JPH05187706A

JPH05187706A - 空気調和機の室内ユニット

Info

Publication number: JPH05187706A
Application number: JP4001372A
Authority: JP
Inventors: Masaya Yamazaki; 雅也山崎
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1992-01-08
Filing date: 1992-01-08
Publication date: 1993-07-27

Abstract

(57)【要約】【目的】高性能でデザイン自由度の高い室内ユニットを
提供することにある。【構成】筐体１２の正面に前面パネル１３を備え、室内
空気を前面パネル１３に通過させて筐体１２内に吸込む
空気調和機の室内ユニット１１において、前面パネル１
３が、正面を開口した前面パネル本体１４と、この前面
パネル本体１４に枢支された開閉自在な吸込グリルフレ
−ム１５と、この吸込グリルフレ−ム１５に枢支された
開閉自在な吸込グリル１６とからなり、吸込グリルフレ
−ム１５の回動中心と吸込グリル１６の回動中心とが上
下に逆に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば、開閉自在な吸
込グリルを備えた空気調和機の室内ユニットに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、スプリット型の空気調和機に
は、図１２に示すような室内ユニット１が備えられてい
る。この室内ユニット１は、筐体２の前面に前面パネル
３を取付けてなるもので、上部に天井吸込口４を有する
とともに、内部に室内熱交換器、室内ファン、及び、制
御機器等を収納している。

【０００３】前面パネル３は二分割構造を採用してお
り、前面パネル本体５とこの前面パネル本体５の正面に
取付けられた吸込グリル６とにより構成されている。前
面パネル本体５は正面を開口するとともに、正面にエア
フィルタ７、７を保持している。エアフィルタ７、７は
着脱自在に保持され、前面パネル本体５の正面開口部を
塞ぐ。

【０００４】吸込グリル６は吸込口８に複数の横桟９…
を有しており、前面パネル本体５の正面の略全体を覆い
隠している。さらに、吸込グリル６は上部の両端を枢支
されており、上縁を中心として下向きに開いて、エアフ
ィルタ７、７を露出させる。そして、空気調和機の運転
時には吸込グリル６の吸込口８から室内空気が吸込ま
れ、筐体２内の熱交換器で熱交換されて、吹出口から再
び室内に吹出される。

【０００５】一方、空気調和機の運転停止時には吸込グ
リル６は手動式に開けられる。そして、吸込グリル６を
開けると、エアフィルタ７、７及び前面パネル本体５の
正面が室内ユニット１の下方から見え、エアフィルタ等
のメンテナンスが可能になる。

【０００６】なお、図１１に示された室内ユニット１に
は電気集塵機用の集塵脱臭フィルタ１０、１０が備えら
れ、これら集塵脱臭フィルタ１０、１０はエアフィルタ
７、７の背面側に設置される。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来の室内ユニット１には以下のような種々の不具合
がある。

【０００８】すなわち、吸込口８の面積を縮小すれば吸
込グリル６のデザインの自由度が増して外観の向上が可
能になるが、吸込口８の面積が縮小した分だけ吸気量が
減り、冷暖房の性能が悪化する。このため、吸込グリル
６を開放して吸込面積を増大させ、冷暖房の性能の向上
を図ることも考えられるが、上述したような室内ユニッ
ト１では吸込グリル１を開放した際に、室内ユニット１
の下方から筐体２の内部が見えてしまい、見栄えが損な
われる。本発明の目的とするところは、高性能でデザイ
ン自由度の高い室内ユニットを提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために本発明は、筐体の正面に前面パネルを備
え、室内空気を前面パネルに通過させて筐体内に吸込む
空気調和機の室内ユニットにおいて、前面パネルが、正
面を開口した前面パネル本体と、この前面パネル本体に
枢支された開閉自在な吸込グリルフレ−ムと、この吸込
グリルフレ−ムに枢支された開閉自在な吸込グリルとか
らなり、吸込グリルフレ−ムの回動中心と吸込グリルの
回動中心とを上下に逆に設定した。

【００１０】また、本発明は、吸込グリルフレ−ム開閉
用の駆動モ−タとこの駆動モ−タの回転力を伝達する駆
動力伝達部とを備え、駆動モ−タを前面パネル本体に固
定し、前面パネル本体に対して吸込グリルフレ−ムと吸
込グリルとを一体に回動させる。

【００１１】また、本発明は、吸込グリル開閉用の駆動
モ−タとこの駆動モ−タの回転力を伝達する駆動力伝達
部とを備え、駆動モ−タを吸込グリルフレ−ムに固定
し、吸込グリルを吸込グリルフレ−ムに対して回動させ
る。そして、本発明は、室内ユニットの性能及びデザイ
ン自由度を向上できるようにした。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の各実施例を図面に基づいて説
明する。

【００１３】図１〜図６は本発明の第１実施例を示して
いる。そして、図１中の符号１１はスプリット型の空気
調和機の室内ユニットである。この室内ユニット１１は
筐体１２の前面に前面パネル１３を組付けてなるもの
で、筐体１２の内部に室内熱交換器、室内ファン、及
び、制御機器等を収納している。

【００１４】前面パネル１３は、図２に示すように３分
割構造を有するもので、全面パネル本体１４、吸込グリ
ルフレ−ム１５、及び、吸込グリル１６により構成され
ている。

【００１５】上記前面パネル本体１４は箱状に成形され
ており、背面の略全体を開口している。さらに、前面パ
ネル本体１４は正面吸込口１７を有している。正面吸込
口１７は前面パネル本体１４の片側（左側）に幾分偏っ
て位置するとともに、その中間部で左右方向に略均等に
仕切られている。正面吸込口１７の上側及び下側には天
井吸込口１８及び床吹出口１９が開口している。

【００１６】また、前面パネル本体１４の正面には作業
用開口部２０が設けられている。この作業用開口部２０
は正面吸込口１７に隣接するとともに、前面パネル本体
１４の正面の上部に偏って位置している。

【００１７】前面パネル本体１４の内側には正逆回転が
可能な駆動モ−タとしてのステッピングモ−タ（以下、
モ−タと称する）２１が取付けられている。このモ−タ
２１は正面吸込口１７の上隅部の近傍に配置されてお
り、前面パネル本体１４に突設されたモ−タ固定用軸２
２、２２を介して筐体１２に固定されている。モ−タ固
定用軸２２、２２は、筐体１２のリブ２２ａに突設され
ている。

【００１８】さらに、モ−タ２１は出力軸２３を略水平
に前面パネル本体１４の中央側に向けている。そして、
出力軸２３にダブルギア２４が連結されている。ダブル
ギア２４には大径ギア２５と小径ギア２６とが同軸的に
形成されており、大径ギア２５は出力軸２２の先端側に
向けられている。

【００１９】また、前面パネル本体１４の上部には天井
側ル−バ２７が取付けられており、この天井側ル−バ２
７は左右の両端部を天井吸込口１８の縁部に枢支されて
いる。天井側ル−バ２７の長手方向の一端部（図中の右
側端部）には下向きなギヤ部２８が形成されており、こ
のギア部２８はダブルギア２４の小径ギア２６に噛合っ
ている。そして、天井側ル−バ２７は出力軸２３の回転
に伴って駆動され、上下に回動して天井吸込口１８を開
放・閉塞する。なお、図２では省略されているが、床吹
出口１９にも自動式に開閉する床側ル−バが設けられて
いる。また、モ−タ２１の取付け作業は、例えば前面パ
ネル本体１４の外側から作業用開口部２０を通して行わ
れる。

【００２０】前記吸込グリルフレ−ム１５は左右に長い
矩形な枠状に成形されており、吸込グリルフレ−ム１５
の枠内は中間部で左右に且つ略均等に仕切られている。
さらに、吸込グリルフレ−ム１５の外形寸法は正面吸込
口１７の寸法と略等しく設定されている。そして、吸込
グリルフレ−ム１５は正面吸込口１７に嵌込まれてお
り、前面パネル本体１４にフレ−ム用ブッシング２９、
２９を介して、両下隅部で枢支されている。

【００２１】吸込グリルフレ−ム１５と前面パネル本体
１４との間には駆動力伝達部３０ａ、３０ｂが設けられ
ている。この駆動力伝達部３０ａ、３０ｂはそれぞれア
−ム３１ａ、３１ｂを備えており、正面吸込口１７の上
側両隅の近傍に配置されている。

【００２２】つまり、各ア−ム３１ａ、３１ｂは長手方
向の一端部に長円形のリング部３２，３２を有してお
り、このリング部３２、３２を傾斜させている。さら
に、一方のア−ム３１ａは下縁部にラック部３３を有し
ている。また、両ア−ム３１ａ、３１ｂの側面には長手
方向に沿って直線状に延びるガイド溝３４が形成されて
いる。

【００２３】筐体１２の内側にはレ−ル状のア−ム保持
部３６ａ、３６ｂが設けられている。これらア−ム保持
部３６ａ、３６ｂは正面吸込口１７の上側両隅の近傍に
配置されており、ア−ム３１ａ、３１ｂがこのア−ム保
持部３６ａ、３６ｂに、リング部３２、３２を吸込グリ
ルフレ−ム１５の側に向けた状態で正面側から差込まれ
ている。

【００２４】ア−ム３１ａ、３１ｂはガイド溝３４、３
４を利用してア−ム保持部３６ａ、３６ｂの突部に係合
している。そして、ア−ム３１ａ、３１ｂはア−ム保持
部３６ａ、３６ｂに沿って前後にスライドする。さら
に、モ−タ２１の近くに配置されたア−ム３１ａは、ラ
ック部３３を下に向けてダブルギア２４の大径ギア２５
に噛合わせている。

【００２５】また、ア−ム３１ａ、３１ｂのリング部３
２、３２は吸込グリルフレ−ム１５の内側に入込んでい
る。そして、図２中に示すようにア−ム用ブッシング３
８、３８が、吸込グリルフレ−ム１５の上隅部の側面に
形成されたバ−リング孔３９、３９に外側から差込まれ
ており、リング部３３、３３に入込んでア−ム３１ａ、
３１ｂを係止させている。

【００２６】さらに、ア−ム３１ｂに隣接してコイル式
のカウンタ−スプリング４０が設けられている。このカ
ウンタ−スプリング４０の一端部はア−ム保持部３６ｂ
に突設された第１のカウンタ−スプリング用ピン４１に
連結されており、他端部は、ア−ム３１ｂのリング部３
２に内側から差込まれてア−ム３１ｂに固定された第２
のカウンタ−スプリング用ピン４２ｂに連結されてい
る。

【００２７】ここで、第２のカウンタ−スプリング用ピ
ン４２ｂとア−ム３１ｂとの係合及び上記ピン４２ｂと
カウンタ−スプリング４０との連結は、第２のカウンタ
−スプリング用ピン４２ｂの外周に形成された複数の凹
部を利用して行われている。

【００２８】さらに、モ−タ２１の側においても、上記
第２のカウンタ−スプリング用ピン４２ｂと同様のピン
４２ａが備えられており、このピン４２ａはア−ム３１
ａのリング部３２に差込まれてア−ム３１ａに係合して
いる。第２のカウンタ−スプリング用ピン４２ｂ及びこ
れと同様のピン４２ａとして、例えば合成樹脂製で先割
れ式のものが用いられている。

【００２９】前記吸込グリル１６は、吸込グリルフレ−
ム１５に正面側から組付けられ、グリル用ブッシング４
３、４３、４３を介して吸込グリルフレ−ム１５に枢支
される。そして、吸込グリル１６の枢支点は、上縁部に
沿った３か所に設定されている。

【００３０】また、図２及び図５に示すように吸込グリ
ル１６の下縁部の背面側には係合用突起４４、４４が設
けられており、この係合用突起４４、４４は吸込グリル
１６の下縁部に沿って配置されている。フレ−ム１５の
下縁部にラッチ４５、４５が組込まれており、係合用突
起４４、４４はラッチ４５、４５に対して自在に係合・
離脱する。そして、係合用突起４４、４４とラッチ４
５、４５との係合時には吸込グリル１６が閉じたまま吸
込グリルフレ−ム１５に固定され、離脱時には、吸込グ
リル１６は吸込グリルフレ−ム１５に対して開いたまま
自由に回動する。

【００３１】さらに、吸込グリル１６の背面には４８
ａ、４８ｂが設けられており、このリブ４８ａ，４８ｂ
には互いに向い合うようにグリルストッパ４９、４９が
突設されている。そして、このグリルストッパ４９、４
９の配置と対応するようにグリルストッパ用凹部５０、
５０が、吸込グリルフレ−ム１５の左右の両端に形成さ
れている。次に、上述の室内ユニット１１の作用を説明
する。

【００３２】図３中に示すようにモ−タ２１の出力軸２
３が所定方向にステップ回転すると、ダブルギア２４が
回転してア−ム３１ａを前進させる。ア−ム３１ａはラ
ック部３３を大径ギア２５に噛合わせたまま、且つ、図
４中に示すようにア−ム保持部３５ａのレ−ル状の部分
３６ａと係合したまま前進し、吸込グリルフレ−ム１５
の上部を押す。

【００３３】吸込グリルフレ−ム１５はア−ム３１ａに
より押されながら下縁部を中心に回動し、ア−ム３１ａ
の前進量に応じて前方に傾く。この際、他方のア−ム３
１ｂは吸込グリル１６に連動し、ア−ム保持部３６ｂと
係合したまま、カウンタ−スプリング４０を伸長させな
がら前進する。そして、吸込グリルフレ−ム１５は、そ
の内側を室内ユニット１１の下方に対して隠したまま上
向きに開けられる。

【００３４】吸込グリル１６は係合用突起４４、４４を
吸込グリルフレ−ム１５のラッチ４５、４５に係合させ
ており、吸込グリルフレ−ム１５に固定されている。そ
して、吸込グリル１６は吸込グリルフレ−ム１５と一体
に回動する。

【００３５】モ−タ２１が逆方向に回転すると、モ−タ
２１の側のア−ム３１ａが後退して前面パネル１３内に
引き込まれて吸込グリルフレ−ム１５の上部を後方へ引
張る。そして、吸込グリルフレ−ム１５と吸込グリル１
６とが、カウンタ−スプリング４０の付勢力を受けなが
ら姿勢を垂直に戻し、前面パネル本体１４の正面吸込口
１７が閉じられる。

【００３６】一方、吸込グリル１６の下縁部が人手によ
り引張られ、係合用突起４４、４４がラッチ４５、４５
から外される。さらに、吸込グリル１６は上縁部を中心
として回動しながら押し上げられる。そして、吸込グリ
ル１６は下向きに開き、吸込グリルフレ−ム１５が露出
する。

【００３７】吸込グリル１６の閉時には、吸込グリル１
６が回動しながら吸込グリルフレ−ム１５の側へ押し戻
され、係合用突起４４、４４がラッチ４５、４５と係合
し、吸込グリル１６が吸込グリルフレ−ム１５に固定さ
れる。また、グリルストッパ４９、４９が、吸込グリル
フレ−ム１５のグリルストッパ用凹部５０、５０に入込
んで吸込グリルフレ−ム１５に係止し、吸込グリル１６
が停止する。そして、空気調和機の運転停止時に吸込グ
リル１６を閉じておけば、筐体１２の内部へのほこり等
の侵入が防止され、室内ユニット１１のデザインが保た
れる。なお、例えば吸込グリルフレ−ム１５を開放した
まま吸込グリル１６を開放することも可能である。

【００３８】すなわち、上述のような室内ユニット１１
においては、前面パネル１３が前面パネル本体１４、吸
込グリルフレ−ム１５、及び、吸込グリル１６により構
成されている。そして、吸込グリルフレ−ム１５は前面
パネル本体１４に枢支されて上向きに開き、吸込グリル
１６は吸込グリルフレ−ム１５に枢支されて下向きに開
く。したがって、吸込グリルフレ−ム１５と吸込グリル
１６との２つの部材を独立に開閉することができる。

【００３９】そして、例えば吸込グリルフレ−ム１５に
エアフィルタを取付ければ、吸込グリル１６を開けて室
内ユニット１１の下方からエアフィルタのメンテナンス
を従来通り行うことができる。

【００４０】また、吸気抵抗を減らすために吸込グリル
フレ−ム１５を開ければ、吸込グリルフレ−ム１５は上
向きに開くので、筐体１２の内部が吸込グリル１６によ
って隠され、筐体１２の内部構造が露出しない。したが
って、吸気抵抗低減時に室内ユニット１の外観が損われ
ることを防止できる。この場合、筐体１２の正面開口部
にも何等かのフィルタを設けることが考えられる。

【００４１】さらに、吸込グリルフレ−ム１５にエアフ
ィルタが取付けられている場合には、吸込グリル１６の
みを開ければエアフィルタのメンテナンスを行うことが
できるので、メンテナンスの際に吸込グリルフレ−ム１
５の周辺部品（例えばモ−タ２１や駆動力伝達部３０
ａ、３０ｂ等）に無理な力が加わることを防止できる。

【００４２】また、吸込グリルフレ−ム１５とこの吸込
グリルフレ−ム１５を駆動するモ−タ２１とがともに前
面パネル本体１４に取付けられているので、吸込グリル
フレ−ム１５の回動時に、吸込グリルフレ−ム１５とモ
−タ２１との相対位置の変化が小さく、寸法精度が高
い。したがって、室内ユニット１１は寸法精度に狂いを
生じにくく、長期信頼性に優れている。

【００４３】また、吸込グリルフレ−ム１５が下側で枢
支されるとともに、モ−タ２１は吸込グリルフレ−ム１
５の上側の近傍に配置されている。そして、ア−ム３２
ａ、３２ｂは吸込グリルフレ−ム１５の自由端側の部位
を押して吸込グリルフレ−ム１５を開ける。

【００４４】つまり、モ−タ２１と吸込グリルフレ−ム
１５の回動中心との距離を十分に大きく設定することが
でき、大きな偶力を利用して吸込グリルフレ−ム１５を
円滑に回動させることができる。そして、可動部の動き
が滑らかで高品位な室内ユニット１１が実現される。ま
た、吸込グリルフレ−ム１５を動かすためのトルクが小
さくて済み、モ−タ２１及び駆動制御電源等の小形化・
小容量化が可能である。

【００４５】なお、本実施例においては、駆動力伝達部
３０ａ、３０ｂに直線状のア−ム３１ａ、３１ｂが備え
られているが、本発明はこれに限定されるものではな
い。例えば図６に示すように円弧状のア−ム４６ａ、４
６ｂ（一方のみ図示）を用い、一方のア−ム４６ａにラ
ック部４７を形成し、このラック部４７をダブルギア２
４の大形ギア２５（或いは小径ギア２６）に噛合わせ、
モ−タ２１の駆動力を吸込グリルフレ−ム１５に伝達し
てもよい。図６において、ア−ム４６ａ、４６ｂは吸込
グリルフレ−ム１５に一体に設けられている。つぎに、
本発明の第２実施例を図７及び図８に基づいて説明す
る。第１実施例と同様な部分については同一番号を付
し、その説明は省略する。

【００４６】図７は本発明の第２実施例の室内ユニット
５１を示している。この室内ユニット５１においては、
吸込グリルフレ−ム１５が前面パネル本体１４に上側で
枢支されており、吸込グリルフレ−ム１５は下向きに開
く。また、吸込グリル１６が吸込グリルフレ−ム１５に
下側で枢支されており、吸込グリル１６は上向きに開
く。

【００４７】さらに、吸込グリルフレ−ム１５に吸込グ
リル用の駆動モ−タとしてのステッピングモ−タ（以
下、モ−タと称する）５２が取付けられており、吸込グ
リル１６が動力伝達部５３ａのア−ム５４ａを介してモ
−タ５２に連結されている。そして、吸込グリル１６は
モ−タ５２により駆動されて自動式に開閉する。ア−ム
５４ａは円弧状に成形されている。

【００４８】この室内ユニット５１においては、吸込グ
リル１６を吸気抵抗の低減に利用できる。つまり、図９
に示すように、空気調和機の運転中に、吸込グリルフレ
−ム１５を閉じたまま吸込グリル１６を開ければ、吸気
抵抗が低減する。そして、吸込グリル１６は上向きに開
くので、吸込グリル１６の内側に配置されたエアフィル
タがユ−ザの目に触れることを防止でき、室内ユニット
５１の外観が損なわれない。また、吸込グリルフレ−ム
１５が下向きに開くので、吸込グリルフレ−ム１５を開
けて筐体１２内のメンテナンスを従来通り行うことがで
きる。

【００４９】さらに、モ−タ２１及び吸込グリル１６が
同一の剛体（吸込グリルフレ−ム１５）上に取付けられ
ているので、吸込グリル１６の回動時の相対位置の精度
に狂いが生じにくい。したがって、吸込グリル１６が円
滑に動き、室内ユニット５１が高品位化される。

【００５０】また、モ−タ２１と吸込グリル１６の回動
中心との距離を十分に大きく設定することができ、大き
な偶力を利用して吸込グリル１６を円滑に回動させるこ
とができる。そして、可動部の動きが滑らかで高品位な
室内ユニット１１が実現される。また、吸込グリル１６
を動かすためのトルクが小さくて済み、モ−タ２１及び
駆動制御電源等の小形化・小容量化が可能である。つぎ
に、本発明の第３実施例を説明する。なお、前述の各実
施例と同様の部分については同一番号を付し、その説明
は省略する。

【００５１】図１０及び図１１は本発明の第３の実施例
の室内ユニット６１を示している。この室内ユニット６
１においては、吸込グリル６２が上下に複数に分割され
ており、分割グリル体６３…が備えられている。各分割
グリル体６３…は上下に平行に並べられており、その下
側両隅を吸込グリルフレ−ム１５に枢支されている。そ
して、分割グリル体６３…は各々が上向きに開く。

【００５２】また、図１１に示すように、各分割グリル
体６３…は背面側に突出するフランジ部６４…を有して
おり、このフランジ部６４…の先端において、上下方向
に延びる連結棒６５に回動自在に連結されている。連結
棒６５は、前面パネル１３の内側に配置されており、室
内ユニット６１の左右いずれか端部、もしくは左右方向
の複数箇所に配置されている。

【００５３】連結棒６５は自由に上下動する。そして、
連結棒６５の上下動に伴い、各分割グリル体６３…は枢
支部６６…を中心として回動変位し、一体に開閉する。
図１１においては、連結棒６５の上方への移動に伴って
各分割グリル体６３…が開き、連結棒６５の下方への移
動に伴って各分割グリル体６３…が閉じる。

【００５４】さらにカウンタ−スプリング６７が備えら
れており、このカウンタ−スプリング６７は、最も下に
位置する分割グリル体６３ａと例えば前面パネル本体１
４に連結されている。そして、分割グリル体６３…はカ
ウンタ−スプリング６７により例えば常に閉じる方向へ
付勢されている。そして、吸込グリル１６は上部で枢支
されており、下向きに開く。なお、本発明は、要旨を逸
脱しない範囲で種々に変形することが可能である。

【００５５】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、筐体の正
面に前面パネルを備え、室内空気を前面パネルに通過さ
せて筐体内に吸込む空気調和機の室内ユニットにおい
て、前面パネルが、正面を開口した前面パネル本体と、
この前面パネル本体に枢支された開閉自在な吸込グリル
フレ−ムと、この吸込グリルフレ−ムに枢支された開閉
自在な吸込グリルとからなり、吸込グリルフレ−ムの回
動中心と吸込グリルの回動中心とを上下に逆に設定し
た。

【００５６】また、本発明は、吸込グリルフレ−ム開閉
用の駆動モ−タとこの駆動モ−タの回転力を伝達する駆
動力伝達部とを備え、駆動モ−タを前面パネル本体に固
定し、前面パネル本体に対して吸込グリルフレ−ムと吸
込グリルとを一体に回動させる。

【００５７】また、本発明は、吸込グリル開閉用の駆動
モ−タとこの駆動モ−タの回転力を伝達する駆動力伝達
部とを備え、駆動モ−タを吸込グリルフレ−ムに固定
し、吸込グリルを吸込グリルフレ−ムに対して回動させ
る。そして、本発明は、室内ユニットの性能及びデザイ
ン自由度を向上できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を概略的に示す斜視図。

【図２】本発明の第１実施例の前面パネルを示す組立
図。

【図３】吸込グリルフレ−ムの開閉状態を示す説明図。

【図４】ステッピングモ−タ及びその周辺を示す図。

【図５】吸込グリルの開閉状態を示す説明図。

【図６】本発明の第１実施例の変形例を示す説明図。

【図７】本発明の第２実施例を概略的に示す斜視図。

【図８】吸込グリルの開閉状態を示す説明図。

【図９】吸気抵抗低減時の状態を示す斜視図。

【図１０】本発明の第３実施例を概略的に示す斜視図。

【図１１】分割グリル体の開閉機構を示す図。

【図１２】従来例を示す説明図。

【符号の説明】

１１…室内ユニット、１２…筐体、１３…前面パネル、
１４…前面パネル本体、１５…吸込グリルフレ−ム、１
６…吸込グリル、２１…ステッピングモ−タ、３０ａ、
３０ｂ…駆動力伝達部。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】筐体の正面に前面パネルを備え、室内空
気を上記前面パネルに通過させて上記筐体内に吸込む空
気調和機の室内ユニットにおいて、上記前面パネルが、
正面を開口した前面パネル本体と、この前面パネル本体
に枢支された開閉自在な吸込グリルフレ−ムと、この吸
込グリルフレ−ムに枢支された開閉自在な吸込グリルと
からなり、上記吸込グリルフレ−ムの回動中心と上記吸
込グリルの回動中心とを上下に逆に設定したことを特徴
とする空気調和機の室内ユニット。
【請求項２】吸込グリルフレ−ム開閉用の駆動モ−タ
とこの駆動モ−タの回転力を伝達する駆動力伝達部とを
備え、上記駆動モ−タを上記前面パネル本体に固定し、
上記前面パネル本体に対して上記吸込グリルフレ−ムと
上記吸込グリルとを一体に回動させることを特徴とする
［請求項１］記載の空気調和機の室内ユニット。
【請求項３】吸込グリル開閉用の駆動モ−タとこの駆
動モ−タの回転力を伝達する駆動力伝達部とを備え、上
記駆動モ−タを上記吸込グリルフレ−ムに固定し、上記
吸込グリルを上記吸込グリルフレ−ムに対して回動させ
ることを特徴とする［請求項１］記載の空気調和機の室
内ユニット。