JPH05195860A - ウォータジャケット容量可変装置 - Google Patents

ウォータジャケット容量可変装置

Info

Publication number
JPH05195860A
JPH05195860A JP29000691A JP29000691A JPH05195860A JP H05195860 A JPH05195860 A JP H05195860A JP 29000691 A JP29000691 A JP 29000691A JP 29000691 A JP29000691 A JP 29000691A JP H05195860 A JPH05195860 A JP H05195860A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
water jacket
movable partition
cooling water
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29000691A
Other languages
English (en)
Inventor
Shingo Tokaji
晋吾 戸梶
Osamu Miyamori
修 宮守
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP29000691A priority Critical patent/JPH05195860A/ja
Publication of JPH05195860A publication Critical patent/JPH05195860A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 寒冷時にシリンダブロック(1)内ウォータ
ジャケット(3)の水温上昇を速かに行い、車室内暖房
効果をあげることが出来、しかもその構成が簡単なウォ
ータジャケット容量可変装置を有するヒータを提供する
ことを目的とする。 【構成】 シリンダブロック(1)内にウォータジャケ
ット(3)の冷却水容量を変化させる可動隔壁(5)を
設け、該可動隔壁(5)を前記冷却水の水温、水圧に応
じて動かす手段として、前記可動隔壁の側面とケーシン
グ(4)により形成した空気室(6)内にスプリング
(9)を装着し、又は、電磁ソレノイド(11)により
作動するプッシュロッド(10)を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用エンジンの冷却水
を利用したヒータの性能に係る冷却水温度調整装置とし
てのウォータジャケット容量可変装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用エンジンの冷却水を利用し
た車室暖房用のヒータの性能に関しては、寒冷時には冷
却水温の上昇が遅く、このためにヒータより車室内への
温風の吹出しが不充分で、室温がなかなか上昇しない傾
向がある。また、ディーゼルエンジンなど極寒地では水
温が十分に上昇しないこともある。
【0003】寒冷時のヒータの性能を向上するために冷
却水温度を制御する方法としては、従来提案されたもの
として、例えば、特開昭57−181918号公報、特
開昭62−247114号公報等があるが上記の方法
は、いづれもシリンダブロック本体のウォータジャケッ
ト外の冷却水通路中に特別なバイパス通路や制御弁を取
り付け、外気温、エンジン冷却水温度、等に応じて冷却
水通路内の流れの経路や流量を制御することにより冷却
水温の調節を行っている。しかし、上記の方法ではいづ
れもウォータジャケット内の水温の調節については間接
的に行われているために、即効性に乏しく、またその構
成が複雑である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の問題点に鑑み、
本発明においては、寒冷時にシリンダブロック内ウォー
タジャケットの水温上昇を速かに行い、車室内暖房効果
を上げることが出来、しかもその構成が簡単である冷却
水温度調整装置としてのウォータジャケット容量可変装
置を有するヒータを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明においては、シリンダブロック内にウォータ
ジャケットの冷却水容量を変化させる可動隔壁と前記可
動隔壁をウォータジャケット内の水温、水圧に応じて動
かす手段を有するウォータジャケット容量可変装置を提
供する。
【0006】前記可動隔壁を動かす手段としては、前記
可動隔壁とハウジングにより形成された空気室内にスプ
リングを装着し、或は電磁ソレノイドにより動くプッシ
ュロッドを配設する。
【0007】
【作用】寒冷時において前記ウォータジャケット内の冷
却水温が低い場合には水圧も低く可動隔壁に掛る圧力も
小さく、前記空気室内にスプリングを配したときには、
該スプリングは可動隔壁を押圧して該隔壁をウォータジ
ャケット冷却水容量が小さくなる方向に動かし、このと
きは該冷却水容量が小さいために冷却水の温度上昇率は
高くなり冷却水温度が速かに上昇し、ヒータ内の冷却水
温度上昇が早くなり、車室内温度が速かに上昇する。
【0008】空気室内に電磁ソレノイドのプッシュロッ
ドを配した場合には、冷却水温度が低温、低圧の場合に
は電磁ソレノイドが作用してプッシュロッドにより冷却
水容量が小さくなる方向に可動隔壁が動かされ、これに
より冷却水温度が速かに上昇し、ヒータの温度が上り、
車室内温度が速かに上昇する。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面に基いて説明する。図
1〜3は第1実施例を示す。図において、1はシリンダ
ブロック、2はシリンダボア、3はウォータジャケッ
ト、4はハウジング、5は可動隔壁(以下略してプレー
トとも云う)で、図1に示すように、プレート5は、低
温時においては、ウォータジャケット3内の水圧は低い
ために、スプリング9の付勢力によりシリンダボア2の
外壁に接触するように押圧されて、ウォータジャケット
3の容量は最小容量となるようにプレート5がシリンダ
ボア2の外壁に圧着されている。スプリング9はハウジ
ング4内の空気室6内でプレート5を押圧して図1に示
す状態となり、空気室6の容積は最大となり、ウォータ
ジャケット3の容積は最小となっている。空気室6には
そのハウジング4に空気通路7が設けてあり、空気室6
の伸縮に応じてここから空気が出入できるようになって
いる。ハウジング4とプレート5との間にはOリング8
が配備され、プレート5の移動に際して空気室6とウォ
ータジャケット3との間で漏水がないようにシールして
いる。
【0010】上記の構成により、エンジンが冷間時にお
いては、図1に示す状態にあるが、エンジンが運転し、
ウォータジャケット3内の水温が上昇すると冷却水が膨
張しその圧力が高くなり、スプリング9はウォータジャ
ケット3内の水圧に押されて次第に縮み、プレート5が
次第に移動してシリンダボア2の外壁より離れ、最後に
は図2に示すようにプレート5が全開状態となり、ウォ
ータジャケット3内の冷却水容量が最大に増加し、エン
ジンに対する冷却作用が充分に行われ、正常な運転が続
けられる。なお、ウォータジャケット容量の変化に伴う
エンジン冷却水の増減は、ラジエータ用リザーブタンク
内の水量増減にて補われる。
【0011】上記のような過程により、水温が低い時に
はウォータジャケット3の冷却水容量は小さくなり、高
い時にはその容量が大きくなる。従来技術の場合にはこ
の冷却水容量はエンジン運転時に充分な冷却を行えるよ
うに、概ね図2に示すような最大の状態の容量に固定さ
れており、このために、寒冷時、エンジンが低温の時に
は冷却水の温度が上昇するのに時間がかかり、従って、
冬期には冷却水温の上昇が遅く、ヒータを通しての温風
がなかなか吹出さず室温が上昇しない。
【0012】本実施例によれば、図1に示すように低温
時においてはウォータジャケット3の冷却水容量が小さ
いために水温の上昇が速かに行われ、したがってヒータ
の温度も早く上昇し、低温時におけるヒータよりの車室
内への温風の吹出しが速かに充分に行われる。上記のよ
うな過程により、水温が低いときにはウォータジャケッ
トの冷却水容量は小さくなり、高いときにはその容量が
大きくなることにより、低温時におけるヒータの性能を
十分に確保すると共に、高温時におけるエンジンの冷却
効率も十分なものとなる。
【0013】図4に本発明の第2実施例を示す。図示の
通り、本実施例においては前述の場合のスプリング9に
代えてプッシュロッド10及びそれを動かす電磁ソレノ
イド11により構成されている。図示の通りエンジンの
温度が所定の温度よりも低い場合にはプレート5は電磁
ソレノイド11の作用によりプッシュロッド10が突出
してプレート5を押し出し、ウォータジャケット3の冷
却水容量は小さくなり、前記第1実施例と同様に低温時
におけるヒータの性能が十分に確保される。エンジンが
運転をはじめて冷却水温度が所定値より高くなると電磁
ソレノイド11の作用でプッシュロッド10が引き下が
りそれに伴いプレート5が動いて図2に示したのと同様
にウォータジャケット3の冷却水容量が大きくなり十分
なエンジンの冷却が行われる。この場合の電磁ソレノイ
ド11はエンジンの所定温度を境としてON,OFFの
2作動により行われるためにプレート5の開閉もON・
OFFで行われる。
【0014】以上プレート5の開閉手段としてスプリン
グ及び電磁ソレノイドの2例をあげて説明したが、本発
明によるプレート5の開閉手段としてはこれに限定され
ることなく、特許請求の範囲の記載の範囲内において、
他の形式の手段も適用されることは言うまでもない。例
えば、サーモワックスを封入したプッシュロッドを用
い、その温度変化に伴う膨張、収縮の作動を利用してプ
レート5の開閉を行うこともできる。また形状合金の伸
縮を利用することも考えられる。
【0015】上記の通り、本発明により、従来例と異
り、ウォータジャケット内冷却水容積を直接増減し変更
する手段を用いることにより寒冷時における即効性のあ
るヒータ性能の制御を行うことが可能となった。
【0016】
【発明の効果】本発明を実施することによりウォータジ
ャケット内の冷却水容量を必要に応じ変化させることに
より、エンジンの冷却能力を維持しながら、冷寒時にお
ける即効性のあるヒータ性能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるスプリング付ウォー
タジャケット容量可変装置において、ウォータジャケッ
ト容量が最小の場合の断面図である。
【図2】前記第1実施例において、ウォータジャケット
容量が最大となった場合の断面図である。
【図3】本発明の第1実施例に使用するシリンダブロッ
クの斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例である電磁ソレノイド付ウ
ォータジャケット容量可変装置の断面図である。
【符号の説明】
1…シリンダブロック 2…シリンダボア 3…ウォータジャケット 4…ハウジング 5…可動隔壁(プレート) 5a…可動隔壁の一つの側の壁面 5b…可動隔壁の他の側の壁面 6…空気室 7…空気通路 8…Oリング 9…スプリング 10…プッシュロッド 11…電磁ソレノイド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの冷却水を利用したヒータシス
    テムを有する水冷式エンジンにおいて、シリンダブロッ
    ク(1)内に、その一つの側の壁面(5a)がウォータ
    ジャケット(3)内の冷却水に接して移動することによ
    り前記ウォータジャケット(3)内の冷却水容量を変化
    させる可動隔壁(5)と、前記可動隔壁(5)を前記ウ
    ォータジャケット(3)内の水温、水圧に応じて移動さ
    せる手段とを備えたことを特徴とするウォータジャケッ
    ト容量可変装置。
  2. 【請求項2】 前記可動隔壁(5)を移動させる手段と
    して、前記可動隔壁(5)の他の側の壁面(5b)とハ
    ウジング(4)とにより形成した空気室(6)内に、前
    記可動隔壁(5)の他の側の壁面(5b)を押圧するス
    プリング(9)を装着した請求項1記載のウォータジャ
    ケット容量可変装置。
  3. 【請求項3】 前記可動隔壁(5)を移動させる手段と
    して、前記可動隔壁(5)の他の側の壁面(5b)とハ
    ウジング(4)とにより形成した空気室(6)内に電磁
    ソレノイド(11)により作動し、前記可動隔壁(5)
    の他の側の壁面(5b)を押圧するプッシュロッド(1
    0)を配設した請求項1記載のウォータジャケット容量
    可変装置。
JP29000691A 1991-11-06 1991-11-06 ウォータジャケット容量可変装置 Pending JPH05195860A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29000691A JPH05195860A (ja) 1991-11-06 1991-11-06 ウォータジャケット容量可変装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29000691A JPH05195860A (ja) 1991-11-06 1991-11-06 ウォータジャケット容量可変装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05195860A true JPH05195860A (ja) 1993-08-03

Family

ID=17750563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29000691A Pending JPH05195860A (ja) 1991-11-06 1991-11-06 ウォータジャケット容量可変装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05195860A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3012530A1 (fr) * 2013-10-29 2015-05-01 Peugeot Citroen Automobiles Sa Carter cylindres avec dispositif d'optimisation des transferts thermiques

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3012530A1 (fr) * 2013-10-29 2015-05-01 Peugeot Citroen Automobiles Sa Carter cylindres avec dispositif d'optimisation des transferts thermiques

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070295016A1 (en) Method for controlling an expansion valve and expansion valve, in particular for vehicle air-conditioning systems operated with CO2 as the refrigerant
US5137079A (en) Closed circuit cooling system
JP2005249380A (ja) 膨張弁とその制御方法
CZ279458B6 (cs) Okruh chladiva spalovacího motoru
US6843210B2 (en) Thermostatic valve and method for controlling a coolant circuit
US5881801A (en) Thermally driven liquid pressure generating apparatus
US4335849A (en) Motor vehicle having a passenger compartment heating device
JPH0345872A (ja) サーボ制御膨張弁
KR20050101336A (ko) 에어 컨디셔닝 시스템용 팽창 기구
JPH0567768B2 (ja)
US6595165B2 (en) Electronically controlled thermostat
KR100709040B1 (ko) 차량용 서모스탯
JPH05195860A (ja) ウォータジャケット容量可変装置
KR19990083040A (ko) 폐 루우프 재순환 시스템에서의 냉매(冷媒) 제어
JP4008553B2 (ja) 流量調整弁
GB2193307A (en) Engine cooling systems
JP2001108310A (ja) 圧力制御装置
US2013728A (en) Primer for internal combustion engines
JP2516626B2 (ja) 二段式減圧弁
KR0175531B1 (ko) 온도감응형 라디에터그릴 자동개폐장치
JP3246344B2 (ja) 航空機用冷却装置
JPH0545861B2 (ja)
CN2545373Y (zh) 记忆合金驱动的节温器
US2835446A (en) Heating and cooling system and valve therefor
JP2003329167A (ja) サーモスタット装置