JPH05195467A - ケミカルペーパーパルプの脱リグニン化の選択性を改良するための方法 - Google Patents
ケミカルペーパーパルプの脱リグニン化の選択性を改良するための方法Info
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- JPH05195467A JPH05195467A JP4266321A JP26632192A JPH05195467A JP H05195467 A JPH05195467 A JP H05195467A JP 4266321 A JP4266321 A JP 4266321A JP 26632192 A JP26632192 A JP 26632192A JP H05195467 A JPH05195467 A JP H05195467A
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- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21C—PRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
- D21C9/00—After-treatment of cellulose pulp, e.g. of wood pulp, or cotton linters ; Treatment of dilute or dewatered pulp or process improvement taking place after obtaining the raw cellulosic material and not provided for elsewhere
- D21C9/10—Bleaching ; Apparatus therefor
- D21C9/16—Bleaching ; Apparatus therefor with per compounds
- D21C9/166—Bleaching ; Apparatus therefor with per compounds with peracids
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- D21C9/10—Bleaching ; Apparatus therefor
- D21C9/1005—Pretreatment of the pulp, e.g. degassing the pulp
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 ペルオキシ酸によるケミカルペーパーパルプ
の脱リグニン化の選択性を改良する方法であって、その
方法によって、蒸解操作によって得られた未漂白パルプ
をそのペルオキシ酸の水溶液で処理し、及びその処理は
2〜47℃の温度で実施される。 【効果】 高い選択性が付随する未漂白パルプの有効な
脱リグニン化を達成することができる。
の脱リグニン化の選択性を改良する方法であって、その
方法によって、蒸解操作によって得られた未漂白パルプ
をそのペルオキシ酸の水溶液で処理し、及びその処理は
2〜47℃の温度で実施される。 【効果】 高い選択性が付随する未漂白パルプの有効な
脱リグニン化を達成することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はケミカルペーパーパルプ
の脱リグニン化の方法に関する。本発明は特にそのよう
な脱リグニン化操作の選択性を改良するための方法に関
する。
の脱リグニン化の方法に関する。本発明は特にそのよう
な脱リグニン化操作の選択性を改良するための方法に関
する。
【0002】
【従来技術】セルロース物質を化学試薬の存在下で蒸解
する(cooking)ことによって得られた未漂白のケミカル
ペーパーパルプを、酸化剤化学製品の使用を含む脱リグ
ニン化処理及び漂白処理の工程の連続によって処理する
ことは公知である。ケミカルパルプを漂白するための慣
用の連続工程のこの第1の工程の目的は、脱リグニン化
は蒸解操作後に起こるものであるが、未漂白パルプの脱
リグニン化を完全にすることである。この第1の脱リグ
ニン化工程は慣用的には、酸性媒体中の塩素、又は混合
あるいは連続的な塩素/二酸化塩素の組合せで未漂白パ
ルプを処理することによって、パルプ中の残留リグニン
と反応してクロロリグニンを生じさせるように実施され
て、そのクロロリグニンは続く処理工程において、これ
らのクロロリグニンのアルカリ性媒体中への可溶化によ
ってそのパルプから抽出されてもよい。多様な理由か
ら、この第1の脱リグニン化工程を、塩素化試薬をもは
や使用しない処理方法で置き換え得ることが、幾つかの
状況では有用であることが明らかである。過酢酸が関与
した約50℃の温度及びpH値3〜9での第1の工程によ
るケミカルパルプの処理は、既に提案されている(Bail
ey C.W. とDence C.W.、"Peroxyacetic Acid Bleaching
of Chemical Pulps" 、Tappi 、1966年1月、49巻、N
o.1、9〜15頁) 。しかしながら、この公知の方法にお
いて、この過酢酸処理が、酸性媒体中の塩素を含む慣用
の工程によって脱リグニン化されたパルプよりも劣った
粘度と機械的特性を有するパルプを生じさせることは、
セルロース鎖のより著しい攻撃に現れる脱リグニン化の
より低い選択性の結果として、明らかである。
する(cooking)ことによって得られた未漂白のケミカル
ペーパーパルプを、酸化剤化学製品の使用を含む脱リグ
ニン化処理及び漂白処理の工程の連続によって処理する
ことは公知である。ケミカルパルプを漂白するための慣
用の連続工程のこの第1の工程の目的は、脱リグニン化
は蒸解操作後に起こるものであるが、未漂白パルプの脱
リグニン化を完全にすることである。この第1の脱リグ
ニン化工程は慣用的には、酸性媒体中の塩素、又は混合
あるいは連続的な塩素/二酸化塩素の組合せで未漂白パ
ルプを処理することによって、パルプ中の残留リグニン
と反応してクロロリグニンを生じさせるように実施され
て、そのクロロリグニンは続く処理工程において、これ
らのクロロリグニンのアルカリ性媒体中への可溶化によ
ってそのパルプから抽出されてもよい。多様な理由か
ら、この第1の脱リグニン化工程を、塩素化試薬をもは
や使用しない処理方法で置き換え得ることが、幾つかの
状況では有用であることが明らかである。過酢酸が関与
した約50℃の温度及びpH値3〜9での第1の工程によ
るケミカルパルプの処理は、既に提案されている(Bail
ey C.W. とDence C.W.、"Peroxyacetic Acid Bleaching
of Chemical Pulps" 、Tappi 、1966年1月、49巻、N
o.1、9〜15頁) 。しかしながら、この公知の方法にお
いて、この過酢酸処理が、酸性媒体中の塩素を含む慣用
の工程によって脱リグニン化されたパルプよりも劣った
粘度と機械的特性を有するパルプを生じさせることは、
セルロース鎖のより著しい攻撃に現れる脱リグニン化の
より低い選択性の結果として、明らかである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高度
な本来の品質を有するパルプを得ることが可能である高
い選択性が付随する未漂白のケミカルパルプの有効な脱
リグニン化を達成する方法を提供することによって、公
知の方法の欠点を取り除くことである。
な本来の品質を有するパルプを得ることが可能である高
い選択性が付随する未漂白のケミカルパルプの有効な脱
リグニン化を達成する方法を提供することによって、公
知の方法の欠点を取り除くことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
は、有機ペルオキシ酸によるケミカルペーパーパルプの
脱リグニン化の選択性を改良するための方法に関し、そ
れによると蒸解操作から生じる未漂白パルプがこの有機
ペルオキシ酸の水溶液で2〜47℃の温度で処理され
る。本発明によれば、ケミカルペーパーパルプとは、ア
ルカリ性媒体中の硫化ナトリウム(クラフトまたはスル
フェート蒸解)、酸性媒体中の二酸化イオウまたは亜硫
酸金属塩(サルファイト蒸解)のような化学試薬の存在
下での脱リグニン化処理を受けたパルプを意味すると解
される。蒸解が中性媒体中の亜硫酸塩を使用して実施さ
れている(中性サルファイト蒸解、NSSC蒸解として
も知られている)パルプ、または代わりに低温状態にお
けるかせいソーダでの処理、それに続く機械的離解(me
chanical defibering)によって得られるパルプといっ
た、セミ−ケミカルパルプもまた、本発明の方法によっ
て漂白及び/または脱リグニン化されてもよい。後者は
とりわけ、クラフト蒸解を受けたパルプに向けられ、そ
の蒸解後の残留リグニン含量は、それらが起源としてい
る木材種の型及び蒸解法の効力に依存して8〜40のカ
ッパー価(kappa numbers) の範囲にある(または5〜3
0の過マンガン酸カリウム価を有する)。ケミカルパル
プの製造に使用されるすべての型の木材は、本発明の方
法を実施するのに適していて、特にはクラフトパルプに
使用される木材であり、すなわち、例えば多様な種のマ
ツ類及びモミ類といった針葉樹材、及び例えばユーカリ
類、ブナ類、ナラ類及びシデ類といった広葉樹材であ
る。
は、有機ペルオキシ酸によるケミカルペーパーパルプの
脱リグニン化の選択性を改良するための方法に関し、そ
れによると蒸解操作から生じる未漂白パルプがこの有機
ペルオキシ酸の水溶液で2〜47℃の温度で処理され
る。本発明によれば、ケミカルペーパーパルプとは、ア
ルカリ性媒体中の硫化ナトリウム(クラフトまたはスル
フェート蒸解)、酸性媒体中の二酸化イオウまたは亜硫
酸金属塩(サルファイト蒸解)のような化学試薬の存在
下での脱リグニン化処理を受けたパルプを意味すると解
される。蒸解が中性媒体中の亜硫酸塩を使用して実施さ
れている(中性サルファイト蒸解、NSSC蒸解として
も知られている)パルプ、または代わりに低温状態にお
けるかせいソーダでの処理、それに続く機械的離解(me
chanical defibering)によって得られるパルプといっ
た、セミ−ケミカルパルプもまた、本発明の方法によっ
て漂白及び/または脱リグニン化されてもよい。後者は
とりわけ、クラフト蒸解を受けたパルプに向けられ、そ
の蒸解後の残留リグニン含量は、それらが起源としてい
る木材種の型及び蒸解法の効力に依存して8〜40のカ
ッパー価(kappa numbers) の範囲にある(または5〜3
0の過マンガン酸カリウム価を有する)。ケミカルパル
プの製造に使用されるすべての型の木材は、本発明の方
法を実施するのに適していて、特にはクラフトパルプに
使用される木材であり、すなわち、例えば多様な種のマ
ツ類及びモミ類といった針葉樹材、及び例えばユーカリ
類、ブナ類、ナラ類及びシデ類といった広葉樹材であ
る。
【0005】本発明によれば、有機ペルオキシ酸は、1
個のペルカルボキシル基と11よりも少ない炭素原子数
の飽和した線状あるいは分岐状アルキル鎖を含む脂肪族
ペルオキシカルボン酸から選ばれる。6よりも少ない炭
素原子を含む飽和した線状アルキル鎖を有する脂肪族ペ
ルオキシカルボン酸が好ましい。そのようなペルオキシ
酸の例は、過蟻酸、過酢酸、ペルプロピオン酸、n-ペル
ブタン酸及びn-ペルペンタン酸である。過酢酸はその効
力及び良好な生物分解性特性のために特に好ましい。
個のペルカルボキシル基と11よりも少ない炭素原子数
の飽和した線状あるいは分岐状アルキル鎖を含む脂肪族
ペルオキシカルボン酸から選ばれる。6よりも少ない炭
素原子を含む飽和した線状アルキル鎖を有する脂肪族ペ
ルオキシカルボン酸が好ましい。そのようなペルオキシ
酸の例は、過蟻酸、過酢酸、ペルプロピオン酸、n-ペル
ブタン酸及びn-ペルペンタン酸である。過酢酸はその効
力及び良好な生物分解性特性のために特に好ましい。
【0006】本発明の方法の変形において、その有機ペ
ルオキシ酸は、16よりも少ない炭素原子数の線状ある
いは分岐状アルキル鎖、及びお互いにアルファ位、オメ
ガ位に位置する炭素原子に置換している2つのペルカル
ボキシル基を含むジペルオキシカルボン酸から選ばれ
る。このようなペルオキシ酸の例は、1,6-ジペルオキシ
ヘキサン二酸、1,8-ジペルオキシオクタン二酸、1,10-
ジペルオキシデカン二酸及び1,12- ジペルオキシドデカ
ン二酸である。本発明の方法の別の変形においては、そ
の有機ペルオキシ酸は、ベンゼン環当たり少なくとも1
個のペルカルボキシル基を含む芳香族ペルオキシ酸から
選ばれる。好ましくは、ベンゼン環当たり1個のペルカ
ルボキシル基を含む芳香族ペルオキシ酸が選ばれる。そ
のような酸の例はペルオキシ安息香酸である。
ルオキシ酸は、16よりも少ない炭素原子数の線状ある
いは分岐状アルキル鎖、及びお互いにアルファ位、オメ
ガ位に位置する炭素原子に置換している2つのペルカル
ボキシル基を含むジペルオキシカルボン酸から選ばれ
る。このようなペルオキシ酸の例は、1,6-ジペルオキシ
ヘキサン二酸、1,8-ジペルオキシオクタン二酸、1,10-
ジペルオキシデカン二酸及び1,12- ジペルオキシドデカ
ン二酸である。本発明の方法の別の変形においては、そ
の有機ペルオキシ酸は、ベンゼン環当たり少なくとも1
個のペルカルボキシル基を含む芳香族ペルオキシ酸から
選ばれる。好ましくは、ベンゼン環当たり1個のペルカ
ルボキシル基を含む芳香族ペルオキシ酸が選ばれる。そ
のような酸の例はペルオキシ安息香酸である。
【0007】本発明の方法の別の変形は、1またはそれ
以上のハロゲン原子またはいずれかの他の官能性有機置
換基で置換された有機ペルオキシ酸を選ぶことにある。
いずれかの他の官能性有機置換基とは、カルボニル基
(ケトン、アルデヒドまたはカルボン酸)、アルコール
基、ニトリル、ニトロ、アミン及びアミド基といった窒
素を含む基、及びスルホ基及びメルカプト基といったイ
オウを含む基のような官能基を意味すると解される。そ
のペルオキシ酸は、ペルオキシ酸、あるいはそのペルオ
キシ酸のアンモニウム塩、アルカリ金属塩またはアルカ
リ土類金属塩の水溶液の状態において、平等に用いるこ
とができる。
以上のハロゲン原子またはいずれかの他の官能性有機置
換基で置換された有機ペルオキシ酸を選ぶことにある。
いずれかの他の官能性有機置換基とは、カルボニル基
(ケトン、アルデヒドまたはカルボン酸)、アルコール
基、ニトリル、ニトロ、アミン及びアミド基といった窒
素を含む基、及びスルホ基及びメルカプト基といったイ
オウを含む基のような官能基を意味すると解される。そ
のペルオキシ酸は、ペルオキシ酸、あるいはそのペルオ
キシ酸のアンモニウム塩、アルカリ金属塩またはアルカ
リ土類金属塩の水溶液の状態において、平等に用いるこ
とができる。
【0008】好ましくは、その有機ペルオキシ酸での処
理は35〜45℃の温度で実施される。一般に、その処
理は大気圧においてその有機ペルオキシ酸で実施され
る。この処理時間は、その温度とパルプを製造するため
に使用される木材種、及び先の蒸解に依存する。約12
0分〜約240分の時間が非常に好ましく、及びパルプ
の機械的抵抗性の実質的な減損の危険を冒すことなく、
この限界をたとえ約100%まで越えることも可能であ
る。この処理温度が高いと、すなわち45℃以上である
と、約45分〜約120分というより少ない時間を使用
することができる。本発明の処理は、酸性、中性または
アルカリ性試薬によるペーパーパルプの処理に適したい
かなる型の装置においても実施することができる。未漂
白パルプの貯蔵室は、すべての漂白設備に存在し木材蒸
解ユニットとパルプ漂白ユニットの間のバッファー溜め
の役割を果たし、本発明の方法を実施するのに特に適し
ている。そのパルプは従って、経費的に特別の装置に投
資する必要なく、貯蔵中にその中で処理されることがで
きる。通常の処理時間を安全に超過することができる可
能性は、とりわけその貯蔵室の貯蔵バッファーの役割に
良く適している。
理は35〜45℃の温度で実施される。一般に、その処
理は大気圧においてその有機ペルオキシ酸で実施され
る。この処理時間は、その温度とパルプを製造するため
に使用される木材種、及び先の蒸解に依存する。約12
0分〜約240分の時間が非常に好ましく、及びパルプ
の機械的抵抗性の実質的な減損の危険を冒すことなく、
この限界をたとえ約100%まで越えることも可能であ
る。この処理温度が高いと、すなわち45℃以上である
と、約45分〜約120分というより少ない時間を使用
することができる。本発明の処理は、酸性、中性または
アルカリ性試薬によるペーパーパルプの処理に適したい
かなる型の装置においても実施することができる。未漂
白パルプの貯蔵室は、すべての漂白設備に存在し木材蒸
解ユニットとパルプ漂白ユニットの間のバッファー溜め
の役割を果たし、本発明の方法を実施するのに特に適し
ている。そのパルプは従って、経費的に特別の装置に投
資する必要なく、貯蔵中にその中で処理されることがで
きる。通常の処理時間を安全に超過することができる可
能性は、とりわけその貯蔵室の貯蔵バッファーの役割に
良く適している。
【0009】有機ペルオキシ酸での処理工程におけるコ
ンシステンシーは一般に、2〜40%の乾燥体であるよ
うに選ばれ、たいていは10〜40%である。高いコン
システンシーが、例えば20〜40%が好ましい。本発
明の方法において、使用する有機ペルオキシ酸の量はそ
のパルプ中の残留リグニンのレベル及び平均処理時間に
従って選択される。一般的に、その乾燥パルプに対して
0.5〜4重量%の量のペルオキシ酸が適当である。たい
ていは、その乾燥パルプに対して3重量%を越えない量
の、かつ1重量%より多い量のペルオキシ酸が使用され
る。
ンシステンシーは一般に、2〜40%の乾燥体であるよ
うに選ばれ、たいていは10〜40%である。高いコン
システンシーが、例えば20〜40%が好ましい。本発
明の方法において、使用する有機ペルオキシ酸の量はそ
のパルプ中の残留リグニンのレベル及び平均処理時間に
従って選択される。一般的に、その乾燥パルプに対して
0.5〜4重量%の量のペルオキシ酸が適当である。たい
ていは、その乾燥パルプに対して3重量%を越えない量
の、かつ1重量%より多い量のペルオキシ酸が使用され
る。
【0010】変形として、この有機ペルオキシ酸での処
理に先立って、酸水溶液による除染前処理(decontamina
ting pretreatment)の工程を行うことが有利である。こ
の工程の目的は、漂白及び/または脱リグニン操作を満
足に進行することから妨害する金属イオンの状態で存在
する不純物を、そのパルプから抽出することである。単
独あるいは混合物として、水溶液において使用されるす
べての無機または有機酸が適当である。例えば、硫酸ま
たは塩酸のような強無機酸が非常に好ましい。この酸除
染前処理において、加えて、金属イオンと錯体を形成す
る物質の存在下で実施することが有利である。この目的
のために、上述した強無機酸とアミノポリカルボン酸ま
たはアミノポリホスホン酸類の有機酸またはそれらのア
ルカリ金属塩との混合物が非常に好ましい。適当なアミ
ノポリカルボン酸の例は、ジエチレントリアミンペンタ
酢酸、エチレンジアミン四酢酸、シクロヘキサンジアミ
ン四酢酸及びニトリロトリ酢酸である。ジエチレントリ
アミンペンタ酢酸(DTPA) が好ましい。アミノポリホス
ホン酸の例は、ジエチレントリアミンペンタメチレンホ
スホン酸(DTMPA) 、エチレンジアミンテトラ(メチレン
ホスホン)酸、シクロヘキサンジアミンテトラメチレン
ホスホン酸(CDTMPA) 及びニトリロトリ(メチレンホス
ホン)酸である。DTMPA が好ましい。
理に先立って、酸水溶液による除染前処理(decontamina
ting pretreatment)の工程を行うことが有利である。こ
の工程の目的は、漂白及び/または脱リグニン操作を満
足に進行することから妨害する金属イオンの状態で存在
する不純物を、そのパルプから抽出することである。単
独あるいは混合物として、水溶液において使用されるす
べての無機または有機酸が適当である。例えば、硫酸ま
たは塩酸のような強無機酸が非常に好ましい。この酸除
染前処理において、加えて、金属イオンと錯体を形成す
る物質の存在下で実施することが有利である。この目的
のために、上述した強無機酸とアミノポリカルボン酸ま
たはアミノポリホスホン酸類の有機酸またはそれらのア
ルカリ金属塩との混合物が非常に好ましい。適当なアミ
ノポリカルボン酸の例は、ジエチレントリアミンペンタ
酢酸、エチレンジアミン四酢酸、シクロヘキサンジアミ
ン四酢酸及びニトリロトリ酢酸である。ジエチレントリ
アミンペンタ酢酸(DTPA) が好ましい。アミノポリホス
ホン酸の例は、ジエチレントリアミンペンタメチレンホ
スホン酸(DTMPA) 、エチレンジアミンテトラ(メチレン
ホスホン)酸、シクロヘキサンジアミンテトラメチレン
ホスホン酸(CDTMPA) 及びニトリロトリ(メチレンホス
ホン)酸である。DTMPA が好ましい。
【0011】この酸性除染前処理の操作条件は臨界的で
はない。それらはペーパーパルプの型及びその処理が実
施される装置に従って、各々の特定の場合に決定される
べきである。概して言えば、酸及びその使用する量の選
択は、媒体のpHを7以下、例えば約1〜約6.5にするよ
うに確立されるべきである。特に有利なpH値は、約2.0
〜約5.0である。その温度及び圧力は臨界的ではなく、
室温及び大気圧が一般に非常に好ましい。その前処理時
間は、使用される装置の型、酸の選択、温度及び圧力に
依存して広範囲で変えることができ、例えば約15分〜
数時間である。また、この除染前処理を、ペルオキシ酸
での脱リグニン化工程自体に金属イオンと錯体を形成す
る1またはそれ以上の物質を組み込むことによって置き
換えることも可能である。これらの錯生成剤は、上記し
た除染前処理工程に適した剤と同一の錯生成剤から選ば
れる。
はない。それらはペーパーパルプの型及びその処理が実
施される装置に従って、各々の特定の場合に決定される
べきである。概して言えば、酸及びその使用する量の選
択は、媒体のpHを7以下、例えば約1〜約6.5にするよ
うに確立されるべきである。特に有利なpH値は、約2.0
〜約5.0である。その温度及び圧力は臨界的ではなく、
室温及び大気圧が一般に非常に好ましい。その前処理時
間は、使用される装置の型、酸の選択、温度及び圧力に
依存して広範囲で変えることができ、例えば約15分〜
数時間である。また、この除染前処理を、ペルオキシ酸
での脱リグニン化工程自体に金属イオンと錯体を形成す
る1またはそれ以上の物質を組み込むことによって置き
換えることも可能である。これらの錯生成剤は、上記し
た除染前処理工程に適した剤と同一の錯生成剤から選ば
れる。
【0012】本発明の方法の別の変形において、高レベ
ルの白色度を得ることが所望されるときには、そのペル
オキシ酸での処理に続けて、塩素化試薬が関与するかま
たは関与しない慣用の漂白工程群の一連を続けることが
できる。そのような工程群の例は次のとおりである:ガ
ス状の酸素またはオゾンを使用する工程群、ガス状酸素
の存在下または不在下においてアルカリ性過酸化水素を
使用する工程群、二酸化塩素または次亜塩素酸ナトリウ
ムを使用する工程群、及びかせいソーダでのアルカリ抽
出。下記の実施例は本発明を説明する目的で挙げられる
ものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
ルの白色度を得ることが所望されるときには、そのペル
オキシ酸での処理に続けて、塩素化試薬が関与するかま
たは関与しない慣用の漂白工程群の一連を続けることが
できる。そのような工程群の例は次のとおりである:ガ
ス状の酸素またはオゾンを使用する工程群、ガス状酸素
の存在下または不在下においてアルカリ性過酸化水素を
使用する工程群、二酸化塩素または次亜塩素酸ナトリウ
ムを使用する工程群、及びかせいソーダでのアルカリ抽
出。下記の実施例は本発明を説明する目的で挙げられる
ものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【0013】
【実施例】このあとに記載される実施例中で行われる測
定は、次の標準法に従って実施された。 カッパーインデックス:TAPPI 標準法(TAPPI Method)T2
36、CM85。 粘度 :TAPPI 標準法(TAPPI Method)T2
30、OM89。 28.4のカッパーインデックス及び32.1mPs の粘度を有す
るポンデローサマツのクラフトパルプのサンプルに、ペ
ルオキシ酢酸の水溶液での脱リグニン化工程を行い、次
いで過酸化水素の存在下でアルカリ抽出を続けた(Paa E
p シーケンス)。4つの試験が実施され、先行技術の温
度及び時間の条件下での2試験(比較例1及び2と記載
される)、及び本発明の条件下での2試験(実施例1及
び2と記載される)である。比較例1は他の3例と比較
して、そのペルオキシ酢酸処理工程とアルカリ抽出工程
の間にそのパルプの水による洗浄を含まなかった。比較
例1のアルカリ抽出工程中に存在する過酸化水素はま
た、先行したペルオキシ酢酸工程の残留過酸化水素から
由来するものである。実施例2において、本発明に基づ
き、そのペルオキシ酢酸工程はジエチレントリアミンペ
ンタ酢酸またはDTPAでの酸前処理(Q工程)の後になさ
れた。これらの試験の各々において、100gの乾燥パルプ
当たり、2.0gのペルオキシ酢酸を与えた。使用されたペ
ルオキシ酢酸は市場にある水溶液であり、それはそのペ
ルオキシ酢酸と平衡を保つ過酸化水素を含有していた
(100gの乾燥パルプに対して2.6gのH2O2) 。その作業条
件と得られた結果は、下記の表に示される。
定は、次の標準法に従って実施された。 カッパーインデックス:TAPPI 標準法(TAPPI Method)T2
36、CM85。 粘度 :TAPPI 標準法(TAPPI Method)T2
30、OM89。 28.4のカッパーインデックス及び32.1mPs の粘度を有す
るポンデローサマツのクラフトパルプのサンプルに、ペ
ルオキシ酢酸の水溶液での脱リグニン化工程を行い、次
いで過酸化水素の存在下でアルカリ抽出を続けた(Paa E
p シーケンス)。4つの試験が実施され、先行技術の温
度及び時間の条件下での2試験(比較例1及び2と記載
される)、及び本発明の条件下での2試験(実施例1及
び2と記載される)である。比較例1は他の3例と比較
して、そのペルオキシ酢酸処理工程とアルカリ抽出工程
の間にそのパルプの水による洗浄を含まなかった。比較
例1のアルカリ抽出工程中に存在する過酸化水素はま
た、先行したペルオキシ酢酸工程の残留過酸化水素から
由来するものである。実施例2において、本発明に基づ
き、そのペルオキシ酢酸工程はジエチレントリアミンペ
ンタ酢酸またはDTPAでの酸前処理(Q工程)の後になさ
れた。これらの試験の各々において、100gの乾燥パルプ
当たり、2.0gのペルオキシ酢酸を与えた。使用されたペ
ルオキシ酢酸は市場にある水溶液であり、それはそのペ
ルオキシ酢酸と平衡を保つ過酸化水素を含有していた
(100gの乾燥パルプに対して2.6gのH2O2) 。その作業条
件と得られた結果は、下記の表に示される。
【0014】
【表1】 化学試薬 % 時間 温度 カッパ 粘度 例 工程 PAA H2O2 NaOH DTPA 分 ℃ インデックス Mps ──────────────────────────────────── 比較例1 Paa 2.0 2.6 60 70 24.0 Ep 2.0 5.4 60 60 17.8 19.5 ──────────────────────────────────── 比較例2 Paa 2.0 2.6 60 70 24.0 Ep 0.5 3.0 60 75 16.5 19.4 ──────────────────────────────────── 実施例1 Paa 2.0 2.6 240 38 22.9 Ep 0.5 3.0 60 75 16.4 24.4 ──────────────────────────────────── 実施例2 Q 0.3 15 45 Paa 2.0 2.6 120 45 25.3 Ep 0.5 2.0 60 75 15.2 29.3 ────────────────────────────────────
【0015】未洗浄パルプに関して、アルカリ抽出後に
生じる脱リグニン化と粘度の損失は次のとおりである。
生じる脱リグニン化と粘度の損失は次のとおりである。
【0016】
【表2】 例 脱リグニン化(%) 粘度の損失(%) ────────────────────────── 比較例1 37.3 39.2 比較例2 41.9 39.6 実施例1 42.2 24.0 実施例2 46.5 8.7 ──────────────────────────
【0017】明らかに、本発明の多数の改造例及び変形
が上記の教示に照らして可能である。それゆえ、書き添
えられた特許請求の範囲の範囲内において、本発明は本
明細書中に詳しく記載された以外で実施されうる。
が上記の教示に照らして可能である。それゆえ、書き添
えられた特許請求の範囲の範囲内において、本発明は本
明細書中に詳しく記載された以外で実施されうる。
Claims (10)
- 【請求項1】 有機ペルオキシ酸によるケミカルペーパ
ーパルプの脱リグニン化の選択性を改良するための方法
であって、蒸解操作から得られた未漂白パルプがその方
法により該有機ペルオキシ酸の水溶液で処理され、該処
理が2〜47℃の温度で実施されることを特徴とする方
法。 - 【請求項2】 該有機ペルオキシ酸処理の温度が35〜
45℃であることを特徴とする、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 該有機ペルオキシ酸が1個のペルカルボ
キシル基及び11よりも少ない炭素原子数の飽和した線
状または分岐状アルキル鎖を含む脂肪族ペルオキシカル
ボン酸からなる群から選ばれる1種であることを特徴と
する、請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 該有機ペルオキシ酸が、16よりも少な
い炭素原子数の線状あるいは分岐状アルキル鎖及びお互
いにアルファ位、オメガ位に位置する炭素原子に置換し
ている2個のペルカルボキシル基を含むジペルオキシカ
ルボン酸からなる群から選ばれる1種であることを特徴
とする、請求項1記載の方法。 - 【請求項5】 該有機ペルオキシ酸が、ベンゼン環当た
り1個のペルカルボキシル基を含む芳香族ペルオキシ酸
からなる群から選ばれる1種であることを特徴とする、
請求項1記載の方法。 - 【請求項6】 該有機ペルオキシ酸がそのアンモニウム
塩、アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩のうちの
1つの形態で使用されることを特徴とする、請求項1記
載の方法。 - 【請求項7】 該方法が漂白ユニットへ送られる該未漂
白パルプのための貯蔵室で実施されることを特徴とす
る、請求項1記載の方法。 - 【請求項8】 該有機ペルオキシ酸での処理の前に酸水
溶液による除染前処理の工程が行われることを特徴とす
る、請求項1記載の方法。 - 【請求項9】 該酸水溶液が金属イオンを封鎖する化合
物の少なくとも1種を含有することを特徴とする、請求
項8記載の方法。 - 【請求項10】 金属イオンを封鎖する化合物が該ペル
オキシ酸処理中において使用されることを特徴とする、
請求項1記載の方法。
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-
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