JPH05200485A - 黒鉛鋳型 - Google Patents
黒鉛鋳型Info
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- JPH05200485A JPH05200485A JP4224017A JP22401792A JPH05200485A JP H05200485 A JPH05200485 A JP H05200485A JP 4224017 A JP4224017 A JP 4224017A JP 22401792 A JP22401792 A JP 22401792A JP H05200485 A JPH05200485 A JP H05200485A
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- casting
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- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22C—FOUNDRY MOULDING
- B22C9/00—Moulds or cores; Moulding processes
- B22C9/06—Permanent moulds for shaped castings
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22C—FOUNDRY MOULDING
- B22C5/00—Machines or devices specially designed for dressing or handling the mould material so far as specially adapted for that purpose
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
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- B22C9/00—Moulds or cores; Moulding processes
- B22C9/08—Features with respect to supply of molten metal, e.g. ingates, circular gates, skim gates
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- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22C—FOUNDRY MOULDING
- B22C9/00—Moulds or cores; Moulding processes
- B22C9/22—Moulds for peculiarly-shaped castings
- B22C9/28—Moulds for peculiarly-shaped castings for wheels, rolls, or rollers
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D27/00—Treating the metal in the mould while it is molten or ductile ; Pressure or vacuum casting
- B22D27/04—Influencing the temperature of the metal, e.g. by heating or cooling the mould
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Mold Materials And Core Materials (AREA)
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Continuous Casting (AREA)
- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 黒鉛鋳型内で融解金属を均一に冷却して鋳造
物の巣の発生を減少する。 【構成】 鋳造鋳型において、耐火物で充填されたセグ
メントが隣接する押湯座部間に設けられ、更に均一かつ
制御された溶融金属の冷却が行われ、鋳物の微細な巣の
発生を減少することができる。
物の巣の発生を減少する。 【構成】 鋳造鋳型において、耐火物で充填されたセグ
メントが隣接する押湯座部間に設けられ、更に均一かつ
制御された溶融金属の冷却が行われ、鋳物の微細な巣の
発生を減少することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は鋳造用黒鉛鋳型、特に大
型鋳造物の押湯の機能を改善して鋳造物の欠陥となる巣
を減少して鋳造物の構造的完全性を改良する黒鉛鋳型に
関するものである。
型鋳造物の押湯の機能を改善して鋳造物の欠陥となる巣
を減少して鋳造物の構造的完全性を改良する黒鉛鋳型に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】鋳造物は長年にわたり砂型、永久鋳型及
び黒鉛鋳型等種々の成形鋳型によって製造されてきた。
鋳造される物質は、青銅、黄銅、鉄、アルミニウム及び
鋼鉄並びに他の元素及び合金である。鋳造法は、鋳造す
べき物質の性質、最終鋳造物の所望の表面特性及び鋳造
法のコストに適合するように発展してきた。鋳造作業の
最初の代表的工程では、砂で作った鋳型内に粗鉱溶解炉
又は溶鉱炉から溶湯を注入した。鋳造作業は、融解物質
の化学的成分、湯出し温度、鋳造温度、注入温度、とり
べ装置及びその他の鋳造及び注出条件の良好な制御を行
うため改善された。鋳型の寿命を延長し、熱伝達率を良
好に制御しかつ鋳放し（as-cast）製品に滑らかな表面
を与える鋳型材料を選択することが進歩的な実施方法で
ある。
び黒鉛鋳型等種々の成形鋳型によって製造されてきた。
鋳造される物質は、青銅、黄銅、鉄、アルミニウム及び
鋼鉄並びに他の元素及び合金である。鋳造法は、鋳造す
べき物質の性質、最終鋳造物の所望の表面特性及び鋳造
法のコストに適合するように発展してきた。鋳造作業の
最初の代表的工程では、砂で作った鋳型内に粗鉱溶解炉
又は溶鉱炉から溶湯を注入した。鋳造作業は、融解物質
の化学的成分、湯出し温度、鋳造温度、注入温度、とり
べ装置及びその他の鋳造及び注出条件の良好な制御を行
うため改善された。鋳型の寿命を延長し、熱伝達率を良
好に制御しかつ鋳放し（as-cast）製品に滑らかな表面
を与える鋳型材料を選択することが進歩的な実施方法で
ある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】鋳型１個当りの鋳造個
数の増加、鋳型内の鋳造品を迅速に冷却できる効果的熱
伝導性及び摩耗及び腐食に対する比較的高い抵抗性を得
るため、鋳造作業及び鋳造工場では黒鉛鋳型を使用して
いる。更に、二次的な仕上加工工数を減少すると共に、
後加工なしで出荷できる鋳放し製品に対して鋳造時に大
きな寸法制御が可能なため、鋳造工業ではしばしば黒鉛
鋳型が使用される。多くの鋳造鋳型と鋳造装置では、黒
鉛鋳型に注入ゲートと押湯が設けられ、鋳造及び固化期
間内に発生するガス及び蒸気が排出される。黒鉛鋳型で
は、高い熱伝達率により融解金属からの迅速な熱伝達が
可能となる利点がある反面、固化鋳造物に巣が発生し易
い欠点もある。
数の増加、鋳型内の鋳造品を迅速に冷却できる効果的熱
伝導性及び摩耗及び腐食に対する比較的高い抵抗性を得
るため、鋳造作業及び鋳造工場では黒鉛鋳型を使用して
いる。更に、二次的な仕上加工工数を減少すると共に、
後加工なしで出荷できる鋳放し製品に対して鋳造時に大
きな寸法制御が可能なため、鋳造工業ではしばしば黒鉛
鋳型が使用される。多くの鋳造鋳型と鋳造装置では、黒
鉛鋳型に注入ゲートと押湯が設けられ、鋳造及び固化期
間内に発生するガス及び蒸気が排出される。黒鉛鋳型で
は、高い熱伝達率により融解金属からの迅速な熱伝達が
可能となる利点がある反面、固化鋳造物に巣が発生し易
い欠点もある。
【０００４】従って、鋳造品全体の冷却制御のみならず
鋳造品の種々の区域で局部的に冷却を制御することも必
要であることが判明した。換言すれば、鋳型内の鋳造品
の部分的冷却と固化が均一の速度で行われるように、薄
い鋳造品でも厚い鋳造品でも冷却速度を変えることが有
利である。
鋳造品の種々の区域で局部的に冷却を制御することも必
要であることが判明した。換言すれば、鋳型内の鋳造品
の部分的冷却と固化が均一の速度で行われるように、薄
い鋳造品でも厚い鋳造品でも冷却速度を変えることが有
利である。
【０００５】Ｒ.Ｅ.Ｗendt著 Ｆoundry Ｗork第４版、
１９４２及びＪ.Ｇerin Ｓylvia著Ｃast Ｍetals Ｔech
nelogy、１９７２等の文献に開示される通り、鋳型、鋳
型構造体及び鋳型装置には広範囲の変化がある。前記文
献には３０年間の技術が記載され、多くの方法と装置は
同一又は類似である。後者の文献に記載された技術の改
良は鋳造の運動学と化学的分析値であり、ゲート、押
湯、鋳型キャビティ、特に上型と下型等の鋳型の構成要
素は殆ど変更されない。前記基本的構成に殆ど変更はな
かったが、最終製造、内部構造及び最終表面の性質を改
良するため不断の研究が行われている。
１９４２及びＪ.Ｇerin Ｓylvia著Ｃast Ｍetals Ｔech
nelogy、１９７２等の文献に開示される通り、鋳型、鋳
型構造体及び鋳型装置には広範囲の変化がある。前記文
献には３０年間の技術が記載され、多くの方法と装置は
同一又は類似である。後者の文献に記載された技術の改
良は鋳造の運動学と化学的分析値であり、ゲート、押
湯、鋳型キャビティ、特に上型と下型等の鋳型の構成要
素は殆ど変更されない。前記基本的構成に殆ど変更はな
かったが、最終製造、内部構造及び最終表面の性質を改
良するため不断の研究が行われている。
【０００６】米国特許第３,６１４,０５３号（ペック名
義：Peck）は２部品鋳型に使用する押湯装置に関する鋳
造法を改善する一例を示し、押湯は各鋳型部品に弾性的
に軸回転可能に装着された１対の押湯部品を有する。鋳
型部品は連結されて鋳造用キャビティを形成する際に押
湯部品も同時に連結されて密封された押湯キャビティを
形成する。前記押湯装置は鋳型の鋳造サイクル速度の促
進に使用される。
義：Peck）は２部品鋳型に使用する押湯装置に関する鋳
造法を改善する一例を示し、押湯は各鋳型部品に弾性的
に軸回転可能に装着された１対の押湯部品を有する。鋳
型部品は連結されて鋳造用キャビティを形成する際に押
湯部品も同時に連結されて密封された押湯キャビティを
形成する。前記押湯装置は鋳型の鋳造サイクル速度の促
進に使用される。
【０００７】別型式の鋳型押湯構造は米国特許第３,４
０９,２６７号（ウゾレック名義：Ｗszolek）、第３,４
９８,３６６号（メリックその他名義：Ｍerrick et a
l）及び再発行米国特許第２４,６５５号（シルベスター
名義：Ｓylvester）の明細書に開示されている。後者の
シルベスター名義の米国特許は鋳型の押湯開口部に形成
した複数の押湯カップを焼成する技術に関する。押湯カ
ップは中子砂等の不燃性物質と乾式結合剤で構成され、
乾式結合剤は焼成されて滑らかで強固な壁をカップに形
成すると共に、融解金属と黒鉛との間の反応で発生する
ガスを通気する。米国特許第３,４９８,３６６号明細書
は、鋳放し鋳造品に良好な表面状態を与えると共に、黒
鉛接触部分に冷硬耐摩表面を発生し、鋳造品の砂接触部
分に軟質表面を発生する黒鉛鋳型の樹脂結合砂部分を開
示している。比較的大型で再使用可能な上部部品を有す
る黒鉛製押湯は米国特許第３,４０９,２６７号明細書に
記載されている。
０９,２６７号（ウゾレック名義：Ｗszolek）、第３,４
９８,３６６号（メリックその他名義：Ｍerrick et a
l）及び再発行米国特許第２４,６５５号（シルベスター
名義：Ｓylvester）の明細書に開示されている。後者の
シルベスター名義の米国特許は鋳型の押湯開口部に形成
した複数の押湯カップを焼成する技術に関する。押湯カ
ップは中子砂等の不燃性物質と乾式結合剤で構成され、
乾式結合剤は焼成されて滑らかで強固な壁をカップに形
成すると共に、融解金属と黒鉛との間の反応で発生する
ガスを通気する。米国特許第３,４９８,３６６号明細書
は、鋳放し鋳造品に良好な表面状態を与えると共に、黒
鉛接触部分に冷硬耐摩表面を発生し、鋳造品の砂接触部
分に軟質表面を発生する黒鉛鋳型の樹脂結合砂部分を開
示している。比較的大型で再使用可能な上部部品を有す
る黒鉛製押湯は米国特許第３,４０９,２６７号明細書に
記載されている。
【０００８】鋳型寿命を延長しかつ良好な鋳造物を得る
他の鋳造技術として、米国特許第３，６８４,００４号
（ジャーマンその他名義：Ｇermain et al）に開示され
た鋳型の鋳造面を被覆する鋳型上塗を利用する方法があ
る。中央にゲートを有する鋳型面上の上塗の厚さは鋳型
の中央線からの距離に反比例して変化する。鋳型上塗は
通常、鋳型鋳造面に石英、ジルコン、クリストバライト
等の被覆材料のスラリを噴霧して塗布される。前記米国
特許明細書には鋳型被覆技術で発生するラップ即ちまく
れ、しわ及び不連続を防止する手段が記載されている。
他の鋳造技術として、米国特許第３，６８４,００４号
（ジャーマンその他名義：Ｇermain et al）に開示され
た鋳型の鋳造面を被覆する鋳型上塗を利用する方法があ
る。中央にゲートを有する鋳型面上の上塗の厚さは鋳型
の中央線からの距離に反比例して変化する。鋳型上塗は
通常、鋳型鋳造面に石英、ジルコン、クリストバライト
等の被覆材料のスラリを噴霧して塗布される。前記米国
特許明細書には鋳型被覆技術で発生するラップ即ちまく
れ、しわ及び不連続を防止する手段が記載されている。
【０００９】良好な鋳造品に対する要求は、鋳造品の化
学的組成、結晶学的構造、物理的性質、表面仕上状態、
最小の材料損失、研磨要求及び構造均一性等、鋳造品の
総ての性質に関連する。機械加工及び摩耗を受ける鋳造
品又は間欠的若しくは連続的負荷を受ける鋳造品にとっ
て、後者の要求は特に重要である。改良された性質が要
求される例は、摩耗、苛酷な垂直及びねじれ負荷を受け
る鋳造鉄道用車輪である。これらの困難な物理的要求に
対して優れた鋳造設備が奨励され、構造的強度を有する
鋳造物の重要な特性の一つは鋳造物のボイド、即ち巣を
最小にすることである。鋳造完全性は超音波試験装置で
監視され、激しい運転要求に対する高品質の鉄道用車輪
を表示する。鉄道用鋳造車輪の構造的完全性を改善する
従来の鋳造法では、押湯の数を増加するのみならず、鋳
型キャビティのウェブ部に押湯を配置してガスと蒸気を
良好に排出し、これにより鋳造物が冷却しかつ収縮する
際にボイド、即ち巣を充填する高温金属源を与えてい
た。従来は鋳造物の巣を減少するため、鋳造キャビティ
を連続的に高温金属で充填することが必要と考えられて
いた。
学的組成、結晶学的構造、物理的性質、表面仕上状態、
最小の材料損失、研磨要求及び構造均一性等、鋳造品の
総ての性質に関連する。機械加工及び摩耗を受ける鋳造
品又は間欠的若しくは連続的負荷を受ける鋳造品にとっ
て、後者の要求は特に重要である。改良された性質が要
求される例は、摩耗、苛酷な垂直及びねじれ負荷を受け
る鋳造鉄道用車輪である。これらの困難な物理的要求に
対して優れた鋳造設備が奨励され、構造的強度を有する
鋳造物の重要な特性の一つは鋳造物のボイド、即ち巣を
最小にすることである。鋳造完全性は超音波試験装置で
監視され、激しい運転要求に対する高品質の鉄道用車輪
を表示する。鉄道用鋳造車輪の構造的完全性を改善する
従来の鋳造法では、押湯の数を増加するのみならず、鋳
型キャビティのウェブ部に押湯を配置してガスと蒸気を
良好に排出し、これにより鋳造物が冷却しかつ収縮する
際にボイド、即ち巣を充填する高温金属源を与えてい
た。従来は鋳造物の巣を減少するため、鋳造キャビティ
を連続的に高温金属で充填することが必要と考えられて
いた。
【００１０】本発明は鋳型内で融解金属を均一に冷却し
て鋳造物の巣の発生を減少する黒鉛鋳型を提供すること
を目的とする。
て鋳造物の巣の発生を減少する黒鉛鋳型を提供すること
を目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明による黒鉛鋳型は
相互に協力して鋳造用キャビティを形成する上型と下型
を含み、ゲートと第１形状の上部表面とが下型に設けら
れている。この金属鋳造用黒鉛鋳型では、上型は外側表
面と第２形状の下部表面とを有し、上型と下型は接触可
能で、上型と下型との接触により上型の下部表面及び下
型の上部表面を相互に接近させて第１形状と第２形状と
の間に鋳造用キャビティが形成される。上型は外側表面
と下部表面との間を連絡する少なくとも２つの押湯と、
各押湯の下部表面に形成された凹部と、押湯と凹部に設
けられたスリーブライナと、隣接する凹部と押湯との間
で上型の下部表面に設けられ、スリーブライナを受け入
れる帯状溝部とを備えている。スリーブライナは凹部と
押湯との間の鋳型による熱伝達を最小にする。この黒鉛
鋳型の上型は複数の押湯を有し、帯状溝部は隣接する押
湯と凹部との間に伸びる。押湯は第１断面の直径を有す
る円筒形通路で、帯状溝部は少なくとも通路直径と同じ
幅を下方表面に有する。鋳造される金属は鉄ベース物質
である。
相互に協力して鋳造用キャビティを形成する上型と下型
を含み、ゲートと第１形状の上部表面とが下型に設けら
れている。この金属鋳造用黒鉛鋳型では、上型は外側表
面と第２形状の下部表面とを有し、上型と下型は接触可
能で、上型と下型との接触により上型の下部表面及び下
型の上部表面を相互に接近させて第１形状と第２形状と
の間に鋳造用キャビティが形成される。上型は外側表面
と下部表面との間を連絡する少なくとも２つの押湯と、
各押湯の下部表面に形成された凹部と、押湯と凹部に設
けられたスリーブライナと、隣接する凹部と押湯との間
で上型の下部表面に設けられ、スリーブライナを受け入
れる帯状溝部とを備えている。スリーブライナは凹部と
押湯との間の鋳型による熱伝達を最小にする。この黒鉛
鋳型の上型は複数の押湯を有し、帯状溝部は隣接する押
湯と凹部との間に伸びる。押湯は第１断面の直径を有す
る円筒形通路で、帯状溝部は少なくとも通路直径と同じ
幅を下方表面に有する。鋳造される金属は鉄ベース物質
である。
【００１２】本発明による鉄道車輪鋳造用黒鉛鋳型は、
第１形状を有する上部表面を備えた下型部分と、頂部表
面と第２形状とを有する下部表面を備えた上型部分とを
有する。第１形状及び第２形状は、上型と下型部分とを
結合すると整列して鋳造用キャビティを形成する。上型
は、頂部表面と下部表面との間を連絡する少なくとも２
つの押湯と、下部表面内の帯状溝部を有する。帯状溝部
は隣接する押湯間に下部表面に伸びる。一定の断面の直
径を有するほぼ円筒形の少なくとも１０個の押湯が上型
に設けられ、押湯は下部表面で開放し、帯状溝部は下部
表面内に設けられかつ各隣接押湯間に伸びる。凹型の帯
状溝部は押湯の直径にほぼ等しい幅を下部表面で有す
る。帯状溝部は、下部表面で決められる押湯の直径のほ
ぼ１倍半である帯の深さを有する。帯状溝部は、押湯の
直径のほぼ１倍半の半径の半球状断面を有する。下部表
面上の各押湯に端ぐり孔が形成され、帯状溝部は各隣接
端ぐり孔間を連絡する。各押湯内に断熱物質のスリーブ
ライナが設けられ、断熱物質は各端ぐり孔と凹部内に下
部表面で連続表面を与える。
第１形状を有する上部表面を備えた下型部分と、頂部表
面と第２形状とを有する下部表面を備えた上型部分とを
有する。第１形状及び第２形状は、上型と下型部分とを
結合すると整列して鋳造用キャビティを形成する。上型
は、頂部表面と下部表面との間を連絡する少なくとも２
つの押湯と、下部表面内の帯状溝部を有する。帯状溝部
は隣接する押湯間に下部表面に伸びる。一定の断面の直
径を有するほぼ円筒形の少なくとも１０個の押湯が上型
に設けられ、押湯は下部表面で開放し、帯状溝部は下部
表面内に設けられかつ各隣接押湯間に伸びる。凹型の帯
状溝部は押湯の直径にほぼ等しい幅を下部表面で有す
る。帯状溝部は、下部表面で決められる押湯の直径のほ
ぼ１倍半である帯の深さを有する。帯状溝部は、押湯の
直径のほぼ１倍半の半径の半球状断面を有する。下部表
面上の各押湯に端ぐり孔が形成され、帯状溝部は各隣接
端ぐり孔間を連絡する。各押湯内に断熱物質のスリーブ
ライナが設けられ、断熱物質は各端ぐり孔と凹部内に下
部表面で連続表面を与える。
【００１３】
【作用】本発明は鋳造用黒鉛鋳型、特にディーゼル車両
用鉄道車輪の鋳造に関連する。鉄道車輪はウェブ、フラ
ンジ及び車輪リムに対して連続的に融解金属を供給する
ため複数の押湯を有する鋳型で鋳造され、これらの車輪
部分は最初に冷却され、収縮して縮む。上型内に配置さ
れる複数の押湯は上型の上部表面及び鋳型キャビティに
開放し、耐火材料の断熱スリーブが設けられる。複数の
押湯は通常、車輪のハブと同心の円形パターンに配置さ
れる。鋳型面の押湯開口部は複数のポートとして形成さ
れ、それぞれ環帯で包囲され、かつ押湯開口部間を表示
する鋳型面湾曲部を有する円周上に配置される。本発明
では、隣接する鋳型面の押湯ポート間に湾曲凹部（端ぐ
り孔）が設けられ、前記ポート、押湯及び湾曲部は耐火
材料で充填され、金属固化間の鋳型キャビティ内の融解
金属の熱伝達速度を抑制すると共に、車輪のウェブの迅
速な冷却により発生する巣を減少する。好適実施例で
は、湾曲凹部には丸味のある基部が形成され、半球状断
面を有するから、鋳造品除去後の耐火材料の除去が促進
され次の鋳造への鋳型準備が完了する。
用鉄道車輪の鋳造に関連する。鉄道車輪はウェブ、フラ
ンジ及び車輪リムに対して連続的に融解金属を供給する
ため複数の押湯を有する鋳型で鋳造され、これらの車輪
部分は最初に冷却され、収縮して縮む。上型内に配置さ
れる複数の押湯は上型の上部表面及び鋳型キャビティに
開放し、耐火材料の断熱スリーブが設けられる。複数の
押湯は通常、車輪のハブと同心の円形パターンに配置さ
れる。鋳型面の押湯開口部は複数のポートとして形成さ
れ、それぞれ環帯で包囲され、かつ押湯開口部間を表示
する鋳型面湾曲部を有する円周上に配置される。本発明
では、隣接する鋳型面の押湯ポート間に湾曲凹部（端ぐ
り孔）が設けられ、前記ポート、押湯及び湾曲部は耐火
材料で充填され、金属固化間の鋳型キャビティ内の融解
金属の熱伝達速度を抑制すると共に、車輪のウェブの迅
速な冷却により発生する巣を減少する。好適実施例で
は、湾曲凹部には丸味のある基部が形成され、半球状断
面を有するから、鋳造品除去後の耐火材料の除去が促進
され次の鋳造への鋳型準備が完了する。
【００１４】
【実施例】以下、本発明による黒鉛鋳型の実施例を図１
〜図７について説明する。
〜図７について説明する。
【００１５】図１は、底注ぎ鋳造装置１２に装着されか
つ鋳型キャビティ２０内で鉄道車輪を鋳造する黒鉛鋳型
１０を示す。図面では鋳物を鋳造する特定の注入方法と
鋳造装置を図示するが、本発明の構造体を限定するもの
ではない。黒鉛鋳型１０は湯口、即ちゲート１４と、鋳
造装置１２内の金属浴１７と鋳型キャビティ２０とを連
絡する管状部材１５とを有する。黒鉛鋳型１０の上型１
６と下型１８はパーティングライン（分離線）２２で連
結され、上型１６の下部表面２４と下型１８の上部表面
２６は並置されてキャビティ２０を形成する。押湯２８
は上型１６の下部表面２４から頂上面３０まで伸び、押
湯２８はガスと蒸気の排出路となると同時に、鋳造間に
キャビティ２０を充填して鋳造車輪の巣を最小限にする
融解金属の溜めになる。図６は、車輪のハブ３４からリ
ム３６まで鉄道車輪３２の断面の一例を部分的に示す。
図示の鋳造法では浴１７内の融解金属は管状部材１５と
浴１７を通って鋳型キャビティ２０に送られるが、別の
鋳造法では黒鉛鋳型１０を利用することも可能である。
つ鋳型キャビティ２０内で鉄道車輪を鋳造する黒鉛鋳型
１０を示す。図面では鋳物を鋳造する特定の注入方法と
鋳造装置を図示するが、本発明の構造体を限定するもの
ではない。黒鉛鋳型１０は湯口、即ちゲート１４と、鋳
造装置１２内の金属浴１７と鋳型キャビティ２０とを連
絡する管状部材１５とを有する。黒鉛鋳型１０の上型１
６と下型１８はパーティングライン（分離線）２２で連
結され、上型１６の下部表面２４と下型１８の上部表面
２６は並置されてキャビティ２０を形成する。押湯２８
は上型１６の下部表面２４から頂上面３０まで伸び、押
湯２８はガスと蒸気の排出路となると同時に、鋳造間に
キャビティ２０を充填して鋳造車輪の巣を最小限にする
融解金属の溜めになる。図６は、車輪のハブ３４からリ
ム３６まで鉄道車輪３２の断面の一例を部分的に示す。
図示の鋳造法では浴１７内の融解金属は管状部材１５と
浴１７を通って鋳型キャビティ２０に送られるが、別の
鋳造法では黒鉛鋳型１０を利用することも可能である。
【００１６】下型１８は上部表面即ちキャビティ面２６
を有し、キャビティ面２６はハブ孔３８以外は不連続部
がない。上部表面２６は車輪３２の内面４０の表面形状
と一致し、滑らかな車輪表面、重力による最小の巣（ボ
イド）発生及び鋳造物の冷却及び収縮間に発生する巣を
充填する高温融解金属を連続的に供給する。下型１８
は、鋳造物の冷却を促進しかつ鋳造物の生産性を向上す
るため高い熱伝達率を有する黒鉛製である。黒鉛鋳型の
摩耗率は非常に小さく、黒鉛は殆ど侵食を受けず、合金
の炭素と同様の粒界内に炭素又は介在物として黒鉛が存
在するから、鉄鋳物又は鋼鉄鋳物の化学的特性に影響を
与えない。
を有し、キャビティ面２６はハブ孔３８以外は不連続部
がない。上部表面２６は車輪３２の内面４０の表面形状
と一致し、滑らかな車輪表面、重力による最小の巣（ボ
イド）発生及び鋳造物の冷却及び収縮間に発生する巣を
充填する高温融解金属を連続的に供給する。下型１８
は、鋳造物の冷却を促進しかつ鋳造物の生産性を向上す
るため高い熱伝達率を有する黒鉛製である。黒鉛鋳型の
摩耗率は非常に小さく、黒鉛は殆ど侵食を受けず、合金
の炭素と同様の粒界内に炭素又は介在物として黒鉛が存
在するから、鉄鋳物又は鋼鉄鋳物の化学的特性に影響を
与えない。
【００１７】上記のように、上型１６と下型１８は、上
型１６と下型１８のほぼ外縁のパーティングライン２２
で連結される。図２〜図４に示す上型１６は下型上部表
面２６の凹型形状に並置される凸型形状を有する下部表
面２４を有し、下部表面２４と下型上部表面２６はキャ
ビティ２０を形成する。図６に示す鉄道車輪の輪郭図で
は比較的薄いウェブ部４０はリム部３６をハブ部３４に
連結し、外側のリム部３６付近に押湯２８がキャビティ
２０に開放する。上型１６内の押湯２８の正確な位置及
びキャビティ２０に対する押湯２８の位置を設計上任意
に選択できるが、図示の鉄道車輪の例では押湯２８の位
置は上記の通りである。
型１６と下型１８のほぼ外縁のパーティングライン２２
で連結される。図２〜図４に示す上型１６は下型上部表
面２６の凹型形状に並置される凸型形状を有する下部表
面２４を有し、下部表面２４と下型上部表面２６はキャ
ビティ２０を形成する。図６に示す鉄道車輪の輪郭図で
は比較的薄いウェブ部４０はリム部３６をハブ部３４に
連結し、外側のリム部３６付近に押湯２８がキャビティ
２０に開放する。上型１６内の押湯２８の正確な位置及
びキャビティ２０に対する押湯２８の位置を設計上任意
に選択できるが、図示の鉄道車輪の例では押湯２８の位
置は上記の通りである。
【００１８】鋳造工業では、押湯２８は鋳型キャビティ
２０を通気すると共に、インゴット鋳型に巣又は「パイ
プ」を発生する冷却間の鋳造物の収縮に対応して高温金
属の溜めとなる。インゴット又は鋳型鋳造物の鋳造物に
拘らず、巣は鋳造物に自然に発生し、鋳放し製品でも二
次仕上加工を受ける最終生成物でも構造的完全性に対す
る欠陥となる。従って車輪鋳造工業では絶えず車輪製造
法を改善する方法、装置及び化学的組成に対する研究が
継続されている。
２０を通気すると共に、インゴット鋳型に巣又は「パイ
プ」を発生する冷却間の鋳造物の収縮に対応して高温金
属の溜めとなる。インゴット又は鋳型鋳造物の鋳造物に
拘らず、巣は鋳造物に自然に発生し、鋳放し製品でも二
次仕上加工を受ける最終生成物でも構造的完全性に対す
る欠陥となる。従って車輪鋳造工業では絶えず車輪製造
法を改善する方法、装置及び化学的組成に対する研究が
継続されている。
【００１９】図１に示す押湯２８は側壁５２及び砂等の
耐火材により形成されたスリーブライナ５４を有する円
筒形通路５０によって形成される。押湯２８は頂上面３
０から上型１６を通して鋳型キャビティ２０に達し、円
筒形通路５０の上端５１と下端５３の各表面と同一平面
内にある。即ち、スリーブライナ５４は円筒形通路５０
の上端５１と下端５３では同一平面内として形成され
る。図２に示す上型１６内の押湯２８は末端部に下部表
面２４を有し、図３〜図５の下部表面２４に形成された
端ぐり孔（凹部）５６はスリーブライナ５４の拡大座部
を形成する。図示の実施例では、結合剤又はその他の感
熱性反応体を含む耐火物質を押湯２８及び端ぐり孔５６
に充填することによりスリーブライナ５４を形成する。
黒鉛鋳型１０は通常、前の高温金属鋳造のため室温より
高い温度に加熱され又は鋳造時に発生する問題を回避す
るため耐火性混合物を硬化するのに充分な所定の温度に
予め加熱されている。押湯通路５０内の耐火物質は所定
の時間経過で硬化し、耐火物質は所定の壁厚を形成す
る。所定の時間経過後、上型１６を反転すると、未硬化
耐火物質は排出され、押湯通路５０が形成される。しか
し下部表面２４と端ぐり孔５６内の耐火物質は通常全部
硬化するから、穿孔工程等により押湯通路５０から耐火
物質を除去して端ぐり孔５６内のスリーブライナ５４に
ポート５８を形成する必要がある。添付図面では、耐火
物質で充填された端ぐり孔５６内のスリーブライナ５４
は鋳造物の冷却中に優れた断熱材として作用するワッシ
ャ又は環状座部となる。
耐火材により形成されたスリーブライナ５４を有する円
筒形通路５０によって形成される。押湯２８は頂上面３
０から上型１６を通して鋳型キャビティ２０に達し、円
筒形通路５０の上端５１と下端５３の各表面と同一平面
内にある。即ち、スリーブライナ５４は円筒形通路５０
の上端５１と下端５３では同一平面内として形成され
る。図２に示す上型１６内の押湯２８は末端部に下部表
面２４を有し、図３〜図５の下部表面２４に形成された
端ぐり孔（凹部）５６はスリーブライナ５４の拡大座部
を形成する。図示の実施例では、結合剤又はその他の感
熱性反応体を含む耐火物質を押湯２８及び端ぐり孔５６
に充填することによりスリーブライナ５４を形成する。
黒鉛鋳型１０は通常、前の高温金属鋳造のため室温より
高い温度に加熱され又は鋳造時に発生する問題を回避す
るため耐火性混合物を硬化するのに充分な所定の温度に
予め加熱されている。押湯通路５０内の耐火物質は所定
の時間経過で硬化し、耐火物質は所定の壁厚を形成す
る。所定の時間経過後、上型１６を反転すると、未硬化
耐火物質は排出され、押湯通路５０が形成される。しか
し下部表面２４と端ぐり孔５６内の耐火物質は通常全部
硬化するから、穿孔工程等により押湯通路５０から耐火
物質を除去して端ぐり孔５６内のスリーブライナ５４に
ポート５８を形成する必要がある。添付図面では、耐火
物質で充填された端ぐり孔５６内のスリーブライナ５４
は鋳造物の冷却中に優れた断熱材として作用するワッシ
ャ又は環状座部となる。
【００２０】従来は、巣が少なく構造的に完全な鋳造物
を作るために押湯の数を増加した。これは特に動作安全
性と共に構造完全性が要求される鉄道車輪工業で著し
い。従って、多数の押湯を使用して冷却鋳造物の収縮を
補償すると共に最終鋳造車輪の巣を最小にするディーゼ
ル機関車の車輪製造に関する別の鋳造方法が開発され
た。押湯２８の数を増加する鋳造法は巣を減少する点で
成功した。しかし耐火物質で充填された隣接端ぐり孔５
６間にはスリーブライナ５４の耐火物質と黒鉛鋳型１０
の黒鉛の熱伝導率の差に起因する温度勾配が存在する。
従って、図３の下部表面２４に埋設して形成された帯状
溝部６０内のスリーブライナ５４は隣接端ぐり孔５６間
の温度勾配を最小にする。複数の添付図面で帯状溝部６
０は下部表面２４の全周にわたって伸び、隣接端ぐり孔
５６を連結する１連のアーク部６２が形成される。図２
に示す好適実施例では、帯状溝部６０の基部６４は丸め
られ、１回の鋳造後、耐火物質を容易に除去できるが、
帯状溝部６０の正確な断面形状は図示の実施例に限定さ
れない。
を作るために押湯の数を増加した。これは特に動作安全
性と共に構造完全性が要求される鉄道車輪工業で著し
い。従って、多数の押湯を使用して冷却鋳造物の収縮を
補償すると共に最終鋳造車輪の巣を最小にするディーゼ
ル機関車の車輪製造に関する別の鋳造方法が開発され
た。押湯２８の数を増加する鋳造法は巣を減少する点で
成功した。しかし耐火物質で充填された隣接端ぐり孔５
６間にはスリーブライナ５４の耐火物質と黒鉛鋳型１０
の黒鉛の熱伝導率の差に起因する温度勾配が存在する。
従って、図３の下部表面２４に埋設して形成された帯状
溝部６０内のスリーブライナ５４は隣接端ぐり孔５６間
の温度勾配を最小にする。複数の添付図面で帯状溝部６
０は下部表面２４の全周にわたって伸び、隣接端ぐり孔
５６を連結する１連のアーク部６２が形成される。図２
に示す好適実施例では、帯状溝部６０の基部６４は丸め
られ、１回の鋳造後、耐火物質を容易に除去できるが、
帯状溝部６０の正確な断面形状は図示の実施例に限定さ
れない。
【００２１】下部表面２４に帯状溝部６０を形成する手
段として、図７に示す所定の半径の切断縁部７２を有す
る加工工具７０を使用して、下部表面２４に所望の深さ
と凹んだ基部６４の丸味のある帯状溝部６０を形成す
る。帯状溝部６０を形成後、同時硬化する結合剤を混合
した耐火物質を帯状溝部６０と押湯通路５０に充填し
て、スリーブライナ５４を形成する。次に上型１６を反
転して未硬化耐火物質を排出し、上型１６内の押湯２８
に連絡用の開口部となるポート５８を穿孔、パンチその
他の方法でスリーブライナ５４に形成する。
段として、図７に示す所定の半径の切断縁部７２を有す
る加工工具７０を使用して、下部表面２４に所望の深さ
と凹んだ基部６４の丸味のある帯状溝部６０を形成す
る。帯状溝部６０を形成後、同時硬化する結合剤を混合
した耐火物質を帯状溝部６０と押湯通路５０に充填し
て、スリーブライナ５４を形成する。次に上型１６を反
転して未硬化耐火物質を排出し、上型１６内の押湯２８
に連絡用の開口部となるポート５８を穿孔、パンチその
他の方法でスリーブライナ５４に形成する。
【００２２】詳記すれば、多数の鋳造物の製造に再使用
される半永久鋳型である黒鉛鋳型は摩耗と腐食を受ける
ので、下部表面（下方鋳型面）２４及び上部表面（上方
鋳型面）２６の輪郭はそれぞれ黒鉛鋳型１０等の鋳型表
面に機械加工される。従って黒鉛鋳型１０は分解され、
上型１６と下型１８の各々は旋盤のチャックに固定さ
れ、次の鋳造のためフライス盤等の加工装置（図示せ
ず）によって下部表面２４及び上部表面２６が再加工さ
れる。下部表面２４と上部表面２６上に種々の輪郭面を
形成する工具は中ぐり棒に装着され、工具７０は同様に
中ぐり棒などに装着されて隣接する押湯２８の間の鋳型
下部表面２４に帯状溝部（湾曲凹部）６０が形成され
る。
される半永久鋳型である黒鉛鋳型は摩耗と腐食を受ける
ので、下部表面（下方鋳型面）２４及び上部表面（上方
鋳型面）２６の輪郭はそれぞれ黒鉛鋳型１０等の鋳型表
面に機械加工される。従って黒鉛鋳型１０は分解され、
上型１６と下型１８の各々は旋盤のチャックに固定さ
れ、次の鋳造のためフライス盤等の加工装置（図示せ
ず）によって下部表面２４及び上部表面２６が再加工さ
れる。下部表面２４と上部表面２６上に種々の輪郭面を
形成する工具は中ぐり棒に装着され、工具７０は同様に
中ぐり棒などに装着されて隣接する押湯２８の間の鋳型
下部表面２４に帯状溝部（湾曲凹部）６０が形成され
る。
【００２３】鋳造の際は、黒鉛鋳型１０は従来と同様の
外観を有し、下部表面２４の端ぐり孔５６と協力する帯
状溝部６０内に形成されたスリーブライナ５４はキャビ
ティ２０内の融解金属に対して連続的な耐火性又は断熱
性環状部になる。従って端ぐり孔５６及び押湯２８の周
辺区域内の熱的冷却効果は更に均一になり、温度勾配の
ある冷却効果を抑制することができ、このため更に鋳造
物の均一冷却を促進し、鋳造による微細な巣の発生を防
止することができる。冷却後、鋳造物は常法通り取り出
され、黒鉛鋳型１０の上型１６と下型１８は通常の鋳造
技術に従って処理され、耐火物質は黒鉛鋳型１０から排
出される。
外観を有し、下部表面２４の端ぐり孔５６と協力する帯
状溝部６０内に形成されたスリーブライナ５４はキャビ
ティ２０内の融解金属に対して連続的な耐火性又は断熱
性環状部になる。従って端ぐり孔５６及び押湯２８の周
辺区域内の熱的冷却効果は更に均一になり、温度勾配の
ある冷却効果を抑制することができ、このため更に鋳造
物の均一冷却を促進し、鋳造による微細な巣の発生を防
止することができる。冷却後、鋳造物は常法通り取り出
され、黒鉛鋳型１０の上型１６と下型１８は通常の鋳造
技術に従って処理され、耐火物質は黒鉛鋳型１０から排
出される。
【００２４】上記に本発明の特定の実施例について説明
したが種々の変更が可能なことは明らかである。当業者
には図示の実施例の中でもある種の変化が可能であるこ
とは理解出来よう。
したが種々の変更が可能なことは明らかである。当業者
には図示の実施例の中でもある種の変化が可能であるこ
とは理解出来よう。
【００２５】
【発明の効果】鋳造用鋳型において、多数の押湯を有す
る鋳型の隣接押湯間に耐火物質を充填した押湯通路によ
って融解金属を均一に冷却し、鋳造物内の巣の発生を減
少する効果が得られる。
る鋳型の隣接押湯間に耐火物質を充填した押湯通路によ
って融解金属を均一に冷却し、鋳造物内の巣の発生を減
少する効果が得られる。
【図１】 黒鉛鋳型を装着した底注ぎ鋳造装置の正面断
面図
面図
【図２】 図１に示す黒鉛鋳型の鋳型キャビティ表面を
形成する上型の下部表面を示す部分拡大斜視図
形成する上型の下部表面を示す部分拡大斜視図
【図３】 押湯、端ぐり孔及び帯状溝部に耐火物質を充
填した図２の上型の下部表面を示す部分拡大斜視図
填した図２の上型の下部表面を示す部分拡大斜視図
【図４】 図３とは異なる鋳型表面の斜視図
【図５】 図４の鋳型表面に形成された帯状溝部によっ
て連結された２つの押湯と端ぐり孔の拡大図
て連結された２つの押湯と端ぐり孔の拡大図
【図６】 代表的な鉄道車輪のハブ中心線からリムに達
する断面図
する断面図
【図７】 基部半径の湾曲凹部を黒鉛鋳型の表面に切り
込むのに使用する工具の正面図
込むのに使用する工具の正面図
１０．．．黒鉛鋳型、 １２．．．底注ぎ鋳造装置、
１４．．．ゲート、１５．．．管状部材、 １６．．上
型、 １７．．．金属浴、 １８．．．下型、２
０．．．キャビティ、 ２２．．．パーティングライ
ン、 ２４．．．下部表面、 ２６．．．上部表面、
２８．．．押湯、 ３０．．．頂上面、 ３２．．．鉄
道車輪、 ３４．．．ハブ、 ３６．．．リム部、 ３
８．．．ハブ孔、 ４０．．．内面、 ５４．．．スリ
ーブライナ、 ５６．．．端ぐり孔（凹部）、 ６
０．．．帯状溝部（湾曲凹部）、
１４．．．ゲート、１５．．．管状部材、 １６．．上
型、 １７．．．金属浴、 １８．．．下型、２
０．．．キャビティ、 ２２．．．パーティングライ
ン、 ２４．．．下部表面、 ２６．．．上部表面、
２８．．．押湯、 ３０．．．頂上面、 ３２．．．鉄
道車輪、 ３４．．．ハブ、 ３６．．．リム部、 ３
８．．．ハブ孔、 ４０．．．内面、 ５４．．．スリ
ーブライナ、 ５６．．．端ぐり孔（凹部）、 ６
０．．．帯状溝部（湾曲凹部）、
Claims (11)
- 【請求項１】 相互に協力して鋳造用キャビティを形成
する上型と下型を含み、ゲートと第１形状の上部表面と
が下型に設けられた金属鋳造用黒鉛鋳型において、 上型は外側表面と第２形状の下部表面とを有し、上型と
下型は接触可能で、上型と下型との接触により上型の下
部表面及び下型の上部表面を相互に接近させて第１形状
と第２形状との間に鋳造用キャビティが形成され、 上型は外側表面と下部表面との間を連絡する少なくとも
２つの押湯と、 各押湯の下部表面に形成された凹部と、 押湯と凹部に設けられたスリーブライナと、 隣接する凹部と押湯との間で上型の下部表面に設けら
れ、スリーブライナを受け入れる帯状溝部とを備え、 スリーブライナは凹部と押湯との間の鋳型による熱伝達
を最小にすることを特徴とする黒鉛鋳型。 - 【請求項２】 上型は複数の押湯を有し、帯状溝部は隣
接する押湯と凹部との間に伸びる「請求項１」に記載の
黒鉛鋳型。 - 【請求項３】 押湯は第１断面の直径を有する円筒形通
路で、帯状溝部は少なくとも通路直径と同じ幅を下方表
面に有する「請求項２」に記載の黒鉛鋳型。 - 【請求項４】 鋳造される金属は鉄ベース物質である
「請求項１」に記載の黒鉛鋳型。 - 【請求項５】 第１形状を有する上部表面を備えた下型
部分と、頂部表面と第２形状とを有する下部表面を備え
た上型部分とを有し、第１形状及び第２形状は、上型と
下型部分とを結合すると整列して鋳造用キャビティを形
成し、上型は、頂部表面と下部表面との間を連絡する少
なくとも２つの押湯と、 下部表面内の帯状溝部を有し、帯状溝部は隣接する押湯
間に下部表面に伸びることを特徴とする鉄道車輪鋳造用
黒鉛鋳型。 - 【請求項６】 更に、一定の断面の直径を有するほぼ円
筒形の少なくとも１０個の押湯が上型に設けられ、押湯
は下部表面で開放し、帯状溝部は下部表面内に設けられ
かつ各隣接押湯間に伸びる「請求項５」に記載の鉄道車
輪鋳造用黒鉛鋳型。 - 【請求項７】 凹型の帯状溝部は押湯の直径にほぼ等し
い幅を下部表面で有する「請求項６」に記載の鉄道車輪
鋳造用黒鉛鋳型。 - 【請求項８】 帯状溝部は、下部表面で決められる押湯
の直径のほぼ１倍半である帯の深さを有する「請求項
７」に記載の鉄道車輪鋳造用黒鉛鋳型。 - 【請求項９】 帯状溝部は、押湯の直径のほぼ１倍半の
半径の半球状断面を有する「請求項７」に記載の鉄道車
輪鋳造用黒鉛鋳型。 - 【請求項１０】 更に、下部表面上の各押湯に端ぐり孔
を有し、帯状溝部は各隣接端ぐり孔間を連絡する「請求
項５」に記載の鉄道車輪鋳造用黒鉛鋳型。 - 【請求項１１】 更に、各押湯内に断熱物質のスリーブ
ライナを有し、断熱物質は各端ぐり孔と凹部内に下部表
面で連続表面を与える「請求項１０」に記載の鉄道車輪
鋳造用黒鉛鋳型。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US753092 | 1991-08-30 | ||
| US07/753,092 US5238216A (en) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | Apparatus for modifying thermal gradient for casting in graphite molds |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05200485A true JPH05200485A (ja) | 1993-08-10 |
| JPH0741370B2 JPH0741370B2 (ja) | 1995-05-10 |
Family
ID=25029127
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4224017A Expired - Lifetime JPH0741370B2 (ja) | 1991-08-30 | 1992-08-24 | 黒鉛鋳型 |
Country Status (16)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5238216A (ja) |
| EP (1) | EP0531051B1 (ja) |
| JP (1) | JPH0741370B2 (ja) |
| KR (1) | KR960004415B1 (ja) |
| CN (1) | CN1059137C (ja) |
| AU (1) | AU647356B2 (ja) |
| BR (1) | BR9202585A (ja) |
| CA (1) | CA2069662C (ja) |
| DE (1) | DE69216512T2 (ja) |
| EG (1) | EG19675A (ja) |
| ES (1) | ES2096044T3 (ja) |
| MX (1) | MX9204990A (ja) |
| RU (1) | RU2085323C1 (ja) |
| TR (1) | TR26582A (ja) |
| ZA (1) | ZA923978B (ja) |
| ZW (1) | ZW8192A1 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101687210B1 (ko) * | 2016-07-01 | 2016-12-19 | 세화금속공업주식회사 | 다중압탕을 이용한 주형용 금형 |
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| CN1047545C (zh) * | 1996-01-17 | 1999-12-22 | 祁殿立 | 一种封闭式叶轮的型模组件和用该组件制作封闭叶轮砂型的方法 |
| ITPD20010265A1 (it) * | 2001-11-08 | 2003-05-08 | Bbs Riva Spa | Struttura perfezionata di stampo particolarmente per cerchi di veicoli stradali. |
| US6932144B2 (en) * | 2003-04-14 | 2005-08-23 | Amsted Industries Inc. | Method for casting objects with an improved riser arrangement |
| DE102006055988A1 (de) * | 2006-11-24 | 2008-05-29 | Chemex Gmbh | Speisereinsatz und Speiserelement |
| CN102581258B (zh) * | 2010-02-02 | 2015-01-14 | 合肥大道模具有限责任公司 | 铝合金花纹圈低压铸造模具 |
| JP5704641B2 (ja) * | 2011-02-25 | 2015-04-22 | 学校法人早稲田大学 | 低温金型・低圧鋳造法 |
| DE102014015557B3 (de) * | 2014-10-21 | 2016-03-03 | Heinrich G. Baumgartner | Vertikal-Gasdruck-Gießmaschine |
| IT202100011309A1 (it) * | 2021-05-04 | 2022-11-04 | Unifond S R L | Stampo e metodo per la produzione di pezzi metallici mediante colata in getti di un materiale metallico fuso |
| CN114130958B (zh) * | 2021-11-25 | 2023-10-27 | 山东联诚精密制造股份有限公司 | 高强度轮毂的低碳铸造装置 |
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|---|---|---|---|---|
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| USRE24655E (en) * | 1959-06-02 | Forming riser openings | ||
| FR1133294A (fr) * | 1953-10-16 | 1957-03-25 | Griffin Wheel Co | Perfectionnement dans l'art de fondre les métaux ferreux |
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| US3480070A (en) * | 1967-02-16 | 1969-11-25 | Abex Corp | Permanent mold for casting a wheel |
| US3614053A (en) * | 1969-10-10 | 1971-10-19 | Amsted Ind Inc | Riser construction for casting apparatus |
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-
1991
- 1991-08-30 US US07/753,092 patent/US5238216A/en not_active Expired - Lifetime
-
1992
- 1992-05-26 ZW ZW81/92A patent/ZW8192A1/xx unknown
- 1992-05-27 CA CA002069662A patent/CA2069662C/en not_active Expired - Lifetime
- 1992-06-01 ZA ZA923978A patent/ZA923978B/xx unknown
- 1992-06-15 CN CN92104658A patent/CN1059137C/zh not_active Expired - Lifetime
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