JPH05166043A - 自動販売機のコインボックス構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】機体３の外周面に開口する投入口４から投入さ
れた硬貨を受入れてこの硬貨の正偽の判定，金額の積算
などの処理を行った後、内部に収容できなければ、下面
に開口する排出口１１から落下排出するコインメカニズ
ム９の排出口１１から落下排出される硬貨が上面に開口
する投入孔１３を通して落下投入される、硬貨を収容し
貯えるコインボックス３０，３１，１４を、その硬貨収
容効率を向上させて小形化し、機体３内の限られた空間
の有効活用を図る。 【構成】投入孔１３を通してコインボックス３０，３１
内に落下投入された硬貨がその下降の途中で当接する、
上面が左および後下がりに傾斜した傾斜面３４，３６を
形成する当接部３５，３７をコインボックス３０，３１
内に形成し、傾斜面３４がコインボックス３０内底面の
一部を形成する。また、コインボックス１４に振動を与
える振動装置３９を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、機体の外周面に開口
する投入口から投入された硬貨を受入れてこの硬貨の正
偽の判定，金額の積算などの処理を行うコインメカニズ
ムの排出口から落下排出される、コインメカニズム内に
収容し切れない硬貨がこの硬貨を収容し貯えるコインボ
ックスの上面に開口する投入孔を通して落下投入される
自動販売機のコインボックス構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】機体の外周面に開口する投入口から投入
された硬貨を受入れてこの硬貨の正偽の判定，金額の積
算などの処理を行うコインメカニズムを備えた自動販売
機では、投入口から投入された硬貨はコインメカニズム
内に導入される。このコインメカニズム内に導入された
硬貨はその正偽の判定，金額の積算などが行われ、種類
別区分されてコインメカニズム内の硬貨収納部に収納さ
れるか若しくは、この硬貨収納部内に硬貨が一杯詰まっ
ていれば、コインメカニズムに形成され下面に開口する
排出口を通して落下排出される。この排出口を通して落
下排出された硬貨は、この硬貨を収容し貯える、機体内
に備えられたコインボックス内に、このコインボックス
に形成されこのコインボックスの上面に開口する投入孔
を通し落下投入されて収容される。この種のコインボッ
クスは一般的に箱形容器状をしており、投入孔を通して
コインボックス内に落下投入された硬貨は、コインボッ
クスの形状にもよるが、コインボックス内底面上にこの
底面の投入孔の直下になる部分を中心にして円錐形状に
概して堆積する。この堆積するコインボックス内の硬貨
で投入孔が内側から塞がれて、まだ十分に硬貨を収容で
きる空間がコインボックス内にありながら、コインメカ
ニズムの排出口から落下排出された硬貨が投入孔からコ
インボックス内に落下投入されなくなり、このコインボ
ックスの内部空間を有効に利用できない。しかも、排出
口に上下に向い合わせて形成される投入孔は、コインメ
カニズムの構造，コインボックスのサイズなどから、コ
インボックスの横断面に対するその投影がこの横断面の
中心位置から左右および若しくは前後に偏った位置に設
けられている場合が多い。このような場合は、投入孔が
コインボックス内に収容され堆積する硬貨でより早く塞
がれ、コインボックス内に硬貨を収容する空間がまだ十
分あるにも拘らず、コインメカニズムの排出口から落下
排出された硬貨が投入孔からコインボックス内に落下投
入されなくなるが、この種の自動販売機のコインボック
ス構造の従来例を図２および図３に示す。図２はこの発
明の対象となる自動販売機の構成を示し、（Ａ）が内部
構成を示す、ケースの前面開口を覆う扉およびケース内
に区画形成された収納室の前面開口を覆う収納室扉を開
放した状態の、前方斜右上から見た斜視図，（Ｂ）が外
観を示す正面図、図３は従来の自動販売機のコインボッ
クス構造の構成を示し、（Ａ）が部分縦断面要部裏面
図，（Ｂ）が（Ａ）のコインボックス本体を後方斜右上
からみた斜視図である。

【０００３】図２および図３において、１が前面が開口
するケースであり、このケース１の前面開口はこのケー
ス１に回動自在に支持された扉２で覆われており、この
扉２とケース１とで自動販売機の外周面を形成する機体
３が構成されている。扉２の前面には、硬貨が投入され
前面に開口する投入口４、この投入口４から投入した硬
貨を返却してもらう際つまんで操作するつまみ５、この
つまみ５が操作されたとき返却する硬貨，釣銭などを前
面開口を通して払い出す、前面に開口する返却口６など
が設けられている。また扉２の裏面には投入口４から投
入された硬貨を受け入れ上面に開口する漏斗状の受入口
７および、つまみ５の操作と連動して上下に動き投入口
４から投入された硬貨の返却操作を行う返却レバー８が
上面から上方に突出して設けられたコインメカニズム９
が配設されている。このコインメカニズム９内には、投
入された硬貨の正偽の判定および金額の積算を行う、図
示しない判定積算機構部などが設けられているととも
に、投入された硬貨を種類別、例えば１０円，５０円，
１００円硬貨などに仕分けして収納する硬貨収納部１０
が下部に設けられている。この硬貨収納部１０内に硬貨
が一杯詰まっているとき、投入口４から投入された硬貨
をコインメカニズム９内から落下排出し下面に開口する
排出口１１および、釣銭として払い戻される硬貨あるい
は、つまみ５が操作されて返却レバー８が動作した際に
投入口４から投入された硬貨が払い出され下面に開口す
る払出口１２が左右並列してコインメカニズム９の下端
に形成されている。このコインメカニズム９の下の、扉
２の裏面に、排出口１１の下面開口に上面に開口する投
入孔１３の上面開口を向い合わせて箱形容器状のコイン
ボックス１４が着脱自在に支持されている。このコイン
ボックス１４は、上面が開口するコインボックス本体１
５と、このコインボックス本体１５の上面開口を覆いこ
のコインボックス本体１５に開閉可能に支持される蓋１
６とで構成されている。この蓋１６には、コインボック
ス本体１５の横断面への投影がこの横断面の中央位置か
ら右前方に偏った位置になる右端部前面側に投入孔１３
が形成されているとともに、コインボックス本体１５の
後面を形成する側壁には、コインボックス１４の着脱，
コインボックス１４内の目視に便なるよう左右一対の孔
部１７が形成されている。また、コインメカニズム９の
下には、払出口１２の下面開口に上面開口を向い合わせ
て返却口６内に連通しこの返却口６の後半部を形成する
漏斗状の受け部１８が配設されている。

【０００４】なお、ケース１内には、前面開口が収納室
扉１９で開閉自在に覆われ内部に商品が収納される、前
面が開口する収納室２０が区画形成されており、収納室
２０内には、上端部前面に開口し商品が投入される投入
口２１と、下端部下面に開口する排出口２２とが形成さ
れ内部にそれぞれ収納された商品を販売の都度一個ずつ
排出口２２を通して排出する複数の収納棚２３が収容設
置されている。この収納棚２３の下の収納室２０内に
は、排出口２２を通して排出された商品を受ける、上面
が前下がりに傾斜する傾斜面を形成するシュータ２４が
配設されている。また、収納室扉１９の下部には、排出
口２２を通して排出されシュータ２４上を下降し前方へ
搬出される商品を通して収納室２０外に送出しこの収納
室２０内外に連通する送出口２５が形成されている。こ
の送出口２５を通して送出された商品を内側で受け前面
に開口する取出口２６が下部に形成された扉２の前面に
は、販売商品の図示しない広告，商品見本２７などを広
告展示し前方に表示する展示室２８，この展示室２８内
の左右に配列展示された商品見本２７に対応させてこの
商品見本２７の下に左右に配列された、商品を選択する
際操作される押釦２９などが配設されている。

【０００５】このような構成において、硬貨収納部１０
内に硬貨が一杯詰まっている際に、コインメカニズム９
は、投入口４から投入された硬貨を受入口７から受入れ
て硬貨の正偽の判定，金額の積算などの処理を行った
後、排出口１１を通して落下排出する。落下排出された
硬貨は投入孔１３を通してコインボックス１４内に落下
投入されるとともに、このコインボックス１４内に貯え
られた硬貨は、扉２から外したコインボックス１４の蓋
１６を開いて取り出される。また、自動販売機としての
販売動作は、硬貨が投入口４から投入され押釦２９で商
品が選択されると、販売指令信号により、選択された商
品が、この商品が収納される収納棚２３内から排出口２
２を通してシュータ２４上に排出され、このシュータ２
４上を転動若しくは摺動しながら送出口２５を通って取
出口２６内に搬出される。この取出口２６内に搬出され
た商品はお客さんにより取り出される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の自動販売機のコインボックス構造は、コインボッ
クス１４の上面を覆う蓋１６に形成された投入孔１３
が、コインボックス１４の上面開口の右端部前端側にな
る偏った位置に形成されている。それで、投入孔１３
は、排出口１１を通してコインメカニズム９から落下排
出され投入孔１３を通してコインボックス１４内に落下
投入される、コインボックス１４内底面上にこの底面の
投入孔１３の直下になる部分を中心にして円錐形状に堆
積する硬貨によって、硬貨を収容できる空間がまだコイ
ンボックス１４内に十分あるにも拘らず、コインボック
ス１４の上面開口の中央部に形成されている場合よりは
るかに早く内側から塞がれる。そのため、コインボック
ス１４はその内部空間を有効に利用されず、硬貨収容効
率が悪いので、硬貨収容量より内容積が大きくなり、大
形化して限られた機体３内の空間を十分活用できないと
いう問題がある。

【０００７】この発明は、同じ硬貨収容量であっても小
形化できて機体内の空間を十分活用できる、硬貨収容効
率の高い自動販売機のコインボックス構造を提供するこ
とを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明によれば、外周面を形成する機体の外周
面に開口する投入口から投入された硬貨を受入れてこの
硬貨の正偽の判定，金額の積算などの処理を行った後、
内部に収容できなければ、下面に開口する排出口から落
下排出するコインメカニズムを備え各種商品を販売する
自動販売機であって、前記硬貨を収容し貯えるコインボ
ックスを備え、このコインボックスに形成され上面に開
口する投入孔を通し、前記コインメカニズム内から前記
排出口を通して落下排出された前記硬貨がコインボック
ス内に落下投入される自動販売機のコインボックス構造
において、前記投入孔を通して前記コインボックス内に
落下投入された硬貨がその下降の途中で当接する当接部
を前記コインボックス内に形成するものとする。

【０００９】また、上記に加え、当接部上面が傾斜面を
形成するものとする。

【００１０】さらに、上記に加え、傾斜面がコインボッ
クス内底面の一部を形成するものとする。

【００１１】またさらに、機体の外周面に開口する投入
口から投入された硬貨を受入れてこの硬貨の正偽の判
定，金額の積算などの処理を行った後、内部に収容でき
なければ、下面に開口する排出口から落下排出するコイ
ンメカニズムを備え各種商品を販売する自動販売機であ
って、前記硬貨を収容し貯えるコインボックスを備え、
このコインボックスに形成され上面に開口する投入孔を
通し、前記コインメカニズム内から前記排出口を通して
落下排出された硬貨がコインボックス内に落下投入され
る自動販売機のコインボックスにおいて、前記コインボ
ックスに振動を与える振動装置を具備するものとする。

【００１２】

【作用】この発明によれば、外周面を形成する機体の外
周面に開口する投入口から投入された硬貨を受入れてこ
の硬貨の正偽の判定，金額の積算などの処理を行った
後、内部に収容できなければ、下面に開口する排出口か
ら落下排出するコインメカニズムの前記排出口から落下
排出される前記硬貨を収容し貯えるコインボックスに形
成され上面に開口する投入孔を通して前記コインボック
ス内に落下投入された硬貨がその下降の途中で当接する
当接部を前記コインボックス内に形成したので、投入孔
を通してコインボックス内に落下投入された硬貨を、当
接部に当接させて、コインボックス内底面上の、この底
面の投入孔の直下になる部分から離れた位置に降下させ
ることができ、この部分を中心にして円錐形状に堆積し
ないようにできる。そのため、例え、投入孔の、コイン
ボックスの横断面に対する投影がこの横断面の中心位置
から左右および若しくは前後に偏った位置に設けられて
も、硬貨を収容する空間がコインボックス内に十分あれ
ば、このコインボックス内の硬貨で投入孔が内側から塞
がれないようにできる。

【００１３】また、上記に加え、当接部上面が傾斜面を
形成するものとしたので、投入孔を通してコインボック
ス内に落下投入された硬貨を、当接部の上面である傾斜
面に当接させてこの上面を摺動若しくは転動降下させる
ことにより、コインボックス内底面上の、この底面の投
入孔の直下になる部分から離れた位置に降下させること
ができ、この部分を中心にして硬貨が円錐形状に堆積し
ないようにできる。

【００１４】さらに、上記に加え、傾斜面がコインボッ
クス内底面の一部を形成するものとしたので、投入孔の
直下が頂上部になるように傾斜面を形成することによ
り、投入孔を通してコインボックス内に落下投入された
硬貨を、コインボックス内底面上の、この底面の投入孔
の直下になる部分から離れた位置に降下させることがで
き、この部分を中心にして硬貨が円錐形状に堆積しない
ようにできる。

【００１５】またさらに、外周面を形成する機体の外周
面に開口する投入口から投入された硬貨を受入れてこの
硬貨の正偽の判定，金額の積算などの処理を行った後、
内部に収容できなければ、下面に開口する排出口から落
下排出するコインメカニズムの前記排出口から落下排出
され上面に開口する投入孔を通して落下投入される前記
硬貨を収容し貯えるコインボックスに振動を与える振動
装置を具備したので、投入孔を通してコインボックス内
に落下投入されコインボックス内底面上の、この底面の
投入孔の直下になる部分中心に円錐形状に堆積した硬貨
を、コインボックスを振動装置で振動させて、その上面
が平になるようにならすことができる。

【００１６】

【実施例】以下、この発明の実施例を図１および図２に
基づいて説明する。図１はこの発明の自動販売機のコイ
ンボックス構造の構成を示し、（Ａ）が一つの実施例の
部分縦断面要部裏面図，（Ｂ）が（Ａ）のコインボック
ス本体を後方斜右上からみた斜視図，（Ｃ）が異なる実
施例のコインボックス本体を後方斜右上からみた斜視
図，（Ｄ）がさらに異なる実施例のコインボックス本体
を後方斜右上からみた斜視図、図２はこの発明の対象と
なる自動販売機の構成を示し、（Ａ）が内部構成を示
す、ケースの前面開口を覆う扉およびケース内に区画形
成された収納室の前面開口を覆う収納室扉を開放した状
態の、前方斜右上から見た斜視図，（Ｂ）が外観を示す
正面図である。図３と共通あるいは同一の部分は同一の
符号で示す。

【００１７】図１および図２において、１が前面が開口
するケースであり、このケース１の前面開口をこのケー
ス１に回動自在に支持した扉２で覆っており、この扉２
とケース１とで自動販売機の外周面を形成する機体３を
構成している。扉２の前面には、硬貨が投入され前面に
開口する投入口４、この投入口４から投入した硬貨を返
却してもらう際つまんで操作するつまみ５、このつまみ
５が操作されたとき返却する硬貨，釣銭などを前面開口
を通して払い出す、前面に開口する返却口６などを設け
ている。また扉２の裏面には投入口４から投入された硬
貨を受け入れ上面に開口する漏斗状の受入口７および、
つまみ５の操作と連動して上下に動き投入口４から投入
された硬貨の返却操作を行う返却レバー８を上面から上
方に突出して設けたコインメカニズム９を配設してい
る。コインメカニズム９内には、投入された硬貨の正偽
の判定および金額の積算を行う、図示しない判定積算機
構部などを設けるとともに、投入された硬貨を種類別、
例えば１０円，５０円，１００円硬貨などに仕分けして
収納する硬貨収納部１０を下部に設けている。この硬貨
収納部１０内に硬貨が一杯詰まっているとき、投入口４
から投入された硬貨をコインメカニズム９内から落下排
出し下面に開口する排出口１１および、釣銭として払い
戻される硬貨あるいは、つまみ５が操作されて返却レバ
ー８が動作した際に投入口４から投入された硬貨が払い
出され下面に開口する払出口１２を左右並列してコイン
メカニズム９の下端に形成している。このコインメカニ
ズム９の下の、扉２の裏面には、排出口１１の下面開口
に上面に開口する投入孔１３の上面開口を向い合わせて
箱形容器状の、図１の（Ａ）および（Ｂ）ではコインボ
ックス３０を、図１の（Ｃ）ではコインボックス３１
を、また図１の（Ｄ）ではコインボックス１４を着脱自
在に支持している。コインボックス３０，３１，１４
を、上面が開口するコインボックス本体３２，３３，１
５と、このコインボックス本体３２，３３，１５の上面
開口を覆いこのコインボックス本体３２，３３，１５に
開閉可能に支持した蓋１６とで構成している。この蓋１
６には、コインボックス本体３２，３３，１５の横断面
への投影がこの横断面の中央位置から前方および右方に
偏った位置になる右端部前面側に投入孔１３を、また、
コインボックス本体３２，３３，１５の後面を形成する
側壁には、コインボックス３０，３１，１４の着脱，コ
インボックス３０，３１，１４内の目視に便なるよう左
右一対の孔部１７をそれぞれ形成している。コインボッ
クス本体３２内には、このコインボックス本体３２の底
面の右端部前面側を投入孔１３の下の部分で階段状に持
ち上げて上面が左および後下がりに傾斜した傾斜面３４
を形成する当接部３５を形成している。また、コインボ
ックス本体３３内には、投入孔１３の下に、上面が左お
よび後下がりに傾斜する傾斜面３６を形成する当接部３
７をコインボックス本体３３の右内側面に右端を固着し
た当接片３８で形成している。また、コインボックス１
４の左側面には、このコインボックス１４を振動させる
振動装置３９を取り付けている。さらに、コインメカニ
ズム９の下には、払出口１２の下面開口に上面開口を向
い合わせて返却口６内に連通しこの返却口６の後半部を
形成する漏斗状の受け部１８を配設している。

【００１８】なお、ケース１内には、前面が開口し内部
に商品が収納される収納室２０を区画形成しており、そ
の他の構成は前記した従来例と同一である。

【００１９】前述の構成において、この発明の自動販売
機のコインボックス構造を備えた自動販売機の販売動作
は前記した従来例と同一であるので、この発明の自動販
売機のコインボックス構造の機能を以下説明する。

【００２０】投入孔１３を通してコインボックス３０，
３１内に落下投入された硬貨は、当接部３５，３７の上
面を形成する、左および後下がりに傾斜する傾斜面３
４，３６に当接し、この傾斜面３４，３６上を転動若し
くは摺動しながらコインボックス３０，３１内底面上
の、この底面の投入孔１３の直下になる部分から離れた
位置に降下し、この部分を中心にして円錐形状に堆積す
ることはない。また、コインボックス１４内に投入口１
３を通して投入された硬貨は、コインボックス１４内底
面上の、この底面の投入孔１３の直下になる部分を中心
に円錐形状に堆積するが、振動装置３９で振動するコイ
ンボックス１４の振動で堆積した硬貨は平にならされ
る。そのため、例え、投入孔１３の、コインボックス３
０，３１，１４の横断面に対する投影がこの横断面の中
心位置から左右および若しくは前後に偏った位置に設け
られても、コインボックス３０，３１，１４内に一杯詰
まっていない限り、このコインボックス３０，３１，１
４内の硬貨で投入孔１３が内側から塞がることはない。
なお、コインボックス本体３２は、その形状から合成樹
脂などから成形することができる。

【００２１】

【発明の効果】この発明によれば、外周面を形成する機
体の外周面に開口する投入口から投入された硬貨を受入
れてこの硬貨の正偽の判定，金額の積算などの処理を行
った後、内部に収容できなければ、下面に開口する排出
口から落下排出するコインメカニズムの前記排出口から
落下排出される前記硬貨を収容し貯えるコインボックス
に形成され上面に開口する投入孔を通して前記コインボ
ックス内に落下投入された硬貨がその下降の途中で当接
する当接部を前記コインボックス内に形成したので、投
入孔を通してコインボックス内に落下投入された硬貨
を、コインボックス内底面上の、この底面の投入孔の直
下になる部分を中心にして円錐形状に堆積しないように
できる。そのため、投入孔の形成位置に拘らず、硬貨を
収容する空間がコインボックス内に十分あれば、このコ
インボックス内の硬貨で投入孔が内側から塞がれないよ
うにできる。

【００２２】また、上記に加え、当接部上面が傾斜面を
形成するものとしたので、投入孔を通してコインボック
ス内に落下投入された硬貨を当接部の上面である傾斜面
に当接させてこの上面を摺動若しくは転動降下させるこ
とにより、コインボックス内底面上の、この底面の投入
孔の直下になる部分から離れた位置に降下させることが
でき、この部分を中心にして硬貨が円錐形状に堆積しな
いようにできる。

【００２３】さらに、上記に加え、傾斜面がコインボッ
クス内底面の一部を形成するものとしたので、投入孔の
直下が頂上部になるように傾斜面を形成することによ
り、投入孔を通してコインボックス内に落下投入された
硬貨を、コインボックス内底面上の、この底面の投入孔
の直下になる部分から離れた位置に降下させることがで
き、この部分を中心にして硬貨が円錐形状に堆積しない
ようにできる。

【００２４】またさらに、外周面を形成する機体の外周
面に開口する投入口から投入された硬貨を受入れてこの
硬貨の正偽の判定，金額の積算などの処理を行った後、
内部に収容できなければ、下面に開口する排出口から落
下排出するコインメカニズムの前記排出口から落下排出
され上面に開口する投入孔を通して落下投入される前記
硬貨を収容し貯えるコインボックスに振動を与える振動
装置を具備したので、投入孔を通してコインボックス内
に落下投入されコインボックス内底面上の、この底面の
投入孔の直下になる部分を中心に円錐形状に堆積した硬
貨をその上面が平になるようにならすことができる。

【００２５】その結果、内部空間の有効活用によりコイ
ンボックスの硬貨収容効率が向上し、同一内容積のコイ
ンボックスであっても硬貨収容量を増すことができるの
で、コインボックスの小形化が可能となり、機体内の限
られた空間の有効活用が図れるとともに、自動販売機の
デザインの多様化に容易に対応できるという効果が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の自動販売機のコインボックス構造の
構成を示し、（Ａ）が一つの実施例の部分縦断面要部裏
面図，（Ｂ）が（Ａ）のコインボックス本体を後方斜右
上からみた斜視図，（Ｃ）が異なる実施例のコインボッ
クス本体を後方斜右上からみた斜視図，（Ｄ）がさらに
異なる実施例のコインボックス本体を後方斜右上からみ
た斜視図

【図２】図２はこの発明の対象となる自動販売機の構成
を示し、（Ａ）が内部構成を示す、ケースの前面開口を
覆う扉およびケース内に区画形成された収納室の前面開
口を覆う収納室扉を開放した状態の、前方斜右上から見
た斜視図，（Ｂ）が外観を示す正面図

【図３】従来の自動販売機のコインボックス構造の構成
を示し、（Ａ）が部分縦断面要部裏面図，（Ｂ）が
（Ａ）のコインボックス本体を後方斜右上からみた斜視
図

【符号の説明】

１ ケース ２ 扉 ３ 機体 ４ 投入口 ５ つまみ ６ 返却口 ７ 受入口 ８ 返却レバー ９ コインメカニズム １０ 硬貨収納部 １１ 排出口 １２ 払出口 １３ 投入孔 １４ コインボックス １５ コインボックス本体 １６ 蓋 １７ 孔部 １８ 受け部 １９ 収納室扉 ２０ 収納室 ２１ 投入口 ２２ 排出口 ２３ 収納棚 ２４ シュータ ２５ 送出口 ２６ 取出口 ２７ 商品見本 ２８ 展示室 ２９ 押釦 ３０ コインボックス ３１ コインボックス ３２ コインボックス本体 ３３ コインボックス本体 ３４ 傾斜面 ３５ 当接部 ３６ 傾斜面 ３７ 当接部 ３８ 当接片 ３９ 振動装置

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】外周面を形成する機体の外周面に開口する
   投入口から投入された硬貨を受入れてこの硬貨の正偽の
   判定，金額の積算などの処理を行った後、内部に収容で
   きなければ、下面に開口する排出口から落下排出するコ
   インメカニズムを備え各種商品を販売する自動販売機で
   あって、前記硬貨を収容し貯えるコインボックスを備
   え、このコインボックスに形成され上面に開口する投入
   孔を通し、前記コインメカニズム内から前記排出口を通
   して落下排出された前記硬貨がコインボックス内に落下
   投入される自動販売機のコインボックス構造において、
   前記投入孔を通して前記コインボックス内に落下投入さ
   れた硬貨がその下降の途中で当接する当接部を前記コイ
   ンボックス内に形成したことを特徴とする自動販売機の
   コインボックス構造。
2. 【請求項２】請求項１記載の自動販売機のコインボック
   ス構造において、当接部上面が傾斜面を形成する自動販
   売機のコインボックス構造。
3. 【請求項３】請求項１記載の自動販売機のコインボック
   ス構造において、傾斜面がコインボックス内底面の一部
   を形成する自動販売機のコインボックス構造。
4. 【請求項４】機体の外周面に開口する投入口から投入さ
   れた硬貨を受入れてこの硬貨の正偽の判定，金額の積算
   などの処理を行った後、内部に収容できなければ、下面
   に開口する排出口から落下排出するコインメカニズムを
   備え各種商品を販売する自動販売機であって、前記硬貨
   を収容し貯えるコインボックスを備え、このコインボッ
   クスに形成され上面に開口する投入孔を通し、前記コイ
   ンメカニズム内から前記排出口を通して落下排出された
   硬貨がコインボックス内に落下投入される自動販売機の
   コインボックスにおいて、前記コインボックスに振動を
   与える振動装置を具備したことを特徴とする自動販売機
   のコインボックス構造。