JPH05176220A - 自動露光制御装置 - Google Patents

自動露光制御装置

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Publication number
JPH05176220A
JPH05176220A JP3343518A JP34351891A JPH05176220A JP H05176220 A JPH05176220 A JP H05176220A JP 3343518 A JP3343518 A JP 3343518A JP 34351891 A JP34351891 A JP 34351891A JP H05176220 A JPH05176220 A JP H05176220A
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JP
Japan
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brightness
calculating
aperture
correction amount
average
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Application number
JP3343518A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ekusa
洋 江草
Yukie Goshima
雪絵 五島
Makoto Fujimoto
眞 藤本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被視感度以下の画素数を用いて逆光度合を定
量化することにより、逆光の度合に応じて画像の補正が
安定して行える自動露光制御装置を提供すること。 【構成】 全画面の平均輝度を検出する全画面平均検出
部7と、所定輝度より低輝度な画素数を算出する暗領域
算出部11と、その暗領域算出部11の算出結果に基づ
き、補正量を算出する補正量算出部12と、その算出さ
れた補正量に応じて全画面の目標輝度を算出する目標輝
度算出部9と、検出された平均輝度を算出された目標輝
度に追従させるように絞りを制御する絞り制御部8とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラの自動露
光補正に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラ等の自動露光制御装置は、
出力映像信号レベルが一定になるように絞りを制御す
る。絞り制御としては、一画面全体の平均をとる平均値
方式、画面中の最大値を検出するピーク値方式、及び両
者を混合した方式が行われている。以下に、図16を用
いて従来の自動露光制御装置の詳細を説明する。
【0003】被写体像はレンズ101、絞り102を介
して、撮像素子103上に結像し、電気信号に変換さ
れ、γ処理などを行う信号処理回路105を通して出力
される。その際、撮像素子103からの信号を用いて、
以下のように絞り制御を行う。平均値検出回路107お
よびピーク値検出回路108はそれぞれ、一画面全体の
輝度の平均値及びピーク値を検出し、絞り駆動回路10
9は、その検出された輝度の平均値及びピーク値に応じ
て絞り102を駆動して、撮像素子103に入射する光
量を調節する。
【0004】しかし、画像信号の平均値による方法で
は、画像の輝度分布が広い場合、例えば明るい空を背景
にした人物のような画像を撮像した場合、逆光と呼ばれ
る撮像状態になる。これは、撮像対象の人物の輝度分布
が画像全体の輝度平均値に比して低いために、映像信号
中の人物に対応した信号の分布が映像信号の低い部分に
偏在し、再生画像中で黒くなる現象である。
【0005】このような現象を避けるためには、前述の
撮像対象画像部分の映像信号中の分布を画像平均輝度で
制御された場合よりも高い値に補正する必要がある。例
えば、絞りを開放方向に補正して撮像対象部分の映像信
号レベルを高く保つようにすることで、逆光時における
画質を改善することができる。
【0006】そこで、絞り駆動回路109の入力に入力
切り替え器を設け、逆光時にユーザが手動で切り替え信
号を与えることにより、予め設定された固定の制御量で
絞り制御を行う方法が考えられた。
【0007】しかしこのような構成では、ユーザの誤操
作のために適切な絞り制御ができないことがある。ま
た、絞りの制御量が固定しているため、画像毎に適した
制御はできない。この問題を解決するためには、逆光状
態を自動的に判定し、各画像の逆光の強さに応じた補正
を自動的に行う必要がある。
【0008】そこで、被写体があると思われる領域、例
えば画面の中央部及び背景部をそれぞれ測光し、それら
測光値のレベル差から逆光状態を判定し、判定された逆
光状態に応じた補正を行う方法が考えられた。この方法
を用いた自動絞り装置としては、例えば特開平2-18578
に示されている。図17を用いて、前記絞り制御方式を
説明する。第1、第2検波手段113、114ではそれ
ぞれ、図18に示すような画面の中央の対象領域とその
周辺の背景領域の各撮像素子の出力信号レベルを検出す
る。前記第1、第2検波手段113、114の出力はそ
れぞれ、増幅部121、122を通り、対象領域と背景
領域のレベルを比較する比較器123により逆光度合を
判定する。すなわち、第1、第2検波手段113、11
4の出力信号をそれぞれx、yとし、第1、第2の増幅
部121、122の増幅度をそれぞれ、m,nとする
と、 (x・m)≧(y・n)のとき順光状態 (x・m)<(y・n)のとき逆光状態 と判定する。
【0009】一方、第1、第2、第3のゲート部11
0、111、112では図19に示すように画面が3つ
に分割された領域t1,t2,t3の各レベルを検出
し、それぞれ第1、第2、第3の利得制御部115、1
17、119を介して、加算部124でそれら3つの信
号を合成する。第1、第2、第3の利得制御部115、
117、119の増幅度は、前記比較器123の出力を
受けた第1、第2、第3の制御部116、118、12
0により制御される。絞り制御回路109は前記加算部
124の出力信号を所定レベル(目標平均値)に保つよ
うに絞り制御を行う。
【0010】順光状態の画像では、対象領域(中央)と
背景領域(周辺)のレベル差が小さいので、前記比較器
123により順光と判断される。このとき、第1、第
2、第3制御部116、118、120は第1、第2、
第3の利得制御部115、117、119の利得G1,
G2,G3を G1>G2>G3 となるように設定する。ただし、G1はG2,G3に比
べ、わずかに大きい。従って、全画面平均輝度を一定に
する従来の全画面測光方式に近い絞り制御を行う。
【0011】また、逆光状態の画像では、中央の対象領
域が周辺の背景領域に比べて暗くレベル差が大きいた
め、前記比較器123により逆光と判断される。このと
き、第1、第2、第3制御部116、118、120
は、 G1>>G2>G3 となるように設定する。ただし、G1はG2,G3に比
べ、格段に大きい。このように、中央の領域の利得を周
辺の領域に比べて大きく設定し、中央重点の測光方式を
行うことで、逆光状態に応じた絞り制御を可能とした。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような絞り制御の場合、中央部、周辺部の各出力レベル
は、領域内にコントラストの大きい画像が入力されても
平均化されるため、実際のコントラストを測定すること
ができない。すなわち、画像の輝度の空間的な分布の違
いによって、中央部、周辺部の出力レベルが変化し、そ
のレベル差も変化するため、過補正をして映像信号の大
部分が飽和してしまったり、逆にもっと補正してほしい
画像にも、ほとんど補正がかからなくなったりする場合
が生ずる。従って逆光の度合に応じて画像の補正が安定
して行われないという課題がある。
【0013】本発明は、従来のこのような課題を考慮
し、逆光の度合に応じて画像の補正が安定して行える自
動露光制御装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像の全画面
の平均輝度を検出する平均輝度検出手段と、所定輝度よ
り低輝度な画素数を算出する暗領域算出手段と、その暗
領域算出手段の算出結果に基づき、補正量を算出する補
正量算出手段と、その算出された補正量に応じて全画面
の目標輝度を算出する目標輝度算出手段と、検出された
平均輝度を算出された目標輝度に追従させるように絞り
を制御する絞り制御手段とを備えた自動露光制御装置で
ある。
【0015】
【作用】本発明は、平均輝度検出手段が、画像の全画面
の平均輝度を検出し、暗領域算出手段が、所定輝度より
低輝度な画素数を算出し、補正量算出手段が、暗領域算
出手段の算出結果に基づき補正量を算出し、目標輝度算
出手段が、算出された補正量に応じて全画面の目標輝度
を算出し、絞り制御手段が、全画面の平均輝度を目標輝
度に追従させるように絞りを制御する。
【0016】
【実施例】以下に、本発明をその実施例を示す図面に基
づいて説明する。
【0017】図1は、本発明にかかる第1の実施例の自
動露光制御装置の構成ブロック図である。すなわち、自
動露光制御装置には、被写体を撮像するレンズ1、及び
そのレンズ1による光画像を電気信号に変換する撮像素
子3が設けられ、レンズ1と撮像素子3の間には被写体
の光量を調節するために、絞り2が配置されている。
【0018】撮像素子3の出力は、その出力信号を増幅
するアンプ4、全画面の平均輝度を検出する全画面平均
検出部(平均輝度検出手段)7及び出力信号の空間周波
数の低域成分をろ波するLPF10が接続され、アンプ
4にはγ処理などを行い、その結果を映像信号出力端子
6に送る信号処理回路5が接続され、全画面平均検出部
7には絞り2の開度を制御する絞り制御部(絞り制御手
段)8が接続され、LPF10には所定輝度(例えば被
視感度、後述)より低輝度な画素数を算出する暗領域算
出部(暗領域算出手段)11が接続されている。
【0019】暗領域算出部11には、算出された被視感
度以下の画素数から逆光度合を算出する補正量算出部
(補正量算出手段)12が接続され、その補正量算出部
12には、その算出された逆光度合に応じた全画面の目
標輝度を算出する目標輝度算出部(目標輝度算出手段)
9が接続されて、その目標輝度算出部9は更に絞り制御
部8に接続されている。
【0020】次に上記実施例の動作について説明する。
【0021】まず、被写体像はレンズ1、絞り2を介し
て、撮像素子3上に結像して、電気信号に変換される。
変換された電気信号は、一部はアンプ4により増幅さ
れ、γ処理などを行う信号処理回路5を通り、映像信号
出力端子6に送られ、他の一部は、以下のように絞り制
御を行うために全画面平均検出部7及びLPF10に送
られる。
【0022】全画面平均検出部7では撮像素子3の信号
により全画面の平均輝度Yallが算出される。絞り制御
部8では、目標輝度算出部9から得られる目標輝度Yal
l’と全画面の平均輝度Yallを比較する。比較した差を
0にする方向に絞り開度を動作させることにより、いつ
も平均輝度Yallが目標輝度Yall’になるように制御す
る。通常の露光制御の目標輝度Yall’は、たとえば撮
像素子3のダイナミックレンジが0から255(8ビッ
ト情報)の場合、127(中央値)に設定する。 一
方、LPF10では撮像素子3から入力された信号の空
間周波数の低域成分がろ波される。たとえば、画面を縦
横32分割、全体で1024の矩形に分割して、矩形内
の輝度が矩形内の画素の平均輝度で代表される。したが
って見かけ上の画素数は1024個となる。
【0023】次に暗領域算出部11で被視感度以下の画
素数が、逆光補正のパラメータとして計算される。被視
感度以下の画素数が、逆光補正のパラメータとなること
を以下に示す。画像の中に非常に明るい領域が存在する
と、平均輝度を127にするために絞り開度が小さくな
る。その結果、明るい領域以外の部分は、非常に暗い輝
度となる。そして画像全体が明るい領域と暗い領域に分
かれる。この状態で被写体が暗い領域に存在するとき
が、逆光状態である。
【0024】この逆光状態の程度を被視感度以下の画素
数で定量評価する。被視感度とは、人間が検知できる最
小の輝度のことをいう。図2に逆光の程度をあらわす例
を示す。被視感度以下の輝度を簡単のために輝度0とお
く。図2で黒くぬりつぶしてある部分が輝度0の領域で
ある。図2(a)は全画像の半分が輝度0の領域で、残
りの半分の領域の輝度が255であり、平均輝度は12
7となる。自動露光制御下では、輝度0の領域が画像の
半分以上を占める逆光状態のときは、絞り開度を大きく
して、図2(a)の状態になる。したがって、輝度0の
領域が全画面の半分以上を占めることは、絞り開度が最
大になるまでは起こらない。図2(b)は画像の4分の
1が輝度0の領域で、それ以外の領域は、被視感度以上
であるので、映像内容を確認することができる。しか
し、暗くて見えない領域が約4分の1だけ存在するので
弱い逆光がかかっているとみなすことができる。図2
(c)は輝度0の領域が存在しない画像で、すべてが被
視感度以上の画素であることから、逆光状態のない見や
すい画像であることが多い。したがって人間が主観的に
感じる逆光の程度を、暗くて見ることができない領域の
面積(被視感度以下の画素数)に比例すると工学的にみ
なすことができる。
【0025】一方明るい画素は、その輝度が255の値
を示していても、逆光状態を示しているのか、単に白い
物体であるのかを認識することは困難である。したがっ
て明るい画素は映像内容に大きく影響してしまうので、
逆光の程度を表す量としては不正確となる。また黒い物
体は、逆光状態でなければ、光の反射によって、被視感
度以上の明るさを持つ画素として検出される。
【0026】次に被視感度以下の画素の計算方法につい
て述べる。実際の被視感度のしきい値は、20から40
程度の値であるが,しきい値を、ある値に決定すると、
図3のようにその値近傍に多数の画素が存在し、かつ変
動する場合、近傍前後で補正量が大きく変動する。そこ
で暗領域算出部11で、図4のような関数を用いて画素
数に重み付けを行う。縦軸は区間「0、1」の実数値で
ある。関数μaは被視感度以下の画素数を修正するため
の関数である。被視感度以下の画素数は(数1)のよう
に修正される。
【0027】
【数1】 B : 被視感度以下の修正された画素数 μa(v):輝度レベルvのときの関数μaの値 N(v):輝度レベルvのときの画素数 M:輝度レベル 補正量算出部12では、被視感度以下の修正された画素
数Bにゲインをかけて、(数2)のように逆光度合を算
出する。
【0028】
【数2】u = k * B u :逆光度合 k:ゲイン 目標輝度算出部9では、補正量算出部12で得た逆光度
合uから、垂直走査(フレームまたはフィールド)毎の
全画面の平均輝度の目標値を設定する。すなわち、目標
輝度Yall’を(数3)のように算出する。
【0029】
【数3】Yall’= Yinit * (1 + u) Yinit : 初期目標輝度 絞り制御部8では、全画面の平均輝度Yallを上記の目
標輝度Yall’に追従するように絞りが制御される。被
視感度以下の画素数が存在しない場合は、uは0とな
り、初期目標輝度Yinitが目標輝度Yall’となる。被視
感度以下の画素数が多く存在するようになるとuが0以
上の値を持ち、Yall’が大きくなる。その結果、絞り開
度が大きくなり、被視感度以下の領域が見やすくなる。
【0030】以上のように本発明では、被視感度以下の
画素数をもとに逆光度合を決定することによって、安定
で人間の感覚に合う逆光補正が実現できる。また被視感
度以下の画素数の決定に重み関数μaを用いることによ
り、被視感度付近の輝度レベルの急激な変化に対処する
ことができる。
【0031】図5は、本発明にかかる第2の実施例の自
動露光制御装置の構成ブロック図である。すなわち、第
1の実施例と同じ構成要素には同じ符号を付けてあり、
同様の動作を行う。絞りの開度を検出する絞り開度検出
部(絞り開度検出手段)13が設けられて、その絞り開
度検出部13の検出結果が、補正量算出部14に入力さ
れている点が異なっている。
【0032】図6に過順光の状態図を示す。過順光と
は、たとえば部屋が非常に暗い状態で、被写体だけがス
ポット光をあびて、高輝度の状態になることをいう。
【0033】ここで第1の実施例と同じように、被視感
度以下の画素数が多い状態の逆光補正の制御が行われる
と、絞り開度が大きくなって被写体が高輝度になり、見
にくくなる現象が生じる。
【0034】以上の現象を回避するため、絞り開度を検
出することにより逆光と過順光の判別を行う。一般に逆
光状態はレンズ1に入る光量が非常に大きい。すなわち
人間の目で非常にまぶしいときに起こる現象である。一
方過順光は、光量が少ない状態で起こる現象である。し
たがって撮像画面が暗く、絞り開度が非常に大きいとき
に被視感度以下の画素数が多い場合は、過順光状態とし
て逆光補正をおこなわないように制御すればよい。
【0035】そこで補正量算出部14では、絞り開度検
出部13より得られる絞り開度から、図7のように逆光
と過順光の判定結果を導出する。絞り開度が大きくなる
と、緩やかに判定が過順光に写る。この判定結果を用い
て絞り制御を行う。(数3)を(数4)のように改良す
る。
【0036】
【数4】Yall’= Yinit * (1 + u(β - c)) Yinit : 初期目標輝度 β: 逆光・過順光の判定結果 c : 定数 絞り制御部9では、全画面の平均輝度Yallを上記の目
標輝度Yall’に保つように絞りが制御される。判定結
果βが小さくなるほど、逆光補正量は小さくなる。定数
cは、たとえば0近傍の正の実数値を代入すれば、過順
光状態の時に絞り開度が小さくなり、過順光状態の被写
体が見やすくなるように補正できる。
【0037】以上のように本発明では、絞り開度を基に
逆光と過順光の判定を行うことにより、安定で、人間の
感覚に合う逆光補正が実現できる。
【0038】図8は、本発明にかかる第3の実施例の自
動露光制御装置の構成ブロック図である。すなわち、第
1の実施例と同じ構成要素には同じ符号を付けてあり、
同様の動作を行う。暗領域算出部19は、画面が複数個
に分割された領域毎に、被視感度以下の画素数を算出す
る点と、補正量算出部12をファジィ推論部20に置き
換えた点が異なっている。
【0039】まず全画面を、例えば図9のように5つの
小領域に区切る。左右に存在する小領域は1つにまとめ
て、合計4つの小領域(W1、W2、W3、W4)に構
成する。暗領域算出部19は、各小領域での被視感度以
下の画素数を計算する。つぎにファジィ推論部20で、
各小領域の被視感度以下の画素数から、逆光度合を推論
する。ファジィ推論は、数学モデルが記述できないよう
な複雑な制御対象において、人間が従来の経験から得て
いる知識をファジィ推論規則を用いて計算機で実行しよ
うとするものである。以下後件部の変数を実数値にした
場合の推論方法を用いながら、逆光度合の導出方法につ
いて述べる。
【0040】各小領域の被視感度以下の画素数(w1,w2,
w3,w4)と逆光度合uの間の関係をif〜 then…規則(if
〜 の部分を前件部、then…の部分を後件部と呼ぶ)とし
て記述し、次のような推論規則を複数個用意する。入出
力のファジィ変数としては図10のように、PS(正に小
さい),PM(正に中位),PB(正に大きい)を用いる。 R1:IF w1 is positive small(PS) and w2 is Positive
Medium(PM) and w3 is positive big(PB) and w4 is Positive Medi
um(PM) Then u is μ(M). 上の規則を簡略化してn個表す。
【0041】 R1:IF w1 is PS and … w4 is PM THEN u is u1. R2:IF w1 is PM and … w4 is PS THEN u is u2. R3:IF w1 is PB and … w4 is PB THEN u is u3. R4:IF w1 is PM and … w4 is PS THEN u is u4. ・ ・ Rn:IF w1 is PS and … w4 is PB THEN u is un. ただし、Rj(j=1,2,3,4・・・n)はファジィ推論規則とす
る。
【0042】いま、入力情報 w1,w2,w3,w4に対する規則
Rjの前件部の適合度合αj を求める方法を、1番目の
規則R1を例にあげて説明する。ここで μps(w1),μpm
(w2),μpb(w3),μpm(w4)は前件命題の入力情報 w1,w2,w
3,w4のメンバシップ値を表す。いまw1,w2,w3,w4が入力
されたとすると、(数5)によって適合度合α1が導か
れる。
【0043】
【数5】 α1=μps(w1)Λμpm(w2)Λμpb(w3)Λμpm(w4) ただし、Λはmin演算 そして規則R1の後件部の結論のファジィ数μ1は、後
件命題のファジィ数 u(u1)を用いて(数6)のように求
まる。
【0044】
【数6】μ1=α1Λ u(u1) この様子を第11図に示す。実数値w1,w2,w3,w4が観測
され、μps(w1),μpm(w2),μpb(w3),μpm(w4)の適合度
合から後件部ファジィ数u(u1)をカット(min)して、μ
1を導出していることがわかる。
【0045】推論規則Rjは複数個あるので、すべての
結論を結合した値は、(数7)のようなμiの重み付け
平均値となる。
【0046】
【数7】 この値uoが逆光度合となる。
【0047】図12は、規則R1の状態を示している。
中央の小領域W3の被視感度以下の画素が最も多く検出
されているので、逆光度合が大きくなるようにuを設定
する。 以上のように本発明では、画面を複数の小領域
に分け、各小領域の被視感度以下の画素数を基にファジ
ィ推論を行うことで、暗領域の分布に応じた絞り補正量
を得ることができ、従って逆光の内容に応じた逆光補正
が可能となる。
【0048】図13は、本発明にかかる第4の実施例の
自動露光制御装置の構成ブロック図である。すなわち、
第1の実施例と同じ構成要素には同じ符号を付けてあ
り、同様の動作を行う。
【0049】全画面平均検出部7の代わりに、図14に
示す画面の中央部と周辺部の平均輝度をそれぞれ検出す
るための中央平均検出部(中央部輝度検出手段)16と
周辺平均検出部(周辺部輝度検出手段)15が設けら
れ、それら中央平均検出部16と周辺平均検出部15
は、補正量算出部18で算出された逆光度合による重み
づけを行う重みづけ処理部(重みづけ処理手段)17に
接続されている。
【0050】補正量算出部18では、第1の実施例と同
様に(数1)によって逆光度合が計算される。次に重み
付け処理部17で、逆光度合uを区間[0,1]の実数
値へ変換する。関数μ(u)を図15に、式を(数8)に
示す。
【0051】
【数8】u' = μ(u) 次に逆光度合u'を用いて、中央部と周辺部の平均輝度に
重み付けを行う。逆光度合が大きいほど、中央部の平均
輝度の重みが大きいように、重み付けを行う。たとえ
ば、(数9)のような処理を行う。
【0052】
【数9】 Yobs = ((1+u')S1 * Y1 + (1-u')S2 * Y2)/((1+u')S1 + (1-u')S2) Yobs : 重み付け後の平均輝度 S1 : 中央部の面積 S2 : 周辺部の面積 Y1 : 中央部の平均輝度 Y2 : 周辺部の平均輝度 (数9)は、画面全体の平均輝度が逆光状態になったと
きに、中央の平均輝度に重みが大きくなるように構成さ
れている。目標輝度は固定であるので、重み付け後の平
均輝度Yobsが目標輝度に追従するように制御される。し
たがって中央部が暗い場合は逆光として、明るい場合は
過順光として作用する。
【0053】以上のように本発明では、被視感度以下の
画素数を基に、画面の中央部と周辺部の平均輝度に重み
付けを行うことで、より中央部を重視した逆光、過順光
補正が可能となる。
【0054】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、逆光の度合に応じて画像の補正が安定して行え
るという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1の実施例の自動露光制御装
置の構成ブロック図である。
【図2】同図(a)、(b)、(c)は、同実施例の逆
光の度合を説明する模式図である。
【図3】同実施例の被視感度付近の輝度レベルと画素数
の関係を説明する図である。
【図4】同実施例の被視感度以下の輝度レベルの画素数
を求める関数を示す図である。
【図5】本発明にかかる第2の実施例の自動露光制御装
置の構成ブロック図である。
【図6】第2の実施例の過順光を説明する模式図であ
る。
【図7】第2の実施例の絞り開度による逆光と過順光の
判別を説明する図である。
【図8】本発明にかかる第3の実施例の自動露光制御装
置の構成ブロック図である。
【図9】第3の実施例の画面を小領域に分割した図であ
る。
【図10】第3の実施例の被視感度以下の画素数に対す
るメンバシップ関数を示す図である。
【図11】第3の実施例のファジィ推論の計算過程を説
明する図である。
【図12】第3の実施例の逆光状態を規則で説明するた
めの図である。
【図13】本発明にかかる第4の実施例の自動露光制御
装置の構成ブロック図である。
【図14】第4の実施例の輝度検出の領域を説明する模
式図である。
【図15】第4の実施例の逆光度合の変換を示す図であ
る。
【図16】従来の逆光状態が考慮されていない自動露光
制御装置の構成ブロック図である。
【図17】従来の逆光状態が考慮された自動露光制御装
置の構成ブロック図である。
【図18】従来の逆光状態が考慮された自動露光制御装
置の動作を説明する図である。
【図19】従来の逆光状態が考慮された自動露光制御装
置の動作を説明する図である。
【符号の説明】
1、101 レンズ 2、102 絞り 3、103 撮像素子 4、104 アンプ 5、105 信号処理回路 6、106 映像信号出力端子 7 全画面平均検出部 8 絞り制御部 9 目標輝度算出部 10 LPF 11、19 暗領域算出部 12、14、18 補正量算出部 13 絞り開度検出部 15 周辺平均検出部 16 中央平均検出部 17 重み付け処理部 20 ファジィ推論部 107 平均値検出回路 108 ピーク値検出回路 109 絞り駆動回路 110、111、112 ゲート部 113、、114 検波手段 115、117、119 利得制御部 116、118、120 制御部 121、122 増幅部 123 比較器 124 加算部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像の全画面の平均輝度を検出する平均
    輝度検出手段と、所定輝度より低輝度な画素数を算出す
    る暗領域算出手段と、その暗領域算出手段の算出結果に
    基づき、補正量を算出する補正量算出手段と、その算出
    された補正量に応じて前記全画面の目標輝度を算出する
    目標輝度算出手段と、前記検出された前記平均輝度を前
    記算出された前記目標輝度に追従させるように絞りを制
    御する絞り制御手段とを備えたことを特徴とする自動露
    光制御装置。
  2. 【請求項2】 さらに絞りの開度を検出する絞り開度検
    出手段を備え、前記補正量算出手段は、前記検出された
    絞りの開度に応じて前記算出された補正量を修正するこ
    とを特徴とする請求項1記載の自動露光制御装置。
  3. 【請求項3】 暗領域検出手段は、前記全画面が複数個
    に分割された領域毎に前記低輝度な画素数を算出し、前
    記補正量算出手段は、前記算出された前記低輝度な画素
    数に基づき、ファジィ推論することにより前記補正量を
    算出することを特徴とする請求項1記載の自動露光制御
    装置。
  4. 【請求項4】 画像の全画面の平均輝度を検出する平均
    輝度検出手段と、所定輝度より低輝度の画素数を算出す
    る暗領域算出手段と、その暗領域算出手段の算出結果に
    基づき、補正量を算出する補正量算出手段と、前記画像
    の中央部領域の輝度を検出する中央部輝度検出手段と、
    前記画像の周辺部領域の輝度を検出する周辺部輝度検出
    手段と、その検出された中央部の輝度及び周辺部の輝度
    から、前記補正量算出手段により算出された補正量に応
    じた検出輝度を算出する重みづけ処理手段と、その検出
    輝度と予め設定された目標輝度を一致させるように絞り
    を制御する絞り制御手段とを備えたことを特徴とする自
    動露光制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6826310B2 (en) 2001-07-06 2004-11-30 Jasc Software, Inc. Automatic contrast enhancement
US7949201B2 (en) 2004-09-01 2011-05-24 Nec Corporation Image correction processing system and image correction processing method
CN111861965A (zh) * 2019-04-08 2020-10-30 Tcl集团股份有限公司 图像逆光检测方法、图像逆光检测装置及终端设备

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