JPH05187041A - 建設機械車輌の減速防止方法 - Google Patents

建設機械車輌の減速防止方法

Info

Publication number
JPH05187041A
JPH05187041A JP1940792A JP1940792A JPH05187041A JP H05187041 A JPH05187041 A JP H05187041A JP 1940792 A JP1940792 A JP 1940792A JP 1940792 A JP1940792 A JP 1940792A JP H05187041 A JPH05187041 A JP H05187041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
traveling
hydraulic
directional control
pressure oil
control valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1940792A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Yoshino
和憲 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Caterpillar Mitsubishi Ltd, Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd filed Critical Caterpillar Mitsubishi Ltd
Priority to JP1940792A priority Critical patent/JPH05187041A/ja
Publication of JPH05187041A publication Critical patent/JPH05187041A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 油圧式建設機械車輌において、走行と同時に
他のアクチュエータを作動させた際に生じる、走行の減
速とそれにともなうショックを防止する。 【構成】 直進走行のみの際、油圧ポンプ2からの油圧
を右走行用方向制御弁4に、油圧ポンプ1からの圧油を
左走行用方向制御弁3に流通させ、直進走行時に走行用
油圧モータ30、40以外のアクチュエータ50〜80を作動さ
せる際、油圧ポンプ2からの圧油を走行用方向制御弁
3、4に流通させるとともに、油圧ポンプ1からの圧油
の一部を他のアクチュエータ方向制御弁5〜8に流通さ
せ、かつその残部を走行用方向制御弁に流通させるよう
にした油圧回路において、直進走行時に油圧ポンプ1か
ら走行用方向制御弁に流通させる残部圧油の流量を絞る
弁として可変絞り弁90を用いるとともに、他のアクチュ
エータ方向制御弁に流通させる一部圧油の流路に可変絞
り弁91、96を配置し、圧油の流量を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油圧ショベルなどの
油圧式建設機械車輌において、走行と同時に他のアクチ
ュエータを作動させた際に生じる、走行の減速とそれに
ともなうショックを防止させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルに代表される油圧式建設機
械車輌は、図3に示すように下部走行体31、その上部の
上部旋回体51、そのフロント部に備えられるブーム61、
アーム71、バケット81などのフロント構造体からなり、
これらはそれぞれ左右走行用油圧モータ30、40、旋回用
油圧モータ50、ブーム用シリンダ60、アーム用シリンダ
70、バケット用シリンダ80によって駆動されるが、これ
らのアクチュエータ油圧回路は2個の油圧ポンプを用い
た並列的で体系的な2個の回路よりなり、1個の回路内
上流に1つの走行用方向制御弁がそれぞれ配置されるの
が一般的である。
【0003】図4は油圧ショベルの一般的な油圧回路で
あるが、同図に示すように2個の油圧ポンプ1、2に対
して2個の回路U、Wが形成され、一方の回路Uとして
上流から左走行用方向制御弁3、旋回用方向制御弁5、
アーム用方向制御弁7が、他方の回路Wとして上流から
右走行用方向制御弁4、ブーム用方向制御弁6、バケッ
ト用方向制御弁8がそれぞれ配置かつ接続されており、
そして油圧ポンプ1、2の吐出油は各回路U、W毎に各
方向制御弁3、5、7および4、6、8の中立位置にお
いて貫通するセンタバイパス通路を通ってタンク32に還
流するものとなっている。
【0004】このように各回路内上流に走行用方向制御
弁3、4がそれぞれ配置される並列的かつ体系的な油圧
回路によれば、複数のアクチュエータ30〜80を同時に作
動できるという利点がある反面、アクチュエータの複合
動作を行う場合は、個々のアクチュエータによって生じ
る作動圧の影響を相互に受けるので、初期の円滑な協調
動作ができないという不利な面があった。例えば、油圧
ショベルの直進走行中、アーム用シリンダ70または旋回
用油圧モータ50を作動させると、回路W内の右走行用油
圧モータ4には圧油の全量が供給されるのに対し、他の
回路U内の左走行油圧モータ3には圧油が分散されるた
めに供給量が不足し、左右走行用油圧モータ30、40の回
転数に差が生じることになって、油圧ショベルが曲進し
てしまうのである。
【0005】そこで、このような問題に対し、実開昭6
0−80152号では直進走行中に他のアクチュエータ
を作動させると油圧供給流路が変更し、左右走行用方向
制御弁への流油が少なくとも一の油圧ポンプから行われ
ることになる回路が開示され、汎用されている。この一
例を図5に示すが、これは、直進走行の際はN状態、直
進走行時に他のアクチュエータ50〜80を作動させる際は
B状態となるような2つのファンクションを有する走行
連通弁93を、次のような分岐点15、25から伸びる他方側
の油路12、22に接続されて配置されるものとなってい
る。 分岐点15:油圧ポンプ1からの油路に設けられ、その一
方が回路U内の旋回用方向制御弁5、アーム用方向制御
弁7側へ接続される分岐点 分岐点25:他の油圧ポンプ2からの油路に設けられ、そ
の一方が他の回路W内の走行用方向制御弁4へ接続され
る分岐点
【0006】このような回路によれば、建設機械車輌が
直進走行のみ行う際は、走行連通弁93がN状態となり、
油圧ポンプ1からの吐出油は分岐点15を介して油路12か
ら左走行用方向制御弁3へ、油圧ポンプ2からの吐出油
は分岐点25を介して油路21から右走行用方向制御弁4へ
それぞれ並列供給され、また直進走行中に他のアクチュ
エータ50〜80を作動させた際は、走行連通弁93がB状態
となり、油圧ポンプ2の吐出油は分岐点25を境にして一
方が左走行用方向制御弁3、他方が右走行用方向制御弁
4に流通されるとともに、油圧ポンプ1の吐出油の一部
は分岐点15を境にして一方が回路W内のアクチュエータ
方向制御弁6、8、他方が回路U内のアクチュエータ方
向制御弁5、7に流通され、かつその油圧ポンプ1から
の吐出油の残部はチェック弁92、絞り弁94を介して油圧
ポンプ2の油路に合流されることになる。すなわち、直
進走行中に他のアクチュエータ50〜80を作動させた際
は、一の油圧ポンプ2から左右走行用方向制御弁3、4
にパラレルに圧油が供給され、さらに他の油圧ポンプ1
からの圧油の一部も補充供給されるので、他のアクチュ
エータ50〜80の作動状態にかかわらず、一定以上の走行
スピードを保ちながら図3中のクローラ30a、40aの自己
修正機能により、走行直進性を安定して保つことが可能
となるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図5に示すような油圧
回路であれば、上述のように建設機械車輌の直進走行性
が安定して保てるのであるが、しかしながら一方で、直
進走行中に他のアクチュエータを急作動させた場合に、
走行速度の急激な減少およびそれにともなうショックが
生じるという問題があった。
【0008】これは、図5に示す油圧回路では、直進走
行のみの場合は各走行用方向制御弁3、4に油圧ポンプ
1、2のそれぞれ1台ずつの吐出油が供給されるのに対
し、走行と他のアクチュエータ50〜80との連動時の場合
は両走行用方向制御弁3、4に基本的には油圧ポンプ2
からの吐出油のパラレル供給となり、油圧ポンプ1より
油圧の一部も補充供給されるが、連動する各アクチュエ
ータ50〜80の作動に要する油圧量に差があるために、そ
れらに供給する圧油量が一定でなくなり、走行以外の他
のアクチュエータ50〜80の急激な操作による走行用方向
制御弁3、4への圧油供給量の減少および作動圧の低い
アクチュエータを作動させた場合の当該制御弁への必要
以上の圧油量の供給などにより、走行速度の急激な減少
(油圧ポンプ1台毎の供給だったものが、油圧ポンプ1
台からのパラレル供給になるため、走行用方向制御弁へ
の供給量が最大で半分減少し、このため走行速度が半減
する場合もある)やショックが発生するものである。
【0009】この発明は、以上のような問題に鑑み上記
油圧回路をさらに改良し、油圧ショベルなどの油圧式建
設機械車輌において、走行と同時に他のアクチュエータ
を作動させた際に生じる、走行の減速およびショックを
防止させる方法を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】従来技術である図5に示
す回路は、直進走行時に他のアクチュエータ50〜80を作
動させる際、走行連通弁93をBの状態にし、油圧ポンプ
1からアクチュエータ方向制御弁5〜8に流通される一
部圧油の残部を他の油圧ポンプ2からの油路に合流させ
て、両走行用方向制御弁3、4への圧油供給量を補充さ
せるものとなっているが、その供給量は絞り弁94が固定
開度であるためフレキシヴィリティに欠け、作動させる
アクチュエータ50〜80の負荷圧に影響を受け、走行より
その他アクチュエータの負荷圧が低い場合には油圧ポン
プ1の吐出油のほとんど全てがそれらの方向制御弁5〜
8に供給される場合があった。本発明者は、このアクチ
ュエータ方向制御弁5〜8に供給される余分な圧油に着
目し、この圧油を両走行用方向制御弁3、4側へ供給で
きるように上記補充供給量を調整することで、圧油供給
量低減による走行減速およびショックを防止させる本願
第1発明を創案した。
【0011】すなわち、請求項1に係る建設機械車輌の
減速防止方法は、少なくとも直進走行のみの際、一の油
圧ポンプからの圧油を左右一方の走行用方向制御弁に、
他の油圧ポンプからの圧油を他方の走行用方向制御弁に
それぞれ流通させ、直進走行時に走行用油圧モータ以外
の他のアクチュエータを作動させる際、一の油圧ポンプ
からの圧油を左右双方の走行用方向制御弁に流通させる
とともに、他の油圧ポンプからの圧油の一部を他のアク
チュエータ方向制御弁に流通させ、かつその残部をチェ
ック弁および絞り弁を介して前記走行用方向制御弁に流
通させるように、その動作によって圧油の流路が切り替
わる建設機械車輌の油圧回路において、直進走行時に走
行用油圧モータ以外の他のアクチュエータを作動させる
際、前記他の油圧ポンプから前記走行用方向制御弁に流
通させる残部圧油の流量を調整することを特徴とするも
のである。
【0012】また、本発明者は他の油圧ポンプから各ア
クチュエータ方向制御弁に直接供給される圧油量も一定
であり、よって余分な供給があることに鑑みこの圧油も
両走行用方向制御弁へ供給できるように各アクチュエー
タ方向制御弁への流量を調整し、圧油供給量低減による
走行減速およびショック防止を図るべく、本願第2発明
を創案した。
【0013】すなわち請求項2に係る建設機械車輌の減
速防止方法は、少なくとも直進走行のみの際、一の油圧
ポンプからの圧油を左右一方の走行用方向制御弁に、他
の油圧ポンプからの圧油を他方の走行用方向制御弁にそ
れぞれ流通させ、直進走行時に走行用油圧モータ以外の
他のアクチュエータを作動させる際、一の油圧ポンプか
らの圧油を左右双方の走行用方向制御弁に流通させると
ともに、他の油圧ポンプからの圧油の一部を他のアクチ
ュエータ方向制御弁に流通させ、かつその残部をチェッ
ク弁および絞り弁を介して前記走行用方向制御弁に流通
させるように、その動作によって圧油の流路が切り替わ
る建設機械車輌の油圧回路において、直進走行時に走行
用油圧モータ以外の他のアクチュエータを作動させる
際、 前記他の油圧ポンプから他のアクチュエータ方向
制御弁に流通させる一部圧油の流量を調整することを特
徴とするものである。
【0014】
【実施例】本発明の具体的実施例を図面に基づき説明す
る。なお、本発明は以下の実施例になんら限定されるも
のではない。
【0015】図1は本発明方法を実施し得る、油圧ショ
ベルの油圧回路を示し、1、2は油圧ポンプ、3は左走
行用方向制御弁、4は右走行用方向制御弁、5は旋回用
方向制御弁、6はブーム用方向制御弁、7はアーム用方
向制御弁、8はバケット用方向制御弁、9は走行連通
弁、30は左走行用油圧モータ、40は右走行用油圧モー
タ、50は旋回用油圧モータ、60はブーム用シリンダ、70
はアーム用シリンダ、80はバケット用シリンダ、95は走
行調整弁である。
【0016】本実施例の油圧回路は従来技術である図5
に示す回路を前提とし、左走行用方向制御弁3、旋回用
方向制御弁5、アーム用方向制御弁7からなる回路X
と、右走行用方向制御弁4、ブーム用方向制御弁6、バ
ケット用方向制御弁8からなる回路Yとが並列的に配置
され、この回路X、Yに油圧ポンプ1、2からの油路1
0、20が分岐点15、25および走行連通弁9を介して接続
され還流されるものとなっている。
【0017】すなわち、油圧ポンプ1から伸びる油路10
は、分岐点15から、一方が油路11を通って回路X内の旋
回用方向制御弁5、アーム用方向制御弁7に接続され、
他方が油路12を通って前記走行連通弁9に接続される。
油圧ポンプ2から伸びる油路20は、分岐点25から、一方
が油路21を通って回路Y内の右走行用方向制御弁4に接
続され、他方が油路22を通って前記走行連通弁9に接続
される。そして、油路12、22に接続される走行連通弁9
は次のような2つのファンクション(N、B)を有して
いる。なお、このファンクションの切り替えは、パイロ
ットポンプ33の圧油が循環するパイロット回路からのパ
イロット圧33Bによって行われる。 左右走行用油圧モータ30、40のみ(旋回用油圧モータ5
0のみ、ブーム用シリンダ60・アーム用シリンダ70・バ
ケット用シリンダ80のみ、旋回用油圧モータ50・ブーム
用シリンダ60・アーム用シリンダ70のみの作動時も同
じ)の作動時:N状態 すなわち、油圧ポンプ1からの油路12は左走行用方向制
御弁3に、油圧ポンプ2からの油路22は連通弁9より油
路36を経由して回路Y内のアクチュエータ制御弁6、8
に接続する。 左右走行用油圧モータ30、40の作動時中にそれ以外の
アクチュエータ50、60、70、80の作動時(走行時中の他
の作動時):B状態 すなわち、油圧ポンプ1からの油路12は回路Y内のアク
チュエータ制御弁6、8に、油圧ポンプ2からの油路22
は左走行用方向制御弁3に接続し(上記と逆に接
続)、油路12から回路Y内アクチュエータ制御弁6、8
に流通する圧油の残部をチェック弁92および可変絞り弁
90を介して油路22に合流させる。
【0018】このように前記走行連通弁9は、油圧ショ
ベルの作動状態によって二つの状態(N、B)に切り替
わり、特にB状態、すなわち直進走行時に他のアクチュ
エータ50〜80を作動させた際は、一の油圧ポンプ2から
左右の走行用方向制御弁3、4にパラレルに圧油が供給
され、さらに他の油圧ポンプ1からの圧油の残部も補充
供給されるので、走行直進性が保たれるものとなってい
るが、本実施例の最も特徴的な点は、このB状態の回路
内に、油路12から油路22に合流する残部圧油の流量を調
整すべく、また油路12から回路Y内アクチュエータ方向
制御弁6、8に流通する圧油の流量を調整すべく、それ
ぞれ可変絞り弁90、91を配置している点である。
【0019】更に本実施例では、前記分岐点15から回路
X内のアクチュエータ方向制御弁5、7に接続される前
記油路11の途中に、2つのファンクション(N、B)を
有する走行調整弁95を配置し、B状態の回路内に可変絞
り弁96を配置している。なお、このファンクション
(N、B)の切り替えは、前記パイロットポンプ33の圧
油が循環するパイロット回路からのパイロット圧33Bに
よって行われる。
【0020】そして、前記可変絞り弁90、91、96の絞り
により、走行用方向制御弁3、4以外のアクチュエータ
方向制御弁5〜8に流通させる圧油の流量を調整して、
走行用方向制御弁3、4側により多くの圧油を流通させ
得るものとなっている。この流量調整としては、基本的
に、前記可変絞り弁90については作動させるアクチュエ
ータ50〜80の負荷圧が最大の場合絞りの開度を最少、ア
クチュエータ50〜80の負荷圧が最少の場合絞り開度を最
大とし、前記可変絞り弁91、95については作動させるア
クチュエータ50〜80の負荷圧が最大の場合絞りの開度を
最大、アクチュエータ50〜80の負荷圧が最少の場合絞り
開度を最少とし、作動させるアクチュエータ50〜80の負
荷圧に応じてそれらの方向制御弁5〜8に流通される油
量を調整する。より具体的には、次のように調整する。
【0021】可変絞り弁90の絞りは、前記パイロットポ
ンプ33の圧油が循環するパイロット回路からのパイロッ
ト圧35Bによって行われ、このパイロット圧35Bは図2
(b)に示すパイロットシャトル弁35により発生するもの
となっている。そして、同図に示すパイロット圧35Bが
大きい場合に絞り開度を最少にして、作動させるアクチ
ュエータ方向制御弁5〜8に流通させる油量を多くさ
せ、パイロット圧35Bが小さい場合に絞り開度を最大に
して、逆に走行用方向制御弁3、4に補充させる油量を
多くさせ、その中間のパイロット圧35Bについては、最
大時と最少時との中間値にあわせて調整する。
【0022】可変絞り弁91の絞りは、作動させるアクチ
ュエータ50〜80の実際の負荷圧に応じて調整し、旋回用
油圧モータ50、ブーム用シリンダ60の作動時には、絞り
開度を大にしてそれらの制御弁5、6に流通させる油量
を多くさせ、アーム用シリンダ70、バケット用シリンダ
80の作動時には絞り開度を小にして走行用方向制御弁
3、4に補充させる量を多くさせる。複合作動時の場合
は、そのアクチュエータの負荷圧の総和に応じて開閉さ
せる。
【0023】可変絞り弁96の絞りは、基本的に前記可変
絞り弁91と同じであるが、この弁96が使用されるのは、
上述のように走行調整弁95がB状態の時であり、この状
態は前記パイロットポンプ33の圧油が循環するパイロッ
ト回路からのパイロット圧33Bに基ずく。
【0024】これらの可変絞り弁91、96の絞り開度調整
は前記パイロット回路からのパイロット圧34Bによって
行われ、このパイロット圧34Bは図2(c)に示すパイロッ
トシャトル弁34により発生するものとなっており、本実
施例ではアーム用シリンダ70、バケット用シリンダ80の
作動時のみが関与するものとなっている。
【0025】このように本実施例では、前記可変絞り弁
90、91、96の絞りの調整により、作動させるアクチュエ
ータ50〜80の負荷圧に応じてそれらのアクチュエータ方
向制御弁5〜8に適量の圧油を流通させることができる
とともに、走行用方向制御弁3、4側により多くの圧油
を流通させることができるものとなっている。
【0026】なお、本実施例では上述のように、走行連
通弁9のファンクション(N、B)の切り替え、可変絞
り弁90の絞り開度の調整、走行調整弁95のファンクショ
ン(N、B)の切り替えをパイロットポンプ33の圧油が
循環するパイロット回路からのパイロット圧33B、35B、
34Bにより行うものとなっている。このパイロット回路
について説明すると、まず通常の状態では、パイロット
ポンプ33の吐出油は、回路X、Yおよびアクチュエータ
方向制御弁3〜8内の油路37、38、39、42、43、44、45
を経て、タンク32に還流している。左右走行用方向制御
弁3、4を操作してその方向制御弁3、4のパイロット
回路がNよりAまたはBにシフトされると、パイロット
ポンプ33の圧油は分岐点46を経て油路48、41を通り走行
連通弁9へのパイロット圧33Bとして伝わるが、分岐点4
6から油路42、43、44、45を経てタンク32に至るライン
が開いていて所定のパイロット圧が立たないので、走行
連通弁9はN状態のままとなる。次に、走行用方向制御
弁3、4のいずれか一方または他のアクチュエータ方向
制御弁5〜8のいずれかを操作した場合、それらの制御
弁3〜8のパイロット回路はNよりAまたはBにシフト
され、これにより分岐点46、油路42、43、44の間のいず
れか1ケ所以上で油路が閉じ、パイロットポンプ33の吐
出油中、油路39を通過していたもののタンク32への油路
が断たれるのでパイロット圧が分岐点46に立つが、分岐
点46から油路48を経た走行連通弁9までの油路が、操作
されていない走行用方向制御弁3、4のNのパイロット
回路で閉じられており、走行連通弁9はN状態のままと
なる。一方、左右走行用方向制御弁3、4の同時操作と
それ以外のアクチュエータ方向制御弁5〜8の1つ以上
の操作を同時に行う場合は、アクチュエータ方向制御弁
5〜8の1つ以上の操作によりパイロット回路のタンク
32への油路が分岐点46、油路42、43、44の間のいずれか
1ケ所以上で閉じられ、また左右走行用方向制御弁3、
4のパイロット回路がNからAまたはBにシフトされる
ことにより、分岐点46より走行連通弁9までの油路、す
なわち油路48、41が開かれることになり、所定のパイロ
ット圧33Bが走行連通弁9に伝えられることになって、
該弁9はNからBにファンクションが切り替わるものと
なる。これらアクチュエータ方向制御弁3〜8の操作
は、図2(a)に示す操作レバー97によって行う。また、
シグナル圧として、パイロット回路に置換して電気的な
論理回路により発生する信号を用いてももちろん良い。
【0027】次に本実施例において、直進走行時に他の
アクチュエータ50〜80を作動させた際の圧油の流れを説
明する。
【0028】この作動時は、上述したように、パイロッ
ト回路のパイロット圧33Bにより走行連通弁がB状態に
なっている。圧油ポンプ2からの吐出油は、分岐点25を
境に一方が走行連通弁9を介して左走行用方向制御弁3
へ、他方が右走行用方向制御弁4へパラレルに流通する
ことになる。油圧ポンプ1からの吐出油は、分岐点15を
境に一方は走行調整弁95を介して回路X内のアクチュエ
ータ方向制御弁5、7に、他方はその一部が走行連通弁
9内可変絞り弁91を介して回路Y内アクチュエータ方向
制御弁6、8に流通するとともに、その残部がチェック
弁92、可変絞り弁90を介して油圧ポンプ2からの油路2
2に合流することになる。従って、可変絞り弁90、91
(走行調整弁95がB状態の場合は可変絞り弁96も含む)
によりアクチュエータ方向制御弁5〜8への流量がそれ
らの作動に要する負荷圧に応じて適量となっており、そ
の余剰分が左右の走行用方向制御弁3、4に流通される
ことになるため、極端な減速やそれにともなうショック
が起こらないものとなっている。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る建設
機械車輌の減速防止方法によれば、走行と同時に他のア
クチュエータを作動させた際に、車輌が曲進しないこと
はもとより、走行の急激な減速およびそれにともなうシ
ョックを未然に防げるものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施し得る油圧回路を示した回路図で
ある。
【図2】本実施例のパイロット回路の一部を示した説明
図であり、(a)はパイロット圧を発生させる操作レバー
の説明図、(b)は走行連通弁9内の可変絞り弁90の開度
調整のためのパイロット圧発生を説明するための回路
図、(c)は走行調整弁95内の可変絞り弁96の開度調整お
よび走行連通弁9内の可変絞り弁91の開度調整のための
パイロット圧発生を説明するための回路図である。
【図3】油圧ショベルの構造を示す図であり、(a)は側
面図、(b)は背面図である。
【図4】油圧ショベルの一般的な油圧回路図である。
【図5】実開昭60−80152号に開示された回路の
一例を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
1、2 油圧ポンプ 3 左走行用方向制御弁 4 右走行用方向制御弁 5 旋回用方向制御弁 6 ブーム用方向制御弁 7 アーム用方向制御弁 8 バケット用方向制御弁 9 走行連通弁 30 左走行用油圧モータ 32 タンク 33 パイロットポンプ 40 右走行用油圧モータ 50 旋回用油圧モータ 60 ブーム用シリンダ 70 アーム用シリンダ 80 バケット用シリンダ 90、91、96 可変絞り弁 95 走行調整弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも直進走行のみの際、一の油圧
    ポンプからの圧油を左右一方の走行用方向制御弁に、他
    の油圧ポンプからの圧油を他方の走行用方向制御弁にそ
    れぞれ流通させ、直進走行時に走行用油圧モータ以外の
    他のアクチュエータを作動させる際、一の油圧ポンプか
    らの圧油を左右双方の走行用方向制御弁に流通させると
    ともに、他の油圧ポンプからの圧油の一部を他のアクチ
    ュエータ方向制御弁に流通させ、かつその残部をチェッ
    ク弁および絞り弁を介して前記走行用方向制御弁に流通
    させるように、その動作によって圧油の流路が切り替わ
    る建設機械車輌の油圧回路において、直進走行時に走行
    用油圧モータ以外の他のアクチュエータを作動させる
    際、前記他の油圧ポンプから前記走行用方向制御弁に流
    通させる残部圧油の流量を調整することを特徴とする建
    設機械車輌の減速防止方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも直進走行のみの際、一の油圧
    ポンプからの圧油を左右一方の走行用方向制御弁に、他
    の油圧ポンプからの圧油を他方の走行用方向制御弁にそ
    れぞれ流通させ、直進走行時に走行用油圧モータ以外の
    他のアクチュエータを作動させる際、一の油圧ポンプか
    らの圧油を左右双方の走行用方向制御弁に流通させると
    ともに、他の油圧ポンプからの圧油の一部を他のアクチ
    ュエータ方向制御弁に流通させ、かつその残部をチェッ
    ク弁および絞り弁を介して前記走行用方向制御弁に流通
    させるように、その動作によって圧油の流路が切り替わ
    る建設機械車輌の油圧回路において、直進走行時に走行
    用油圧モータ以外の他のアクチュエータを作動させる
    際、前記他の油圧ポンプから他のアクチュエータ方向制
    御弁に流通させる一部圧油の流量を調整することを特徴
    とする建設機械車輌の減速防止方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも直進走行のみの際、一の油圧
    ポンプからの圧油を左右一方の走行用方向制御弁に、他
    の油圧ポンプからの圧油を他方の走行用方向制御弁にそ
    れぞれ流通させ、直進走行時に走行用油圧モータ以外の
    他のアクチュエータを作動させる際、一の油圧ポンプか
    らの圧油を左右双方の走行用方向制御弁に流通させると
    ともに、他の油圧ポンプからの圧油の一部を他のアクチ
    ュエータ方向制御弁に流通させ、かつその残部をチェッ
    ク弁および絞り弁を介して前記走行用方向制御弁に流通
    させるように、その動作によって圧油の流路が切り替わ
    る建設機械車輌の油圧回路において、直進走行時に走行
    用油圧モータ以外の他のアクチュエータを作動させる流
    路のうち、前記他の油圧ポンプから前記走行用方向制御
    弁に流通させる残部圧油の流量を絞る前記絞り弁として
    可変絞り弁を用いるとともに、前記他の油圧ポンプから
    他のアクチュエータ方向制御弁に流通させる一部圧油の
    流路に可変絞り弁を配置し、他のアクチュエータ方向制
    御弁に流通させる圧油の流量を調整することを特徴とす
    る建設機械車輌の減速防止方法。
JP1940792A 1992-01-09 1992-01-09 建設機械車輌の減速防止方法 Pending JPH05187041A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1940792A JPH05187041A (ja) 1992-01-09 1992-01-09 建設機械車輌の減速防止方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1940792A JPH05187041A (ja) 1992-01-09 1992-01-09 建設機械車輌の減速防止方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05187041A true JPH05187041A (ja) 1993-07-27

Family

ID=11998406

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1940792A Pending JPH05187041A (ja) 1992-01-09 1992-01-09 建設機械車輌の減速防止方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05187041A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000043601A1 (fr) 1999-01-19 2000-07-27 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Dispositif d'entrainement hydraulique pour engins de terrassement et de genie civil
CN102536932A (zh) * 2012-01-11 2012-07-04 中联重科股份有限公司 压缩垃圾车及其液压***
JP2018054086A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 日立建機株式会社 ホイール式作業機械の油圧制御装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000043601A1 (fr) 1999-01-19 2000-07-27 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Dispositif d'entrainement hydraulique pour engins de terrassement et de genie civil
US6619037B1 (en) 1999-01-19 2003-09-16 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Hydraulic driving device of civil engineering and construction machinery
EP2107170A3 (en) * 1999-01-19 2009-11-11 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Hydraulic driving device of civil engineering and construction machinery
CN102536932A (zh) * 2012-01-11 2012-07-04 中联重科股份有限公司 压缩垃圾车及其液压***
JP2018054086A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 日立建機株式会社 ホイール式作業機械の油圧制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4151597B2 (ja) 油圧制御回路および建設機械
US6330797B1 (en) Hydraulic circuit for turning excavator
US4528892A (en) Hydraulic circuit system for construction machine
JP4541209B2 (ja) 油圧回路
JP3891893B2 (ja) 油圧駆動装置
KR100988429B1 (ko) 굴삭기의 주행복합작업용 유압제어장치
JPH05187041A (ja) 建設機械車輌の減速防止方法
KR20150033928A (ko) 건설기계의 주행복합작업용 유압제어시스템
JPS61142235A (ja) 油圧ショベル等の建設機械の油圧回路
JP2776702B2 (ja) 建設機械の油圧回路
JPH0374292B2 (ja)
JPH0352275Y2 (ja)
JP3760055B2 (ja) 建設機械の油圧駆動制御装置
JPS5923809Y2 (ja) 油圧式掘削機の油圧回路
JPH0772427B2 (ja) 油圧シヨベルの油圧回路
KR100212220B1 (ko) 소형굴삭기의 주행구동장치
JPH0596964A (ja) 建設車両の直進走行回路
JPS6229571B2 (ja)
JPS5935658Y2 (ja) 油圧式掘削機の油圧回路
JPH0258412B2 (ja)
JPH0324680Y2 (ja)
JPH0429813B2 (ja)
KR20240087639A (ko) 쇼벨
JP2021110361A (ja) 油圧回路および建設機械
JPH0410152Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980922