JPH05202130A - エチレン重合用成分および触媒 - Google Patents

エチレン重合用成分および触媒

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JPH05202130A
JPH05202130A JP4208544A JP20854492A JPH05202130A JP H05202130 A JPH05202130 A JP H05202130A JP 4208544 A JP4208544 A JP 4208544A JP 20854492 A JP20854492 A JP 20854492A JP H05202130 A JPH05202130 A JP H05202130A
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イラーロ・クフイアニ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エチレン重合用成分および触媒。 【構成】 H2Oの存在下で、 1)A)少なくとも1個のTi−OR結合〔ここで、R
は、C1−C20アルキル、C3−C20シクロアルキル、ま
たはC6−C20アリール基である〕を有するチタン化合
物と、 B)ハロゲン化物;マグネシウムに結合している少なく
とも1個の−ORもしくは−OCOR基〔ここで、R
は、C1−C20アルキル、C3−C20シクロアルキル、ま
たはC6−C20アリール基である〕を含んでいる化合
物;有機金属化合物;上述した化合物と電子供与化合物
との間の反応生成物;から選択されるマグネシウム化合
物とを、 反応させることによって得られる液体と、 2)(A)をハロゲン化しそして任意に還元し得る化合
物もしくは組成物、 との間の反応により、超高分子量を有するエチレンの
(共)重合体を生じさせ得る、平均直径が10ミクロメ
ートル以下の粒子形状を有する触媒を製造するための、
固体状触媒成分が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、非常に細かい粒子状の触媒成
分、並びにそれから誘導される触媒に関する。上記触媒
は、以下に明記するように、圧縮成形方法で直接使用で
きる粉末形態の、超高分子量を有するエチレンのポリマ
ー類もしくはコポリマー類を生じさせることができ、よ
り一般的には、非常に高い分子量を有するポリマー類を
製造する典型的な方法のためのものである。
【0002】従来技術、特に米国特許番号4,218,339お
よび4,296,223から、 A) チタンのアルコラート、またはチタンもしくはハ
ロゲンのアルコラート; B) ハロゲン化マグネシウムか、マグネシウムの有機
もしくは有機金属化合物か、或はそれらと電子供与化合
物との反応生成物; C) 化合物(A)をハロゲン化しそして任意に還元し
得る化合物もしくは組成物; の間の種々の組み合わせの反応による固体状触媒成分の
製造方法は、既に公知である。
【0003】上記触媒成分をアルミニウムアルキル化合
物で活性化する場合、これらは、α−オレフィン、特に
エチレンの(共)重合で活性を示す触媒を生じる。
【0004】更に、上記触媒成分、特に米国特許番号4,
218,339に記述されている触媒成分を用いると、狭い分
子量分布を有するエチレンのホモポリマーを得ることが
できる。
【0005】エチレンとα−オレフィン類とのコポリマ
ー類の場合、上述した種類の触媒成分を用いると、公開
されたヨーロッパ特許出願7647中に記述されているよう
に、低コモノマー含有量に比較して非常に高い物理機械
特性を得ることが可能になる。
【0006】上記結果は、該ポリマー鎖の中にコモノマ
ーが特に良好に分布していることによるものであろう。
【0007】上記触媒成分を製造するための好適な技術
の1つは、特別な混合条件下で液相からそれらを沈澱さ
せて(可能ならば、該試薬をそのまま用いるか、或は溶
液で用いて)、できるだけ規則正しい形態を有しそして
調節された粒子サイズ分布を有する粒子を得ることから
成る。
【0008】上記方法で得られる触媒成分から誘導され
る触媒は、よく知られているところの、ポリマーの一部
に対する形態学的複製現象により、規則正しく調節され
た形態を有しそして高い流動性を有する粒子形態のポリ
マーを得ることを可能にする。
【0009】従って、上記ポリマーは、重合中に高い加
工性を示すと共に、重合反応槽から回収した後、これを
容易に加工装置に送り込むことができる。
【0010】しかしながら、公開されたヨーロッパ特許
出願7647に示されているように、液相から沈澱させる上
記技術を用いた操作では、一般に、10ミクロメートル
以下の直径を有する触媒成分粒子を得ることは不可能で
ある。
【0011】エチレンの(共)重合で用いる場合、上記
粒子は、直径が100〜500ミクロメートル、従って
平均直径が充分に100ミクロメートル以上、通常20
0〜400ミクロメートルの、粒子形態のポリマーを生
じさせる。
【0012】非常に高い分子量を有する(即ち、135
℃のテトラリン中の固有粘度〔η〕が10dL/gもし
くはそれ以上、一般に10〜30dL/gの)α−オレ
フィン、特にエチレンのポリマー類の場合、良く詰まっ
ておりそして良好な流動性を有する特に細かいポリマー
粉末を製造するのが特に有利である、ことも知られてい
る。
【0013】実際、溶融状態で、高い温度でも上記高分
子量ポリマーが高粘度を維持している場合、溶融ポリマ
ーを用いる標準的成形方法は製品製造にとって不適切で
ある。
【0014】この場合の有効な解決方法は圧縮成形であ
り、これを用いることで、高温でポリマー粉末を接着お
よび圧縮固化させ、一般に改良された物理機械特性を有
する仕上げ製品が得られるが、最初のポリマー粉末の粒
子が細かければ細かい程、上記粒子は規則正しい形状を
有しそして調節された粒子サイズ分布を有する。良好な
加工性および仕上げ製品の品質にとって、このポリマー
粒子が適当な多孔性を示すことも有効である。
【0015】高分子量のポリエチレンから得られる仕上
げ製品は、高機械特性が必要とされている数多くの用途
(例えば、ギア部品または人工関節器官の製造)にとっ
て特に適切である。
【0016】公開されたヨーロッパ特許出願317200に
は、 A)二ハロゲン化マグネシウムとチタンテトラアルコラ
ートとの反応生成物と; B)三ハロゲン化アルミニウムとケイ素テトラアルコラ
ートとの反応生成物; との間の反応で得られる固体状触媒成分から成る触媒の
存在下で超高分子量のポリエチレンを製造する方法が記
述されている。
【0017】しかしながら、上記方法の目的の1つは、
非常に細かい粒子形状のポリマーを得ることであるにも
拘らず、その実施例中の上記粒子の平均直径は195ミ
クロメートル以下にはなっていない。
【0018】従って、特にシート(圧縮成形)またはロ
ッド(ラム押出し)の製造工程で用いるに適切な、良好
な形状、密度および流動特性、を有するポリマー粉末を
反復して製造可能な、規則正しい形態と調節された粒子
サイズ分布を有する非常に細かい粒子形態で、上述した
種類の触媒成分が得られるならば、これは有利である。
【0019】この目的は、固体状触媒成分もしくはポリ
マー粉末を磨砕することではうまく達成できない、と言
うのは、磨砕すると、あまりにも多くの異なる大きさを
有し、不規則な形状を有し、そして調節不可能な粒子サ
イズ分布を有する、粉末を生じさせるからである。更
に、磨砕はまた、このポリマー粒子の密度および多孔度
を低下させる。
【0020】上記形態学的不規則さは、このポリマー粉
末が有する劣った流動性の原因となり、そして通常、圧
縮成形で得られる製品の物理機械特性を悪化させる。
【0021】上述した要求を満足させる目的で、本出願
者は、 1)A)少なくとも1個のTi−OR結合〔ここで、R
は、C1−C20アルキル、C3−C20シクロアルキル、ま
たはC6−C20アリール基である〕を有するチタン化合
物と、 B)ハロゲン化物;マグネシウムに結合している少なく
とも1個の−ORもしくは−OCOR基〔ここで、R
は、C1−C20アルキル、シクロアルキル、またはアリ
ール基である〕を含んでいる化合物;有機金属化合物;
上述した化合物と電子供与化合物との間の反応生成物;
から選択されるマグネシウム化合物とを、 反応させることによって得られる液体と、 2)化合物(A)中の少なくとも1個の−OR基をハロ
ゲン原子で置換する能力を有し、そして任意に化合物
(A)のチタンを4より低い酸化状態に還元する能力を
有する、化合物もしくは組成物、 との間の反応生成物から成る、エチレン(共)重合用固
体状触媒成分〔ここで、上記触媒成分は、極端物を含
み、平均直径が10ミクロメートル以下、一般に1〜8
ミクロメートル、好適には2〜6ミクロメートルの、粒
子形状であり、そしてエチレンの重合に関する標準試験
で、平均直径が150ミクロメートル以下、通常20〜
150ミクロメートル、好適には極端物を含む40〜1
20ミクロメートルの、粒子形状のポリマーを生じさせ
得る〕を完成した。
【0022】更に、上述した標準試験で得られるポリマ
ーは、ASTM 1895-69Aに従って測定して、好適には40
秒と同じかそれ以下の流動性を示す。
【0023】本発明の触媒成分は、以下に説明するよう
に、高い多孔性を示す粒子を得ることを可能にする特別
な沈澱方法によって製造できる。
【0024】化合物(A)は、好適には、チタンおよび
ハロゲンのアルコラート類から選択され、ここで、ハロ
ゲン原子は好適には塩素または臭素である。チタンアル
コラート類もしくはチタンハロゲンアルコラート類の例
は、一般式
【0025】
【化1】(I) Ti(OR)n4-n 〔式中、Rは、C1−C20アルキル、C3−C20シクロア
ルキル、またはC6−C20アリール基であり、Xはハロ
ゲン原子、好適には塩素または臭素であり、そして1≦
n≦4である〕を有する化合物である。
【0026】式(I)を有する化合物の特定例は、Ti
(OC254、Ti(OC494、Ti(OC
8174、Ti(OC654、Ti(OC6114
Ti(OC493Cl、Ti(OC493Br、Ti
(OC252Cl2、Ti(OC49)Cl3、Ti
(OC653Cl、Ti(OC49)Br3、Ti(O
−iC374、Ti(O−iC372Br2、Ti
(O−iC611)Cl3である。
【0027】化合物(A)はまた、ZrまたはVのハロ
ゲン化物もしくは有機化合物とのブレンド物として使用
されてもよい。上記化合物の特定例は、VOCl3、V
O(OC493、VO(OC253、V(OC65
2Cl、VCl4、ZrCl4、Zr(OC374、Zr
(OC6132Cl2、Zr(OC493Brである。
【0028】化合物(B)は、好適には、一般式
【0029】
【化2】(II) XnMg(OR)2-n 〔式中、Xは、ハロゲン原子、好適には塩素であるか、
或はC1−C20アルキル、C3−C20シクロアルキル、ま
たはC6−C20アリール基であり、Rは、C1−C20アル
キル、C3−C20シクロアルキル、またはC6−C20アリ
ール基であるか、或は−COR1基(ここで、R1は、C
1−C20アルキル、C3−C20シクロアルキル、またはC
6−C20アリール基である)であり、そしてnは0〜2
の数である〕、
【0030】
【化3】(III) RMgX 〔式中、Xは、ハロゲン原子、好適には塩素であり、R
は、C1−C20アルキル、C3−C20シクロアルキル、ま
たはC6−C20アリール基である〕を有する化合物から
選択される。
【0031】前述したように、上記化合物と電子供与化
合物との反応生成物か或は錯体を、化合物(B)として
用いることも可能である。
【0032】式(II)を有する化合物の特定例は、M
gCl2、MgBr2、Mg(OC25)Cl、Mg(O
252、Mg(OC492、Mg(OC49)C
l、C65Mg(OCH3)、C817Mg(OC
65)、酢酸Mg、(C8172Mg、(C652
g、(C6112Mgである。
【0033】式(III)を有する化合物の特定例は、
CH3MgCl、C25MgBr、C25MgCl、C4
9MgCl、C49MgBrである。
【0034】(B)の製造で使用できる電子供与化合物
の例は、アルコール類、エーテル類、カルボン酸類、エ
ステル類、アルデヒド類、ケトン類、シラノール類、ポ
リシロキサンおよびシラン類である。
【0035】これらのシラノール類は、好適には、式
【0036】
【化4】(IV) RnSi(OH)4-n 〔式中、nは1、2または3であり、そしてRは、水
素、或はC1−C20アルキル、C3−C20シクロアルキ
ル、またはC6−C20アリール基である〕を有する化合
物から選択される。該ポリシロキサン類は、好適には、
モノマー状単位
【0037】
【化5】 〔式中、Rは、R1と同じか或は異なり、そしてRは、
1−C20アルキル、C6−C20アリール、アルコキシ
ル、アリールオキシル基であり、R1は、水素、ハロゲ
ン原子、好適には塩素であるか、或はC1−C20アルキ
ル、C3−C20シクロアルキル、またはC6−C20アリー
ル基である〕を含んでいる化合物から選択される。
【0038】電子供与化合物の特定例は、C25OH、
49OH、C817OH、C65OH、(C65
2O、(C492O、C48O、CH3−O−CH2−C
2−CH2−OCH3、CH3−O−CH2−C(i−C3
72−CH2−OCH3、CH3COOH、CCl3CO
OH、C65COOC25、CH3−C64−COOC
3、C64(COOC492、C65Si(OC
253、C65SiCH3(OCH32、(CH32
i(OCH32、(C652Si(OH)2、ジフェニ
ルジシロキサンである。
【0039】成分(2)は、上に明記した意味におい
て、化合物(A)に対してハロゲン化しそして可能なら
ば還元効果も示す、1種以上の化合物で構成されてい
る。
【0040】好適には、成分(2)はハロゲン化効果と
還元効果の両方を有している。
【0041】成分(2)として用いるに特に適当なもの
は、単独もしくは他の化合物と混合したところの、ハロ
ゲンと任意の水素を有するケイ素化合物である(水素を
有するケイ素化合物はまた還元効果も示す)。
【0042】上記化合物の例は、式SiX4-nn〔ここ
で、XおよびYはハロゲン原子であり、そしてnは0〜
3の数である〕を有する化合物、例えばSiCl4
ど;式Sinn-1Cl2n+2〔ここで、nは2〜7の数で
ある〕を有するクロロシロキサン類、例えばSi2OC
6など;式Sinn+2〔ここで、Xはハロゲンであ
り、nは2〜6の数である〕を有するハロゲン化ポリシ
ラン類、例えばSi4Cl10など;式SiH4-nn〔こ
こで、Xはハロゲンであり、そしてnは1〜3の数であ
る〕を有するハロシラン類、例えばSiHCl3など;
式RnSiHxy〔ここで、RはC1−C20脂肪族もしく
は芳香族基であり、Xはハロゲンであり、nは1〜3の
数であり、xは0〜2の数であり、そしてyは1〜3の
数である〕を有するアルキル−ハロシラン類、例えばC
25SiCl3、CH3SiCl2Hおよび(CH33
iCl2など;式Si(OR)4-nn〔ここで、Xはハ
ロゲンであり、RはC1−C20アルキルまたはアリール
基であり、そしてnは1〜3の数である〕を有するハロ
ゲン化アルコキシシラン類、例えばSi(OC25)C
3など、である。
【0043】ハロゲン化用化合物と一緒に用いることが
できる還元効果を有する化合物の例は、Na−アルキル
類、Li−アルキル類、Zn−アルキル類、および相当
するアリール誘導体、Na+アルコール系、NaH、L
iHである。特に有効なケイ素化合物は、下記の一般式
【0044】
【化6】 〔式中、Rは、水素、ハロゲン、C1−C10アルキル、
1−C20アリール、アルコキシル、アリールオキシ
ル、またはカルボキシル基であり、nは、2〜100
0、好適には3〜100で変化する〕を有するモノマー
状単位を有するポリヒドロシロキサン類である。
【0045】上述した全ての化合物の中でハロゲン原子
が存在している場合、これらは好適にはClまたはBr
である。
【0046】ポリヒドロシロキサン類の例は、(C
33SiO〔(CH3)HSiO〕nSi(CH33
(CH3HSiO)4である。
【0047】上述したポリヒドロシロキサン中の水素原
子は、メチル基で部分的に置換されていてもよい。
【0048】還元用化合物として使用できる他のケイ素
化合物は、式Sin2n+2〔ここで、nは1と同じかそ
れ以上、好適には3と同じかそれ以上である〕を有する
シラン類、例えばSi38など;(SiH)x基〔ここ
で、x≧2〕を含んでいるポリシラン類;式RxSiH
4-x〔ここで、Rはアリルまたはアリールであり、そし
てxは1〜3の数である〕を有するアルキルもしくはア
リールシラン類、例えば(C653SiHなど;式
(RO)xSiH4-x〔ここで、RはC1−C20アルキル
またはC6−C20アリール基であり、そしてxは1〜3
の数である〕を有するアルコキシ−もしくはアリールオ
キシシラン類、例えば(C25O)3SiHなど;であ
る。
【0049】成分(2)で使用できる化合物の他の例
は、化合物(A)として既に例示したVCl4、VOC
3、TiCl4、ジ−もしくはトリハロゲンチタンアル
コラート類;AlCl3;Al(C25)Cl2;Al
(C492Cl;Al(i−C493Cl3;Al
(C37)Br2;SnCl4;C65CCl3;C65
COCl;Cl3CCOCl;Cl3CCOOC25;S
OCl2;である。
【0050】後者の化合物の中で、アルミニウムの有機
金属化合物のみが還元効果を有する。
【0051】成分(2)の好適な例は、SiCl4とポ
リヒドロシロキサンとの組み合わせから成る。
【0052】前述したように、本発明の触媒成分は、本
発明の追加的目的を構成している特別な方法で製造さ
れ、そしてこの方法は、 − 化合物(A)と(B)との間の反応の結果として液
状の反応生成物(可能ならば溶液)を生じさせ、そして − 続いて、上記のようにして得られた該液状生成物と
(2)とを撹拌下で反応させる、 〔この方法では、(A)と(B)との間の反応中か或は
反応後であるが、(A)+(B)の反応生成物と(2)
中に存在しているハロゲン化化合物とが接触する前に、
チタン化合物1モル当たり0.5モル以下の量の水を、
上記試薬の1種以上(化合物(B)、ハロゲン類を含有
している成分(A)、そして(2)中に存在しているハ
ロゲン化された化合物、を除く)に添加する〕ことから
成る。
【0053】多くの場合、化合物(A)と化合物(B)
との反応で、反応温度および圧力下で液状生成物の生成
をもたらすか、或は少なくとも、脂肪族、環状脂肪族ま
たは芳香族炭化水素類、例えばイソブタン、ペンタン、
ヘキサン、シクロヘキサンおよびトルエンなどに可溶な
生成物の生成をもたらす。
【0054】ある場合には、可溶生成物を得る目的で、
上述した種類の電子供与化合物を過剰に存在させた化合
物(A)に化合物(B)を加えるのが有益であるか、或
はそうする必要がある。
【0055】化合物(A)と(B)と間の反応生成物が
液状であったとしても、上述した種類の炭化水素溶媒で
これを希釈するのが最良である。
【0056】これらの溶媒は、種々の量、好適には、
(A)+(B)の全体積に対して1:1〜1:4(体
積)から成る量で反応混合物中に存在させてもよい。
【0057】上述したように任意の溶液中の、(A)+
(B)の反応生成物を、撹拌下で成分(2)と接触させ
る。
【0058】好適には、(A)+(B)の反応生成物に
成分(2)を滴下する。
【0059】成分(2)は、上述した種類の炭化水素溶
媒の溶液として用いられてもよい。成分(2)が1種以
上の化合物(ハロゲン化用化合物と還元用化合物など)
から成る場合、上述した化合物の各々を個々に、(A)
+(B)の反応生成物と反応させることも可能である。
【0060】この反応を行う温度は、好適には0〜25
0℃、より好適には20〜200℃である。
【0061】この操作は、大気圧下か或はそれ以上の圧
力下で行うことができる。
【0062】化合物(A)と(B)を、好適には、Ti
/Mgのグラム原子比が0.02〜20、より好適には
0.1〜3になるような比率を与える量で反応させ、一
方成分(2)は、好適には、チタン1グラム原子当たり
0.5〜100、より好適には1〜30グラム原子のハ
ロゲンと、チタン1グラム原子当たり0.1〜100、
より好適には0.5〜20グラム当量の還元用化合物を
与える量で用いられる。
【0063】上述した方法に従い、極端を含み、チタン
に対して好適には0.1〜0.5、より好適には0.1
〜0.3のモル比で水を加える。
【0064】この水をどのようにして加えるかは重要で
なく、一般に、撹拌しながら水を滴下する。
【0065】上述した方法に従う操作を行うことで、調
節された粒子サイズ分布を有する球状粒子形態として触
媒成分が得られる。例えば、上記条件下で操作を行うこ
とにより、比率(D90−D10)/D50が1〜0.
5になるような粒子サイズ分布を有する触媒成分粒子を
得ることが可能である。
【0066】上記式で、D90、D10およびD50
は、それぞれ、粒子の90%、10%、および50%を
構成している直径値である。
【0067】更に、水添加に関する使用方法に応じて、
本発明の固体状触媒成分に関して、比較的高い多孔度、
一般に0.8cm3/g以上、好適には1〜3.5cm3
/g、より好適には1.2〜3cm3/g(水銀吸収方
法で測定して)で変化する多孔度を有するものが得られ
る。表面積は一般に5〜70m2/gで変化する。
【0068】通常の技術に従う水銀吸収によって多孔度
を測定する場合、この得られる値は粒子間の空隙体積を
含んでいる、ことを記憶しておく必要がある。
【0069】設定値よりも大きい直径を有する孔の体積
(これは、分析する粒子の形態に応じて、恐らくは粒子
間の空隙に相当している)を、全多孔体積から差し引く
ことによって、この触媒成分が有する粒子の真の多孔度
を見積もることができる。
【0070】本発明の触媒成分に関する見積もった実際
の多孔度は、好適には、0.1〜1.5cm3/gで変
化する。
【0071】同じ補正を用いて、実際の表面積を計算す
ることができる。しかしながら、実施例中に示すよう
に、この方法で得られる補正値は、この全体表面積に関
する値とは本質的に異なっていない、即ちこの面積は、
粒子間の空隙を含んでいる。
【0072】従って、上述した5〜70m2/gの範囲
は、実際の表面積と見なすことができる。
【0073】上述した多孔度は、本発明の目的にとって
更に一層の利点を構成している、と言うのは、これは触
媒の重合収率を上昇させ、そして形態学的複製により、
多孔性も示すポリマー粒子、従ってシートの製造工程で
用いるに特に適切なポリマー粒子を得ることが可能にな
るからである。
【0074】化合物(B)に直接水を加える場合、この
触媒成分の表面積および多孔度が特に小さくなる一方、
通常、これらの粒子の平均直径が10ミクロメートルを
越えることを見い出した。
【0075】従って、成分(B)に水を加えるのは有利
ではない。
【0076】ハロゲンを含んでいる化合物(A)、並び
に成分(2)中に存在しているハロゲン化した化合物に
水を添加するのも有利ではない。好適には、化合物
(A)か、或は(A)+(B)の反応生成物に、この水
を加える。
【0077】本発明の触媒成分は、アルミニウムの有機
化合物、好適にはアルミニウムのアルキル化合物と一緒
に、エチレンそれ自身もしくは高級α−オレフィンとの
組み合わせの重合で活性を示す触媒を生じる。
【0078】アルキルアルミニウム化合物の例はAl
(C253およびAl(i−C493である。
【0079】この有機アルミニウム化合物は、チタン化
合物1モル当たり一般に0.1〜1000モルの量で用
いられる。この有機アルミニウム化合物はまた、電子供
与化合物、例えばカルボン酸エステルなどと一緒に用い
られてもよい。
【0080】前述したように、本発明の触媒成分は、標
準的エチレン重合試験(実施例中に記述)で、平均直径
が150ミクロメートル以下の粒子形状のポリマーを生
じさせることができる。
【0081】この触媒成分の粒子サイズ分布および平均
直径を、Malvern Instrument 2600装置を用いたレーザ
ー光回折法で測定する。
【0082】徐々に小さくしたメッシュが備わっている
ふるいを用いたふるい分けで、このポリマーの粒子サイ
ズ分布および平均直径を測定する。
【0083】この平均直径は、これらの粒子の50重量
%を構成している直径である。
【0084】本発明の触媒成分から得られる触媒を用い
て製造され得る超高分子量エチレンポリマー類の例は、
ホモポリマー類並びに、少量のC3−C10α−オレフィ
ン類、例えばプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、
4−メチル−1−ペンテン、1−オクテンなどとエチレ
ンとの共重合体である。
【0085】前述したように、非常に高い分子量を有す
る上記ポリマー類および共重合体は、135℃のテトラ
リン中の固有粘度〔η〕が10dL/gと同じかそれ以
上、好適には10〜25dL/gであることによって特
徴づけられる。
【0086】本発明の触媒成分は、好適には、懸濁重合
方法で用いられる。
【0087】この懸濁用媒体として、脂肪族、環状脂肪
族または芳香族炭化水素溶媒、例えばn−ヘプタン、ペ
ンタン、ヘキサン、またはトルエンなどが使用できる。
【0088】好適な操作条件は、 エチレン圧=5〜20気圧 温度 =50〜85℃ 重合時間 =1〜5時間、 である。
【0089】液状状態でコモノマー類を添加することも
できる。この操作は、分子量調整剤無しで行われるか、
或は減少させた量の調整剤、特に水素の存在下で行われ
る。明らかに、必要ならば、例えば温度および水素濃度
が異なる条件を用いた2種以上の重合段階を用いること
ができる。
【0090】本発明を説明する目的で以下の実施例を示
し、そしてこれは本発明を制限するものではない。
【0091】
【実施例】実施例1および2、並びに比較実施例1および2 2組のSEM型ブレードと、120度の角度に配置した
邪魔板3枚が備わっている機械的撹拌装置と加熱用ジャ
ケットが付いている2リットルのガラス製反応槽に、2
5℃で、275gのTi(OC494と36gの無水
MgCl2を入れる。
【0092】その後、この温度を140℃にし、そして
この内容物を5時間撹拌し続ける。この結果として液相
が生じ、これを次に90℃に冷却した後、530cm3
のヘプタンで希釈する。
【0093】その後、この内容物を50℃に冷却し、そ
してこの液体を800rpmで撹拌しながら、2時間か
けて、BAYERが市販しているBAYSILON MH 15ポリメチル
ヒドロシロキサンを148cm3入れた後、3.5時間
かけて、152cm3のSiCl4も加える。
【0094】次に、30分間かけて温度を60℃に上昇
させた後、この内容物を2時間撹拌し続ける。
【0095】このようにして得られる赤色固体を液相か
ら分離し、濾液から塩素イオンが完全に除去されるまで
ヘキサンで洗浄した後、減圧下50℃のオーブン中で3
時間乾燥する。
【0096】実施例1では、MgCl2を入れる前に、
2cm3の水をTi(OC494に添加する。
【0097】実施例2では、ヘプタンで希釈した後であ
りそしてBAYSILONを添加する前に、2cm3の水を添加
する。
【0098】比較実施例1では、塩化マグネシウムを予
め水和して、均一に2gの水を吸収させておく。
【0099】比較実施例2では、水を使用しない。
【0100】このようにして得られる触媒成分の特性を
表1に挙げる。
【0101】特に、膨張計の中に公知量の触媒成分を入
れ、後者を水銀で充填し、そして測定値を得るためのC.
Erba Instrumentsが市販している水銀「Porosimeter 2
000」を用いて、多孔度と表面積を計算する。
【0102】正確な多孔度と表面積値を得る目的で、実
施例1および2の触媒成分に関しては、0.1μm以上
の直径を有する孔の寄与を差し引き、そして比較実施例
1および2〔の成分〕に関しては、それぞれ0.2およ
び0.5μm以上の直径を有する孔の寄与を差し引い
た。
【0103】
【表1】
【0104】実施例3 標準エチレン重合試験 撹拌装置と加熱用ジャケットが備わっている2.5リッ
トルの温度調節スチール製反応槽に、軽い窒素流下、ヘ
キサン中1.5ミリモル規定のAl(C253溶液の
950cm3を入れる。その後、6バールの圧力下でエ
チレンを導入し、そしてヘキサン中の上記Al(C
253溶液の50cm3に懸濁した0.02gの触媒成
分を入れる。
【0105】この重合を60℃で180分間継続しなが
ら、エチレン圧を6バールに維持する。
【0106】この重合終了時に、未反応のモノマーを除
去し、そして濾過でポリマーを回収した後、これを窒素
下70℃で5時間乾燥する。
【0107】実施例1の触媒成分を、上述した標準試験
で用い、表2に示す特性を有する超高分子量のポリエチ
レンが378g得られる。
【0108】以下に示す方法に従うシャルピー弾性エネ
ルギー試験を行ったとき、上記ポリエチレンは123.
9±7mJ/mm2の値を与えた。
【0109】実施例4 実施例1の触媒成分を0.0154g用いて、実施例3
と同様な操作を行い、そして連続2段階で重合を行う。
【0110】第一段階で、エチレン圧を6バールに維持
し、そして温度を55℃で120分間維持する。
【0111】第二段階で、エチレン圧を10バールに維
持し、そして温度を75℃で30分間維持する。
【0112】379gの超高分子量ポリエチレンが得ら
れる。上記ポリエチレンの特性を表2に示す。
【0113】実施例5 実施例2の触媒成分を0.0157g用いて、実施例3
と同様な操作を行い、そして連続2段階で重合を行う。
【0114】第一段階で、エチレン圧を6バールに維持
し、そして温度を60℃で90分間維持する。
【0115】第二段階で、エチレン圧を10バールに維
持し、そして温度を80℃で150分間維持する。
【0116】445gの超高分子量ポリエチレンが得ら
れる。上記ポリエチレンの特性を表2に示す。
【0117】比較実施例3 比較実施例2で製造した触媒成分を0.0159g用い
て、実施例4と同様な操作を行い、そして該第一重合段
階を135分間行い、そして該第二段階を15分間行
う。
【0118】非常に高い分子量を有するポリエチレンが
398g得られる。上記ポリエチレンの特性を表2に示
す。
【0119】
【表2】
【0120】注: 〔η〕=135℃のテトラヒドロナ
フタレン中の固有粘度 TBD=軽く固めたかさ比重(DIN-53194) PBD=注ぎ込んだかさ比重(ASTM D1895/69A) 実施例3、4および5、並びに比較実施例6のポリマー
類が有する粒子サイズ分布もまた、徐々に小さくしたメ
ッシュを有するふるいを用いて測定した。
【0121】その結果を表3に示す。
【0122】
【表3】
【0123】圧縮成形試験 実施例3、4および5並びに比較実施例3から得られる
ポリマー類を用い、下記の操作を用いた圧縮成形法で、
厚さが12mmの100x100mmサンプルプレート
を数個調製した: 温度=216℃; 圧力=25トン(30秒間);15トン(10分間)。
【0124】次に、これらのプレートを、15トンの圧
力下で7分間冷却した後、鋳型から取り出した。
【0125】上記プレートに関して、表4に挙げる測定
を行った。
【0126】
【表4】
【0127】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0128】1. 1)A)少なくとも1個のTi−O
R結合〔ここで、Rは、C1−C20アルキル、シクロア
ルキル、またはアリール基である〕を有するチタン化合
物と、 B)ハロゲン化物;マグネシウムに結合している少なく
とも1個の−ORもしくは−OCOR基〔ここで、R
は、C1−C20アルキル、シクロアルキル、またはアリ
ール基である〕を含んでいる化合物;有機金属化合物;
上述した化合物と電子供与化合物との間の反応生成物;
から選択されるマグネシウム化合物とを、 反応させることによって得られる液体と、 2)化合物(A)中の少なくとも1個の−OR基をハロ
ゲン原子で置換する能力を有し、そして任意に化合物
(A)のチタンをより低い原子価に還元する能力を有す
る、化合物もしくは組成物、 との反応生成物から成る、エチレン(共)重合用固体状
触媒成分〔この触媒成分は、平均直径が10ミクロメー
トル以下の粒子形状であり、そしてこれは、エチレンの
重合に関する標準試験で、平均直径が150ミクロメー
トル以下の粒子形状のポリマーを生じさせ得る〕。
【0129】2. 水銀吸収方法で測定して、多孔度が
0.8cm3/g以上である第1項の触媒成分。
【0130】3. 化合物(A)が、一般式
【0131】
【表7】(I) Ti(OR)n4-n 〔式中、Rは、C1−C20アルキル、C3−C20シクロア
ルキル、またはC6−C20アリール基であり、Xはハロ
ゲン原子であり、そして1≦n≦4である〕を有する化
合物から選択される第1項の触媒成分。
【0132】4. 化合物(B)が、一般式
【0133】
【表8】(II) XnMg(OR)2-n 〔式中、Xは、ハロゲン原子であるか、或はC1−C20
アルキル、C3−C20シクロアルキル、またはC6−C20
アリール基であり、Rは、C1−C20アルキル、C3−C
20シクロアルキル、またはC6−C20アリール基である
か、或は−COR1基(ここで、R1は、C1−C20アル
キル、C3−C20シクロアルキル、またはC6−C20アリ
ール基であり、そして0≦n≦2である〕、
【0134】
【化8】(III) RMgX 〔式中、Xは、ハロゲン原子であり、Rは、C1−C20
アルキル、C3−C20シクロアルキル、またはC6−C20
アリール基である〕を有する化合物から選択されるか、
或は上述した化合物と電子供与化合物との反応生成物か
ら選択される第1項の触媒成分。
【0135】5. 該成分(2)がSiCl4とポリヒ
ドロシロキサンから構築される第1項の触媒成分。
【0136】6. 第1項の触媒成分と有機アルミニウ
ム化合物との間の反応生成物から成るエチレン(共)重
合用触媒。
【0137】7. − 化合物(A)と(B)との間の
反応の結果として液状の反応生成物を生じさせ、そして − 続いて、上記のようにして得られた該液状生成物と
成分(2)とを撹拌下で反応させる、 ことから成る、第1項の触媒成分の製造方法〔この方法
では、(A)と(B)との間の反応中か或は反応後であ
るが、(A)+(B)の反応生成物と成分(2)中に存
在しているハロゲン化化合物とが接触する前に、チタン
化合物1モル当たり0.5モル以下の量の水を、上記試
薬の1種以上(化合物(B)、ハロゲン類を含有してい
る成分(A)、そして成分(2)中に存在しているハロ
ゲン化された化合物、を除く)に添加する〕。
【0138】8. 化合物(A)にか、或は(A)+
(B)の反応生成物に、該水を加える第7項の方法。
【0139】9. チタンに対して0.1〜0.5から
成るモル比で該水を加える第7項の方法。
【0140】10. 第6項の触媒存在下で行う、超高
分子量エチレンポリマー類の製造方法。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1)A)少なくとも1個のTi−OR結合
    〔ここで、Rは、C1−C20アルキル、シクロアルキ
    ル、またはアリール基である〕を有するチタン化合物
    と、 B)ハロゲン化物;マグネシウムに結合している少なく
    とも1個の−ORもしくは−OCOR基〔ここで、R
    は、C1−C20アルキル、シクロアルキル、またはアリ
    ール基である〕を含んでいる化合物;有機金属化合物;
    上述した化合物と電子供与化合物との間の反応生成物;
    から選択されるマグネシウム化合物とを、 反応させることによって得られる液体と、 2)化合物(A)中の少なくとも1個の−OR基をハロ
    ゲン原子で置換する能力を有し、そして任意に化合物
    (A)のチタンをより低い原子価に還元する能力を有す
    る、化合物もしくは組成物、 との反応生成物から成る、エチレン(共)重合用固体状
    触媒成分〔この触媒成分は、平均直径が10ミクロメー
    トル以下の粒子形状であり、そしてこれは、エチレンの
    重合に関する標準試験で、平均直径が150ミクロメー
    トル以下の粒子形状のポリマーを生じさせ得る〕。
  2. 【請求項2】 請求項1の触媒成分と有機アルミニウム
    化合物との間の反応生成物から成るエチレン(共)重合
    用触媒。
  3. 【請求項3】− 化合物(A)と(B)との間の反応の
    結果として液状の反応生成物を生じさせ、そして − 続いて、上記のようにして得られた該液状生成物と
    成分(2)とを撹拌下で反応させる、 ことから成る、請求項1の触媒成分の製造方法〔この方
    法では、(A)と(B)との間の反応中か或は反応後で
    あるが、(A)+(B)の反応生成物と成分(2)中に
    存在しているハロゲン化化合物とが接触する前に、チタ
    ン化合物1モル当たり0.5モル以下の量の水を、上記
    試薬の1種以上(化合物(B)、ハロゲン類を含有して
    いる成分(A)、そして成分(2)中に存在しているハ
    ロゲン化された化合物、を除く)に添加する〕。
  4. 【請求項4】 請求項2の触媒存在下で行う、超高分子
    量エチレンポリマー類の製造方法。
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