JPH0519742U - 軸封装置 - Google Patents

軸封装置

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JPH0519742U
JPH0519742U JP7709591U JP7709591U JPH0519742U JP H0519742 U JPH0519742 U JP H0519742U JP 7709591 U JP7709591 U JP 7709591U JP 7709591 U JP7709591 U JP 7709591U JP H0519742 U JPH0519742 U JP H0519742U
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JP
Japan
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fixed body
screw
pressure
pressure fluid
length
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7709591U
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English (en)
Inventor
進 石橋
一彦 山下
隆信 小室
猛 田中
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高面圧,高周速の運転条件でも焼付きが発生
せず、良好な密封作用を行うことができると共にフリー
メンテナンス化を可能とし、しかも長寿命化、コンパク
ト化を図る。 【構成】 固定体26の内周面に、圧力流体23側の長
さlの右ねじ27とそれより2倍の長さ2lの大気側の
左ねじ28とを圧力流体23の流れ方向に沿って直列に
設けて、ねじシールを構成する。固定体26にはこれら
ねじシール間の部分30と大気側室31とを連通する通
路32に設けると共に、この通路32内にはこれらねじ
シール間の圧力により開閉するバルブ33を設ける。固
定体26の内周一部には、主軸(回転体)21に取付け
たスリーブ25に対して該固定体26を真円を保つ作用
をする軸受34を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、水車、ポンプ等の回転流体機械の軸貫通部に適用して好適な軸封装 置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術の一例として、図5に示すように、回転体である主軸1と回転機械の ケーシング2との間から異物を含んだ圧力流体3が流出しないように、軸封装置 4として、グランドパッキン5がフランジ6に取り付けたシールボックス7と主 軸1に取り付けたスリーブ8との間に装着されている。また、グランドパッキン 5の上側に配置されたパッキン押え9はボルト10、ナット11によりシールボ ックス7に締付け固定されている。グランドパッキン5の内周面側にはシール面 12が形成され、圧力流体3をシールする構成となっている。
【0003】 ただし、グランドパッキン5は締込みによりシール面12が発熱し、潤滑不足 をきたすため、複雑で大きな清水供給補機(図示せず)より、清水を清水供給管 13を通して流すことが必要である。また、常にシール性を保持するためには、 頻繁にグランドパッキン5を調整する必要がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来例にあっては、次のような種々の問題があった 。すなわち、従来のグランドパッキン5は、高圧面、高周速では、運転条件で焼 付きを生じる限界に達しており、母機の運転に支障をきたす。
【0005】 また、従来のグランドパッキン5は前述した如く常にシール性を保持するため に頻繁に調整する必要があるので、軸封装置のメンテナンスが容易でない。
【0006】 さらに、圧力流体3に含まれる異物により、グランドパッキン5、スリーブ8 の摩耗が激しく、軸封装置が短寿命となる。
【0007】 加えて、グランドパッキン5がスリーブ8の円周上に多段パッキンで締付けシ ールする構造のため、焼付き等が生じ易く、前述した如く清水を供給する必要が ある。このため、複雑な清水供給補機を必要とし、軸封装置が大型化する。
【0008】 また、締付力が大きく、異物混入の水をシールするため、シール面12の摩耗 が激しく、この摩耗を補なっていくため、グランドパッキン5を常に締付ける操 作も必要で、運転管理が容易でない。
【0009】 本考案は、このような従来技術の課題を解決するためになされたもので、高面 圧、高周速の運転条件でも焼付きが発生せず、良好な密封作用を行うことができ ると共にフリーメンテナンス化が可能となり、しかも長寿命化、コンパクト化が 図れるようにした軸封装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本考案は、固定体と、正,逆転する回転体との 間に配置される軸封装置において、前記固定体の内周の一部に設けられかつ前記 回転体を支承する軸受と、前記固定体の内周側に圧力流体の流れ方向に沿って直 列に設けられた右ねじ及び左ねじのねじシールと、これらねじシール間の部分と 大気側とを連通する通路と、この通路内に配設されかつねじシール間の圧力によ り開閉するバルブとを備えて成り、大気側の左ねじ又は右ねじのねじシールは圧 力流体側の右ねじ又は左ねじのねじシールの2倍の長さを有してなる。
【0011】
【作用】
上記の手段において、回転体が右回転し、圧力流体側のねじシールが右ねじで あり、ねじの長さは圧力流体側をl、大気側を2l、流体圧力をP0とすると、 右ねじシール部に押込み作用が働き、流体圧力と同圧の押込み圧力P0が発生す る。そして、ねじシール間は、P0+P0の圧力となり、バルブは大気側と連通す る通路を閉じ、流体の流出を防止する。このとき、大気側のねじシールは2倍の 長さの左ねじを有しているため、2倍のP0の引込み圧力が作用し、圧力流体は 大気側へ流出しない。
【0012】 逆に、回転体が左回転した場合、圧力流体側の右ねじは圧力流体P0を密封す る作用となる。ねじシール間は、大気側のねじシールが左ねじであるため、流体 が大気側へ押し出される作用が働き、負圧になろうとするが、この時バルブは通 路を開とし、大気側と連通する働きをする。このため、ねじシール間の部分は大 気側と均圧となるため、圧力流体は完全に密封される。
【0013】
【実施例】
以下、図1〜図4を参照して本考案の実施例について詳細に説明する。
【0014】 図1は、本考案の第1実施例に係る軸封装置を示す縦断面図である。本実施例 においては、回転体である主軸21と回転機械のケーシング22との間から異物 を含んだ圧力流体23が流出しないように、主軸21に固定ピン24で固定され たスリーブ25との間が最小隙間となる固定体26の内周面に、長さlの圧力流 体側右ねじ27とそれより2倍の長さ2lの大気側左ねじ28とが圧力流体23 の流れ方向に沿って直列に設けられて、ねじシールが構成されている。
【0015】 そして、固定体26の外周面には、該固定体26の外周面とケーシング22と の間からの圧力流体23をシールすると共に該固定体26を弾性支持する複数個 のOリング29が装着されている。また、固定体26にはねじシール間の部分3 0と大気側室31とを連通する通路32が形成されていると共に、この通路32 内に密封作用及び均圧作用の両方を兼ね備えたバルブ33が設けられている。
【0016】 さらに、固定体26の内周一部には、長さlの右ねじ27とそれより2倍の長 さ2lの左ねじ28とが回転中にスリーブ25と接触しないように、上記右,左 ねじ27,28の内径よりも小さい内径を有し、かつ固定体26をスリーブ25 に対し真円を保つ作用をする軸受34が設けられている。なお、固定体26は廻 り止めピン35によりケーシング22に固定されている。
【0017】 次に、作用について説明する。上記した構成において、主軸21が右回転する とき、固定体26の内周面とスリーブ25との隙間60を通って流れる流体圧力 P0を持った圧力流体23は、固定体26の圧力流体側に切られた長さlの右ね じ27により押込み作用が働き、押込み圧力P0が発生し、ねじシール間の部分 30の圧力はP0+P0の圧力となる。このとき、バルブ33は、圧力により通路 32に押付けられ、該通路32を閉じ、圧力流体23の流出を防止する。そして 、他方の大気側に切られた長さ2lの左ねじ28のねじシールには、2倍の密封 圧力P0が作用するため、圧力流体23の大気側室32への流出はない。
【0018】 また、逆に主軸21が左回転するとき、固定体26の内周面とスリーブ25と の隙間60を通って流れる流体圧力P0を持った圧力流体23は、固定体26に 切られた圧力流体側の長さlの右ねじ27により、密封圧力P0が作用し、圧力 流体23はねじシール間の部分30へ流出しない。ところが、大気側には2倍の 長さ2lの左ねじ28が切られているため、流体が大気側へ押し出される作用が 働き、ねじシール間の部分30は負圧になろうとするが、このとき、バルブ33 は通路32を開とし、大気側室31とねじシール間の部分30を均圧させること により、常に大気の状態を保つため、流体圧力23は流出しない。
【0019】 大気側室31に溜った流体は、固定体26に設けられた排水孔36、ケーシン グ22に設けられた排水孔37、排水管38を通って流出される。また、スリー ブ25とシールボックス39との間からの外部漏れについては、簡易なグランド パッキン40によりシールされている。なお、符号41はパッキン押え、42は このパッキン押え41をシールボックス39に固定するボルトである。
【0020】 次に、図2は本考案の第2実施例を示すもので、図1と同一部分については同 一符号を付して、重複する説明は省略する。本実施例は、スリーブ25と固定体 26との間からの外部漏れについて、固定体26の上端部にリップシール43を 設けることにより、圧力流体23の流出を防止するようにしたものである。
【0021】 図3は本考案の第3実施例を示すもので、図1と同一部分については同一符号 を付して、重複する説明は省略する。本実施例は、図1中の固定体26に相当す る固定体44に長さlの右ねじ45とそれよりも2倍の長さ2lを有する左ねじ 46が対向して切られており、その対向する間に主軸21に固定されたスリーブ 47の軸線と平行に延びた円筒状のスカート部48を挿入し、夫々隙間49を形 成することにより、図1に示した第1実施例と同様の作用によって、圧力流体2 3を密封するようにした構成のものである。
【0022】 最後に、図4は本考案の第4実施例を示すもので、図3に示すものと同一部分 には同一符号を付して、重複する説明は省略する。本実施例によれば、図3中の 固定体44に相当する固定体50の、主軸21と平行な内面の一端に、圧力流体 23側に長さlの右ねじ51と大気側にそれより2倍の長さ2lの左ねじ52が 背中合せに切られている。そして、これら両ねじ51,52をスリーブ53の軸 線と平行に延びた円筒状のスカート部54を被せるように取り付け、夫々隙間5 5を形成することにより、図1に示した第1実施例と同様の作用によって、圧力 流体23を密封するようにしている。
【0023】 なお、図示はしないが、以上述べた各実施例の変形として、圧力流体側に長さ lの左ねじを設けると共に、大気側にそれより2倍の長さ2lの右ねじを設ける こともできる。
【0024】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、圧力流体側の長さlの右ねじ又は左ねじ とそれより2倍の長さ2lの大気側の左ねじ又は右ねじとを直列に配設した正転 ,逆転両用の非接触シール構造であるので、高面圧,高周速の運転条件でも焼付 が発生せず、良好な密封作用が行われる。また、常にシール性を保持するため、 調整が不要となり、軸封装置のフリーメンテナンス化が図れる。さらに、異物水 等によるシールの摩耗もなく、耐摩耗性を向上させることができるので、軸封装 置の長寿命化が図れる。加えて、複雑な清水供給補機を必要としないので、軸封 装置のコンパクト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係る軸封装置を示す縦断
面図である。
【図2】本考案の第2実施例に係る軸封装置を示す縦断
面図である。
【図3】本考案の第3実施例に係る軸封装置を示す縦断
面図である。
【図4】本考案の第4実施例に係る軸封装置を示す縦断
面図である。
【図5】従来の軸封装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
21 主軸(回転体) 23 圧力流体 26 固定体 27 右ねじ 28 左ねじ 30 ねじシール間の部分 31 大気側室 32 通路 33 バルブ 34 軸受 44 固定体 45 右ねじ 46 左ねじ 50 固定体 51 右ねじ 52 左ねじ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小室 隆信 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)考案者 田中 猛 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目8番25号 高菱エンジニアリング株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定体と、正,逆転する回転体との間に配
    置される軸封装置において、前記固定体の内周の一部に
    設けられかつ前記回転体を支承する軸受と、前記固定体
    の内周側に圧力流体の流れ方向に沿って直列に設けられ
    た右ねじ及び左ねじのねじシールと、これらねじシール
    間の部分と大気側とを連通する通路と、この通路内に配
    設されかつねじシール間の圧力により開閉するバルブと
    を備えて成り、大気側の左ねじ又は右ねじのねじシール
    は圧力流体側の右ねじ又は左ねじのねじシールの2倍の
    長さを有することを特徴とする軸封装置。
JP7709591U 1991-08-30 1991-08-30 軸封装置 Withdrawn JPH0519742U (ja)

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JP7709591U JPH0519742U (ja) 1991-08-30 1991-08-30 軸封装置

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JP7709591U JPH0519742U (ja) 1991-08-30 1991-08-30 軸封装置

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JPH0519742U true JPH0519742U (ja) 1993-03-12

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JP7709591U Withdrawn JPH0519742U (ja) 1991-08-30 1991-08-30 軸封装置

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