JPH0518478A - 既設管ライニング工法用帯状体 - Google Patents

既設管ライニング工法用帯状体

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JPH0518478A
JPH0518478A JP3169747A JP16974791A JPH0518478A JP H0518478 A JPH0518478 A JP H0518478A JP 3169747 A JP3169747 A JP 3169747A JP 16974791 A JP16974791 A JP 16974791A JP H0518478 A JPH0518478 A JP H0518478A
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spiral
strip
fitting
substrate
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Kenichi Morikawa
憲一 森川
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Sekisui Chemical Co Ltd
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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    • B29C53/56Winding and joining, e.g. winding spirally
    • B29C53/58Winding and joining, e.g. winding spirally helically
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29C63/26Lining or sheathing of internal surfaces
    • B29C63/30Lining or sheathing of internal surfaces using sheet or web-like material
    • B29C63/32Lining or sheathing of internal surfaces using sheet or web-like material by winding helically

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Abstract

(57)【要約】 【目的】下水管の内面をライニングする螺旋管が軸方向
へ収縮することを防止する。 【構成】 螺旋管とされる帯状体10は、基板12の一部
に、基板12の幅方向へ伸長し得る弾性材にて構成された
伸長部17を有する。帯状体10は螺旋状に巻回されると、
一方の側縁部に設けられた嵌合凹条15内に、隣接する嵌
合突条13が嵌合される。螺旋管が下水管内に挿入される
場合には、嵌合凹条15と嵌合突条13の滑動が防止され、
下水管内を挿通した後に、一方の端部から嵌合凹条15と
嵌合突条13との嵌合部が滑動されて、拡径される。この
ときに螺旋管に発生する軸方向への収縮力が、帯状体10
の伸長部17の伸長により吸収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、老朽化した既設管を螺
旋管により更正する既設管のライニング工法において使
用される、該螺旋管を構成する帯状体に関する。
【0002】
【従来の技術】上水道や下水道として使用される既設管
には、古くから金属管やヒューム管が採用されている。
このような既設管は、長期の使用によって老朽化し、割
れや腐食により漏水するおそれがある。このため、最近
では、老朽化した埋設管等の既設管内に合成樹脂製の管
を挿入してライニングすることにより既設管を更生して
いる。
【0003】既設管のライニング工法の一つに、合成樹
脂製の帯状体を螺旋状に巻回することにより形成される
螺旋管を既設管内に挿入して、該螺旋管を既設管内周面
にライニングする方法が、例えば特開平2-245317号公報
に開示されている。この工法では、例えば図6に示す断
面の帯状体が使用される。該帯状体100は、帯板状の基
板120の一方の側縁部に凹条101が長手方向に沿って設け
られており、他方の側縁部に、該凹条101内に嵌入する
突条102が設けられている。基板120の該凹条101と突条1
02との間には、多数の補強リブ190、190、…が設けられ
ている。
【0004】このような帯状体100は、既設管内にて螺
旋状に巻回され、図7に示すように、一方の側縁部の凹
条101内に突条102が順次挿入されて抜け止めされる。こ
のとき、突条102に近接する基板120側縁部と該基板120
の他方の側縁部における対向面との間に、両対向面が圧
着状態になって形成される螺旋管が所定の外径に保持さ
れるように、固定用帯材103が順次介装される。このよ
うにして、図8(b)に示すように、既設管111よりも
十分に小径の螺旋管を順次製造しつつ、該既設管111内
に推進させる。そして、小径の螺旋管を既設管111内に
挿通させた後に、該螺旋管の先端をアンカー等により既
設管111の端部に固定する。このような状態で、固定用
帯材を既設管111に固定された螺旋管の先端部側から順
次離脱させつつ、螺旋管を構成する帯状体に推進力を付
与する。これにより、螺旋管の固定用帯材103が離脱さ
れた部分から帯状体100の凹条101内に挿入された突条10
2が滑動され、螺旋管110が拡径されて、図8(a)に示
すように、既設管111の内周面に密着した状態になる。
既設管111内に位置する螺旋管全体を、このようにして
拡径することにより、既設管111が全体にわたって螺旋
管によりライニングされる。
【0005】帯状体100は、通常、ポリ塩化ビニル等の
可撓性を有する合成樹脂によって、一体的に製造され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、小径の螺
旋管を既設管内に挿通させた状態で、該螺旋管を拡径さ
せることにより既設管内周面に密着させるライニング工
法では、拡径された螺旋管が軸方向に収縮する現象が発
生する。この収縮現象の発生原因は次のように考えられ
る。固定用帯材103が基板120の側縁部間に介装された小
径の螺旋管では、帯状体100の凹条101が螺旋管の軸方向
に若干伸長した状態になっており、このような状態か
ら、固定用帯材103を螺旋管から離脱させると、図7に
示すように、凹条101の伸長が解除されて、螺旋管の軸
方向に対して収縮量δを発生させる収縮力が生じる。こ
のような収縮力が螺旋管の軸方向全体にわたって累積さ
れるために、螺旋管全体として大きな収縮力が生じる。
また、図8(b)に示すように、螺旋管110における帯
状体100のつる巻角(ヘリカル・アングル)は、螺旋管1
10が拡径される前にはθ2と小さくなっているのに対し
て、螺旋管110が拡径されることにより、図8(a)に
示すように、θ1へと増加する。このとき、図8(c)
に示すように、つる巻角がθ2からθ1へと増加すること
によって、螺旋管110における帯状体100の軸方向長さ
が、帯状体100の一巻き毎にx1からx2へと減少(収
縮)し、螺旋管110全体では、その減少分Δxが累積さ
れて大きな収縮量になる。
【0007】従って、螺旋管110全体の軸方向の収縮量
ΔLは、固定用帯材103の離脱させた際に発生する収縮
量δと、つる巻角の変化によって発生する収縮量ΔL2
を加算したものになる(ΔL=δ+ΔL2)。
【0008】ここで、螺旋管の管路長をL、帯状体100
の幅寸法をW、帯状体100の高さ(基板120の厚さと補助
リブ190の高さ)をH、拡径前の外径をd、拡径後の外
径をDとすると、 ΔL=[{δ・L(D−H)/(d−H)}/x1]+{L(x1−x2)/x2} =L[δ{(D−H)/(d−H)}/x1+(x1/x2)−1] =L[δ・(D−H)/(d−H)・{(π2(d−H)2−W2)1/2/π・(d−H)W}+ (d−H)/(D−H)}・{(π2(D−H)2−W2)1/2/(π2(d−H)2−W2)1/2}−1] ここで、 α=δ・(D−H)/(d−H)・{(π2(d−H)2−W2)1/2/π・(d−H)W}+ (d−H)/(D−H)}・{(π2(D−H)2−W2)1/2/(π2(d−H)2−W2)1/2}−1 とすると、 ΔL=L・α このαは、帯状体100の幅Wが一定(77mm)の場合に
は、表1に示すように、螺旋管の拡径率が大きくなるほ
ど、大きくなる。
【0009】
【表1】
【0010】また、帯状体100の幅寸法Wとαとの関係
を表2に示す。帯状体100の幅寸法Wが所定の範囲内に
あれば、αは大きくならない。
【0011】
【表2】
【0012】螺旋管の収縮量ΔLと帯状体100における
凹条101と突条102との嵌合部に作用する引っ張り力Fと
の関係を図9に示す。収縮量ΔLは、拡径された螺旋管
の外径および全体の長さによって異なるが、収縮量ΔL
が増加するにつれて嵌合部に作用する引っ張り力Fも増
大するために、収縮量ΔLが大きくなると、帯状体100
の突条102と凹条101との嵌合が外れてしまい、螺旋管11
0が分解するおそれもある。さらには、収縮量ΔLが大
きくなると、螺旋管110を製造するための製管機が該螺
旋管110によって引っ張られて既設管に衝突することに
より、破損するおそれもある。製管機が引っ張られる
と、該製管機の周囲の作業員が危険にさらされるという
問題もある。
【0013】本発明はこのような問題点を解決するもの
であり、その目的は、既設管内面にライニングされる螺
旋管が軸方向に収縮することを防止し得る既設管ライニ
ング工法用の帯状体を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の既設管ライニン
グ工法用の帯状体は、既設管内に小径状態で螺旋管を挿
入して、該螺旋管の一方の端部から順次拡径することに
より該螺旋管にて既設管内周面をライニングする既設管
ライニング工法に使用される、該螺旋管を構成する帯状
体であって、帯板状の基板と、該基板の各側縁部に沿っ
てそれぞれ配設されており、螺旋状に巻回された際に相
互に嵌合される嵌合凹条および嵌合突条と、前記基板の
一部に、該基板の幅方向へ伸長し得るように設けられた
伸長部と、を具備してなり、そのことにより、上記目的
が達成される。
【0015】
【作用】本発明の既設管ライニング用帯状体では、螺旋
管に製造するに際して、基板の各側縁部に設けられた嵌
合凹条と嵌合突条とが嵌合されて、相互に滑動しない状
態とされることにより、小径の螺旋管とされる。そし
て、既設管内に挿入された小径の螺旋管は、一方の端部
から、嵌合凹条と嵌合突条とを相互に滑動させて、順次
拡径され、拡径された螺旋管が既設管内周面をライニン
グする。拡径する際に螺旋管に発生する収縮力は、帯状
体における基板に設けられた伸長部が幅方向へ伸長する
ことによって吸収され、螺旋管は軸方向に収縮するおそ
れがない。
【0016】
【実施例】本発明の実施例について以下に説明する。本
発明の既設管ライニング工法用の帯状体は、図1に示す
ように、合成樹脂により形成された帯板状の基板12を有
する。基板12における長手方向に延びる一方の側面12a
の近傍の側縁部には、嵌合突条13が基板12と一体的に立
設されている。嵌合突条13近傍の側面12aは傾斜面にな
っている。該嵌合突条13は、基板12の表面に連続して形
成された基板12の厚さより若干大きい支柱部13aと、該
支柱部13aの先端に連続して形成された断面半円状の挿
入部13bとを有している。この挿入部13bは、上面が円弧
状になっており、その下部における両側部は支柱部13a
から側方へ突出した係止部13cとなっている。
【0017】基板12の他方の側縁部には、段落ち部14が
形成されている。この段落ち部14は、基板12が螺旋状に
巻回された際に、嵌合突条13配設側の側縁部が嵌合し得
るように、基板12の厚み分だけ嵌合突条13の突出側に段
落ちした形状になっている。そして、段落ち部14には、
嵌合突条13の挿入部13bが嵌合し得る断面半円状の空間
を有する断面半円環状の嵌合凹条15が、基板12の長手方
向に沿って、嵌合突条13と同方向へ突出するように設け
られている。この嵌合凹条15の基端部内周面には、嵌合
突条13の挿入部13bにおける各係止部13cが係止し得る一
対の係合突起15aおよび15aが、それぞれ半円状の空間内
に突出するように形成されている。前記嵌合突条13にお
ける挿入部13bは、その円弧状の周面から嵌合凹条15内
に円滑に挿入され、嵌合凹条15の係合突起15aに嵌合突
条13の係止部13cが係止されることにより、嵌合突条13
の挿入部13bが嵌合凹条15の内部空間から抜け止めされ
るようになっている。段落ち部14の嵌合凹条15内に挿入
された嵌合突条13の挿入部13bは嵌合凹条15内で滑動し
得る状態になっている。嵌合凹条15内に嵌合突条13の挿
入部13bが挿入されると、段落ち部14内に嵌合された基
板12の一側面12aは、段落ち部14の対向面との間に若干
の間隙が形成される。
【0018】上記基板12における嵌合突条13と嵌合凹条
15との間には、断面がT字状に形成された複数の補強リ
ブ19…が、基板12の幅方向に等間隔をあけて、基板12と
一体的に形成されている。各補強リブ19は、基板12に立
設された支柱部19aと、該支柱部19aの先端に基板12とは
平行に延びるフランジ部19bとを有しており、支柱部19a
の長さが、基板12の厚さより若干大きく設定されてい
る。嵌合突条13に隣接する補強リブ19は、図4に示すよ
うに、その嵌合突条13の挿入部13bが嵌合凹条15内に挿
入された際に、該嵌合凹条15に連続する段落ち部14の先
端が、補強リブ19の支柱部19aに当接するようになって
いる。
【0019】基板12における嵌合凹条15側から第1番目
の補強リブ19と第2番目の補強リブ19との間の基板12部
分には、基板12全体が幅方向に伸長し得るように、弾性
材料にて構成された伸長部17が、基板12の長手方向に沿
って設けられている。帯状体10は、この伸長部17を除い
て、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリカーボネート、ポリエステル、あるいはこれらの樹
脂をガラス繊維で補強した樹脂材料により一体的に構成
されている。伸長部17は、硬質でしかも捻れにより変形
し難い性質を備えた硬質ゴム等の熱可塑性エラストマー
により構成される。そして、該伸長部17を除く基板12等
の合成樹脂製部分と該伸長部とは、一体的に押し出し成
形されることにより、帯状体10が製造される。伸長部17
の熱可塑性エラストマーとしては、例えば電気化学工業
株式会社製の「デンカLCS」(商品名)が好適に使用さ
れる。
【0020】このような構成の帯状体を使用する既設管
のライニング工法は、図2に示すように、帯状体10が、
マンホール82内に設置された製管機20により、嵌合突条
13、嵌合凹条15および補強リブ19が突出する基板12の表
面側が外周側とされて、螺旋管10'に製管される。該製
管機20は、該製管機20内に導入される帯状体10を、所定
の螺旋角を有して円筒周面上に配置された製管ローラ21
により強制的に湾曲されて、該帯状体10を螺旋状に巻回
する。そして、図4に示すように、螺旋状に巻回された
帯状体10の嵌合凹条15の空間内に、新たに製管機20内に
導入される帯状体10における嵌合突条13の挿入部13bが
挿入される。嵌合突条13の挿入部13bが嵌合凹条15の空
間内に挿入されると、該挿入部13bにおける各係止部13c
が、嵌合凹条15の各係合突起15aにそれぞれ係止するこ
とにより抜け止めされ、相互に隣接する帯状体10の側縁
部同士が係止される。
【0021】このとき、図4に示すように、嵌合凹条15
が設けられた段落ち部14と、該段落ち部14内に嵌合され
た基板12における嵌合突条13に隣接する側縁部との対向
面間に、固定用帯材30が介装される。該固定用帯材30
は、帯状体10における係止された側縁部同士の摩擦力を
増加させて、嵌合凹条15と嵌合突条13とが相互に滑動し
ないようにしている。その結果、製管機20で製管される
螺旋管10'は拡径することなく、下水管81の内径よりも
十分に小さい径に保持される。
【0022】このようにして製管された螺旋管10'は、
製管機20により回転されながら下水管81内へ挿入され
る。そして、順次、小径の螺旋管10'が製造されること
により、下水管81内を製造された螺旋管10'が推進され
る。このとき、螺旋管10'の外径は、下水管81の内径よ
りも十分に小さいために、螺旋管10'は、その底部だけ
が下水管81内面に接触した状態で、下水管81内を円滑に
推進する。やがて、螺旋管10'の推進方向先端部が下水
管81の端部に達すると、製管機20の製管動作が一旦停止
され、該螺旋管10'の先端部が下水管81の端部に、アン
カー等により固定される。
【0023】螺旋管10'の先端部が下水管81の端部に固
定された状態で、製管機20を再び駆動させると、製管機
20に帯状体10が供給されて、螺旋管10'は再び回転しな
がら下水管81内を推進しようとする。このとき、製管機
20の駆動と同時に、図3に示すように、段落ち部14と該
段落ち部14に嵌合された基板12との間に介装された固定
用帯材30が、例えば螺旋管10'内に配設された帯材離脱
具40によって、螺旋管10'の固定側端部から順次離脱さ
せる。固定用帯材30を螺旋管10'から離脱させることに
より、段落ち部14と該段落ち部14に嵌合された基板12側
縁部との間の強固な圧着状態が解除され、嵌合凹条15内
に挿入された嵌合突条13の挿入部13bは、嵌合凹条15内
を円滑に滑動し得る状態になる。
【0024】このとき、固定用帯材30が離脱されること
により、固定用帯材30によって変形された状態の段落ち
部14と嵌合凹条15とが、それぞれ、自身の弾性力によっ
て相互に密着するように復元する。この段落ち部14と嵌
合凹条15の復元作用により、嵌合突条13と嵌合凹条15の
嵌合部には、帯状体10の幅方向へ収縮しようとする力が
作用する。この収縮力は、螺旋管10'の全長にわたっ
て、嵌合突条13と嵌合凹条15の嵌合部毎に発生し、螺旋
管10'全体を軸方向に収縮させる力となる。
【0025】このような状態で製管機20が駆動されて、
製管された螺旋管10'へ、順次、帯状体10が送り込まれ
ると、図2に示すように、螺旋管10'の先端部が下水管8
1に固定されているために、螺旋管10'の嵌合凹条15と嵌
合突条13とが相互に滑動し、螺旋管10'は固定された先
端側から順次拡径される。そして、螺旋管10'が下水管8
1内にて拡径されることにより、螺旋管10'は下水管81の
内周面に密着される。このように螺旋管10'が拡径され
る際には、螺旋状に巻回されている帯状体10のつる巻角
が大きくなるために、螺旋管10'の軸方向長さが小さく
なって、該螺旋管10'に収縮力が作用する。
【0026】しかしながら、帯状体10の基板12には伸長
部17が設けられているために、螺旋管10'に、固定用帯
材30を離脱させる際に発生する収縮力および螺旋管10'
が拡径される際に発生する収縮力が作用すると、該伸長
部17が伸長して、螺旋管10'の軸方向長さが収縮するこ
とが防止される。本実施例では、基板12内に設けられた
伸長部17は、硬質の熱可塑性エラストマー製であるため
に、基板12の伸長部17部分は捻れに強く、螺旋状に巻回
されても変形するおそれがない。
【0027】伸長部17の幅方向寸法は、帯状体10が下水
管81の内面にライニングされる際に発生する収縮力を、
確実に吸収し得るように設定されている。
【0028】その結果、螺旋管10'は、帯状体10の伸長
部17が伸長することにより、該螺旋管10'の拡径時に作
用する軸方向の収縮力が吸収されて、該螺旋管10'は、
軸方向へ収縮することなく、下水管81全体にわたって拡
径される。拡径された螺旋管10'は、下水管81内周面全
体にわたって密着した状態になり、該螺旋管10'によっ
て下水管81がライニングされる。
【0029】なお、本発明は以上のような一実施例に限
定されず、本発明の範囲内で変形可能である。例えば、
図5に示すように、帯状体10の基板12に形成される伸長
部18として、基板12と同じ材質により形成された湾曲す
る薄肉の湾曲部18aとしてもよい。この湾曲部18aの下方
は、基板12の下面から伸長した薄いカバー体18bで覆わ
れている。このような帯状体10でも、図1に示す帯状体
10と同様に、螺旋管10'を拡径する際に発生する軸方向
の収縮力を、該伸長部18における湾曲部18aが伸長する
ことによって吸収できる。
【0030】
【発明の効果】本発明の既設管ライニング工法用帯状体
は、このように、螺旋管に製管されて既設管内に挿入さ
れた後に、該既設管内での拡径に際して発生する収縮力
を、基板に設けられた伸長部の伸長によって吸収し得る
ために、螺旋管の軸方向長さが収縮することが防止され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の既設管ライニング用帯状体の一例を示
す縦断面図である。
【図2】本発明の帯状体を使用した既設管ライニング工
法の一工程を示す下水管の断面図である。
【図3】本発明の帯状体を使用した既設管ライニング工
法の他の一工程を示す下水管の断面図である。
【図4】帯状体により形成される螺旋管の嵌合凹条と嵌
合突条とを嵌合させた状態を示す断面図である。
【図5】帯状体の別の実施例を示す断面図である。
【図6】従来の帯状体を示す断面図である。
【図7】その帯状体により螺旋管を形成した際の要部の
断面図である。
【図8】(a)は下水管内にて螺旋管が拡径された状態
を示す断面図である。 (b)は下水管内に挿入された螺旋管を示す断面図であ
る。 (c)は螺旋管の拡径時に発生する軸方向への収縮力を
説明するための模式図である。
【図9】螺旋管の軸方向収縮力と収縮量との関係を示す
グラフである。
【符号の説明】
10 帯状体 10' 螺旋管 12 基板 13 嵌合突条 15 嵌合凹条 17、18 伸長部 18a 湾曲部 19 補強リブ 20 製管機 30 固定用帯材 81 下水管

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 既設管内に小径状態で螺旋管を挿入し
    て、該螺旋管の一方の端部から順次拡径することにより
    該螺旋管にて既設管内周面をライニングする既設管ライ
    ニング工法に使用される、該螺旋管を構成する帯状体で
    あって、 帯板状の基板と、 該基板の各側縁部に沿ってそれぞれ配設されており、螺
    旋状に巻回された際に相互に嵌合される嵌合凹条および
    嵌合突条と、 前記基板の一部に、該基板の幅方向へ伸長し得るように
    設けられた伸長部と、 を具備する既設管ライニング工法用帯状体。
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