JPH05201557A

JPH05201557A - 給紙装置

Info

Publication number: JPH05201557A
Application number: JP4040432A
Authority: JP
Inventors: Masahiro Tomita; 昌宏富田
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1992-01-30
Filing date: 1992-01-30
Publication date: 1993-08-10

Abstract

(57)【要約】【目的】給紙装置において、加圧板上のシート積載量
の多少に関係なく、シートの重送を確実に防止する。【構成】シートＳを積載した加圧板３０を、支点３０
ｄを中心として回動する回動部３０ａと、圧縮バネ３５
の付勢力を受けて平行移動する平行移動部３０ｂとに分
割し、それらを連結部３０ｃで互いに回動可能に連結す
る。一方、その連結部３０ｃと給紙ローラ２２間に加圧
板３０上の所定高さ位置で最上位のシートＳを受ける受
け部材４０を設ける。そして、シート送り出し時、加圧
板３０上のシート積載量が少なくなると、それに従って
圧縮バネ３５で平行移動部３０ｂを上方に平行移動し、
最上位のシートＳを受け部材４０で受けてシートＳの繰
り出し方向Ｄを、常にシートＳのさばきやすい一定角度
αに保持する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、印字・転写・複写・
印刷などを行うシート処理装置に適用し得る。詳しく
は、そのようなシート処理装置において、積載シートを
一枚ずつ分離してその最上位のシートを処理装置本体へ
と順次送り出す給紙装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の給紙装置では、たとえば
図１０に示すように、給紙カセット１内でシートＳを加
圧板２上に積載し、その加圧板２を加圧バネ３で付勢し
て支点２ａを中心として回動し、最上位のシートＳの先
端を給紙ローラ４に押し当ててなる。また、給紙ローラ
４には、付勢バネ５で付勢して分離パッド６を一定角度
で給紙ローラ４に押し当てていた。

【０００３】そして、シート送り出し時、給紙ローラ４
を回転して積載シートＳを図中矢印イ方向に繰り出す。
そのとき、仮に複数枚のシートＳが重なって繰り出され
たとしても、それらシートＳの先端を分離パッド６のパ
ッド面６ａに突き当ててさばき、一枚ずつ分離して最上
位のシートＳから順次送り出していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の給紙装置では、図９に示すように、加圧板２上のシ
ート積載量が多いときは、シートＳの先端がパッド面６
ａにうまく突き当たる方向に繰り出されるが、図８に示
すように、シート積載量が少なくなるにつれて底板２の
回動角度θが徐々に大きくなり、その底板２とパッド面
６ａとのなす角度αが次第に小さくなる。そのため、シ
ート積載量の少ないときに、複数枚重なって繰り出され
るシートＳを分離パッド６で効果的にさばくことができ
ず、その結果、シートの重送を確実に防止することがで
きなかった。

【０００５】そこで、この発明の目的は、上述した給紙
装置において、加圧板上のシート積載量の多少に関係な
く、シートの重送を確実に防止することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そのため、請求項１に記
載のものは、たとえば以下の図示実施例に示すとおり、
シートＳを加圧板３０上に積載し、その加圧板３０を圧
縮バネ３５のような付勢部材で付勢して支点３０ｄを中
心として回動し、前記積載シートＳの最上位のものを給
紙ローラ２２に押し当て、その給紙ローラ２２を回転し
てそれに押し当てる分離パッド４５で１枚ずつ分離し、
その最上位のシートＳを順次送り出す給紙装置２０にお
いて、前記加圧板３０を、前記支点３０ｄを中心として
回動する回動部３０ａと、前記付勢部材の付勢力を受け
て平行移動する平行移動部３０ｂとに分割し、それらを
互いに回動可能に連結するとともに、その連結部３０ｃ
と前記給紙ローラ２２間に前記最上位のシートＳを受け
る受け部材４０を設けてなることを特徴とする。

【０００７】請求項２に記載のものは、たとえば図４・
５に示す実施例のとおり、請求項１に記載の給紙装置２
０において、前記付勢部材として、前記平行移動部３０
ｂの先端側を付勢する第１の圧縮バネ５０のような第１
の付勢部材と連結部３０ｃ側を付勢する第２の圧縮バネ
５１・５１のような第２の付勢部材とを備えてなること
を特徴とする。

【０００８】請求項３に記載のものは、たとえば図７に
示す実施例のとおり、請求項２に記載の給紙装置２０に
おいて、前記第１の付勢部材を前記第２の付勢部材の付
勢力より強くしてなることを特徴とする。

【０００９】請求項４に記載のものは、たとえば図示実
施例に示すとおり、請求項１に記載の給紙装置２０にお
いて、前記受け部材として、回動自在なコロ５５を備え
てなることを特徴とする。

【００１０】

【作用】そして、請求項１に記載のものでは、シート送
り出し時に、加圧板３０上でシートＳの積載量が少なく
なると、それに従って回動部３０ａを回動し、付勢部材
で平行移動部３０ｂを平行移動して受け部材４０で最上
位のシートＳを受け、その最上位のシートＳの繰り出し
方向を、シート積載量の多少に関係なく、常にシートＳ
のさばきやすい一定角度に保持する。

【００１１】請求項２に記載のものでは、第１の付勢部
材と第２の付勢部材とで平行移動部３０ｂの先端側と連
結部３０ｃ側とをそれぞれ大きな傾きなく付勢する。

【００１２】請求項３に記載のものでは、最上位のシー
トＳを受け部材４０より給紙ローラ２２に強く押し当て
る。

【００１３】請求項４に記載のものでは、加圧板３０上
の最上位のシートＳをコロ５５で受ける。

【００１４】

【実施例】以下、図面を参照しつつ、この発明の実施例
を説明する。図３は、この発明の一実施例である給紙装
置を備えるレ−ザプリンタで、その内部機構の全体概略
構成を示す。図中符号１０は、装置本体である。装置本
体１０内には、ほぼ中央にベルト状の感光体１２を設け
る。その感光体１２のまわりには、図３中矢印で示す駆
動方向に順に、帯電器１３、現像器１４、転写器１５、
クリーニング器１６を配置する。そして、帯電器１３お
よびクリーニング器１６の上側には、光書込み器１７を
配置する。

【００１５】さらに、装置本体１０の下側には、この発
明の給紙装置２０を備える。給紙装置２０には、シート
Ｓを収納した給紙カセット２１を着脱自在とする。そし
て、その給紙カセット２１の図３中右上側に、ゴム製の
給紙ローラ２２を設ける。

【００１６】しかして、図示レーザプリンタでは、給紙
カセット２１内のシートＳを、給紙装置２０の給紙ロー
ラ２１を回転して図３中矢印Ａ方向に送り出し、レジス
トローラ対２３に突き当てて止める。そして、そのシー
トＳを、タイミングをとってレジストローラ対２３によ
り感光体１２の下側へと搬送する。感光体１２は、矢示
する時計方向に駆動し、その際、帯電器１３によって表
面を一様に帯電し、光書込み器１７からのレーザ光Ｌを
照射して感光体１２上に静電潜像を形成する。この潜像
は、現像器１４位置を通るときトナーによって可視像化
する。そして、この可視像は、感光体１２の下側に搬送
したシートＳの上面に転写器１５により転写する。そし
て、画像転写後、シートＳを搬送ガイド２４で案内して
定着器２５に搬送し、その定着器２５で転写画像を定着
する。そして、定着器２５を出たシートＳを、さらに排
紙ローラ２６によって搬送して図３中矢印Ｂ方向または
Ｃ方向へと排出する。

【００１７】他方、画像転写後の感光体１２は、クリー
ニング器１６で残留トナーを除去し、その後、除電器２
７で除電する。

【００１８】ところで、給紙装置２０は、詳しくは図１
に示すように、給紙カセット２１内に、シートＳを積載
した加圧板３０を配置する。加圧板３０は、板状のそれ
ぞれ回動部３０ａと平行移動部３０ｂとに分割し、その
間を連結部３０ｃで互いに回動自在に連結してなる。し
かして、回動部３０ａの基端に支点３０ｄを設け、その
支点３０ｄを中心として回動部３０ａを回動自在に給紙
カセット２１内に取り付けてなる。

【００１９】また、この給紙装置２０は、加圧板３０の
平行移動部３０ｂの下側に、圧縮バネ（付勢部材）３５
を設ける。そして、圧縮バネ３５で付勢して平行移動部
３０ｂを積載した最上位のシートＳを給紙ローラ２２に
押し当ててなる。

【００２０】他方、加圧板３０の上側には、連結部３０
ｃと給紙ローラ２２間の所定高さ位置に、最上位のシー
トＳを受ける受け部材４０を固定する。受け部材４０
は、摩擦係数の小さい金属やプラスチック等の板状部材
で断面がコ状に形成してなる。

【００２１】さらに、給紙装置２０は、給紙カセット２
１の右側に断面がＴ形のパッドホルダ４４を設ける。パ
ッドホルダ４４は、その上部に分離パッド４５を取り付
けてなる。そして、付勢バネ４６でパッドホルダ４４を
付勢して分離パッド４５を給紙ローラ２２に押し当て
る。分離パッド４５は、シートＳを繰り出したときその
先端がパッド面４５ａに突き当たるように、繰り出し方
向Ｄに対し所定角度傾けて設けてなる。

【００２２】しかして、上述した給紙装置２０では、給
紙時に、仮に給紙ローラ２２によってシートＳが複数枚
重なって繰り出されたとき、それらシートＳをさばいて
分離パッド４５で１枚ずつ分離しながら最上位のシート
Ｓを順次送り出す。その後、シートＳの送り出し量に応
じて加圧板３０上のシート積載量が次第に少なくなる
と、図２に示すように、それに従って圧縮バネ３５の付
勢力で平行移動部３０ｂを上方に平行移動し、最上位の
シートＳを受け部材４０で受ける。しかして、加圧板３
０上のシート積載量の多少に関係なく、シートＳの繰り
出し方向Ｄを、パッド面４５ａに対し常にシートＳのさ
ばきやすい一定角度αに保つ。

【００２３】ところで、上述した図示実施例では、圧縮
バネ３５を給紙ローラ２２と受け部材４０間の下方位置
に設けて平行移動部３０ｂを付勢した。しかし、この発
明の給紙装置２０は、たとえば図４および図５に示すよ
うに、第１の圧縮バネ（第１の付勢部材）５０を給紙ロ
ーラ２２の下方位置に設けて平行移動部３０ｂの先端側
を付勢するとともに、第２の圧縮バネ（第２の付勢部
材）５１を受け部材４０の下方位置に設けて平行移動部
３０ｂの連結部３０ｃ側を付勢する構成とすることもで
きる。そして、第１の圧縮バネ５０と第２の圧縮バネ５
１とで平行移動部３０ｂを全体にバランスよく付勢す
る。

【００２４】また、この発明の給紙装置２０では、上述
のような第１の圧縮バネ５０および第２の圧縮バネ５１
で平行移動部３０ｂを付勢する場合、図６に示すよう
に、第１の圧縮バネ５０の付勢力をＰ₁とし、第２の圧
縮バネ５１の付勢力をＰ₂としたとき、Ｐ₁＞Ｐ₂とする
ことが好ましい。

【００２５】そして、最上位の積載シートＳと給紙ロー
ラ２２間の摩擦係数をμ₁とし、そのシートＳと受け部
材４０間の摩擦係数をμ₂としたとき、給紙ローラ２２
によるシート繰出し時の搬送力Ｆ₁は、μ₁Ｐ₁となり、
そのときの受け部材４０による抵抗力Ｆ₂は、μ₂Ｐ₂で
ある。すると、Ｐ₁＞Ｐ₂であり、かつμ₁＞μ₂だからＦ
₁＞Ｆ₂となり、その結果、シート繰出し時に、受け部材
４０による抵抗の影響を少なくして給紙ローラ２２でス
ムーズにシートＳを繰り出すことができる。

【００２６】なお、上述した図示実施例では、受け部材
４０として板状部材を用いたが、たとえば図７に示すよ
うに、軸５５ａを中心として回転自在に設けるコロ５５
を用い、そのコロ５５で最上位のシートＳを受ける構成
にすることもできる。

【００２７】

【発明の効果】したがって、請求項１に記載のものによ
れば、シートの送り出し時に、加圧板上のシート積載量
が少なくなるにつれ平行移動部を平行移動して受け部材
で最上位のシートを受け、シートの繰り出し方向を、常
にシートを効果的にさばきやすい一定角度に保持するか
ら、加圧板上のシート積載量の多少に関係なく、シート
の重送を確実に防止することができる。

【００２８】請求項２に記載のものによれば、第１の付
勢部材と第２の付勢部材とで平行移動部を大きな傾きな
く付勢することができる。

【００２９】請求項３に記載のものによれば、その平行
移動部の先端側を連結部側より強く付勢するから、給紙
ローラによるシート繰り出しの抵抗を少なくすることが
できる。

【００３０】請求項４に記載のものによれば、最上位の
シートをコロで受けるから、その分給紙ローラによるシ
ート繰り出しの抵抗を少なくすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例である給紙装置を、その加
圧板上のシート積載量が多い状態で示す概略構成図であ
る。

【図２】その加圧板上のシート積載量が少なくなった状
態の説明構成図である。

【図３】その給紙装置を備えるレーザプリンタの内部機
構の全体概略構成図である。

【図４】この発明の他の実施例である給紙装置を、その
加圧板の平行移動部の先端側と連結側をそれぞれ付勢す
る例を示す概略構成図である。

【図５】その斜視図である。

【図６】この発明のさらなる他の実施例である給紙装置
の状態説明図である。

【図７】この発明のまたさらなる他の実施例である給紙
装置を示し、受け部材としてコロを用いた例を示す概略
構成図である。

【図８】従来の給紙装置を加圧板上のシート積載量が少
ない状態で示す状態説明図である。

【図９】その従来の給紙装置を加圧板上のシート積載量
が多い状態で示す状態説明図である。

【図１０】その従来の給紙装置の構成図である。

【符号の説明】

２０給紙装置２２給紙ローラ３０加圧板３０ａ回動部３０ｂ平行移動部３０ｃ連結部３０ｄ支点３５圧縮バネ（付勢部材）４０受け部材４５分離パッド５０第１の圧縮バネ（第１の付勢部材）５１第２の圧縮バネ（第２の付勢部材）５５コロ（受け部材）Ｓシート

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】シートを加圧板上に積載し、その加圧板
を付勢部材で付勢して支点を中心として回動し、前記積
載シートの最上位のものを給紙ローラに押し当て、その
給紙ローラを回転してそれに押し当てる分離パッドで１
枚ずつ分離し、その最上位のシートを順次送り出す給紙
装置において、前記加圧板を、前記支点を中心として回
動する回動部と、前記付勢部材の付勢力を受けて平行移
動する平行移動部とに分割し、それらを互いに回動可能
に連結するとともに、その連結部と前記給紙ローラ間に
前記最上位のシートを受ける受け部材を設けてなる、給
紙装置。
【請求項２】前記付勢部材として、前記平行移動部の
先端側を付勢する第１の付勢部材と連結部側を付勢する
第２の付勢部材とを備えてなる、請求項１に記載の給紙
装置。
【請求項３】前記第１の付勢部材を前記第２の付勢部
材の付勢力より強くしてなる、請求項２に記載の給紙装
置。
【請求項４】前記受け部材として、回動自在なコロを
備えてなる、請求項１に記載の給紙装置。