JPH05204689A - 制御装置 - Google Patents

制御装置

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JPH05204689A
JPH05204689A JP4015121A JP1512192A JPH05204689A JP H05204689 A JPH05204689 A JP H05204689A JP 4015121 A JP4015121 A JP 4015121A JP 1512192 A JP1512192 A JP 1512192A JP H05204689 A JPH05204689 A JP H05204689A
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JP
Japan
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control device
program
microprocessor
processing
cpu
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JP4015121A
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English (en)
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Masamichi Mizutani
正道 水谷
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、複数のマイクロプロセッサ(CP
U)のうち、どのCPUがダウンしても装置全体の停止
及び機能縮小に至ることがなく、しかも各CPUを公平
に機能させて通常時の処理効率を最大とすることを目的
とする。 【構成】 所定の機能を実行するプログラム群および諸
情報などのデ−タ群を予め保持するデ−タベースと、複
数のCPUと、周辺装置に対するインタフェイスとを備
える制御装置において、複数のCPUにおける特定のC
PUは、他のCPUの処理を管理する管理機能権を備
え、この管理機能権に基づき、他のCPUのそれぞれが
制御装置全体の処理効率が最大になるようプログラム群
内のプログラムを不特定に並列処理して周辺装置または
デ−タ群を操作し、かつ、あるCPUに異常が発生した
場合、当該CPUが処理していたプログラムを他の正常
なCPUに処理させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプラントの運転
・監視システムに使用される、複数のマイクロプロセッ
サを備えた制御装置に係り、特にあるマイクロプロセッ
サが故障しても全体の機能が停止することのないように
した制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばプラントの運転・監視シス
テムに使用される制御装置は、図6にブロック図を示す
ように、単一のマイクロプロセッサ(以下、CPUとい
う)1が特定のプログラム2を実行し、そのプログラム
2に関連して図示しない周辺装置に対応するインタフェ
イス(以下、I/Fという)3やデ−タ群4を処理して
いる。
【0003】また、図7にブロック図を示すように制御
機能が大形化し、複数のCPU1を汎用バス5で接続し
た制御装置においても、その各CPU1は、単一のCP
Uの場合と同様に、特定のプログラムを実行することに
よって、I/Fやデ−タ群を処理している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のような
制御装置では、各CPU1のそれぞれが、そのCPU1
しか実行できない特定のプログラムを持つことから、あ
るCPU1が故障などで処理機能を失った場合(ダウ
ン)に、制御装置全体の機能が縮小するという問題があ
る。しかも、通常では、制御装置を構成する各CPU
が、それぞれ重要な機能を特定のプログラムとして分担
している。このため、どのCPUがダウンしても、制御
装置としての総合的な機能が停止するという問題も生じ
てくる。
【0005】そこで、これらの問題を解決するための手
段として、同一の制御装置を2台用意し、一方を常用
系、他方を待機系として使用する待機冗長システムなど
が考えられてきている。しかしながら、このような待機
冗長システムでは、CPUの故障検出や他のCPUへの
切替えが複雑であるばかりでなく、待機系が通常は使用
されないことから、制御装置が1台しかない場合とあま
り変わらない割には高価なシステムとなってしまう。
【0006】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、複数のマイクロプロセッサのうち、どのマイクロプ
ロセッサがダウンしても装置全体の停止および機能縮小
に至ることがなく、しかも各マイクロプロセッサを公平
に機能させて通常時の処理効率が最大となるように処理
を実行することが可能な極めて信頼性の高い制御装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下のように構成したものである。
【0008】請求項1に記載の発明は、所定の機能を実
行するプログラム群および諸情報などのデ−タ群を予め
保存するデ−タベースと、このデ−タベースをアクセス
してプログラムを処理する複数のマイクロプロセッサ
と、これら各マイクロプロセッサと各種周辺装置とを接
続するインタフェイスとを備えて成る制御装置におい
て、前記複数のマイクロプロセッサのうちの特定のマイ
クロプロセッサに、他のマイクロプロセッサの処理を管
理する管理機能権を持たせ、前記他のマイクロプロセッ
サのそれぞれが前記制御装置全体の処理効率が最大とな
るように、前記管理機能権に基づいて前記プログラム群
内のプログラムを不特定に並列処理して前記周辺装置ま
たは前記デ−タ群を操作し、かつあるマイクロプロセッ
サに異常が発生した場合、当該マイクロプロセッサが処
理していたプログラムを他の正常なマイクロプロセッサ
に処理させるようにした制御装置である。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の制御装置において、特定のマイクロプロセッサ
に持たせる管理機能権は、プログラムの処理要求を優先
順位順に並べた処理要求リストを作成するリスト作成機
能を含み、他のマイクロプロセッサのそれぞれは、前記
処理要求リストにより優先順位順に順次読み出したプロ
グラムに基づいて、デ−タ群の情報へのアクセスおよび
周辺装置に対するインタフェイスへの接続を行う制御装
置である。
【0010】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項
2に記載の制御装置において、あるマイクロプロセッサ
からの接続切替指令により、前記デ−タベース内におけ
るプログラム群の細分化されたプログラムまたはデ−タ
群における細分化された情報と前記マイクロプロセッサ
との接続を切り替える接続切替手段を備え、複数のマイ
クロプロセッサが前記接続切替手段によりそれぞれ並行
して必要なプログラムまたは情報へのアクセスを行う制
御装置である。
【0011】さらにまた、請求項4に記載の発明は、請
求項2に記載の制御装置において、前記管理機能権を持
った特定のマイクロプロセッサに異常が発生した場合、
所定のルールにより他の正常なマイクロプロセッサに前
記管理機能権を移行させる制御装置である。
【0012】
【作用】従って、まず請求項1に記載の発明において
は、特定のマイクロプロセッサに持たせた管理機能権
は、他のマイクロプロセッサのそれぞれに対してプログ
ラム群内のプログラムを不特定に並列処理させるととも
に周辺装置またはデ−タ群を操作させることにより、装
置全体の処理効率を向上することができる。
【0013】また、あるマイクロプロセッサに異常が発
生した場合に、管理機能権が、当該マイクロプロセッサ
の処理していたプログラムを他の正常なマイクロプロセ
ッサに処理させることにより、マイクロプロセッサの故
障による装置全体の停止を防止することができる。
【0014】一方、請求項2に記載の発明においては、
特定のマイクロプロセッサが、プログラムの処理要求を
優先順位順に並べた処理要求リストの作成機能を備え、
他のマイクロプロセッサのそれぞれが、この処理要求リ
ストによって優先順位順に順次読み出したプログラムに
基づいて、デ−タ群の情報へのアクセスおよび周辺装置
に対するインタフェイスへの接続を行うことにより、優
先順位の高い処理を実行することができる。
【0015】また、請求項3に記載の発明においては、
接続切替手段が、あるマイクロプロセッサから接続切替
指令を受けてデ−タベース内におけるプログラム群の細
分化されたプログラムまたはデ−タ群における細分化さ
れた情報とそのマイクロプロセッサとの接続を切り替え
ることにより、複数のマイクロプロセッサが、この接続
切替手段によりそれぞれ並行して必要なプログラムまた
は情報へアクセスを行なうことができる。
【0016】さらに、請求項4に記載の発明において
は、管理機能権を持った特定のマイクロプロセッサに異
常が発生した場合に、所定のルールに従って他の正常な
マイクロプロセッサに管理機能権が移行することによ
り、管理機能権を持ったマイクロプロセッサに異常が発
生した場合でも、装置全体の停止を防止することができ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に述べる
が、それに先立って、本発明に係る制御装置の基本概念
について図面を参照して説明する。
【0018】図4は、本発明に係る制御装置の概念を示
す全体図である。図示のように、本発明に係る制御装置
は、所定の機能を実行するプログラム群および諸情報な
どのデ−タ群を予め保持するデ−タベース(DB)と、
このデ−タベースをアクセスしてプログラムを処理する
複数のCPUと、これら各CPUのいずれかおよび周辺
装置を接続するI/Fとを備えて成るものである。
【0019】ここで、複数のCPUのそれぞれは、不特
定のプログラムを制御装置全体の処理効率が最大となる
よう実行処理する。例えば、ある処理を終了したCPU
が、その時点で最優先に処理すべき他のプログラムを実
行処理する。したがって、あるCPUに異常が発生した
場合でも、当該CPUの処理すべきプログラムは他の正
常なCPUにより処理される。すなわち、CPUの異常
による制御装置全体の機能停止に至らない。また、前記
複数のCPUのそれぞれが行う処理には、周辺装置に対
するI/Fやデ−タ群の操作およびそれらに対する接続
の切替えが含まれる。この周辺装置に対するI/Fの例
としては、以下のようなものがある。 (イ)音声入力/出力装置などと接続するための音声用
I/F(A I/F)。 (ロ)各種画像表示装置と接続するための表示用I/F
(V I/F)。 (ハ)無線を利用した装置と接続するための無線用I/
F(R I/F)。 (ニ)汎用LAN、プロセス制御用LANなどと接続す
るためのLAN用I/F(LAN I/F)。 (ホ)現場のセンサ、アクチュエータ、現場形コントロ
−ラなどと接続するためのフィールドバス用I/F(Fi
eld Bus I/F)。 (ヘ)汎用のパソコンと接続するためのパソコン用I/
F(PC I/F)。 (チ)アナログ入出力、デジタル入出力およびパルス入
出力などと接続するためのプロセス用I/F(PI/O
I/F)。
【0020】(リ)ファイルシステムと接続するための
文書用I/F(Document I/F)。 (ヌ)他の制御装置あるいはシステムと接続するための
制御用I/F(Controller I/F)。 これらのI/Fから処理に応じたI/FをCPUが選択
すると、制御装置全体は特定の機能を発揮できる。
【0021】図5は、本発明に係る制御装置を使用した
総合制御システムの概念を示す全体図である。制御装置
本体11は、I/Fの選択により多目的の機能を発揮す
るのでMPC(Multi Purpose Controller)と略称し、
プラントを監視・制御する機能をもつ。また、MPC1
2は、センサ,アクチュエータ、および現場形コントロ
−ラ等の周辺装置に対して、フィールドバスを介して接
続されたものであり、MPC12aはアナログ入出力お
よびデジタル入出力等と接続されたMPCである。さら
に、AI13は、知的推論や学習機能などの高度な制御
機能をもつものである。
【0022】一方、ゲートウェイ(GW)14は、異な
る種類のLAN(通信ネットワーク)間を中継し、整合
する制御装置である。ここで、AI13およびGW14
も用途を特定したMPCであり、これらMPC11,1
2,12a,AI13およびGW14は、プロセス制御
用LAN15によりそれぞれ互いに各種信号の送受信を
行なうようになっている。
【0023】また、上記MPC11は、NTT回線等を
介して他のLANのMPCと接続され、さらにGW14
は、プロセス制御用LAN15を、他のシステムを構成
する上位LAN16と接続する。
【0024】このような総合制御システムは、MPC1
1によりAI13や各プラント毎のMPC12,12a
を管理、操作および制御を行うプロセス制御用LAN1
5をGW14およびNTT回線等を用いて他のLANと
接続したシステムであることから、広域管理化に適用す
るプラント操業およびプラント制御システムの拡張等に
も充分対応している。
【0025】次に、以上のような制御装置および総合制
御システムの概念をそれぞれ実現させるための、本発明
に係る制御装置の一実施例について図面を参照して説明
する。
【0026】まず、図1は本発明に係る制御装置の構成
の概念を示すブロック図である。図1において、制御装
置21は、各機能をもつカードを有機的に結合したもの
であり、所定の機能を実行するプログラム群、および諸
情報などのデ−タ群を保存するデ−タベースカード22
と、複数のマイクロプロセッサ(CPU)カード23群
と、I/Fカード24群とから構成される。なお、デ−
タベースカード22についても、必要に応じて複数枚使
用することができる。
【0027】上記制御装置21は、その機能や容量等に
応じて各種カードを必要な枚数だけ実装する構成であ
り、各種カードの組み合わせにより、マンマシンインタ
フェースとコントロ−ラの機能をもった統合的な制御装
置から、特定の機能を持った制御装置にいたるまで自由
に表現できる。また、故障が発生した場合、該当カード
のみを単独に着脱できるようになっている。次に、この
ような制御装置の概念を実現させるための具体的な構成
例について述べる。
【0028】図2は、本発明に係る制御装置の構成例を
示すブロック図である。図示のように、制御装置21
は、デ−タベースとしてのデ−タベースカード22と、
マイクロプロセッサとしてのCPUカード23と、イン
タフェイスとしてのI/Fカード24とを備えている。
【0029】ここで、デ−タベースカード22は、所定
の機能を実行するプログラム群22aと、諸情報などの
デ−タ群22bと、それらプログラム群22aおよびデ
−タ群22bに対する外部のCPUカード23からのア
クセスを切り替える接続切替手段22cとを備えてい
る。プログラム群22a内のプログラムおよびデ−タ群
22b内の諸情報は、可能な限り細分化された状態で保
持され、同一のプログラムは、一度に1つのCPUカー
ド23しかアクセスできないようになっている。また、
デ−タ群22bは、諸情報の他に、プログラムの処理要
求を優先順位順に並べた処理要求リストと、プログラム
を実行しているCPUカード23を示す管理リストと、
CPUカード23の故障回数を示すCPU故障回数フラ
グとを有する。
【0030】一方、CPUカード23は複数枚あり、ア
ドレス・デ−タバス25、およびこのアドレス・デ−タ
バス25に並列に接続された制御バス26を介して、デ
−タベースカード22内の接続切替手段22cと、周辺
装置に対するI/Fカード24とにそれぞれ接続されて
いる。ここで、アドレス・デ−タバス25はデ−タべー
スに対するプログラムや諸情報の送受信媒体であり、制
御バス26はデ−タベースカード22や後述するI/F
カード24に対する接続の切替媒体である。上記CPU
カード23は、プログラムを処理するときに制御バス2
6に接続切替指令を送出し、接続切替手段22cのプロ
グラム群等への接続を切り替えてプログラムにアクセス
し、必要に応じてデ−タ群から接続切替手段22cおよ
びアドレス・デ−タバス25を介して情報を受け取る。
【0031】また、CPUカード23は、管理機能をも
つ特定のCPUカード23aが1台と、この特定のCP
U23aに管理される他のCPUカード23bとに分け
られる。この特定のCPU23aは、前記処理要求リス
トを作成するリスト作成機能を含み、他のCPUカード
23bにおけるそれぞれのプログラム処理を管理する管
理機能権を備えており、この管理機能権に影響を与えな
い範囲で通常の処理を実行できるようになっている。
【0032】この管理機能権は、制御装置全体の処理効
率が最大となるように、他のCPUカード23bのそれ
ぞれが行うプログラム群22a内の不特定なプログラム
に対する並列処理と、上記周辺装置またはデ−タ群22
bに対する処理を管理し、またあるCPUカード23
b’に異常が発生した場合に、当該CPUカード23
b’の処理していたプログラムを他の正常なCPUカー
ド23bに代わりに処理させる機能である。そして、こ
の管理機能権を実現するためにこれらのCPUカード2
3は、CPUの動作を制御するCPU制御線27により
互いに接続されている。
【0033】一方、I/Fカード24は、周辺装置に対
応して複数枚設けられたインタフェイスであり、周辺装
置に対するインタフェイスとして機能するI/F部24
aと、制御バス26から接続切替指令を受けてデ−タ・
アドレスバス25と上記I/F部24aとの接続を切り
替える接続切替手段24bとから成っている。次に、以
上のように構成された制御装置の動作について説明す
る。
【0034】まず、通常時には、最初に立上がったCP
Uカード23が、プログラム群から管理機能権を実行す
る管理機能プログラムを読み出して、管理機能権を備え
た特定のCPUカード23aとして動作している。この
CPUカード23aは、管理機能プログラムに従って、
制御装置全体に対するプログラムの処理要求を優先順位
順に並べた処理要求リストを作成する。この処理要求リ
ストの作成は、プログラムの一定数に対して行い、処理
の進行に伴って所定時間ごとに更新する。
【0035】図3(a)は、処理要求リスト31の一例
を示す図である。図示のように、プログラムが優先順位
順に並べてあり、リスト31の最後は、特定のCPUカ
ード23aに異常が発生したことを示すアラーム情報3
1aにする。すなわち、この処理要求リスト31は、処
理すべきプログラムの優先順位を示すとともに、特定の
CPUカード23aが所定時間ごとにこの処理要求リス
ト31を更新しなければ、アラーム情報31aの前段に
ある全てのプログラムが順次処理された後に、アラーム
情報31aが読み出されて特定のCPUカード23aの
異常として検出される構成となっている。
【0036】このような処理要求リスト31が作成され
ると、他のCPUカード23bのそれぞれは、処理要求
リスト31における優先順位の高いプログラムをプログ
ラム群22aから順次読み出して、図3(b)に示すよ
うな管理リスト32に対し、当該CPUカード番号を書
き込んで処理を行う旨の登録をした後、当該プログラム
により処理を行う。
【0037】この処理には、接続切替指令によるI/F
カード24の選択、およびデ−タベースカード22内で
のプログラム群22a内のプログラムやデ−タ群22b
内の情報等への必要なアクセスも含まれる。
【0038】以上のような処理が終了したCPUカード
23bは、管理リスト32上の当該CPUカード番号を
消去して実行済に書き替えることによりプログラム実行
状態の記録を更新し、しかる後、前回と同様にプログラ
ムの読み出しに係る手順を踏み、処理要求リスト31上
の未実行で最上位のプログラムについて新たに処理を行
う。また、他のCPUカード23bも、それぞれ上述と
同様にして、処理要求リスト31に基づき、不特定のプ
ログラムについて並列的に処理を行う。
【0039】このようにして、処理要求リスト31を基
に処理の終了したCPUカード23bが、次々に不特定
のプログラムについて並列的に処理を行うため、制御装
置全体の処理効率が最大になる。また、CPUカード2
3が接続切替指令を発してI/Fカード24を任意に選
択することにより、I/Fカード24に接続された周辺
装置を選ぶことができるので、制御装置はその周辺装置
に係る特定の機能を発揮できる。次に、CPUカード2
3に異常が発生した場合について説明する。
【0040】まず、管理機能権をもつ特定のCPUカー
ド23aは正常で、他のCPUカード23bに異常が発
生した場合について述べる。この場合、特定のCPUカ
ード23aは、CPUカード23bが特定のプログラム
を必要時間以上実行していないかどうかをチェックす
る。すなわち、プログラム毎に決定される、ある時間経
過後にはプログラムの処理が終了するよう作られている
ため、ある時間経過後に未だプログラムが実行中である
ときは、そのプログラムの処理に係るCPUカード23
bに何等かの異常が発生したと判断される。
【0041】この異常発生に係るCPUカード23b’
に対して、特定のCPUカード23aは、CPU制御線
27を介してプログラムの処理中止指令を送出し、並行
して管理リスト32から当該CPUカード番号を消去し
てそのプログラムが実行されていない状態(未実行)に
する。加えて、CPU故障回数フラグ上の当該CPUカ
ード23b’の故障回数を+1だけ更新する。
【0042】この状態で待機すると、他の正常なCPU
カード23bのどれかが処理を終えて処理要求リストを
参照したときに、異常に係るCPUカード23bが処理
していたプログラムが管理リスト32で未実行となって
おり、優先順位が第一位のため自動的にそのプログラム
の処理が行われる。
【0043】特定のCPUカード23aは、所定時間が
経過した後に上記異常に係るCPUカード23b’に対
して処理中止指令を解除する。この異常に係るCPUカ
ード23b’が故障していない場合には、その後、他の
プログラムを読み出して正常に処理を続けるが、故障し
ている場合には、再度異常を発生するので同様にして処
理を中止させる。
【0044】特定のCPUカード23aは、同様にCP
Uカード故障回数フラグ上の故障回数を+1だけ更新す
るが、このとき、故障回数が所定の回数を上回っている
と、所定時間経過した後でも、その異常に係るCPUカ
ード23b’の処理中止指令を解除しない。
【0045】すなわち、あるCPUカード23b’が異
常を発生しても、他の正常なCPUカード23bが代わ
りに当該プログラムの処理を行うので、制御装置全体が
停止することがなく、さらに故障回数に応じて異常に係
るCPUカード23b’の復帰の有無を決めるので、リ
セットすれば直るような異常の場合はプログラムの処理
に復帰でき、リセットしても直らないような異常の場合
にのみ制御装置全体の処理から分離する。従って、異常
が発生してもむやみにはCPUカード23bが処理から
外されないので、いたずらに制御装置全体の処理効率を
低下させることがない。
【0046】次に、他のCPUカード23bは正常で、
管理機能をもつ特定のCPUカード23aに異常が発生
した場合について述べる。この場合、特定のCPUカー
ド23aは、処理管理の一環として一定時間ごとにデ−
タ群22b内の処理要求リスト31を作成(更新)す
る。その際に、処理要求リスト31の最後(n番目)に
特定のCPUカード23a自体に異常が発生したことを
報知するアラーム情報31aを書き込む。ここで、特定
のCPUカード23aが正常であれば、他のCPUカー
ド23bがアラーム情報31aより上位のプログラムを
全て処理しない間に処理要求リスト31を書き替えるの
で、アラーム情報31aは検出されない。また、特定の
CPUカード23aに異常が発生して処理要求リストの
更新処理をしなくなると、アラーム情報31aより上位
のプログラムが全て順次処理されるので、やがてアラー
ム情報31aは、他のCPUカード23bのどれかに読
み出される。
【0047】次に、このアラーム情報31aを読み出し
たCPUカード23bは、特定のCPUカード23aに
異常が発生した場合の管理移行プログラムをプログラム
群22aから読み出す。しかる後に、このCPUカード
23bに対して、所定のルールにより上記特定のCPU
カードの管理機能権が移行する。すなわち、管理移行プ
ログラムを読み出したCPUカード23bは、CPU制
御線27を介して特定のCPUカード23aに対して処
理管理プログラムの処理中止指令を送出し、しかる後
に、プログラム群から処理管理プログラムを読み出して
管理機能権が移行する。
【0048】このような管理機能権の移行により、CP
Uカード23bは新たな特定のCPUカード23aとな
り、前回特定のCPUカード23aだったCPUカード
は、故障回数が所定回数よりも少ない場合に限り他のC
PUカード23bとして復帰できる。
【0049】このようにして、管理機能権を備えた特定
のCPUカード23aに異常が発生した場合でも、他の
正常なCPUカード23bに管理機能権が移行されるの
で、制御装置全体の処理が停止することがない。
【0050】以上のように、本実施例によれば、管理機
能権を備えた特定のCPUカード23aが、制御装置全
体の処理効率が最大となるように優先順位順にプログラ
ムを不特定の他のCPUカード23bに対して並列処理
させるので、制御装置全体のCPUカード23を公平に
活用することができる。すなわち、従来のような待機冗
長システムと異なり、CPUをいたずらに待機させない
ので、投資した費用に見合った制御装置とすることがで
きる。
【0051】また、本制御装置は、プログラムを処理す
る過程で、I/Fカード24を選択することにより、特
定の機能をもつ周辺装置を接続できるので、制御装置全
体としても特定の機能を任意に発揮することができる。
しかも、本制御装置は、このようなI/Fカード24を
増やすことにより、新たな周辺装置を接続できるので、
優れた拡張性を実現することができる。
【0052】さらに、他のCPUカード23bに異常が
発生した場合には、特定のCPUカード23aが異常に
係るCPUカード23b’の処理を中止させ、他の正常
なCPUカード23bが当該異常に係るCPUカード2
3b’の処理していたプログラムを処理するので、他の
CPUカード23bが故障しても、制御装置全体が停止
することはない。
【0053】さらにまた、管理機能権を備えた特定のC
PUカード23aに異常が発生した場合には、特定のC
PUカード23aの異常を発見した他の正常なCPUカ
ード23bに管理機能権が移行されるので、管理機能権
を備えた特定のCPUカード23aが故障しても、制御
装置全体が停止することはない。
【0054】なお、上記実施例では、CPUカード23
に異常が発生した場合に、管理機能権を備えた特定のC
PUカード23aがCPU制御線27を用いて他のCP
Uカード23bの処理に対して中止および復帰を管理し
たが、通常の場合、例えば割込処理等の場合にも、他の
CPUカード23bに現在処理中のプログラムの実行を
中止または中断させ、異なる処理を強制的に実行させる
ような制御も同様に実施できるものである。
【0055】また、管理機能権を持ったCPUカード2
3aが他のCPUカード23bに対し、同時に同じデ−
タベース22を過度にアクセスしないように監視して、
アクセスが過度になった場合に、関連するCPUカード
23bの内、適当なCPUカードの処理を強制的に停止
または中断し、アクセスの競合が適正内に収まるように
制御するような場合にも同様に実施できる。
【0056】さらに、故障したCPUカード23は、制
御装置全体で行うプログラム処理から外されるので、修
理および交換の際にも制御装置本体を停止させる等の影
響を与えることなく、同様に実施することができる。
【0057】さらにまた、デ−タベース22と周辺装置
とのI/F24は冗長化が可能であり、故障して機能を
失い交換が必要な場合にも、制御装置に影響を与えるこ
となく同様に実施することができる。その他、本発明は
その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できるも
のである。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、特
定のマイクロプロセッサがプログラムの処理要求を優先
順位順に並べた処理要求リストを作成し、それに基づい
て管理機能権により他のマイクロプロセッサを有効に並
列的にプログラムの処理をさせて制御装置のマイクロプ
ロセッサを全て活用し、また他のマイクロプロセッサに
異常が発生した場合に、他の正常なマイクロプロセッサ
が異常に係るマイクロプロセッサのプログラムを代わり
に処理し、特定のマイクロプロセッサに異常が発生した
場合に、その管理機能権を他の正常なマイクロプロセッ
サに移行させるようにしたので、複数のマイクロプロセ
ッサのうち、どのマイクロプロセッサがダウンしても装
置全体の停止および機能縮小に至ることがなく、しかも
各マイクロプロセッサを公平に機能させて通常時の処理
効率が最大となるように処理を実行することが可能な極
めて信頼性の高い制御装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る制御装置の構造の概念を示すブロ
ック図。
【図2】本発明に係る制御装置のブロック図。
【図3】処理要求リストおよび管理リストの一例を示す
図。
【図4】本発明に係る制御装置の概念を示す図。
【図5】本発明に係る制御装置を使用した総合制御シス
テムの概念を示す図。
【図6】従来の単一のマイクロプロセッサによる制御装
置の構成例を示すブロック図。
【図7】従来の複数のマイクロプロセッサによる制御装
置の構成例を示すブロック図。
【符号の説明】
22…デ−タベース、22a…プログラム群、22b…
デ−タ群、22c…接続切替手段、23…CPU、23
a…特定のCPU、23b…他のCPU、24…インタ
フェイス、31…処理要求リスト。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の機能を実行するプログラム群およ
    び諸情報などのデ−タ群を予め保存するデ−タベース
    と、このデ−タベースをアクセスしてプログラムを処理
    する複数のマイクロプロセッサと、これら各マイクロプ
    ロセッサと各種周辺装置とを接続するインタフェイスと
    を備えて成る制御装置において、 前記複数のマイクロプロセッサのうちの特定のマイクロ
    プロセッサに、他のマイクロプロセッサの処理を管理す
    る管理機能権を持たせ、 前記他のマイクロプロセッサのそれぞれが前記制御装置
    全体の処理効率が最大となるように、前記管理機能権に
    基づいて前記プログラム群内のプログラムを不特定に並
    列処理して前記周辺装置または前記デ−タ群を操作し、
    かつあるマイクロプロセッサに異常が発生した場合、当
    該マイクロプロセッサが処理していたプログラムを他の
    正常なマイクロプロセッサに処理させることを特徴とす
    る制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の制御装置において、 特定のマイクロプロセッサに持たせる管理機能権は、プ
    ログラムの処理要求を優先順位順に並べた処理要求リス
    トを作成するリスト作成機能を含み、 他のマイクロプロセッサのそれぞれは、前記処理要求リ
    ストにより優先順位順に順次読み出したプログラムに基
    づいて、デ−タ群の情報へのアクセスおよび周辺装置に
    対するインタフェイスへの接続を行うことを特徴とする
    制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の制御装置において、 あるマイクロプロセッサからの接続切替指令により、前
    記デ−タベース内におけるプログラム群の細分化された
    プログラムまたはデ−タ群における細分化された情報と
    前記マイクロプロセッサとの接続を切り替える接続切替
    手段を備え、 複数のマイクロプロセッサが前記接続切替手段によりそ
    れぞれ並行して必要なプログラムまたは情報へのアクセ
    スを行うことを特徴とする制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の制御装置において、 前記管理機能権を持った特定のマイクロプロセッサに異
    常が発生した場合、所定のルールにより他の正常なマイ
    クロプロセッサに前記管理機能権を移行させることを特
    徴とする制御装置。
JP4015121A 1992-01-30 1992-01-30 制御装置 Pending JPH05204689A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1131090A (ja) * 1997-07-14 1999-02-02 Fujitsu Ltd プロセッサシステムおよび選択プログラムを記録した媒体
WO2008004330A1 (fr) * 2006-07-04 2008-01-10 Fujitsu Limited Système à processeurs multiples

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JPH1131090A (ja) * 1997-07-14 1999-02-02 Fujitsu Ltd プロセッサシステムおよび選択プログラムを記録した媒体
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