JPH0519292Y2 - - Google Patents

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JPH0519292Y2
JPH0519292Y2 JP1989142321U JP14232189U JPH0519292Y2 JP H0519292 Y2 JPH0519292 Y2 JP H0519292Y2 JP 1989142321 U JP1989142321 U JP 1989142321U JP 14232189 U JP14232189 U JP 14232189U JP H0519292 Y2 JPH0519292 Y2 JP H0519292Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案は、シエルと、該シエル内に嵌装される
緩衝ライナとで帽体が構成され、前記緩衝ライナ
の天井面には天井パツドが配設されるヘルメツト
に関する。
(2) 従来の技術 従来、かかるヘルメツトは、たとえば実開昭64
−30322号公報等により公知である。
(3) 考案が解決しようとする課題 かかるヘルメツトにおいて、天井パツドは、ヘ
ルメツト装着者の頭部が直接接触するので汚れ易
く、上記従来のもののように天井パツドを緩衝ラ
イナの天井面に固着しておくと天井パツドを洗う
ことが困難である。そこで、面フアスナを用いて
天井パツドを緩衝ライナの天井面に着脱可能に装
着したものもあるが、天井面は汗を吸うものであ
り、汗で濡れると面フアスナの係着機能が低下す
ることがある。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもので
あり、天井パツドを容易に着脱し得るようにして
緩衝ライナに装着するとともにその装着状態を確
実に維持し得るようにし、しかもその天井パツド
の脱着手段である係合板を利用して該パツドが緩
衝ライナ内面の通風溝内に押し込まれるのを防止
して該通風溝の通気性向上に寄与し得るようにし
たヘルメツトを提供することを目的とする。
B 考案の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案は、シエル
と、該シエル内に嵌装される緩衝ライナとで帽体
が構成され、緩衝ライナの内面には、その前後方
向に延びる通風溝が凹設され、更にその緩衝ライ
ナの天井面には天井パツドが配設されるヘルメツ
トにおいて、天井パツドの緩衝ライナとの対向面
には、該天井パツドが通風溝内へ押し込まれるの
を防止し得るように通風溝を横切つて延び且つ両
端を自由端とした係合板が固定され、緩衝ライナ
の天井面には、係合板の両端を弾性的に係合可能
な係止紐が固定されることを特徴とする。
(2) 作用 係合板の両端を係止紐に係合することにより天
井パツドの緩衝ライナへの装着状態が得られ、該
パツドが汗で濡れても装着状態が確実に維持さ
れ、しかも係止紐への係合板の係合は弾性的であ
るので係合および係合解除操作が容易である。
またヘルメツト装着者の頭部により天井パツド
が緩衝ライナ側へ押し付けられても、その天井パ
ツドが通風溝内へ押し込まれて該通風溝の有効空
間を塞いだり狭めたりするのを上記係合板によつ
て効果的に防止することができる。
(3) 実施例 以下、図面により本考案の一実施例について説
明すると、先ず第1図ないし第4図において、こ
のヘルメツトは所謂ジエツト型のものであり、そ
の帽体1は、外殻をなす硬質高強度樹脂製シエル
2内に発泡スチロール製の緩衝ライナ3が密合さ
れて構成される。而して前記シエル2には、装着
者の耳部周辺を覆う左、右一対の耳覆い部4,4
が垂下するように一体に連設されており、シエル
2の下端縁にはゴム製縁部材5が嵌合して接着さ
れる。また前記緩衝ライナ3は、前記両耳覆い部
4,4を除くシエル2の内面に嵌合、接着され
る。しかもシエル2の前部には前方に向けて斜め
下方に延びるバイザ6が固設される。
第5図を併せて参照して、緩衝ライナ3の前部
下端面から後端までの間にわたつて該緩衝ライナ
3の内面には、その中央寄りで帽体2の前後方向
に延びる2条の通風溝8と、それらの通風溝8の
両側で前後方向に延びる2条の通風溝9とが凹設
されている。而して各通風溝8の前端部は緩衝ラ
イナ3に穿設された一対の通孔10にそれぞれ連
通され、各通孔10はシエル2の前部に設けられ
る一対の導入口11にそれぞれ連通している。ま
た各通風溝9の前端部は緩衝ライナ3に穿設され
た一対の通孔12にそれぞれ連通され、各通孔1
2はシエル2の前部に設けられる一対の導入口1
3にそれぞれ連通している。しかもシエル2の前
部外面には、それらの導入口13を個別に開閉す
べく一対のスライド式開閉蓋14が取付けられ
る。さらにシエル2の下端縁に配設されている縁
部材5において帽体1の後部下端に対応する位置
には、外観をルーバ状とすべく水平方向に延びる
複数条の突起16が上下に間隔をあけて設けられ
て成る被覆部15が一体に設けられており、該被
覆部16はシエル2の後部下端外面を覆う。しか
も前記被覆部16には、緩衝ライナ3における各
通風溝8,9に対応する4つの導出口17が穿設
されており、それらの導出口17はシエル2の後
部下端に穿設された4つの通孔18を介して各通
風溝8,9の後端部に連通する。したがつてヘル
メツトを装着した状態での自動二輪車の走行時に
前記導出口17に生じる負圧により前記導入口1
2,13から導入された空気は、各通風溝8,9
を導出口17に向けて流通する。
ところで、緩衝ライナ3における前部内面およ
び後部内面には、剛性の比較的高い合成樹脂から
成るカバー板19,20がそれぞれ当接される。
これらのカバー板19,20は、緩衝ライナ3の
内面に設けられている通風溝8,9の両端部およ
び後端部を覆う大きさを有した矩形状に形成され
るものであり、緩衝ライナ3の前部内面および後
部内面に対応して彎曲しながら帽体1に固定され
る。すなわちカバー板19は、その前端部が支持
布21に縫着されるとともに両側部が柔軟な合成
樹脂から成る支持シート22にそれぞれ縫着され
るものであり、支持布21は緩衝ライナ3の前部
における外面に接着され、両支持シート22は緩
衝ライナ3の両側部における下端面ならびに該下
端面に連なる外面および内面にそれぞれ接着され
る。しかも支持布21は、通気性を有するように
比較的大きな編み目で織られたものであり、緩衝
ライナ3の前部下端面における各通風溝8,9は
空気の流通を許容しながら該支持布21で覆われ
る。またカバー板20は、緩衝ライナ3の後部に
おける外面に接着されながら該緩衝ライナ3の下
端面を覆う支持布23に縫着される。
前記カバー板19,20を緩衝ライナ3の前部
内面および後部内面との間で介在せしめながら、
緩衝ライナ3の内周には内装パツド24が着脱可
能に配設される。この内装パツド24は、ヘルメ
ツト装着者の頭部に接触するように基本的には鉢
巻状に形成されるものであり、その表面全体は通
気性を有する布製カバー25で覆われる。しかも
該カバー25には、緩衝ライナ3の下端面を覆う
カバー延長部26が延設されており、該カバー延
長部26の周縁部には、合成樹脂から成る小径の
チユーブ27が全周にわたつて縫込まれ、それに
よりカバー延長部26の周縁部に玉縁28が全周
にわたつて設けられることになる。しかも前記カ
バー25において、ヘルメツト装着者の前頭部お
よび後頭部に対応する部分には、汗止め効果を発
揮すべく特に吸水性の優れた布が用いられる。
一方、シエル2の下端縁に嵌着されている縁部
材5の下端内縁には、前記玉縁28を弾力的にか
つ係脱可能に係合すべく上方に開いた横断面略U
字状である係止部29がその全周にわたつて設け
られる。
而して内装パツド24は、シエル2における耳
覆い部4,4に対応する部分を除いて、玉縁28
を前記係止部29に弾発的に係合することによ
り、帽体1に係脱可能に装着されることになる。
第6図を併せて参照して、緩衝ライナ3の天井
面には比較的肉厚のウレタンフオーム製天井パツ
ド31が着脱可能に装着されている。すなわち該
天井パツド31の緩衝ライナ3に対向する面にお
いて、前後方向に間隔をあけた2個所には、各通
風溝8,9の長手方向と直交する方向に延びる係
合板32がそれぞれ縫着されており、それらの係
合板32が、緩衝ライナ3に配設される一対ずつ
2組の弾性係止紐33,33にそれぞれ係止され
る。各係合板32は、その長手方向中間部寄りの
2個所で天井パツド31にそれぞれ縫着されてお
り、各係合端32の両端は自由端となつている。
また各係止紐33は、緩衝ライナ3の中央寄りに
設けられている2条の通風溝8,8と、それらの
通風溝8,8の両側の通風溝9,9との間で、各
係合端32に対応する部分で緩衝ライナ3の内面
に配設されるものであり、内面および外面間にわ
たつて緩衝ライナ3に穿設された一対ずつ4組の
挿通孔34に挿通したゴム紐の両端を緩衝ライナ
3の外面側で固結することにより該ゴム紐の緩衝
ライナ3の内面側に臨む部分が係止紐33として
それぞれ形成されるものである。
第7図を併せて参照して、各耳覆い部4,4の
内面には装着者の耳部を受容する側部クツシヨン
35,35が着脱可能にそれぞれ装着される。こ
れらの側部クツシヨン35は、緩衝ライナ3の下
端との間に装着者の耳部を受容する凹部を形成す
べく略C字状に形成されるものであり、比較的剛
性の高い合成樹脂から成る支持板36の内面にそ
れぞれ固着される。すなわち側部クツシヨン35
を覆う布製クツシヨンカバー37を支持板36に
縫着することにより側部クツシヨン35が支持板
36に固着される。而して支持板36の上部に
は、シエル2および緩衝ライナ3間に差込み可能
な差込み突部36aが側部クツシヨン35よりも
上方に突出して設けられる。また支持板36の前
端および下端は、側部クツシヨン35よりも外方
にわずかに突出するものであり、その突出端部3
6bには、クツシヨンカバー37の端縁が折曲げ
た状態で縫着される。したがつて側部クツシヨン
35は、差込み突部36aをシエル2および緩衝
ライナ3間に差込むとともに前記突出端部36b
を係止部29に係合することにより耳覆い部4に
着脱可能にそれぞれ取付けられることになる。
ところで、内装パツド24のカバー延長部26
には、前記支持板36を挿通させるための一対の
透孔40が穿設されており、差込み突部36aを
シエル2および緩衝ライナ3間に差込む際に該透
孔40に支持板36が挿通されることになり、耳
覆い部4に対応する位置での内装パツド24の帽
体1からの離脱が阻止される。
帽体1をヘルメツト装着者の頭部に固定するた
めの相互に締結可能な一対の顎ベルト41の一端
が、耳覆い部4,4にリベツト42を介してそれ
ぞれ固着されており、これらの顎ベルト41は、
前記支持板36にそれぞれ設けられた挿通孔43
を貫通して内方に延ばされる。
上記各顎ベルト41の少なくとも一部は、筒状
に形成される顎ベルトカバー44により覆われ
る。この顎ベルトカバー44は、ヘルメツト装着
者の頬および顎にあてるべく比較的肉厚を大とし
た帯状に形成される布製帯体45、ならびに該布
製帯体45の外方に位置する合成樹脂製帯体46
の両側端を相互に縫着して筒状に形成されるもの
である。しかも布製帯体45の長さは合成樹脂製
帯体46よりも長く形成されており、両帯体4
5,46は、その一端を一致させて相互に縫着さ
れる。
顎ベルト41は、その遊端を前記顎ベルトカバ
ー44の一端側から挿入していくものであり、顎
ベルト41の基端部には面フアスナ48が固着さ
れ、顎ベルト41の顎ベルトカバー44への挿入
方向47(第7図参照)に沿う顎ベルトカバー4
4の後端すなわち一端において合成樹脂製帯体4
6の内面には前記面フアスナ48に係脱可能に係
着する面フアスナ49が固着される。したがつて
顎ベルトカバー44の一端が顎ベルト41の基端
に達するまで顎ベルト41を顎ベルトカバー44
に挿通した状態で顎ベルトカバー44の一端を顎
ベルト41に押付けるように掴むことにより顎ベ
ルトカバー44の顎ベルト41への装着状態が維
持されることになる。
再び第1図および第2図において、ヘルメツト
装着者がゴーグル51を装着する場合に、ゴーグ
ル用バンド52が帽体1の外周に装着されるが、
そのゴーグル用バンド52が帽体1から滑つて外
れることを防止するために、縁部材5における前
記ゴーグル用バンド52に対応する部分に該ゴー
グル用バンド52に弾性的に係合する複数の突起
53が突設されるとともにゴーグル用バンド52
の下方で外方に突出する段部54aが突設され、
シエル2における前部寄り両側外面にはゴーグル
用バンド52の下方で外方に突出する段部54b
が前記段部54aに連なつて設けられる。
バイザ6のバイザ本体55は、帽体1の外面す
なわちシエル2の外面に滑らかに連なつて前方に
向けて斜め下方に延びる廂面55aを上面に有し
ながら後端縁をシエル2の外面に密接させた状態
で帽体1にビス56を介して取付けられるもので
あり、このバイザ本体55の後部寄り中央部に
は、シエル2に設けられている一対の導入口12
に対応する開口部57が設けられる。しかも該開
口部57の周縁部にはシエル2の外面側に延びて
該外面に当接する側壁部57aが一体に連設され
ており、該側壁部57aは前記一対の導入口12
を囲むように形成される。而して該開口部57を
第1図示のように開放する位置と、該開口部57
を閉鎖する位置との間で回動可能にして開閉蓋5
8がバイザ本体55に支承されており、開閉蓋5
8を開放位置とした状態でヘルメツト装着者が自
動二輪車への通常の乗車姿勢をとるときには、開
口部57が前方に向けて開口する。
第8図を併せて参照して、上記開口部57の両
側の導入口13に対応する部分でバイザ本体55
には、開口部59が3個ずつ設けられる。しかも
それらの開口部59は、前方に向かうにつれて廂
面55aからの深さを深くして前後方向に沿いな
がらバイザ本体55に設けられる各導風溝60の
前端に設けられるものであり、ヘルメツト装着者
が自動二輪車への通常の乗車姿勢をとるときには
前方に向けて開口することになる。
次にこの実施例の作用について説明すると、内
装パツド24は、その周縁部に設けられた玉縁2
8を帽体1の前部および後部で縁部材5の係止部
29に弾性的に係合した状態で帽体1に装着され
ており、また両側部クツシヨン35は、その差込
み突部36aをシエル2および緩衝ライナ3間に
差込むとともに突出端部36bを前記係止部29
に弾性的に係合した状態で帽体1に装着される。
この際、側部クツシヨン35の支持板36は内装
パツド24側の透孔40に挿通されており、内装
パツド24におけるカバー延長部26の両耳覆い
部4,4に対応する部分は側部クツシヨン35お
よび耳覆い部4間に挟まれることになる。さらに
天井パツド31は、該天井パツド31側に設けら
れている一対の係合板32の両端部を緩衝ライナ
3側に設けられている係止紐33にそれぞれ係合
することにより帽体1に装着されている。しかも
内装パツド24の玉縁28ならびに側部クツシヨ
ン35の突出端部36bを縁部材5の係止部29
に係合することにより、シエル2および緩衝ライ
ナ3の下端間が全周にわたつて閉じられることに
なり、泥等がシエル2および緩衝ライナ3間に侵
入することが防止される。
而して内装パツド24を、たとえば洗濯のため
に帽体1から取外すにあたつては、両側部クツシ
ヨン35を帽体1から取外した状態で、玉縁28
を縁部材5の係止部29から取外せばよく、また
内装パツド24の帽体1への取付け時には上述の
取外し時と逆の操作を行なえばよい。しかも内装
パツド24の周縁部に設けた玉縁28は、縁部材
5の係止部29に弾性的に係合しているものであ
り、その係合状態が確実に維持されるとともに係
脱操作も容易であり、挿入片をシエル2および緩
衝ライナ3間に挿入していた従来のものと比べる
と係脱操作が格段に容易となるものであり、内装
パツド24の帽体1への着脱操作を容易に行なう
ことができる。
また天井パツド31の着脱操作は、2つの係合
板32の係止紐33への係合および係合解除操作
を行なうだけですみ、しかも天井パツド31が汗
で濡れたとしても係止紐33への係合板32の係
合状態に悪影響が及ぶことはなく、帽体1への装
着状態を確実に維持することができる。
ところで、内装パツド24と緩衝ライナ3の前
部および後部内面との間には、カバー板19,2
0がそれぞれ介装されており、ヘルメツト装着者
の頭部により内装パツド24の前部および後部が
緩衝ライナ3側に押付けられても、各通風溝8,
9の前端部および後端部に内装パツド24が押込
まれることはない。また天井パツド31には、一
対の係合板32が取付けられているので、ヘルメ
ツト装着者の頭部により天井パツド31が緩衝ラ
イナ3側に押し付けられても、該天井パツド31
が通風溝8内に押し込まれることを上記係合板3
2によつて効果的に防止することができる。した
がつて自動二輪車の走行時に通孔10,11から
通風溝8,9への空気の導入、ならびに通風溝
8,9から通孔18への空気の導出が円滑に行な
われるとともに通風溝8,9内での空気との流通
が円滑となり、通風溝8,9内で前方から後方に
向けての空気流が効率よく生じ、帽体1内の換気
を効率よく行なうことができる。
しかもヘルメツト装着者が自動二輪車への通常
の乗車姿勢をとるときに、バイザ6のバイザ本体
55に設けられている開口部57が開閉蓋58を
開放位置とした状態では前方に向けて開口してお
り、また両開口部59も前方に向けて開口するも
のである。したがつて開閉蓋14を開放位置とし
ているときには、自動二輪車の走行時に開口部5
7,59から導入口12,13を経て通風溝8,
9に新鮮な空気を確実に導入することができる。
また大量の空気を帽体1内に導入することが不要
であるときには、開口部57を開閉蓋58で閉じ
るとともに導入口13を開放しておくと、導入口
13のみから比較的少量の空気を帽体1内に導入
することができ、さらに開閉蓋14を閉じると帽
体1内への導入口13からの空気の導入を遮断す
ることができる。
ところで、ヘルメツト装着者が自動二輪車に乗
車しているときに顔を上向きにすると、バイザ6
の下面側に走行風が当たることになる。しかる
に、開口部59は、バイザ本体55の下方の空気
を導風溝60から後方側に導く作用を果たし、し
たがつてヘルメツト装着者が顔を上向きにしたと
しても、走行風によりバイザ6が後方に向けて煽
られることを極力回避することができる。このよ
うにバイザ6の煽りを防止するために開口部59
を設け、バイザ6の後端縁をシエル2の外面に密
接させることにより、バイザ6および帽体1間に
段差が生じることはなく、したがつて美観が向上
する。
さらに顎ベルトカバー44は、顎ベルト41の
基端部に固着された面フアスナ48と、顎ベルト
カバー44における一端内面に設けられる面フア
スナ49とを係着することにより顎ベルト41に
固定されており、その固定状態を解除するには鍔
ベルトカバー44を挿入方向47に沿つて引つ張
つて面フアスナ48,49の係着状態を解除すれ
ばよく、また顎ベルトカバー44の顎ベルト41
への装着時には、顎ベルトカバー44の一端が顎
ベルト41の基端に達するまで顎ベルト41を顎
ベルトカバー44に挿通した状態で顎ベルトカバ
ー44の一端を掴むだけでよく、顎ベルトカバー
44の顎ベルト41への着脱操作を極めて容易に
行なうことができる。
C 考案の効果 以上のように本考案によれば、内面に前後方向
に延びる通風溝が凹設された緩衝ライナの天井面
に天井パツドを配設したヘルメツトにおいて、天
井パツドの緩衝ライナと対向面には、該天井パツ
ドが通風溝内へ押し込まれるのを防止し得るよう
に通風溝を横切つて延び且つ両端を自由端とした
係合板が固定され、緩衝ライナの天井面には、係
合板の両端を弾性的に係合可能な係止紐が固定さ
れるので、係止紐への係合板の係合および係合解
除操作が容易であつて天井パツドの着脱操作が極
めて容易であり、しかも該天井パツドが汗で濡れ
ても装着状態を確実に維持することができる。ま
たヘルメツト装着者の頭部により天井パツドが緩
衝ライナ側へ押し付けられても、その天井パツド
が通風溝内へ押し込まれて該通風溝の有効空間を
塞いだり狭めたりするのを上記係合板によつて効
果的に防止することができるから、該通風溝の通
気性の向上を図ることができ、またこのように係
合板が天井パツドの係止手段と、通風溝内への押
込み防止手段とに兼用されることで、それだけ構
造が簡素化されコストダウンに寄与することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであり、第
1図は本考案ヘルメツトの側面図であつて第2図
の矢視図、第2図は第1図の矢視方向から見
た正面図であつて右半分はゴーグルを装着した状
態を、また左半分はゴーグルおよびバイザを取外
した状態を示すものであり、第3図は第2図の
−線断面図、第4図はヘルメツトの分解斜視
図、第5図は第3図の矢視部拡大図、第6図は
第3図の−線断面図、第7図は第3図の−
線断面図、第8図は第2図の−線断面図で
ある。 1……帽体、2……シエル、3……緩衝ライ
ナ、8……通風溝、31……天井パツド、32…
…係合板、33……係止紐。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シエル2と、該シエル2内に嵌装される緩衝ラ
    イナ3とで帽体1が構成され、緩衝ライナ3の内
    面には、その前後方向に延びる通風溝8が凹設さ
    れ、更にその緩衝ライナ3の天井面には天井パツ
    ド31が配設されるヘルメツトにおいて、天井パ
    ツド31の緩衝ライナ3との対向面には、該天井
    パツド31が通風溝8内へ押し込まれるのを防止
    し得るように通風溝8を横切つて延び且つ両端を
    自由端とした係合板32が固定され、緩衝ライナ
    3の天井面には、係合板32の両端を弾性的に係
    合可能な係止紐33が固定されることを特徴とす
    るヘルメツト。
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JPS6246619B2 (ja) * 1981-01-22 1987-10-02 Chuetsu Metal Works
JPS6429212U (ja) * 1987-08-17 1989-02-21

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