JPH05173200A - 量子井戸構造の半導体素子を用いて光を変調する方法及び装置 - Google Patents

量子井戸構造の半導体素子を用いて光を変調する方法及び装置

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JPH05173200A
JPH05173200A JP3178654A JP17865491A JPH05173200A JP H05173200 A JPH05173200 A JP H05173200A JP 3178654 A JP3178654 A JP 3178654A JP 17865491 A JP17865491 A JP 17865491A JP H05173200 A JPH05173200 A JP H05173200A
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light
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well structure
probe light
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Yasuo Tomita
康生 富田
Hitoshi Oda
仁 織田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】仮想電荷分極が過渡的に生じる現象を利用して
ピコ秒或はそれ以下の超高速度で光を変調する光変調方
法及び装置である。 【構成】量子井戸構造でのキャリアの仮想励起による過
渡的な空間電界生成を用いる。電気光学効果を介して量
子井戸構造の光学的屈折率異方性を励起し、この光学的
屈折率異方性により量子井戸構造を伝搬する光の偏光状
態を変化させる。仮想励起された電子・正孔対の波動関
数17、18が半導体量子井戸構造部に印加されている
静電界の為に非対称になって、仮想電荷分極が過渡的に
生じる現象を利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、量子井戸構造の半導体
素子を用いて、ピコ秒或はそれ以下の超高速度で光を変
調する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光変調装置として、photorefract
ive (PR)効果を用いたものが提案されている。この
PR効果を、図5を用いて説明する。
【0003】図5は、バルク電気光学結晶のエネルギー
バンドを示す図である。ここで、或る不純物準位42に
ある電子41を光学的に伝導帯に励起すると、この電子
41は、伝導帯において拡散及びドリフトし、その後、
捕獲準位43によって捕獲される。この電子の捕獲によ
って生じる空間電界は、電気光学効果(ポッケルス効
果)によって非線形屈折率変化を起こす。この様な現象
がPR効果と呼ばれている。前記不純物準位42は、通
常、浅い準位であるドナー準位やアクセプタ準位に対し
て、室温の熱エネルギー(26meV)に比べ十分大き
なエネルギーギャップを持つ深い準位と呼ばれる。ま
た、捕獲準位43は、通常、不純物準位42のイオン化
準位から成る。
【0004】このPR効果は、数mW程度のレーザ光パ
ワーで大きな非線形屈折率変化が得られるという利点を
有するが、光励起キャリア(この例では電子)の移動及
び捕獲を用いる為に、その応答速度は高々数マイクロ秒
程度である。
【0005】これを克服する為に、最近、バリア層をグ
レーディドギャップとした、即ちバンドギャップが層厚
方向に変化している構造にした半導体井戸構造がRal
phet.al.,Physical Review
Letters vol.63,pp.2272−22
75(1989)において提案されている。図6(a)
〜(c)にこれを示す。図6(a)に示す如く、バリア
層の価電子帯51と伝導帯52はグレーディドギャップ
構造になっており、これによりビルトイン(built
−in)電界が形成されている。ここにおいて、グレー
ディドギャップバリア層で光入射により生成される正孔
53と電子54は、上記ビルトイン電界によりドリフト
して夫々価電子帯と伝導帯での量子井戸55、56で捕
獲される。この時、電子54と正孔53のドリフト速度
の違いにより、図6(b)のように電子54の方が早く
上記量子井戸56に捕獲される。この為、図6(c)の
ように正孔53が量子井戸55に捕獲されるまでの間、
電子54と正孔53との間で過渡的に空間電界が生じ
る。これがバリア層での電気光学効果を介して屈折率の
変化を誘起するのである。
【0006】電子54と正孔53が量子井戸56、55
に捕獲された後では、両者間に空間的な分離がないので
上記過渡的な空間電界は消滅する。こうした過渡的な過
程のPR効果の応答速度は、電子54が量子井戸56に
捕獲されるまでのドリフト時間で概ね決まる為に、立ち
上がりの応答速度としてピコ秒程度が実験的に得られて
いる。
【0007】また、立ち下がり時間は正孔53の量子井
戸55での捕獲に要する時間で概ね決まり、量子井戸5
6、55中での電子54−正孔53間の再結合時間に制
限されない。なぜなら、量子井戸56、55内に捕獲さ
れた電子54と正孔53との間には空間的な分離がない
ので空間電界は生じず、上記PR効果に寄与しないから
である。従って、立ち下がり時間もピコ秒から10ピコ
秒オーダーが期待できる。しかし、実際には、バリア層
での不純物トラップに起因するPR効果のナノ秒オーダ
ーの立ち下がり時間の裾引きが生じるという問題があっ
た。
【0008】以上の様に、PR効果を用いた純光学的な
光波の変調では、量子井戸構造を用いたキャリアの実励
起によるものでも、光励起されたキャリアの走行時間及
び不純物準位での捕獲により、立ち上がり及び立ち下が
りの応答速度が制限されるという欠点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明の目的
は、上記従来技術の問題点を解決し、ピコ秒或はそれ以
下の超高速度で光を変調することができる光変調方法及
び装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決する為の手段】本発明の上記目的を達成す
る光変調装置は以下を有することを特徴とする:量子井
戸構造を備えた半導体素子;半導体素子の量子井戸構造
に電界を印加する手段;半導体素子に偏光したプローブ
光を入射する手段、該プローブ光は、量子井戸構造にお
ける電気光学効果によって、その偏光状態が変化して半
導体素子から出射される;半導体素子に、その量子井戸
構造に仮想電荷励起を生じさせるポンプ光を入射する手
段、ここで、仮想電荷励起よって、量子井戸構造に印加
された電界がスクリーニングされる;及び半導体素子か
ら出射した光の偏光状態の変化を強度変化に変換する偏
光子。
【0011】また、上記の装置を用いて、光を変調する
方法は以下のステップを有することを特徴とする:半導
体素子の量子井戸構造に電界を印加する;半導体素子に
偏光したプローブ光を入射する、該プローブ光は、量子
井戸構造における電気光学効果によって、その偏光状態
が変化して半導体素子から出射される;半導体素子に、
その量子井戸構造に仮想電荷励起を生じさせるポンプ光
を入射する、ここで、仮想電荷励起によって、量子井戸
構造に印加された電界がスクリーニングされる;及び半
導体素子から出射した光の偏光状態の変化を偏光子によ
って強度変化に変換する。
【0012】また、本発明の一実施態様の光変調装置は
以下を有する: (a)以下のものから成る半導体素子、基板;基板上に
形成された第1の導電型を有する第1の半導体層;第1
の半導体層上に形成された多重量子井戸層;多重量子井
戸層上に形成された第2の導電型を有する第2の半導体
層;及び第1及び第2の半導体層に各々電気的にコンタ
クトされた一対の電極; (b)半導体素子に逆バイアスの電界を印加する、前記
電極に接続された電圧源; (c)半導体素子に偏光したプローブ光を入射する手
段、該プローブ光は、多重量子井戸層における電気光学
効果によって、その偏光状態が変化して半導体素子から
出射される; (d)半導体素子に、その多重量子井戸層に仮想電荷励
起を生じさせるポンプ光を入射する手段、ここで、仮想
電荷励起によって、量子井戸構造に印加された電界がス
クリーニングされる;及び (e)半導体素子から出射した光の偏光状態の変化を強
度変化に変換する偏光子。
【0013】
【作用】即ち、本発明の装置は、量子井戸構造でのキャ
リアの仮想励起(光照射される間のみ励起が起こるも
の)による過渡的な空間電界生成を用いて電気光学効果
を介して量子井戸構造の光学的屈折率異方性を励起し、
この光学的屈折率異方性により量子井戸構造を伝搬する
光の偏光状態を変化させるものである。この様に本発明
の装置は、仮想励起された電子・正孔対の波動関数が半
導体量子井戸構造部に印加された静電界の為に非対称に
なって、仮想電荷分極が過渡的に生じる現象を利用する
ので、応答速度の立ち上がり、立ち下がり共に仮想的な
キャリア励起過程に関わり、例えばサブピコ秒程度の高
速変調が可能となる。
【0014】
【実施例】先ず、量子井戸中での仮想電荷分極励起の現
象について説明する。この現象は、例えば、山西正道
応用物理 第58巻,pp.1969−1707(19
89)に記載されている。図1はDC(静)電界が量子
井戸積層方向に平行に印加された量子井戸構造を示し、
伝導帯の基底サブバンド11及び価電子帯の基底サブバ
ンド12の波動関数13、14は、傾斜したバンド構造
により、図の如く空間的にずれて非対称になっている。
この為に、DC電界を加えないときと比べて実効エネル
ギーギャップと振動子強度が変化し、光学的な分散特性
(光吸収率、屈折率の波長依存性)に変化が生じる。こ
の様な状況で、基底サブバンド11、12間の励起子エ
ネルギーギャップに対して離調(detuning)し
た光子エネルギーhνの非共鳴光をここに入射させる
と、コヒーレントな仮想遷移による電子励起が生じる。
この時、仮想励起された電子・正孔対の波動関数17、
18は、量子井戸構造に印加された上記DC電界の為に
図1に示す如く非対称になって、仮想電荷分極が光入力
の間のみ過渡的に生じる。この分極は、DC電界をスク
リーニングする方向、即ち減殺する方向に反電界Eとし
て働く。この過程は、仮想的なキャリア励起である為
に、その応答速度は立ち上がり、立ち下がり共にサブピ
コ秒となる。そして、この場合の反電界Eによる量子井
戸構造の電圧降下変化Vは量子井戸1つの幅をL、量子
井戸の数をNとすると、V=E×L×Nとなる。
【0015】ところで、量子井戸構造を構成する半導体
は、通常、静電界に対する構成原子配置での電気光学効
果(ポッケルス効果)を有しているので、元々印加され
ているDC電界による電気光学効果に加えて上記の反電
界Eによって電気光学効果の変化が生じることになる。
このことは、概にDC電界の印加により誘起されている
上記量子井戸構造の光学的異方性が反電界Eに発生によ
り更に変化することを意味する。
【0016】この反電界Eによる電圧降下変化Vで生じ
る光学的異方性による屈折率の相対変化量Δψは次式で
与えられる。 Δψ=2π/λ・qn3effV・・・・・(1) ここで、λは真空中の波長、qは結晶方位とDC電界と
の相対関係に依存する定数、nは屈折率、reffは実効
的な電気光学係数である。
【0017】本発明は、上記の様な屈折率の変化を利用
して、光の偏光状態を変化させ、光を変調するものであ
る。
【0018】図2は、本発明に用いられる半導体素子の
一例を示す略断面図である。図2において、符号1はn
+−GaAs基板、符号2はn+−GaAsから成るエピ
タキシャル成長の為のバッファ層、符号3はn+−Al
GaAsから成るエッチングストップ層、符号4はn型
半導体から成る超格子構造のコンタクト層、符号5はノ
ンドープのイントリンシック(i−)半導体から成る超
格子構造のバッファ層、符号6はi−半導体から成る多
重量子井戸層を夫々示す。また、符号7はi−半導体か
ら成る超格子構造のバッファ層、8はp型半導体から成
る超格子構造のコンタクト層、9はp+−AlGaAs
から成るトップコンタクト層を夫々示す。
【0019】トップコンタクト層9上には、p型電極1
0が形成され、基板1の底面には、n型電極20が形成
されている。電極10は、開孔26を有するリング状に
形成され、開孔26からは、後述するプローブ光及びポ
ンプ光から成る入射光22が入射される。一方、電極2
0、基板1及びバッファ層2にも、開孔27が形成され
ており、この開孔27より偏光状態が変化した出射光2
3が出射する。電極10及び20の間には、電圧源21
によって逆バイアスのDC電圧が印加されている。
【0020】上記の半導体素子は、以下の様に作製され
た。まず、n+−GaAs基板1上に、厚さ0.5μm
のn+−GaAsバッファ層2、厚さ1μmのn+−Al
GaAsエッチングストップ層3を順次成長させた。次
に、層3上に、厚さ29Åのn+−GaAs層と、厚さ
69Åのn+−AlGaAs層を交互に20周期成長さ
せ、コンタクト層4を形成した。次に、層4上に、厚さ
29Åのi−GaAs層と、厚さ69Åのi−AlGa
As層を交互に30周期成長させ、バッファ層5を形成
した。次に、厚さ100Åのi−AlGaAsから成る
井戸層と、厚さ100Åのi−AlAsから成るバリア
層とを、交互に20周期成長させ、多重量子井戸層6を
形成した。次に、多重量子井戸層6上に、厚さ29Åの
i−GaAs層と、厚さ69Åのi−AlGaAs層を
交互に30周期成長させ、バッファ層7を形成した。次
に、層7上に、厚さ29Åのp+−GaAs層と、厚さ
69Åのp+−AlGaAs層を交互20周期成長さ
せ、コンタクト層8を形成した。次に、層8上に厚さ1
μmのp+−AlGaAsトップコンタクト層9を成長
させた。これらの半導体層の成長には、分子線エピタキ
シー(MBE)を用いた。MBEの代わりに、有機金属
化学気相堆積(MO−CVD)法を用いても良い。
【0021】次に、コンタクト層9上に、AuGe膜を
蒸着し、リング状の部分を残してエッチングすることに
よって、電極10を形成した。基板1の底面には、Cr
AuNi膜を蒸着し、電極20を形成した。最後に、電
極20、基板1及びバッファ層2の一部を、エッチング
ストップ層3に達するまでエッチングし、開孔27を形
成した。
【0022】上記の様に作製された半導体素子の多重量
子井戸層のエネルギーバンド図を図3(a)及び(b)
に示す。これらの図において、符号24は量子井戸層
を、符号25はバリア層を示す。図3(a)は、電圧源
21から外部電界E0が印加されていない状態を示す。
量子井戸層24は、AlxGa1-xAsから形成され、バ
リア層は前述の様にAlAsから形成されている。ここ
で、井戸層24におけるAlの組成比xは、x=0.3
から層厚方向に連続的に変化する様に形成され、井戸層
24は、傾斜したバンドギャップを有している。
【0023】上記の量子井戸構造に、電圧源21より逆
バイアスの電界E0を印加すると、図3(b)のように
エネルギー状態が変化する。この状態で、量子井戸構造
に仮想電荷励起を生じさせるポンプ光を入射させると、
図1で説明した様に、入射している間のみ、電荷の分極
が生じ、反電界Eが生じる。この反電界Eよって、印加
されている電圧はVで示す値、降下する。
【0024】上記電圧降下変化Vの値に関して、M.Y
amanishi and M.Kurosaki,I
EEE J.Quantum Erectron,Vo
l.QE−24,pp.325〜331(1988)に
は、以下の様な数値例が記載されている。
【0025】即ち、図3(a)に示す様なGa1-xAlx
As/AlAsのグレーディドギャップ(ギャップが線
形に30%まで変化している)量子井戸構造を考えて、
L(量子井戸幅)=20nm,E0(DC電界)=90
kV/cm、N(量子井戸数)=25、Iin(入力光強
度)=IGW/cm2で離調エネルギーが50meVと
するとV=0.4Vとなる。この値を(1)式に代入し
て、量子井戸構造の積層方向を<001>方位としλ=
1.06μm、q=1、n=3.48、reff=1.4
×10-12m/Vを用いると、<110>と<−110
>方位間の相対的位相差はΔψ=1.4×10-4ラジア
ン=0.008°となる。この値は図6(a)〜(c)
に示したRalphらの方法による結果と同程度の位相
変化である。この結果は、量子井戸がグレーデッドギャ
ップでない一定の構造でも上述と同程度の位相差が得ら
れることを示す。
【0026】このような、位相変化、即ち、偏光状態の
変化を、偏光子で光の強度変化に変換すると、超高速の
光変調が可能となる。以下にこれを利用した本発明の光
変調装置を説明する。
【0027】図4は、本発明の光変調装置の一実施例を
示す概略図である。図4において、符号31は、図2の
様な半導体素子を示す。また、符号39は、半導体素子
31に向けて偏光したプローブ光33を出射するプロー
ブ光源、符号38は、半導体素子31に向けてポンプ光
32を出射するポンプ光源、符号40は、プローブ光源
33とポンプ光32を合成する光学素子を夫々示す。半
導体素子31を透過して偏光状態が変化した光34は、
位相板35を透過し位相が調整される。位相板35を透
過した光は、偏光子36を透過することによって、偏光
状態の変化が強度変化に変換され、強度変調光37とな
る。
【0028】図4において、DC電界の印加された半導
体素子31に、前記の仮想電荷分極が誘起される適当な
波長と光強度を有するポンプ光32を入射させると、量
子井戸構造に電圧変化が誘起される。そして、この半導
体素子31に、素子を構成する半導体の結晶軸方向に対
して、適当な偏光状態のプローブ光33を入射させる
と、このプローブ光は、量子井戸構造において、位相変
化Δψを受ける。例えば、プローブ光としては、図4の
z軸を<001>方位とするとx軸の<110>方位と
y軸の<−110>方位に同じ大きさの成分を有する偏
光が用いられる。
【0029】また、プローブ光33は、この半導体素子
31での光吸収を受けないが電気光学効果に十分感度の
ある波長を用いる様にするのが好ましい。こうして、半
導体素子31の透過光34は位相板35と偏光子36に
よりその位相変化が光強度の変化に変換され、変調光3
7として出力される。
【0030】この変調光37の光強度Iは、次式から求
められる。 I=1/2・I0{1+sin2θcosψ}・・・・(2) ここで、I0は透過光34の全光強度、θはx軸方向に
対する偏光子36の透過軸方位の角度である。また、位
相板35のx軸方位とy軸方位との相対位相差をφ、プ
ローブ光33のx軸方位とy軸方位との相対位相差を
ρ、半導体素子31での入射プローブ光33がないとき
の光学的異方性のx軸方位とy軸方位との相対位相差を
εとすると、ψは、 ψ=Δψ+ρ+φ+ε・・・・(3) と表わせる。従って、θ=π/4として位相板35の位
相差φを、 φ=−ρ−ε±π/2・・・・(4) となる様に設定すると、 I=1/2・I0{1±sinΔψ}・・・・(5) となる(式(4)(5)の複号は順不同である)。ここ
で注意することは、相対位相変化量Δψの変化を最も感
度良くする為にバイアス点をψ=±π/2に設定したこ
とである。上述の例では、プローブ光33の両直交偏光
成分の位相差を任意としていたが、(4)式を満足する
様に予め位相差ρを与えておいても良い。こうした場合
には、位相板35は図4の位置に置く必要はなくなる。
即ち、位相板35を半導体素子31よりも前に置いて
(4)式を満たす様にしても良い。或は、プローブ光3
3として位相差ρが±π/2の円偏光を用いて、ウォラ
ストン・プリズムや偏光プリズム等でx軸偏光とy軸偏
光とを分けて差動検出を行なっても良い。
【0031】上記の例の様に、本発明ではプローブ光3
3の波長は電気光学効果に対して感度がある領域にあれ
ば良いので、半導体素子31に対して光吸収の無い波長
を広い波長域に亙って選択することができるという特長
がある。また、図4の例で2つに分けたポンプ光32と
プローブ光33を1つにして、ポンプ光のみで両者を兼
ねる様にしても良い。この場合でも仮想電荷誘起を起こ
すのみであるからポンプ光の光吸収は非常に少ない。
【0032】図4の上記実施例では、ポンプ光32とプ
ローブ光33が素子31の量子井戸構造に対して垂直に
入射する場合を示したが、ポンプ光32とプローブ光3
3が量子井戸構造に対して平行に入射する場合や、ポン
プ光32或はプローブ光33の一方が量子井戸構造に対
して垂直で他方が量子井戸構造に対して平行に入射する
場合でも同様の効果が得られる。この場合、量子井戸構
造に対して垂直な方向に導波路構造を形成してポンプ光
32或はプローブ光33を導波させることが、相互作用
長及び光強度を増大する意味で望ましい。
【0033】また、素子31の量子井戸構造の両側に高
反射率の薄膜構造を形成して共振器構造を作り、仮想電
荷励起がないときに(即ちポンプ光が入力していないと
きに)DC電界印加により電気光学効果を介して生じて
いる光学的異方性の一方の光学軸に対する屈折率につい
て該共振器が共振条件を満たす(或は満たさない)様に
しても良い。この構成によって、仮想電荷励起が起きた
時に該共振条件が変化して該光学軸に平行な偏光成分の
プローブ光透過率或は反射率が大きく変化するので、プ
ローブ光の透過光或は反射光の偏光状態が大きく変化
し、検出時のS/Nが向上する。
【0034】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、D
C(静)電界印加した量子井戸を有する半導体量子井戸
構造において、例えば、超短パルスの光により仮想的に
量子井戸中に電荷(電子・正孔対)を励起して量子井戸
中でのDC電界を該超短パルスにより変調することで、
該変調された電界により該量子井戸を構成する半導体が
有する電気光学効果を介して該量子井戸構造の光学的異
方性の大きさを変調し、該量子井戸構造中を伝搬する光
の偏光状態を変調する様にしているので、例えば、サブ
ピコ秒の立ち上がり、立ち下がり応答時間の光の位相及
び強度変調が可能となり高速光変調、スイッチングなど
が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における仮想電荷分極励起を説明するた
めのエネルギーバンド図である。
【図2】本発明に用いられる半導体素子の一例を示す略
断面図である。
【図3】(a)は電界が印加されていない状態の図2の
量子井戸層のエネルギーバンド図、(b)は電界が印加
された状態の図2の量子井戸層のエネルギーバンド図で
ある。
【図4】本発明の光変調装置の一実施例を示す概略図で
ある。
【図5】従来のPR効果による屈折率変化の原理を説明
する為のエネルギーバンド図である。
【図6】PR効果を用いた従来の電気光学素子の例を説
明する為のエネルギーバンド図である。
【符号の説明】
1 基板 2 バッファ層 3 エッチングストップ層 4 n型の超格子構造のコンタクト層 5,7 超格子構造のバッファ層 6 多重量子井戸層 8 p型の超格子構造のコンタクト層 9 トップコンタクト層 10 p型電極 20 n型電極 21 電圧源 26,27 開孔 11 DC電界印加時の量子井戸での伝導帯の
最低サブバンド 12 DC電界印加時の量子井戸での価電子帯
の最低サブバンド 13,14 夫々最低サブバンド11,12に対応す
る電子と正孔の波動関数 15,16 デチューニングした光パルス入射で励起
された仮想電荷を表わす伝導帯と価電子帯のサブレベル 17,18 夫々サブレベル15,16に対応する仮
想的な電子と正孔の波動関数 31 半導体素子 35 位相板 36 偏光子 38 ポンプ光源 39 プローブ光源 40 ポンプ光・プローブ光合成用光学素子 24 量子井戸層 25 バリア層

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下を有することを特徴とする光変調装
    置:量子井戸構造を備えた半導体素子;半導体素子の量
    子井戸構造に電界を印加する手段;半導体素子に偏光し
    たプローブ光を入射する手段、該プローブ光は、量子井
    戸構造における電気光学効果によって、その偏光状態が
    変化して半導体素子から出射される;半導体素子に、そ
    の量子井戸構造に仮想電荷励起を生じさせるポンプ光を
    入射する手段、ここで、仮想電荷励起によって、量子井
    戸構造に印加された電界がスクリーンされる;及び半導
    体素子から出射した光の偏光状態の変化を強度変化に変
    換する偏光子。
  2. 【請求項2】 前記量子井戸構造は、量子井戸層と、該
    井戸層をサンドイッチにしたバリア層とから成り、前記
    井戸層は、層厚方向に傾斜したバンドキャップを有する
    請求項1記載の光変調装置。
  3. 【請求項3】 更に、偏光子に至るプローブ光の光路中
    に配置された位相板から成る請求項1記載の光変調装
    置。
  4. 【請求項4】 前記半導体素子を構成する結晶の<00
    1>方位をz方向、<110>方位をx方向及び<−1
    10>方位をy方向としたとき、プローブ光は、そのx
    方向の偏光成分とy方向の偏光成分とが等しい大きさを
    有し、半導体素子にz方向に入射される請求項1記載の
    光変調装置。
  5. 【請求項5】 更に、偏光子に至るプローブ光の光路中
    に配置された位相板から成り、偏光子の透過軸方位のx
    方向に対する角度をθ、プローブ光が入射していないと
    きの半導体素子のx方向とy方向との相対位相差をε、
    プローブ光のx方向の偏光成分とy方向の偏光成分との
    相対位相差をρ、位相板の位相差をφとしたときに、以
    下の条件を満足する請求項4記載の光変調装置。 θ=π/4 φ=−ρ−ε±π/2
  6. 【請求項6】 以下のステップを有することを特徴とす
    る量子井戸構造を備えた半導体素子及び偏光子を用い
    て、光を変調する方法:半導体素子の量子井戸構造に電
    界を印加する;半導体素子に偏光したプローブ光を入射
    する、該プローブ光は、量子井戸構造における電気光学
    効果によって、その偏光状態が変化して半導体素子から
    出射される;半導体素子に、その量子井戸構造に仮想電
    荷励起を生じさせるポンプ光を入射する、ここで、仮想
    電荷励起によって、量子井戸構造に印加された電界がス
    クリーニングされる;及び半導体素子から出射した光の
    偏光状態の変化を偏光子によって強度変化に変換する。
  7. 【請求項7】 前記半導体素子を構成する結晶の<00
    1>方位をz方向、<110>方位をx方向及び<−1
    10>方位をy方向としたとき、プローブ光は、そのx
    方向の偏光成分とy方向の偏光成分とが等しい大きさを
    有し、半導体素子にz方向に入射される請求項6記載の
    光変調装置。
  8. 【請求項8】 偏光子に至るプローブ光の光路中に位相
    板が設けられ、偏光子の透過軸方位のx方向に対する角
    度をθ、プローブ光が入射していないときの半導体素子
    のx方向とy方向との相対位相差をε、プローブ光のx
    方向の偏光成分とy方向の偏光成分との相対位相差を
    ρ、位相板の位相差をφとしたときに、以下の条件を満
    足する請求項7記載の光変調装置。 θ=π/4 φ=−ρ−ε±π/2
  9. 【請求項9】 以下を有することを特徴とする光の偏光
    状態を変化させる装置:量子井戸構造を備えた半導体素
    子;半導体素子の量子井戸構造に電界を印加する手段;
    半導体素子に偏光したプローブ光を入射する手段、該プ
    ローブ光は、量子井戸構造における電気光学効果によっ
    て、その偏光状態が変化して半導体素子から出射され
    る;及び半導体素子に、その量子井戸構造に仮想電荷励
    起を生じさせるポンプ光を入射する手段、ここで、仮想
    電荷励起によって、量子井戸構造に印加された電界がス
    クリーニングされる。
  10. 【請求項10】 前記量子井戸構造は、量子井戸層と、
    該井戸層をサンドイッチにしたバリア層とから成り、前
    記井戸層は、層厚方向に傾斜したバンドギャップを有す
    る請求項9記載の光変調装置。
  11. 【請求項11】 前記半導体素子を構成する結晶の<0
    01>方位をz方向、<110>方位をx方向および<
    −110>方位をy方向としたとき、プローブ光は、そ
    のx方向の偏光成分とy方向の偏光成分とが等しい大き
    さを有し、半導体素子にz方向に入射される請求項9記
    載の光変調装置。
  12. 【請求項12】 以下のステップを有することを特徴と
    する量子井戸構造を備えた半導体素子を用いて、光の偏
    光状態を変化させる方法:半導体素子の量子井戸構造に
    電界を印加する;半導体素子に偏光したプローブ光を入
    射する、該プローブ光は、量子井戸構造における電気光
    学効果によって、その偏光状態が変化して半導体素子か
    ら出射される;及び半導体素子に、その量子井戸構造に
    仮想電荷励起を生じさせるポンプ光を入射する、ここ
    で、仮想電荷励起よって、量子井戸構造に印加された電
    界がスクリーニングされる。
  13. 【請求項13】 前記半導体素子を構成する結晶の<0
    01>方位をz方向、<110>方位をx方向及び<−
    110>方位をy方向としたとき、プローブ光は、その
    x方向の偏光成分とy方向の偏光成分とが等しい大きさ
    を有し、半導体素子にz方向に入射される請求項12記
    載の光変調装置。
  14. 【請求項14】 以下を有することを特徴とする光変調
    装置: (a)以下のものから成る半導体素子、基板;基板上に
    形成された第1の導電型を有する第1の半導体層;第1
    の半導体層上に形成された多量子井戸層;多重量子井戸
    層上に形成された第2の導電型を有する第2の半導体
    層;及び第1及び第2の半導体層に各々電気的にコンタ
    クトされた一対の電極; (b)半導体素子に逆バイアスの電界を印加する、前記
    電極に接続された電圧源; (c)半導体素子に偏光したプローブ光を入射する手
    段、該プローブ光は、多重量子井戸層における電気光学
    効果によって、その偏光状態が変化して半導体素子から
    出射される; (d)半導体素子に、その多重量子井戸層に仮想電荷励
    起を生じさせるポンプ光を入射する手段、ここで、仮想
    電荷励起によって、量子井戸構造に印加された電界がス
    クリーニングされる;及び (e)半導体素子から出射した光の偏光状態の変化を強
    度変化に変換する偏光子。
  15. 【請求項15】 前記多重量子井戸層は、複数の量子井
    戸層と、複数のバリア層とが交互に積層されて成り、量
    子井戸層は、層厚方向に傾斜したバンドギャップを有す
    る請求項14記載の光変調装置。
  16. 【請求項16】 前記多重量子井戸層は、AlGaAs
    から成る複数の量子井戸層と、AlGaAsから成る複
    数のバリア層とが交互に積層されて成る請求項14記載
    の光変調装置。
  17. 【請求項17】 前記基板及び電極には、プローブ光を
    透過させる為の開孔が設けられている請求項14記載の
    光変調装置。
  18. 【請求項18】 更に、偏光子に至るプローブ光の光路
    中に配置された位相板から成る請求項14記載の光変調
    装置。
  19. 【請求項19】 前記半導体素子を構成する結晶の<0
    01>方位をz方向、<110>方位をx方向及び<−
    110>方位をy方向としたとき、プローブ光は、その
    x方向の偏光成分とy方向の偏光成分とが等しい大きさ
    を有し、半導体素子にz方向に入射される請求項14記
    載の光変調装置。
  20. 【請求項20】 更に、偏光子に至るプローブ光の光路
    中に配置された位相板から成り、偏光子の透過軸方位の
    x方向に対する角度をθ、プローブ光が入射していない
    ときの半導体素子のx方向とy方向との相対位相差を
    ε、プローブ光のx方向の偏光成分とy方向の偏光成分
    との相対位相差をρ、位相板の位相差をφとしたとき
    に、以下の条件を満足する請求項19記載の光変調装
    置。 θ=π/4 φ=−ρ−ε±π/2
  21. 【請求項21】 以下を有することを特徴とする光の偏
    光状態を変化させる装置: (a)以下のものから成る半導体素子、基板;基板上に
    形成された第1の導電型を有する第1の半導体層;第1
    の半導体層上に形成された多重量子井戸層;多重量子井
    戸層上に形成された第2の導電型を有する第2の半導体
    層;及び第1及び第2の半導体層に各々電気的にコンタ
    クトされた一対の電極; (b)半導体素子に逆バイアスの電界を印加する、前記
    電極に接続された電圧源; (c)半導体素子に偏光したプローブ光を入射する手
    段、該プローブ光は、多重量子井戸層における電気光学
    効果によって、その偏光状態が変化して半導体素子から
    出射される;及び (d)半導体素子に、その多重量子井戸層に仮想電荷励
    起を生じさせるポンプ光を入射する手段、ここで、仮想
    電荷励起によって、量子井戸構造に印加された電界がス
    クリーニングされる。
  22. 【請求項22】 前記多重量子井戸層は、複数の量子井
    戸層と、複数のバリア層とが交互に積層されて成り、量
    子井戸層は、層厚方向に傾斜したバンドギャップを有す
    る請求項21記載の光変調装置。
  23. 【請求項23】 前記多重量子井戸層は、AlGaAs
    から成る複数の量子井戸層と、AlAsから成る複数の
    バリア層とが交互に積層されて成る請求項21記載の光
    変調装置。
  24. 【請求項24】 前記基板及び電極には、プローブ光を
    透過させる為の開孔が設けられている請求項21記載の
    光変調装置。
  25. 【請求項25】 前記半導体素子を構成する結晶の<0
    01>方位をz方向、<110>方位をx方向及び<−
    110>方位をy方向としたとき、プローブ光は、その
    x方向の偏光成分とy方向の偏光成分とが等しい大きさ
    を有し、半導体素子にz方向に入射される請求項21記
    載の光変調装置。
JP3178654A 1990-07-02 1991-06-24 量子井戸構造の半導体素子を用いて光を変調する方法及び装置 Pending JPH05173200A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20200050048A1 (en) * 2018-08-07 2020-02-13 Sharp Kabushiki Kaisha Display device
US11204621B2 (en) * 2015-10-30 2021-12-21 Essential Products, Inc. System comprising a display and a camera that captures a plurality of images corresponding to a plurality of noncontiguous pixel regions

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