JPH05208508A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH05208508A
JPH05208508A JP4016130A JP1613092A JPH05208508A JP H05208508 A JPH05208508 A JP H05208508A JP 4016130 A JP4016130 A JP 4016130A JP 1613092 A JP1613092 A JP 1613092A JP H05208508 A JPH05208508 A JP H05208508A
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JP
Japan
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recording
ink
image
signal
control circuit
Prior art date
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Withdrawn
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JP4016130A
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English (en)
Inventor
Yukio Yamamoto
幸生 山本
Eiichi Toyama
栄一 外山
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Koki Holdings Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Koki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光沢、無光沢の混在した画像を出力する画像
記録装置を提供する。 【構成】 装置制御回路1は、まず、溶融アナログ印加
エネルギ決定回路4からの出力をデータセレクタ5によ
って選択し、印加エネルギ制御回路6に入力して、サー
マルヘッド7の各発熱素子の発熱を制御することによ
り、溶融アナログインクによる記録を行って無光沢画像
を得る。次に、モードセレクト信号を切り替えて、印加
エネルギとして溶融2値印加エネルギ決定回路の出力を
選択し、白色もしくは無色透明の溶融2値インクで記録
を行って、任意の部分に選択的に光沢を付加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無光沢及び光沢部分を
混在させた画像を出力する画像出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像出力装置には各種のタイプがあり、
そのタイプ毎に得られる記録画像の光沢特性は異なる。
特に、溶融アナログインクを用いる感熱転写記録方式や
インクジェット記録方式によって得られる画像は無光沢
であり、布地等の質感が出せるため服飾や建築分野での
コンピュータデザインの出力に適している。一方、服飾
分野ではシルクなど光沢を有する布地があり、建築分野
でも鏡やガラス、金属部分などがあるため、実際には無
光沢部分と光沢部分を同一の画像の中に混在させること
が要求されている。また、コンピュータグラフィクス
(CG)分野でも、無光沢、光沢を混在させることによ
り表現範囲が広くなる。
【0003】このような無光沢、光沢を混在させた画像
を出力する画像出力装置としては、例えば特開平1−1
2525号公報に記載のように、1台の装置で溶融アナ
ログインクと、溶融2値インクの両者の記録を可能に
し、同一の記録紙上に、前記2種類の記録ができる感熱
転写記録装置などが提案されている。また、特公平2−
14912号公報に記載のように、画像記録後に記録紙
表面にラミネートフィルムを固着することにより、表面
の乱反射をなくして光沢画像を得る方式などが提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溶融2
値インクでの記録は、2値のドットの集合による面積階
調によって濃度を変化させ階調を表現するため、ドット
ごとに濃度制御が可能な溶融アナログインクの記録に比
べ、中間調が出しにくく、階調表現方式の違いによる画
質の差が大きい。したがって、溶融2値インクと溶融ア
ナログインクの記録を混在させた画像は、光沢の有無以
上に画質が異なり、不自然な画像になる。
【0005】加えて、無光沢と光沢の2種類のインクフ
ィルムもしくはインクフィルムカセットを用意し、記録
の途中で交換する煩雑さがある。
【0006】また、後者のラミネートフィルムを固着す
る方式では、画像の一部に選択的に光沢を付加すること
は不可能である。
【0007】さらに、従来、光沢情報を処理できる画像
処理システムが存在していない。
【0008】本発明の目的は、無光沢と光沢部分の混在
した画像を記録する画像記録装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、入力された
画像データに応じて無光沢画像を記録紙に出力する画像
記録装置において、前記無光沢画像を記録後に画像デー
タに含まれる光沢画像情報に対応じて光沢画像を前記記
録紙に出力する手段を設けたことにより達成される。
【0010】上記目的は、記録モード信号を入力し画像
記録装置の動作を制御する信号を出力する装置制御回路
と、該装置制御回路からの駆動信号により記録紙や記録
媒体の駆動を行う駆動回路と、画像データと該制御回路
からの色信号を入力し無光沢記録を行うときの印加エネ
ルギ信号を出力する無光沢記録エネルギ決定回路と、前
記画像データと前記制御回路からの色信号及びアドレス
を入力し光沢記録を行うときの印加エネルギ信号を出力
する光沢記録エネルギ決定回路と、前記記録媒体の種類
によって選択される前記制御回路からのモードセレクト
信号により前記無光沢記録エネルギ決定回路又は前記光
沢記録エネルギ決定回路からの印加エネルギ信号を選択
するデータセレクタと、該印加エネルギ信号を入力し印
加エネルギを出力する印加エネルギ制御回路と、該印加
エネルギにより前記記録紙に前記記録媒体を用いて記録
するライン状に構成された複数の素子からなるヘッドと
を備えたことにより達成される。
【0011】上記目的は、記録モード信号を入力し画像
記録装置の動作を制御する信号を出力する装置制御回路
と、該装置制御回路からの駆動信号により記録紙や記録
媒体の駆動を行う駆動回路と、画像データと該制御回路
からの色信号を入力し無光沢記録を行うときの印加エネ
ルギ信号を出力する無光沢記録エネルギ決定回路と、前
記画像データと前記制御回路からの色信号及びアドレス
を入力し光沢記録を行うときの印加エネルギ信号を出力
する光沢記録エネルギ決定回路と、前記記録媒体の種類
によって選択される前記制御回路からのモードセレクト
信号により前記無光沢記録エネルギ決定回路又は前記光
沢記録エネルギ決定回路からの印加エネルギ信号を選択
するデータセレクタと、該印加エネルギ信号を入力し印
加エネルギを出力する印加エネルギ制御回路と、該印加
エネルギにより前記記録紙に前記記録媒体を用いて記録
するライン状に構成された複数の素子からなるヘッドと
を備え、前記記録媒体の一部もしくは全部が加熱により
溶融しかつ転写面がなめらかで光沢を有する固体状成分
からなる無色もしくは白色透明インクと該インク保持す
る帯材であることにより達成される。
【0012】上記目的は、1本の連続したフィルムに、
複数の異なった種類のインクを順次走行方向に塗布した
感熱転写用インクフィルムを提供することにより達成さ
れる。 上記目的は、濃度情報もしくは輝度情報、また
は前記情報に色情報を加えたものからなる画像データ
を、入力もしくは作成し、各種画像処理及び編集し、画
像表示装置または画像記録装置に出力する画像処理シス
テムにおいて、前記各種情報に加え光沢画像情報を前記
画像データの一部として含み画像処理する手段を有する
ことにより達成される。
【0013】
【作用】上記構成に依れば、無光沢な画像を記録後に、
画像データに含まれる光沢情報に対応して、任意の場所
に光沢を付加するので、全体に均一な画質で、無光沢、
光沢の混在した画像が得られる。即ち、制御回路は入力
された記録モード信号により、溶融アナログ印加エネル
ギ決定回路からの入力された画像データと制御回路から
の色信号に対応する印加エネルギを定める信号出力をデ
ータセレクタによって選択し、印加エネルギ制御回路に
入力して、サーマルヘッドの印加の為のエネルギを制御
することにより、溶融アナログインクによる記録を行っ
て無光沢画像を得る。次に、入力された記録モード信号
により、モードセレクト信号を切り替えて、溶融2値印
加エネルギ決定回路の入力された画像データ、制御回路
からの色信号、制御回路からアドレスに対応する印加エ
ネルギを定める信号出力を選択し、白色もしくは無色透
明の溶融2値インクで記録を行って、任意の部分に選択
的に光沢を付加する。
【0014】また、1本の連続したインクフィルムに、
複数の異なったタイプのインクを順次塗工してあるの
で、同一記録紙上に複数の異なったタイプのインクを用
いて感熱転写記録を行う場合にも、インクのタイプによ
って信号処理回路を切り換えればよく、インクフィルム
やインクフィルムカセットを交換する煩雑さが解消す
る。 さらに、画像データに光沢情報を含めることによ
り、画像処理システムで光沢情報の付加や変更などの処
理ができ、無光沢、光沢が混在した画像出力が得られ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図により説明す
る。
【0016】図1は、本実施例における感熱転写記録装
置の構成を示すブロック図である。本図において、1は
装置全体の動作を制御する装置制御回路、2は装置制御
回路1の信号により、記録紙やインクフィルムの駆動を
行う装置駆動回路、3は溶融2値インクを用いて記録を
行うときの印加エネルギを決定する溶融2値印加エネル
ギ決定回路、4は溶融アナログインクを用いて記録を行
うときの印加エネルギを決定する溶融アナログ印加エネ
ルギ決定回路、5は溶融2値インク用印加エネルギと溶
融アナログインク用印加エネルギを切り替えるデータセ
レクタ、6はサーマルヘッド7の各発熱素子に印加する
電力を制御する印加エネルギ制御回路、7はライン状に
構成された複数の発熱素子からなるサーマルヘッドであ
る。
【0017】装置制御回路1に入力される記録モード信
号は、溶融2値モード、溶融アナログモード、溶融2値
/溶融アナログ混在モード、光沢/無光沢モード等の記
録モードを切り替えるための信号である。装置制御回路
1では、記録モード信号に応じてシーケンスを変更し、
前記シーケンスに従って装置駆動回路2に指令信号を送
って装置の駆動を制御すると共に、カラー信号やモード
セレクト信号を切り替える。
【0018】溶融2値印加エネルギ決定回路3では、画
像データと、装置制御回路1から出力されるカラー信号
及びドットアドレス、ラインアドレスによって、パター
ン展開され印加エネルギ信号が決定され、出力される。
【0019】溶融アナログ印加エネルギ決定回路4で
は、画像データとカラー信号から印加エネルギ信号が決
定され、出力される。
【0020】データセレクタ5では、装置制御回路1か
ら出力されるモードセレクト信号によって溶融2値印加
エネルギ決定回路3の出力もしくは溶融アナログ印加エ
ネルギ決定回路4の出力のどちらか一方を選択して、印
加エネルギ制御回路6に入力する。
【0021】印加エネルギ制御回路6は、データセレク
タ5によって選択された印加エネルギ信号が入力され、
その値に応じてサーマルヘッド7の各発熱素子に印加す
る印加エネルギである電力を制御する。
【0022】図2は、本実施例で使用するインクフィル
ムの構成を示す説明図である。
【0023】8−1〜8−4は、各色のインクの先頭を
検出するためのマーカーであり、インクの色やタイプに
よって位置や長さなどのパターンが異なる。9−1〜9
−3は、溶融アナログタイプのインクであり、9−1は
イエロー(Y)、9−2はマゼンタ(M)、9−3はシ
アン(C)である。10は、光沢のある溶融2値タイプ
のインクであるが、組成としては着色剤を添加せず、バ
インダのみであり色調は無色もしくは白色透明(T)の
ものである。インクの色の順番は、9−1、9−2、9
−3、10であり、Y、M、C、Tの順に記録が行われ
る。このように、本インクフィルムは、溶融2値インク
及び溶融アナログインクの2種類の異なるタイプのイン
クを、1本の連続したインクフィルム上に順次塗布した
ものとなっている。
【0024】図1のような構成の下に、図2のインクフ
ィルムを使用し、最初に溶融アナログインクで記録し、
得られた無光沢画像の上に、無色もしくは白色透明な溶
融2値インクを重ねて記録することにより、画像の一部
もしくは全体に選択的に光沢を付加できる。
【0025】以下に転写の具体的な説明を行う。
【0026】図3は、一般的な溶融アナログインクによ
る転写機構を示す説明図である。△印は、常温において
固体で加熱すると液状になるバインダであり、●印は、
着色剤である顔料インクである。
【0027】サーマルヘッドの圧着によって加熱された
バインダは溶融し、顔料インクとともに樹脂の毛細管に
浸透し、記録紙の浸透層に浸透しする。加熱エネルギ量
に応じて記録紙に浸透するインク量がなだらかに変化す
るため、サーマルヘッドに印加するエネルギによって転
写濃度を制御できる。また、記録紙表面の凹凸により、
記録画像は無光沢になる。
【0028】図4は、一般的な溶融2値インクによる転
写機構を示す説明図である。△印は、常温で固体で加熱
すると液状になるバインダであり、●印は、着色剤であ
る顔料インクである。
【0029】サーマルヘッドの圧着によって加熱された
バインダは溶融し、記録紙と接している部分では顔料イ
ンクとともに記録紙に浸透し、残りは記録紙表面に付着
する。加熱エネルギ量の変化によりインク転写量は急峻
に変化するため、サーマルヘッドの印加エネルギによる
転写濃度の制御は困難であり、一般に、インクを転写す
るかしないかの、2値の制御が行われている。また、転
写したインク面はなめらかであり、記録画像には光沢が
ある。
【0030】図5は、本実施例における記録画像の構成
を説明する縦断面図である。△印は、常温で固体で加熱
すると液状になるバインダであり、●印は、着色剤であ
る顔料インクである。
【0031】最初に溶融アナログインクによって記録紙
上に無光沢の画像が記録される。この記録画像の中で光
沢を付加したい部分に、前述の着色剤が含まれていない
無色もしくは白色透明の溶融2値インクを転写する。溶
融2値インクを転写した面は光沢があり、かつインクが
透明なため、溶融アナログインクで記録した画像の濃度
や色は保たれたまま、光沢のみが付加される。
【0032】図6は、光沢情報を考慮した画像データ補
正回路の構成を示すブロック図である。溶融2値インク
の成分によっては、濃度や色相が若干変化する場合が考
えられる。このような場合には、本図により光沢情報を
含めた色補正、濃度補正を行うことにより、濃度や色相
の変化を修正する。また、画像データに光沢情報を付加
するときに、光沢を付加することによる色ずれや濃度変
化を補正したデータと置き換えるようにしてもよい。
【0033】一般にカラープリンタでは、インクの混色
等による色ずれを防ぐために、3×3や3×10のマス
クを用いたマトリクス演算等による色補正を行ってい
る。そこで、光沢を付加した場合の補正係数を別に用意
しておき、光沢情報によって補正係数を切り替えるよう
にする。濃度補正の場合も、同様に光沢、無光沢の2種
類の補正係数を用意しておき、切り替える。
【0034】図7は、各モード記録時のタイミングチャ
ートを示す。
【0035】本図に示すモードは溶融2値モード、溶融
アナログモード、溶融2値/溶融アナログ混在モード、
光沢/無光沢モードである。ここでカラー信号は、例え
ば2ビットで、’00’はYインク、’01’はMイン
ク、’10’はCインク、’11’はTインクでの記録
を示す。また、モードセレクト信号は、’0’のときは
溶融2値インクでの記録を、’1’のときは溶融アナロ
グインクでの記録を示す。したがって、1本の連続した
フィルムに異なったタイプのインクを塗布したインクフ
ィルムを用いた溶融2値インクによる記録と溶融アナロ
グインクによる記録は、モードセレクト信号によって、
容易に切り替えることができる。
【0036】図8は、溶融2値/溶融アナログ混在モー
ドの記録を行うときに使用するインクフィルムの構成を
示す説明図である。11−1〜11−6は、インクフィ
ルム各色の先頭を検出するマークであり、インクのタイ
プや色毎に、長さや位置が異なっている。9−1〜9−
3は、溶融アナログインク、12−1〜12−3は、溶
融2値インクであり、9−1及び12−1はイエロー
(Y)、9−2及び12−2はマゼンタ(M)、9−3
及び12−3はシアン(C)インクである。溶融アナロ
グインクのY、M、C、溶融2値インクのY、M、Cの
順番で記録する。これは、溶融アナログインクで記録し
た画像の上に溶融2値インクで重ねて記録することは可
能であるが、その逆は不可能である。従って、溶融2値
と溶融アナログの記録が重なることがなければ、インク
フィルムの順番及び記録の順番は任意である。図8に示
す例では、1本のフィルムに溶融アナログ及び溶融2値
の2種類のインクが塗布されているので、インクフィル
ムやインクカセットの交換なしで、溶融2値インクによ
る光沢と、溶融アナログインクによる高画質画像を、同
一記録紙上に記録できる。
【0037】インクフィルムは、各色で印加エネルギ−
濃度特性が異なるので、インク色ごとに濃度補正カーブ
を持つ。溶融2値印加エネルギ決定回路3及び溶融アナ
ログ印加エネルギ決定回路4では、装置演算回路1から
のカラー信号によって濃度補正カーブを切り替えて印加
エネルギを決定する。
【0038】また、前述のように、溶融2値インクでの
記録は、基本的には転写するかしないかの2値であり、
階調はドットの集合による面積階調で表現する。つま
り、階調ごとに、ある一定の面積内の記録ドットの数や
パターンを変化させる。したがって、溶融2値印加エネ
ルギ決定回路では、装置演算回路1から出力されるドッ
トアドレス及びラインアドレスによって、階調データを
ドットパターンに展開する。
【0039】図9は、一般的な階調表現のためのドット
パターンを示す説明図である。
【0040】本図では8×8ドットで階調表現を行う場
合のドットパターンの一例を示している。ここで、ハッ
チングの部分が記録ドットであり、白い部分は非記録ド
ットである。
【0041】階調ごとにドットパターンが異なり、その
パターンとドットアドレス及びラインアドレスの組合せ
によって、記録ドットか非記録ドットかが決定される。
ドットパターンは繰り返して使用するため、図9の例で
は、ドットアドレス及びラインアドレスは下位3ビット
が使用される。
【0042】図10は光沢パターンの例を示す説明図で
ある。
【0043】透明インクを転写して光沢を付加する場合
にも、このようなパターン展開を利用し、例えば本図に
示すようなパターンにすることにより、付加する光沢部
を変化させることが可能である。
【0044】上記実施例では、溶融アナログインクと溶
融2値の透明インクを1本のインクフィルム上に構成し
ているが、2本のサーマルヘッドでそれぞれに溶融アナ
ログインクと溶融2値の透明インクを装着し別々に記録
すれば、インクフィルムを交換する煩雑さは解消する。
【0045】ところで、従来の画像処理システムは、光
沢情報を取り扱えるようにはなっていない。したがっ
て、上記の画像記録装置で、光沢、無光沢混在画像を出
力するには、光沢情報を含めた画像データを生成、処
理、出力する画像処理システムが必要になる。さらに、
ざらつきや凹凸などの他の質感を含む質感情報を処理で
きる画像処理システムが望ましい。
【0046】図11は、質感情報を含む画像データの構
成を示す説明図である。例えばR、G、B各8ビットの
データに、本図に示すように質感情報8ビットを加え、
32ビットのデータを画像データとして取り扱えるよう
に、画像処理システムを構成する。質感情報は、画像デ
ータを生成するとき、またはスキャナ等により画像デー
タを読み取った後に設定する。ディスプレイや従来の画
像記録装置など、質感を表現できない画像出力装置の場
合には、R、G、B24ビットデータのみを出力する。
画像処理システムから出力されるR、G、Bの画像デー
タは、画像出力装置においてY、M、Cの画像データに
変換されY、M、Cの各色インクにより記録紙に画像が
記録される。
【0047】図12は、質感情報を含む画像データの他
の構成を示す説明図である。本図に示すように、R、
G、B各8ビットデータの下位1ビットを、質感情報に
割り当てる。そうすれば、質感を表現できない画像出力
装置に出力する場合に、影響が少ない。また、そのよう
な場合には、質感情報のデータを0または1に固定して
出力してもよい。
【0048】図13は、一般的なインクジェット記録方
式の記録機構を示す説明図である。●印は、インクであ
る。
【0049】インクジェット記録は、外部から加えられ
た圧力により、インクを細いノズルからインク滴として
噴射させ、記録紙に付着させて画像を形成する。一般に
水性インクが用いられ、インクの全部もしくは大部分が
記録紙に浸透するため、記録紙表面の凹凸により、記録
画像は無光沢になる。
【0050】図14は、一般的なソリッドインクジェッ
ト記録方式の記録機構を示す説明図である。△印は、常
温で固体で、加熱すると液状になるバインダであり、●
印は、着色剤である。
【0051】ソリッドインクジェット記録は、固形イン
クを加熱溶融して、ノズルからインク滴として噴射し付
着させる。インクは記録紙にほとんど浸透せず、記録紙
上に残り、インク表面はなめらかで、光沢を有する。従
って、インクを無色もしくは白色透明なものにすれば、
光沢インクとして使用できる。ただし、表面張力によ
り、インクは半球状になるため、感熱転写記録方式とは
異なった光沢になる。
【0052】図15は、本発明の他の実施例におけるイ
ンクジェット記録方式による画像記録装置の構成を示す
斜視図である。本図において、13はイエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の4
色のヘッドからなるカラー用インクジェットヘッド、1
4はY、M、C、Bk各色のインクを分離して保存する
カラーインクタンク、15は無色もしくは白色透明の光
沢インクの記録を行う光沢用インクジェットヘッド、1
6は光沢インクを保存する光沢インクタンク、17はイ
ンクタンクからインクジェットヘッドへインクを供給す
るインク供給チューブ、18はプラテン、19は記録
紙、20はインクジェットヘッドのガイドである。
【0053】カラー用インクジェットヘッド13の各色
ヘッドは、それぞれ複数のノズルがライン状に配置され
たマルチノズルタイプのものであり、また、各色ヘッド
をヘッドガイド20に沿って並べているので、1回の走
査で一定の幅(1行分)のカラー記録を行うことが出来
る。1行の記録が終了したら、記録紙を1行分送り、次
行の記録を行う。このような1行の記録走査と紙送りを
繰り返し、1画面の記録を行う。カラー用インクジェッ
トヘッド13と光沢用インクジェットヘッド15は、同
期して駆動してもよいし、別々に駆動してもよい。ま
た、これらをまとめて、1つのヘッドブロックとしても
よいし、1列に並べてもよい。さらに、インクジェット
ヘッドをマルチノズルタイプのものとしたが、これは、
ノズルが1つのタイプでもよく、また、紙幅分を1度に
記録できるラインタイプのものでもよい。
【0054】光沢用インクジェットヘッド15も同様
に、マルチノズルタイプのものであり、カラー用インク
ジェットヘッド13で記録した無光沢画像上に、無色も
しくは白色透明の光沢インクで記録を行い、任意の部分
に選択的に光沢を付加する。
【0055】上記実施例で使用する光沢インクには、前
記ソリッドインクジェット記録の固形インクに限らず、
熱もしくは溶媒によって液体にしてノズルから噴射して
記録し、記録時に記録紙にあまり浸透せず、記録後のイ
ンク表面がなめらかで光沢を有する無色もしくは白色透
明の固体状物質を用いる。表面張力が小さく、すぐに凝
固もしくは乾燥しない方が、むらにならず光沢を表現し
やすい。また、インクを加熱溶融もしくは溶媒によって
液体にして光沢用インクジェットヘッド15に供給する
ため、光沢用インクジェットヘッド15と光沢インクタ
ンク16は、近接して配置することが望ましい。
【0056】ところで、上記第1の実施例ではY、M、
Cの3色のインクで、上記第2の実施例ではY、M、
C、Bkの4色のインクでカラー画像を記録する場合に
ついて述べたが、本発明は、このようなカラー画像に限
定されず、単色や2色のインクで記録を行う場合にも適
用できる。
【0057】また、上記第1の実施例の溶融アナログイ
ンクを用いた感熱転写記録による無光沢画像記録装置
と、上記第2実施例のインクジェット記録による光沢付
加手段を組み合わせてもよく、逆に、インクジェット記
録による無光沢画像に、感熱転写記録で光沢を付加する
ようにしてもよい。
【0058】上記実施例によれば、インクフィルムやイ
ンクカセットを交換する煩雑さが無く光沢、無光沢の混
在した画像を1台の画像記録装置で出力できる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、無光沢な画像の記録後
に、光沢インクで光沢を付加できるので、一定の画質で
光沢、無光沢の混在した画像を得ることが出来る。
【0060】また、1本の連続したインクフィルムに、
異なったタイプのインクが塗布されているので、インク
フィルムおよびインクフィルムカセットを交換すること
なく、同一記録紙上に異なったタイプのインクの感熱転
写記録画像が得られる。
【0061】画像データに光沢情報が含まれているの
で、画像データ処理システムで、光沢、無光沢が混在し
た画像の生成、処理、出力ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における感熱転写記録装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例のインクフィルムの構成を示す
説明図である。
【図3】一般的な溶融アナログインクによる転写機構を
示す説明図である。
【図4】一般的な溶融2値インクによる転写機構を示す
説明図である。
【図5】本発明の実施例における記録画像の構成を説明
する縦断面図である。
【図6】本発明の実施例における光沢情報を考慮した画
像データ補正回路の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施例の各モード記録時のタイミング
チャートを示す。
【図8】本発明の実施例の溶融2値/溶融アナログ混在
モードの記録を行うときに使用するインクフィルムの構
成を示す説明図である。
【図9】一般的な階調表現のためのドットパターンを示
す説明図である。
【図10】本発明の実施例の光沢パターンの例を示す説
明図である。
【図11】本発明の実施例の質感情報を含む画像データ
の構成を示す説明図である。
【図12】本発明の実施例の質感情報を含む他の画像デ
ータの構成を示す説明図である。
【図13】一般的なインクジェット記録方式の記録機構
を示す説明図である。
【図14】一般的なソリッドインクジェット記録方式の
記録機構を示す説明図である。
【図15】本発明の他の実施例におけるインクジェット
方式による画像記録装置の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 装置制御回路 2 装置駆動回路 3 溶融2値印加エネルギ決定回路 4 溶融アナログ印加エネルギ決定回路 5 データセレクタ 6 印加エネルギ制御回路 7 サーマルヘッド 9−1 溶融アナログインク(Y) 9−2 溶融アナログインク(M) 9−3 溶融アナログインク(C) 10 溶融2値透明インク 13 カラー用インクジェットヘッド 15 光沢用インクジェットヘッド

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像データに応じて無光沢画
    像を記録紙に出力する画像記録装置において、前記無光
    沢画像を記録後に画像データに含まれる光沢画像情報に
    対応して光沢画像を前記記録紙に出力する手段を設けた
    ことを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 記録モード信号を入力し画像記録装置の
    動作を制御する信号を出力する装置制御回路と、該装置
    制御回路からの駆動信号により記録紙や記録媒体の駆動
    を行う駆動回路と、画像データと該制御回路からの色信
    号を入力し無光沢記録を行うときの印加エネルギ信号を
    出力する無光沢記録エネルギ決定回路と、前記画像デー
    タと前記制御回路からの色信号及びアドレスを入力し光
    沢記録を行うときの印加エネルギ信号を出力する光沢記
    録エネルギ決定回路と、前記記録媒体の種類によって選
    択される前記制御回路からのモードセレクト信号により
    前記無光沢記録エネルギ決定回路又は前記光沢記録エネ
    ルギ決定回路からの印加エネルギ信号を選択するデータ
    セレクタと、該印加エネルギ信号を入力し印加エネルギ
    を出力する印加エネルギ制御回路と、該印加エネルギに
    より前記記録紙に前記記録媒体を用いて記録するライン
    状に構成された複数の素子からなるヘッドとを備えたこ
    とを特徴とする画像記録装置。
  3. 【請求項3】 記録モード信号を入力し画像記録装置の
    動作を制御する信号を出力する装置制御回路と、該装置
    制御回路からの駆動信号により記録紙や記録媒体の駆動
    を行う駆動回路と、画像データと該制御回路からの色信
    号を入力し無光沢記録を行うときの印加エネルギ信号を
    出力する無光沢記録エネルギ決定回路と、前記画像デー
    タと前記制御回路からの色信号及びアドレスを入力し光
    沢記録を行うときの印加エネルギ信号を出力する光沢記
    録エネルギ決定回路と、前記記録媒体の種類によって選
    択される前記制御回路からのモードセレクト信号により
    前記無光沢記録エネルギ決定回路又は前記光沢記録エネ
    ルギ決定回路からの印加エネルギ信号を選択するデータ
    セレクタと、該印加エネルギ信号を入力し印加エネルギ
    を出力する印加エネルギ制御回路と、該印加エネルギに
    より前記記録紙に前記記録媒体を用いて記録するライン
    状に構成された複数の素子からなるヘッドとを備え、前
    記記録媒体の一部もしくは全部が加熱により溶融しかつ
    転写面がなめらかで光沢を有する固体状成分からなる無
    色もしくは白色透明インクと該インク保持する帯材であ
    ることを特徴とする画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記インクは常温において固体であり加
    熱により液化するバインダ材であることを特徴とする請
    求項3に記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記インクは常温において固体であり加
    熱により液化するバインダ材であり、前記ヘッドはイン
    クジェット型であることを特徴とする請求項3に記載の
    画像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記インクは常温において固体であり加
    熱により液化するバインダ材であり、前記ヘッドはサー
    マルヘッド型であることを特徴とする請求項3に記載の
    画像記録装置。
  7. 【請求項7】 1本の連続したフィルムに、複数の異な
    った種類のインクを順次走行方向に塗布したことを特徴
    とする感熱転写用インクフィルム。
  8. 【請求項8】 前記複数の異なった種類のインクは、溶
    融アナログインク及び溶融2値インクであることを特徴
    とする請求項7に記載の感熱転写用インクフィルム。
  9. 【請求項9】 前記溶融2値インクは、常温において固
    体であり加熱により液化する無色もしくは白色透明バイ
    ンダであることを特徴とする請求項8に記載の感熱転写
    用インクフィルム。
  10. 【請求項10】 濃度情報もしくは輝度情報、または前
    記情報に色情報を加えたものからなる画像データを、入
    力もしくは作成し、各種画像処理及び編集し、画像表示
    装置または画像記録装置に出力する画像処理システムに
    おいて、前記各種情報に加え光沢画像情報を前記画像デ
    ータの一部として含み画像処理する手段を設けたことを
    特徴とする画像処理システム。
JP4016130A 1992-01-31 1992-01-31 画像記録装置 Withdrawn JPH05208508A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2130982A1 (es) * 1996-03-15 1999-07-01 Alps Electric Co Ltd Metodo de registro por transferencia termica e impresora de transferencia termica.
JP2004122496A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Canon Inc 印刷物製造方法および印刷物製造装置
US7121660B2 (en) 2002-09-30 2006-10-17 Canon Kabushiki Kaisha Print producing method and print producing apparatus
JP2009143103A (ja) * 2007-12-13 2009-07-02 Sony Corp オーバーコート層への潜像形成方法、潜像の顕像化方法、潜像を形成するプリンタ装置及び顕像化方法に用いる顕像化用治具
JP2012131054A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Mitsubishi Electric Corp 熱転写プリンタ

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