JPH05185640A - 粉体供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動させる手段を必要とせず、安易な構成で
粉体を効率よく供給できる粉体供給装置を提供すること
を目的としている。 【構成】 担持されたトナー２２は、アパチャー電極対
向面に向かって搬送されるが、静電塗布されたときのト
ナー搬送ベルト２６の曲率は、バックアップローラー２
４の半径であるＲだが、直線部分に移るときは、曲率が
Ｒから無限大に変化するため、トナー搬送ベルト２６の
表面が圧縮応力を受け、トナー２２が押し飛ばされクラ
ウド状にしてアパチャー６に供給することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンター、
プロッター、ファクシミリなどに利用し得る粉体供給装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、アパチャーを有した電極に画像信
号を印加することによりトナー粒子のアパチャー通過を
制御して支持体上に画像を得る画像記録装置は、米国特
許第３６８９９３５号明細書で提案されている。この提
案では、絶縁体の層を挟んで片面に連続した基準電極と
もう一方の面に互いに絶縁された複数の制御電極とから
構成され、且つ各絶縁された複数の制御電極毎に３層を
貫いて少なくも１列のアパチャーを有しているアパチャ
ー電極体と、制御電極に基準電極との間に選択的に電位
を与える手段と、印加された電位によってアパチャーを
通るトナー粒子の流れを変調されるよう帯電した粒子を
投射する手段と、支持体とアパチャー電極体が相対的に
移動し支持体を粒子流路中に位置決めする手段とから構
成されている。

【０００３】この方式において帯電したトナー粒子をア
パチャー近傍に供給する手段として帯電トナーをベルト
上に担持し、振動子によりベルトを振動させ、トナーを
クラウド状にして搬送する方式が特願平２ー２９４５８
７号の願書に添付した明細書及び図面で提案されてい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、ベルトを振動
させるためには、トナーに比べ、ベルト質量が大きいの
でかなり大きなエネルギーを必要とする。

【０００５】又、ベルト全体が振動するため、トナーが
ベルト全体で飛散し、アパチャーに濃度の濃いトナーク
ラウドを効率よく供給できないという問題があった。

【０００６】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、振動させる手段を必要とせず、
安易な構成で粉体を効率よく供給できる粉体供給装置を
提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の粉体供給装置は、粉体を担持し、曲率が変
化する粉体担持体と、粉体担持体に粉体を供給する供給
手段とを有している。

【０００８】

【作用】上記の構成を有する本発明によれば、供給手段
が、粉体担持体に粉体を供給し、粉体担持体が、曲率の
変化する部分に於て粉体をクラウド状にして粉体を供給
する。

【０００９】

【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。

【００１０】図１は本発明の粉体供給装置を備えた画像
形成装置１００の断面図である。アパチャー電極体１は
図２に詳細に示すように絶縁層２のトナー供給源側に基
準電極３、支持体側に制御電極４を有し、基準電極３、
絶縁層２、制御電極４を貫くアパチャー６が多数一列に
支持体の幅分形成されている。

【００１１】絶縁層２は樹脂フィルム等で形成されてお
り、アパチャー６近傍の基準電極３側に、剛性の高い２
本の支持棒６１がアパチャー電極体１に接着されてい
る。２本の支持棒６１の裏面には、複数のピエゾ素子６
６が接着されている。また、２本の支持棒６１の間に
は、圧縮バネ６２が設けられている。支持棒６１、圧縮
バネ６２によりアパチャー電極体１にテンションが加え
られる。制御電極４側には、コネクター６３が、半田付
けされている。

【００１２】図１において、画像形成装置１００の左方
には、支持体１０を収納するカセット５０と、支持体１
０を一枚づつ供給する半月ローラー５１と、下流部に支
持体１０を送り出す支持体供給ローラ５２とシュート５
３が配設されている。

【００１３】下流では、アパチャー電極体１の制御電極
側には支持体搬送ローラー１４、センサー５７、及び、
支持体１０の背面に接して背面電極１１が配設され、各
制御電極４は画像信号によって電圧を発生する制御電圧
駆動回路８にコネクター６３を介して、それぞれ繋がれ
ている。背面電極１１は負の高圧電源１２に繋がれてい
る。

【００１４】アパチャー電極体１の基準電極側にはトナ
ー搬送ベルト２６が駆動ローラー２０とバックアップロ
ーラー２４間に巻装されている。これらは、供給ローラ
ー２３付近に蓄えられたトナー２２及び供給ローラー２
３に接し、且つトナー搬送ベルト２６に対して０．１〜
０．４ミリメートルのすきまを有する担持ローラー３０
とともにトナーケース２１内に納められている。供給ロ
ーラー２３はスポンジ等、担持ローラー３０は樹脂で表
面がそれぞれ形成されている。また、前記アパチャー電
極体１は、バックアップローラー２４の上方にそのアパ
チャー６が位置するように配置されている。

【００１５】更に下流には、定着装置１３、シュート５
４、排出ローラ５５、トレイ５６が配設されている上述
のような構成において作用を以下に詳述する。

【００１６】カセット５０に収納された支持体１０は、
半月ローラ５１により一枚づつ繰り出され、シュート５
３にガイドされ、支持体供給ローラ５２により支持体搬
送ローラ１４に搬送される。センサー５７により支持体
１０の先端が検知されると、駆動ローラー２０の矢印方
向の回転によりトナー搬送ベルト２６はバックアップロ
ーラー２４、駆動ローラー２０間を廻り、供給ローラー
２３の矢印方向の回転によりトナー２２は担持ローラー
３０に擦られて正に摩擦帯電させられたのち、トナー搬
送ベルト２６に高圧電源による静電塗布によって担持さ
れる。

【００１７】担持されたトナー２２は、アパチャー電極
対向面に向かって搬送されるが、静電塗布されたときの
トナー搬送ベルト２６の曲率は、バックアップローラー
２４の半径であるＲだが、直線部分に移るときは、曲率
がＲから無限大に変化するため、トナー搬送ベルト２６
の表面が圧縮応力を受け、トナー２２が押し飛ばされク
ラウド状になり、トナー２２がアパチャー６へ供給され
る。

【００１８】よって、振動させる手段を必要とせず、安
易な構成で効率よくトナー２２をクラウド状にしてアパ
チャー６に供給することができる。

【００１９】一方このとき記憶手段（図示せず）からの
画像信号に応じ、コネクター６３を介して制御電極４に
負の電圧を印加すると、印加された制御電極４のもつア
パチャー６にはアパチャー６の裏面から表面に向かう電
気力線が形成され、正に帯電しているトナー２２はアパ
チャー６の裏面からおもて面に引き出され、さらには背
面電極１１によって形成されている飛しょう電界によっ
て支持体上に飛しょうし、保持され画像部を形成する。

【００２０】非画像部に対応するアパチャー６の制御電
極４には、基準電極３と同電位か正電圧を印加すること
により、背面電極１１による飛しょう電界をシールドす
るかもしくはアパチャー６内におもて面から裏面の基準
電極３に向かう電気力線を形成することにより、トナー
２２のアパチャー６の通過を抑える。このプロセスを支
持体１０を搬送させながら繰り返すことにより支持体１
０全面にトナー像が形成される。

【００２１】なお、ピエゾ素子６６に周波数Ｓの電圧を
与えて、振動させ、支持棒６１を振動させることによ
り、アパチャー６が振動周波数Ｓで振動し、アパチャー
６に付着したトナー２２を振り落とし、穴詰まりを防
ぐ。

【００２２】トナー像の形成された支持体は定着装置１
３を通過し像は支持体１０に定着される。さらに、シュ
ート５４にガイドされ、排出ローラ５５によりトレイ５
６に排出される。

【００２３】また、本発明は上記実施例に捕らわれるこ
となく、その趣旨を逸脱しない範囲に於いて変更するこ
とが可能である。

【００２４】

【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
本発明によれば、振動させる手段を必要とせず、安易な
構成で粉体を効率よくクラウド状にして供給することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の粉体供給装置を示す断面図である。

【図２】アパチャー電極体の詳細を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ アパチャー電極体 ２ 絶縁層 ３ 基準電極 ４ 制御電極 ６ アパチャー ８ 制御電圧駆動回路 １０ 支持体 １１ 背面電極 ２２ トナー ２３ 供給ローラー ２６ トナー搬送ベルト ３０ 担持ローラー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 粉体を担持し、曲率が変化する粉体担持
   体と、粉体担持体に粉体を供給する供給手段とからなる
   ことを特徴とする粉体供給装置。