JPH05220794A - プラスチックレンズのゲートカット相対位置決め装置 - Google Patents

プラスチックレンズのゲートカット相対位置決め装置

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JPH05220794A
JPH05220794A JP2536692A JP2536692A JPH05220794A JP H05220794 A JPH05220794 A JP H05220794A JP 2536692 A JP2536692 A JP 2536692A JP 2536692 A JP2536692 A JP 2536692A JP H05220794 A JPH05220794 A JP H05220794A
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JP
Japan
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lens
cutter
vertical direction
angle
cutting
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JP2536692A
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Takeshi Mizuno
剛 水野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/38Cutting-off equipment for sprues or ingates
    • B29C45/382Cutting-off equipment for sprues or ingates disposed outside the mould

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は安価でかつ簡素に位置決めができる
プラスチックレンズのゲートカット相対位置決め装置を
提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、レンズ系をθ(θ:レンズのトッ
プ側のレンズガードの外形角以下の角度)だけ傾けて固
定するレンズ及びランナー押え用治具3と、この治具3
を設置する微動可能な一軸ステージ4と、垂直方向に対
し2θの角度から可視光半導体レーザ光(コリメート
光)をレンズのわく部上面に当てる可視光半導体レーザ
ユニット5と、及び、垂直方向に進む反射光に刃が当た
り、かつこの反射光に平行となるようにティルトを調整
したカッター6とを有し、垂直方向への反射光が消失す
る位置を相対位置の水平方向の基準位置とし、この位置
より所定の距離だけ水平方向に離れた位置を、レンズ系
へのカッターの進入位置とするプラスチックレンズのゲ
ートカット相対位置決め装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、CD用プラス
チックレンズのゲートカット相対位置決めに適用して好
適なプラスチックレンズのゲートカット相対位置決め装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CD用プラスチックレンズのゲー
トは、図5及び図7に示すように、レーザ光を切断部に
当てて切断を行なってきた。しかし、従来のこの方法で
はレンズの基準面側にバリが生じ、問題となっていた。
これを解消するため、図6に示すように、基準面をカッ
ターが通過しないように斜めにカットする方法が提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、プラスチックレンズとカッターの相対的な位置
決めを簡素に行ない難いという欠点がある。従来行なっ
ていた位置決めは、図7に示すように、レンズを基準面
Aにつきあてて位置を測定していたが、本法の斜めにカ
ットする方法では、レンズ本体またはカッターを傾斜さ
せるために、従来型の測定では簡素に位置決めを行うこ
とができない。また、レーザ変位計を用いて図8のよう
に測定しようとすると、レーザ変位計は反射してくる散
乱光を観測するものであるから、プラスチックレンズが
透明なため、乱反射が大きく、測定誤差がきわめて大き
くなってしまうといった問題があった。
【0004】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、安価でかつ簡素に位置決めができるプラス
チックレンズのゲートカット相対位置決め装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のプラスチックレ
ンズのゲートカット相対位置決め装置は、例えば、図1
に示すように、レンズ系をθ(θ:レンズのトップ側の
レンズガードの外形角以下の角度)だけ傾けて固定する
レンズ及びランナー押え用ジグ3と、このジグ3を設置
する微動可能な一軸ステージ4と、垂直方向に対し2θ
の角度から可視光半導体レーザ光(コリメート光)をレ
ンズのわく部上面に当てる可視光半導体レーザユニット
5と、及び、垂直方向に進む反射光に刃が当たり、かつ
この反射光に平行となるようにティルトを調整したカッ
ター6とを有し、垂直方向への反射光が消失する位置を
相対位置の水平方向の基準位置とし、この位置より所定
の距離だけ水平方向に離れた位置を、レンズ系へのカッ
ターの進入位置とするものである。
【0006】
【作用】本発明によれば、レンズ系をθ(θ:レンズの
トップ側のレンズガードの外形角以下の角度)だけ傾け
て固定するレンズ及びランナー押え用ジグ3と、このジ
グ3を設置する微動可能な一軸ステージ4と、垂直方向
に対し2θの角度から可視光半導体レーザ光(コリメー
ト光)をレンズのわく部上面に当てる可視光半導体レー
ザユニット5と、及び、垂直方向に進む反射光に刃が当
たり、かつこの反射光に平行となるようにティルトを調
整したカッター6とを有し、垂直方向への反射光が消失
する位置を相対位置の水平方向の基準位置とし、この位
置より所定の距離だけ水平方向に離れた位置を、レンズ
系へのカッターの進入位置とすることにより、安価でか
つ簡素に位置決めができるプラスチックレンズのゲート
カット相対位置決め装置を提供することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明のプラスチックレンズのゲート
カット相対位置決め装置の一実施例について図1〜図4
を参照して説明する。
【0008】まず、CD用プラスチックレンズ(図4参
照)は、射出成形により、図3のような形状で取り出さ
れるが、このときにレンズ部分とランナー、ゲート部分
を切断し、後行程(反射防止膜のコーティング、アニー
ルなど)を行なう。
【0009】この切断は、一般にゲートカットと呼ばれ
ものである。従来、このゲートカットは、レーザ溶融切
断法などが行なわれてきたが、この方法では、システム
全体のコストが高いこと、レーザ光の熱によるレンズ性
能への影響があるなど問題もあった。これを解消する方
法としては、超音波カッターによるゲートの斜めカット
法がある(図6参照)。この方法では、低コストである
こと、切断の際の要素がカッターによる切断と熱による
溶融の2本だてで、後者の比重が少ないためレンズ性能
の劣化がほとんどないことなどの利点がある。しかし一
方、問題点として、カッターでレンズの基準面を切ると
バリが生じるために、レンズへのカッターの進入位置を
十分に検討する必要がある。すなわち、基準面は、切ら
ず、かつゲートをすべて切り落とすための条件が出せる
程度の精度で、レンズとカッターの相対位置を決めなけ
ればならない。本例は、これを可能にした簡素かつ安価
な測定装置である。
【0010】測定系は、図1に示すように、可視光半導
体レーザ(λ=670nm程度)ユニット、プラスチッ
クレンズ、レンズ及びランナー押え用ジグ、及び微動可
能な一軸ステージからなる。レンズのトップ側の外形角
(内製レンズは10度)と同じ角度だけレンズ系(レン
ズ及びランナー部)全体を傾けられるジグに対し、同図
に示すような位置関係から、レーザ光を照射する(レン
ズのわく部に向かって)。レンズのわく部上面に当たっ
たレーザ光は、垂直方向へ反射するが、レンズ系をx方
向(+方向)に移動させると同図のようにx=0の点を
過ぎた地点以降において、光は垂直方向に進まなくなる
ので、これにより、刃のレンズへの進入の最内点(0点
と呼ぶことにする)を決めることができる(誤差は、ビ
ームのスポットサイズ内におさまる)。なお、θは、レ
ンズガードの外形角の角度以下の場合も上述と同様に行
なうことができる。
【0011】この0点で、レンズ系を固定し、そのとき
の垂直方向への反射光にカッターの刃が当たり、かつ平
行となるように、刃の位置及びティルトを調整する。こ
こでの誤差もレーザ光のスポットサイズ内である。
【0012】ゲートをカットする切断位置xは、図2に
示すように、x=(l0−dtanθ)cosθで与え
られるから、この量だけ、レンズ系を−方向に移動させ
ることにより適切なレンズからの相対位置を決めること
ができる。
【0013】この測定系では、使用するレーザ光のスポ
ットサイズにより、位置決め精度が決まる(ジグ、ステ
ージの精度は10μm以内ゆえ十分小さい)。現在、入
手可能なレーザユニットとしては、λ=670nmの可
視光半導体レーザユニットで、ユニットの出射点から距
離30mmのところで、スポット径が100μm程度
(ひろがり角約0.2deg)のものがある(例えば、
キーエンス製レーザ変位計などに既に使用されてい
る)。レーザユニットからの距離を10mm程度とする
と、スポットサイズは30μm強のビームが得られるの
で、この測定系としては、50μm(ピークツーピー
ク)程度の誤差内で測定が可能となる。ゲートカットの
位置決め範囲は、100μmの間くらいなので十分と言
える。また、レーザ光のプラスチックレンズ上での反射
率は、4%と小さいが、可視光であるため1mw程度の
出力があれば十分直視できる(通常レーザの出力は数〜
10mw程度)。
【0014】以上のことから、本例によれば、レンズ系
をθ(θ:レンズのトップ側のレンズガードの外形角以
下の角度)だけ傾けて固定するレンズ及びランナー押え
用ジグ3と、このジグ3を設置する微動可能な一軸ステ
ージ4と、垂直方向に対し2θの角度から可視光半導体
レーザ光(コリメート光)をレンズのわく部上面に当て
る可視光半導体レーザユニット5と、及び、垂直方向に
進む反射光に刃が当たり、かつこの反射光に平行となる
ようにティルトを調整したカッター6とを有し、垂直方
向への反射光が消失する位置を相対位置の水平方向の基
準位置とし、この位置より所定の距離だけ水平方向に離
れた位置を、レンズ系へのカッターの進入位置とするこ
とにより、安価でかつ簡素に位置決めができるプラスチ
ックレンズのゲートカット相対位置決め装置を提供する
ことができた。このため、ゲートカットの方法に超音波
カッターを用いた斜め切断法を利用することができるよ
うになった。このように超音波カッターを用いることに
より、レーザ光による溶融切断法よりも安価にゲートカ
ットが可能になり、また、レーザ法よりも格段に熱のレ
ンズ性能への影響を減少させることができた。また、可
視光半導体レーザを光源として用いているため、測定系
をコンパクトにできるとともに非接触で測定が可能とな
り、位置決めと同時にカッターのティルトも目視で補正
することができた。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
安価でかつ簡素に位置決めができるプラスチックレンズ
のゲートカット相対位置決め装置を提供することができ
る。このため、ゲートカットの方法に超音波カッターを
用いた斜め切断法を利用することができる。このように
超音波カッターを用いることにより、レーザ光による溶
融切断法よりも安価にゲートカットが可能になり、ま
た、レーザ法よりも格段に熱のレンズ性能への影響を減
少させることができる。また、可視光半導体レーザを光
源として用いているため、測定系をコンパクトにできる
とともに非接触で測定が可能となり、位置決めと同時に
カッターのティルトも目視で補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチックレンズのゲートカット相
対位置決め装置の例を示す構成図である。
【図2】本例の切断位置決定の例を示す線図である。
【図3】射出成形後のプラスチックレンズなどを示す線
図である。
【図4】プラスチックレンズの例を示す線図である。
【図5】ゲートをカットする切断位置の例を示す線図で
ある。
【図6】ゲートをカットする切断位置の例を示す線図で
ある。
【図7】従来の切断位置決定方法の例を示す線図であ
る。
【図8】従来の切断位置決定方法の例を示す線図であ
る。
【符号の説明】
1 レンズ 1a 基準面 1b レンズガード 1c わく部 1d トップ側 2 ランナー 3 レンズ及びランナー押え用ジグ 4 微動可能な一軸ステージ 5 可視光半導体レーザユニット(コリメート光) 6 カッター 7 ゲート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 プラスチックレンズのゲートカット相
対位置決め装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、CD用プラス
チックレンズのゲートカット相対位置決めに適用して好
適なプラスチックレンズのゲートカット相対位置決め装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CD用プラスチックレンズのゲー
トは、図5及び図7に示すように、レーザ光を切断部に
当てて切断を行なってきた。しかし、従来のこの方法で
はレンズの基準面側にバリが生じ、問題となっていた。
これを解消するため、図6に示すように、基準面をカッ
ターが通過しないように斜めにカットする方法が提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、プラスチックレンズとカッターの相対的な位置
決めを簡素に行ない難いという欠点がある。従来行なっ
ていた位置決めは、図7に示すように、レンズを基準面
Aにつきあてて位置を測定していたが、本法の斜めにカ
ットする方法では、レンズ本体またはカッターを傾斜さ
せるために、従来型の測定では簡素に位置決めを行うこ
とができない。また、レーザ変位計を用いて図8のよう
に測定しようとすると、レーザ変位計は反射してくる散
乱光を観測するものであるから、プラスチックレンズが
透明なため、乱反射が大きく、測定誤差がきわめて大き
くなってしまうといった問題があった。
【0004】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、安価でかつ簡素に位置決めができるプラス
チックレンズのゲートカット相対位置決め装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のプラスチックレ
ンズのゲートカット相対位置決め装置は、例えば、図1
に示すように、レンズ系をθ(θ:レンズのトップ側の
レンズガードの外形角以下の角度)だけ傾けて固定する
レンズ及びランナー押え用治具3と、この治具3を設置
する微動可能な一軸ステージ4と、垂直方向に対し2θ
の角度から可視光半導体レーザ光(コリメート光)をレ
ンズのわく部上面に当てる可視光半導体レーザユニット
5と、及び、垂直方向に進む反射光に刃が当たり、かつ
この反射光に平行となるようにティルトを調整したカッ
ター6とを有し、垂直方向への反射光が消失する位置を
相対位置の水平方向の基準位置とし、この位置より所定
の距離だけ水平方向に離れた位置を、レンズ系へのカッ
ターの進入位置とするものである。
【0006】
【作用】本発明によれば、レンズ系をθ(θ:レンズの
トップ側のレンズガードの外形角以下の角度)だけ傾け
て固定するレンズ及びランナー押え用治具3と、この治
具3を設置する微動可能な一軸ステージ4と、垂直方向
に対し2θの角度から可視光半導体レーザ光(コリメー
ト光)をレンズのわく部上面に当てる可視光半導体レー
ザユニット5と、及び、垂直方向に進む反射光に刃が当
たり、かつこの反射光に平行となるようにティルトを調
整したカッター6とを有し、垂直方向への反射光が消失
する位置を相対位置の水平方向の基準位置とし、この位
置より所定の距離だけ水平方向に離れた位置を、レンズ
系へのカッターの進入位置とすることにより、安価でか
つ簡素に位置決めができるプラスチックレンズのゲート
カット相対位置決め装置を提供することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明のプラスチックレンズのゲート
カット相対位置決め装置の一実施例について図1〜図4
を参照して説明する。
【0008】まず、CD用プラスチックレンズ(図4参
照)は、射出成形により、図3のような形状で取り出さ
れるが、このときにレンズ部分とランナー、ゲート部分
を切断し、後行程(反射防止膜のコーティング、アニー
ルなど)を行なう。
【0009】この切断は、一般にゲートカットと呼ばれ
ものである。従来、このゲートカットは、レーザ溶融切
断法などが行なわれてきたが、この方法では、システム
全体のコストが高いこと、レーザ光の熱によるレンズ性
能への影響があるなど問題もあった。これを解消する方
法としては、超音波カッターによるゲートの斜めカット
法がある(図6参照)。この方法では、低コストである
こと、切断の際の要素がカッターによる切断と熱による
溶融の2本だてで、後者の比重が少ないためレンズ性能
の劣化がほとんどないことなどの利点がある。しかし一
方、問題点として、カッターでレンズの基準面を切ると
バリが生じるために、レンズへのカッターの進入位置を
十分に検討する必要がある。すなわち、基準面は、切ら
ず、かつゲートをすべて切り落とすための条件が出せる
程度の精度で、レンズとカッターの相対位置を決めなけ
ればならない。本例は、これを可能にした簡素かつ安価
な測定装置である。
【0010】測定系は、図1に示すように、可視光半導
体レーザ(λ=670nm程度)ユニット、プラスチッ
クレンズ、レンズ及びランナー押え用治具、及び微動可
能な一軸ステージからなる。レンズのトップ側の外形角
(内製レンズは10度)と同じ角度だけレンズ系(レン
ズ及びランナー部)全体を傾けられる治具に対し、同図
に示すような位置関係から、レーザ光を照射する(レン
ズのわく部に向かって)。レンズのわく部上面に当たっ
たレーザ光は、垂直方向へ反射するが、レンズ系をx方
向(+方向)に移動させると同図のようにx=0の点を
過ぎた地点以降において、光は垂直方向に進まなくなる
ので、これにより、刃のレンズへの進入の最内点(0点
と呼ぶことにする)を決めることができる(誤差は、ビ
ームのスポットサイズ内におさまる)。なお、θは、レ
ンズガードの外形角の角度以下の場合も上述と同様に行
なうことができる。
【0011】この0点で、レンズ系を固定し、そのとき
の垂直方向への反射光にカッターの刃が当たり、かつ平
行となるように、刃の位置及びティルトを調整する。こ
こでの誤差もレーザ光のスポットサイズ内である。
【0012】ゲートをカットする切断位置xは、図2に
示すように、x=(l0−dtanθ)cosθで与え
られるから、この量だけ、レンズ系を−方向に移動させ
ることにより適切なレンズからの相対位置を決めること
ができる。
【0013】この測定系では、使用するレーザ光のスポ
ットサイズにより、位置決め精度が決まる(治具、ステ
ージの精度は10μm以内ゆえ十分小さい)。現在、入
手可能なレーザユニットとしては、λ=670nmの可
視光半導体レーザユニットで、ユニットの出射点から距
離30mmのところで、スポット径が100μm程度
(ひろがり角約0.2deg)のものがある(例えば、
キーエンス製レーザ変位計などに既に使用されてい
る)。レーザユニットからの距離を10mm程度とする
と、スポットサイズは30μm強のビームが得られるの
で、この測定系としては、50μm(ピークツーピー
ク)程度の誤差内で測定が可能となる。ゲートカットの
位置決め範囲は、100μmの間くらいなので十分と言
える。また、レーザ光のプラスチックレンズ上での反射
率は、4%と小さいが、可視光であるためレーザの出力
が1mw程度の出力があれば十分直視できる(通常レー
ザの出力は数〜10mw程度)。
【0014】以上のことから、本例によれば、レンズ系
をθ(θ:レンズのトップ側のレンズガードの外形角以
下の角度)だけ傾けて固定するレンズ及びランナー押え
用治具3と、この治具3を設置する微動可能な一軸ステ
ージ4と、垂直方向に対し2θの角度から可視光半導体
レーザ光(コリメート光)をレンズのわく部上面に当て
る可視光半導体レーザユニット5と、及び、垂直方向に
進む反射光に刃が当たり、かつこの反射光に平行となる
ようにティルトを調整したカッター6とを有し、垂直方
向への反射光が消失する位置を相対位置の水平方向の基
準位置とし、この位置より所定の距離だけ水平方向に離
れた位置を、レンズ系へのカッターの進入位置とするこ
とにより、安価でかつ簡素に位置決めができるプラスチ
ックレンズのゲートカット相対位置決め装置を提供する
ことができた。このため、ゲートカットの方法に超音波
カッターを用いた斜め切断法を利用することができるよ
うになった。このように超音波カッターを用いることに
より、レーザ光による溶融切断法よりも安価にゲートカ
ットが可能になり、また、レーザ法よりも格段に熱のレ
ンズ性能への影響を減少させることができた。また、可
視光半導体レーザを光源として用いているため、測定系
をコンパクトにできるとともに非接触で測定が可能とな
り、位置決めと同時にカッターのティルトも目視で補正
することができた。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
安価でかつ簡素に位置決めができるプラスチックレンズ
のゲートカット相対位置決め装置を提供することができ
る。このため、ゲートカットの方法に超音波カッターを
用いた斜め切断法を利用することができる。このように
超音波カッターを用いることにより、レーザ光による溶
融切断法よりも安価にゲートカットが可能になり、ま
た、レーザ法よりも格段に熱のレンズ性能への影響を減
少させることができる。また、可視光半導体レーザを光
源として用いているため、測定系をコンパクトにできる
とともに非接触で測定が可能となり、位置決めと同時に
カッターのティルトも目視で補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチックレンズのゲートカット相
対位置決め装置の例を示す構成図である。
【図2】本例の切断位置決定の例を示す線図である。
【図3】射出成形後のプラスチックレンズなどを示す線
図である。
【図4】プラスチックレンズの例を示す線図である。
【図5】ゲートをカットする切断位置の例を示す線図で
ある。
【図6】ゲートをカットする切断位置の例を示す線図で
ある。
【図7】従来の切断位置決定方法の例を示す線図であ
る。
【図8】従来の切断位置決定方法の例を示す線図であ
る。
【符号の説明】 1 レンズ 1a 基準面 1b レンズガード 1c わく部 1d トップ側 2 ランナー 3 レンズ及びランナー押え用治具 4 微動可能な一軸ステージ 5 可視光半導体レーザユニット(コリメート光) 6 カッター 7 ゲート
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ系をθ(θ:レンズのトップ側の
    レンズガードの外形角以下の角度)だけ傾けて固定する
    レンズ及びランナー押え用ジグと、このジグを設置する
    微動可能な一軸ステージと、垂直方向に対し2θの角度
    から可視光半導体レーザ光(コリメート光)をレンズの
    わく部上面に当てる可視光半導体レーザユニットと、及
    び、垂直方向に進む反射光に刃が当たり、かつこの反射
    光に平行となるようにティルトを調整したカッターとを
    有し、垂直方向への反射光が消失する位置を相対位置の
    水平方向の基準位置とし、この位置より所定の距離だけ
    水平方向に離れた位置を、レンズ系へのカッターの進入
    位置とすることを特徴とするプラスチックレンズのゲー
    トカット相対位置決め装置。
JP2536692A 1992-02-12 1992-02-12 プラスチックレンズのゲートカット相対位置決め装置 Pending JPH05220794A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010072631A (ja) * 2009-07-28 2010-04-02 Komatsulite Mfg Co Ltd プラスチックレンズの製造方法
CN103121275A (zh) * 2011-11-21 2013-05-29 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 剪切机定位基准及具有该定位基准的剪切装置
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