JPH05211727A - 車両用給電装置 - Google Patents

車両用給電装置

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Publication number
JPH05211727A
JPH05211727A JP4016019A JP1601992A JPH05211727A JP H05211727 A JPH05211727 A JP H05211727A JP 4016019 A JP4016019 A JP 4016019A JP 1601992 A JP1601992 A JP 1601992A JP H05211727 A JPH05211727 A JP H05211727A
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JP
Japan
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voltage
low
vehicle
battery
power supply
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Withdrawn
Application number
JP4016019A
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English (en)
Inventor
Seiji Hirano
誠治 平野
Hidemi Nakazono
秀己 中園
Takashi Kadowaki
隆志 門脇
雅彦 ▲桑▼野
Masahiko Kuwano
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低電圧系の車載電装品と高電圧系の車載電装
品とに給電する場合に、オルタネータとして小型、低価
格のものを採用できる構成とする。 【構成】 車載バッテリ1は12Vの低電圧系である。
オルタネータ2も12Vの低電圧系である。12Vの低
電圧系車載電装品3及び低電圧系のヘッドランプ5は上
記低電圧系の車載バッテリ1及びオルタネータ2から給
電される。オルタネータ2の交流部分には昇圧器10が
接続され、該昇圧器10で低電圧系の12V電圧を48
Vの高電圧に昇圧する。昇圧された48Vの電圧は整流
器10cで整流された後、高電圧化コントロールユニッ
ト20により高電圧系の車載電装品22に給電される。
また、昇圧器10により48Vに充電される高電圧系の
車載バッテリ15が備えられる。オルタネータ2は12
Vの通常の機器であるので、小型,低価格である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用給電装置の改良に
関し、詳しくは、複数の電装品を備えた車両の給電装置
において、容量の高い車載電装品に対して給電を良好に
行い得るようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の車両用給電装置とし
て、例えば特開平3−190534号公報に開示される
ように、複数の電気負荷に対し、その種類に応じて作動
の優先順位を予め設定しておき、複数の電気負荷の作動
が同時に要求された際には、その優先順位に従って作動
させるものが知られている。
【0003】ところで、昨今の車両では、12V電圧の
比較的容量の低い電装品と共に、容量の高い電装品をも
数多く搭載する場合があり、これに対応して給電装置の
容量を増大させる必要がある。
【0004】そこで、従来、例えば特開平1−7615
2号公報に開示されるように、容量の高い車載電装品に
対しては高電圧を印加して給電するように、バッテリと
オルタネータとの一組の給電装置を各々6V電圧系と1
2V電圧系とで個別に設ける構成としたり、又は特開平
1−76153号公報に開示されるように、12V電圧
系のバッテリと24V電圧系のバッテリとを各々備える
と共に、該各電圧系別に発電可能な発電コイルを内部に
2個有する大型オルタネータを1個備えて、その給電容
量の増大を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、オルタネータを両電圧系で計2個、又は
両系統別に発電可能な大型オルタネータを1個備える必
要があるため、エンジン負荷がその分増大すると共に、
多数の機器を配置したエンジンルーム内でオルタネータ
用の広い配置スペースを確保することが困難で、車体前
後又は幅方向長さを延ばす必要が生じる等の不具合があ
る。
【0006】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、低電圧系の車載電装品と共に容量の
高い高電圧系の車載電装品に対して給電する車両用給電
装置において、エンジン負荷の増大及び車体前後又は幅
方向長さの延長を招かずに、容量の大きい車載電装品に
対する給電容量の増大を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では、所定の一電圧系用のオルタネータ1個
と、昇圧又は降圧用の変圧器とを設けて対応する。
【0008】つまり、請求項1記載の発明の具体的な解
決手段は、低電圧系と高電圧系とに区別される車載電装
品に対して給電する車両用給電装置を対象として、上記
低電圧系に対応する低電圧に充電されるバッテリと、上
記低電圧系に対応する低電圧を発電するオルタネータと
を設けるとともに、上記オルタネータの発電々圧を上記
高電圧系に対応する高電圧に昇圧する昇圧手段を設け
て、該昇圧手段により昇圧された高電圧で上記高電圧系
の車載電装品に給電する構成とする。
【0009】また、請求項2記載の発明の具体的な解決
手段は、上記請求項1記載の発明と給電装置の対象を同
一として、高電圧系に対応する高電圧を発電するオルタ
ネータを設けるとともに、該オルタネータの発電々圧を
上記低電圧系に対応する低電圧に降圧する降圧手段と、
該降圧手段により降圧された低電圧に充電されるバッテ
リとを設けて、上記オルタネータにより発電された高電
圧で上記高電圧系の車載電装品に給電し、上記バッテリ
の低電圧で低電圧系の車載電装品に給電する構成とす
る。
【0010】更に、請求項3記載の発明では、上記請求
項1記載の発明を限定し、高電圧系の車載電装品を統括
して制御し、高電圧系の車載電装品の作動をバッテリの
電圧又は他の高電圧系若しくは低電圧系の車載電装品の
作動状態に応じて制御する制御手段を別途設ける構成と
する。
【0011】加えて、請求項4記載の発明では、上記請
求項3記載の発明を更に限定し、車両の衝突時を検出す
る衝突時検出手段を別途設けると共に、制御手段を、上
記衝突時検出手段により検出された車両の衝突時に、高
電圧系の車載電装品に対する給電を停止するもので構成
する。
【0012】また、請求項5記載の発明では、請求項1
記載の発明を限定し、低電圧系に対応する低電圧に充電
される低電圧系バッテリと共に、昇圧手段により昇圧さ
れた高電圧に充電される高電圧系バッテリを別途設ける
構成とする。
【0013】加えて、請求項6記載の発明では、上記請
求項5記載の発明の制御手段を特定し、昇圧手段の高電
圧の非発生時、又は低電圧系バッテリの容量低下時に、
高電圧系バッテリから高電圧系の車載電装品に給電する
もので構成する。
【0014】
【作用】以上の構成により、請求項1記載の発明では、
低電圧系の車載電装品に対しては低電圧系のバッテリ又
はオルタネータから給電され、高電圧系の車載電装品に
対しては昇圧手段から給電される。
【0015】また、請求項2記載の発明では、低電圧系
の車載電装品に対しては低電圧系のバッテリから給電さ
れ、高電圧系の車載電装品に対しては高電圧系のオルタ
ネータから給電される。
【0016】ここに、オルタネータは低電圧系又は高電
圧系の1系統に対するものであるので、小型軽量であ
り、従ってエンジン負荷が軽減されると共に、エンジン
ルーム内でのオルタネータ収容スペースが狭くても良好
に配置でき、車両前後又は幅方向を延ばす必要がない。
【0017】また、請求項3記載の発明では、高電圧系
の車載電装品の作動は、バッテリの充電状態が低い場合
には停止できるので、オルタネータの発電々流をバッテ
リに供給でき、該バッテリの充電状態を回復できる。ま
た、低電圧系の車載電装品と高電圧系の車載電装品との
作動の間に優先順位を設定できるので、同時作動による
給電量の異常増大を防止しつつ、車両運転の安全上確保
すべき車載電装品等の作動を確保できる。
【0018】更に、請求項4記載の発明では、車両衝突
時には、高電圧系の車載電装品の作動が強制停止される
ので、給電装置の高電圧に対しても搭乗員等の安全が確
保される。
【0019】加えて、請求項5記載の発明では、高電圧
系バッテリによっても高電圧系の車載電装品への給電が
可能になるので、給電装置の容量の増大を一層図ること
ができる。
【0020】また、請求項6記載の発明では、オルタネ
ータ又は昇圧手段の故障により高電圧が発生しない状
況、又は低電圧系バッテリの容量が低下した際には、高
電圧系のバッテリから高電圧系の車載電装品に給電され
るので、高電圧系の異常時にも高電圧系の車載電装品の
作動を確保できると共に、オルタネータの発電々流でも
って低電圧系バッテリを充電でき、その低電圧系バッテ
リの容量を通常通りに回復できる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び請求
項2記載の発明の車両用給電装置によれば、一電圧系統
のオルタネータ及びバッテリ、並びに昇圧又は降圧手段
によって低電圧系と高電圧系との各車載電装品に給電可
能としたので、小型軽量のオルタネータを使用し得て、
エンジン負荷の軽減及び車両の前後又は幅方向のコンパ
クト化を図ることができる。
【0022】また、請求項3記載の発明によれば、高電
圧系の車載電装品の作動の強制停止によってオルタネー
タの発電々流をバッテリに供給し、バッテリの容量不足
状態を回復できると共に、高電圧系の複数個の車載電装
品を車両運転の安全上必要な順序等、適宜順序で作動さ
せることができる。
【0023】更に、請求項4記載の発明によれば、車両
の衝突時には高電圧系の車載電装品の作動を強制停止で
きるので、搭乗者等の安全を確保できる。
【0024】加えて、請求項5記載の発明によれば、高
電圧系バッテリを備えたので、給電装置の容量を一層増
大させることができる。
【0025】また、請求項6記載の発明では、高電圧が
発生しない状況、又は低電圧系バッテリの容量が低下し
た際であっても、高電圧系のバッテリから高電圧系の車
載電装品に給電できるので、高電圧系の異常時であって
も高電圧系の車載電装品の作動を確保できると共に、オ
ルタネータの発電々流で低電圧系バッテリを充電して、
その低電圧系バッテリの容量を回復できる効果を奏す
る。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0027】図1は請求項1記載の発明の車両用給電装
置の全体構成を示す。同図において、1は12V電圧の
低電圧系の車載バッテリ、2は12Vの低電圧を発電し
て上記車載バッテリ1を充電する低電圧系のオルタネー
タであって、図示しないエンジンに駆動連係される。
【0028】また、3は上記低電圧系の車載バッテリ1
及びオルタネータ2に給電ハーネス4を介して給電され
る12Vの低電圧系の車載電装品であって、該電装品3
には、車両のスモールランプ、ルームランプ、運転席周
囲に配置した各種メータ類が含まれる。更に、上記給電
ハーネス4には、他の低電圧系の車載電装品として車両
のヘッドランプ5が接続され、該ヘッドランプ5は、ヘ
ッドランプスイッチ6の閉操作により閉じる常開接点7
aを有するリレー7により制御される。
【0029】更に、上記低電圧系のオルタネータ2に
は、その整流前の交流部分において、昇圧手段として3
相の変圧器10が接続されている。該変圧器10は、3
相の1次巻線10a及び2次巻線10bを有して、1次
側の低電圧12Vを昇圧して48Vの高電圧に変圧する
と共に、該2次巻線10bに生じた3相交流を整流する
6個のダイオードよりなる整流器10cを有する。該変
圧器10の整流器10cには、ヒューズ12を介設した
給電用ハーネス13を介して48Vの高電圧により充電
される高電圧系の車載バッテリ15が接続されている。
【0030】上記給電用ハーネス13の高電圧は、上記
ヒューズ12の後段で他の給電用ハーネス16〜19を
経て高電圧化コントロールユニット20に印加されると
共に、該コントロールユニット15には、更に上記高電
圧系の車載バッテリ15の高電圧が他の給電用ハーネス
21を経て印加される。
【0031】高電圧化コントロールユニット20には、
48Vの高電圧系の車載電装品22が接続される。該高
電圧系の車載電装品22は、エンジンの排気通路に配置
された触媒装置を加熱する高容量の触媒ヒータ23と、
車両のフロントウインドガラスに降り積った氷雪を加熱
し除去するヒーテッドウインド24と、リヤウインドガ
ラスの曇りを除去するリヤ熱線25とから成り、これ等
は上記高電圧化コントロールユニット20により給電さ
れる。
【0032】また、上記高電圧化コントロールユニット
20には、上記変圧器10の1次巻線10aとオルタネ
ータ2との間の所定の2相のハーネスに介設した2個の
接点28aを有する制御リレー28が接続されると共
に、エンジン制御用のコントローラ29が接続されてい
る。該コントローラ29は、オルタネータ2の発電量が
少量のとき、エンジン回転数を上昇させるようエンジン
を制御する。
【0033】更に、高電圧化コントロールユニット20
には、上記低電圧系の車載電装品3を制御するエアコン
等コントローラ31が接続されていて、その両者間の信
号の授受により高電圧系の車載電装品22と低電圧系の
車載電装品3との間の作動に優先順位を設定できる構成
としている。
【0034】加えて、35は車両の加速度を検出する加
速度センサであって、該加速度センサ35により車両の
衝突時を検出する衝突時検出手段を構成している。36
は低電圧系の車載バッテリ1の電流を検出する電流セン
サ、37は高電圧系の車載バッテリ15の電流を検出す
る電流センサ、38はヒーテッドウインド24に流れる
電流を検出する電流センサであって、電流センサ36に
より低電圧系バッテリ1の充電状態の良否を検出する。
そして、上記電流センサ36〜38の検出信号は高電圧
化コントロールユニット20に入力されていて、該高電
圧化コントロールユニット20によって高電圧系の車載
電装品22を統括して制御し、該高電圧系の車載電装品
22の作動を低電圧系の12Vバッテリ1の電圧、又は
他の高電圧系若しくは低電圧系の車載電装品22,3,
5の作動状態に応じて制御する制御手段を構成してい
る。
【0035】尚、図中、40は触媒ヒータ23制御用の
スイッチ、41はヒーテッドウインド24制御用のスイ
ッチ、42はリヤ熱線25制御用のスイッチ、43は触
媒ヒータ23への給電時を示すインジケータランプ、4
4はヒーテッドウインド24への給電時を示すインジケ
ータランプ、45はリヤ熱線25への給電時を示すイン
ジケータランプである。
【0036】次に、上記高電圧化コントロールユニット
20による高電圧系車載電装品22の統括制御を説明す
る。
【0037】高電圧系の車載電装品22では、その複数
個の同時作動が要求された場合には触媒ヒータ23が優
先して作動し、次いでヒーテッドウインド24が優先
し、最後にリヤ熱線25が動作する。即ち、図2のステ
ップS1〜S5で触媒ヒータ制御用スイッチ40のON
操作があれば、変圧器10から触媒ヒータ23への給電
を直ちに開始し、その後、タイマが所定時間(例えば4
0秒)の計測を完了した時点でその給電を停止する。そ
して、上記触媒ヒータ23の給電中にヒーテッドウイン
ド24制御用スイッチ41がON操作されても、図3の
ステップS1〜S7に示すように、変圧器10からヒー
テッドウインド24への給電を待機し、触媒ヒータ23
への給電が完了した後に給電を開始し、該制御用スイッ
チ41のOFF操作があればその時点で給電を終了す
る。同様に、触媒ヒータ23又はヒーテッドウインド2
4への給電中にリヤ熱線25制御用スイッチ42がON
操作されても、図4のステップS1〜S8に示すよう
に、変圧器10からリヤ熱線25への給電を待機し、触
媒ヒータ23への給電が完了し且つヒーテッドウインド
24制御用スイッチ41のOFF操作があった後に給電
を開始し、該リヤ熱線制御用スイッチ42のOFF操作
があった時点で給電を終了する。また、リヤ熱線25へ
の給電中にヒーテッドウインド24制御用スイッチ41
がON操作されれば、リヤ熱線25への給電を中止し、
ヒーテッドウインド24への給電が終了した時点で給電
を再開する。尚、上記ヒーテッドウインド24又はリヤ
熱線25への給電の待機中は、対応するインジケータラ
ンプ44,45が点滅する。
【0038】高電圧系の車載電装品22と低電圧系のヘ
ッドランプ5又は車載エアコンとの間の優先順位は次の
通りである。即ち、高電圧系の触媒ヒータ23への給電
中に低電圧系のヘッドランプ5又は車載エアコンの操作
スイッチがON操作された場合には、この同時動作に優
先順位を設けず、図2のステップS6〜S9に示すよう
に、触媒ヒータ23への給電をオルタネータ2及び変圧
器10を介した給電から高電圧バッテリ15からの給電
に切換える。これにより、オルタネータ2の発電々流を
ヘッドランプ5又は車載エアコンに供給し、同時動作を
確保する。また、図示しないが、上記同時動作時での給
電量を必要最小限に制限すべく、ヘッドランプ5がHi
ビーム状態であればLowビームに切換えたり、車両停
止時に消灯したり、又は車載エアコンの風量段階を低く
切換える。これに対し、ヒーテッドウインド24又はリ
ヤ熱線25への給電中にヘッドランプ5又は車載エアコ
ンの操作スイッチがON操作された場合には、後者の低
電圧系を優先し、ヒーテッドウインド24又はリヤ熱線
25への給電を中止する。
【0039】更に、低電圧系の12Vバッテリ1の電圧
状態に対する高電圧系の車載電装品22への給電の切換
えは次の通りである。つまり、変圧器10若しくは高電
圧バッテリ15から触媒ヒータ23に給電中、又は変圧
器10からヒーテッドウインド24への給電中に、電流
センサ36の出力信号に基いて12Vバッテリ1の電圧
が設定値以下に低下した容量低下状態を検出した時は、
触媒ヒータ23又はヒーテッドウインド24への給電を
変圧器10から高電圧バッテリ15に切換える(図3の
ステップS6〜S12参照)。一方、図3のステップS
13に示すように、変圧器10内のリレー28の接点2
8aが開状態で高電圧バッテリ15からヒーテッドウイ
ンド24に給電している状況では、該ヒーテッドウイン
ド24への給電を停止する。更に、リヤ熱線25への給
電中に12Vバッテリ1の電圧が設定値以下に低下した
ときには、図4のステップS9〜S12に示すようにリ
ヤ熱線25への給電を停止し、12Vバッテリ1の電圧
が設定値以上に復帰するまで継続する。これにより、オ
ルタネータ2の発電々流を12Vバッテリ1に供給して
充電でき、その電圧を設定値以上に復帰させることがで
きる。
【0040】更に、高電圧化コントロールユニット20
は、電流センサ37の出力信号に基いてオルタネータ2
又は変圧器10の故障した48Vの高電圧の非発生時を
検出し、この検出時に高電圧系の車載バッテリ15を電
源として高電圧系の車載電装品22に対して給電するよ
うに構成されている。
【0041】また、高電圧化コントロールユニット20
は、加速度センサ35の出力に基づく車両の衝突検出時
に、48Vの高電圧系の車載電装品22に対する給電を
停止するように構成されている。
【0042】したがって、上記実施例においては、48
Vの高電圧系の車載電装品22に対する給電について
は、12Vの低電圧系のオルタネータ2により発電した
12Vの交流電圧を変圧器10にて48Vの高電圧に昇
圧し、この高電圧を48Vの高電圧系の車載電装品22
に給電したので、使用するオルタネータ2は従来の12
V低電圧系の通常のもので構成できる。従って、オルタ
ネータを低電圧系と高電圧系とで2系統備える場合ない
し各電圧系用の発電コイルを2個内蔵するオルタネータ
を1個備える場合に比して、低価格で給電装置を構成で
きると共に、エンジン負荷を軽減して燃費の向上を図る
ことができ、更に小型のオルタネータによって車体前後
又は幅方向長さを延長することなく高電圧系の車載電装
品22に対する給電を可能にできる。
【0043】しかも、高電圧系の48Vバッテリ15を
備えるので、オルタネータ2又は変圧器10の故障時で
あっても高電圧系の車載電装品22への給電を可能にで
きると共に、低電圧系の12Vバッテリ1の容量低下時
には、該48Vバッテリ15から高電圧系の触媒ヒータ
23に給電し、これによりオルタネータ2の発電々流の
多くを上記容量低下した12Vバッテリ1に供給し充電
して、その容量不足を回復できる。
【0044】また、12Vバッテリ1が設定電圧以下の
容量不足時には、高電圧系バッテリ15を備えない場合
でも、ヒーテッドウインド24及びリヤ熱線25に対す
る給電が強制停止されるので、オルタネータ2の発電々
流を12Vバッテリ1に給電して充電でき、その容量不
足を回復できる。更に、高電圧系の車載電装品22の間
では、触媒ヒータ23の作動が最優先し、次いでヒーテ
ッドウインド24が優先し、最後にリヤ熱線25が動作
するので、各高電圧系の車載電装品23〜25の同時作
動による給電々流の異常増大を防止できると共に、低電
圧系のヘッドランプ15と高電圧系の触媒ヒータ23と
の同時作動時には、高電圧系の48Vバッテリ15から
触媒ヒータ23に給電され、これによりオルタネータ2
の発電々流をヘッドランプ15に供給できるので、該ヘ
ッドランプ15の照度を高く確保しつつ触媒ヒータ2を
素早く温度上昇させることができる。更に、高電圧系の
ヒーテッドウインド24又はリヤ熱線25の給電中にヘ
ッドランプスイッチ6が点灯側に操作された場合には、
上記高電圧系の機器24,25に対する給電が強制停止
されるので、ヘッドランプ15の照度を優先的に高く確
保して、車両走行の安全性が確保できる。
【0045】加えて、車両衝突時には、高電圧化コント
ロールユニット20から高電圧系の車載電装品23〜2
5への給電が停止するので、48Vの高電圧に対して搭
乗者等を安全に保護できる。
【0046】図5は請求項2記載の発明の実施例を示
す。同図において、車載バッテリ1´は12Vの低電圧
系であり、オルタネータ2´は48Vの高電圧を発電す
る高電圧系である。また、上記高電圧系のオルタネータ
2´の発電電圧は、変圧器より成る降圧手段としての降
圧回路40により12Vの低電圧に降圧され、この降圧
された12Vでもって上記12Vバッテリ1´が充電さ
れる構成である。そして、12Vバッテリ1´にて低電
圧系の車載電装品に給電し、高電圧系のオルタネータ2
´から高電圧系の車載電装品に対して給電する構成とし
ている。その他の構成は図1と同様であるので、その説
明を省略する。
【0047】したがって、本実施例においては、オルタ
ネータ2´としては高電圧系のものを1個備えるだけで
足りるので、給電装置を低価格で構成できると共に、エ
ンジン負荷を軽減して燃費の向上を図ることができ、更
に車体前後又は幅方向長さを延長することなく、高電圧
系の車載電装品に対する給電を可能にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体構成を示す電気回路図である。
【図2】触媒ヒータの給電制御を示すフローチャート図
である。
【図3】ヒーテッドウインドの給電制御を示すフローチ
ャート図である。
【図4】リヤ熱線の給電制御を示すフローチャート図で
ある。
【図5】請求項2記載の発明の実施例を示す要部電気回
路図である。
【符号の説明】
1,1´ 低電圧系の車載バッテリ 2 低電圧系のオルタネータ 2´ 高電圧系のオルタネータ 3 12V系の車載電装品(低電圧系の車
載電装品) 5 ヘッドランプ(低電圧系の車載電装
品) 10 変圧器(昇圧手段) 15 高電圧系の車載バッテリ 20 高電圧化コントロールユニット(制
御手段) 22 低電圧系の車載電装品 23 触媒ヒータ(高電圧系の車載電装
品) 24 ヒーテッドウインド(高電圧系の車
載電装品) 25 リヤ熱線(高電圧系の車載電装品) 35 加速度センサ(衝突時検出手段) 40 降圧回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲桑▼野 雅彦 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低電圧系と高電圧系とに区別される車載
    電装品に対して給電する車両用給電装置であって、上記
    低電圧系に対応する低電圧に充電されるバッテリと、上
    記低電圧系に対応する低電圧を発電するオルタネータと
    を備えるとともに、上記オルタネータの発電々圧を上記
    高電圧系に対応する高電圧に昇圧する昇圧手段を備え、
    該昇圧手段により昇圧された高電圧で上記高電圧系の車
    載電装品に給電することを特徴とする車両用給電装置。
  2. 【請求項2】 低電圧系と高電圧系とに区別される車載
    電装品に対して給電する車両用給電装置であって、上記
    高電圧系に対応する高電圧を発電するオルタネータを備
    えるとともに、該オルタネータの発電々圧を上記低電圧
    系に対応する低電圧に降圧する降圧手段と、該降圧手段
    により降圧された低電圧に充電されるバッテリとを備
    え、上記オルタネータにより発電された高電圧で上記高
    電圧系の車載電装品に給電し、上記バッテリの低電圧で
    低電圧系の車載電装品に給電することを特徴とする車両
    用給電装置。
  3. 【請求項3】 高電圧系の車載電装品を統括して制御
    し、高電圧系の車載電装品の作動を、バッテリの電圧又
    は他の高電圧系若しくは低電圧系の車載電装品の作動状
    態に応じて制御する制御手段を備えることを特徴とする
    請求項1記載の車両用給電装置。
  4. 【請求項4】 車両の衝突時を検出する衝突時検出手段
    を備え、制御手段は、上記衝突時検出手段により検出さ
    れた車両の衝突時に、高電圧系の車載電装品に対する給
    電を停止するものであることを特徴とする請求項3記載
    の車両用給電装置。
  5. 【請求項5】 低電圧系に対応する低電圧に充電される
    低電圧系バッテリと共に、昇圧手段により昇圧された高
    電圧に充電される高電圧系バッテリを備えることを特徴
    とする請求項1記載の車両用給電装置。
  6. 【請求項6】 制御手段は、昇圧手段の高電圧の非発生
    時、又は低電圧系バッテリの容量低下時に、高電圧系バ
    ッテリから高電圧系の車載電装品に給電することを特徴
    とする請求項5記載の車両用給電装置。
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