JPH051940Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、例えばブスバーを合成樹脂基板に固
定するための絶縁部材への導電金属板の固定構造
に関するものである。

［従来の技術］ 電気回路等においては、絶縁材料である合成樹
脂基板上にブスバー等の導電金属板を固定するこ
とが必要となることが屡々ある。従来において
は、導電金属板又は合成樹脂板の何れかに孔部を
穿け、他方にこの孔部にこの嵌入する突起を設
け、つまり第２図に示すように例えば導電金属板
１の孔部２に合成樹脂基板３の突起４を嵌入する
ことも行われているが、この嵌め込み方式の場合
には外れ易い欠点がある。

また、第３図に示すように導電金属板１に穿け
た孔部２に、合成樹脂基板３から突出した長い突
起４を挿入し、導電金属板１側においてこの突起
４の先端部を溶融して、先端部に膨らみ部分５を
形成することにより、孔部２から突起４が抜け出
ないようにすることも行われている。しかし、こ
の場合には溶融した膨らみ部分５だけ全体として
厚みが大きくなり、これらを積層する場合などに
は支障が生ずる。

更には、第４図に示すように合成樹脂基板３に
爪部６を設け、この爪部６により導電金属板１を
係止する場合もあるが、この場合も爪部６が突出
し全体の厚みが大きくなる欠点がある。

［考案の目的］ 本考案の目的は、上述の従来例のような外側へ
の膨らみを生ずることなく、しかも確実な連結が
成し得る絶縁部材への導電金属板の固定構造を提
供することにある。

［考案の概要］ 上述の目的を達成するための本考案の要旨は、
合成樹脂から成る絶縁部材に導電金属板を埋設し
て固定する場合において、前記絶縁部材の前記導
電金属板を収容する収容部に向けて前記絶縁部材
からその表面と面一の高さに爪部を突出し、前記
導電金属板の辺部に凹部を形成し、該凹部に前記
爪部を係止したことを特徴とする絶縁部材への導
電金属板の固定構造である。

［考案の実施例］ 本考案を第１図に図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。

第１図は導電金属板からなるブスバー１０を絶
縁部材である合成樹脂基板１３に埋没して固定す
る場合であり、ブスバー１０は合成樹脂基板１３
の収容部内に収容され、ブズバー１０の辺部１５
の数個所には凹部１６が設けられている。合成樹
脂基板１３にはその表面と面一の高さに複数個の
爪部１７が収容部に向けて張り出されている。そ
して、爪部１７はブズバー１０の凹部１６に係止
されている。

かくすることにより、爪部１７が合成樹脂基板
１３の表面よりも上側に突出することがなく、厚
みを薄くして合成樹脂基板１３に対するブスバー
１０の固定を成し得ることになる。

［考案の効果］ 以上説明したように本考案に係る絶縁部材への
導電金属板の固定構造によれば、絶縁部材への導
電金属板の固定に際して、絶縁部材の一部が外側
に突出することがなく、しかも確実な連結が可能
となる利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面第１図は本考案に係る絶縁部材への導電金
属板の固定構造の実施例の断面図を示し、第２
図、第３図、第４図は従来の固定手段の断面図で
ある。 符号１０はブスバー、１３は合成樹脂基板、１
５は辺部、１６は凹部、１７は爪部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合成樹脂から成る絶縁部材に導電金属板を埋設
   して固定する場合において、前記絶縁部材の前記
   導電金属板を収容する収容部に向けて前記絶縁部
   材からその表面と面一の高さに爪部を突出し、前
   記導電金属板の辺部に凹部を形成し、該凹部に前
   記爪部を係止したことを特徴とする絶縁部材への
   導電金属板の固定構造。