JPH0520627U - ヘヤースチームブラシ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、片手で容易にスチームを発生させる
ことが可能なヘヤースチームブラシ装置を提供すること
を目的とする。 【構成】本考案は、本体２内に発熱部５を備え、発熱部
５の外周にスチーム室を形成する状態で任意数のスチー
ム流出穴を有するブラシ部８を配置し、発熱部５に対し
水タンク１８及び吸湿体２０からなるタンクブロック３
をスライド可能に配置し、発熱部５の他端側に把手部４
を設け、タンクブロック３の吸湿体２０を発熱部５の端
面に接触させることによりスチームを発生するヘヤース
チームブラシ装置１において、前記把手部４に、操作片
９を連結機構２２を介してタンクブロック３に連結した
状態で且つ該操作片９を手前側にスライド可能に設けた
ものである。この構成により、片手で容易にスチームを
発生させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案は、頭髪等の整髪を行うためのヘヤースチームブラシ装置に関するもの である。

【従来の技術】

従来におけるこの種のヘヤースチームブラシ装置１００として図６に示すもの が知られている（実公昭６２−１６９６２号）。 このヘヤースチームブラシ装置１００は、スチーム噴出用の穴１０１を備えた 毛髪用ブラシ１０２の先端に、タンクブロック１０３を前記毛髪用ブラシ１０２ に対しスライド可能に装着するとともに、前記毛髪用ブラシ１０２とタンクブロ ック１０３との間にこのタンクブロック１０３を突出方向に付勢するばね１０４ を配置し、また、前記毛髪用ブラシ１０２の内部に、前記タンクブロック１０３ のばね１０４の付勢力に抗して押し込み時に前記タンクブロック１０３と接触し てスチームを発生する加熱部１０５を配置している。前記加熱部１０５には、把 手部１０６内を経て商用電源（ＡＣ１００Ｖ）に接続される接続ケーブル１０７ の突出端を図示しないスイッチを介して接続している。

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述した従来のヘヤースチームブラシ装置１００の場合、頭髪 等の整髪時にスチームを発生させようとする場合、片方の手で把手部１０６を握 りつつ、他方の手で前記タンクブロック１０３をばね１０４の付勢力に抗して加 熱部１０５側に押し込まなければならず、頭髪等の整髪を行う操作者が両手を使 用することが必要となって極めて操作性が悪いという問題があった。 そこで、本考案は、操作者が片手操作のみで容易にスチームを発生させること が可能なヘヤースチームブラシ装置を提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

本考案は、本体内に所定長さの発熱部を備えるとともにこの発熱部の外周にス チーム室を形成する状態で任意数のスチームの流出穴を有するブラシ部を配置し 、前記発熱部の一端側に、水タンク及びこの水タンク内の水に挿通した吸湿体か らなるタンクブロックをスライド可能に配置し、前記発熱部の他端側に把手部を 設けて、前記タンクブロックの吸湿体を前記発熱部の端面に接触させることによ りスチームを発生しこのスチームを前記スチーム室、流出穴を経てブラシ部外方 に噴出するようにしたヘヤースチームブラシ装置において、前記把手部に、スチ ーム発生用の操作片を連結機構を介して前記タンクブロックに連結した状態で且 つ該操作片を前記把手部の手前側にスライド可能に設け、操作者が片手操作のみ で容易にスチームを発生させることができるようにしたものである。

【作用】

以下に上述した構成のヘヤースチームブラシ装置の作用を説明する。 この装置により頭髪等の整髪を行う場合には、前記発熱部を発熱状態とし、片 手で把手部を握りつつ前記操作片を手前側にスライドする。これにより、前記連 結機構を介して前記タンクブロックも手前にスライドし、水タンク内の水に挿通 した吸湿体が発熱部の端部に接触してスチームが発生する。発生したスチームは 、前記スチーム室、流出穴を経てブラシ部外方又はブラシ部に巻き付けた頭髪等 に向けて噴出する。

【実施例】

以下に本考案の実施例を詳細に説明する。 図１乃至図３に示すヘヤースチームブラシ装置１は、略円筒状で、一方の端部 側にタンクブロック３を備え他方の端部側に把手部４を備えた本体２と、この本 体２の内部にその長さ方向に沿って配置した略直方体状の発熱部５と、この発熱 部５の外周にスチーム室６を形成する状態で配置した任意数のスチームの流出穴 ７を有するブラシ部８と、前記把手部４に配置したスチーム発生用の操作片９と 、前記把手部４に配置した発熱部５のオン、オフ用のスイッチ部１０と、前記把 手部４から外方に突出した家庭用電源（ＡＣ１００Ｖ）に接続するための接続ケ ーブル１１とを有している。 前記発熱部５は、図４に示すようにアルミニウム製で山形状に形成され且つそ の頂部から下方に向けて凹部１２を具備するとともにこの凹部１２の下側に円筒 部１２ｂを設けた所定長さのヒートシンク１３と、このヒートシンク１３の凹部 １２の下側に配置した直方体状で摂氏１６０°乃至１８０°程度に発熱するヒー タ１４と、このヒータ１４のタンクブロック３側の端部に取り付けた円板状の接 触プラグ１５とを具備し、前記ヒータ１４をコネクタ１６、前記スイッチ部１０ を介して前記接続ケーブル１１に接続している。前記ヒートシンク１３の凹部１ ２には、スチーム穴１２ａが設けられている。 前記タンクブロック３は、本体２を構成する筒状の枠体２ａの端部に設けた円 筒部２ｂに対しスライド可能に装着した略半球状の水タンク１８と、この水タン ク１８の水溜め部１９内に一端を臨ませるとともに他端を前記接触プラグ１５の 近傍に臨ませる状態で水タンク１８に筒体２１を介して取り付けたフェルト製の 吸湿体２０とを具備している。 前記操作片９は、本体２内に設けた連結機構２２を介して前記タンクブロック ３と連結している。即ち、前記連結機構２２は、操作片９に上端を固着するとと もに中間部及び下端部から前記発熱部５側に突出片２３ａを突出させたフォーク ２３と、前記ヒートシンク１３の円筒部１２ｂの両側に配置した略Ｕ字状の一対 の連結片２４ａ，２４ｂとを具備し、前記突出片２３ａと各連結片２４ａ及び２ ４ｂとを連結している。 また、連結片２４ａ、２４ｂは各々前記水タンク１８の端面部材１８ａに連結 しているとともに、連結片２４ａ、２４ｂの先端部にはバネ２５が配置されてい て、前記操作片９は当該バネ２５により、常時、前記発熱部５側に付勢されてい る。 前記操作片９は、把手部４内に位置する操作片９の各水平突片９ａを、把手部 ４内に設けた当接片２８とこの当接片２８の下側の突片受部２９とにより挟持し ながら、操作片９を水平動できる構成になっている。 前記ブラシ部８は、発熱部５の外周にスチーム室６を形成する状態で配置した 任意数のスチームの流出穴７を有するブラシ本体８ａと、このブラシ本体８ａか ら外方に突出した多数の髪巻き付け用のブラシ８ｂとを具備し、このブラシ８ｂ の間に任意数のスチームの流出穴７を点在させている。 また、前記ブラシ部８の水タンク１８側にはバネ作用を有する係合片８ｃが設 けられこの係合片８ｃを前記枠体２ａの端部に設けた円筒部２ｂ外周に着脱する ようになっている。 なお、図１乃至図３中、１０ａはスイッチ部１０のスイッチ片、３２は発熱部 ５が発熱中であることを示すネオンランプである。 次に上述した構成のヘヤースチームブラシ装置１の作用を図５をも参照して説 明する。 先ず、このヘヤースチームブラシ装置１により頭髪等の整髪を行う場合は、前 記接続ケーブル１１を家庭用電源に接続し、前記スイッチ片１０ａを操作してス イッチ部１０をオン状態にしヒータ１４及びプラグ１５を加熱状態とする。 次に、前記把手部４を片手で握りつつ前記操作片９をバネ２５に抗してスイッ チ部１０方向に移動すると、前記フォーク２３及び両連結片２４ａ，２４ｂを介 して前記タンクブロック３も手前にスライドし、水を含んだ前記吸湿体２０の端 面が加熱状態のプラグ１５に接触する。 この結果、水を含んだ前記吸湿体２０の端面と加熱状態のプラグ１５との接触 領域でスチームが発生し、発生したスチームが前記スチーム穴１２ａ、スチーム 室６、各流出穴７を経てブラシ８ｂに巻き付けた頭髪等に向けて噴出することに なる。 このように本実施例装置１によれば、操作片９の片手だけの操作という簡略な 動作により、随時スチームを発生させることができ、従来装置に比べ操作性が大 幅に向上する。 本考案は上述した実施例の他その要旨の範囲内で種々の変形が可能である。例 えば、把手部４内に操作片９のロック機構部を設け、このロック機構部により操 作片９が常時はロック状態で、スチーム発生時にのみ当該ロック機構部を解除す るような構成とすることができる。

【考案の効果】

以上詳述した本考案によれば、上述した構成としたので、操作片を手前に操作 するだけで、操作者が片手操作のみで容易に随時所望のスチームを発生させるこ とができ、操作性の向上を図ることが可能なヘヤースチームブラシ装置を提供す ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例であるヘヤースチームブラシ装
置の断面図

【図２】本考案の実施例であるヘヤースチームブラシ装
置の一部を断面にした説明図

【図３】本考案の実施例であるヘヤースチームブラシ装
置の別方向の断面図

【図４】本考案の実施例であるヘヤースチームブラシ装
置におけるヒートシンクの部分拡大斜視図

【図５】本考案の実施例であるヘヤースチームブラシ装
置の動作説明図

【図６】従来装置の断面図

【符号の説明】

１ ヘヤースチームブラシ装置 ２ 本体 ３ タンクブロック ４ 把手部 ５ 発熱部 ８ ブラシ部 ９ 操作片 ２２ 連結機構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】本体内に所定長さの発熱部を備えるととも
   にこの発熱部の外周にスチーム室を形成する状態で任意
   数のスチームの流出穴を有するブラシ部を配置し、前記
   発熱部の一端側に、水タンク及び該水タンク内の水に挿
   通した吸湿体からなるタンクブロックをスライド可能に
   配置し、前記発熱部の他端側に把手部を設けて、前記タ
   ンクブロックの吸湿体を前記発熱部の端面に接触させる
   ことによりスチームを発生しこのスチームを前記スチー
   ム室、流出穴を経てブラシ部外方に噴出するようにした
   ヘヤースチームブラシ装置において、前記把手部に、ス
   チーム発生用の操作片を連結機構を介して前記タンクブ
   ロックに連結した状態で且つ該操作片を前記把手部の手
   前側にスライド可能に設け、操作者が片手操作のみで容
   易にスチームを発生させることができるようにした種態
   であることを特徴とするヘヤースチームブラシ装置。