JPH05191234A - タイミング制御回路 - Google Patents

タイミング制御回路

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Publication number
JPH05191234A
JPH05191234A JP4100812A JP10081292A JPH05191234A JP H05191234 A JPH05191234 A JP H05191234A JP 4100812 A JP4100812 A JP 4100812A JP 10081292 A JP10081292 A JP 10081292A JP H05191234 A JPH05191234 A JP H05191234A
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JP
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circuit
delay
signal
output
control
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JP4100812A
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English (en)
Inventor
Yoshihito Nishimichi
佳人 西道
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 位相同期ループ(PLL)に用いられるタイ
ミング制御回路に関するもので、タイミング制御を行う
信号遅延回路の遅延量を調整する機能を提供することを
目的とする。 【構成】 信号遅延回路30として遅延量を制御できる
遅延回路要素10を複数個直列に接続したものを用い、
各々の遅延回路要素10の遅延制御信号20を共通接続
して全ての遅延回路要素10の遅延値を同時に変更でき
るようにし、選択回路40と双方向シフトレジスタ回路
50と位相検出回路120とシフト制御回路124と遅
延制御回路60の組み合わせで遅延制御信号20を制御
して所望の遅延量を選択することによって、広範囲なタ
イミング制御を実現する。 【効果】 遅延制御信号20を用いた遅延値制御と選択
回路40と双方向シフトレジスタ回路50及び遅延制御
回路60との組み合わせで、位相制御の情報をダイナミ
ックに信号遅延回路にフィードバックして所望の遅延量
を選択することによって広範囲な位相制御を行うことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は入力されたディジタル信
号をある制御のもとに一定時間遅延させて出力するタイ
ミング制御回路を有する集積回路装置に関し、特にその
中でも、位相同期ループ(PLL)おいてダイナミック
に信号の遅延を制御する場合に用いられるタイミング制
御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】40MHzを超える動作周波数を有する
マイクロプロセッサやその周辺システムにおいては、高
い性能を得るために、クロック同期型の広帯域バスイン
タフェースが要求されている。特に、バスクロックが2
5ns以下にもなると、各々の機能デバイス(特に集積
回路)がバスクロックに同期して動作するにもかかわら
ず、その機能デバイスの内部クロックとバスクロックと
のスキューの存在がバスクロックに対して無視できない
ものとなり、メモリサブシステムへのアクセスの高速化
(特にセットアップタイムやホールドタイムの確保)が
困難になってきている。
【0003】以下、図面を参照しながら上記した機能デ
バイスの内部クロックとバスクロックとのスキューの存
在によるセットアップタイムやホールドタイムへの影響
の一例について説明する。
【0004】図11はバスクロックに同期したメモリサ
ブシステムからの読み出しデータと機能デバイスの内部
クロックの関係を示したものである。ここでは、全ての
タイミングはバスクロックの立ち上がりに対して規定さ
れるものとする。また、バスクロックの立ち上がりに対
する読み出しデータのセットアップタイムをd1、ホー
ルドタイムをd2とする。さらに、読み出しデータは、
内部クロックの立ち上がりエッジでサンプリングされる
ものとする。
【0005】図11(a)に示す様に、バスクロックに
対して内部クロックが時間d遅延すると、内部クロック
の立ち上がりに対するホールドタイムがd2−dとな
り、この値が機能デバイスの規格を逸脱すると、機能デ
バイスにおいて読み出しデータを正しくサンプリングで
きなくなる。この様な状況は、バスクロックから内部ク
ロックを生成して動作する機能デバイスにおいて生じ
る。一般的には、ホールドタイムの最小値は0nsと規
定されることが多く、内部クロックの負荷の大きさにも
よるが、d=3〜5nsであればバスクロックに対する
ホールドタイムは少なくとも3〜5ns程度必要とな
る。
【0006】また、図11(b)に示す様に、内部クロ
ックに対してバスクロックが時間d遅延すると、内部ク
ロックの立ち上がりに対するセットアップタイムがd1
−dとなり、この値が機能デバイスの規格を逸脱する
と、機能デバイスにおいて読み出しデータを正しくサン
プリングできなくなる。この様な状況は、内部クロック
からバスクロックを生成して供給している機能デバイス
において生じる。一般的には、セットアップタイムの最
大値は3ns程度が望ましいとされており、バスの負荷
の大きさにもよるが、d=5〜10nsであればバスク
ロックに対するセットアップタイムは少なくとも5〜1
0ns程度必要となる。
【0007】従って、バスクロックの立ち上がりに対す
る読み出しデータのセットアップタイムd1やホールド
タイムd2に対し、バスクロックに対する内部クロック
の時間差dを考慮したマージンを持たせる必要があり、
このことがメモリサブシステムへのアクセスの高速化を
困難なものにしている。
【0008】そこで、これらのクロックスキューをでき
るだけ小さなものとして高い性能を得るために、機能デ
バイスの内部クロックとバスクロックとのスキューをで
きるだけ小さくすることを目的として、タイミング制御
回路を用いて位相を制御する位相同期ループ(PLL)
が用いられている。
【0009】以下、図面を参照しながら、タイミング制
御回路を用いて位相を制御する位相同期ループ(PL
L)の一従来例について説明する。
【0010】図12はタイミング制御回路を用いて位相
を制御する位相同期ループ(PLL)の一従来例を示す
ものである。図12において、信号遅延回路30は、複
数個の遅延回路要素の直列接続で構成され、クロック信
号32を入力信号とし、クロック信号32を遅延させた
信号を各々の遅延回路要素の出力から遅延クロック信号
34として出力する。これらの遅延クロック信号34
は、選択回路40によってその内の1つが選択されて内
部クロック発生回路110に与えられる。バス制御回路
112は、内部クロック発生回路110が発生する内部
クロック48によって内部バスクロック114を生成す
る。バスクロック116は、クロック信号32の2倍の
周期をもつクロックであり、内部バスクロック114と
共に位相検出回路120に入力され、その位相差に応じ
た位相制御信号122を生成する。位相制御信号122
は、シフト制御回路124に入力され、シフト制御回路
124は、双方向シフトレジスタ回路50のシフト動作
を制御し、双方向シフトレジスタ回路50は選択回路4
0を制御する。
【0011】信号遅延回路30と、選択回路40と、双
方向シフトレジスタ回路50と、バス制御回路112
と、内部クロック発生回路110と、位相検出回路12
0と、シフト制御回路124は、位相同期ループ(PL
L)を構成する。位相検出回路120は、内部バスクロ
ック114とバスクロック116との位相差に応じた位
相制御信号122を生成する。シフト制御回路124は
位相制御信号122を用いて双方向シフトレジスタ回路
50のセットビットをシフトさせる。セットビットは、
双方向シフトレジスタ回路50内の唯一のレジスタに存
在し、他は全てリセットビットである。セットビット及
びリセットビットは、選択回路40の制御信号となり、
セットビットに対応する信号遅延回路30の遅延クロッ
ク信号34を選択する。リセットビットに対応する信号
遅延回路30の遅延クロック信号34は選択されない。
このようにして、バスクロック116に対する内部バス
クロック114の位相差が最小になるようにクロック信
号32の遅延量を選択する。例えば、バスクロック11
6に対して内部バスクロック114が遅れている場合
は、選択回路40及び双方向シフトレジスタ回路50を
用いて遅延量の小さい遅延クロク信号34を選択し内部
バスクロック114を進める。一方、バスクロック11
6に対して内部バスクロック114が進んでいる場合
は、選択回路40と双方向シフトレジスタ回路50を用
いて遅延量の大きい遅延クロック信号34を選択し内部
バスクロック114を遅らせる。
【0012】以上のようにして、バスクロック116に
対して内部バスクロック114の位相を一致させるよう
に制御してそのクロック間のスキューを最小にしてい
る。このような位相同期ループ(PLL)の一実現例は
「 The 68040 32-b MonolithicProcessor ( IEEE Journ
al of Solid-State Circuits ( アイトリフ゜ルイー シ゛ャーナル オフ゛ソ
リット゛ステート サーキッツ ), Vol.25, No.5, Oct.1990, p1178-11
80 ) 」に述べられている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では以下のような課題が存在する。
【0014】(1)信号遅延回路30を構成している各
々の遅延回路要素の遅延量が一定であるため、位相制御
の範囲や精度を変更することが困難である。この課題を
解決するためには、信号遅延回路30を構成している遅
延回路要素の遅延量を可変にし、位相制御の状況によっ
てその位相範囲や精度を変更すればよいことが容易に推
測されるが、位相制御の状況を的確に把握する手段が実
現されない限りは位相制御の範囲や精度を容易に変更す
ることができない。
【0015】(2)位相同期に必要な遅延量が、信号遅
延回路30で制御可能な遅延量の範囲にあるかどうかを
知る手段がない。
【0016】(3)位相同期を容易にするために2種類
のクロック信号(バスクロックとその2倍の周波数を持
つクロック)を用いているが、バスクロックしか用いる
ことができない場合(バスクロック自身の周波数が十分
高く、その2倍の周波数を持つクロックが使用困難な場
合)は、バスクロックの位相を360゜(論理反転回路
で論理を反転させた場合は180゜)遅延させる必要が
あり、広い周波数範囲に対応するためには、信号遅延回
路30だけでは遅延量が不足し制御不能となる。
【0017】本発明は上記課題に鑑み、双方向シフトレ
ジスタ内のセットビットの位置を検出することによって
遅延制御信号や警告信号や遅延線選択制御信号を生成
し、信号遅延回路を構成している各々の遅延回路要素の
遅延量を調整したり、信号遅延回路に先だって信号を予
め所定の時間遅延させることによって柔軟な遅延制御を
可能としするタイミング制御回路を提供するものであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、与えられた信号を一定時間遅延
させて出力する複数の遅延値を有する遅延回路要素をn
個(n≧2,nは整数)直列に接続してなる遅延回路
と、前記遅延回路要素各々の出力の内の1つを選択して
出力する選択回路と、前記遅延回路に与えられる信号と
前記選択回路の出力信号の位相が一致するように選択す
べき前記遅延回路要素の出力を決定する位相制御回路
と、前記遅延回路要素自身の遅延値を制御する遅延制御
回路を具備し、前記位相制御回路が位相同期には前記遅
延回路全体での遅延量が不足していると判断した場合
に、前記遅延制御回路が前記遅延回路要素の遅延値を変
更して前記遅延回路における遅延制御範囲を変更するこ
とを特徴とするものである。
【0019】請求項2の発明は、請求項1記載のタイミ
ング制御回路において、選択回路として、遅延回路要素
各々の出力を入力とするn入力1出力選択回路を用い、
位相制御回路として、遅延回路に与えられる信号と選択
回路の出力信号の位相を比較する位相検出回路と、この
位相検出回路からの位相差情報を元にシフトクロックと
シフト方向制御信号を出力するシフト制御回路と、前記
シフトクロックとシフト方向制御信号に従って唯一のセ
ットビットを双方向にシフトさせるnビットの双方向シ
フトレジスタ回路を用い、遅延制御回路として、双方向
シフトレジスタ回路内の最上位ビットの出力をセット信
号とするRSラッチを用い、このRSラッチの出力信号
により遅延回路要素の遅延値を変更して遅延回路全体の
遅延値を変更するとともに、前記双方向シフトレジスタ
回路内のセットビットにより遅延回路に与えられる信号
とn入力1出力選択回路が出力する信号の位相差が最小
になるように遅延回路要素のいずれかの出力を選択する
ことを特徴とするものである。
【0020】請求項3の発明は、請求項1記載のタイミ
ング制御回路において、遅延回路として、与えられた信
号を共通の入力とするそれぞれ異なる固定期間だけ遅延
させる複数の遅延線と、これら複数の遅延線の出力の内
から1つの出力を選択する遅延線選択回路と、この遅延
線選択回路の出力信号を入力とする一定の遅延値を持つ
遅延回路要素をn個直列に接続したものを用い、選択回
路として、前記遅延線選択回路の出力信号と遅延回路要
素各々の出力を入力とするn+1入力1出力選択回路を
用い、位相制御回路として、遅延回路に与えられる信号
と選択回路の出力信号の位相を比較する位相検出回路
と、この位相検出回路からの位相差情報を元にシフトク
ロックとシフト方向制御信号を出力するシフト制御回路
と、シフトクロックとシフト方向制御信号に従って唯一
のセットビットを双方向にシフトさせるnビットの双方
向シフトレジスタ回路を用い、遅延制御回路として、双
方向シフトレジスタ回路内のセットビットが最上位ビッ
トに一定期間留まっていることを検出するオーバーフロ
ー検出回路と、このオーバーフロー検出回路の出力信号
により遅延回路内の遅延線選択回路で選択される遅延線
の出力を切り替える遅延線選択制御回路を用い、遅延回
路全体の遅延値を変更して位相同期に必要な遅延量を得
るとともに、前記双方向シフトレジスタ回路内のセット
ビットにより遅延回路に与えられる信号とn+1入力1
出力選択回路が出力する信号の位相差が最小になるよう
に遅延回路要素のいずれかの出力を選択することを特徴
とするものである。
【0021】請求項4の発明は、請求項1記載のタイミ
ング制御回路において、遅延回路として、与えられた信
号を一定時間遅延させて出力する遅延回路要素をn個直
列に接続してなる第1及び第2の遅延回路を直列に接続
するとともに第1の遅延回路のm番目(1≦m≦n,m
は整数)の遅延回路要素の出力または第2の遅延回路の
m番目の遅延回路要素の出力のどちらかを選択するn個
の2入力1出力選択回路要素を備えたものを用い、選択
回路として、前記選択回路要素各々の出力を入力とする
n入力1出力選択回路を用い、位相制御回路として、遅
延回路に与えられる信号と選択回路の出力信号の位相を
比較する位相検出回路と、この位相検出回路からの位相
差情報を元にシフトクロックとシフト方向制御信号を出
力するシフト制御回路と、シフトクロックとシフト方向
制御信号に従って唯一のセットビットを双方向にシフト
させるnビットの双方向シフトレジスタ回路を用い、遅
延制御回路として、前記双方向シフトレジスタ回路内の
最上位ビットの出力をセット信号とするRSラッチを用
い、このRSラッチの出力信号により遅延回路内の選択
回路要素が選択する遅延回路を切り替えるとともに、前
記双方向シフトレジスタ回路内のセットビットにより遅
延回路に与えられる信号とn入力1出力選択回路が出力
する信号の位相差が最小になるように遅延回路内の選択
回路要素のいずれかの出力を選択することを特徴とする
ものである。
【0022】請求項5の発明は、与えられた信号を一定
時間遅延させて出力する複数の遅延値を有する遅延回路
要素をn個(n≧2, nは整数)直列に接続してなる遅
延回路と、前記遅延回路要素各々の特定の遅延値を選択
するnビットの遅延制御レジスタと、前記遅延回路要素
各々の出力を入力とするn入力1出力選択回路と、唯一
のセットビットを双方向にシフトさせるnビットの双方
向シフトレジスタ回路を具備し、前記双方向シフトレジ
スタ回路内のセットビットにより前記n入力1出力選択
回路の選択動作を制御することを特徴とするものであ
る。
【0023】
【作用】請求項1の発明では、遅延制御回路及び位相制
御回路がそれぞれ、位相制御回路の位相差情報を元にし
て、遅延量を制御できる遅延回路要素を複数個直列に接
続した信号遅延回路とその各々の遅延回路要素の出力の
内の1つを選択して出力する選択回路を制御して、信号
の位相差が最小となる遅延量が得られる遅延回路要素の
遅延値やその組み合せを変更することによって、広範囲
な周波数レンジにわたってタイミング制御を実現するこ
とができる。
【0024】請求項2の発明では、信号遅延回路として
遅延量を制御できる遅延回路要素を複数個直列に接続し
たものを用い、各々の遅延回路要素の遅延制御信号を共
通接続して全ての遅延回路要素の遅延値を同時に変更で
きるようにし、選択回路と双方向シフトレジスタ回路と
遅延制御回路の組み合わせで遅延制御信号を制御して遅
延回路全体の遅延量を制御することによって、広範囲な
周波数レンジにわたってタイミング制御を実現すること
ができる。
【0025】請求項3の発明では、遅延量が制御可能な
信号遅延回路にクロック信号を入力するのに先だって、
予め異なる遅延量を持つ複数の遅延線でクロック信号を
遅延させ、遅延されたクロック信号をさらに信号遅延回
路で遅延させ、そのときの双方向シフトレジスタ回路内
のセットビットの位置情報をフィードバックし、信号遅
延回路でタイミング制御可能な範囲になるように複数の
遅延線の内の1つを選択することによって、広範囲な周
波数レンジにわたってタイミング制御を実現することが
できる。
【0026】請求項4の発明では、信号遅延回路とし
て、遅延回路要素を複数個直列に接続した遅延回路要素
を2組直列に接続し、その2組の遅延回路内の遅延回路
要素の出力のどちらかを選択できる機構を設け、選択回
路と双方向シフトレジスタ回路と遅延制御回路の組み合
せで遅延制御信号を制御して2組の遅延回路を切り替え
ることによって所望の遅延量を得て、広範囲な周波数レ
ンジにわたってタイミング制御を実現することができ
る。
【0027】請求項5の発明では、信号遅延回路として
遅延量を制御できる遅延回路要素を複数個直列に接続し
たものを用い、遅延制御レジスタに保持されたデータに
よって、信号遅延回路を構成する各々の遅延回路要素を
独立に制御し、選択回路と双方向シフトレジスタ回路の
組合せで所望の遅延量を選択することによって、広範囲
な周波数レンジにわたってタイミング制御を実現するこ
とができる。
【0028】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例に
おけるタイミング制御回路について図面を参照しながら
説明する。図1は本発明の第1の実施例におけるタイミ
ング制御回路の構成を示すものであり、信号遅延回路3
0として信号遅延回路10を8個(n=8)用いたもの
を考える。ここでは、説明を簡略化するために、遅延回
路要素10として2種の遅延値を有するものを考える。
なお、遅延回路要素10として複数(2種以上)の遅延
値を有してもよいことは言うまでもない。
【0029】遅延回路要素10は、インバータ12とイ
ンバータ14を直列接続し、インバータ12の出力に第
1のNチャネルMOSトランジスタ16のドレインを接
続し、第1のNチャネルMOSトランジスタ16のゲー
トに遅延制御信号20を接続し、第1のNチャネルMO
Sトランジスタ16のソースを第2のNチャネルMOS
トランジスタ18のゲートに接続するとともに、第2の
NチャネルMOSトランジスタ18のドレイン及びソー
スを共に接地電位に接続して構成される。信号遅延回路
30は、8個の遅延回路要素10を直列接続し、第1段
目の遅延回路要素10内のインバータ12の入力にクロ
ック信号32を与え、各遅延回路要素10内のインバー
タ14の出力を第1〜第8の遅延クロック信号34a〜
34hとし、各遅延回路要素10に与えられる遅延制御
信号20を共通に接続して構成される。選択回路40
は、8本の選択制御信号42a〜42hにより制御され
る8入力1出力セレクト回路とバッファ回路46から構
成される。双方向シフトレジスタ回路50は、リセット
信号52とシフト方向制御信号54とシフトクロック5
6とにより制御される8個のレジスタ(フリップフロッ
プ)58a〜58hを用いたシフトレジスタで構成さ
れ、各レジスタ58a〜58hが保持する値を選択制御
信号42a〜42hとして出力する。遅延制御回路60
は、セット入力(S)とリセット入力(R)を持つRS
ラッチである。位相検出回路120は、クロック信号3
2と内部クロック48の位相差を検出する機能を有する
回路であり、内部クロック48に同期した位相差信号1
22を生成する。シフト制御回路124は、位相差信号
122を元にシフト方向制御信号54とシフトクロック
56を生成する機能を有する回路であり、双方向シフト
レジスタ回路50のシフト動作を制御する。
【0030】本実施例のタイミング制御回路は、以上の
様にして構成された信号遅延回路30と選択回路40と
双方向シフトレジスタ回路50と遅延制御回路60と位
相検出回路120とシフト制御回路124からなり、遅
延クロック信号34a〜34hを、選択回路40内の8
入力1出力セレクト回路に入力し、双方向シフトレジス
タ回路50から出力される選択制御信号42a〜42h
を選択回路40に入力し、クロック信号32と内部クロ
ック信号48を位相検出回路120に入力し、位相差信
号122をシフト制御回路124に入力し、シフト方向
制御信号54とシフトクロック56を双方向シフトレジ
スタ50に入力し、リセット信号52と選択制御信号4
2hをそれぞれ遅延制御回路60のリセット入力及びセ
ット入力とし、遅延制御回路60の出力を遅延制御信号
20とすることによって構成される。
【0031】以上のように構成された本実施例における
タイミング制御回路について、以下にその動作を説明す
る。
【0032】遅延回路要素10において、第1のNチャ
ネルMOSトランジスタ16は、遅延制御信号20に与
えられる信号によってオン・オフするスイッチ回路とな
り、第2のNチャネルMOSトランジスタ18は容量性
負荷となる。遅延制御信号20が「L」レベルになる
と、第1のNチャネルMOSトランジスタ16がオフと
なり、第2のNチャネルMOSトランジスタ18からな
る容量性負荷が切り離され、遅延回路要素10での遅延
がτ0(=第1のNチャネルMOSトランジスタ16が
オフのときの遅延)となる。逆に、遅延選択信号20が
「H」レベルになると、第1のNチャネルMOSトラン
ジスタ16がオンとなり、第2のNチャネルMOSトラ
ンジスタ18からなる容量性負荷が接続され、遅延回路
要素10での遅延がτ1(=第1のNチャネルMOSト
ランジスタ16がオンのときの遅延)となる(ここでは
明らかにτ0<τ1である)。従って、遅延制御信号2
0を「L」または「H」に制御することによって、信号
遅延回路30の第m番目(1≦m≦n=8, mは整数)
の出力(=遅延クロック信号34a〜34hのいずれ
か)における遅延量をm×τ0またはm×τ1の2通り
の値に制御することができる。
【0033】選択回路40は選択制御信号42a〜42
hを用いて遅延クロック信号34a〜34hの中から1
本の信号を選択する。本実施例ではNチャネルMOSト
ランジスタ44を8個用いて8入力1出力のセレクト回
路を構成し、バッファ回路46を用いて波形成形をした
後、内部クロック48として出力する構成を持つ選択回
路を用いている。
【0034】双方向シフトレジスタ回路50は、シフト
方向制御信号54とシフトクロック56とを用いてセッ
トビットをシフトさせる。シフト方向制御信号54とシ
フトクロック56は、位相検出回路120によって制御
されるシフト制御回路124によって与えられ、位相検
出回路120においてクロック信号32と内部クロック
信号48の間に位相差が検出された場合にその状態を変
える。つまり、シフト方向制御信号54は位相の進み/
遅れをシフト方向の情報に変換したものであり、シフト
クロック56は位相差が生じたときのみ生成される内部
クロック48に同期したパルスである。セットビット
は、双方向シフトレジスタ回路50内のレジスタ58a
〜58hの内の唯一に存在し、他は全てリセットビット
である。さらに、セットビットは、必ず双方向シフトレ
ジスタ回路50内のレジスタ58a〜58hのいずれか
に存在し、シフトレジスタの端までシフトされた場合は
それ以上シフトされない様に制御される。リセット信号
52はレジスタ58a〜58h全てに入力され、全ての
レジスタに初期値を与えるのに用いられる。レジスタ5
8aの初期値のみ「H」とし、他は全て「L」である。
つまり、セットビットが最下位のレジスタ58aにのみ
設定された状態となる。セットビット及びリセットビッ
トは、選択回路40内の8入力1出力セレクト回路の選
択制御信号42a〜42hとなり、セットビットに対応
する信号遅延回路30内の遅延信号34a〜34hの内
の1つを選択して内部クロック48として出力するよう
に制御する。リセットビットに対応するものは選択され
ない。このようにして、信号遅延回路30から所望の遅
延量だけ遅延した信号を取り出して内部クロック48と
して出力する。
【0035】遅延制御回路60は、リセット信号52と
選択制御信号42hを用いて遅延制御信号20を生成す
る。リセット信号52が「H」のとき、遅延制御信号2
0は「L」となる。この状態は、リセット信号52によ
って回路全体が初期化された場合を表しており、遅延制
御信号20を「L」にすることにより遅延回路要素10
による遅延を小さくするように制御する。一方、選択制
御信号42hが「H」のとき、遅延制御信号20は
「H」になる。この状態は、遅延回路要素10による遅
延が小さいために遅延量の大きい遅延クロック信号34
hが選択された場合を表しており、遅延制御信号20を
「H」に設定することにより遅延回路要素10による遅
延を大きくするように制御する。
【0036】以上の動作をタイミングチャートで表すと
図2のようになる。図2においては、クロック信号32
の周期を30nsであるとし、選択回路40における信
号の遅延を5nsであるとし(内部クロック48の負荷
によるバッファ回路46の遅延も含む)、τ0=1n
s、τ1=2nsであるとする。リセット信号52を
「L」にした次のサイクルでは、遅延クロック信号34
aが選択されるが、この時点では内部クロック48の位
相はクロック信号32の位相に対し9ns(=15ns
−5ns−1ns)進んでいる。位相検出回路120
は、この位相の進みを検出して、シフト制御回路124
を介して双方向シフトレジスタ50にセットビットをシ
フトするように指示を出す。この指示により、次のサイ
クル(2サイクル目)では、遅延クロック信号34bが
選択される。以下この動作を繰り返し、7サイクル目に
は遅延クロック信号34hが選択されるに至る。遅延ク
ロック信号34hが選択されるときは即ち選択制御信号
42hが活性化されているときであり、活性化された選
択制御信号42hによって遅延制御回路60のRSラッ
チがセットされ遅延選択信号20を「H」にする。これ
により、遅延回路要素各々の遅延値はτ1(=2ns)
となり、信号遅延回路30全体の遅延量が16ns(=
τ1×8)となる。従って、8サイクル目には内部クロ
ック48の位相がクロック信号32の位相に対し6ns
(=16ns+5ns−15ns)遅れる。これに対
し、位相検出回路120は、この位相の遅れを検出し
て、シフト制御回路124を介して双方向シフトレジス
タ50にセットビットを逆方向にシフトするように指示
を出す。この指示により、9サイクル目にはその位相遅
れが4nsとなる(τ1=2nsなので2nsずつ変化
する)。以下この動作を繰り返し、11サイクル目には
位相が一致する。
【0037】この様子を図示すると図3のようになる。
リセット直後の遅延は、選択回路40における信号の遅
延を含めて6nsである。位相同期までの遅延量選択の
軌跡は、図3に点線で示す軌跡となる。本実施例では、
遅延選択信号20=「L」のとき、遅延量が6ns〜1
3ns、周波数換算で83.3〜38.5MHzの範囲
にある特定の周波数に対応でき、遅延選択信号20=
「H」のとき、遅延量が7ns〜21ns、周波数換算
で71.4〜23.8MHzの範囲にある特定の周波数
に対応できることになる。
【0038】以上のように、本実施例によれば、信号遅
延回路30として、スイッチ回路とそれにつながる容量
性負荷を有し、そのスイッチ回路オン・オフを制御する
ことによって遅延量を制御できる遅延回路要素10を用
い、遅延制御信号20を用いた遅延値制御と選択回路4
0と双方向シフトレジスタ回路50及び遅延制御回路6
0との組み合わせで、位相制御の情報をダイナミックに
信号遅延回路30にフィードバックして所望の遅延量を
選択することによって、信号遅延回路30における位相
制御の範囲を制御することが可能となる。本実施例にお
いては、遅延制御信号20=「L」のときのときの信号
遅延回路30の遅延量制御範囲は1〜8ns、遅延制御
信号20=「H」のときのときの信号遅延回路30の遅
延量制御範囲は2〜16nsとなる。さらに、本実施例
におけるタイミング制御回路は、遅延制御回路60を用
いて、遅延回路要素10当りの遅延量をダイナミックに
制御するため、入力されるクロック信号32の周波数変
動に対しても安定的に動作できる。なお、円滑な位相制
御を行うためには、遅延制御信号20=「L」の場合の
信号遅延回路30全体の遅延が、遅延制御信号20=
「H」の場合の遅延回路要素10当りの遅延値より大き
く設定されることが望ましく、また、信号遅延回路30
全体の遅延が、遅延制御信号20=「L」の場合と遅延
制御信号20=「H」の場合でオーバーラップをもって
設定されることが望ましい。
【0039】この結果からもわかる通り、1つの信号遅
延回路30で2通りの遅延が制御できるため、遅延回路
要素の段数が同一であるにもかかわらず、その制御範囲
を広げたり狭めたりすることができる。特に、遅延制御
回路60を用いて、ある時点での信号遅延情報を次の遅
延値を設定するためにフィードバックすることによっ
て、遅延量をダイナミックに制御することができる。こ
のように、複数種類の遅延が制御できる遅延回路要素1
0を用いて構成した信号遅延回路30を用い、遅延値の
選択を制御する双方向シフトレジスタ50の情報を遅延
制御回路60を介して信号遅延回路30にフィードバッ
クすることが本実施例のタイミング制御回路のポイント
となる。
【0040】なお、遅延回路要素10として、インバー
タ12の出力の代わりにインバータ14の出力に第1の
NチャネルMOSトランジスタ16のドレインを接続し
たものを用いてもよい。また、遅延回路要素10に用い
る第1及び第2のMOSトランジスタ16及び18や選
択回路40に用いるNチャネルMOSトランジスタ44
は、NチャネルMOSトランジスタに限定する必要はな
く、PチャネルMOSトランジスタ、NチャネルMOS
トランジスタとPチャネルMOSトランジスタとの併用
等、適宜設計に応じて選択することができる。特に、第
2のMOSトランジスタ18は、トランジスタである必
要はなく、容量性負荷になるものであれば何でもよく、
例えば、配線〜基板間容量や拡散層〜基版間容量を用い
ても構わない。さらに、遅延回路要素10として、図4
に示すように、制御信号で駆動能力を調整できるインバ
ータと通常のインバータの直列接続からなる遅延回路要
素を用いてもよい。また、制御信号で遅延値を変えるこ
とのできる回路であればどのような回路を用いてもよ
い。また、本実施例では、選択回路40としてNチャネ
ルMOSトランジスタからなる回路を用いたが、同様な
動作をするものであればどのような実現方法によって構
成しても構わない。さらに、バッファ回路46の代わり
に、単相クロックから多相クロックを発生する等の種々
の機能を持ったクロック発生回路を用いてもよい。
【0041】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
におけるタイミング制御回路について図面を参照しなが
ら説明する。図5は本発明の第2の実施例におけるタイ
ミング制御回路の構成を示すものであり、クロック信号
を固定期間だけ遅延させる遅延線として3つの遅延線
を、信号遅延回路30として信号遅延回路10を8個
(n=8)用いたものを考える。
【0042】遅延回路要素10は、インバータ12とイ
ンバータ14を直列接続し、インバータ12の出力にN
チャネルMOSトランジスタ18のゲートに接続すると
ともに、NチャネルMOSトランジスタ18のドレイン
及びソースを共に接地電位に接続して構成される。信号
遅延回路30は、8個の遅延回路要素10を直列接続
し、各遅延回路要素10内のインバータ14の出力を第
1〜第8の遅延クロック信号34a〜34hとして構成
される。選択回路40は、9本の選択制御信号42,4
2a〜42hにより制御される9入力1出力セレクト回
路とバッファ回路46から構成される。双方向シフトレ
ジスタ回路50は、リセット信号52とシフト方向制御
信号54とシフトクロック56とにより制御される9個
のレジスタ(フリップフロップ)58,58a〜58h
を用いたシフトレジスタで構成され、各レジスタ58,
58a〜58hが保持する値を選択制御信号42,42
a〜42hとして出力する。オーバーフロー検出回路7
0は、双方向シフトレジスタ回路50の最上位のレジス
タ58hが保持する選択制御信号42hとシフトクロッ
ク56とリセット信号52とにより制御される4個のレ
ジスタ(フリップフロップ)72a〜72dを用いた4
ビットシフトレジスタと、レジスタ72a〜72dの4
つの出力を入力とする論理積回路74で構成され、論理
積回路74からオーバーフロー信号76が出力される。
3つの信号遅延線80, 82, 84は、インバータチェ
ーン等で構成されたそれぞれ異なる遅延量を持つ遅延線
であり、その遅延量は80<82<84である。遅延線
選択回路90は3入力1出力セレクト回路であり、固定
遅延クロック信号94を出力する。遅延線選択制御回路
92は、リセット信号52とオーバーフロー信号76と
により制御されるシフトレジスタで構成され、遅延線選
択制御信号96を出力する。位相検出回路120は、ク
ロック信号32と内部クロック48の位相差を検出する
機能を有する回路であり、内部クロック48に同期した
位相差信号122を生成する。シフト制御回路124
は、位相差信号122を元にシフト方向制御信号54と
シフトクロック56を生成する機能を有する回路であ
り、双方向シフトレジスタ回路50のシフト動作を制御
する。本実施例のタイミング制御回路は、以上の様にし
て構成された信号遅延回路30と選択回路40と双方向
シフトレジスタ回路50とオーバーフロー検出回路70
と信号遅延線80, 82, 84と遅延選択回路90と遅
延選択制御回路92と位相検出回路120とシフト制御
回路124からなり、クロック信号32を信号遅延線8
0, 82, 84に共通に入力し、信号遅延線80, 8
2, 84各々の出力を遅延線選択回路90に入力し、固
定遅延クロック信号94を信号遅延回路30内の第1段
目の遅延回路要素10に入力し、固定遅延クロック信号
94と信号遅延回路30の8本の遅延クロック信号34
a〜34hを選択回路40内の9入力1出力セレクト回
路に入力し、双方向シフトレジスタ回路から出力される
9本の選択制御信号58,58a〜58hを選択回路4
0に入力し、クロック信号32と内部クロック信号48
を位相検出回路120に入力し、位相差信号122をシ
フト制御回路124に入力し、シフト方向制御信号54
とシフトクロック56を双方向シフトレジスタ50に入
力し、リセット信号52と選択制御信号42hをオーバ
ーフロー検出回路70に入力し、リセット信号52とオ
ーバーフロー信号76を遅延線選択制御回路92に入力
し、遅延線選択制御信号96を遅延線選択回路90に入
力することによって構成される。
【0043】以上のように構成された本実施例における
タイミング制御回路について、以下にその動作を説明す
る。
【0044】遅延回路要素10において、NチャネルM
OSトランジスタ18は容量性負荷となり、インバータ
12, 14と組み合わせて遅延素子を構成している。こ
の遅延回路要素10での遅延がτ2とすると、遅延回路
要素10を8個直列に接続して構成した信号遅延回路3
0の第t番目(0≦t≦n=8, tは整数)の出力(=
遅延クロック信号34a〜34hのいずれか)における
遅延量はt×τ2となり、9通りの遅延量を得ることが
できる。
【0045】選択回路40は9本の選択制御信号42,
42a〜42hを用いて固定遅延クロック信号94と8
本の遅延クロック信号34a〜34hの中から1本の信
号を選択する。本実施例ではNチャネルMOSトランジ
スタ44を9個用いて9入力1出力のセレクト回路を構
成し、バッファ回路46を用いて波形成形をした後、内
部クロック48として出力する構成を持つ選択回路を用
いている。
【0046】双方向シフトレジスタ回路50は、シフト
方向制御信号54とシフトクロック56とを用いてセッ
トビットをシフトさせる。シフト方向制御信号54とシ
フトクロック56は、位相検出回路120によって制御
されるシフト制御回路124によって与えられ、位相検
出回路120においてクロック信号32と内部クロック
信号48の間に位相差が検出された場合にその状態を変
える。つまり、シフト方向制御信号54は位相の進み/
遅れをシフト方向の情報に変換したものであり、シフト
クロック56は位相差が生じたときのみ生成される内部
クロック48に同期したパルスである。セットビット
は、双方向シフトレジスタ回路50内のレジスタ58,
58a〜58hの内の唯一に存在し、他は全てリセット
ビットである。さらに、セットビットは、必ず双方向シ
フトレジスタ回路50内のレジスタ58,58a〜58
hのいずれかに存在し、シフトレジスタの端までシフト
された場合はそれ以上シフトされない様に制御される。
リセット信号52はレジスタ58,58a〜58h全て
に入力され、全てのレジスタに初期値を与えるのに用い
られる。レジスタ58の初期値のみ「H」とし、他は全
て「L」である。つまり、セットビットが最下位のレジ
スタ58にのみ設定された状態となる。セットビット及
びリセットビットは、選択回路40内の9入力1出力セ
レクト回路の選択制御信号42,42a〜42hとな
り、セットビットに対応する固定遅延クロック信号94
及び信号遅延回路30内の遅延信号34a〜34hの内
の1つを選択して内部クロック48として出力するよう
に制御する。リセットビットに対応するものは選択され
ない。このようにして、信号遅延回路30から所望の遅
延量だけ遅延した信号を取り出して内部クロック48と
して出力する。
【0047】オーバーフロー検出回路70は、双方向シ
フトレジスタ回路50内の最上位のレジスタ58hに保
持されているデータ(=選択制御信号42h)を、シフ
トクロック56に同期して取り込みシフトする。オーバ
ーフロー検出回路70内のシフトレジスタを構成するレ
ジスタ72a〜72d全ての出力は、論理積回路74に
入力され、レジスタ72a〜72d全ての出力が「H」
になった場合にのみ、オーバーフロー信号76として
「H」が出力される。この制御により、信号遅延回路3
0において信号の遅延量が遅延制御範囲の最大値に達し
たことを知ることができる。つまり、本実施例の場合、
シフトクロック56が4回発生する間(シフトレジスタ
が4つのレジスタ72a〜72dによって構成されてい
ることによる)、選択制御信号42hが「H」であり続
けると、オーバーフロー信号76が「H」となる。シフ
トクロック56が4回発生する間選択信号42hが
「H」であり続けることを条件としているのは、あるシ
フトクロック56のタイミングで信号遅延回路30にお
いて信号の遅延量が遅延制御範囲の最大値に達しても、
位相検出回路120での位相比較の結果、引き続くシフ
トクロック56のタイミングでは遅延制御範囲の最大値
にまで達しないことがあるからである。つまり、ある所
定の期間(ここではシフトクロック56が4回発生する
期間)遅延制御範囲の最大値を取り続けることで、遅延
制御範囲の最大値を越えたことを判断している。リセッ
ト信号52はレジスタ72a〜72d全てに入力され、
全てのレジスタに初期値を与えるのに用いられる。この
場合の初期値は、すべて「L」である。なお、本実施例
では、シフトレジスタを構成するレジスタ72a〜72
dが4個であるとしたが、この個数は1個以上であれば
いくらでもよく、適宜設計に応じて設定することができ
る。
【0048】信号遅延線80, 82, 84は、インバー
タチェーン等で構成されたそれぞれ異なる遅延量を持つ
遅延線であり、クロック信号32を共通な入力として、
所定の期間クロック信号を遅延させて出力する。ここで
は、その遅延量の大きさ関係が80<82<84である
としている。なお、本実施例では、信号遅延線が3個で
あるとしたが、この個数は2個以上であればいくらでも
よく、適宜設計に応じて設定することができる。
【0049】遅延線選択回路90は、図6に示す様に、
3入力1出力セレクト回路であり、遅延線選択制御信号
96の制御に従って3つの入力から1つを選択し、固定
遅延クロック信号94として出力する。なお、本実施例
では、遅延線選択回路90が3入力1出力のセレクト回
路からなるとしたが、その入力数は限定されず、用いる
信号遅延線の数に応じて、適宜設定することができる。
【0050】遅延線選択制御回路92は、図6に示す様
に、オーバーフロー信号76とリセット信号52により
遅延線選択制御信号96を生成して遅延線選択回路90
における遅延線選択動作を制御する。つまり、リセット
信号52が「H」であるか、オーバーフロー信号76が
一度も「H」にならなければ信号遅延線80の出力を選
択し、オーバーフロー信号76が「H」になると、信号
遅延線82の出力を選択する。さらに引き続いてオーバ
ーフロー信号76が「H」になると、信号遅延線84の
出力を選択する。
【0051】以上の動作をタイミングチャートで表すと
図7の様になる。図7においては、クロック信号32の
周期を30nsであるとし、選択回路40における信号
の遅延を3nsであるとし(内部クロック48の負荷に
よるバッファ回路46の遅延も含む)、信号遅延線80
の遅延量を2ns、信号遅延線82の遅延量を8ns、
信号遅延線84の遅延量を14nsであるとし、τ2=
1nsであるとする。図7では、図面を簡略化するため
に、リセット信号52を「L」にした後の7サイクル目
以降を示した。7サイクル目では、遅延クロック信号3
4fが選択されるが、この時点では内部クロック48の
位相はクロック信号32の位相に対し4ns(=15n
s−3ns−2ns−6ns)進んでいる。位相検出回
路120は、この位相の進みを検出して、シフト制御回
路124を介して双方向シフトレジスタ50にセットビ
ットをシフトするように指示を出す。この指示により、
次のサイクル(8サイクル目)では遅延クロック信号3
4gが選択される。以下この動作を繰り返し、9サイク
ル目には遅延クロック信号34hが選択されるに至る。
また、同じサイクルにおいて、セットビットの情報は、
オーバーフロー検出回路70内のレジスタ72aに取り
込まれる。以下3サイクルの間、セットビットはレジス
タ58hに留まり、その間セットビット情報は、オーバ
ーフロー検出回路70内の全てのレジスタ72a〜72
dに取り込まれ、12サイクル目にはオーバーフロー信
号76が出力される。これにより、遅延線選択制御回路
92が遅延線選択回路90に指示を出し、13サイクル
目には信号遅延線82が選択され、内部クロック48の
位相はクロック信号32の位相に対し4ns(=8ns
+8ns+3ns−15ns)遅れる。これに対し、位
相検出回路120は、この位相遅れを検出して、シフト
制御回路124を介して双方向シフトレジスタ50にセ
ットビットを逆方向にシフトするように指示を出す。こ
の指示により、14サイクル目にはその位相遅れが3n
sとなる。以下この動作を繰り返し、17サイクル目に
は位相が一致する。
【0052】以上のように、本実施例によれば、信号遅
延回路30の遅延制御範囲では制御できない範囲の遅延
量を扱う場合、信号遅延回路30にクロック信号を入力
するのに先だって、予め異なる遅延量を持つ複数の遅延
線80, 82, 84の内の1つでクロック信号を遅延さ
せ、その後、信号遅延回路30と選択回路40と双方向
シフトレジスタ回路50で遅延量を制御し、タイミング
制御を行う。オーバーフロー検出回路70は、双方向シ
フトレジスタ回路50の選択制御信号42hの情報を用
いて、信号遅延回路30の遅延制御範囲でタイミング制
御が可能か否かを判断し、さらなる遅延が必要な場合
は、遅延線選択制御回路92へ指示を出して、遅延線選
択回路90でより大きな遅延を持つ信号遅延線の出力を
選択するように制御を行うことによって、広範囲なタイ
ミング制御を実現することができる。
【0053】例えば、従来例及び本実施例における信号
遅延回路30がそれぞれ8段の遅延回路要素からなり、
その遅延回路要素1段分の遅延を1nsとすると、信号
遅延回路30のみの遅延量制御範囲は0〜8nsでしか
ない。本実施例においては、信号遅延線80, 82, 8
4の遅延値をそれぞれ2, 8, 14nsとすると、タイ
ミング制御回路全体で、5〜13ns, 11〜19n
s, 17〜25nsの範囲の遅延量制御範囲を得ること
ができる。それぞれ周波数換算で100〜38.5MH
z,45.5〜26.3MHz,29.4〜20MHz
の範囲にある特定の周波数に対応できることになる。な
お、円滑なタイミング制御を行うためには、信号遅延線
80, 82, 84各々を用いる場合のタイミング制御回
路全体の遅延量にオーバーラップを持たせることが望ま
しい。前述した例では、オーバーラップ値が2nsとな
っている。
【0054】この結果からもわかる通り、固定遅延を有
する信号遅延線80, 82, 84と信号遅延回路30を
用いて遅延量を制御し、遅延量が制御可能な範囲を越え
たことをオーバーフロー検出回路70で検出して、信号
遅延線からの出力を自動的にダイナミックに切り替える
ことにより、タイミング制御範囲を広げたり狭めたりす
ることができる。特に、オーバーフロー検出回路70を
用いて信号遅延線からの出力を自動的にダイナミックに
切り替える制御を行なうことが本実施例のタイミング制
御回路のポイントとなる。
【0055】なお、遅延回路要素10として、インバー
タ12の出力の代わりにインバータ14の出力にNチャ
ネルMOSトランジスタ18のゲートを接続したものを
用いてもよい。また、選択回路40に用いるNチャネル
MOSトランジスタ44は、NチャネルMOSトランジ
スタに限定する必要はなく、PチャネルMOSトランジ
スタ、NチャネルMOSトランジスタとPチャネルMO
Sトランジスタとの併用等、適宜設計に応じて選択する
ことができる。さらに、NチャネルMOSトランジスタ
18は、トランジスタである必要はなく、容量性負荷に
なるものであれば何でもよく、例えば、配線〜基板間容
量や拡散層〜基版間容量を用いても構わない。また、容
量性負荷を持たせずに、単なるインバータ12,14の
直列接続であってもよい。さらに極論すれば、所望の遅
延値が得られる回路であればどの様な回路を用いてもよ
い。また、本実施例では、選択回路40としてNチャネ
ルMOSトランジスタからなる回路を用いたが、同様な
動作をするものであればどのような実現方法によって構
成しても構わない。さらに、バッファ回路46の代わり
に、単相クロックから多相クロックを発生する等の種々
の機能を持ったクロック発生回路を用いてもよい。
【0056】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
におけるタイミング制御回路について図面を参照しなが
ら説明する。図8は本発明の第3の実施例におけるタイ
ミング制御回路の構成を示すものであり、信号遅延回路
30を構成する遅延回路として、遅延回路要素10を8
個(n=8)ずつ用いた第1および第2の遅延回路を直
列に接続してなるものを考える。
【0057】遅延回路要素10は、実施例2で用いたも
のと同じものとし、第1の遅延回路を構成する遅延回路
要素10各々の出力34a〜34hをそれぞれn個のP
チャネルMOSトランジスタのドレインに接続し、第2
の遅延回路を構成する遅延回路要素10各々の出力35
a〜35hをそれぞれn個(本実施例では8個)のNチ
ャネルMOSトランジスタのドレインに接続し、n個
(本実施例では8個)のPチャネルMOSトランジスタ
のそれぞれのソースとn個のNチャネルMOSトランジ
スタのそれぞれのソースを共通に接続して、n本の遅延
クロック信号とする。クロック信号32は、第1の遅延
回路の入力に接続し、第1の遅延回路を構成する遅延回
路要素10の出力34fを第2の遅延回路の入力とす
る。その他の構成要素およびその接続関係は、実施例1
と同じである。
【0058】以下、本実施例の動作説明を行なう。本実
施例では、信号遅延回路30の構成のみが実施例1と異
なるため、ここでは信号遅延回路30の動作についての
み説明する。
【0059】リセット時、信号遅延回路30において
は、遅延制御信号20=「L」であるため、n個のPチ
ャネルMOSトランジスタ側に接続されている遅延クロ
ック信号34a〜34hが選択回路40に入力される状
態になっている。クロック信号32と内部クロック信号
48の位相同期のために必要な信号の遅延量が、遅延ク
ロック信号34a〜34gのいずれかによって得られた
場合は、第1の遅延回路のみでタイミングが制御可能で
ある。しかしながら、第1の遅延回路のみの遅延量だけ
では遅延量が不足する場合は、位相検出回路120とシ
フト制御回路124と双方向シフトレジスタ回路50に
よって遅延制御回路60が制御され、遅延制御信号20
=「H」となり、n個のNチャネルMOSトランジスタ
側に接続されている遅延クロック信号35a〜35hが
選択回路40に入力される状態になる。これによって、
さらに遅延量を増やすことができる。
【0060】PチャネルMOSトランジスタまたはNチ
ャネルMOSトランジスタにおける信号の遅延と選択回
路40における信号の遅延の合計を6nsであるとし
(内部クロック48の負荷によるバッファ回路46の遅
延も含む)、遅延回路要素10での遅延を1nsとする
と、タイミング制御回路全体で7ns〜22nsの範囲
の遅延量制御範囲を得ることができる。周波数に換算す
ると、71.4〜22.7MHzの範囲にある特定の周
波数に対応できることになる。
【0061】本実施例では、第1の遅延回路内の遅延回
路要素10各々の出力と第2の遅延回路内の遅延回路要
素10各々の出力との切り替えに、それぞれPチャネル
MOSトランジスタとNチャネルMOSトランジスタを
用いたが、同等な動作を行なうものであれば何を用いて
も構わない。
【0062】(実施例4)以下、本発明の第4の実施例
におけるタイミング制御回路について図面を参照しなが
ら説明する。図9は本発明の第4の実施例におけるタイ
ミング制御回路の構成を示すものであり、信号遅延回路
30として信号遅延回路10を8個(n=8)用いたも
のを考える。ここでは、説明を簡略化するために、遅延
回路要素10として2種の遅延値を有するものを考え
る。なお、遅延回路要素10として複数(2種以上)の
遅延値を有してもよいことは言うまでもない。
【0063】遅延回路要素10は、インバータ12とイ
ンバータ14を直列接続し、インバータ12の出力に第
1のNチャネルMOSトランジスタ16のドレインを接
続し、第1のNチャネルMOSトランジスタ16のゲー
トに遅延制御信号20を接続し、第1のNチャネルMO
Sトランジスタ16のソースを第2のNチャネルMOS
トランジスタ18のゲートに接続するとともに、第2の
NチャネルMOSトランジスタ18のドレイン及びソー
スを共に接地電位に接続して構成される。信号遅延回路
30は、8個の遅延回路要素10を直列接続し、第1段
目の遅延回路要素10内のインバータ12の入力にクロ
ック信号32を与え、各遅延回路要素10内のインバー
タ14の出力を第1〜第8の遅延クロック信号34a〜
34hとして構成される。選択回路40は、8本の選択
制御信号42a〜42hにより制御される8入力1出力
セレクト回路とバッファ回路46から構成される。双方
向シフトレジスタ回路50は、リセット信号52とシフ
ト方向制御信号54とシフトクロック56とにより制御
される8個のレジスタ(フリップフロップ)58a〜5
8hを用いたシフトレジスタで構成され、各レジスタ5
8a〜58hが保持する値を選択制御信号42a〜42
hとして出力する。遅延制御レジスタ100は、リセッ
ト信号52と遅延制御レジスタ書き込み信号104の制
御下で遅延制御データを書き込み/保持/読み出しする
8ビットのレジスタ102a〜102hから構成され
る。位相検出回路120は、クロック信号32と内部ク
ロック48の位相差を検出する機能を有する回路であ
り、内部クロック48に同期した位相差信号122を生
成する。シフト制御回路124は、位相差信号122を
元にシフト方向制御信号54とシフトクロック56を生
成する機能を有する回路であり、双方向シフトレジスタ
回路50のシフト動作を制御する。
【0064】本実施例のタイミング制御回路は、以上の
様にして構成された信号遅延回路30と、選択回路40
と、双方向シフトレジスタ回路50と、遅延制御レジス
タ100からなり、遅延制御レジスタ100の8ビット
のレジスタ出力を、それぞれ、信号遅延回路30の8本
の遅延制御信号20a〜20hとし、信号遅延回路30
の遅延クロック信号34a〜34hを、選択回路40内
の8入力1出力セレクト回路に入力し、クロック信号3
2と内部クロック信号48を位相検出回路120に入力
し、位相差信号122をシフト制御回路124に入力
し、シフト方向制御信号54とシフトクロック56を双
方向シフトレジスタ50に入力し、双方向シフトレジス
タ回路50から出力される8本の選択制御信号42a〜
42hとすることによって構成される。
【0065】以上のように構成された本実施例における
タイミング制御回路について、以下にその動作を説明す
る。
【0066】遅延回路要素10において、第1のNチャ
ネルMOSトランジスタ16は、遅延選択信号20に与
えられる信号によってオン・オフするスイッチ回路とな
り、第2のNチャネルMOSトランジスタ18は容量性
負荷となる。遅延選択信号20が「L」レベルになる
と、第1のNチャネルMOSトランジスタ16がオフと
なり、第2のNチャネルMOSトランジスタ18からな
る容量性負荷が切り離され、遅延回路要素10での遅延
がτ0(第1のNチャネルMOSトランジスタ16がオ
フのときの遅延)となる。逆に、遅延選択信号20が
「H」レベルになると、第1のNチャネルMOSトラン
ジスタ16がオンとなり、第2のNチャネルMOSトラ
ンジスタ18からなる容量性負荷が接続され、遅延回路
要素10での遅延がτ1(第1のNチャネルMOSトラ
ンジスタ16がオンのときの遅延)となる(ここでは明
らかにτ0<τ1である)。信号遅延回路30では、第
1〜第8の遅延制御信号20a〜20hは、その信号レ
ベル「L」または「H」の組み合わせによって信号遅延
回路30の第m番目(1≦m≦n=8, mは整数)の出
力(=遅延クロック信号34a〜34hのいずれか)に
おける遅延量をτ0とτ1の2通りの値に制御する。第
1〜第8の遅延制御信号20a〜20hは、遅延制御レ
ジスタ100内に設定された値によって与えられる。従
って、遅延制御レジスタ100内に設定される値を制御
することによって、信号遅延回路30内の個々の遅延回
路要素10の遅延量を独立に制御することができる。
【0067】双方向シフトレジスタ回路50は、シフト
方向制御信号54とシフトクロック56とを用いてセッ
トビットをシフトさせる。シフト方向制御信号54とシ
フトクロック56は、位相検出回路120によって制御
されるシフト制御回路124によって与えられ、位相検
出回路120においてクロック信号32と内部クロック
48の間に位相差が検出された場合にその状態を変え
る。つまり、シフト方向制御信号54は位相の進み/遅
れをシフト方向の情報に変換したものであり、シフトク
ロック56は位相差が生じたときのみ生成される内部ク
ロック48に同期したパルスである。セットビットは、
双方向シフトレジスタ回路50内のレジスタ58a〜5
8hの内の唯一に存在し、他は全てリセットビットであ
る。さらに、セットビットは、必ず双方向シフトレジス
タ回路50内のレジスタ58a〜58hのいずれかに存
在し、シフトレジスタの端までシフトされた場合はそれ
以上シフトされない様に制御される。リセット信号52
はレジスタ58a〜58hすべてに入力され、全てのレ
ジスタに初期値を与えるのに用いられる。レジスタ58
aの初期値のみ「H」とし、他は全て「L」である。つ
まり、セットビットが最下位のレジスタ58aにのみ設
定された状態となる。セットビット及びリセットビット
は、選択回路40内の8入力1出力セレクト回路の選択
制御信号42a〜42hとなり、セットビットに対応す
る信号遅延回路30内の遅延信号34a〜34hの内の
1つを選択して内部クロック48として出力するように
制御する。リセットビットに対応するものは選択されな
い。このようにして、信号遅延回路30から所望の遅延
量だけ遅延した信号を取り出して内部クロック48とし
て出力する。
【0068】以上の動作をタイミングチャートで表すと
図10の様になる。図10においては、クロック信号3
2の周期を30nsであるとし、選択回路40における
信号の遅延を5nsであるとし(内部クロック48の負
荷によるバッファ回路46の遅延も含む)、τ0=1n
s、τ1=3nsであるとする。また、遅延制御レジス
タ100においては、レジスタ102a,102b,1
02g,102hに「H」が、102c〜102fに
「L」が設定されているものとする。リセット信号52
を「L」にした次のサイクルでは、遅延クロック信号3
4aが選択されるが、この時点では内部クロック48の
位相はクロック信号32の位相に対し7ns(=15n
s−5ns−3ns)進んでいる。位相検出回路120
は、この位相の進みを検出して、シフト制御回路124
を介して双方向シフトレジスタ50にセットビットをシ
フトするように指示を出す。この指示により、次のサイ
クル(2サイクル目)では遅延クロック信号34bが選
択される。遅延クロック信号34a,34bは、遅延制
御レジスタ100によって大きな遅延τ1を持つように
設定されており、クロック信号32は位相同期ポイント
近くまで急速に位相を遅らされる。以下この動作を繰り
返し、6サイクル目には遅延クロック信号34fが選択
され位相が一致する。遅延クロック信号34c〜34f
は、各々その差がτ0(=1ns)になるように設定さ
れているため、位相同期ポイント近くではきめ細かな時
間単位で遅延を制御することが可能となる。
【0069】以上のように、本実施例によれば、信号遅
延回路30として、スイッチ回路とそれにつながる容量
性負荷を有し、そのスイッチ回路のオン・オフを制御す
ることによって遅延量を制御できる遅延回路要素10を
複数個直列に接続したものを用い、遅延制御レジスタ1
00に保持されたデータによって信号遅延回路30を構
成する各々の遅延回路要素10を独立に制御し、選択回
路40と双方向シフトレジスタ回路50との組み合わせ
で所望の遅延量を選択することによって、信号遅延回路
30内の遅延回路要素10の数を増やすことなく広範囲
な遅延を制御することが可能となる。
【0070】本実施例においては、信号遅延回路30が
8段(n=8)の遅延回路要素10からなるとし、その
遅延を1ns(=τ0)及び3ns(=τ1)とし、位
相同期ループ(PLL)をロックするのに必要とされる
遅延量が8〜10nsの場合、第1, 2, 7, 8番目の
遅延回路要素10の遅延量をτ1に、第3〜6番目の遅
延回路要素10の遅延量をτ0に設定する様なデータを
遅延制御レジスタ100に設定することによって、ロッ
クポイント近辺の遅延制御の精度をτ0とすることがで
き細かな制御が可能となる。またロックポイントを外れ
た場合は、粗い精度の遅延量としてτ1を用いることに
なるため、ロックポイントへの収束が高速に行われる。
このように、遅延制御レジスタ100を用いて、信号遅
延回路30における各遅延回路要素10の遅延量を自由
に設定できることが本実施例のタイミング制御回路のポ
イントである。
【0071】なお、遅延回路要素10として、インバー
タ12の出力の代わりにインバータ14の出力に第1の
NチャネルMOSトランジスタ16のドレインを接続し
たものを用いてもよい。また、遅延回路要素10に用い
る第1及び第2のMOSトランジスタ16及び18や選
択回路40に用いるNチャネルMOSトランジスタ44
は、NチャネルMOSトランジスタに限定する必要はな
く、PチャネルMOSトランジスタ、NチャネルMOS
トランジスタとPチャネルMOSトランジスタとの併用
等、適宜設計に応じて選択することができる。特に、第
2のMOSトランジスタ18は、トランジスタである必
要はなく、容量性負荷になるものであれば何でもよく、
例えば、配線〜基板間容量や拡散層〜基版間容量を用い
ても構わない。さらに、遅延回路要素10として、図4
に示すように、制御信号で駆動能力を調整できるインバ
ータと通常のインバータの直列接続からなる遅延回路要
素を用いてもよい。また、制御信号で遅延値を変えるこ
とのできる回路であればどのような回路を用いてもよ
い。また、本実施例では、選択回路40としてNチャネ
ルMOSトランジスタからなる回路を用いたが、同様な
動作をするものであればどのような実現方法によって構
成しても構わない。さらに、バッファ回路46の代わり
に、単相クロックから多相クロックを発生する等の種々
の機能を持ったクロック発生回路を用いてもよい。
【0072】また、本実施例では遅延回路要素10とし
て2種類の遅延値を有する場合を考えたが、i種類の遅
延値を有する場合は、nビット×jワード(jはj≧l
og 2iを満たす最小の自然数)の制御データを用いる
ことにより、nビット×jワードの遅延値を設定でき
る。
【0073】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1の
発明によると、遅延制御回路及び位相制御回路がそれぞ
れ、位相制御回路の位相差情報を元にして、遅延量を制
御できる遅延回路要素を複数個直列に接続した信号遅延
回路とその各々の遅延回路要素の出力の内の1つを選択
して出力する選択回路を制御して、信号の位相差が最小
となる遅延量が得られる遅延回路要素の遅延値やその組
み合せを変更することによって、広範囲な周波数レンジ
にわたってタイミング制御を実現することができる。
【0074】また、請求項2の発明によると、信号遅延
回路として遅延値を制御できる遅延回路要素を複数個直
列に接続したものを用い、遅延制御信号を用いた遅延値
制御と選択回路と双方向シフトレジスタ回路及び遅延制
御回路との組み合わせで、位相制御の情報をダイナミッ
クに信号遅延回路にフィードバックして所望の遅延量を
選択することによって、信号遅延回路における位相制御
の範囲を制御することが可能となる。特に、小さな回路
規模で広範囲な遅延制御ができる特徴によって、位相同
期ループ(PLL)の遅延回路として最適なものとな
る。
【0075】また、請求項3の発明によると、信号遅延
回路の遅延制御範囲では制御できない範囲の遅延量を扱
う場合、信号遅延回路にクロック信号を入力するのに先
だって、予め異なる遅延量を持つ複数の遅延線の内の1
つでクロック信号を遅延させ、その後、信号遅延回路と
選択回路と双方向シフトレジスタ回路で遅延量を制御
し、タイミング制御を行い、オーバーフロー検出回路
は、双方向シフトレジスタ回路の最上位の選択制御信号
の情報を用いて、信号遅延回路の遅延制御範囲でタイミ
ング制御が可能か否かを判断し、さらなる遅延が必要な
場合は、遅延線選択制御回路へ指示を出して、遅延線選
択回路でより大きな遅延を持つ信号遅延線の出力を選択
するように制御を行うことによって、広範囲なタイミン
グ制御を実現することができる。特に、細かな遅延制御
を行う前に、必要な遅延量に応じた遅延線を選択する手
段を用いて、信号遅延回路で制御可能な範囲にまで遅延
させておくことによって、広範囲なタイミング制御を実
現することができ、位相同期ループ(PLL)の遅延回
路として最適なものとなる。
【0076】また、請求項4の発明によると、信号遅延
回路として、遅延回路要素を複数個直列に接続した遅延
回路要素を2組直列に接続し、その2組の遅延回路内の
遅延回路要素の出力のどちらかを選択できる機構を設
け、選択回路と双方向シフトレジスタ回路と遅延制御回
路の組み合せで遅延制御信号を制御して2組の遅延回路
を切り替えることによって所望の遅延量を得て、広範囲
な周波数レンジにわたってタイミング制御を実現するこ
とができる。
【0077】また、請求項5の発明によると、遅延量を
制御できる遅延回路要素を複数個直列に接続したものを
用い、遅延制御レジスタに保持されたデータによって遅
延回路を構成する各々の遅延回路要素を独立に制御し、
選択回路と双方向シフトレジスタ回路との組み合わせで
所望の遅延量を選択することによって、信号遅延回路内
の遅延回路要素の数を増やすことなく広範囲な遅延を制
御することが可能となる。特に、位相同期ループ(PL
L)の遅延回路として用いる場合、クロック信号の入力
側のいくらかの遅延回路要素と遅延回路要素列の終端側
のいくらかの遅延回路要素の遅延量を大きく設定し、そ
の間の遅延回路要素の遅延量を小さく設定する様なデー
タを遅延制御レジスタに設定するとともに、位相ロック
に必要な遅延が遅延回路要素列の中間付近で得られるよ
うにすることによって、ロックポイント近辺の遅延制御
の精度を向上させることができる。また、ロックポイン
トを外れた場合は、遅延回路要素列両端の遅延量が大き
く設定されているため、ロックポイントへの収束を高速
に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるタイミング制御
回路の構成を示すブロック図
【図2】同実施例におけるタイミング制御回路の動作を
示すタイミング図
【図3】同実施例におけるタイミング制御回路のタイミ
ング制御範囲を示す説明図
【図4】遅延回路要素10の他の構成例を示す回路図
【図5】本発明の第2の実施例におけるタイミング制御
回路の構成を示すブロック図
【図6】遅延線選択回路90及び遅延線選択制御回路9
2の構成例を示す回路図
【図7】本発明の第2の実施例におけるタイミング制御
回路の動作を示すタイミング図
【図8】本発明の第3の実施例におけるタイミング制御
回路の構成を示すブロック図
【図9】本発明の第4の実施例におけるタイミング制御
回路の構成を示すブロック図
【図10】同実施例におけるタイミング制御回路の動作
を示すタイミング図
【図11】位相同期制御の必要性を説明するタイミング
【図12】従来のタイミング制御回路の構成を示すブロ
ック図
【符号の説明】
10 遅延回路要素 12, 14 インバータ 16, 18, 44 NチャネルMOSトランジスタ 20 遅延選択信号 30 信号遅延回路 32 クロック信号 34a〜34h 遅延クロック信号 40 選択回路 42a〜42h 選択制御信号 46 バッファ回路 48 内部クロック 50 双方向シフトレジスタ回路 52 リセット信号 54 シフト方向制御信号 56 シフトクロック 58a〜58h レジスタ 60 遅延制御回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】与えられた信号を一定時間遅延させて出力
    する複数の遅延値を有する遅延回路要素をn個(n≧
    2,nは整数)直列に接続してなる遅延回路と、前記遅
    延回路要素各々の出力の内の1つを選択して出力する選
    択回路と、前記遅延回路に与えられる信号と前記選択回
    路の出力信号の位相が一致するように選択すべき前記遅
    延回路要素の出力を決定する位相制御回路と、前記遅延
    回路要素自身の遅延値を制御する遅延制御回路を具備
    し、前記位相制御回路が位相同期には前記遅延回路全体
    での遅延量が不足していると判断した場合に、前記遅延
    制御回路が前記遅延回路要素の遅延値を変更して前記遅
    延回路における遅延制御範囲を変更することを特徴とす
    るタイミング制御回路。
  2. 【請求項2】請求項1記載のタイミング制御回路におい
    て、選択回路として、遅延回路要素各々の出力を入力と
    するn入力1出力選択回路を用い、位相制御回路とし
    て、遅延回路に与えられる信号と選択回路の出力信号の
    位相を比較する位相検出回路と、この位相検出回路から
    の位相差情報を元にシフトクロックとシフト方向制御信
    号を出力するシフト制御回路と、前記シフトクロックと
    シフト方向制御信号に従って唯一のセットビットを双方
    向にシフトさせるnビットの双方向シフトレジスタ回路
    を用い、遅延制御回路として、双方向シフトレジスタ回
    路内の最上位ビットの出力をセット信号とするRSラッ
    チを用い、このRSラッチの出力信号により遅延回路要
    素の遅延値を変更して遅延回路全体の遅延値を変更する
    とともに、前記双方向シフトレジスタ回路内のセットビ
    ットにより遅延回路に与えられる信号とn入力1出力選
    択回路が出力する信号の位相差が最小になるように遅延
    回路要素のいずれかの出力を選択することを特徴とする
    タイミング制御回路。
  3. 【請求項3】請求項1記載のタイミング制御回路におい
    て、遅延回路として、与えられた信号を共通の入力とす
    るそれぞれ異なる固定期間だけ遅延させる複数の遅延線
    と、これら複数の遅延線の出力の内から1つの出力を選
    択する遅延線選択回路と、この遅延線選択回路の出力信
    号を入力とする一定の遅延値を持つ遅延回路要素をn個
    直列に接続したものを用い、選択回路として、前記遅延
    線選択回路の出力信号と遅延回路要素各々の出力を入力
    とするn+1入力1出力選択回路を用い、位相制御回路
    として、遅延回路に与えられる信号と選択回路の出力信
    号の位相を比較する位相検出回路と、この位相検出回路
    からの位相差情報を元にシフトクロックとシフト方向制
    御信号を出力するシフト制御回路と、前記シフトクロッ
    クとシフト方向制御信号に従って唯一のセットビットを
    双方向にシフトさせるnビットの双方向シフトレジスタ
    回路を用い、遅延制御回路として、双方向シフトレジス
    タ回路内のセットビットが最上位ビットに一定期間留ま
    っていることを検出するオーバーフロー検出回路と、こ
    のオーバーフロー検出回路の出力信号により遅延回路内
    の遅延線選択回路で選択される遅延線の出力を切り替え
    る遅延線選択制御回路を用い、遅延回路全体の遅延値を
    変更して位相同期に必要な遅延量を得るとともに、前記
    双方向シフトレジスタ回路内のセットビットにより遅延
    回路に与えられる信号とn+1入力1出力選択回路が出
    力する信号の位相差が最小になるように遅延回路要素の
    いずれかの出力を選択することを特徴とするタイミング
    制御回路。
  4. 【請求項4】請求項1記載のタイミング制御回路におい
    て、遅延回路として、与えられた信号を一定時間遅延さ
    せて出力する遅延回路要素をn個直列に接続してなる第
    1及び第2の遅延回路を直列に接続するとともに第1の
    遅延回路のm番目(1≦m≦n,mは整数)の遅延回路
    要素の出力または第2の遅延回路のm番目の遅延回路要
    素の出力のどちらかを選択するn個の2入力1出力選択
    回路要素を備えたものを用い、選択回路として、前記選
    択回路要素各々の出力を入力とするn入力1出力選択回
    路を用い、位相制御回路として、遅延回路に与えられる
    信号と選択回路の出力信号の位相を比較する位相検出回
    路と、この位相検出回路からの位相差情報を元にシフト
    クロックとシフト方向制御信号を出力するシフト制御回
    路と、シフトクロックとシフト方向制御信号に従って唯
    一のセットビットを双方向にシフトさせるnビットの双
    方向シフトレジスタ回路を用い、遅延制御回路として、
    前記双方向シフトレジスタ回路内の最上位ビットの出力
    をセット信号とするRSラッチを用い、このRSラッチ
    の出力信号により遅延回路内の選択回路要素が選択する
    遅延回路を切り替えるとともに、前記双方向シフトレジ
    スタ回路内のセットビットにより遅延回路に与えられる
    信号とn入力1出力選択回路が出力する信号の位相差が
    最小になるように遅延回路内の選択回路要素のいずれか
    の出力を選択することを特徴とするタイミング制御回
    路。
  5. 【請求項5】与えられた信号を一定時間遅延させて出力
    する複数の遅延値を有する遅延回路要素をn個(n≧
    2, nは整数)直列に接続してなる遅延回路と、前記遅
    延回路要素各々の特定の遅延値を選択するnビットの遅
    延制御レジスタと、前記遅延回路要素各々の出力を入力
    とするn入力1出力選択回路と、唯一のセットビットを
    双方向にシフトさせるnビットの双方向シフトレジスタ
    回路を具備し、前記双方向シフトレジスタ回路内のセッ
    トビットにより前記n入力1出力選択回路の選択動作を
    制御することを特徴とするタイミング制御回路。
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