JPH05203021A - 電子制御自動変速装置 - Google Patents

電子制御自動変速装置

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Publication number
JPH05203021A
JPH05203021A JP1242692A JP1242692A JPH05203021A JP H05203021 A JPH05203021 A JP H05203021A JP 1242692 A JP1242692 A JP 1242692A JP 1242692 A JP1242692 A JP 1242692A JP H05203021 A JPH05203021 A JP H05203021A
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JP
Japan
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low
road
ect
shift
shift line
Prior art date
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Pending
Application number
JP1242692A
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English (en)
Inventor
Takeshi Yasuda
武史 安田
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 雪道、凍結路等の低μ路を走行中はキックダ
ウンを禁止することができる電子制御自動変速装置の提
供。 【構成】 車速とスロットルバルブ開度との関係から変
速線が設定され、該変速線に基づいてギヤシフト制御が
行なわれる電子制御自動変速装置(ECT)において、
ECT17のECUに通常の変速線およびキックダウン
しにくい変速線がメモリされ、アンチブレーキシステム
(ABS)13からの低μ判定信号16をECT17の
ECUが受信した際、前記キックダウンしにくい変速線
に基づいてギヤシフト制御が行なわれる電子制御自動変
速装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子制御自動変速装置
(ECT)に関し、より詳細には、雪道および凍結路等
の低μ路を走行している場合はキックダウンを禁止する
ようにギヤシフトを制御することができる電子制御自動
変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のECTでは、路面の状態にかかわ
りなく通常の変速線に従ってギヤシフト制御が行なわれ
ていた。図6に従来のECTで用いられていた4速フル
オートマチックの変速線を示す。図6において、縦軸は
スロットル開度θを表わし、横軸は車速Vを表わしてい
る。実線で示した曲線はアップ変速線、破線で示した曲
線はダウン変速線を示しており、アップ(ダウン)変速
線を横切って示してある矢印は、ギヤシフトを示してい
る。
【0003】図6に示した従来の変速線では、例えば、
3速で走行中にアクセルを一杯に踏み込んでスロットル
を全開にすると、図中○で示した点から□で示した点に
ダウンシフトされ、いわゆるキックダウンが行なわれ
る。キックダウンが行なわれるるとギヤ比が小さくなる
(ローギヤになる)のでエンジンの回転数が増大し、そ
の結果トルク(駆動力)が急激に増大する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】雪道、凍結路など滑り
やすい路面(低μ路)のカーブを曲がるときであっても
上記した従来のECTでは、少々ラフな運転をして前記
カーブからの立ち上がり時にアクセルを踏み込みすぎた
場合、上記したようにキックダウンが行なわれてしま
う。キックダウンは駆動力を急激に増大させるので、雪
道、凍結路などの低μ路ではタイヤがグリップ力を失
い、車両が不安定な挙動、場合によってはスピンしてし
まう危険性がある。したがって、車両の安全性を確保す
るためには、雪道、凍結路などの低μ路ではキックダウ
ンを禁止する手段をECTが備えていることが望まし
い。
【0005】上記危険性をなくす(低μ路でのキックダ
ウンを禁止する)には、路面情報とりわけ低μ判定情報
をECTに伝達しなければならない。ところが、従来の
技術では路面情報がECTへは入力されていない。この
ため、従来のECTでは低μ判定情報に基づいたギヤシ
フト制御を行なうことができないといった課題があっ
た。
【0006】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、路面情報がECTへ入力され、ECTが低μ判定信
号を受信すると変速線を通常の変速線からキックダウン
しにくい変速線に変更してギヤシフトを制御することが
できる電子制御自動変速装置を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る電子制御自動変速装置は、車速とスロッ
トルバルブ開度との関係から変速線が設定され、該変速
線に基づいてギヤシフト制御が行なわれる電子制御自動
変速装置(ECT)において、ECT用のECUに通常
の変速線およびキックダウンしにくい変速線がメモリさ
れ、アンチブレーキシステム(ABS)からの低μ判定
信号を前記ECT用のECUが受信した際、前記キック
ダウンしにくい変速線に基づいてギヤシフト制御が行な
われることを特徴としている。
【0008】
【作用】図4、図5に基づいて作用を説明する。図4は
ABSによる路面状態の判定チャートを概略的に示した
ものであり、縦軸は車輪速度(回復加速度)を示し、横
軸は減圧時間を示している。図5は縦軸にスロットル開
度θ、横軸に車速Vをとって変速線を概略的に示したも
のであり、(a)は通常の変速線(ダウン線)を示し、
(b)はキックダウンしにくい変速線(ダウン線)を示
している。
【0009】ABSはブレーキング時にタイヤと路面と
の間の摩擦係数を常に最大に保てるようにスリップ率を
制御することを目的としている。したがって図4に示し
たように、ABSの作動時において、所定の減圧時間に
対して車輪の回復速度が小さければ低μ路、大きければ
高μ路であると判定することができる。この判定結果は
ECTに送られ、低μ判定信号がABSからECTに送
られるとECTは低μ路でのキックダウンを防止するた
めに変速線を通常の変速線からキックダウンしにくい変
速線に変更する。
【0010】図5(a)に示した通常の変速線におい
て、スロットル開度1/4(A点)から3/4(B点)
にまでアクセルを踏み込んだとすると、変速点を越えて
ダウンシフトされ(ローギヤになり)駆動力が増大し、
いわゆるキックダウンが行なわれる。しかし、(b)に
示した変速線ではたとえ上記のようにアクセルを踏み込
んでも変速点を越えることがなくダウンシフトされな
い。したがってキックダウンを行なうことがなく、低μ
路でのキックダウンによるスピン等の危険の発生が防止
される。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る電子制御自動変速装置の
実施例を図面に基づいて説明する。図1は本実施例に係
る電子制御自動変速装置の構成を概略的に示したブロッ
ク図である。
【0012】図1において、11は車輪速センサを示
し、車輪速センサ11からABS13に車輪速信号12
が伝達され、ABS13からはブレーキ油圧を制御する
アクチュエータ15に制御信号14が伝達されるように
なっている。アクチュエータ15により制御されるブレ
ーキ油圧と車輪速信号12との関係から路面のμ判定が
行なわれ(図4参照)、前記路面が低μであれば低μ判
定信号16がECT17に伝達されるようになってい
る。ECT17からは変速機19に変速信号18が伝達
され、ECT17に低μ判定信号16が入力されると、
ECT17は低μ判定信号16に基づいた(図5
(b)、キックダウンしにくい変速線に基づいた)ギヤ
シフト制御を行なうように構成されている。
【0013】以上の構成および信号系統を有する電子制
御自動変速装置の動作を図2に示したような走路を車両
が走行する場合について説明する。図2において、20
はカーブしている走路を示し、21は車両を示してい
る。A点はABS13の作動地点を示し、B点はアクセ
ルを踏み込んだ時点を示す。矢印Cは車両21の走行方
向を示し、E点はABS13の制御が解除される地点を
示している。
【0014】雪、凍結等で低μ路になったカーブしてい
る走路20を走行している車両21に対し少々ラフな運
転をしてカーブしている走路20の入り口A点でブレー
キを強く踏み込むとABS13が作動する。ABS13
は作動すると図4に示した判定チャートに従って路面の
(低)μ判定を行なう。前記判定チャートによりカーブ
している走路20が低μ路だと判断されるとABS13
から低μ判定信号16がECT17に出力される。低μ
判定信号16を受信したECT17は通常の変速線(図
5(a))ではなくキックダウンしにくい変速線(図5
(b))に基づいてギヤシフト制御を行なう。該制御は
たとえABS制御が解除されても一定時間継続される。
つまり、図2において、A点でABS13が作動し、E
点で解除されてもECT17はしばらくは低μ路である
と判断し、一定時間(例えば5秒間)低μ判定信号16
に基づいたギヤシフト制御を行なう。したがって、B点
でアクセルを急激に踏み込んでも、B点がE点から前記
一定時間内にあれば、キックダウンを行なうことはな
い。
【0015】図3はABS13およびECT17のEC
Uの動作を示したフローチャートであり、(a)はAB
S13のECU、(b)はECT17のECUにおける
フローチャートを示している。
【0016】図3(a)のμ判定ルーチンにおいて、ま
ず、ステップ1でブレーキ液圧の減圧時間と車輪速度
(回復加速度)との関係から路面のμ判定を行なう。つ
いで、ステップ1で判定された路面が低μ路であるかど
うかが判断される(ステップ2)。ステップ2で低μ路
であると判断されると、低μ判定信号がECT17へ出
力される(ステップ3)。本μ判定ルーチンはABS1
3が作動している間、循環的に実行される。
【0017】図3(b)の変速判断ルーチンにおいて、
まず、ステップ1でレジスター(またはRAM)Aに前
以て通常の変速線を指定しておく。そしてステップ2で
ABS13から低μ判定信号16が入力(オン)された
かどうかが判断される。低μ判定信号16が入力(オ
ン)されなければ、ステップ5、ステップ6を通り、ス
テップ7でレジスターAで指定された通常の変速線(ス
テップ1)にしたがって変速判断が行なわれる。その
後、メインルーチンを介して本変速判断ルーチンが再び
ステップ1から実行される。つまり、本変速判断ルーチ
ンも循環的に実行される。
【0018】ステップ2で低μ判定信号16がオンされ
ると、カウンタCNTに一定時間たとえば5sがセット
され(ステップ3)、レジスタAに指定される変速線が
ステップ1で指定された通常の変速線から低μ路用の変
速線、つまりキックダウンしにくい変速線に変更される
(ステップ4)。そして、ステップ7で、レジスタAの
内容にしたがった変速判断、すなわち、前記キックダウ
ンしにくい変速線にしたがった変速判断が行なわれる。
【0019】上記カウンタCNTには、低μ判定信号1
6がオンされている間、本変速判断ルーチンがメインル
ーチンを介して処理されるごとに、カウンタCNTには
5sという時間が新たにセットされ続けている。しか
し、ステップ2で低μ信号がオンされなくなると、ステ
ップ3でセットされたカウンタCNTは本変速判断ルー
チンが処理されるたびごとにディクリメントされ(ステ
ップ5)、ステップ6でカウンタCNTが“0”になっ
たかどうかが判断される。カウンタCNTが“0”でな
ければステップ4に移り、変速線の指定がキックダウン
しにくい変速線に変更され、ステップ7で該変速線に基
づいて変速判断が行なわれる。しかし、ABS13の作
動が解除されてから一定時間(5s)が経ちカウンタC
NTが“0”になると、ステップ6の判断結果はステッ
プ4に飛ぶことなく直接ステップ7に移る。そしてステ
ップ7で、レジスタAの内容つまりステップ1で指定さ
れた通常の変速線に基づいて変速判断が行なわれる。
【0020】以上説明したように本実施例に係る電子制
御自動変速装置においては、ABSから低μ判定信号1
6を受信するとキックダウンしにくい変速線に基づいて
ギヤシフト制御が行なわれるので、雪道、凍結路等の低
μ路でのキックダウンを禁止することができる。これに
より、低μ路でのキックダウンによるスピン等の危険を
防止することができる。
【0021】なお、以上の実施例ではABSにおける低
μ判定を減圧時間と車輪速度との関係から求めたが、こ
れに限るものではなく、またECT17が低μ情報を受
信した際に変速線を切り換える時間も5sに限るもので
はない。
【0022】
【発明の効果】通常、キックダウンが行なわれると、キ
ックダウンによりギヤがローギヤにシフトされ駆動力が
急激に増加する。したがって、少々ラフな運転操作によ
り前記キックダウンが雪道、凍結路等の低μ路で行なわ
れると、タイヤがグリップ力を失い、場合によっては車
両がスピンしてしまう危険性がある。しかし、本発明に
係る電子制御自動変速装置によりギヤシフト制御を行な
えば、上記の説明から明らかなように前記スピン等の危
険を防止することができる。
【0023】すなわち本発明に係る電子制御自動変速装
置(ECT)にあっては、ECUに通常の変速線および
キックダウンしにくい変速線がメモリされ、ABSから
の低μ判定信号を前記ECUが受信すると前記キックダ
ウンしにくい変速線に基づいてギヤシフト制御が行なわ
れるので、低μ路でのキックダウンを禁止することがで
きる。これにより、上記したスピン等の危険を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子制御自動変速装置の実施例を
概略的に示したブロック図である。
【図2】実施例に係る電子制御自動変速装置の動作を説
明するために用いた路面図である。
【図3】ABSおよびECT用のECUの動作を示すフ
ローチャートであり、(a)はABS、(b)はECT
のECUにおけるフローチャートである。
【図4】ABSにおける路面のμ判定チャートである。
【図5】ECTのECUにメモリされている代表的ダウ
ン変速線を概略的に示したものであり、(a)は通常の
変速線を示すグラフ、(b)はキックダウンしにくい変
速線を示すグラフである。
【図6】従来の変速線およびキックダウン時におけるダ
ウンシフトの状況を概略的に示したグラフである。
【符合の説明】
13 ABS(アンチ・ブレーキ・システム) 16 低μ判定信号 17 ECT(電子制御自動変速装置)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速とスロットルバルブ開度との関係か
    ら変速線が設定され、該変速線に基づいてギヤシフト制
    御が行なわれる電子制御自動変速装置(以下、ECTと
    記す)において、ECT用のECUに通常の変速線およ
    びキックダウンしにくい変速線がメモリされ、アンチブ
    レーキシステム(以下、ABSと記す)からの低μ判定
    信号を前記ECT用のECUが受信した際、前記キック
    ダウンしにくい変速線に基づいてギヤシフト制御が行な
    われることを特徴とする電子制御自動変速装置。
JP1242692A 1992-01-27 1992-01-27 電子制御自動変速装置 Pending JPH05203021A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1242692A JPH05203021A (ja) 1992-01-27 1992-01-27 電子制御自動変速装置

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JP1242692A JPH05203021A (ja) 1992-01-27 1992-01-27 電子制御自動変速装置

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Publication Number Publication Date
JPH05203021A true JPH05203021A (ja) 1993-08-10

Family

ID=11804960

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JP1242692A Pending JPH05203021A (ja) 1992-01-27 1992-01-27 電子制御自動変速装置

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JP (1) JPH05203021A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10759434B2 (en) 2017-07-31 2020-09-01 Hyundai Motor Company Apparatus and method for controlling transmission of vehicle

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20001107