JPH05171902A - 蒸気減温減圧調節弁 - Google Patents

蒸気減温減圧調節弁

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JPH05171902A
JPH05171902A JP21131391A JP21131391A JPH05171902A JP H05171902 A JPH05171902 A JP H05171902A JP 21131391 A JP21131391 A JP 21131391A JP 21131391 A JP21131391 A JP 21131391A JP H05171902 A JPH05171902 A JP H05171902A
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Takeshi Saito
猛 斉藤
Yasushi Yagi
泰 八木
Naoki Kao
直樹 花生
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BAILEY JAPAN
NIPPON BEELES- KK
Okano Valve Mfg Co Ltd
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BAILEY JAPAN
NIPPON BEELES- KK
Okano Valve Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弁構成部品の熱的損傷を伴うことなく、安定
した減温減圧動作を確保すること、及び保守性を向上す
ること。 【構成】 蒸気減温減圧調節弁10において、弁体まわ
り部材に延設される冷却水供給経路31と、冷却水供給
経路31に連通するとともに内ケージ21と外ケージ2
3との間の混合室22に臨む弁体18まわり部材に開口
し、冷却水を上記混合室22側に供給する注水孔39
と、弁体18の弁座16とのシート面18Aより反入口
流路11側に開口して、弁体18に延設される蒸気バイ
パス経路41と、蒸気バイパス経路41に連通して上記
混合室22に連通可能となる弁体18外周部に開口する
蒸気噴出孔42とを有し、注水孔39からの注水経路と
蒸気噴出孔からの蒸気噴出経路とを直近に設けたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、事業用ボイラのタービ
ンバイパス系統において、高温高圧蒸気を減温減圧する
ための蒸気減温減圧調節弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記減温減圧調節弁として、特公
昭61-35361号公報に記載の如くのものがある。この従来
技術は、入口流路及び出口流路を備える弁ケーシング
と、弁ケーシング内に形成される弁座と、弁座に対して
接離する方向に移動可能な弁体とを有する蒸気減温減圧
調節弁において、弁棒まわりにケージを設け、このケー
ジと弁棒ガイドとの間に混合室を設け、弁棒の下端に設
けられている弁体が弁座との間に形成する弁締切り部か
ら混合室の下部領域に流入する入口蒸気と、ケージの上
端と弁棒ガイドの上端との間に形成される冷却水供給経
路から混合室の上部領域に供給される冷却水とを、混合
室内において混合する。これにより、高温高圧の入口蒸
気は、弁体と弁座の間の絞り部にて減圧され、かつ冷却
水を混合されて減温された状態で、ケージを通過して出
口流路の側に排出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には、下記〜の問題が予想される。
【0004】蒸気と冷却水の混合室内に弁体及び弁座
のシール面があり、冷却水供給経路から混合室内に供給
された冷却水が流量変化の過渡状態において、上記両シ
ール面に衝突し得る構造となっているため、両シール面
は熱衝撃を受け易く両シール面の表面硬化層部に割れを
生じ、弁締切り性を損なうことがある。
【0005】混合室への入口蒸気の流入位置に対し、
冷却水供給経路の混合室への開口位置が遠隔であり、混
合室に流入した直後の高温入口蒸気噴流に対して直ちに
冷却水を混合するものでないため、小流量域において完
全な混合状態が得られない。この混合不良は、粗大水粒
子がケージを通過して出口流路の側に排出されることを
意味し、結果として、弁ケーシングに衝突する粗大水粒
子が該ケーシングに大きな熱衝撃を与え、エロージョン
や熱応力により該ケーシングの寿命を損なう虞れがあ
る。
【0006】入口蒸気は、弁体が弁座との間に形成す
る広幅開口状の弁絞り部から混合室の側に流出するもの
であり、その流れが弁体まわりにおいて不均等になり易
く、振動や騒音の原因となる。
【0007】上記において割れを生じ易い弁座が弁
ケーシングに一体形成されているため、補修が難かし
く、保守性が悪い。
【0008】本発明は、弁構成部品の熱的損傷を伴うこ
となく、安定した減温減圧動作を確保することを目的と
する。
【0009】本発明は、保守性を向上することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、入口流路及び出口流路を備える弁ケーシングと、弁
ケーシング内に形成される弁座と、弁座に対して接離す
る方向に移動可能な弁体とを有する蒸気減温減圧調節弁
において、弁体外周部まわりに摺接して弁体とともに入
口流路と出口流路とを仕切る如くに配置され、弁体によ
り開閉されて入口流路と出口流路とを連通可能とする複
数の小孔を備えた内ケージと、弁体及び内ケージのまわ
りに配置され、それら弁体及び内ケージとの間に混合室
を形成するとともに、混合室と出口流路とを連通可能と
する複数の小孔を備えた外ケージと、弁体まわり部材に
延設される冷却水供給経路と、冷却水供給経路に連通し
て上記混合室に臨む弁体まわり部材に開口し、冷却水を
上記混合室側に供給する注水孔と、弁体の弁座とのシー
ト面より反入口流路側に開口して、弁体に延設される蒸
気バイパス経路と、蒸気バイパス経路に連通して上記混
合室に連通可能となる弁体外周部に開口する蒸気噴出孔
とを有し、注水孔からの注水経路と蒸気噴出孔からの蒸
気噴出経路とを直近に設けたものである。
【0011】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の蒸気減温減圧調節弁において、更に、前記内ケージ
と弁体まわり部材との間に蒸気噴出経路を設け、前記注
水孔を上記蒸気噴出経路の出口まわりに開口したもので
ある。
【0012】請求項3に記載の本発明は、請求項1記載
の蒸気減温減圧調節弁において、更に、前記内ケージと
弁体まわり部材との間に蒸気噴出経路を設け、前記注水
孔を上記蒸気噴出経路に開口したものである。
【0013】請求項4に記載の本発明は、請求項1〜3
のいずれかに記載の蒸気減温減圧調節弁において、更
に、前記蒸気噴出孔が、弁体の移動に伴い、内ケージに
より開閉可能とされ、弁開度の増大につれて該蒸気噴出
孔の蒸気通過面積が増大するようにしたものである。
【0014】請求項5に記載の本発明は、請求項1〜4
のいずれかに記載の蒸気減温減圧調節弁において、更
に、前記内ケージと外ケージの中間に、複数の小孔を有
する隔壁を設け、前記混合室を複数の混合室に区画した
ものである。
【0015】請求項6に記載の本発明は、請求項1〜5
のいずれかに記載の蒸気減温減圧調節弁において、更
に、前記弁体の弁座とのシート面より入口流路側に、弁
座内径部より小径をなして弁座内径部との間に微小隙間
を形成し得る張出部を設け、かつ該張出部の張出縁部か
ら弁体軸まわりに凹面状をなす縮径状態で入口流路側に
突設される蒸気整流面を備えたものである。
【0016】請求項7に記載の本発明は、請求項6に記
載の蒸気減温減圧調節弁において、更に、前記内ケージ
の小孔が弁体軸に対して斜向し、該小孔の蒸気流線が、
上記弁体の蒸気整流面に沿う方向に設けられるようにし
たものである。
【0017】請求項8に記載の本発明は、請求項1〜7
のいずれかに記載の蒸気減温減圧調節弁において、更
に、前記弁体外周部の内ケージに摺接して案内される部
分にラビリンス溝を設けたものである。
【0018】請求項9に記載の本発明は、請求項1〜8
のいずれかに記載の蒸気減温減圧調節弁において、更
に、前記弁座を備えた弁座リングを弁ケーシングに交換
自由に結合したものである。
【0019】
【作用】請求項1、2に記載の本発明によれば、下記
(1) 〜(5) の作用がある。
【0020】(1) 弁体まわり部材に設けた冷却水供給経
路から供給される冷却水は、弁体のシート面及び弁座を
覆う内ケージと、外ケージとの間の混合室に供給され
る。従って、混合室に供給された冷却水が、弁体のシー
ト面や弁座に降りかかることがなく、エロージョンや熱
応力により弁体のシート面や弁座の表面硬化層部分に割
れを生ずることがなく、高い弁締切り性を確保する。
【0021】尚、弁体まわり部材に設けた冷却水供給経
路から供給される冷却水は、弁体の弁棒側部分にも完全
に無接触とすることができ、弁体の全体を熱的損傷から
確実に保護できる。
【0022】(2) 内ケージの小孔が定める混合室への入
口蒸気の流入位置に対し、弁体まわり部材の注水孔が定
める冷却水供給経路の混合室への開口位置を近接配置す
ることもできる。そして、その場合には、混合室に流入
した直後の高速入口蒸気噴流に対して直ちに冷却水を混
合でき、混合霧化が完全となる。従って、粗大水粒子が
外ケージを通過して出口流路の側に排出されることがな
く、結果として、粗大水粒子が弁ケーシングに衝突して
大きな熱衝撃を与えることがないから、弁ケーシングの
寿命がエロージョンや熱応力により損なわれることがな
い。
【0023】(3) 冷却水供給経路に連通する注水孔から
混合室側に供給される冷却水は、弁体の蒸気バイパス経
路に連通する蒸気噴出孔から、高い流速で噴出される蒸
気と混合されて加熱、霧化され、沸騰蒸発した状態で混
合室に供給され、内ケージの小孔から混合室に供給され
る入口蒸気と混合せしめられる。従って、混合室内にお
ける入口蒸気と冷却水との混合は更に良好であり、粗大
水粒子が外ケージを通過して出口流路の側に排出されに
くく、水粒子が弁ケーシングに熱衝撃を与えることを確
実に防止し、均一に減温せしめられた減温減圧蒸気を出
口流路に排出できる。
【0024】尚、蒸気減温減圧調節弁では、弁の微開使
用時、蒸気流速が低いことに加え、供給冷却水量も低下
するため、一般的に冷却水の蒸気との混合による微細化
が困難である。然しながら、本発明によれば、上記(3)
により、この弁の微開使用時にも、冷却水の蒸気との混
合、霧化性能を向上できる。
【0025】(4) 上記(3) の入口蒸気と冷却水との完全
な混合により、出口蒸気の温度分布が均一となり、蒸気
の減温制御性が向上する。
【0026】(5) 入口蒸気は、弁体まわりの内ケージの
小孔から混合室の側に流出するものであり、その流れを
弁体まわりにおいて互いに分割細分化し、均等化できる
結果、流体エネルギの摩擦損失による大きな減圧効果を
得ることができ、かつ大きな渦の生成や剥離による自励
振動に起因する振動や騒音を防止し得る。
【0027】請求項3記載に本発明によれば、下記(6)
の作用がある。
【0028】(6) 注水孔から供給される冷却水は、内ケ
ージと弁体まわり部材との間の狭く、蒸気流速の速い蒸
気噴出経路のベンチュリ効果により、高い霧吹効果を付
与され、該蒸気噴出経路を流れる蒸気とより効果的に混
合され、霧化される。
【0029】請求項4に記載の本発明によれば、下記
(7) の作用がある。
【0030】(7) 弁体の弁座に対する開き度合(弁開
度)により、蒸気噴出孔の開口面積(蒸気通過面積)を
増減し得ることとなる。従って、弁が開くと同時に一定
の蒸気流量が蒸気バイパス経路を流通してしまうものに
比して、弁の最大流量/最小制御可能流量(レンジアビ
リテイ)を低下させることなく、上述の蒸気による冷却
水の霧化作用を促進できる。
【0031】請求項5に記載の本発明によれば、下記
(8) 、(9) の作用がある。
【0032】(8) 内ゲージの小孔から流出する入口蒸気
と、弁体まわり部材の注水孔から供給される冷却水とが
混合室内において同軸的に衝突しあい、混合霧化を行な
うが、更に内ゲージと外ゲージの中間に複数の混合室を
設けることにより、蒸気と冷却水の霧化混合を段階的に
行ない、均一な蒸気温度状態を得ることができる。
【0033】(9) 複数の混合室を設けることにより、段
階的な減圧を行ない、騒音の低減効果を得ることができ
る。また、従来の、弁の騒音を低減するために弁ケーシ
ングの出口側に複数のオリフィスプレートを設けて減圧
するものに比して、本発明によれば、弁ケーシング内部
に複数の混合室を設けることによって従来と同等の減圧
効果を得ることができ、弁ケーシングの出口側に設ける
べきオリフィスプレートの個数は 1枚等に削減できる。
【0034】請求項6に記載の本発明によれば、下記(1
0)の作用がある。
【0035】(10)蒸気中の異物は弁体の蒸気整流面に沿
う蒸気の流れとともに移動し、張出部の存在によって弁
体シート面に衝突することなく内ケージの小孔側に流下
せしめられる。また、弁体を開き位置から閉じるとき、
弁体の張出部が弁座まわりに流入する異物を捕捉する結
果、弁体のシート面と弁座との間に異物を噛み込むこと
がない。これにより、弁体のシート面と弁座の損傷を防
止できる。
【0036】請求項7に記載の本発明によれば、下記(1
1)の作用がある。
【0037】(11)入口蒸気は弁体の蒸気整流面からスム
ースに内ケージの小孔に流入し、弁体まわりにおける蒸
気流れ方向の急変がないから、蒸気流の乱れによる自励
振動に起因する振動や騒音を防止し得る。
【0038】請求項8に記載の本発明によれば、下記(1
2)の作用がある。
【0039】(12)弁体外周部と内ケージとの隙間を流れ
る蒸気が、弁組立時の弁体外周部と内ケージとの隙間の
不均一さに基づく渦の生成、剥離による自励振動を生じ
させる虞れがあるとき、蒸気の流れをラビリンス溝にて
滞溜せしめ、その動圧を高い静圧に変換する結果、ラビ
リンス溝の全周で圧力均等化し、弁体を内ケージに対し
て調芯化することにて、弁体の自励振動を防止し得る。
【0040】請求項9に記載の本発明によれば、下記(1
3)の作用がある。
【0041】(13)弁座リングを弁ケーシングに対して交
換自由としたことにより、保守性を向上できる。
【0042】
【実施例】図1は本発明に係る蒸気減温減圧調節弁の第
1実施例を示す断面図、図2は図1のII−II線に沿う断
面図、図3(A)は図1の弁閉じ状態を示す模式図、図
3(B)は図1の弁開き状態を示す模式図、図4は本発
明の第2実施例を示す断面図、図5は本発明の第3実施
例を示す断面図、図6は本発明の第4実施例を示す断面
図、図7は本発明の第5実施例を示す断面図、図8は本
発明の第6実施例を示す断面図、図9は本発明の第7実
施例を示す断面図、図10は本発明の第8実施例を示す
断面図である。
【0043】(第1実施例)(図1〜図3参照) 蒸気減温減圧調節弁10は、入口流路11、出口流路1
2を備える弁ケーシング13を有している。弁ケーシン
グ13には、上弁体ガイド14と下弁体ガイド15が固
定配置されている。
【0044】下弁体ガイド15は入口流路11と出口流
路12を連絡する弁座16を備えている。
【0045】上弁体ガイド14は弁棒17を摺動自在に
支持し、下弁体ガイド15は弁棒17に一体の弁体18
を摺動可能に支持している。弁体18は弁座16に対設
する如くに配置され、弁座16を基点として上方に移動
し、弁体18に設けたシート面18Aを弁座16に対し
て接離する。
【0046】尚、上弁体ガイド14は、弁ケーシング1
3との嵌合部にガスケット100を挟着され、弁棒17
まわりにパッキン101を備えている。パッキン101
は、ボルト102により上弁体ガイド14に締め込まれ
るパッキン押さえ103にて保持され、弁ケーシング1
3内の蒸気のリークを防止する。
【0047】また、下弁体ガイド15は前述の如くに弁
座16を備える弁座リングとして機能しており、弁ケー
シング13に螺着されるリテーナ104により、弁ケー
シング13に対して交換自由に嵌合固定されている。
【0048】下弁体ガイド15における弁体18を摺動
可能に支持している部分は、筒状の内ケージ21とされ
ている。また、上弁体ガイド14の下部にはボルト10
5により、スカートスリーブ106と筒状の外ケージ2
3とが、内ケージ21と弁体18の周囲に同軸配置され
る。スカートスリーブ106は上弁体ガイド14の下端
全周囲から内ケージ21の上端全周囲に垂設されて、上
弁体ガイド14及び内ケージ21とともに、弁棒17及
び弁体18の周囲を略完全包囲する。外ケージ23は内
ケージ21とスカートスリーブ106との間に環状混合
室22を形成する。
【0049】即ち、内ケージ21は、弁体18外周部ま
わりに摺接して、弁体18とともに入口流路11と出口
流路12とを仕切る如くに配置され、弁体18により開
閉されて入口流路11と混合室22、ひいては入口流路
11と出口流路12とを連通可能とする多数の小孔24
を備えている。
【0050】また、外ケージ23は、弁体18を包囲す
る内ケージ21及びスカートスリーブ106の更に外側
に配置され、それら内ケージ21及びスカートスリーブ
106との間に上述の混合室22を形成するとともに、
混合室22と出口流路12とを連通可能とする多数の小
孔25を備えている。
【0051】このとき、外ケージ23は上下軸方向の複
数段位置のそれぞれにおける周方向に複数の小孔25を
備え、各小孔25の蒸気流線方向θを該外ケージ23の
半径線に対し傾斜せしめ、小孔25から噴出してケーシ
ング13に衝突する蒸気線がケーシング13に及ぼす作
用力を緩和させるものとしてもよい。そして、上下に隣
接する小孔25間で、上段側の小孔25Aに付与する蒸
気流線方向θA と下段側の小孔25Bに付与する蒸気流
線方向θB とを該外ケージ23の半径線に対し反対方向
とし、上下の各小孔25A、25Bから噴出する蒸気流
が外ケージ23に及ぼす反作用力のモーメントを互いに
相殺させ、蒸気流による回転力を外ケージ23に発生さ
せないようにすることもできる。
【0052】上弁体ガイド14、及びスカートスリーブ
106の内部には冷却水供給経路31が設けられてい
る。冷却水供給経路31は、上弁体ガイド14に接続さ
れた冷却水供給管32と、スカートスリーブ106の上
端部に設けられ、冷却水供給管32が連通する環状貯水
空間33とから構成される。
【0053】スカートスリーブ106には上記冷却水供
給経路31の環状貯水空間33に連通して混合室22に
臨む部分に開口し、冷却水を上記混合室22に供給する
多数の注水孔39が開口している。
【0054】他方、弁体18には蒸気バイパス経路41
が延設されており、蒸気バイパス経路41は弁体18の
弁座16とのシート面18Aより反入口流路11側に開
口している。また、弁体18は、蒸気バイパス経路41
に連通して弁体18外周部に開口し、混合室22に連通
可能となる蒸気噴出孔42を有している。
【0055】そして、注水孔39からの注水経路と蒸気
噴出孔42からの蒸気噴出経路とを直近に設けている。
【0056】ここで、この第1実施例では、内ケージ2
1とスカートスリーブ106との間に蒸気噴出経路43
を設け、注水孔39をこの蒸気噴出経路43の出口まわ
りに開口している。
【0057】尚、弁体18に設けられる蒸気バイパス経
路41は、上述の如く、弁体18のシート面18Aより
反入口流路11側に設けられるから、弁体18が弁座1
6と接している弁全閉時には、特にその開口を閉鎖する
ための手段を用いることなく、確実な弁締め切りが可能
となる。そして、蒸気バイパス経路41は、弁開き時
に、入口流路11と連通し、高温高圧の入口蒸気を導入
し得る。
【0058】また、弁体18は、シート面18Aより入
口流路11側に、弁座16内径部より小径をなして弁閉
じ時に弁座16内径部との間に微小隙間を形成し得る張
出部18Bを備え、かつ張出部18Bの張出縁部から弁
体軸まわりに凹面状をなす縮径状態で入口流路11側に
突設される蒸気整流面18Cを備えている。
【0059】このとき、内ケージ21の小孔24が弁体
軸に対して斜向し、該小孔24の蒸気流線は、上記弁体
18の蒸気整流面18Cに沿う方向に設けられてる。
【0060】また、弁体18は、外周部の内ケージ21
に摺接して案内される部分にラビリンス溝18Dを備え
ている。
【0061】尚、図1において、60は出口流路12に
設けられたオリフィスプレートである。
【0062】次に、上記実施例の作用について説明す
る。
【0063】蒸気減温減圧調節弁10にあっては、入口
流路11に流入した蒸気が、弁体18によって閉塞され
ていない内ケージ21の小孔24において流量を制御さ
れるとともに減圧され、混合室22に噴出する。
【0064】他方、冷却水供給経路31から供給される
冷却水は注水孔39から混合室22に噴出し、入口流路
11から蒸気バイパス経路41を経て供給される蒸気は
蒸気噴出孔42から蒸気噴出経路43を経て混合室22
に噴出する。これにより、注水孔39から混合室22に
噴出する冷却水は、蒸気噴出孔42から混合室22に噴
出する蒸気と混合して加熱、霧化され、微細な粒子とな
って混合室22内に拡がる。
【0065】そして、内ケージ21の小孔24から噴出
した蒸気と、注水孔39から噴出し、上述の如くに混合
室22に広く噴霧せしめされる冷却水とは、該混合室2
2において衝突、混合し、蒸気温度を均一に低減せしめ
る。この蒸気は、外ケージ23の小孔25にて整流さ
れ、出口流路12から排出される。
【0066】然るに、上記実施例によれば、下記(1) 〜
(10)の作用がある。
【0067】(1) 上弁体ガイド14、スカートスリーブ
106に設けた冷却水供給経路31から供給される冷却
水は弁体18のシート面18A及び弁座16を覆う内ケ
ージ21と、外ケージ23との間の混合室22に供給さ
れる。従って、混合室22に供給された冷却水が、弁体
18のシート面18Aや弁座16に降りかかることがな
く、エロージョンや熱応力により弁体18のシート面1
8Aや弁座16の表面硬化層部分に割れを生ずることが
なく、高い弁締め切り性を確保する。
【0068】尚、スカートスリーブ106に設けた冷却
水供給経路31から供給される冷却水は、弁体18の弁
棒17側部分にも完全に無接触とすることができ、弁体
18の全体を熱的損傷から確実に保護できる。
【0069】(2) 内ケージ21の小孔24が定める混合
室22への入口蒸気の流入位置に対し、スカートスリー
ブ106の注水孔39が定める冷却水供給経路31の混
合室22への開口位置を近接配置できる。従って、混合
室22に流入した直後の高速入口蒸気噴流に対して直ち
に冷却水を混合でき、混合霧化が完全となる。従って、
粗大水粒子が外ケージ23を通過して出口流路12の側
に排出されることがなく、結果として、粗大水粒子が弁
ケーシング13に衝突して大きな熱衝撃を与えることが
ないから、弁ケーシング13の寿命がエロージョンや熱
応力により損なわれることがない。
【0070】(3) 冷却水供給経路31に連通する注水孔
39から混合室22側に供給される冷却水は、弁体18
の蒸気バイパス経路41に連通する蒸気噴出孔42か
ら、高い流速で噴出される蒸気と混合されて加熱、霧化
され、沸騰蒸発した状態で混合室22に供給され、内ケ
ージ21の小孔24から混合室22に供給される入口蒸
気と混合せしめられる。従って、混合室22内における
入口蒸気と冷却水との混合は更に良好であり、粗大水粒
子が外ケージ23を通過して出口流路12の側に排出さ
れにくく、水粒子が弁ケーシング13に熱衝撃を与える
ことを確実に防止し、均一に減温せしめられた減温減圧
蒸気を出口流路12に排出できる。
【0071】尚、蒸気減温減圧調節弁10では、弁の微
開使用時、蒸気流速が低いことに加え、供給冷却水量も
低下するため、一般的に冷却水の蒸気との混合による微
細化が困難である。然しながら、本発明によれば、上記
(3) により、この弁の微開使用時にも、冷却水の蒸気と
の混合、霧化性能を向上できる。
【0072】(4) 上記(3) の入口蒸気と冷却水との完全
な混合により、出口蒸気の温度分布が均一となり、蒸気
の減温制御性が向上する。
【0073】(5) 入口蒸気は、弁体18まわりの内ケー
ジ21の小孔24から混合室22の側に流出するもので
あり、その流れを弁体18まわりにおいて互いに分割細
分化し、均等化できる結果、流体エネルギの摩擦損失に
よる減圧効果を得ることができ、かつ大きな渦の生成や
剥離による自励振動に起因する振動や騒音を防止し得
る。
【0074】(6) 蒸気中の異物は弁体18の蒸気整流面
18Cに沿う蒸気の流れとともに移動し、張出部18B
の存在によって弁体シート面18Aに衝突することなく
内ケージ21の小孔24側に流下せしめられる。また、
弁体18を開き位置から閉じるとき、弁体18の張出部
18Bが弁座16まわりに流入する異物を捕捉する結
果、弁体18のシート面18Aと弁座16との間に異物
を噛み込むことがない。これにより、弁体18のシート
面18Aと弁座16の損傷を防止できる。
【0075】(7) 入口蒸気は弁体18の蒸気整流面18
Cからスムースに内ケージ21の小孔24に流入し、弁
体18まわりにおける蒸気流れ方向の急変がないから、
蒸気流の乱れによる自励振動に起因する振動や騒音を防
止し得る。
【0076】(8) 弁体18外周部と内ケージ21との隙
間を流れる蒸気が、弁組立時の弁体18外周部と内ケー
ジ21との隙間の不均一さに基づく渦の生成、剥離によ
る自励振動を生じさせる虞れがあるとき、蒸気の流れを
ラビリンス溝18Dにて滞溜せしめ、その動圧を高い静
圧に変換する結果、ラビリンス溝18Dの全周で圧力均
等化し、弁体18を内ケージ21に対して調芯化するこ
とにて、弁体18の自励振動を防止し得る。
【0077】(9) 弁座リングとしての下弁体ガイド15
を弁ケーシング13に対して交換自由としたことによ
り、保守性を向上できる。
【0078】尚、蒸気減温減圧調節弁10は、入口流路
11から供給される蒸気が弁体18を押し上げる流れ方
向にあり、いわゆるフローオープン構造(正栓構造)を
構成するものである。従って、弁締切り部より下流側は
減圧蒸気となり、出口流路側のケーシング肉厚を薄肉化
できる。よって、ケーシングの内外面温度差に起因する
熱応力発生を緩和し、弁の長寿命を図ることができる。
【0079】(第2実施例)(図4参照) 図4の蒸気減温減圧調節弁10が前記第1実施例(図
1)の蒸気減温減圧調節弁10と異なる点は、以下の通
りである。
【0080】即ち、この蒸気減温減圧調節弁10にあっ
ては、弁体18に設ける蒸気噴出孔42が、弁体18の
移動に伴い、内ケージ21により開閉可能とされ、弁開
度の増大につれて該蒸気噴出孔42の蒸気通過面積が増
大するようにしたものである。
【0081】この第2実施例によれば、前記第1実施例
において前述した(1) 〜(9) の作用に加え、下記(10)の
作用がある。
【0082】(10)弁体18の弁座16に対する開き度合
(弁開度)により、蒸気噴出孔42の開口面積(蒸気通
過面積)を増減し得ることとなる。従って、弁が開くと
同時に一定の蒸気流量が蒸気バイパス経路41を流通し
てしまうもの(第1実施例のもの)に比して、弁の最大
流量/最小制御可能流量(レンジアビリテイ)を低下さ
せることなく、上述の蒸気による冷却水の霧化作用を実
現できる。
【0083】(第3実施例)(図5参照) 図5の蒸気減温減圧調節弁10が前記第1実施例(図
1)の蒸気減温減圧調節弁10と異なる点は、以下の通
りである。
【0084】即ち、この蒸気減温減圧調節弁10にあっ
ては、内ケージ21とスカートスリーブ106との間に
蒸気噴出経路43を設け、注水孔39をこの蒸気噴出経
路43の中間部に開口したものである。
【0085】この第3実施例によれば、前記第1実施例
において前述した(1) 〜(9) の作用に加え、下記(11)の
作用がある。
【0086】(11)注水孔39から供給される冷却水は、
内ケージ21とスカートスリーブ106との間の狭く、
蒸気流速の速い蒸気噴出経路43のベンチュリ効果によ
り高い霧吹効果を付与され、該蒸気噴出経路43を流れ
る蒸気とより効果的に混合され、霧化される。
【0087】(第4実施例)(図6参照) 図6の蒸気減温減圧調節弁10が前記第2実施例(図
4)の蒸気減温減圧調節弁10と異なる点は、以下の通
りである。
【0088】即ち、この蒸気減温減圧調節弁10にあっ
ては、内ケージ21とスカートスリーブ106との間に
蒸気噴出経路43を設け、注水孔39をこの蒸気噴出経
路43の中間部に開口したものである。
【0089】この第4実施例によれば、前記第2実施例
において前述した(1) 〜(10)の作用に加え、前記第3実
施例において前述した(11)の作用がある。
【0090】(第5実施例)(図7参照) 図7の蒸気減温減圧調節弁10が前記第1実施例(図
1)の蒸気減温減圧調節弁10と異なる点は、以下の通
りである。
【0091】即ち、この蒸気減温減圧調節弁10にあっ
ては、内ケージ21と外ケージ23の中間に、複数の小
孔71を有する隔壁70を設け、混合室22を 2個の混
合室22A、22Bに区画したものである。隔壁70は
内ケージ21、外ケージ23に同軸配置される。
【0092】この第5実施例によれば、前記第1実施例
において前述した(1) 〜 (9)の作用に加え、下記(12)、
(13)の作用がある。
【0093】(12)内ゲージ21の小孔24から流出する
入口蒸気と、スカートスリーブ106の注水孔39から
供給される冷却水とが混合室22において衝突しあい、
混合霧化を行なうが、更に内ゲージ21と外ゲージ23
の中間に複数の混合室22A、22Bを設けることによ
り段階的に蒸気と冷却水の霧化混合が行なわれ、一層均
一な蒸気温度状態が得られる。
【0094】(13)複数の混合室22A、22Bを設ける
ことにより、段階的に減圧が行なわれ、騒音の低減効果
が得られる。また、従来の弁の騒音を低減するために弁
ケーシング13の出口側に複数のオリフィスプレート6
0を設け減圧を行なうものに比して、弁ケーシング13
の内部に複数の混合室22A、22Bを設けることによ
り同等の効果を得ることができ、弁ケーシング13の出
口側に設けるオリフィスプレート60の配設個数を例え
ば 1枚の如くに削減できる。
【0095】(第6実施例)(図8参照) 図8の蒸気減温減圧調節弁10が前記第3実施例(図
5)の蒸気減温減圧調節弁10と異なる点は、以下の通
りである。
【0096】即ち、この蒸気減温減圧調節弁10にあっ
ては、内ケージ21と外ケージ23の中間に、複数の小
孔71を有する隔壁70を設け、混合室22を 2個の混
合室22A、22Bに区画したものである。隔壁70は
内ケージ21、外ケージ23に同軸配置される。
【0097】この第6実施例によれば、前記第3実施例
における前述した(1) 〜 (9)、(11)の作用に加え、前記
第5実施例において前述した(12)、(13)の作用がある。
【0098】(第7実施例)(図9参照) 図9の蒸気減温減圧調節弁10が前記第2実施例(図
4)の蒸気減温減圧調節弁10と異なる点は、以下の通
りである。
【0099】即ち、この蒸気減温減圧調節弁10にあっ
ては、内ケージ21と外ケージ23の間に、複数の小孔
81を有する隔壁80を設け、混合室22を 2個の混合
室22A、22Bに区画したものである。隔壁80はス
カートスリーブ106の下端部から外ケージ23に向け
て略直交配置される。
【0100】この第7実施例によれば、前記第2実施例
において前述した(1) 〜 (10) の作用に加え、前記第5
実施例において前述した(12)、(13)の作用がある。
【0101】(第8実施例)(図10参照) 図10の蒸気減温減圧調節弁10が前記第4実施例(図
6)の蒸気減温減圧調節弁10と異なる点は、以下の通
りである。
【0102】即ち、この蒸気減温減圧弁10にあって
は、内ケージ21と外ケージ23の間に、複数の小孔8
1を有する隔壁80を設け、混合室22を 2個の混合室
22A、22Bに区画したものである。隔壁80はスカ
ートスリーブ106の荷担部から外ケージ23に向けて
略直交配置される。
【0103】この第8実施例によれば、前記第4実施例
において前述した(1) 〜 (11) の作用に加え、前記第5
実施例において前述した(12)、(13)の作用がある。
【0104】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、弁構成部
品の熱的損傷を伴うことなく、安定した減温減圧動作を
確保できる。
【0105】また、本発明によれば、保守性を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る蒸気減温減圧調節弁の第1
実施例を示す断面図である。
【図2】図2は図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図3(A)は図1の弁閉じ状態を示す模式図、
図3(B)は図1の弁開き状態を示す模式図である。
【図4】図4は本発明の第2実施例を示す断面図であ
る。
【図5】図5は本発明の第3実施例を示す断面図であ
る。
【図6】図6は本発明の第4実施例を示す断面図であ
る。
【図7】図7は本発明の第5実施例を示す断面図であ
る。
【図8】図8は本発明の第6実施例を示す断面図であ
る。
【図9】図9は本発明の第7実施例を示す断面図であ
る。
【図10】図10は本発明の第8実施例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10 蒸気減温減圧調節弁 11 入口流路 12 出口流路 13 弁ケーシング 14 上弁体ガイド 15 下弁体ガイド 16 弁座 17 弁棒 18 弁体 18A シート面 18B 張出部 18C 蒸気整流面 18D ラビリンス溝 21 内ケージ 22 混合室 23 外ケージ 24、25…小孔 31 冷却水供給経路 39 注水孔 41 蒸気バイパス経路 42 蒸気噴出孔 43 蒸気噴出経路 70、80 隔壁 71、81 小孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花生 直樹 福岡県北九州市門司区中町1−14 岡野バ ルブ製造株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口流路及び出口流路を備える弁ケーシ
    ングと、弁ケーシング内に形成される弁座と、弁座に対
    して接離する方向に移動可能な弁体とを有する蒸気減温
    減圧調節弁において、弁体外周部まわりに摺接して弁体
    とともに入口流路と出口流路とを仕切る如くに配置さ
    れ、弁体により開閉されて入口流路と出口流路とを連通
    可能とする複数の小孔を備えた内ケージと、弁体及び内
    ケージのまわりに配置され、それら弁体及び内ケージと
    の間に混合室を形成するとともに、混合室と出口流路と
    を連通可能とする複数の小孔を備えた外ケージと、弁体
    まわり部材に延設される冷却水供給経路と、冷却水供給
    経路に連通して上記混合室に臨む弁体まわり部材に開口
    し、冷却水を上記混合室側に供給する注水孔と、弁体の
    弁座とのシート面より反入口流路側に開口して、弁体に
    延設される蒸気バイパス経路と、蒸気バイパス経路に連
    通して上記混合室に連通可能となる弁体外周部に開口す
    る蒸気噴出孔とを有し、注水孔からの注水経路と蒸気噴
    出孔からの蒸気噴出経路とを直近に設けたことを特徴と
    する蒸気減温減圧調節弁。
  2. 【請求項2】 前記内ケージと弁体まわり部材との間に
    蒸気噴出経路を設け、前記注水孔を上記蒸気噴出経路の
    出口まわりに開口した請求項1記載の蒸気減温減圧調節
    弁。
  3. 【請求項3】 前記内ケージと弁体まわり部材との間に
    蒸気噴出経路を設け、前記注水孔を上記蒸気噴出経路に
    開口した請求項1記載の蒸気減温減圧調節弁。
  4. 【請求項4】 前記蒸気噴出孔が、弁体の移動に伴い、
    内ケージにより開閉可能とされ、弁開度の増大につれて
    該蒸気噴出孔の蒸気通過面積が増大する請求項1〜3の
    いずれかに記載の蒸気減温減圧調節弁。
  5. 【請求項5】 前記内ケージと外ケージの中間に、複数
    の小孔を有する隔壁を設け、前記混合室を複数の混合室
    に区画した請求項1〜4のいずれかに記載の蒸気減温減
    圧調節弁。
  6. 【請求項6】 前記弁体の弁座とのシート面より入口流
    路側に、弁座内径部より小径をなして弁座内径部との間
    に微小隙間を形成し得る張出部を設け、かつ該張出部の
    張出縁部から弁体軸まわりに凹面状をなす縮径状態で入
    口流路側に突設される蒸気整流面を備えた請求項1〜5
    のいずれかに記載の蒸気減温減圧調節弁。
  7. 【請求項7】 前記内ケージの小孔が弁体軸に対して斜
    向し、該小孔の蒸気流線が、上記弁体の蒸気整流面に沿
    う方向に設けられる請求項6に記載の蒸気減温減圧調節
    弁。
  8. 【請求項8】 前記弁体外周部の内ケージに摺接して案
    内される部分にラビリンス溝を設けた請求項1〜7のい
    ずれかに記載の蒸気減温減圧調節弁。
  9. 【請求項9】 前記弁座を備えた弁座リングを弁ケーシ
    ングに交換自由に結合した請求項1〜8のいずれかに記
    載の蒸気減温減圧調節弁。
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