JPH05216344A - トナー補給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】スライド蓋のガイド部へトナーが堆積すること
がなく、構成が簡単で安価なトナー補給機構を得る。 【構成】現像機にトナーを供給するトナーホッパー１
と、トナーホッパー１のトナー補給口７に配設される第
１の開閉装置４と、トナーカートリッジ２のトナー供給
口３３に配設される第２の開閉装置３２とを有し、トナ
ーカートリッジ２をトナーホッパー１に装着し、前記第
１および第２の開閉装置４、３２を連動させることによ
りトナーの補給を可能にするトナー補給装置において、
第１の開閉装置４は、トナー補給口７を開閉するスライ
ド蓋と、該スライド蓋を摺動自在に支持するカバー５
と、カバー５の側面に一体に形成される弾性を有する係
合突起２１と、スライド蓋の側面に形成され、係合突起
２１と係合可能に設けられるロック用溝２０とを備え、
トナーカートリッジ２の装着時には係合突起２１を押出
してスライド蓋との係合を解除し開閉可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、乾式の電子写真方式を
用いる複写機やプリンター等の画像形成装置において、
現像機にトナーを供給するトナーホッパーへのトナー補
給装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】電子写真方式を用いる画像形成装置とし
ては、例えば、感材上に原稿画像を照射して静電潜像を
形成し、この静電潜像を現像機でトナー像に現像した後
に、そのトナー像を用紙に転写し、その用紙を定着装置
に送ってトナー像を用紙に定着するようにしたものが知
られ、前記現像機としては、現像機ハウジング内に現像
ロールを設け、この現像ロールによってトナーとキャリ
アより成る二成分現像剤を感光体上に搬送して、静電潜
像をトナー像に現像する二成分現像剤を用いた現像機が
知られている。このような現像機においては、現像動作
をする毎にトナーが消費されて現像剤のトナー濃度が下
がるので、現像機ハウジングにトナーを供給する必要が
あり、トナーホッパーからトナーを現像機に供給してい
る。かかるトナーホッパーにあっては、トナーのブロッ
キングを防止するアジテーター装置や、現像機ハウジン
グへトナーを供給するオーガー等を用いた供給装置が設
けられている。また、一成分現像剤を用いた場合には、
現像ロール上の付着トナー量を安定にするために、現像
機ハウジング内のトナー量を一定にする必要があり、そ
のために、二成分現像と同様にトナーホッパーを設けそ
こから現像機にトナーを供給している。

【０００３】トナーホッパー内のトナー残量が少なくな
った時には、トナーを供給する必要があり、例えばトナ
ーホッパーの壁面にトナー検知センサーを設け、設定量
以下になると警告を出し、それによってオペレーターが
トナーカートリッジによってトナーをホッパーに補給す
るようにしている。前述の様にトナーホッパー内にはア
ジテーター装置や供給装置があり、これらの機構を保護
するためや現像機内への異物の混入を防止するために、
トナーを補給する際以外は、容易に補給口が開かないよ
うな構造にしている。

【０００４】前述のトナーホッパーへのトナー補給装置
としては、特公平１−３６９４１号公報や特公平１−３
６２６９号公報に示されるように、ホッパーの補給口に
設けられたスライド部がカートリッジ下部のシャッター
と係合し、そのスライド部を移動させるためのレバーを
設けると共に、カートリッジが装着されていない時に
は、ホッパーの補給口に設けられたスライド部が開閉で
きないように、ロック機構を備え異物の混入を防止する
ようになっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のトナー補給装置においては、ロック機構は、カート
リッジを装着した際に、開閉蓋２３全体を押し下げて上
蓋２１の段部２１０１と開閉蓋２３の段部２３０１の係
合を解除する構成になっているため、開閉蓋２３と中蓋
の開閉部付近にトナーが堆積した場合、開閉蓋２３がト
ナーをはさみ込む状態になりスムーズに係合が解除され
ないという問題を有している。また、開閉蓋２３を押し
上げるために、押上用のバネを複数個必要とするため、
組立て工数がかかるとともにコストが増加する等の問題
を有している。

【０００６】本発明は上記問題を解決するものであっ
て、ホッパーの補給口を構成する開口部側面に弾性を有
する突出部を一体に設けることにより、スライド蓋のガ
イド部へトナーが堆積することがなく動作不良がなくな
ると共に、構成が簡単で安価なトナー補給装置を提供す
ることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のトナー補給装置は、現像機にトナーを供給
するトナーホッパーと、該トナーホッパーのトナー補給
口に配設される第１の開閉装置と、トナーカートリッジ
のトナー供給口に配設される第２の開閉装置とを有し、
トナーカートリッジを前記トナーホッパーに装着し、前
記第１および第２の開閉装置を連動させることによりト
ナーの補給を可能にするトナー補給装置において、前記
第１の開閉装置は、トナー補給口を開閉するスライド蓋
と、該スライド蓋を摺動自在に支持するカバーと、該カ
バーの側面に一体に形成される弾性を有する係合突起
と、前記スライド蓋の側面に形成され、前記係合突起と
係合可能に設けられるロック用溝とを備え、トナーカー
トリッジの装着時には前記係合突起を押出して前記スラ
イド蓋との係合を解除し開閉可能とすることを特徴とす
る。

【０００８】

【作用】本発明においては、第１の開閉装置のスライド
蓋が閉まっている状態では、係合突起は、スライド蓋の
ロック用溝と係合しており、スライド蓋が開かないよう
になっており、トナーカートリッジをトナーホッパーに
装着する際には、トナーカートリッジが係合突起を押し
て係合突起を弾性に抗して外側方向に回動させ、ロック
用溝との係合が解除されるため、スライド蓋は移動可能
になりトナーの補給が可能となり、トナーの補給が終了
しスライド蓋が再び閉められた後、トナーカートリッジ
が外されると係合突起は弾性を持っているため、再び元
の位置に戻りロック用溝と係合しスライド蓋をロックす
る。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図１は、本発明のトナー補給装置の１実施例を
示す分解斜視図、図２Ａ、Ｂはトナーカートリッジの異
なる方向で切った断面図である。

【００１０】本発明に係わるトナー補給装置は、図示し
ない現像機にトナーを供給するトナーホッパー１と、ト
ナーホッパー１にトナーを補給するトナーカートリッジ
２とから構成される。

【００１１】トナーホッパー１は、トナー貯蔵部３、ホ
ッパー用スライド蓋４および上部カバー５からなり、上
部カバー５の開口部６と、トナー貯蔵部３のトナー補給
口７の位置関係が一致するようにホッパー用スライド蓋
４を挟むようにして図示しない手段で固定される。ホッ
パー用スライド蓋４のフレーム９にはレバー１０が取り
付けられており、上部カバー５に形成されている溝１１
を貫通してノブ１２が取り付けられる。ホッパー用スラ
イド蓋４のフレーム９の長手方向には、ロール１３、１
５がそれぞれ回転可能に取り付けられる。

【００１２】ロール１３、１５には、フイルム１６がス
ライド蓋４を取り囲むように取り付けられ、フイルム１
６の両端部は、ホッパー用スライド蓋４の上面を移動自
在な開閉用溝部材１７に接着される。フレーム９の両側
側面には、スライド用ガイド部１９が設けられ、このガ
イド部１９の一方には、ホッパー用スライド蓋４をロッ
クするためのロック用溝２０が形成される。また、上部
カバー５の開口部６の側面には、弾性を有する係合突起
２１が一体に形成され、通常は前記ロック用溝２０に係
合され、ホッパー用スライド蓋４をロック可能にしてい
る。

【００１３】上部カバー５とホッパー用スライド蓋４お
よびトナー貯蔵部３を組み付ける際には、ガイド部１９
が上部カバー５の上部ガイド２２とトナー貯蔵部３の下
部ガイド２３の間に挟持される。図１においては、ホッ
パー用スライド蓋４が最も左側に寄った位置で、開閉用
溝部材１７もホッパー用スライド蓋４上で最も左側に位
置した状態であり、フイルム１６はトナー貯蔵部３の上
部斜線部２５に図示しない手段で接着される。トナー貯
蔵部３内のトナーは、オーガー２６により搬送され落下
口２７から現像機に供給される。

【００１４】一方、トナーカートリッジ２は、ベース部
材２９と、ベース部材２９に固定されるトナー収容筒３
０と、ベース部材２９に形成されるガイドレール３１に
沿って移動可能なカートリッジ用スライド蓋３２とから
構成される。ベース部材２９には、トナー供給口３３が
形成されており、トナー補給時には、トナー供給口３３
からトナーがトナー貯蔵部３内に落下するようになって
いる。カートリッジ用スライド蓋３２の下面にはガイド
部材３５が設けられ、このガイド部材３５に沿ってフィ
ルム開閉用突起３６が摺動可能に設けられる。フイルム
開閉用突起３６には、マイラー等のフイルム３７の一端
が接着されており、フィルム３７の他端は、図２Ａに示
すように、カートリッジ用スライド蓋３２の先端を覆う
ようにしてベース部材２９の接着部３９の位置で接着さ
れる。さらにフイルム３７とトナー供給口３３の外周は
接着部４０の位置で熱的に融着されており、トナー収容
筒３０内のトナーが外部に漏れないようにされている。

【００１５】次に図３により、本発明の特徴である前記
上部カバー５に形成される係合突起２１について説明す
る。図３は係合突起を示す拡大斜視図であり、図Ａはト
ナーカートリッジの装着前の状態を示し、図Ｂはトナー
カートリッジ装着時の状態を示している。

【００１６】上部カバー５の側面を構成する壁５１の一
部に切り欠き５２を設け、その切り欠きされた係合突起
２１は、一端でのみ壁５１と一体になっており、その接
続部を中心に弾性を持たせてある。係合突起２１は、図
１のトナーカートリッジ２が装着される上部カバー３の
内部方向に、上部から下部に向かって傾斜部２１ａを有
している。通常、実施例のようなトナーホッパーの場合
樹脂で構成するが、この係合突起２１を同時に成形する
ことは容易である。

【００１７】トナーカートリッジ２をトナーホッパー１
に装着する際の作用について説明すると、係合突起２１
は、ホッパー用スライド蓋４が閉まっている状態では、
図Ａに示すように、スライド用ガイド部１９の一部に形
成されるロック用溝２０と係合しており、ホッパー用ス
ライド蓋４が開かないようになっている。そして、トナ
ーカートリッジ２をトナーホッパー１に装着する際に
は、ベース部材２９が係合突起２１の傾斜部２１ａを下
方に押し、この傾斜によって係合突起２１が弾性に抗し
てＣ方向に回動し、ロック用溝２０との係合が解除され
るため、ホッパー用スライド蓋４はＤ方向に移動可能に
なりトナーの補給が可能となる。トナーの補給が終了し
ホッパー用スライド蓋４が再び閉められた後、トナーカ
ートリッジ２が外されると係合突起２１は弾性を持って
いるため、再び元の位置に戻りロック用溝２０と係合し
ホッパー用スライド蓋４をロックする。

【００１８】図４は、トナーカートリッジ２をトナーホ
ッパー１に装着した状態を示す断面図であり、装着時に
は、フイルム開閉用突起３６と開閉用溝部材１７が係合
するようになっている。この状態でノブ１２を矢印方向
に移動させると、ホッパー用スライド蓋４も移動する
が、フイルム１６がトナー貯蔵部３の接着部２５で固さ
れているため、フイルム開閉用突起３６が、ノブ１２の
移動量の２倍で矢印方向に移動する。このフイルム開閉
用突起３６が移動すると、係合する開閉用溝部材１７も
矢印方向に移動しカートリッジ用スライド蓋３２も同様
に移動してゆくが、その際、トナー供給口３３の外周と
フイルム３７の融着部分を剥しながらトナー供給口３３
が開き、トナーの補給が可能となる。

【００１９】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、トナーホッパーへの異物混入が防ぐために、ト
ナー補給口を構成する開口部側面に弾性を有する突出部
を一体に設け、ホッパー側スライド蓋をロックすること
により、スライド蓋のガイド部へトナーが堆積すること
がなく動作不良がなくなると共に、構成が簡単で安価な
トナー補給機構が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のトナー補給装置の１実施例を示す分解
斜視図

【図２】図Ａ、Ｂはトナーカートリッジを異なる方向で
切った断面図

【図３】本発明に係わる係合突起を示す斜視図であり、
図Ａはトナーカートリッジの装着前の状態を示す図、図
Ｂはトナーカートリッジ装着時の状態を示す図

【図４】トナーカートリッジをトナーホッパーに装着し
た状態を示す断面図

【符号の説明】

１…トナーホッパー、２…トナーカートリッジ、４…第
１の開閉装置（スライド蓋）、５…カバー、７…トナー
補給口 ２０…ロック用溝、２１…係合突起、３２…第２の開閉
装置 ３３…トナー供給口

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】現像機にトナーを供給するトナーホッパー
   と、該トナーホッパーのトナー補給口に配設される第１
   の開閉装置と、トナーカートリッジのトナー供給口に配
   設される第２の開閉装置とを有し、トナーカートリッジ
   を前記トナーホッパーに装着し、前記第１および第２の
   開閉装置を連動させることによりトナーの補給を可能に
   するトナー補給装置において、前記第１の開閉装置は、
   トナー補給口を開閉するスライド蓋と、該スライド蓋を
   摺動自在に支持するカバーと、該カバーの側面に一体に
   形成される弾性を有する係合突起と、前記スライド蓋の
   側面に形成され、前記係合突起と係合可能に設けられる
   ロック用溝とを備え、トナーカートリッジの装着時には
   前記係合突起を押出して前記スライド蓋との係合を解除
   し開閉可能とすることを特徴とするトナー補給装置。