JPH05216759A - キャッシュメモリを備えたコンピュータシステム - Google Patents

キャッシュメモリを備えたコンピュータシステム

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JPH05216759A
JPH05216759A JP4260099A JP26009992A JPH05216759A JP H05216759 A JPH05216759 A JP H05216759A JP 4260099 A JP4260099 A JP 4260099A JP 26009992 A JP26009992 A JP 26009992A JP H05216759 A JPH05216759 A JP H05216759A
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JP
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data
read
access
cache memory
cpu
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JP4260099A
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Kazunori Yamaki
一則 八巻
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的はキャッシュメモリを備えたコン
ピュータシステムにおいて、メインメモリとキャッシュ
メモリの記憶内容の不一致の発生を防止することにあ
る。 【構成】CPU1がメインメモリ3のROMエリア3A
(3B)にライトアクセスしたときに、メモリコントロ
ーラ4はフラッシュ信号FSを出力する。このフラッシ
ュ信号FSにより、キャッシュメモリ5に記憶された全
バリッドビットVBがクリアされる。これにより、メイ
ンメモリ3とキャッシュメモリ5との不一致性を防止で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャッシュメモリを備
えた例えばパーソナルコンピュータに関し、キャッシュ
メモリとメインメモリの不一致性を防止する機能を備え
たコンピュータシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばパーソナルコンピュータ等
のコンピュータシステムでは、CPU(central
processing unit)がメインメモリに
アクセスして目的のデータを読出すときに、そのメモリ
アクセスを高速化するための技術が開発されている。
【0003】この高速化技術として、キャッシュメモリ
方式が周知である。このキャッシュメモリ方式では、C
PUがメインメモリの目的のアドレスをアクセスしたと
きに、キャッシュメモリコントローラがキャッシュメモ
リをアクセスする。このアクセスによりヒット(hi
t)すると、キャッシュメモリコントローラは、そのア
ドレスのデータをキャッシュメモリから読出してCPU
に転送する。
【0004】キャッシュメモリは高速バッファメモリで
あるため、CPUは目的のデータを高速にアクセスでき
ることになる。キャッシュメモリは、通常では比較的小
容量のスタティックRAMからなる。また、メインメモ
リは、通常では比較的大容量のダイナミックRAMから
なる。
【0005】CPUのアクセス対象のデータがキャッシ
ュメモリに存在しない場合には(ミスヒット)、メイン
メモリから読出されてCPUに転送される。このとき、
メインメモリから読出されたデータは、キャッシュメモ
リコントローラにも転送される。コントローラは、転送
されたデータをキャッシュメモリに記憶する(コピー動
作)。
【0006】ところで、システムでは、予め設定され
て、その後に変更する必要のないデータ(プログラムも
含む)を記憶したROM(read only mem
ory)が設けられている。CPUは必要に応じてRO
Mから目的のデータをアクセスする。
【0007】このROMからのデータアクセスを高速化
するために、ROMに記憶されたデータを例えばシステ
ムの起動時にメインメモリに転送して格納する方式があ
る。この方式では、CPUはROMの代わりに、メイン
メモリにアクセスして、本来はROMに記憶された目的
のデータをメインメモリから読出す。
【0008】この方式では、ROMからのデータを記憶
したメインメモリの記憶エリアをROMエリアとして設
定し、このROMエリアにはデータの書換え(更新)を
禁止するように、ライトプロテクト処理がなされてい
る。
【0009】この方式にキャッシュメモリ方式を適用す
ることにより、CPUはメインメモリのROMエリアを
アクセスしたときに、ROMエリアのデータの一部を記
憶したキャッシュメモリから高速に目的のデータを読出
すことが可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】キャッシュメモリ方式
では、CPUがメインメモリにライトアクセスを実行す
ると、そのアクセス対象のアドレスに対応するキャッシ
ュメモリの記憶内容もメインメモリと共に、新たなデー
タに書換えられる。即ち、メインメモリのライトアクセ
スに応じて、キャッシュメモリのデータ更新処理が実行
されることになる。これにより、メインメモリとキャッ
シュメモリの記憶内容の一致性を確保することができ
る。
【0011】しかしながら、メインメモリにライトプロ
テクトしたROMエリアを設けた方式をキャッシュメモ
リ方式に適用した場合に、メインメモリとキャッシュメ
モリの記憶内容の一致性を維持できない事態が発生す
る。即ち、CPUがメインメモリのROMエリアにライ
トアクセスしたときに、ROMエリアはライトプロテク
トされているため、データの書換えは禁止されている。
【0012】一方、メインメモリにライトアクセスが実
行されると、そのアクセス対象に対応するキャッシュメ
モリの記憶内容は更新されることになる。このため、メ
インメモリとキャッシュメモリの記憶内容が不一致とな
る事態が発生する。
【0013】本発明の目的は、キャッシュメモリを備え
たコンピュータシステムにおいて、メインメモリとキャ
ッシュメモリの記憶内容の不一致の発生を防止すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のシステムは、メ
インメモリに例えばライトプロテクトされたROMエリ
アを設け、メインメモリがリードされたデータとバリッ
ドビットを記憶したキャッシュメモリを備えている。さ
らに、本システムは、CPUがメインメモリにライトア
クセスしたときに、そのアクセスアドレスとROMエリ
アのアドレスとの一致を判定し、一致したときにはRO
Mエリアのライトアクセスを禁止し、かつキャッシュメ
モリの全記憶データのリードアクセスまたは更新を無効
にするためのフラッシュ信号を出力するメモリコントロ
ーラを有する。
【0015】
【作用】本発明では、CPUがメインメモリのROMエ
リアにライトアクセスしたときに、メモリコントローラ
はフラッシュ信号を出力する。このフラッシュ信号によ
り、キャッシュメモリに記憶された全バリッドビットが
クリアされる。これにより、メインメモリとキャッシュ
メモリとの不一致性を防止できるため、メインメモリに
リードアクセスしたときに、キャッシュメモリから誤っ
たデータが読出されてCPUに転送されるような事態を
防止することができる。
【0016】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0017】本発明のコンピュータシステムの要部は、
図1に示すように、CPU1、メインメモリ3およびメ
モリコントローラ4を有する。CPU1は、例えばイン
テル(Intel)社のi486TM型のマイクロプロ
セッサ2の本体であり、キャッシュメモリ5およびキャ
ッシュコントローラ6以外の構成要素を含む。
【0018】メインメモリ3は、通常のダイナミックR
AMからなるリード/ライトメモリを意味する。また、
メインメモリ3は、そのリード/ライトメモリに拡張メ
モリ(図3の符号28)のアドレス空間を付加した拡張
アドレス空間を有するシステムメモリを意味する。
【0019】メモリコントローラ4は、コントロールバ
ス22およびアドレスバス23を介してCPU1と接続
されており、CPU1から出力される制御信号(ライト
/リード制御信号W/R等)およびアドレスデータに基
づいて、メインメモリ3のライトアクセスとリードアク
セスを制御する。メモリコントローラ4は、本発明の要
旨に関係するフラッシュ信号(FS)を出力するフラッ
シュロジック回路40を有する。
【0020】マイクロプロセッサ2は、キャッシュメモ
リ5およびキャッシュコントローラ6を有する。キャッ
シュコントローラ6は、アドレスバス23およびデータ
バス24に接続されており、キャッシュメモリ5のライ
トアクセスとリードアクセスを制御する。キャッシュコ
ントローラ6は、CPU1がメインメモリ3にリードア
クセスしたときに、そのアクセス対象のアドレスデータ
に対応するデータをキャッシュメモリ5から読出してC
PU1に転送する。
【0021】このとき、アクセス対象のデータがキャッ
シュメモリ5に存在しない場合には、メインメモリ3か
らそのアクセス対象のデータを読出してCPU1に転送
すると共に、キャッシュメモリ5に記憶する(コピーす
る)。キャッシュコントローラ6は、メインメモリ3か
ら読出したデータをキャッシュメモリ5に記憶するとき
に、論理レベル“1”のバリッド(valid)ビット
(VB)をセットする。このバリッドビットがゼロにク
リアされると、キャッシュメモリ5に記憶されたデータ
は無効となる。
【0022】メモリコントローラ4は、フラッシュロジ
ック回路40から出力されたフラッシュ信号(FS)を
キャッシュコントローラ6に転送する。キャッシュコン
トローラ6は、フラッシュ信号(FS)に応じてキャッ
シュメモリ5にセットされた全バリッドビットをゼロに
クリアし、キャッシュメモリ5に記憶された全データを
無効化する。
【0023】本発明のシステムでは、例えばシステムの
起動時に、DMA(directmemory acc
ess)コントローラ(図3を参照)により、BIOS
(basic input and output s
ystem)−ROM30に記憶されたデータ(プログ
ラム等)がメモリコントローラ4に転送される。
【0024】メモリコントローラ4は、転送されたデー
タ(以下ROMデータと称する)をメインメモリ3に確
保したBIOS−ROMエリア(例えば64K−byt
es)3Bに記憶する。また、メモリコントローラ4
は、BIOS−ROM30以外のROMから転送された
ROMデータを、メインメモリ3に確保したROMエリ
ア(例えば32K−bytes)3Aに記憶する。メモ
リコントローラ4は、ROMエリア3AおよびBIOS
−ROMエリア3Bを含む記憶エリアを、CPU1から
のライトアクセスを禁止するライトプロテクトエリアと
して設定する。
【0025】フラッシュロジック回路40は、具体例と
して、図2に示すように、デコーダ40A、セレクタ4
0B、タイミング回路40C、アンドゲート40Dおよ
びナンドゲート40Eを有する。デコーダ40Aは、C
PU1から出力されたアドレスデータをデコードし、こ
のアドレスデータがメインメモリ3のROMエリア3A
およびBIOS−ROMエリア3Bを含むライトプロテ
クトエリアに対応するアドレスを示すときに、論理レベ
ル“1”の有意信号Aをアンドゲート40Dの第1の入
力端子に出力する。セレクタ40Bは、CPU1から出
力された制御信号の中で、ライトアクセスを指示する信
号(論理レベル“1”のW/R信号)を選択してアンド
ゲート40Dの第2の入力端子に出力する。
【0026】タイミング回路40Cは所定の周期のクロ
ックパルスCKを出力する。ナンドゲート40Eは、タ
イミング回路40Cから出力される論理レベル“1”の
クロックパルスCKに同期して、アンドゲート40Dか
ら出力される論理レベル“1”の出力信号を反転した論
理レベル“0”のフラッシュ信号(FS)を出力する。
【0027】図3は、本発明のコンピュータシステムを
適用したパーソナルコンピュータの構成を示すブロック
図である。このパーソナルコンピュータは大別して、例
えばインテル社のi486TM型の32ビットのマイク
ロプロセッサ(MPU)2、システムコントローラ20
および各種ユニットからなる。
【0028】システムコントローラ20は、32ビット
のMPU2と16ビット系の各種ユニットとのインター
フェースを構成するLSIである。システムコントロー
ラ20は具体的には、本発明に係わるメモリコントロー
ラ4,バスコントローラ,およびI/O(input/
output)コントローラ等の各機能を有する。
【0029】システムコントローラ20は、コントロー
ルバス22,32ビットのアドレスバス23および32
ビットのデータバス24を介して、MPU2と接続して
いる。システムコントローラ20は、メモリコントロー
ルバス25とメモリアドレスバス26を介して、メイン
メモリ27や拡張メモリ28と接続している。
【0030】コントロールバス22は、図2に示すよう
に、CPU1から出力されるM/IO(memory/
input−output)信号,W/R( writ
e/read)信号,D/C(data/contro
l)信号およびHLDA(hold acknowle
dge)信号等の各種制御信号を転送する。メモリコン
トロールバス25は、メモリコントローラ4から出力さ
れるRAS(ローアドレスストローブ)信号およびCA
S(カラムアドレスストローブ)信号等のメモリ制御信
号を転送する。
【0031】メインメモリ27と拡張メモリ28は、本
発明に係わるシステムメモリ3に相当する。システムコ
ントローラ20およびMPU2はそれぞれ、クロック発
生回路(OSC)29から動作に必要なクロックパルス
が供給されている。
【0032】各種ユニットには、ROM(read−o
nly memory)30,RTC(real ti
me controller)31,HDD(hard
disk drive) インターフェース32があ
る。さらに、DMAC,PIC,PIT,FDCを含む
ユニット33およびKBC,ディスプレイコントローラ
を含むユニット34がある。DMACはDMAコントロ
ーラである。PICはprogrammable in
terrupt コントローラである。PITはpro
grammable interval タイマであ
る。 FDCはフロッピーディスクコントローラであ
る。KBCはキーボードコントローラである。ROM3
0は、図1に示すように、予めBIOSを記憶したBI
OS−ROMである。
【0033】システムコントローラ20は、コントロー
ルバス35,アドレスバス36およびデータバス37を
介して、各種ユニット30−34に接続されている。さ
らに、システムコントローラ20は、拡張ユニット専用
のコネクタ21を介して、例えば拡張メモリ10aを内
蔵した拡張ユニット10と接続している。システムコン
トローラ20は、コントロールバス35,アドレスバス
36およびデータバス37を介して、拡張ユニット10
に搭載された拡張メモリ10aと、データ,アドレス,
各種制御信号の交換を行なう。次に、図4および図5に
示すフローチャートを参照して、同実施例の動作を説明
する。
【0034】本システムでは、システムの起動時に、B
IOS−ROM30に記憶されたBIOS中の初期化ル
ーチンが起動して、システムの初期化処理を実行する。
さらに、BIOS中のBIOS転送ルーチンが起動し
て、BIOS−ROM30に記憶されたBIOS自体
が、DMAコントローラのDMA制御により、データバ
ス37を介してシステムコントローラ20のメモリコン
トローラ4に転送される。このとき、DMAコントロー
ラはBIOS転送ルーチンにより、BIOS−ROM3
0の先頭アドレス、転送先アドレスおよび転送データ量
(バイト数)を指定する。
【0035】メモリコントローラ4は、RAS/CAS
信号、write enable信号等のメモリ制御信
号をメインメモリ3に供給して、BIOS−ROM30
から転送されたBIOSをメインメモリ3に格納する。
即ち、図1に示すように、メインメモリ3のBIOS−
ROMエリア3Bには、転送されたBIOSが記憶され
る。
【0036】このようなシステムの動作を前提として、
図4のステップS1に示すように、CPU1がBIOS
−ROM30にリードアクセスを実行して、BIOS−
ROM30からBIOSの一部を読出すと仮定する。こ
のとき、CPU1は、コントロールバス22を介してR
EAD命令(論理レベル“0”のW/R信号)を出力
し、かつアドレスバス23を介してアクセス対象のアド
レスデータを出力する。
【0037】キャッシュコントローラ6は、CPU1が
メインメモリ3にリードアクセスしたときに、そのアク
セス対象のアドレスデータに対応するデータがキャッシ
ュメモリ5に存在するか否か(即ち、ヒットするか否
か)を判定する(ステップS2)。ヒット(hit)す
れば(ステップS3のYES)、キャッシュコントロー
ラ6は、CPU1のアクセス対象であるデータ(ここで
は、BIOSの一部)を、キャッシュメモリ5から読出
してCPU1に転送する(ステップS4)。
【0038】一方、アクセス対象のデータがキャッシュ
メモリ5に存在せず、ヒットミスした場合には(ステッ
プS3のNO)、メモリコントローラ4は、RAS/C
AS信号、リードイネーブル信号等のメモリ制御信号を
メインメモリ3に供給して、BIOS−ROMエリア3
BからCPU1のアクセス対象のアドレスに対応するデ
ータ(3Bd)を読出してCPU1に転送する(ステッ
プS5)。このとき、メモリコントローラ4は、読出し
たデータをCPU1に転送すると共に、キャッシュコン
トローラ6に転送する(ステップS6)。
【0039】キャッシュコントローラ6は、転送された
アクセス対象のデータを、キャッシュメモリ5にコピー
する(ステップS7)。このとき、キャッシュコントロ
ーラ6は、データをキャッシュメモリ5にコピーすると
きに、論理レベル“1”のバリッドビット(VB)をセ
ットする(ステップS8)。
【0040】このような動作により、CPU1は、BI
OS−ROM30にリードアクセスしてBIOSの一部
を読出すときに、キャッシュメモリ5またはメインメモ
リ3のBIOS−ROMエリア3Bから高速にアクセス
することが可能となる。
【0041】次に、図5のステップS10に示すよう
に、CPU1がメインメモリ3にライトアクセスして、
メインメモリ3に記憶されたデータを書換えると仮定す
る。このとき、CPU1は、コントロールバス22を介
してWRITE命令(論理レベル“1”のW/R信号)
を出力し、かつアドレスバス23を介してアクセス対象
のアドレスデータを出力する。
【0042】メモリコントローラ4は、メインメモリ3
のROMエリア3AおよびBIOS−ROMエリア3B
を含むライトプロテクトエリアのアドレスとCPU1か
ら出力されたアドレスとを比較する(ステップS1
1)。この比較結果が不一致であれば(ステップS12
のNO)、CPU1がROMエリア以外のエリアを指定
しているため、メモリコントローラ4はデータの書換え
処理を実行する(ステップS13)。
【0043】即ち、メモリコントローラ4は、RAS/
CAS信号、ライトイネーブル信号等のメモリ制御信号
をメインメモリ3に供給して、CPU1から出力された
データをメインメモリ3に書き込む。これにより、メイ
ンメモリ3のアクセス対象のアドレスに記録されたデー
タは書換えられて、新たなデータに更新される。
【0044】一方、キャッシュコントローラ6は、CP
U1のライトアクセスに従って、メインメモリ3でデー
タ更新がなされたアドレスに対応するキャッシュメモリ
5の当該アドレスのデータを更新する処理を実行する
(ステップS14)。これにより、メインメモリ3の記
憶内容とキャッシュメモリ5の記憶内容との一致性を確
保することができる。
【0045】ここで、比較結果が一致して(ステップS
12のYES)、CPU1がROMエリア(3A,3
B)にライトアクセスしているとき、メモリコントロー
ラ4はライトアクセスを禁止する(ステップS15)。
具体的には、RAS/CAS信号、ライトイネーブル信
号等のメモリ制御信号の出力を停止する。これにより、
CPU1がライトアクセスしても、メインメモリ3のラ
イトプロテクトエリアにはデータの書換え処理は実行さ
れない。
【0046】一方、前記のように、キャッシュコントロ
ーラ6は、CPU1のライトアクセスに従って、キャッ
シュメモリ5の当該アドレスのデータを更新する処理を
実行することになる。即ち、CPU1が例えばBIOS
−ROMエリア3Bのデータ(3Bd)を記憶したアド
レスをアクセスした場合に、キャッシュコントローラ6
はそのdata(3Bd)をコピーしたキャッシュメモ
リ5の当該アドレスにデータの更新処理を実行すること
になる。
【0047】このため、メインメモリ3の記憶内容とキ
ャッシュメモリ5の記憶内容とが不一致となる事態が発
生する。そこで、本発明では、CPU1がメインメモリ
3のライトプロテクトエリアにライトアクセスすると、
メモリコントローラ4はフラッシュ信号(FS)をキャ
ッシュコントローラ6に転送する(ステップS16)。
キャッシュコントローラ6は、フラッシュ信号(FS)
に応じて、キャッシュメモリ5にセットされた全バリッ
ドビット(VB)をゼロにクリアする(ステップS1
7)。これにより、キャッシュメモリ5に記憶された全
データが無効化される。
【0048】したがって、メインメモリ3の記憶内容と
キャッシュメモリ5の記憶内容とが不一致となる事態を
防止することができる。即ち、CPU1がBIOS−R
OMエリア3Bにリードアクセスしたときに、キャッシ
ュメモリ5の全バリッドビットがクリアされているた
め、キャッシュコントローラ6はキャッシュメモリ5か
らアクセス対象のアドレスに対応するdataの読出し
を実行することはない。言い換えれば、CPU1のアク
セス対象の例えばBIOS−ROMエリア3Bのデータ
(3Bd)とは異なるデータが、キャッシュメモリ5か
ら読出されて、CPU1に転送されるような事態を防止
することができる。
【0049】ここで、CPU1がBIOS−ROMエリ
ア3Bにリードアクセスしたときに、メモリコントロー
ラ4はアクセス対象のデータ(3Bd)をBIOS−R
OMエリア3Bから読出してCPU1に転送し、かつ、
読出したデータをキャッシュコントローラ6に転送す
る。キャッシュコントローラ6は、転送されたアクセス
対象のデータをキャッシュメモリ5にコピーし、新たに
バリッドビット(VB)をセットする。
【0050】同実施例では、メモリコントローラ4は、
図2示すように、フラッシュ信号(FS)を出力するた
めのフラッシュロジック回路40を備えている。フラッ
シュロジック回路40では、デコーダ40Aは、CPU
1がライトアクセスしたときに出力されたアドレスデー
タをデコードする。デコーダ40Aは、そのアドレスデ
ータがメインメモリ3のROMエリア3AおよびBIO
S−ROMエリア3Bを含むライトプロテクトエリアに
対応するアドレスを示すときに、論理レベル“1”の有
意信号Aを出力する。
【0051】一方、セレクタ40Bは、CPU1がライ
トアクセスしたときに出力された制御信号の中で、ライ
トアクセスを指示する信号(論理レベル“1”のW/R
信号)を選択して出力する。アンドゲート40Dは、デ
コーダ40Aからの論理レベル“1”の出力信号Aと論
理レベル“1”のW/R信号が入力されると、論理レベ
ル“1”の信号Cを出力する。ナンドゲート40Eは、
タイミング回路40Cから出力される論理レベル“1”
のクロックパルスCKに同期して、アンドゲート40D
から出力される論理レベル“1”の出力信号を反転した
論理レベル“0”のフラッシュ信号(FS)を出力す
る。
【0052】本発明のシステムの具体例として、図3に
示すように、システムコントローラ20をインターフェ
ースとして、32ビットのCPU側と16ビット系の外
部ユニット側を接続したコンピュータシステムを想定し
ている。
【0053】このようなシステムでは、図6に示すよう
に、CPU1とシステムコントローラ20とは、32ビ
ットのアドレスバス23とデータバス24のCPUバス
により接続されている。データバス24は、32ビット
のデータD31−D0 を転送する。アドレスバス23は、
32ビットのバスであるが、実際上はCPU1から出力
される上位アドレスA31−A2 を転送し、下位アドレス
A1 −A0 に対応するバス線は使用されていない。
【0054】一方、システムコントローラ20と外部ユ
ニット側とは、16ビットのデータバス37と合計27
ビットのアドレスバス36のシステムバスにより接続さ
れている。データバス37は、16ビットのdataD
15−D0 を転送する。アドレスバス36は、アドレスデ
ータA23−A17を転送する上位アドレスバス36aとア
ドレスデータA19−A0 を転送する下位アドレスバス3
6bからなる。
【0055】システムコントローラ20は、CPU1と
16ビット系の外部ユニット間のアドレスおよびデータ
の変換処理を実行して、相互間のデータ転送を制御す
る。例えば、CPU1がシステムバスに接続されたRO
M30にリードアクセスした場合に、システムコントロ
ーラ20はROM30から読出したデータを、データバ
ス37を介して2回に分けて転送するように制御する。
さらに、システムコントローラ20は、ROM30から
2回に分けて読出した32ビットのデータを、データバ
ス24を介してCPU1に供給する。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、メ
インメモリにライトプロテクトした例えばROMエリア
を設けた方式をキャッシュメモリ方式に適用したシステ
ムにおいて、CPUがメインメモリのROMエリアにラ
イトアクセスしたときに、キャッシュメモリの記憶内容
を無効にする制御を実行する。したがって、結果的にラ
イトプロテクトされたメインメモリにライトアクセスが
実行されたときに、キャッシュメモリの記憶内容が更新
されて、メインメモリとキャッシュメモリの記憶内容が
不一致となるような事態を防止することができる。これ
により、常にメインメモリとキャッシュメモリの一致性
を確保することが可能となり、システムの高信頼性を維
持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わるコンピュータシステム
の要部を示すブロック図。
【図2】同実施例に係わるフラッシュロジック回路の具
体例を示すブロック図。
【図3】本発明を適用したパーソナルコンピュータの概
略的構成を示すブロック図。
【図4】同実施例の動作を説明するためのフローチャー
ト。
【図5】同実施例の動作を説明するためのフローチャー
ト。
【図6】同実施例に係わるシステムのアドレスバスの構
成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…CPU、3…メインメモリ、4…メモリコントロー
ラ、5…キャッシュメモリ、6…キャッシュコントロー
ラ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システムのCPUによりリード/ライト
    アクセスされる第1のデータ記憶エリアおよびライトプ
    ロテクトされた第2のデータ記憶エリアを有するメイン
    メモリ手段と、 前記CPUが前記メインメモリ手段にリードアクセスし
    たときのデータを記憶し、この記憶したデータのリード
    アクセスまたは更新が可能であることを指示するバリッ
    ドビットを記憶するキャッシュメモリ手段と、 前記CPUが前記メインメモリ手段にライトアクセスし
    たときに出力したアクセスアドレスと前記第2のデータ
    記憶エリアのアドレスとの一致を判定し、一致したとき
    には前記第2のデータ記憶エリアのライトアクセスを禁
    止し、かつ前記キャッシュメモリ手段の全記憶データの
    リードアクセスまたは更新を無効にするためのフラッシ
    ュ信号を出力するメモリ制御手段と、 前記キャッシュメモリ手段のリード/ライトアクセスを
    制御し、前記メモリ制御手段から出力された前記フラッ
    シュ信号に基づいて前記キャッシュメモリ手段に記憶さ
    れた前記バリッドビットの全てをクリアするキャッシュ
    メモリ制御手段とを具備したことを特徴とするコンピュ
    ータシステム。
  2. 【請求項2】 システムのCPUによりリード/ライト
    アクセスされる第1のデータ記憶エリアおよびライトプ
    ロテクトされた第2のデータ記憶エリアを有するメイン
    メモリ手段と、 前記CPUが前記メインメモリ手段にリードアクセスし
    たときのデータを記憶し、この記憶したデータのリード
    アクセスまたは更新が可能であることを指示するバリッ
    ドビットを記憶するキャッシュメモリ手段と、 前記第2のデータ記憶エリアを前記システムに設けられ
    たROMに記憶されたデータを記憶するROM記憶エリ
    アとして使用し、前記CPUが前記ROMにリードアク
    セスしたときに、そのアクセス対象のデータを前記第2
    のデータ記憶エリアから読出すように制御し、前記CP
    Uが前記メインメモリ手段にライトアクセスしたときに
    出力したアクセスアドレスと前記第2のデータ記憶エリ
    アのアドレスとの一致を判定し、一致したときには前記
    第2のデータ記憶エリアのライトアクセスを禁止し、か
    つ前記キャッシュメモリ手段の全記憶データのリードア
    クセスまたは更新を無効にするためのフラッシュ信号を
    出力するメモリ制御手段と、 前記キャッシュメモリ手段のリード/ライトアクセスを
    制御し、前記メモリ制御手段から出力された前記フラッ
    シュ信号に基づいて前記キャッシュメモリ手段に記憶さ
    れた前記バリッドビットの全てをクリアするキャッシュ
    メモリ制御手段とを具備したことを特徴とするコンピュ
    ータシステム。
  3. 【請求項3】 システムのCPUによりリード/ライト
    アクセスされる第1のデータ記憶エリアおよびライトプ
    ロテクトされた第2のデータ記憶エリアを有するメイン
    メモリ手段と、 前記CPUが前記メインメモリ手段にリードアクセスし
    たときのデータを記憶し、この記憶したデータのリード
    アクセスまたは更新が可能であることを指示するバリッ
    ドビットを記憶するキャッシュメモリ手段と、 前記CPUが前記メインメモリ手段にライトアクセスし
    たときに出力したアクセスアドレスと前記第2のデータ
    記憶エリアのアドレスとの一致を判定し、一致したとき
    には前記第2のデータ記憶エリアのライトアクセスを禁
    止し、かつ前記キャッシュメモリ手段の全記憶データの
    リードアクセスまたは更新を無効にするためのフラッシ
    ュ信号を出力するメモリ制御手段と、 前記キャッシュメモリ手段のリード/ライトアクセスを
    制御し、前記メモリ制御手段から出力された前記フラッ
    シュ信号に基づいて前記キャッシュメモリ手段に記憶さ
    れた前記バリッドビットの全てをクリアし、前記CPU
    が前記メインメモリ手段の前記第2のデータ記憶エリア
    にリードアクセスしたときに、前記キャッシュメモリ手
    段に記憶されたアクセス対象のデータを前記CPUに転
    送し、そのアクセス対象のデータが前記キャッシュメモ
    リ手段に記憶されていない場合には前記第2のデータ記
    憶エリアから読出されたそのアクセス対象のデータを前
    記キャッシュメモリ手段に記憶するキャッシュメモリ制
    御手段とを具備したことを特徴とするコンピュータシス
    テム。
  4. 【請求項4】 システムのCPUによりリード/ライト
    アクセスされる第1のデータ記憶エリアおよびライトプ
    ロテクトされた第2のデータ記憶エリアを有するメイン
    メモリ手段と、 前記CPUが前記メインメモリ手段にリードアクセスし
    たときのデータを記憶し、この記憶したデータのリード
    アクセスまたは更新が可能であることを指示するバリッ
    ドビットを記憶するキャッシュメモリ手段と、 前記CPUが前記メインメモリ手段にライトアクセスし
    たときに出力したアクセスアドレスと前記第2のデータ
    記憶エリアのアドレスとの一致を判定し、一致したとき
    には前記第2のデータ記憶エリアのライトアクセスを禁
    止し、前記CPUが前記メインメモリ手段の前記第2の
    データ記憶エリアにライトアクセスしたときに、前記C
    PUから出力されたアクセスアドレスとライト制御信号
    に基づいて前記キャッシュメモリ手段の全記憶データの
    リードアクセスまたは更新を無効にするためのフラッシ
    ュ信号を出力するロジック回路を有するメモリ制御手段
    と、 前記キャッシュメモリ手段のリード/ライトアクセスを
    制御し、前記メモリ制御手段から出力された前記フラッ
    シュ信号に基づいて前記キャッシュメモリ手段に記憶さ
    れた前記バリッドビットの全てをクリアするキャッシュ
    メモリ制御手段とを具備したことを特徴とするコンピュ
    ータシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006023792A (ja) * 2004-07-06 2006-01-26 Fujitsu Ltd 情報処理装置

Cited By (2)

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JP4725044B2 (ja) * 2004-07-06 2011-07-13 富士通株式会社 情報処理装置

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