JPH0521260Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） 本考案は、照明の光源、複写機のヒータ、暖房
器具のヒータ等に使用され、管形白熱電球を用い
たランプ装置に関する。

（従来の技術） 照明の光源、複写機のヒータ、暖房器具のヒー
タ等には管形白熱電球が使用されており、管形白
熱電球の中でも照明の光源にはハロゲン電球が好
適するとともに、暖房器具のヒータ等には赤外線
電球が適している。

ところで、照明としての明るさや、ヒータとし
ての発熱量を多くするには、大形で出力の高いラ
ンプを製造すればよいが、ランプの製造大きさに
は限界があり、しかも取付けスペースとの関係で
大きさが制約される。このようなことから、比較
的小形のランプを複数個用いる場合がある。

従来においては、複数個の管形白熱電球を単一
の外管バルブ内に、互いに並行となるように収容
し、これら管形白熱電球を直列に接 続したランプ装置が提案されていた。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、上記のような従来のランプ装置
においては、外管バルブ内に複数個の管形白熱電
球を互いに並行となるように収容してあるので外
管バルブの径が大きくなり、ランプ装置が大形化
してしまい、取付けスペースも大きくなる。

また、外管バルブ内を真空に保つ必要があるの
で排気などの製造手間を要し、かつ外管バルブと
して石英ガラスを使用しなければならないため、
高価になる。

さらには、複数個の管形白熱電球が直列に接続
されているので、使用中には全ての管形白熱電球
が点灯され、一部の管形白熱電球のみを使用する
ことができず、使い勝手が制約されるなどの不具
合がある。

本考案は、構造が簡単であつて小形となり、安
価になるばかりでなく、使い勝手を拡大すること
も可能となるランプ装置を提供しようとするもの
である。

［考案の構成］ （問題点を解決するための手段） 本考案は、口金に複数の嵌合凹部を設け、両端
にピンチシール部を有する複数の管形白熱電球の
上記各ピンチシール部を上記口金の嵌合凹部に収
容して固定することにより、これら複数の管形白
熱電球を並行に連結したことを特徴とする。

（作用） 本考案によれば、１個または２個の口金に、複
数の管形白熱電球を並行に連結して取付けること
ができ、格別な外管バルブを必要とせず、外径を
小さくすることができ、ランプ装置の小形化が可
能であり、取付けスペースも小さくてすむ。ま
た、複数の管形白熱電球は電気的接続の自由度が
増すから、部分的な点灯が可能となり、使い勝手
が広がる。

（実施例） 以下、本考案について、図面に示す一実施例に
もとづき説明する。

図において１ａ，１ｂは管形白熱電球であり、
これら管形白熱電球１ａ，１ｂはそれぞれ石英ガ
ラスよりなる直管形バルブ２ａ，２ｂの内部に長
尺なフイラメント３ａ，３ｂを収容してある。

フイラメント３ａ，３ｂはサポートリング４ａ
…，４ｂ…により、バルブ２ａ，２ｂの管軸上に
位置するように保持されている。

バルブ２ａ，２ｂの両端部にはピンチシール部
５aa，５ab，５ba，５bbが形成されており、こ
のピンチシール部５aa，５ab，５ba，５bbには
モリブデンなどからなる金属箔導体６aa，６ab，
６ba，６bbが封止されている。前記フイラメン
ト３ａ，３ｂの両端はこれら金属箔導体６aa，
６ab，６ba，６bbに接続されている。

金属箔導体６aa，６ab，６ba，６bbには、外
部リード線７aa，７ab，７ba，７bbが接続され
ている。

一方、１０ａ，１０ｂは口金であり、合成樹脂
等の電気絶縁体により形成されている。これら口
金１０ａ，１０ｂには、第２図に一方を示すよう
に、それぞれ２個の嵌合凹部１１aa，１１ab，
１１ba，１１bbが設けられている。

これら嵌合凹部１１aa，１１ab，１１ba，１
１bbには、それぞれ上記管形白熱電球１ａ，１
ｂのピンチシール部５aa，５ab，５ba，５bbが
嵌め込まれるようになつている。このため、２個
の管形白熱電球１ａ，１ｂは、両端部の口金１０
ａ，１０ｂにより互いに並行をなして配置され、
隣 接する直管形バルブ２ａ，２ｂ同志が接触、ま
たは接近して組み立てられている。

上記管形白熱電球１ａ，１ｂのピンチシール部
５aa，５ab，５ba，５bbは、口金１０ａ，１０
ｂの嵌合凹部１１aa，１１ab，１１ba，１１bb
に挿入された後、耐熱性接着剤１２により口金１
０ａ，１０ｂに接合されるようになつている。

一方の口金１０ａには２本の電源コード１３
ａ，１３ｂが接続されており、これら電源コード
１３ａ，１３ｂは口金１０ａ内でそれぞれ外部リ
ード線７aa，７baに接続されている。

他方の口金１０ｂには１本の電源コード１３ｃ
が接続されており、この電源コード１３ｃは口金
１０ｂ内で２本の外部リード線７ab，７bbに接
続されている。

このような構成の実施例につき、その作用を説
明する。

電源の一方の極性に電源コード１３ａ，１３ｂ
を接続するとともに他方の極性に電源コード１３
ｃを接続すると、２本の管形白熱電球１ａ，１ｂ
は同時に点灯する。

したがつて、光源として高い明るさが欲しい場
合、またはヒータとして大きな発熱量が欲しい場
合などには、上記のように２本の管形白熱電球１
ａ、１ｂは同時に点灯する。特に使用開始直後の
ように、立上がりを素早くしたい時などには、２
本の管形白熱電球１ａ，１ｂの同時点灯が望まし
い場合がある。

また、電源の一方の極性に電源コード１３ａを
接続するとともに他方の極性に電源コード１３ｃ
を接続すると、２本の管形白熱電球１ａ，１ｂの
内、１本の管形白熱電球１ａだけが点灯する。し
たがつて、２本の管形白熱電球１ａ，１ｂの同時
点灯では出力が大き過ぎるなどの場合、１本の管
形白熱電球１ａのみの点灯で、省エネルギー使用
が可能となる。

このように、必要に応じて使用状態を選択でき
るので使い勝手が広くなる。

そして、上記の構成のランプ装置は、口金１０
ａ，１０ｂの間に２個の管形白熱電球１ａ，１ｂ
を互いに並行をなして結合保持してあるので、こ
れらを収容する外管バルブは必要でなく、外管バ
ルブ内を真空にする製造手間が不要であるととも
に、高価な石英ガラス製外管バルブを使用しなく
てもよいので安価になる。

特に、外管バルブを使用しなくてもよいから、
外径を小さくすることができ、小形化が可能であ
り、構造が簡素化する。

なお、上記実施例では、左右一対の口金１０
ａ，１０ｂの間に２個の管形白熱電球１ａ，１ｂ
を互いに並行をなして結合保持したが、１個の口
金１０ａまたは１０ｂに２個の管形白熱電球１
ａ，１ｂを互いに並行をなして保持するようにし
てもよい。

［考案の効果］ 以上説明したように本考案によれば、１個また
は２個の口金に、複数の管形白熱電球を並行に連
結して取付けることができ、格別な外管バルブを
必要とせず、外径を小さくすることができ、ラン
プ装置の小形化および簡素化が可能であり、取付
けスペースも小さくてすむ。また、複数の管形白
熱電球は電気的接続の自由度が増すから、部分的
な点灯が可能となり、使い勝手が広がるなどの効
果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図はラン
プ装置の側面図、第２図は口金の斜視図である。 １ａ，１ｂ……管形白熱電球、２ａ，２ｂ……
直管形バルブ、３ａ，３ｂ……フイラメント、５
aa，５ab，５ba，５bb……ピンチシール部、１
０ａ，１０ｂ……口金、１１aa，１１ab，１１
ba，１１bb……嵌合凹部、１２……接着剤、１
３ａ，１３ｂ，１３ｃ……電源コード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 口金に複数の嵌合凹部を設け、両端にピンチシ
   ール部を有する複数の管形白熱電球の上記各ピン
   チシール部を上記口金の嵌合凹部に収容して固定
   することにより、これら複数の管形白熱電球を並
   行に連結したことを特徴とするランプ装置。