JPH05206713A - アンテナ指向装置 - Google Patents

アンテナ指向装置

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JPH05206713A
JPH05206713A JP1413192A JP1413192A JPH05206713A JP H05206713 A JPH05206713 A JP H05206713A JP 1413192 A JP1413192 A JP 1413192A JP 1413192 A JP1413192 A JP 1413192A JP H05206713 A JPH05206713 A JP H05206713A
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JP
Japan
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azimuth
antenna
axis
gyro
elevation
Prior art date
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Pending
Application number
JP1413192A
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English (en)
Inventor
Takeshi Hojo
武 北條
Tsurashi Yamamoto
貫志 山本
Kazuteru Sato
一輝 佐藤
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Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 指向すべき衛星の高度が高くかつ船体動揺角
が大きい場合でも衛星を良好に指向できるようにするこ
とを目的とする。 【構成】 方位ジャイロ45の出力信号を極性反転器6
1を介して、方位サーボループを構成する積分器58に
入力するようにし、アンテナ軸X−Xが方位軸10に対
して平行な位置より更に回転したときに生ずるジンバル
現象を防止するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は海事衛星通信等に使用さ
れるアンテナを衛星方向へ指向させるアンテナ指向装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、海事衛星通信等に使用されるアン
テナを衛星方向へ指向させるアンテナ指向装置として図
3に示す如きものが提案されている。
【0003】この図3においては基台3にブリッジ部3
−1を設け、その上方に突出する如く、円筒部10′を
植立し、その内部に配した2個の方位軸軸受9−1,9
−1′に方位軸10を嵌合し、その上端にアーム40−
1を介して、方位ジンバル40をこの方位軸10の軸線
のまわりに回動的に支持する。方位ジンバル40の上端
にフォーク状部材40−2を固定する。このフォーク状
部材40−2は、この方位軸10と直交し且つ水平方向
に2個の仰角軸軸受16,16′を有する。アンテナ1
4を取付けるコ字状の取付金具41の両脚41−1,4
1−1′の対応する位置に設けた仰角軸13,13′が
仰角軸軸受16,16′に夫々回動的に嵌合する。この
取付金具41に、仰角軸13,13′のまわりのアンテ
ナ14の角度を検出する仰角ジャイロ44と、仰角軸1
3,13′及びアンテナ14の軸X−Xの双方に直交す
る軸のまわりのアンテナ14の角度を検出する方位ジャ
イロ45と、アンテナ14の仰角軸13,13′まわり
の傾斜角を検出する第1の加速度計46及びアンテナ1
4のアンテナ軸X−Xまわりの傾斜角を検出する第2の
加速度計47を夫々固設する。
【0004】また、取付金具41は、一方の仰角軸13
と同軸的の仰角歯車48を有する。方位ジンバル40の
フォーク状部材40−2の対応位置に固設した仰角サー
ボモータ49の回転軸に設けたピニオン50が、この仰
角歯車48と噛合している。一方、方位軸10の下端部
に方位歯車11を取り付け、基台3のブリッジ部3−1
上に方位サーボモータ52及び方位発信器53を取り付
け、それ等の回転軸に設けたピニオン(図示せず)を方
位歯車11と夫々噛合させる。
【0005】仰角ジャイロ44、方位ジャイロ45に振
動ジャイロ、レートジャイロ等の微分型のジャイロを用
いた場合の制御ループを図3に合わせて示す。仰角ジャ
イロ44の出力は、積分器54、増幅器55を介して仰
角サーボモータ49にフィードバックされ、船体の角運
動に対して仰角軸13,13′まわりのアンテナ14の
角速度をゼロに保持する。
【0006】一方、第1の加速度計46の出力信号は、
アークサイン演算器57を介し、それより手動設定等に
よる衛星高度角θS に対応した信号を減じた後、減衰器
56を通して積分器54に入力される。このループは、
アンテナ14の仰角θを衛星高度角θS に一致させる時
定数を持ったループで、減衰器56には、仰角ジャイロ
44のドリフト変動を補償させるため、積分特性を具備
させることも出来る。
【0007】一方、方位ジャイロ45の出力信号は、積
分器58、増幅器59を通して方位サーボモータ52に
フィードバックされ、アンテナ14を、アンテナ軸X−
X及び仰角軸13,13′の双方に直交する軸のまわり
に船体の角運動に対して安定化させる。一方、アンテナ
の方位に対応した方位発信器53の出力から、マグネッ
トコンパス或はジャイロコンパスからの船首方位φC
び手動設定等による衛星方位φS が差し引かれた後、そ
の信号を減衰器60を通して積分器58に入力する。こ
のループは、アンテナ方位φを、衛星方位φS に一致さ
せる時定数をもったループで、減衰器60は方位ジャイ
ロ45のドリフト変動を補償するため、積分特性を具備
させることも出来る。即ち、図3において、減衰器5
6,60の出力端は、積分型ジャイロトルカに相当する
ことになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のアンテナ指向装置にあっては、指向すべき衛
星の高度が高く、かつ、船体動揺角が大きい場合には、
アンテナ軸の方位軸と平行となり更にこれを越えて反対
側になる場合がある。この状態においては、方位サーボ
ループに対して方位ジャイロの入力信号の極性が反転し
てしまい、正常なサーボ系としての動作が一時的に阻害
され、方位保持ができなくなる不都合があった。
【0009】また斯る図3従来例においては仰角サーボ
ループにおいて、加速度計46の入力軸をアンテナ14
のアンテナ軸X−Xと平行に取り付けられているので、
この加速度計46は重力のアンテナ軸X−X方向の成分
gsin θ(gは重力加速度)を検出するが、θが90°
に近くなると角度分解能が劣化し、正しく傾斜角を検出
できなくなる不都合があった。本発明は斯る点に鑑み指
向すべき衛星の高度が高くかつ船体動揺角が大きい場合
でも衛星を良好に指向することができるアンテナ指向装
置を提案せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明アンテナ指向装置
は例えば図1に示す如く基台3と、支持機構とアンテナ
14とよりなるアンテナ指向装置において、この支持機
構はこの基台3に対して垂直な方位軸10のまわりに回
動的に支持すると共に、上部にこの方位軸10と直交す
る仰角軸軸受16,16′を有するフォーク状部材40
−2を構成した方位ジンバル40と、この仰角軸軸受1
6,16′に回動的に嵌合する仰角軸13,13′が固
設され、この仰角軸13,13′と直交するアンテナ軸
を有するアンテナ支持部材41と、このアンテナ支持部
材41に固定され、この仰角軸13,13′と平行な入
力軸を有する第1のジャイロ44と、このアンテナ支持
部材41に固定され、このアンテナ軸とこの仰角軸1
3,13′の双方に直交する入力軸を有する第2のジャ
イロ45と、このアンテナ支持部材41に固定され、こ
のアンテナ軸の水平面に対する傾斜に対応した出力を発
生する加速度計46と、この基台3に対するこの方位ジ
ンバル40のこの方位軸10まわりの回転角を発信する
方位発信器53とより構成し、この加速度計46の出力
信号から衛星の高度角に対応した値を減じた信号を第1
のジャイロ44の実質的なトルカにフィードバックする
と共に、この方位発信器53の出力信号、船首方位及び
衛星方位角に対応した信号とを演算した信号をこの第2
のジャイロ45の実質的なトルカにフィードバックする
と共に、このフォーク状部材40−2とこの水平軸とに
この第2のジャイロ45の入力信号の符号を切り換える
信号極性反転器61を設け、このアンテナ軸が方位軸1
0と平行となる角位置を中心として、この第2のジャイ
ロ45の出力信号の符号を反転するようにしたものであ
る。
【0011】また本発明のアンテナ指向装置は図1に示
す如く上述において信号極性反転器61を仰角軸13に
取付けたカム板61−1とこのフォーク状部材40−2
に取付けたマイクロスイッチ61−2より構成したもの
である。
【0012】また本発明アンテナ指向装置は例えば図1
に示す如く基台3と支持機構とアンテナ14とを有し、
この支持機構はこの基台3に対して垂直な方位軸10の
まわりに回動的に支持すると共に、上部にこの方位軸1
0と直交する仰角軸軸受16,16′を有するフォーク
状部材40−2を構成した方位ジンバル40と、この仰
角軸軸受16,16′に回動的に嵌合する仰角軸13,
13′が固設され、この仰角軸13,13′と直交する
アンテナ軸を有するアンテナ支持部材41と、このアン
テナ支持部材41に固定され、この仰角軸13,13′
と平行な入力軸を有する第1のジャイロ44と、このア
ンテナ支持部材41に固定され、このアンテナ軸とこの
仰角軸13,13′の双方に直交する入力軸を有する第
2のジャイロ45と、このアンテナ支持部材41に固定
され、このアンテナ軸の水平面に対する傾斜に対応した
出力を発生する加速度計46と、この基台3に対するこ
の方位ジンバル40のこの方位軸10まわりの回転角を
発信する方位発信器53とより構成し、この加速度計4
6の出力信号から衛星の高度角に対応した値を減じた信
号を第1のジャイロ44の実質的なトルカにフィードバ
ックすると共に、この方位発信器53の出力信号、船首
方位及び衛星方位角に対応した信号とを演算した信号を
この第2のジャイロ45の実質的なトルカにフィードバ
ックするようにしたアンテナ指向装置において、この加
速度計46をこの仰角軸13,13′のまわりに所定の
角度θ0 回転させて取り付けたものである。
【0013】また本発明アンテナ指向装置は例えば図2
に示す如く基台3と支持機構とアンテナ14とを有し、
この支持機構はこの基台3に対して垂直な方位軸10の
まわりに回動的に支持すると共に、上部にこの方位軸1
0と直交する仰角軸軸受16,16′を有するフォーク
状部材40−2を構成した方位ジンバル40と、この仰
角軸軸受16,16′に回動的に嵌合する仰角軸13,
13′が固設され、この仰角軸13,13′と直交する
アンテナ軸を有するアンテナ支持部材41と、このアン
テナ支持部材41に固定され、この仰角軸13,13′
と平行な入力軸を有する第1のジャイロ44と、このア
ンテナ支持部材41に固定され、このアンテナ軸とこの
仰角軸13,13′の双方に直交する入力軸を有する第
2のジャイロ45と、このアンテナ支持部材41に固定
され、このアンテナ軸の水平面に対する傾斜に対応した
出力を発生する加速度計46と、この基台3に対するこ
の方位ジンバル40のこの方位軸10まわりの回転角を
発信する方位発信器と、この第2のジャイロ45の出力
信号を積分器58を介して入力するようにした方位サー
ボモータとより構成し、この加速度計46の出力信号か
ら衛星の高度角に対応した値を減じた信号を第1のジャ
イロ44の実質的なトルカにフィードバックすると共
に、この方位発信器の出力信号、船首方位及び衛星方位
角に対応した信号とを演算した信号をこの第2のジャイ
ロ45の実質的なトルカにフィードバックすると共に、
このフォーク状部材40−2とこの水平軸とにこの第2
のジャイロ45の入力信号の符号を切り換える信号極性
反転器61を設け、このアンテナ軸X−Xが方位軸10
と平行となる角位置を中心として、第2のジャイロ45
の出力信号の符号を反転するようにしたアンテナ指向装
置において、この方位サーボモータ及び方位発信器とし
てステップモータ70とステップモータ制御回路71と
ゼロクロスセンサ63とを用いるようにしたものであ
る。
【0014】
【作用】本発明によれば方位ジャイロ45の出力信号を
仰角軸13に設けた極性反転器61を介して、サーボル
ープを構成する積分器58に入力するようにしたことに
より、アンテナ軸X−Xが方位軸10に対して平行な位
置より更に回転したときに生ずるジンバルロック現象を
防止できる。また本発明によれば極性反転器61を仰角
軸13に設けたカム板61−1とマイクロスイッチ61
−2という簡単な構成で具体化したことにより、低コス
トでジンバルロック防止機構を実現できる。
【0015】また本発明によれば加速度計46の入力軸
をアンテナ軸X−Xに対し所定角θ 0 回転して取付けた
ので、アンテナ仰角θが90°に近くなっても角度分解
能が劣化することなく正しく傾斜角を検出することがで
き良好な仰角制御ができる。
【0016】
【実施例】以下、図1を参照して本発明アンテナ指向装
置の一実施例につき説明しよう。この図1において図3
の従来例と対応する部分には同一の符号を付し、それ等
の説明は省略する。
【0017】図1例においては、基台3にブリッジ部3
−1を設け、その上方に突出する如く、円筒部10′を
植立し、その内部に配した2個の方位軸軸受9−1,9
−1′に方位軸10を嵌合し、その上端にアーム40−
1を介して、方位ジンバル40をこの方位軸10の軸線
のまわりに回動的に支持する。方位ジンバル40の上端
にフォーク状部材40−2を固定する。このフォーク状
部材40−2は、この方位軸10と直交し且つ水平方向
に2個の仰角軸軸受16,16′を有する。アンテナ1
4を取付けるコ字状の取付金具41の両脚41−1,4
1−1′の対応する位置に設けた仰角軸13,13′が
仰角軸軸受16,16′に夫々回動的に嵌合する。この
取付金具41に、仰角軸13,13′のまわりのアンテ
ナ14の角度を検出する仰角ジャイロ44と、仰角軸1
3,13′及びアンテナ14の軸X−Xの双方に直交す
る軸のまわりのアンテナ14の角度を検出する方位ジャ
イロ45と、アンテナ14の仰角軸13,13′まわり
の傾斜角を検出する第1の加速度計46及びアンテナ1
4のアンテナ軸X−Xまわりの傾斜角を検出する第2の
加速度計47を夫々固設する。
【0018】この場合本例においては第1の加速度計4
6の入力軸をアンテナ軸X−Xに対し所定角θ0 例えば
45゜回転してこの取付金具41に固設する如くする。
【0019】また、取付金具41には、一方の仰角軸1
3と同軸的に仰角サーボモータ49を設けると共と本例
においてはこの仰角軸13にカム板61−1を取付け、
更にこのフォーク状部材40−2にマイクロスイッチ6
1−2を取付ける。そしてこの方位ジャイロ45の出力
信号をマイクロスイッチ61−2の接点回路を介して積
分器58に供給する如くする。ここでこのカム板61−
1とマイクロスイッチ61−2は方位ジャイロ45の出
力信号の極性反転する極性反転器61を構成する。この
場合カム板61−1とマイクロスイッチ61−2はアン
テナ14のアンテナ軸X−Xが方位軸10と丁度平行に
なった位置で動作するように調整されている。一方、方
位軸10の下端部に方位歯車11を取り付け、基台3の
ブリッジ部3−1上に方位サーボモータ52及び方位発
信器53を取り付け、それ等の回転軸に設けたピニオン
(図示せず)を方位歯車11と夫々噛合させる。
【0020】図1は仰角ジャイロ44、方位ジャイロ4
5に振動ジャイロ、レートジャイロ等の微分型のジャイ
ロを用いた場合を示しており、仰角ジャイロ44の出力
信号は、積分器54、増幅器55を介して仰角サーボモ
ータ49にフィードバックされ、船体の角運動に対して
仰角軸13,13′まわりのアンテナ14の角速度をゼ
ロに保持する。
【0021】一方、第1の加速度計46の出力信号は、
アークサイン演算器57を介し、それより手動設定等に
よる衛星高度角θS に対応した信号を減じた後、減衰器
56を通して積分器54に供給される。この仰角サーボ
ループは、アンテナ14の仰角θを衛星高度角θS に一
致させる時定数を持ったループで、減衰器56には、仰
角ジャイロ44のドリフト変動を補償させるため、積分
特性を具備させることも出来る。
【0022】一方、方位ジャイロ45の出力信号は、積
分器58、増幅器59を通して方位サーボモータ52に
フィードバックされ、アンテナ14を、アンテナ軸X−
X及び仰角軸13,13′の双方に直交する軸のまわり
に船体の角運動に対して安定化させる。一方、アンテナ
14の方位に対応した方位発信器53の出力から、マグ
ネットコンパス或はジャイロコンパスからの船首方位φ
C 及び手動設定等による衛星方位φS が差し引かれた
後、その信号を減衰器60を通して積分器58に入力す
る。この方位サーボループは、アンテナ方位φを、衛星
方位φS に一致させる時定数をもったループで、減衰器
60は方位ジャイロ45のドリフト変動を補償するた
め、積分特性を具備させることも出来る。即ち、図1に
おいて、減衰器56,60の出力端は、積分型ジャイロ
トルカに相当することになる。
【0023】図1において、63はゼロクロスセンサで
ある。またこの図1においてはその他は図3と同様に構
成する。
【0024】衛星の高度角θS が高くなり、これに船体
の動揺が加わると方位ジャイロ45の入力軸は下向きか
ら、水平に近づいて行き、ついにはこれを越えて、上向
きとなるまで傾くことが生じたい場合、方位ジャイロの
入力軸は通常方位軸に関し、入力される角速度の方位が
逆転している為方位サーボループは発散系となり、もは
や、アンテナ軸を衛星方位に保持することができず、ア
ンテナ14を方位軸のまわりにグルグル回転させてしま
うことになるが、本例においてはこの極性反転器61で
これを防止できる。
【0025】すなわち、上述の如く極性反転器61はア
ンテナ軸が方位軸10と平行な位置を越えて、更に仰角
軸13,13′のまわりに回転した場合に、カム板61
−1のプロファイルの半径が急変して、マイクロスイッ
チ61−2が動作し、方位ジャイロ45の出力信号を反
転させる為、方位サーボループはこの状態でも安定に動
作し、衛星方位にアンテナを指向させ続けることができ
る。
【0026】従って本例によれば方位ジャイロ45の出
力信号を仰角軸13に設けた極性反転器61を介して、
サーボアンプを構成する積分器58に入力するようにし
たことにより、アンテナ軸が方位軸10に対して平行な
位置より更に回転したときに生ずるジンバルロック現象
を防止できる利益がある。また本例によれば極性反転器
61を仰角軸13に設けたカム板61−1とマイクロス
イッチ61−2という簡単な構成で具体化したことによ
り、低コストでジンバルロック防止機構を実現できる利
益がある。
【0027】また本例によれば第1の加速度計46の入
力軸をアンテナ軸X−Xに対し所定角θ0 例えば45°
回転して取付けたので、アンテナ仰角θが90°に近く
なっても角度分解能が劣化することなく正しくこの傾斜
角を検出することができ良好な仰角制御ができる利益が
ある。
【0028】図2は本発明の他の実施例を示す。この図
2を説明するに図1に対応する部分には同一符号を付し
その詳細説明は省略する。この図2においては図1の方
位サーボモータ52及び方位発信器53としてステップ
モータ70とステップモータ制御回路71とゼロクロス
センサ63とを用いるようにしたものである。
【0029】即ち本例においてはステップモータ70の
駆動軸70aと方位歯車11との間にタイミングベルト
72を架張する。また増幅器59の出力信号をステップ
モータ制御回路71を構成する演算回路71aに供給
し、この演算回路71aの出力側に方位誤差に応じた電
圧Vを得る如くする。この演算回路71aの出力電圧V
を電圧に応じた周波数のパルスを発生するステップモー
タ制御回路71を構成するパルス発振器71bに供給
し、このパルス発信器71bの出力側に得られるパルス
をステップモータ70に供給し、このパルスによりステ
ップモータ70を駆動する如くする。
【0030】またこのパルス発信器71bの出力側に得
られるパルスをステップモータ制御回路71を構成する
アップダウンカウンタ71cに供給してカウントする如
くすると共に方位歯車11に対応して設けられた、この
方位歯車11の基準位置を検出するゼロクロスセンサ6
3の出力側に得られる基準位置を指示する基準パルスを
リセット信号としてこのアップダウンカウンタ71cに
供給し、このアップダウンカウンタ71cの出力側に得
られる方位角に応じた信号を加算回路を介して減衰器6
0に供給する如くする。この図2においてその他は図1
と同様に構成する。
【0031】斯る図2例においても図1例と同様の作用
効果が得られることは容易に理解できよう。尚上述実施
例においては極性反転器として仰角軸13に取付けたカ
ム板61−1とフォーク状部材40−2に取付けたマイ
クロスイッチ61−2とにより構成した例につき述べた
が、この代わりにアンテナ仰角の角度検出器と符号反転
器とで構成できる等その他の手段により構成できること
は容易に理解できよう。また本発明は上述実施例に限る
ことなく本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の
構成が採り得ることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば方位ジャイロ45の出力
信号を仰角軸13に設けた極性反転器61を介して、サ
ーボアンプを構成する積分器58に入力するようにした
ことにより、アンテナ軸が方位軸10に対して平行な位
置より更に回転したときに生ずるジンバルロック現象を
防止できる利益がある。また本発明によれば極性反転器
61を仰角軸13に設けたカム板61−1とマイクロス
イッチ61−2という簡単な構成で具体化したことによ
り、低コストでジンバルロック防止機構を実現できる利
益がある。
【0033】また本発明によれば第1の加速度計46の
入力軸をアンテナ軸X−Xに対し所定角θ0 例えば45
°回転して取付けたので、アンテナ仰角θが90°に近
くなっても角度分解能が劣化することなく正しくこの傾
斜角を検出することができ良好な仰角制御ができる利益
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明アンテナ指向装置の一実施例を示す構成
図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図3】従来のアンテナ指向装置の例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
3 基台 10 方位軸 13,13′ 仰角軸 14 アンテナ 40 方位ジンバル 40−2 フォーク状部材 41 取付金具 44 仰角ジャイロ 45 方位ジャイロ 46 加速度計 53 方位発信器 54,58 積分器 61 極性反転器 61−1 カム板 61−2 マイクロスイッチ 63 ゼロクロスセンサ 70 ステップモータ 71 ステップモータ制御回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、支持機構とアンテナとよりなる
    アンテナ指向装置において、 上記支持機構は上記基台に対して垂直な方位軸のまわり
    に回動的に支持すると共に、上部に上記方位軸と直交す
    る仰角軸軸受を有するフォーク状部材を構成した方位ジ
    ンバルと、 上記仰角軸軸受に回動的に嵌合する仰角軸が固設され、
    該仰角軸と直交するアンテナ軸を有するアンテナ支持部
    材と、 該アンテナ支持部材に固定され、上記仰角軸と平行な入
    力軸を有する第1のジャイロと、 上記アンテナ支持部材に固定され、上記アンテナ軸と上
    記仰角軸の双方に直交する入力軸を有する第2のジャイ
    ロと、 上記アンテナ支持部材に固定され、上記アンテナ軸の水
    平面に対する傾斜に対応した出力信号を発生する加速度
    計と、 上記基台に対する上記方位ジンバルの上記方位軸まわり
    の回転角を発信する方位発信器とより構成し、 上記加速度計の出力信号から衛星の高度角に対応した値
    を減じた信号を上記第1のジャイロの実質的なトルカに
    フィードバックすると共に、上記方位発信器の出力信
    号、船首方位及び衛星方位角に対応した信号とを演算し
    た信号を上記第2のジャイロの実質的なトルカにフィー
    ドバックすると共に、上記フォーク状部材と上記水平軸
    とに上記第2のジャイロの入力信号の符号を切り換える
    信号極性反転器を設け、上記アンテナ軸が上記方位軸と
    平行となる角位置を中心として、上記第2のジャイロの
    出力信号の符号を反転するようにしたことを特徴とする
    アンテナ指向装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアンテナ指向装置におい
    て、 上記信号極性反転器を上記仰角軸に取付けたカム板と上
    記フォーク状部材に取付けたマイクロスイッチとより構
    成したことを特徴とするアンテナ指向装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のアンテナ指向装置におい
    て、 上記信号極性反転器をアンテナ仰角の角度検出器と符号
    反転器とで構成したことを特徴とするアンテナ指向装
    置。
  4. 【請求項4】 基台と、支持機構とアンテナとを有し、 上記支持機構は上記基台に対して垂直な方位軸のまわり
    に回動的に支持すると共に、上部に上記方位軸と直交す
    る仰角軸軸受を有するフォーク状部材を構成した方位ジ
    ンバルと、 上記仰角軸軸受に回動的に嵌合する仰角軸が固設され、
    該仰角軸と直交するアンテナ軸を有するアンテナ支持部
    材と、 該アンテナ支持部材に固定され、上記仰角軸と平行な入
    力軸を有する第1のジャイロと、 上記アンテナ支持部材に固定され、上記アンテナ軸と上
    記仰角軸の双方に直交する入力軸を有する第2のジャイ
    ロと、 上記アンテナ支持部材に固定され、上記アンテナ軸の水
    平面に対する傾斜に対応した出力を発生する加速度計
    と、 上記基台に対する上記方位ジンバルの上記方位軸まわり
    の回転角を発信する方位発信器とより構成し、 上記加速度計の出力信号から衛星の高度角に対応した値
    を減じた信号を上記第1のジャイロの実質的なトルカに
    フィードバックすると共に、上記方位発信器の出力信
    号、船首方位及び衛星方位角に対応した信号とを演算し
    た信号を上記第2のジャイロの実質的なトルカにフィー
    ドバックするようにしたアンテナ指向装置において上記
    加速度計を上記仰角軸のまわりに所定の角度回転させて
    取り付けるようになしたことを特徴とするアンテナ指向
    装置。
  5. 【請求項5】 基台と、支持機構とアンテナとを有し、 上記支持機構は上記基台に対して垂直な方位軸のまわり
    に回動的に支持すると共に、上部に上記方位軸と直交す
    る仰角軸軸受を有するフォーク状部材を構成した方位ジ
    ンバルと、 上記仰角軸軸受に回動的に嵌合する仰角軸が固設され、
    該仰角軸と直交するアンテナ軸を有するアンテナ支持部
    材と、 該アンテナ支持部材に固定され、上記仰角軸と平行な入
    力軸を有する第1のジャイロと、 上記アンテナ支持部材に固定され、上記アンテナ軸と上
    記仰角軸の双方に直交する入力軸を有する第2のジャイ
    ロと、 上記アンテナ支持部材に固定され、上記アンテナ軸の水
    平面に対する傾斜に対応した出力を発生する加速度計
    と、 上記基台に対する上記方位ジンバルの上記方位軸まわり
    の回転角を発信する方位発信器と上記第2のジャイロの
    出力信号を積分器を介して入力するようにした方位サー
    ボモータとより構成し、 上記加速度計の出力信号から衛星の高度角に対応した値
    を減じた信号を上記第1のジャイロの実質的なトルカに
    フィードバックすると共に、上記方位発信器の出力信
    号、船首方位及び衛星方位角に対応した信号とを演算し
    た信号を上記第2のジャイロの実質的なトルカにフィー
    ドバックすると共に、上記フォーク状部材と上記水平軸
    とに上記第2のジャイロの入力信号の符号を切り換える
    信号極性反転器を設け、上記アンテナ軸が上記方位軸と
    平行となる角位置を中心として、上記第2のジャイロの
    出力信号の符号を反転するようにしたアンテナ指向装置
    において、 上記方位サーボモータ及び方位発信器としてステップモ
    ータとステップモータ制御回路とゼロクロスセンサと用
    いるようになしたことを特徴とするアンテナ指向装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009281977A (ja) * 2008-05-26 2009-12-03 Tamagawa Seiki Co Ltd 空間安定装置
CN109411880A (zh) * 2018-11-06 2019-03-01 湖南航天环宇通信科技股份有限公司 一种机载动中通天线
CN113086120A (zh) * 2021-04-27 2021-07-09 中国船舶工业集团公司第七0八研究所 一种双层筒型基座结构

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