JPH05219930A - シガレット製造機における巻たばこの巻径制御装置 - Google Patents

シガレット製造機における巻たばこの巻径制御装置

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JPH05219930A
JPH05219930A JP4026550A JP2655092A JPH05219930A JP H05219930 A JPH05219930 A JP H05219930A JP 4026550 A JP4026550 A JP 4026550A JP 2655092 A JP2655092 A JP 2655092A JP H05219930 A JPH05219930 A JP H05219930A
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    • A24C5/34Examining cigarettes or the rod, e.g. for regulating the feeding of tobacco; Removing defective cigarettes
    • A24C5/3412Examining cigarettes or the rod, e.g. for regulating the feeding of tobacco; Removing defective cigarettes by means of light, radiation or electrostatic fields
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻たばこの巻径を正確に測定して、巻径を許
容範囲内に自動的調整可能とするシガレット製造機の巻
たばこの巻径制御装置を提供することにある。 【構成】 巻たばこの巻径制御装置は、巻たばこの成形
ベース30に対し、第2上側成形ガイド46を接離する
方向に変位自在に支持するブラケット56及びヒンジピ
ン54と、第2上側成形ガイド46を回動変位させて、
巻たばこの直径を調整する駆動機構73のパルスモータ
76と、成形後の巻たばこの巻径を互いに直交する2方
向から測定する水平幅センサ156及び垂直幅センサ1
58と、これら幅センサにて測定した巻径の平均値が許
容範囲内に収まるように、パルスモータ76の駆動を制
御するCPU180とを備えて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シガレット製造機に
て巻たばこが成形されるとき、その直径を制御するため
のシガレット製造機における巻たばこの巻径制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種のシガレット製造機は、巻紙を一
方向に走行させる過程において、この巻紙に刻みたばこ
を連続的に包み込みながら、棒状の巻たばこを先ず成形
し、この後、巻たばこを所定の長さ毎に切断して、個々
のシガレットを得るようになっている。
【0003】更に、巻たばこの成形に関して詳述すれ
ば、刻みたばこが載置された巻紙は、下側成形ガイドに
案内されながら走行する過程で、先ずU字形に曲成さ
れ、この後、一対の上側成形ガイドにより、巻紙の両側
縁が上方から順次円弧状に互いに重ね合うように夫々曲
成されることで、棒状の巻たばこが成形される。また、
巻紙の両側縁において、後から曲成される側縁には、そ
の曲成前に糊が塗布されており、これにより、巻紙の両
側縁が重ね合わされると同時に、これら両側縁は互いに
接着されることになる。従って、成形後の巻たばこが下
側成形ガイドと上側成形ガイドを通過して抜け出た後に
あっても、巻たばこは、その棒状状態を維持可能とな
る。
【0004】ところで、上述したように巻たばこは、そ
の巻紙の走行過程において、連続的に成形されるもので
あるから、ガニチャテープの摩耗や巻紙上の刻みたばこ
の物性等により、巻たばこの直径、いわゆる巻径は変動
し易く、この変動はある程度避けられないものとなる。
しかしながら、巻たばこの巻径が許容範囲以上に大きく
なると、巻紙における両側縁のラップ巾が少なくなり過
ぎ、このラップ巾に糊付け不良が発生する不具合があ
る。
【0005】また、シガレットの製造後、このシガレッ
トとフィルタプラグとをチップペーパにより接続してフ
ィルタ付きシガレットを得る場合にあっては、シガレッ
トすなわち巻たばこにおける巻径の変動は、チップペー
パの巻き付けに悪影響を及ぼすこととなる。つまり、巻
径が小さくなり過ぎると、フィルタプラグとシガレット
との間の直径差に起因して、チップペーパとシガレット
との間に隙間が発生してしまうことになる。このような
隙間が存在していると、喫煙時、喫煙者の口内にフィル
タプラグを通過して流入する空気量が不所望に増加する
から、たばこの煙中成分が変化し、その喫味に悪影響を
与えることになる。
【0006】逆に、巻径が大きくなり過ぎると、シガレ
ットの切り口からの刻みたばこの先落や、シガレット自
体に歪等の変形を招き易く、製品としての外観が損なわ
れる不具合がある。更に、フィルタプラグとシガレット
の直径差が大きいと、チップペーパにも、その巻き付け
不良が発生し易く、この場合、チップペーパにしわが生
じて、その外観が大きく損なわれてしまうことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したような事情か
ら、従来、オペレータは、シガレット製造機の運転中、
巻たばこのラップ巾を目視し、そのラップ巾が基準巾か
ら外れたような場合には、前述した上側成形ガイド、す
なわち、巻紙の他方の側縁を曲成するための上側成形ガ
イドを手動により操作して、その位置を調整し、これに
より、巻たばこの巻径を許容範囲内に収めるようにして
いる。
【0008】しかしながら、巻たばこにおけるラップ巾
の目視検査は、巻たばこ自体が高速で走行しており、ま
た、その走行中の巻たばこに振れが加わるため、そのラ
ップ巾を正確に目視検査するのは非常に困難である。し
かも、上側成形ガイドの位置調整を手動で行っているた
め、その位置調整がオペレータの熟練度に大きな影響を
受けることにもなる。
【0009】それ故、巻たばこの巻径を自動的に制御可
能とする装置の開発が望まれているが、この種の装置の
開発には、先ず、巻たばこの巻径を正確に測定する必要
がある。しかしながら、前述したように巻たばこには、
その走行中に振れが発生するから、その巻径の測定は非
常に困難であった。この発明は、上述した事情に基づい
てなされたもので、その目的とするところは、巻たばこ
の巻径を正確に測定し、その測定結果に基づき、巻径を
許容範囲内に自動的に調整可能とするシガレット製造機
における巻たばこの巻径制御装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、巻紙を刻み
たばこと共に一方向に連続して走行させる走行経路と、
この走行経路の途中に配置され、刻みたばこが巻紙と共
に通過するとき、巻紙の両側縁を持ち上げるよう曲成し
ていき、この巻紙をU字形に成形する下側成形ガイド
と、下側成形ガイドの上方に配置され、U字形の巻紙の
一方の側縁を刻みたばこに向け、上方から押え込むよう
にして円弧形に曲成していく第1上側成形ガイドと、こ
の第1上側成形ガイドよりも下流側で且つ下側成形ガイ
ドの上方に配置され、糊付けされた巻紙の他方の側縁
を、上方から一方の側縁に重ね合わせるように円弧形に
曲成していき、これにより、巻紙の両側縁を相互に糊付
けして、刻みたばこが巻紙に包み込まれた棒状の巻たば
こを成形する第2上側成形ガイドと、成形された巻たば
こを個々のシガレットに切断する切断装置とを備えたシ
ガレット製造機において、この発明の巻たばの巻径制御
装置は、前記下側成形ガイドに対し、第2上側成形ガイ
ドを接離する方向に変位自在に支持するガイド支持手段
と、このガイド支持手段を介し、第2上側成形ガイドを
変位させて、巻たばこの直径を調整する駆動手段と、前
記第2上側成形ガイドと切断装置との間に配置され、巻
たばこに対し互いに直交する2方向からみた巻たばこの
直径を光学的に測定する一対の直径センサと、これら直
径センサからのセンサ信号に基づき、巻たばこの平均直
径を算出し、この平均直径が許容範囲に収まるように、
駆動手段の作動を制御する制御手段とを備えて構成され
ている。
【0011】
【作用】この発明の巻たばこの巻径制御装置によれば、
巻たばこが連続的に製造されるとき、この巻たばこの巻
径は、一対の直径センサにより、互いに直交する2方向
から光学的に測定され、その測定結果の平均値をとるこ
とで、巻たばこの実質的な巻径が求められる。このよう
にして測定された平均巻径は、次に、制御手段に与えら
れ、この制御手段では、平均巻径が許容範囲に収まるよ
うに駆動手段の作動を制御し、これにより、ガイド支持
手段を介して、第2上側成形ガイドの位置調整が実施さ
れ、この結果、実際に成形される巻たばこの巻径が制御
されることになる。
【0012】
【実施例】図1を参照すると、シガレット製造機いわゆ
る巻上機の正面図が示されており、また、図2には、巻
上機の機能上の構成が概略的に示されている。巻上機
は、刻みたばこTの供給セクション2を備えており、こ
の供給セクション2の供給ドラム4は、刻みたばこTを
チムニ6に向けて供給し、このチムニ6は、刻みたばこ
Tを一定の供給速度で、その上方のコンベアユニット8
に供給する。このコンベアユニット8内には、そのベル
トの全面に多数の孔を有した金属製のコンベアベルト1
0が配置されており、従って、コンベアベルト8に供給
された刻みたばこTは、コンベアベルト10の下面に吸
着保持され、そして、コンベアベルト10の走行に伴
い、図1及び図2でみて、左方に搬送される。
【0013】上述した刻みたばこTの搬送過程におい
て、コンベアベルト10に層状にして吸着保持されてい
る刻みたばこTは、トリミング装置12(図2参照)に
より、適切な厚みに調整され、これにより、一定量の刻
みたばこTが巻管セクション16に供給される。具体的
には、トリミング装置12は、回転駆動されるトリミン
グディスク18を備えており、このトリミングディスク
18により、コンベアベルト10の下面に吸着保持され
た余分な刻みたばこTが掻き落とされることで、刻みた
ばこTの供給量が調量されることになる。
【0014】巻管セクション16において、刻みたばこ
Tは、布製のガニチャテープ20に重ね合わされた巻紙
22上に移し変えられ、そして、この巻紙22は、ガニ
チャテープ20の走行に伴って、図示しない巻紙ロール
から繰り出されるようになっている。ガニチャテープ2
0は、図示されているように多数のローラを介して掛け
回されているが、これらローラのうちで、一対のローラ
24,26間のガニチャテープ20が巻管セクション1
6を貫通するようにして水平に延びている。
【0015】また、ガニチャテープ20は、駆動ドラム
28にも掛け回されており、この駆動ドラム28が図示
しない回転駆動源により一方向に回転されることで、ガ
ニチャテープ20は図2中矢印方向に走行される。従っ
て、ガニチャテープ20が走行されると、このガニチャ
テープ20上に重ね合わされている巻紙22は、刻みた
ばこTと共に一方向に走行されて、前記巻管セクション
16に進入する。
【0016】巻管セクション16において、巻紙22の
走行路は、図3乃至図6に示されるように変化し、これ
により、巻紙22に刻みたばこTが包み込まれていくこ
とで、棒状の巻たばこTWが連続的に成形されることに
なる。すなわち、巻管セクション16は、長尺なプレー
トからなる成形ベース30を備えており、この成形ベー
ス30は、巻紙22すなわちガニチャテープ20の走行
方向に水平に延びている。巻紙22の走行方向でみて、
上流側に位置する成形ベース30の上面は、図3に示す
如く平坦面となっており、従って、この平坦面に摺接し
ながら、ガニチャテープ20は巻紙22と共に走行す
る。
【0017】成形ベース30の上面には、この後、凹み
(図示しない)が形成されており、この凹みは、ガニチ
ャテープ20の走行方向でみて下流側に進むに従い徐々
に断面半円形をなした走行ガイド溝32(図4参照)に
収束するような形状となっている。また、図4に示され
ているように、成形ベース30の上面には、前記凹みの
両側縁に沿うようにして一対の側縁ガイド34が配置さ
れている。従って、これら側縁ガイド34の互い対向す
るガイド面36の間隔もまたガイド溝32に収束するよ
うに減少しており、しかも、一対のガイド面36は、こ
れらの間隔が上方に向かって拡開するような傾斜面とな
っている。
【0018】ガニチャテープ20の走行に伴い、刻みた
ばこTと共に巻紙22が上述した凹み及び側縁ガイド3
4に進入して案内されると、巻紙22の両側縁は、図4
に示す如く持ち上げられるようにして成形され、そし
て、巻紙22が走行ガイド溝32に進入すると、巻紙2
2はU字形に曲線されることになる。従って、成形ベー
ス30と一対の側縁ガイド34は、巻紙22の下側成形
ガイドを構成するものとなっている。
【0019】なお、ガニチャテープ20は、走行ガイド
溝32の円弧長とほぼ同一の巾寸法を有しており、ま
た、走行ガイド溝32は、この後、成形ベース30の下
流端まで延びている。成形ベース30の上面には、前述
した一対の側縁ガイド34の下流側に位置し、且つ、走
行ガイド溝32の一方の開口縁に沿って延びる第1上側
成形ガイド36が配置されている。この第1上側成形ガ
イド36は、図5に示されているように、走行ガイド溝
32を上方から覆うような突出縁部38を有しており、
この突出縁部38の下面には、走行ガイド溝32に対向
して延びる円弧溝40が形成されている。この円弧溝4
0は、図示しないけれども、その上流側に向かって拡開
するような形状、すなわち、半割の漏斗状をなしてい
る。
【0020】また、突出縁部38における上流側の縁も
また、図示していないけれども斜めに切欠かれたガイド
縁となっている。従って、U字形に曲成された巻紙22
が第1上側成形ガイド36を通過する際、巻紙22の一
方の側縁は、突出縁部38のガイド縁に案内されなが
ら、その円弧溝40に押さえ込まれていくことで、円弧
形に曲成されることになる。ここで、図5には、巻紙2
2の一方の側縁を明示していないけれども、この一方の
側縁は、円弧溝40の頂部を僅かに越えた位置まで延び
ていることに留意すべきである。
【0021】このようにして巻紙22の一方の側縁が曲
成された後、巻紙22の他方の側縁には、糊付け器42
(図2参照)により、糊が塗布される。具体的には、糊
付け器42は、図5中、2点鎖線で示されている糊付け
ディスク44を備えており、この糊付けディスク44が
巻紙22の他方の側縁に転接することで、この側縁に所
定量の糊を塗布可能となっている。
【0022】更に、成形ベース30の上面には、第1上
側成形ガイド36の下流側に位置し、この第1上側成形
ガイド36に続くようにして、第2上側成形ガイド46
が配置されている。この第2上側成形ガイド46は、第
1上側成形ガイド36とは異なり、走行ガイド溝32の
他方の開口縁に沿って配置されている。この第2上側成
形ガイド46は、第1上側成形ガイド36の場合と同様
に、走行ガイド溝32を上方から覆うような突出縁部4
8を有しており、この突出縁部48の下面には、走行ガ
イド溝32に対向して延びる円弧溝50が形成されてい
る。この円弧溝50もまた円弧溝40と同様に半割の漏
斗形状をなしており、また、この突出縁部48に関して
も、その上流側の縁は、図示しないが斜めに切欠かれた
ガイド縁となっている。
【0023】従って、図5に示したよう状態から巻紙2
2が第2上側成形ガイド46を通過しようとすると、巻
紙22の他方の側縁は、突出縁部48の前述したガイド
縁に案内されながら、その円弧溝50に押さえ込まれる
ようにして、円弧形に曲成され、このとき、巻紙22の
他方の側縁は既に曲成されている一方の側縁に重ね合わ
されて、この一方の側縁に接着されることになる。従っ
て、巻紙22が第2上側成形ガイド46を通過していく
ことで、図7に示されているように棒状の巻たばこTW
が連続的に成形されることとなる。
【0024】この実施例の場合、図6中矢印で示す如
く、第2上側成形ガイド46は、成形ベース30に対し
て接離する方向、すなわち、上下方向に変位可能に支持
されている。従って、走行ガイド溝32と第2上側成形
ガイド46の円弧溝50とで規定される巻たばこTWの
成形通路の内径は、第2上側成形ガイド46の位置が変
位されることによって可変され、これにより、成形され
る巻たばこWの直径つまり、その巻径を調整することが
できる。なお、このようにして巻径が調整されると、図
7に示されているように巻たばこTWにおいて、その巻
紙22の両側縁のラップ巾Wが同時に調整されることは
いうまでもない。
【0025】第2上側成形ガイド46を上下方向に変位
可能とするための支持手段並びにその駆動手段は、図8
及び図9に詳図されており、以下には、これら支持手段
及び駆動手段について説明する。第2上側成形ガイド4
6において、前述した突出縁部48と反対側の側面から
は一対のラグ52が突出されている。これらラグ52
は、図9に示されているよに、巻紙22すなわち巻たば
こTWの走行方向に離間し、そして、ヒンジピン54を
介して対応するブラケット56に回転自在に支持されて
いる。従って、第2上側成形ガイド46は、ヒンジピン
54を中心として上下方向に回動自在となっている。
【0026】各ブラケット56は、成形ベース30のサ
ポート台58に固定して取り付けられており、また、こ
のサポート台58は、巻上機の基台60に取り付けられ
ている。そして、第2上側成形ガイド46の上面には、
駆動プレート68が取り付けられており、この駆動プレ
ート68からは、駆動アーム70が一体にして突出され
ている。この駆動アーム70には、グリップ72が取り
付けられており、駆動アーム70の先端は、駆動手段つ
まり駆動機構73に接続されている。
【0027】駆動機構73は、基台60に固定されたギ
ヤハウジング74を備えており、このギヤハウジング7
4の下面には、正逆回転可能なパルスモータ76が取り
付けられている。パルスモータ76は、ギヤハウジング
74内に突出する出力軸78を有し、この出力軸78に
は、キー80を介して出力ギヤ82が取り付けられてい
る。
【0028】一方、ギヤハウジング74の上面には、ス
クリューハウジング84が固定して取り付けられてお
り、このスクリューハウジング84内には、上端が開口
したシリンダ穴が形成されている。スクリューハウジン
グ84には、そのシリンダ穴の底壁を貫通して、段付き
のスクリューシャフト86が挿通されている。すなわ
ち、スクリューシヤフト86は、大径部と小径部に異な
るねじ部を有したもので、その大径部がスクリューハウ
ジング84にねじ込まれている。従って、スクリューシ
ャフト86の下端は、ギヤハウジング74内に突出され
ている。スクリューシャフト86の下端には、駆動ギヤ
88が取り付けられており、この駆動ギヤ88は、前述
したパルスモータ76の出力ギヤ82に噛合されてい
る。
【0029】また、スクリューハウジング84のシリン
ダ穴には、昇降筒90が摺動自在に嵌合されており、ス
クリューシャフト86の上部の小径部は、昇降筒90を
貫通して、この昇降筒90にねじ込まれている。昇降筒
90の下面には、スクリューシャフト86の大径部より
も大径の穴が形成されており、その外周面には軸方向に
延びる溝92が形成されている。この溝92には、スト
ッパキー94が嵌合されており、このストッパキー94
は、スクリューハウジング84に固定されている。従っ
て、昇降筒90は、ストッパキー94により、その軸回
りの回転が阻止された状態にある。
【0030】昇降筒90の上端には、突片96が一体に
形成されている。この突片96は、第2上側成形ガイド
46側の駆動アーム70に向かって突出しており、この
突片96には、駆動アーム70の先端を下方から支持す
るパッド98が取り付けられている。また、昇降筒90
の上端には、クランプブラケット100が固定して取り
付けられており、このクランプブラケット100には、
クランプレバー102の下端がヒンジピン104を介し
て回動自在に立設されている。クランプレバー102
は、図9を参照すればより明かなように、音叉を逆さに
したような二股形状となっており、その上端には、グリ
ップ106が取り付けられている。
【0031】クランプレバー102内には、トグルリン
ク108が配置されており、このトグルリンク108の
上端は、ヒンジピン110を介してクランプレバー10
2に回動自在に取り付けられている。クランプレバー1
02の下部には、クランプアーム112が貫通して配置
されている。このクランプアーム112の一端側は、前
述した駆動アーム70に向かって延びており、その一端
部には、セットねじ114がねじ込まれている。このセ
ットねじ114は、前述した突片96のパッド98と協
働して、駆動アーム70の先端部を挟持している。一
方、クランプアーム112の他端側は二股形状をなし、
前述したトグルリンク108の下端部を両側から挟むよ
うにしてクランプレバー102を貫通した後、下方に向
けて屈曲されている。クランプアーム112の二股の部
位は、一方において、トグルリンク108の下端にヒン
ジピン116を介して回動自在に取り付けられており、
他方においては、前述したクランプブラケット100か
ら一体に延びる尾部118にヒンジピン120を介して
回動自在に連結されている。
【0032】従って、図8に示してあるように、クラン
プレバー102が垂直に立設された状態にあるとき、駆
動アーム70の先端部は、パッド98とクランプアーム
112のセットねじ114との間に所定の押圧力で挟持
されているが、クランプレバー102が図8中矢印X方
向に回動されると、クランプアーム112もまた、ヒン
ジピン120を中心として同じく矢印X方向に回動し、
これにより、駆動アーム70の挟持を解除することがで
きる。
【0033】一方、上述した駆動機構73によれば、パ
ルスモータ76が駆動され、そして、その出力ギヤ82
の回転が駆動ギヤ88を介してスクリューシャフト86
に伝達されると、このスクリューシャフト86もまた回
転され、この回転は、スクリューシャフト86をスクリ
ューハンジング84に対して昇降させる。このようにし
てスクリューシャフト86が回転しながら昇降すると、
このスクリューシャフト86の回転に伴い、昇降筒90
もまた同時に昇降することになり、駆動アーム70は、
その先端が昇降筒90のパッド98とクランクアーム1
12のセットねじ114との間に挟持された状態のま
ま、前述したヒンジピン54を中心として図中矢印Y方
向に回動し、この結果、第2上側成形ガイド46もまた
同様に回動することで、成形ベース30に対する第2上
側成形ガイド46の位置が調整されることになる。
【0034】図2を再び参照すると、前述した第2上側
成形ガイド46の下流側には、一対の乾燥器122,1
24が順次配置されている。これら乾燥器122,12
4は、成形ベース30の直上に位置しており、これによ
り、第2上側成形ガイド46を通過した巻たばこTWが
乾燥器122,124の直下を走行するとき、巻たばこ
TWのラップ部分の糊が乾燥される。
【0035】前述したようにして糊付・乾燥処理された
巻たばこTWは、成形ベース30の走行ガイド溝32か
ら抜け出た後、巻上機の始動時に、巻たばこTWの送給
タイミングを自動調整するフィードインデフレクタ12
6を介して切断セクション128に移送され、この切断
セクション128にて、棒状の巻たばこTWは、一定寸
法に切断されて、個々のシガレットTSとなる。この
後、これらシガレットTSは、レール130に案内され
ながら順次送られ、そして、キッカー132によって次
工程に向けて供給されることになる。
【0036】前述した切断セクション128とフィード
インデフレクタ126との間には、切断セクション12
8側から、巻たばこTW内の刻みたばこの充填密度を測
定する密度測定セクション134及び巻たばこTWの巻
径を測定する巻径測定セクション136が配置されてい
る。密度測定セクション134には、図示しないけれど
も、巻たばこTWに向けて放射線を出射するスキャニン
グヘッドと、巻たばこTWを透過した放射線に基づき、
巻たばこTW内の刻みたばこTの充填密度を測定する測
定回路とが収容されており、この測定回路にて測定され
た刻みたばこTの充填密度は、前述したトリミング装置
12の作動を制御するために利用される。すなわち、測
定された充填密度が所定の許容範囲内に収まるように、
トリミング装置12におけるトリミングディスク18の
位置が制御され、これにより、巻紙22上への刻みたば
こTの供給量が調整される。
【0037】一方、前述した巻径測定セクション136
は、図10乃至図12に詳図されており、以下には、こ
の巻径測定セクション136について説明する。図10
に示されているように、巻径測定セクション136は、
ハウジング138を備えている。このハウジング138
は、フィードインデフレクタ126及び密度測定セクシ
ョン134に対向する面が夫々開口されており、これら
開口面の夫々は、カバー140,142により閉塞され
ている。
【0038】カバー140、142には、巻たばこTW
を導入する入口側マウスピース144及び巻たばこTW
を導出させる出口側マウスピース146が夫々取り付け
られている。更に、ハウジング138内には、区画壁1
48が形成されており、この区画壁148には、同じく
巻たばこTWの走行を案内する中間マウスピース150
が取り付けられている。従って、これら入口側、出口側
及び中間マウスピース144,146,150の夫々
は、巻たばこTWを通過可能とするパイプ部材からな
り、これらマウスピースは同軸上に配置されている。
【0039】更に、図11及び図12から明かなよう
に、入口側マウスピース144の内部通路は、その入口
端側の部位がフィードインデフレクタ126に向かって
徐々に拡径されており、しかも、入口側マウスピース1
44の入口端は、その上側部分が斜めに切欠かれてい
る。従って、成形された巻たばこTWは、入口側マウス
ピース144内に安定してなお且つ円滑に導かれ、そし
て、中間マウスピース150及び出口側マウスピース1
46内を通じて導出可能となっている。
【0040】前述した区画壁148は、巻たばこTWの
走行方向でみて、ハウジング138内を前後に2つのセ
ンサ収容室152,154に区画しており、これらセン
サ収容室152,154には、直径センサつまり水平幅
センサ156及び垂直幅センサ158が夫々収容されて
いる。水平幅センサ156は、コ字形をなしたケースを
有しており、このケースには、図11に示されているよ
うに、水平方向でみて互いに対向する投光部160及び
受光部162が夫々設けられている。投光部160から
は、例えばレーザ光が出射され、このレーザ光は、入口
側マウスピース144と中間マウスピース150との間
の間隙を通過して、受光部162に入射され、そして、
この受光部162に達したレーザ光に基づき、巻たばこ
TWの水平方向でみたその巻径すなわち水平幅が測定さ
れる。
【0041】図13を参照すれば、水平幅センサ156
の測定原理が示されており、この実施例の場合、投光部
160は、半導体レーザ素子164と、この半導体素子
164からのレーザ光を平行な光束として出射させるコ
リメートレンズ166とからなっており、一方、受光部
162は、イメージセンサ166からなっている。具体
的には、このイメージセンサ166は、多数のフォトダ
イオードを使用したリニアフォトダイオード・アレイか
ら構成されており、各フォトダイオードは、投光部16
0からのレーザ光を受光すると、受光電圧を出力するも
のとなっている。各フォトダイオードの受光電圧は、一
定の周期で走査されてパルス信号に変換され、このパル
ス信号からビデオ信号が作成されて、出力されることに
なる。
【0042】すなわち、図13に示されているように、
水平幅センサ156の投光部160と受光部162との
間を巻たばこTWが通過して走行すると、投光部160
から出射されたレーザ光束のうち、巻たばこTWにて遮
光される部分のレーザ光束は受光部162に到達するこ
とがないから、受光部162のイメージセンサ166に
おいては、遮光された部位に対応するフォトダイオード
からは受光電圧が出力されず、その他の部位のフォトダ
イオードからのみ受光電圧が出力されることになる。従
って、イメージセンサ166から出力されるビデオ信号
すなわちパルス信号でみて、その低レベルのビット数を
計数することにより、巻たばこTWにより遮光されたフ
ォトダイオードの数を求めることができ、そして、前述
したようにレーザ光束は平行であるから、求めたビット
数と各フォトダイオードの間隔とに基づき、レーザ光束
が遮光された幅、すなわち、巻たばこTWの水平幅、す
なわち、水平方向でみた巻たばこTWの巻径を測定する
ことができる。
【0043】一方、垂直幅センサ158は、前述した水
平幅センサ156と同様な構造及び測定原理を有するも
のであるが、この垂直幅センサ158は、その投光部1
60と受光部166とが鉛直方向に対向するようにして
配置されており、垂直幅センサ158の投光部160か
ら出射されたレーザ光束は、中間マウスピース150と
出口側マウスピース146との間の間隙を通過して、そ
の受光部162に到達するものとなっている。従って、
垂直幅センサ158は、鉛直方向でみた巻たばこの巻径
を測定することになる。
【0044】更に、この実施例の場合、図11及び図1
2に示されているように、中間マウスピース150内に
は、巻たばこTWの通過を許容する内部通路の他に、圧
縮空気の導入通路168,170が一対ずつ形成されて
いる。一方の導入通路168は、その一端が噴出口17
2に夫々接続されており、その他端側は供給ホース17
4を介して空圧源に接続されている。ここで、噴出口1
72は、中間マウスピース150の外周面に開口されて
おり、その軸線は水平幅センサ156の投光部160及
び受光部162に夫々向けられている。
【0045】また、他方の導入通路170もまた、その
一端が垂直幅センサ158の投光部160及び受光部1
62に夫々向けて開口した噴出口176に接続されてお
り、その他端は、供給ホース174を介して空圧源に接
続されている。なお、図示していないけれども、供給ホ
ース174の端部は二股に分かれており、その各々が対
応する導入通路に接続されている。
【0046】従って、中間マウスピース150に前述し
た噴出口172,176が備えられていれば、巻上機の
運転中、噴出口172,176から水平幅センサ156
及び垂直幅センサ158の投光部160及び受光部16
2の夫々に向けて圧縮空気を噴出することができ、これ
により、投光部160及び受光部162に塵等が付着し
ても、これを吹き飛ばして除去でき、水平幅センサ15
6及び垂直幅センサ158の測定精度が塵等によって悪
影響を受けることはない。
【0047】なお、センサ収容室152,154の底部
には、ダクト口153が開口されており、このダクト口
153は、図示しないけれども吸引ホースを介して負圧
源に接続されている。従って、各センサ156,158
の投光部160及び受光部162から除去された塵等が
再びこれら投光部160や受光部162に付着するのを
防止できるばかりでなく、そのハウジング138内に浮
遊する塵等をもハウジング138から効率良く排出する
ことが可能となる。
【0048】水平幅センサ156及び垂直幅センサ15
8にて測定された巻たばこTWの巻径は、前述した第2
上側成形ガイド46における駆動機構73、すなわち、
そのパルスモータ76の駆動制御に利用され、このパル
スモータ76の駆動制御回路は、図14に示されてい
る。水平幅センサ156及び垂直幅センサ158は、演
算回路178を介して中央演算ユニット(CPU)18
0に接続されている。演算回路178は、各センサから
のセンサ信号に基づき、前述したように巻たばこTWの
互いに直交する2方向からみた巻径DH,DVを算出し
て、これら巻径DH,DVをCPU180に供給する。ま
た、巻径DH,DVは、CPU180の他に、上位コンピ
ュータ182にも供給されており、この上位コンピュー
タ182は、例えば測定した巻径DH,DVを品質管理の
ためのデータとして利用する。
【0049】一方、CPU180には、巻径の目標値が
入力可能となっており、その内部では、その巻径目標値
DOと測定した巻径DH,DVとから、パルスモータ76
の駆動量が算出される。このモータ駆動量は、パルスモ
ータ76の駆動コントローラ184に供給され、この駆
動コントローラ184は、パルスモータ76の実駆動量
が算出されたモータ駆動量と一致するように、パルスモ
ータ76の駆動を制御する。
【0050】上述した巻径制御ルーチンは、図15乃至
図17のフローチャートに示されており、以下には、こ
のフローチャートを参照しながら、巻径制御ルーチンに
ついて説明する。先ず、ステップS1にて、巻径DH,
DV,DOが夫々読み込まれ、そして、巻径DH,DVか
ら、巻たばこTWの平均巻径DAが次式により算出される
(ステップS2)。
【0051】DA=(DH+DV)/2 上式に基づき、巻たばこTWの平均巻径DAを算出すれ
ば、例え、巻たばこTWの走行に振れが発生していた
り、巻たばこTWの断面形状が偏平であっても、その実
質的な巻径を正確に測定可能となる。次のステップS3
では、巻径目標値DOと平均巻径DAとの間の巻径偏差Δ
Dが次式により算出され、そして、巻径偏差ΔDに基づ
き、モータ駆動量Nが演算される(ステップS4)。
【0052】ΔD=DO−DA 具体的には、ステップS4では、図18に示したグラフ
に基づいて、巻径偏差ΔDに対応するモータ駆動量Nが
演算される。すなわち、図18のグラフから明かなよう
に、巻径偏差ΔDが正の大きな値をとる程、モータ駆動
量Nは、大きな正の値をとり、逆に巻径偏差ΔDが負の
大きな値をとる程、モータ駆動量Nもまた大きな負の値
をとることになる。
【0053】モータ駆動量Nが演算されると、次のステ
ップS5,S6では、平均巻径DAが最大許容巻径DMAX
よりも大きいか否か、また、平均巻径DAが最小許容巻
径DMINよりも小さいか否かが順次判別される。これら
判別結果が共に否(NO)となる状況にあっては、算出し
た平均巻径DAが許容範囲に収まっていると判断し、パ
ルスモータ76を駆動することなく、ステップS1に戻
って、以降のステップが繰り返して実施される。
【0054】しかしながら、ステップS5の判別結果が
正(YES)になると、この場合には、図16のステップ
S7に進み、このステップにて、演算したモータ駆動量
NがCPU180から、駆動コントローラ184に出力
され、これにより、パルスモータ76が実際に駆動され
る。この場合、ステップS5の判別結果が正となるよう
な状況では、巻径偏差ΔDは負の値をとるから、モータ
駆動量Nもまた負の値となり、パルスモータ76は、第
2上側成形ガイド46を成形ベース30に向けて回動変
位させる方向に回転される。この結果、第2上側成形ガ
イド46の円弧溝50と成形ベース30の走行ガイド溝
32との間で規定される巻たばこTWの成形通過断面積
が実質的に絞られるから、巻たばこTWの巻径は、その
巻径目標値DOに向けて減少されることになる。
【0055】モータ駆動量Nが出力された後、次のステ
ップSでは、モータ駆動量Nが下限値NMINよりも小さ
いか否かが判別される。ここでの判別結果が否の場合に
は、図15のステップS1に戻って、以降のステップが
繰り返して実施され、これに対し、ステップS8の判別
結果が正の場合には、次のステップS9にて、巻径が大
であることを示す異常信号が出力される。すなわち、図
18から明かなように、モータ駆動量Nが下限値NMIN
よりも小さくなる状況では、巻たばこTWの巻径が既に
許容範囲を越えて大きくなり過ぎていることを意味して
いるから、このような状況では直ちに異常信号を出力し
て、その異常をオペレータに報知するのが好ましいこと
になる。なお、図示のフローチャートでは、異常信号を
出力した後、ステップS1に戻るようになっているが、
ステップS9が実施された後にあっては、巻上機自体の
運転を直ちに停止するようにしてもよい。
【0056】一方、前述したステップS6の判別結果が
正になると、図17のステップS10に進み、このステ
ップにて、演算されたモータ駆動量Nが出力される。こ
の場合、ステップS6の判別結果が正となる状況では、
巻径偏差ΔDが正の値となっているから、ここでは、パ
ルスモータ76は、第2上側成形ガイド46を成形ベー
ス30から離間する方向に回動変位させるべく、前述し
た場合とも逆向きに回転され、これにより、巻たばこT
Wの巻径はその巻径目標値DOに向かって拡大されること
になる。
【0057】モータ駆動量Nが出力された後、次のステ
ップS11では、モータ駆動量Nが上限値NMAXよりも
大きいか否かが判別され、その判別結果が正の場合に
は、前述した理由と同様な理由から、次のステップS1
2にて、巻径が小であることを示す異常信号が出力さ
れ、ステップS1に戻る。なお、この場合にあっても、
異常信号が出力された後、巻上機の運転を停止するよう
にしてもよい。
【0058】上述した巻径制御ルーチンによれば、水平
幅センサ156及び垂直幅センサ158のセンサ信号か
ら測定した巻たばこTWの平均巻径DAがその許容範囲
(最大巻径DMAXと最小巻径DMINとの間)から外れる
と、パルスモータ76が所定の方向に駆動されることに
より、成形ベース30に対する第2上側成形ガイド46
の位置が調整され、これにより、巻たばこTWの巻径を
その許容範囲に自動的に収めることができ、従って、巻
上機にて製造される巻たばこTWすなわちシガレットの
巻径を安定させることができる。この結果、巻たばこT
Wにおける巻紙22のラップ部分に糊付け不良が発生す
ることもないし、しかも、この後、シガレットとフィル
タプラグとをチップペーパにより接続する際、このチッ
プペーパの巻き付け不良をも防止することができる。
【0059】この発明は、上述した一実施例に制約され
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、一
実施例では、第2上側成形ガイド46を回動可能に支持
し、その回動変位により、成形ベース30に対する位置
を調整するようにしてあるが、第2上側成形ガイド46
を鉛直方向に変位可能として、成形ベース30に対する
位置調整を行うようにしてもよい。
【0060】また、一実施例では、水平幅センサ156
と垂直幅センサ158とを同一のハウジング内に収容し
てあるが、これら水平幅センサ156及び垂直幅センサ
158のうちの一方を、前述した密度検出セクションの
下流側に配置するようにしてもよく、これら水平幅セン
サ156及び垂直幅センサ158の配置に関して特に制
約を受けるものではない。
【0061】更に、一実施例では、水平幅センサ156
及び垂直幅センサ158にて測定した巻径の単純平均か
ら、巻たばこTWの巻径を求めるようにしたが、平均巻
径DAの算出には種々の方法が考えられる。例えば、巻
たばこTWの成形プロセスを考慮し、各センサにて測定
した巻径に重みを付けて、その平均値を算出するように
してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の巻たば
この巻径制御装置によれば、巻たばこの走行を案内する
下側成形ガイドに対し、第2上側成形ガイドを接離する
方向に変位自在とする一方、第2上側成形ガイドを駆動
手段により変位させて、巻たばこの直径を調整可能と
し、そして、巻たばこの巻径を互いに直交する2方向か
ら一対の直径センサにより光学的に測定することによ
り、その測定結果の平均値から巻たばこの実質的な巻径
を求めて、この巻径が許容範囲内に収まるように、制御
手段を介して駆動手段の作動を制御するようにしてある
から、成形される巻たばこの巻径は、その許容範囲内に
常に安定してなおかつ自動的に収めることができ、この
結果、巻たばこにおける巻紙のラップ部分に糊付け不良
が発生することもないし、この後、シガレットにフィル
タプラグを接続する場合にあっても、チップペーパの巻
き付け不良を防止して、その品質の向上を図れる等の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】巻上機を示した正面図である。
【図2】巻上機の機能上の構成を示した概略図である。
【図3】図2中、III−III線に沿う断面図であ
る。
【図4】図2中、IV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図2中、V−V線に沿う断面図である。
【図6】図2中、VI−VI線に沿う断面図である。
【図7】巻たばこの一部を示した斜視図である。
【図8】図6の第2上側成形ガイドの支持及び駆動機構
を具体的に示した断面図である。
【図9】図8中、IX方向からみた矢視図である。
【図10】巻径測定セクションを示した縦断面図であ
る。
【図11】図10の巻径測定セクションをマウスピース
の軸線を含む面で断面した横断面図である。
【図12】図11の巻径測定セクションをマウスピース
の軸線を含む面で断面した垂直断面図である。
【図13】水平幅センサの測定原理を示した図である。
【図14】パルスモータの駆動制御装置を示したブロッ
ク図である。
【図15】巻径制御ルーチンの一部を示したフローチャ
ートである。
【図16】巻径制御ルーチンの一部を示したフローチャ
ートである。
【図17】巻径制御ルーチンの一部を示したフローチャ
ートである。
【図18】巻径偏差とモータ駆動量との関係を示したグ
ラフである。
【符号の説明】
16 巻管セクション 20 ガニチャーテープ 22 巻紙 30 成形ベース 32 走行ガイド溝 36 第1上側成形ガイド 46 第2上側成形ガイド 54 ピン 70 駆動アーム 76 パルスモータ 86 スクリューねじ 90 昇降筒 112 クランプアーム 144 入口側マウスピース 146 出口側マウスピース 150 中間マウスピース 156 水平幅センサ 158 垂直幅センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻紙を刻みたばこと共に一方向に連続し
    て走行させる走行経路と、この走行経路の途中に配置さ
    れ、刻みたばこが巻紙と共に通過するとき、巻紙の両側
    縁を持ち上げるよう曲成していき、この巻紙をU字形に
    成形する下側成形ガイドと、下側成形ガイドの上方に配
    置され、U字形の巻紙の一方の側縁を刻みたばこに向
    け、上方から押え込むようにして円弧形に曲成していく
    第1上側成形ガイドと、この第1上側成形ガイドよりも
    下流側で且つ下側成形ガイドの上方に配置され、糊付け
    された巻紙の他方の側縁を、上方から一方の側縁に重ね
    合わせるように円弧形に曲成していき、これにより、巻
    紙の両側縁を相互に糊付けして、刻みたばこが巻紙に包
    み込まれた棒状の巻たばこを成形する第2上側成形ガイ
    ドと、成形された巻たばこを個々のシガレットに切断す
    る切断装置とを備えたシガレット製造機において、 前記下側成形ガイドに対し、第2上側成形ガイドを接離
    する方向に変位自在に支持するガイド支持手段と、この
    ガイド支持手段を介し、第2上側成形ガイドを変位させ
    て、巻たばこの直径を調整する駆動手段と、前記第2上
    側成形ガイドと切断装置との間に配置され、巻たばこに
    対し互いに直交する2方向からみた巻たばこの直径を光
    学的に測定する一対の直径センサと、これら直径センサ
    からのセンサ信号に基づき、巻たばこの平均直径を算出
    し、この平均直径が許容範囲に収まるように駆動手段の
    作動を制御する制御手段とを具備したことを特徴とする
    シガレット製造機における巻たばこの巻径制御装置。
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