JPH0522053U - 吸上式静電ハンドスプレーガン - Google Patents

吸上式静電ハンドスプレーガン

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JPH0522053U
JPH0522053U JP9468791U JP9468791U JPH0522053U JP H0522053 U JPH0522053 U JP H0522053U JP 9468791 U JP9468791 U JP 9468791U JP 9468791 U JP9468791 U JP 9468791U JP H0522053 U JPH0522053 U JP H0522053U
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electrostatic
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明 河本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小物あるいは少量の塗装を静電塗装によって
行う場合に最適な、取扱性、操作性にすぐれた手持式の
スプレーガンを得る。 【構成】 静電ハンドスプレーガンの握り部の近くに塗
料容器を付けるため、容器の蓋を握り部本体に固定し
て、この蓋に塗料容器が着脱自在となる。容器内の塗料
は、絶縁性の塗料ホースによって霧化装置の塗料ノズル
近くに設けられた導入口より供給される。。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、静電気を利用し、塗料粒子の塗着効果を向上させる静電塗装を行 うスプレーガンで、特に少量の塗装を行う場合に用いられる塗料容器付の静電ハ ンドスプレーガンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
静電塗装用のスプレーガンは、霧化塗料粒子に与えられた静電気により、対極 の被塗物への塗着向上をはかり、塗料の節約、安全衛生、公害防止等に多くの効 果もたらすスプレーガンとしてすでに多くの方面で使用されている。 これらのスプレーガンは、一般的に生産工場での塗装が主であるために、塗料 をポンプあるいはその他の供給装置を用いてスプレーガンに圧送し、比較的多量 に塗装を行う場合に用いられてきている。したがって、ほとんどの場合塗料容器 を付ける構成になっていないし、付けられたとしても霧化装置部近くに設けられ た塗料供給部とハンドル部との間は、比較的長い絶縁性の胴部(バレル)を必要 とするために、重心位置が先端へ移行し、極めて使いにくい非実用的なものにな っていた。
【0003】 また、塗料容器を付属させた静電ガンの構成は、用途によって必要であり、近 年の高機能・高価格塗料の吹き付けにおいては、従来以上に塗料の節約が要求さ れ、少ない塗料を有効に使用するうえで要望が高い。しかし、これらを実用に供 するように具体化した例は無い。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前述の如く、従来示された技術の範囲では、塗料容器を付属した静電ガンは概 念的なものであり、実用的には解決すべき問題が多く残されている。すなわち、 ハンドガンの場合、手で操作、塗装作業を行う以上、使いやすさが重要であり、 それが塗膜の仕上りに影響することも明らかなことである。ところが一般に、従 来のスプレーガン全般を含め、塗料容器はガン先端の霧化部に近く設け、塗料通 路を短くしているため、重心が先端にかかることになる。静電ガンの場合、霧化 部と接地電位となる操作部とは高電圧の沿面放電を防ぐために必要な絶縁距離を 維持する絶縁胴部(バレル)を有しているため、前記重心位置は、より先端に強 くかかることになって全く使いにくい静電ガンとなってしまう。このため塗料容 器の取付位置を特定し、かつその位置から先端の霧化装置部へ支障なく塗料を供 給することが必要とされる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は以上の問題点を解決し、実用的に完成された静電スプレーガンを得る ため、導電材からなり接地電位に維持される握り部と、握り部上部前方に接続さ れて前方に延出する絶縁材から成るバレルと、該バレルの前端に高電位となる電 極を含む霧化装置を有する手持式静電ガンにおいて、握り本体の近傍に塗料容器 蓋を固定し、該蓋に着脱自在の容器を設け、該容器内と、前記バレル前端に設け られ霧化装置に連通する塗料導入口とを絶縁性塗料ホースで接続したものである 。
【0006】
【作用】
これによって塗料容器は、握り位置に限りなく近い下方に位置することで、ス プレーガンを持った時手指にかかる力は最小限でおさえられ、操作性を損なわれ ることが少ない。そして塗料は、耐溶剤性、絶縁性の塗料ホースにより、スプレ ーガン先端に設けられた霧化装置の塗料ノズル近傍に設けた塗料導入孔へ供給さ れる。霧化装置部で高電圧のかけられた塗料は、塗料容器内と連通する他には外 部との気密が保たれ、高電圧の不用な放電をさけることができる。
【0007】
【実施例】
図1は本考案の一実施例を示す静電ガンの断面図である。 これらの図面に示す如く静電ガンは、霧化装置1、バレル2、握り本体3、塗料 容器4を備え、既に公知の静電ガンと基本構造は同様である。 すなわち、握り本体3は導電性の金属で形成され、下部に吹付空気用空気取入 口31が設けられ、空気ホース32が、また霧化装置1の先端に設けられた荷電 電極11に高電圧を荷電するための高電圧ケーブル33が取り付けられている。 空気取入口31から導入された圧縮空気は、握り本体3上部の空気弁34を介 し、空気通路35、36を通ってスプレーガン先端の霧化装置1に送られる。 また高電圧ケーブル33は、握り本体3を通り抜け(図示せず)、バレル2内 に挿入され、バレル2の前方に装着されている高抵抗の後端と接触導通されてい る。高抵抗の先端は、更に導電部材を通し、前記電極11に電気的に接続され、 高電圧が荷電される。
【0008】 前述の如くバレル2は絶縁材として一般には合成樹脂製であり、金属製の握り 本体3とは、カバーリング22によって着脱自在に構成されている。バレル2の 後端に嵌め込まれたガイドリング23には、握り本体3からの空気通路、ニード ル弁、高電圧ケーブルをそれぞれガイドし、かつ気密を保持するためのガイド孔 が設けられている。但し、高電圧ケーブルの部分は図示してない。 またバレル2の先端は、塗料ノズル12が取り付けられ、さらにカバー13に よって空気キャップ14がこれも着脱自在に取り付けられている。これらの一般 的な構成は、他の静電スプレーガンでも採用されているものである。
【0009】 本考案の特徴は、握り本体3のハンドル部37を握った時、手指が邪魔されな い最小限の空間を残し、塗料容器4が取り付くように取付ステー41を介し、蓋 42が固定される。蓋42には空気抜き孔43があけられ、さらに直接塗料が洩 れることのないよう空気孔位置を離した遮板44、キャップ45がとりつけられ ている。 塗料容器4内部と塗料ノズル12の内部とは、蓋42を貫通して塗料ホース4 6が、バレル2の先端近くに設けた塗料導入口24に延び、ジョイント25によ って気密に接続されている。これらの容器4、蓋42、遮板44、キャップ45 及び塗料ホース46、ジョイント25の塗料通路にあたる部分は絶縁性の樹脂で 作られている。 塗料導入口24は、塗料ノズル12の内部に通じ、ニードル弁26の後退によ って開口するノズル口より噴出する。この種のスプレーガンは、吹付空気の噴出 による吸引力により塗料を吸い上げ、噴霧化するもので、霧化装置としてはエア ースプレーガンとして知られている構成である。
【0010】
【考案の効果】
実施例の説明で理解されるように、本考案によれば、静電スプレーガンに塗料 容器を付属させたことにより、少量の塗料を用いて効率の良い塗装が可能であり 、従来の圧送式の静電ガンのようにポンプ、塗料ホースを用いて塗装する場合に 比べ、はるかに少ない塗料ですみ、しかも無駄なく塗料を使い切ることができる ため、必要最小限の塗料を用意すればよく、とくに少量しか使用せず、高価な塗 料の場合に顕著な効果があげられる。
【0011】 また塗料容器の取付位置を握り部に近く設けたことにより、手にかかる重量は 最小限におさえられ操作性を損なわれることがなく、疲れを軽減することができ る。しかも、塗料は絶縁性の通路をもって霧化装置部に供給される構成としてい ることで、静電気のリーク、放電を防ぎ、良好な静電塗装を可能とし、小物、少 量の静電塗装のスプレーガンとして最小限の塗料で有効に使用することができる ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す静電スプレーガンの断
面図。
【符号の説明】
1 霧化装置 2 バレル 3 握り本体 4 塗料容器 12 塗料ノズル 41 取付ステー 42 蓋 46 塗料ホース

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電材からなり接地電位に維持される握
    り部と、握り部上部前方に接続されて前方に延出する絶
    縁材から成るバレルと、該バレルの前端に高電位となる
    電極を含む霧化装置を有する手持式静電ガンにおいて、
    握り本体の近傍に塗料容器蓋を固定し、該蓋に着脱自在
    の容器を設け、該容器内と、前記バレル前端に設けられ
    霧化装置に連通する塗料導入口とを絶縁性塗料ホースで
    接続してなる静電スプレーガン。
JP1991094687U 1991-09-04 1991-09-04 吸上式静電ハンドスプレ―ガン Expired - Lifetime JP2502575Y2 (ja)

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JPH0522053U true JPH0522053U (ja) 1993-03-23
JP2502575Y2 JP2502575Y2 (ja) 1996-06-26

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012011298A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Anest Iwata Corp 対向電極を設けた静電塗装用スプレーガン
KR20210015213A (ko) * 2019-08-01 2021-02-10 유현명 스팀 해빙기

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62294457A (ja) * 1986-04-04 1987-12-21 ヴア−グナ−・インタ−ナシヨナル・アクチエンゲゼルシヤフト 静電式粉末噴射ガン
JPH01123650A (ja) * 1987-10-30 1989-05-16 Devilbiss Co:The 吹付け器の塗料容器・蓋組立体

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JP2502575Y2 (ja) 1996-06-26

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