JPH0521583Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は洋風便器を床面とタイル壁面との交叉
部に設置した構造に関するものである。

［従来の技術］ 洋風便器は、トイレルームの床面上に設置され
るのであるが、この場合、洋風便器の背後側を壁
面に密着させて設置する場合がある。この種の従
来例を第４図を参照して説明する。第４図におい
て符号１はトイレルームの床面であり、符号２は
壁面を示す。洋風便器３はこの床面１と壁面２と
の交叉部に設置され、該便器３の背後面が壁面２
に密着されて止め付けられている。符号４は給水
管、符号５はフラツシユバルブを示す。

［考案が解決しようとする問題点］ 上記従来の洋風便器設置構造において、壁面２
がタイル壁面である場合、タイル２ａの目地と便
器３の背後面の縁部とが一致しておらず、トイレ
ルームの外観上のまとまりがなく、見栄えが劣つ
ていた。

［問題点を解決するための手段］ 本考案の洋風便器の設置構造は、洋風便器をタ
イル床面とタイル壁面との交叉部に設置した構造
において、該洋風便器は、前部に便鉢を有する基
台部と、該基台部の後部から基台部と一体的に立
設された立ち上げ部とを有し、該立ち上げ部の背
面は基台部の背面と面一となつて前記タイル壁面
に当接されており、これら立ち上げ部及び基台部
の背面の幅は前記台座部の幅と同一であり、該立
ち上げ部及び基台部の背面の側縁を前記タイル壁
面の縦目地と一致させ、台座部の底面の側縁を床
面のタイル目地と一致させたことを特徴とするも
のである。

［作用］ かかる本考案の洋風便器の設置構造において
は、洋風便器背後面の側縁と台座部底面の側縁と
がタイル目地と一致する。しかも、この台座部か
ら立ち上がる立ち上げ部は非常に目立つものであ
るが、この立ち上げ部の側縁をタイル壁面の目地
と一致させているため、トイレルームの一体感が
高められる。

［実施例］ 以下図面を参照して実施例について説明する。

第１図は本考案の実施例構造を示す斜視図、第
２図は同縦断面図である。符号１は床面、符号２
は壁面を示し、それぞれタイル１ａ，２ａが貼り
付けられたタイル貼り床及びタイル壁となつてい
る。洋風便器３は前部側に便鉢６が設けられ、底
部及び背後部は等しい幅の基台部７となつてい
る。この基台部７は、本実施例ではタイル１ａ及
び２ａの幅と等しくなつており、また基台部７の
便器後方部は上方に立ち上げられた立ち上げ部８
となつており、この立ち上げ部８もタイル２ａと
同幅とされている。この立ち上げ部８の内部は空
洞となつており、便鉢６に連通する給水管４がこ
の立ち上げ部８内を立ち上げられ、フラツシユバ
ルブ５が該立ち上げ部８内において給水管４に連
設されている。本実施例では、このフラツシユバ
ルブ５は電磁フラツシユバルブであり、制御装置
９により通水制御される。この制御装置９は人体
感知センサ９ａを備えており、便鉢６上の便座１
０に人体が着座し、その後該人体が立ち上がつて
洋風便器３から離れると自動的にフラツシユバル
ブ５を開放操作し、洗浄水を便鉢６に供給する。

立ち上げ部８はその前面側が開口８ａとなつて
おり、前記センサ９ａの赤外線を透過するための
窓１１ａを有するカバー１１によつて該開口８ａ
が蓋をされている。このカバー１１はＬ字形に折
曲しており、便座１０は該カバー１１の底座部の
先端部分に枢着されている。

このように構成された洋風便器の設置構造にお
いては、洋風便器３の基台部７及び立ち上げ部８
がそれぞれタイル１ａ，２ａの目地と一致してお
り、床面や壁面との一体感が高く、トイレルーム
の外観上の一体性が極めて高いものとなつてい
る。

本考案においては、洋風便器は図示以外の各種
形状とし得ることは明らかであり、また温水洗浄
装置等の各種の機能を備えた洋風便器であつても
良いことも明らかである。

［効果］ 以上の通り、本考案の洋風便器の設置構造にお
いては、該洋風便器の底面の側縁及び立ち上げ部
を含めた洋風便器全体の背後面の側縁部がそれぞ
れタイル目地と一致しており、便器と床面や壁面
との一体感が高く、トイレルームの一体性に優れ
た構造となつている。従つて、見栄えが極めて良
く商品価値が極めて高い構造である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例構造を示す斜視図、第
２図は同縦断面図、第３図は従来例を示す斜視図
である。 １……床面、２……壁面、３……洋風便器、４
……給水管、５……フラツシユバルブ、８……立
ち上げ部、１１……カバー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 洋風便器をタイル床面とタイル壁面との交叉部
   に設置した構造において、 該洋風便器は、前部に便鉢を有する基台部と、
   該基台部の後部から基台部と一体的に立設された
   立ち上げ部とを有し、該立ち上げ部の背面は基台
   部の背面と面一となつて前記タイル壁面に当接さ
   れており、 これら立ち上げ部及び基台部の背面の幅は前記
   台座部の幅と同一であり、 該立ち上げ部及び基台部の背面の側縁を前記タ
   イル壁面の縦目地と一致させ、台座部の底面の側
   縁を床面のタイル目地と一致させたことを特徴と
   する洋風便器の設置構造。