲で仕込むことが好ましく、特に
好ましくは12部〜36部の範囲である。また、アルカ
リ性物質は、アルコール類もしくはチオール類1モルに
対し0.9〜3.0モルの範囲内で用いることが好まし
く、特に好ましくは1モル〜1.5モルの間である。
【0044】本発明における好ましい反応温度として
は、30〜250℃の範囲が好ましく、特に80〜20
0℃の範囲が好ましい。本発明において、出発原料であ
る含フッ素フタロシアニンは例えば下記のスキームの第
一ステップ、第二ステップおよび第三ステップに従って
合成できる。そして、本発明は、それらの原料を用いて
下記の第四ステップに従い目的物質を得ることができ
る。また、XがOR3 でありかつR1 とR3 が同一であ
る場合、および、XがSR4 でありかつR2 とR4 が同
一である場合においては第二ステップを省略することも
可能である。
【0045】下記スキームにおけるR1 ,R2 ,R3
4 、及びXは一般式IにおけるR 1 ,R2 ,R3 ,R
4 、及びXと同じである。なお、下記のスキームの第一
ステップ、第二ステップおよび第三ステップの製造方法
については特願昭63−65806、同63−2138
30、特願平1−103554等に開示されている。
【0046】
【化5】
【0047】
【化6】
【0048】
【化7】
【0049】本発明による化合物は上記の各ステップを
経由せず、たとえば原料となるフタロニトリル化合物に
四つの置換基を導入したのちフタロシアニン化する方
法、あるいは、まずフタロシアニン化を行いその後に置
換基を導入する方法によっても合成することができる。
しかしこれらの方法は置換反応の選択性や収率の点に問
題があるため、上記の各ステップを経由して目的物を得
ることが好ましい。
【0050】
【発明の効果】本発明の製造方法に拠れば、フタロシア
ニン骨格に位置選択的に異なる置換基を導入することが
可能である。すなわち、本発明の製造方法によれば、用
途に応じた近赤外線の吸収波長域または溶解性を変えた
化合物の分子設計が可能となり、その高い選択性ゆえに
細かい特性の制御が可能である。またその際に、複雑な
製造工程を経る必要もなく工業的に有利である。
【0051】さらに、本発明に拠る新規フタロシアニン
化合物は純度のよいエーテル置換基を有しており、特開
昭63−295578号の如く、溶解性を悪くさせるク
ロル原子、ブロム原子を含有しておらず、本発明の新規
化合物中のフッ素原子はむしろ溶解性を高める効果を有
している。以上述べた如く、本発明の新規化合物は、従
来知られているフタロシアニン化合物に比べ有機溶媒へ
の溶解性が高く、また、650〜900nmの近赤外域に
吸収を有するので、近赤外線吸収色素として実用的に使
用できる。
【0052】以下、本発明を実施例により更に具体的に
説明する。
【実施例】実施例14−テトラキス−n−ブトキシ−(3,5,6−ドデカ
キス−n−ブチルチオ)オキシバナジウムフタロシアニ
ン〔VOPc(BuO)4 (BuS)12 n−ブタンチオール7.94g(88.2mmol)、水酸
化カリウム4.94g(88.2mmol)、およびピリジ
ン50mlを100ml四ツ口フラスコに仕込み80℃で1
時間反応させた。その後、3,5,6−ドデカキスフル
オロ−(4−テトラキス−n−ブトキシ)オキシバナジ
ウムフタロシアニン〔VOPc(BuO)4 12〕5.
00g(4.90mmol)を加え還流条件下2時間反応さ
せた。反応終了後、ピリジンを留去し残った固形分をメ
タノールで洗浄することにより目的物の暗緑色ケーキ
7.44gを得た(収率78.2%)。
【0053】 吸収波長 クロロホルム中 799.0nm(ε=1.19×105 ) 塗膜 807.0nm 溶解度 クロロホルム 18wt% トルエン 11wt% 元素分析値 C H N S F 理論値 59.38 7.47 5.77 19.81 0.00 分析値 59.87 7.85 6.01 19.85 0.00 赤外吸収スペクトル この化合物の赤外吸収スペクトルを図1に示す。
【0054】実施例24−テトラキス−n−ブトキシ−(3,5,6−ドデカ
キス−n−ブチルチオ)コバルトフタロシアニン〔Co
Pc(BuO)4 (BuS)12〕の合成 実施例1において3,5,6−ドデカキスフルオロ−
(4−テトラキス−n−ブトキシ)オキシバナジウムフ
タロシアニンのかわりに3,5,6−ドデカキスフルオ
ロ−(4−テトラキス−n−ブトキシ)コバルトフタロ
シアニン5.00g(4.94mmol)を用いたこと以外
実施例1と同様に操作することにより目的物の暗緑色ケ
ーキ7.71gを得た(収率81.3%)。
【0055】 吸収波長 クロロホルム中 746.5nm(ε=5.43×104 ) 塗膜 753.5nm 溶解度 クロロホルム 16wt% トルエン 11wt% 元素分析値 C H N S F 理論値 60.12 7.57 5.84 20.06 0.00 分析値 59.98 7.46 5.77 19.85 0.00 赤外吸収スペクトル この化合物の赤外吸収スペクトルを図2に示す。
【0056】実施例34−テトラキス−n−ブトキシ−(3,5,6−ドデカ
キスフェニルチオ)オキシバナジウムフタロシアニン
〔VOPc(BuO)4 (PhS)12〕の合成 実施例1においてn−ブタンチオールのかわりにベンゼ
ンチオール9.70g(88.2mmol)を用いたこと以
外実施例1と同様に操作することにより目的物の暗緑色
ケーキ8.16gを得た(収率76.3%)。
【0057】 吸収波長 クロロホルム中 793.5nm(ε=1.11×105 ) 塗膜 798.5nm 溶解度 クロロホルム 10wt% トルエン 6wt% 元素分析値 C H N S F 理論値 66.55 4.47 5.17 17.76 0.00 分析値 66.38 4.28 5.02 17.68 0.00 赤外吸収スペクトル この化合物の赤外吸収スペクトルを図3に示す。
【0058】実施例44−テトラキスフェノキシ−(3,5,6−ドデカキス
フェニルチオ)亜鉛フタロシアニン〔ZnPc(Ph
O)4 (PhS)12〕の合成 実施例1においてドデカキスフルオロ−(テトラキス−
n−ブトキシ)オキシバナジウムフタロシアニンのかわ
りにドデカキスフルオロ−(テトラキスフェノキシ)亜
鉛フタロシアニン5.00g(4.55mmol)、ブタン
チオールのかわりにチオフェノール9.01g(81.
9mmol)を用いたこと以外実施例1と同様に操作するこ
とにより目的物の暗緑色ケーキ8.36gを得た(収率
83.1%)。
【0059】 吸収波長 クロロホルム中 826.5nm(ε=1.22×105 ) 塗膜 845.0nm 溶解度 クロロホルム 6wt% トルエン 5wt% 元素分析値 C H N S F 理論値 67.33 3.64 5.07 17.39 0.00 分析値 67.48 3.69 5.20 17.36 0.00 赤外吸収スペクトル この化合物の赤外吸収スペクトルを図4に示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた化合物の赤外吸収スペクト
ルを示す図である。
【図2】実施例2で得られた化合物の赤外吸収スペクト
ルを示す図である。
【図3】実施例3で得られた化合物の赤外吸収スペクト
ルを示す図である。
【図4】実施例4で得られた化合物の赤外吸収スペクト
ルを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 259:00)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I): 【化1】 〔式中、Xは相互に独立にOR3 又はSR4 を表わし;
    1 ,R2 ,R3 及びR4 は相互に独立に、炭素原子数
    1〜20のアルキル基、炭素原子数4〜6のシクロアル
    キル基、又はフェニル基、ベンジル基もしくはナフチル
    基(該フェニル基、ベンジル基及び/又はナフチル基
    は、炭素原子数1〜4のアルキル基、炭素原子数1〜4
    のアルコキシル基及び/又はハロゲンにより置換されて
    いてもよい)を表わし;そしてMは金属、酸化金属、又
    はハロゲン化金属を表す〕で示される新規フタロシアニ
    ン化合物。
  2. 【請求項2】下記一般式(II): 【化2】 〔式中、R1 及びR2 は相互に独立に、炭素原子数1〜
    20のアルキル基、炭素原子数4〜6のシクロアルキル
    基、又はフェニル基、ベンジル基もしくはナフチル基
    (該フェニル基、ベンジル基及び/又はナフチル基は、
    炭素原子数1〜4のアルキル基、炭素原子数1〜4のア
    ルコキシル基、シクロアルキル基及び/又はハロゲン原
    子により置換されていてもよい)を表す〕で表されるフ
    タロシアニン化合物と、下記一般式 (III): XH (III) 〔式中、XはOR3 又はSR4 を表わし、R3 及びR4
    は炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数4〜6
    のシクロアルキル基、又はフェニル基、ベンジル基もし
    くはナフチル基(該フェニル基、ベンジル基及び/又は
    ナフチル基は、炭素原子数1〜4のアルキル基、炭素原
    子数1〜4のアルコキシル基及び/又はハロゲン原子に
    より置換されていてもよい)を表す〕で表される化合物
    とを有機溶媒中で反応させることを特徴とする請求項1
    記載の新規フタロシアニン化合物の製造方法。
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