JPH05163299A - ヘプタペプチドおよびオクタペプチドのソマトスタチン類似アミド誘導体、それを含有する製剤組成物、およびその製造法 - Google Patents

ヘプタペプチドおよびオクタペプチドのソマトスタチン類似アミド誘導体、それを含有する製剤組成物、およびその製造法

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JPH05163299A
JPH05163299A JP4033920A JP3392092A JPH05163299A JP H05163299 A JPH05163299 A JP H05163299A JP 4033920 A JP4033920 A JP 4033920A JP 3392092 A JP3392092 A JP 3392092A JP H05163299 A JPH05163299 A JP H05163299A
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テプラーン イシュトヴァーン
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チュカ オルショイヤ
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ボェコェニュイ ヂョエンヂィイ
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】強疎水性であり、かつエキソペプチダーゼの活
性を阻害する構造を有する置換基、例えばD-フェニルア
ラニル基で1位のアミノ酸を置換し、かつ3、4、6、
および8位のアミノ酸を芳香族アミノ酸などで置換し、
更に自由回転が妨げられるよう環化し、あるいはアント
ラニル基で置換するなどして、ペプチダーゼによる不活
化に耐性を持たせた式(I)のヘプタペプチドまたはオ
クタペプチドアミド。 [例えば、β−アスパルチル(インドリニル)-Cys-Tyr
-D-Trp-Lys-Val-Cys-Thr-NH2(分子量:1,076)] 【効果】公知のソマトスタチン類似体と比較して、腫瘍
の増殖阻害などの生物学的作用を、より強力かつ長期間
にわたって発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗腫瘍作用を有する新
規なソマトスタチン類似誘導体、その製造法、およびそ
れを含有する製剤組成物に関する。より詳しくは、本発
明は、抗腫瘍作用を有する新規ヘプタヘプタペプチドお
よびオクタペプチドのソマトスタチン類似アミド誘導
体、製薬上許容し得るその酸付加塩、それらの製造法、
およびそれらを含有する製剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】環状テトラデカペプチド(SRIF)であるソ
マトスタチンは、成長ホルモン(GH)の分泌阻害剤であっ
て、視床下部から最初に単離された[ブラゾー(Brazeau)
ら:サイエンス(Science)、第179巻(1973年)77ペー
ジ]。ソマトスタチンは、生物学的作用範囲が非常に広
く、非常に多くの生物学的過程に関与し、ほとんどの場
合、阻害的因子としての役割を演じる(例えば、プロラ
クチン、インシュリン、グルカゴン、ガストリン、セク
レチン、およびコレシストキニンの放出を阻害する)[ラ
イヒリン(S. Reichlin):「ソマトスタチン(Somatostati
n)」、ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メデ
ィシン(New Eng.J. Med.)、第309巻(1983年)1,495およ
び1,556ページ]。
【0003】成長阻害因子であるソマトスタチンの最も
重要な作用は、各種の形態の病的な細胞増殖に影響を及
ぼすその能力にある。文献により、癌性細胞の増殖に対
して阻害的作用を及ぼすことが良く知られている[シャ
リー(A.V. Schally):キャンサー・リサーチ(Cancer Re
s.)、第48巻(1988年)6,977ページ;テイラー(Taylor)
ら:バイオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リサ
ーチ・コミュニケーションズ(Biochem. Biophys. Res.
Commun.)、第153巻(1988年)81ページ]。同様に、ソマト
スタチンは、癌性の過程に関連する増殖因子に対してそ
の拮抗作用を発揮する。最近の研究によって、ソマトス
タチン、およびいくつかのソマトスタチン類似体は、チ
ロシンホスファターゼなる酵素を活性化することがで
き、これが腫瘍性癌化に非常に重要な役割を演じるチロ
シンキナーゼの作用に拮抗することが示されている[シ
ャリー:キャンサー・リサーチ、第48巻(1988年)6,977
〜ページ]。チロシンキナーゼの重要性は、癌遺伝子の
大多数は、チロシンキナーゼをコードしていること、お
よび、増殖因子受容体の大部分は、チロシンキナーゼで
あるという事実によっても支持される[ヤルデン(Yarde
n)ら:アニュアル・レビューズ・オブ・バイオケミスト
リー(Annu. Rev. Biochem.)、第57巻(1989年)443ペー
ジ]。
【0004】生体に由来するソマトスタチンは、エンド
およびエキソペプチダーゼ類によって急速に不活化され
るため、生体内での作用の持続期間が非常に短い。この
ホルモンの作用の持続期間、生物学的活性、および選択
性を高めるために、非常に多くの新規類似体が製造され
ている。活性を有する類似体のほとんどは、環式化合物
であって、本来のものより短いペプチド鎖を有する。ソ
マトスタチンの作用のすべてを示す最初の環式ヘキサペ
プチドはベーバー(Veber)らによって合成された[ネイチ
ャー(Nature)、第292巻(1981年)55ページ]。その継続と
して、ソマトスタチンのすべての作用範囲を有する更に
新しく、かつ効果的な環状ヘキサおよびオクタペプチド
も合成されている[ベーバーら:ライフ・サイエンセズ
(Life Sci.)、第34巻(1984年)1,371ページ;マーフィー
(Murphy)ら:バイオケミカル・アンド・バイオフィジカ
ル・リサーチ・コミュニケーションズ、第132巻(1985
年)922ページ;カイ(Cai)ら:プロシーディングス・オ
ブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンセズ
・オブ・ザ・ユナイテド・ステーツ・オブ・アメリカ(P
roc. Nat. Acad. Sci. U.S.A.)、第83巻(1986年)1,896
ページ]。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、公知
化合物と比較して、一層有力または選択的な生物学的作
用を示す新規ソマトスタチン類似体を合成することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、一般式
(I)
【化3】 [式中、X1は、芳香族D-アミノ酸残基、またはハロゲン
原子もしくはヒドロキシル基を環部分の置換基とするそ
の誘導体の基、またはD-フェニルグリシル、p-ヒドロキ
シフェニルグリシル、o-アミノベンゾイル、m-アミノベ
ンゾイル、D-テトラヒドロイソキノリルカルボニル、サ
ルコシルアラニルの各基、あるいは、-NH-CH(C0-A1)-CH
2-CO-(ここで、A1は、第一級または第二級の芳香族も
しくは脂肪族アミノ基、または、アルコキシ、アリール
オキシ、もしくはアラルキルオキシの各基を表す。)で
示される基を、X2は、芳香族アミノ酸残基、またはハ
ロゲン原子もしくはヒドロキシル基を環部分の置換基と
するその誘導体の基、またはヒスチジル基を、X3は、D
-トリプトフィル、o-アミノベンゾイル、m-アミノベン
ゾイル、アスパルチル、D-アスパルチル、β-アスパル
チル、β-D-アスパルチル、アミノスクシニルの各基、
または、-NH-CH(C0-A1)-CH2-CO-(ここで、A1は上記に
定義のとおり。)で示される基を、X4は、アルキル基も
しくはアラルキル基の側鎖を有するアミノ酸残基、また
はβ位がヒドロキシル基もしくはメチル基で置換された
その誘導体の基、またはプロリル基もしくはβ-アラニ
ル基、あるいは結合価それ自体を、X5は、芳香族アミ
ノ酸残基、またはハロゲン原子もしくはヒドロキシル基
を環部分の置換基とするその誘導体の基、またはスレオ
ニル基を、R1は、水素原子、またはA2-CO-(ここで、A
2は、水素原子、または選択的にハロゲン原子で置換さ
れた炭素原子数1〜4のアルキル基を表す。)で示され
る基を、R2は、水素原子、-S-もしくは-S-アセトアミ
ドメチルとして示される基、フェニル基、またはp-ヒド
ロキシフェニル基を、R3は、水素原子またはヒドロキ
シル基を、R4は、フェニル基もしくはp-ヒドロキシフ
ェニル基、または、R2と同じ基である場合の-S-もしく
は-S-アセトアミドメチルとして示される基、あるい
は、R3がヒドロキシル基である場合のメチル基をそれ
ぞれ意味し、nは、1〜4の整数である。]で示される
新規ヘプタペプチドおよびオクタペプチドのソマトスタ
チン類似アミド誘導体、並びにその塩、およびこれらの
化合物を含有する製剤組成物が提供される。
【0007】本発明の別の形態によれば、一般式(I)の
新規化合物、その塩、およびこれらを含有する製剤組成
物の製造法が提供される。
【0008】前記処方物に用いられる略語は、ペプチド
化学界で認容された命名法に合致したものであって、例
えばジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー
(J.Biol. Chem.)、第241巻(1966年)527ページに掲載さ
れている。これによれば、本明細書の記載中に出現する
略語は、下記のとおりである。 X -X- Phe フェニルアラニン (フェニルアラニル) Trp トリプトファン (トリプトフィル) Tyr チロシン (チロシル) Sar サルコシン (サルコシル) Ala アラニン (アラニル) His ヒスチジン (ヒスチジル) Val バリン (バリル) Thr スレオニン (スレオニル) Pro プロリン (プロリル) Leu ロイシン (ロイシル) Cys システイン (システイニル) Phg フェニルグリシン (フェニルグリシル) Pop p-ヒドロキシフェニルグリシン (p-ヒドロキシフェニルグリシル) Aa o-アミノ安息香酸 (o-アミノベンゾイル) またはアントラニル酸 (アントラニリル) Mab m-アミノ安息香酸 (m-アミノベンゾイル) Tic テトラヒドロイソキノリンカル (テトラヒドロイソキノリルカル ボン酸 ボニル) Asu アミノスクシンイミド (アミノスクシニル) Ac アセチル Boc t-ブチルオキシカルボニル Bop ベンゾトリアゾール-1-イル-オキシ-トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウ ム=ヘキサフルオロホスファート tBu t-ブチル Bzl ベンジル DCC ジシクロヘキシルカルボジイミド DCU ジシクロヘキシル尿素 DIC ジイソプロピルカルボジイミド DIPEA ジイソプロピルエチルアミン DMF ジメチルホルムアミド Et エチル Fmoc (9-フルオレニルメチル)オキシカルボニル For ホルミル HPLC 高性能液体クロマトグラフィー Me メチル ONP p-ニトロフェニル Opcp ペンタクロロフェニル Opfp ペンタフルオロフェニル Ph フェニル TEA トリエチルアミン TEAA 酢酸トリエチルアンモニウム TEAP リン酸トリエチルアンモニウム TFA トリフルオロ酢酸 Tfa トリフルオロアセチル THF テトラヒドロフラン TLC 薄層クロマトグラフィー Tos トシル UV 紫外線 Z ベンジルオキシカルボニル
【0009】本発明は、ソマトスタチンのヘプタペプチ
ドおよびオクタペプチド類似体の作用は、1位のアミノ
酸を、強疎水性であり、かつエキソペプチダーゼの活性
を阻害する構造を有する置換基で置換した場合に、これ
を強化することが可能であるとの認識に基づく。この置
換は、各種芳香族アミノ酸による3位のアミノ酸の置換
と、あるいは芳香族D-アミノ酸、芳香族アミノカルボン
酸、アミノスクシンイミド、もしくはそのα-カルボキ
シル基におけるβ-アスパルチル基による4位のアミノ
酸の置換と、あるいはアルキルもしくはアラルキル側鎖
を有するアミノ酸、またはその置換誘導体、プロリンも
しくはβ-アラニンによる6位のアミノ酸の置換と、あ
るいは6位のアミノ酸の欠失と、あるいは芳香族アミノ
酸もしくは環部分に置換基を有するその誘導体、または
スレオニンによる8位のアミノ酸の置換と組み合わせる
ことも可能である。
【0010】本発明は更に、アントラニリル[式(III)
【化4】 を参照のこと]、m-アミノベンゾイル[式(IV)
【化5】 を参照のこと]、またはアミノスクシニル[式(V)
【化6】 を参照のこと]による置換を利用した場合は、これらの
置換によって、所定のペプチドの立体的自由回転が阻害
される場合もあることから、この化合物は、環状化され
る必要がないこと(米国特許第4,758,552号明細書;ハン
ガリー国特許第194,280号明細書)、さもなければ、環状
化された形態によって、やはり回転が阻害される[式(I
I)
【化7】 を参照のこと]との認識に基づく。
【0011】本発明によれば、一般式(I)[式中、X1
2、X3、X4、X5、R1、R2、R3、R4、およびn
は、前記に定義のとおり。]の新規ヘプタペプチドおよ
びオクタペプチド並びにそれらの酸付加塩は、保護され
たアミノ酸を固体樹脂担体上で、カルボジイミドまたは
活性エステルとのカップリング反応によって、対応する
順序で段階的に縮合させる段階と、次いで、酸性または
アルカリ性の開裂によって、最終生成物を固体担体から
離脱させる段階と、樹脂からの開裂と同時もしくはその
前後に、保護基をアミノ酸から除去する段階と、所望の
場合、上記により得られた一般式(I)のオクタペプチド
を、製薬上許容され得る酸と反応させることによって酸
付加塩に転化する段階、または、所望の場合、アルカリ
と反応させることによって、得られた酸付加塩から遊離
塩基を離脱させる段階とからなる固相ペプチド合成の方
法を援用して製造される。
【0012】本発明の製造法においては、固体担体とし
て、ベンズヒドリルアミン樹脂またはクロロメチル化ポ
リスチレン樹脂を用いるのが適当である。フッ化水素ま
たはアンモノリシスを用いて、保護基を含有する最終生
成物を樹脂から開裂させることが可能である。
【0013】更に本発明は、活性成分としての一般式
(I)のヘプタペプチドもしくはオクタペプチドのソマト
スタチン類似アミド誘導体、または製薬上許容され得る
その酸付加塩を、製薬の際に慣用の担体または添加剤と
ともに含有する製剤組成物をも提供する。これらの組成
物は、それ自体は公知の方法を用いて製造される。
【0014】本発明は更に、腫瘍性疾患を治療し、かつ
チロシンキナーゼ活性を阻害するのに用いられるヘプタ
ペプチド、およびオクタペプチドのソマトスタチン類似
アミド誘導体、およびその酸付加塩をも提供する。治療
に際しては、治療有効量の一般式(I)の化合物、または
製薬上許容し得るその酸付加塩を活性成分として患者に
投与する。
【0015】一般式(I)のソマトスタチン誘導体は、マ
ウスについては、体重1kgあたり0.01〜500μg(以下、
μg/kgと表記)の、またはヒトについては、0.5〜2,000m
g/kgの投与量範囲で、それぞれ活性を示すことが発見さ
れた。
【0016】本発明の主な利点は、下記のとおりであ
る。 (a) 本発明の新規ソマトスタチン誘導体は、好適にも
これを、腫瘍の増殖を阻害し、あるいは腫瘍性癌化に重
大な役割を果たすチロシンキナーゼなる酵素の活性を阻
害するのに用いることが可能である。 (b) 本発明の新規アミノ酸結合物は、成長ホルモン(G
H)、インシュリン、グルカゴン、およびプロラクチンの
放出を制御し、または腫瘍の増殖を阻害するのにも有用
である。 (c) アミノスクシニル、o-またはm-アミノベンゾイル
の置換基を有する類似体のうち、ジスルフィド橋かけ結
合を含まないものは、GHの放出には何ら阻害作用を発揮
せずに、腫瘍細胞の増殖を阻害する。 (d) 本発明の新規ソマトスタチン誘導体は、例えば乾
癬など、皮膚細胞の病的増殖によって生起する病的過程
の阻害に、これを用いることが可能である。 (e) o-もしくはm-アミノベンゾイル置換基は、いかな
る不斉中心をも欠くため、その合成中に、ラセミ化の生
起することが不可能である。それ故、最終生成物の製造
が、容易かつ廉価となる。 (f) o-およびm-アミノ安息香酸の製造原価は、現在ま
で公知のソマトスタチン類似体において同様の役割を果
たすD-アミノ酸のそれよりもはるかに低い。
【0017】
【実施例】以下、非限定的な実施例を用いて、本発明を
詳細に説明する。
【0018】実施例では、化合物は、固相ペプチド合成
法に慣用の方法を用いて製造される[スチュワート(Stew
art)ら:「固相ペプチド合成法(Solid Phase Peptide Sy
nthesis)第2版」、米国イリノイ州ロックフォード所在
ピアス・ケミカル・カンパニー(Pierce Chemical Co.)
社、1984年]。個々のアミノ酸は、BocまたはFmoc誘導体
の形態で、非対称無水物もしくは活性エステルとのカッ
プリングによって、またはDCC、DIC、もしくはBOPなる
試薬の援用によって、ベンズヒドリルアミンまたはクロ
ロメチル化ポリスチレンの樹脂に段階的に結合される。
【0019】反応の進行は、ニンヒドリン試験[カイザ
ー(E. Kaiser)ら:アナリティカル・バイオケミストリ
ー(Anal. Biochem.)、第34巻(1970年)595ページ]を用い
てこれを判定。遊離アミノ基が検出された時点でアシル
化を反復する。カップリングの所要時間は、アミノ酸に
応じて異なり、1〜16時間に及ぶ。
【0020】保護基の除去、および樹脂からのペプチド
の開裂はともに、液相の無水フッ化水素を用いて1段階
で実行するのが好適である[サカキバラ(S. Sakakibara)
ら:ブレティン・オブ・ザ・ケミカル・ソサエティー・
オブ・ジャパン(Bull. Chem.Soc. Japan)、第40巻(1967
年)2,164ページ]。
【0021】所望の場合、HF開裂によって得られた粗製
生成物を環化する。粗製生成物の精製には、セファデッ
クスによるクロマトグラフィーまたは分取HPLC法を用い
る。最終生成物の純度の検定は、TLC、分析用HPLC、お
よびアミノ酸分析による。TLCのRf値は、下記に列挙の
溶媒混液を用い、キーゼルゲルシート[ディー・シー・
アルホリエン(DC Alufolien:メルク社)]上で測定し
た。 1.酢酸エチル/ピリジン/酢酸/水=30:20:6:11 2.酢酸エチル/ピリジン/酢酸/水=60:20:6:11 3.ブタノール/ピリジン/酢酸/水=60:20:6:11 4.n-ブタノール/酢酸/水=4:1:2 5.n-ブタノール/酢酸/水/酢酸エチル=1:1:
1:1 6.n-ブタノール/酢酸/水=4:1:1 7.2-プロパノール/1モル酢酸=2:1 8.酢酸エチル/ピリジン/酢酸/水=5:5:1:3
【0022】実施例1:β-アスパルチル(インドリニ
ル)-Cys-Tyr-D-Trp-Lys-Val-Cys-Thr-NH2(分子量:1,07
6)の製造 塩酸ベンズヒドリルアミン樹脂0.47g(0.25ミリモル)
(0.54ミリ当量/g)を、塩化メチレン(CH2Cl2)中で90分
間にわたって膨潤させ、次いで、各アミノ酸を用いたア
シル化の実行の都度、下記の周期的操作を繰り返す。 段階 試薬、操作 攪拌時間(分) 1. CH2Cl2;3回洗浄 1 2. 33%TFA、5%アニソール、および62%CH2Cl2含有混合液; 開裂 1 3. 33%TFA、5%アニソール、および62%CH2Cl2含有混合液; 開裂 1 4. CH2Cl2;3回洗浄 1 5. エタノール;2回洗浄 1 6. CH2Cl2;3回洗浄 1 7. 10%TEAおよび90%CH2Cl2含有混合液;2回洗浄 2 8. CH2Cl2;3回洗浄 2 9. エタノール;2回洗浄 1 10. CH2Cl2;3回洗浄 1 11. CH2Cl2とDMFとの混合液に溶かしたBoc-アミノ酸3当量、 並びにCH2Cl2に溶かしたDCCまたはDIC3当量;カップリング 60分 〜16時間 12. CH2Cl2;3回洗浄 1 13. エタノール;2回洗浄 1
【0023】各段階の終了後にニンヒドリン試験を実
施。結果が陽性の場合は、周期的操作を第6段階から反
復する。
【0024】β-Asp(インドリニル)-Cys(4-Me-Bzl)-Tyr
(2-Br-Z)-D-Trp-Lys(Z)-Val-Cys(4-Me-Bzl)-Thr(Bzl)な
るペプチド樹脂0.25ミリモルを、10混合%p-クレゾール
含有アニソール3mlに懸濁させ、HFガス30mlをこの混合
物に凝縮させる。0℃にて45分間攪拌後、HFを除去し、
残渣を酢酸エチル200mlに懸濁、15分間攪拌、次いで酢
酸エチル250ml中に投入する。濾過後、沈澱を濾取し、
酢酸エチルで洗浄、次いで、95%の気体を含まぬ酢酸50
0mlを用い、濾過によってペプチドを沈澱から溶解させ
る。次いで、0.03モルヨウ素/メタノール溶液9.0mlを
この酢酸溶液に、溶液が橙黄色となるまで滴下する。そ
の後、溶液を1時間攪拌する。亜鉛粉をこの溶液に、橙
黄色が消失するまで注意深く加え、次いで亜鉛粉を濾取
し、溶液を蒸発させる。固形残渣を50%酢酸6mlに溶解
させ、セファデックスG-25番カラムを用いて精製する。
その後、溶離物について、280nmでの紫外線吸光度の測
定およびTLCを行う。目的の生成物が含まれる分画を集
め、蒸発させ、次いで、分取HPLC系[カラム:ワットマ
ン・パーティジル(Whatman Partisil)10番、ODS-3、22
x 250mm;溶離剤A:0.25規定TEAP、pH2.24;溶離剤
B:80%メタノールおよび20%溶離剤A]での勾配溶離
を用いて更に精製する。pH5の0.02モルNH4OAcを溶離剤
Aに、70%メタノールおよび30%溶離剤Aの溶液を溶離
剤Bに用いた勾配溶離を用いて、精製生成物を脱塩し、
最終生成物120mg(43%)を得る。この化合物の物理的特
性を表1に要約し、生物学的作用を表2、3、4、およ
び5に示す。
【0025】実施例2:D-Phe-Cys-Tyr-D-Trp-Lys-Val-
Cys-Thr-NH2(分子量:1,034)の製造 実施例1に記載の要領で、塩酸ベンズヒドリルアミン樹
脂0.5g(0.27ミリモル)(0.54ミリ当量/g)から開始し、
樹脂から開裂させ、環化し、かつセファデックスによる
クロマトグラフィーを用いて精製して、目的のペプチド
を合成する。HPLCによる精製に用いた溶媒は、溶離剤A
がpH4.2の0.1%TEAA、溶離剤Bが80%メタノールおよび
20%溶離剤Aである。生成物の脱塩には数回の凍結乾燥
を用いる。上記の手法により、目的のペプチドが、収量
54mg(19.4%)で得られた。この化合物の物理的特性を表
1に要約し、生物学的作用を表2、3、および4に示
す。
【0026】実施例3:D-Phe-Cys-Tyr-D-Trp-Lys-Cys-
Thr-NH2(分子量:947)の製造 実施例1に記載の要領で、塩酸ベンズヒドリルアミン樹
脂0.47g(0.25ミリモル)(0.54ミリ当量/g)から開始し
てペプチドを合成し、環化し、生成して、最終生成物を
収量80.5mg(34%)で得る。物理的特性を表1に要約し、
生物学的作用を表2、および3に示す。
【0027】実施例4:D-Phe-Cys-Tyr-D-Trp-Lys-Leu-
Cys-Thr-NH2(分子量:1,060)の製造 実施例1に記載の要領で、塩酸ベンズヒドリルアミン樹
脂0.47g(0.25ミリモル)(0.54ミリ当量/g)から開始し
て、目的のペプチドを合成し、環化し、生成して、最終
生成物106mg(40%)を得る。この化合物の物理的特性を
表1に要約し、生物学的検定の結果を表2、3、4、お
よび5に示す。
【0028】実施例5:D-Phe-Cys-Tyr-β-Asp(インド
リニル)-Lys-Leu-Cys-Thr-NH2(分子量:1,076)の製造 実施例1に記載の要領で、塩酸ベンズヒドリルアミン樹
脂0.47g(0.25ミリモル)から開始して、目的のペプチド
を合成し、環化し、生成して、最終生成物94mg(35.5%)
を得る。この化合物の物理的特性を表1に要約し、生物
学的検定の結果を表2、3、4、および5に示す。
【0029】実施例6:D-Phe-Tyr-Tyr-Aa-Lys-Val-Phe
-Trp-NH2(分子量:1,192)の製造 実施例1に記載の要領で、塩酸ベンズヒドリルアミン樹
脂0.47g(0.25ミリモル)から開始してペプチドを合成す
る。最終段階後に得られたD-Phe-Tyr(2-Br-Z)-Tyr(2-Br
-Z)-Aa-Lys(2-Cl-Z)-Val-Phe-Trpなるペプチド樹脂をア
ニソール3mlに懸濁させ、気相HF30mlをこの混合物に凝
縮させ、次いで、これを0℃にて45分間攪拌する。気相
HFの除去後、残渣を無水エーテル200mlに懸濁させ、15
分間攪拌し、濾過後、沈澱をエーテルで洗浄する。その
後、50%酢酸を用いてペプチドを沈澱から溶解させ、溶
液を蒸発させ、これにより得られたD-Phe-Tyr-Tyr-Aa-L
ys-Val-Phe-Trp-NH2なるヘプタペプチドのアミドを、分
取HPLCを用いて精製する。溶離剤AはpH2.25の0.25規定
TEAP、溶離剤Bは70%アセトニトリルおよび30%溶離剤
Aの混合液である。分離は、30%溶離剤Bおよび70%溶
離剤A含有の混合液を用い、実施例1に記載のカラムで
これを実行する。実施例1に記載の要領で精製生成物を
脱塩すると、最終生成物89mg(30%)が得られる。この化
合物の物理的特性を表1に要約し、生物学的作用を表
2、および3に示す。
【0030】実施例7:Ac-Sar-Ala-Tyr-Tyr-Aa-Lys-Va
l-Phe-Trp-NH2(分子量:1,217)の製造 実施例6の方法を用いて、目的のペプチドを製造する
が、最後の周期的操作で、Ac-Sarなる基をペプチド樹脂
にカップリングさせる。樹脂からの生成物の開裂、およ
び精製もやはり実施例6に記載の要領で行い、最終生成
物85mg(28%)を得る。この化合物の物理的特性を表1に
要約するが、生物学的作用は表2、3、および4に示
す。
【0031】実施例8:Pop-Tyr-Tyr-Aa-Lys-Val-Phe-T
rp-NH2(分子量:1,194)の製造 このペプチドは、実施例1に記載の要領で合成するが、
第11段階で、アミノ酸と等量のBopなる試薬を、過剰量
のDIPEAの存在下でのアミノ酸とのカップリングのため
の活性化剤として用いる。HFを用いた開裂、およびクロ
マトグラフィーによる精製の後、実施例6に記載の要領
で、最終精製物が収量105mg(35%)で得られる。この化
合物の物理的特性を表1に要約する。
【0032】実施例9:Aa-Cys(Acm)-Tyr-D-Trp-Lys-Va
l-Cys(Acm)-Trp-NH2(分子量:1,283)の製造 塩酸ベンズヒドリルアミン樹脂0.47g(0.25ミリモル)を
塩化メチレン中で90分間にわたって膨潤させた後、適切
に保護されたアミノ酸のFmoc誘導体を用いたアシル化の
実行の都度、下記の周期的操作を反復する。 段階 試薬、操作 攪拌時間(分) 1. DMF;3回洗浄 2 2. 20%ピペリジン、および80%DMF含有混合液; 開裂 2 3. 20%ピペリジン、および80%DMF含有混合液; 開裂 10 4. DMF;5回洗浄 2 5. 3当量のFmoc-アミノ酸またはOpfpエステルから調製の対称 無水物+;カップリング 60 6. DMF;3回洗浄 2 ──────────────────────────────────+ =対称無水物の調製:CH2Cl2とDMFの混合液に、3当量
のFmoc-アミノ酸を溶解させる。1.5当量のDCCを添加
後、混合液を室温で15分間攪拌する。DCUの沈澱を濾去
し、溶液を蒸発させ、DMFに溶解させた残渣をカップリ
ングに用いる。
【0033】各段階の終了後に、ニンヒドリン試験を実
施。結果が陽性の場合は、周期的操作を第5段階から反
復する。
【0034】最終段階の後に得られたAa-Cys(Acm)-Tyr
(tBu)-D-Trp-Lys(Boc)-Val-Cys(Acm)-Trpなるペプチド
樹脂を、実施例6に記載の要領でHFで処理し、精製およ
び脱塩すると、最終精製物147mg(46%)が得られる。こ
の化合物の物理的特性を表1に要約する。
【0035】実施例10〜15 式A-Cys-B-D-Trp-C-E-Cys-Thr-NH2において、A、B、
C、およびEが下記に列挙のとおりである場合の化合物
を、実施例1〜5に記載の方法を用いて製造する。 実施例 A B C E コード番号 10 β-Asp(NH-Ph) Tyr Lys Val TT-2-22 11 D-Tic Tyr Lys Val MI 1811 12 D-Phe His Lys Val MK 1-42 13 D-Phe Tyr Lys(Tfa) Val TH 363 14 D-Phe Tyr Lys β-Ala TT-2-18 15 D-Phe Tyr Lys Pro TT-2-28
【0036】上記化合物の物理的特性を表1に要約し、
生物学的検定の結果を表2、3、および4に示す。
【0037】実施例16および17 式A-B-Tyr-Aa-Lys-Val-Phe-Trp-NH2において、A、およ
びBが下記に列挙のとおりである場合の化合物を、実施
例6に記載の要領で製造する。 実施例 A B コード番号 16 Ac-Sar Tyr AH32/2 17 D-Phe Ala AH52
【0038】上記化合物の物理的特性を表1に要約し、
生物学的検定の結果を表2に示す。
【0039】実施例18および19 式A-Cys-Tyr-Aa-Lys-Val-Cys-Trp-NH2の化合物[Aは、
実施例18ではD-Pheの基を、実施例19ではD-2-ナフチル
アラニルなる基をそれぞれ意味する]を、実施例1に記
載の方法を用いて製造する。これらの化合物の物理的デ
ータを表1/Aに要約する。
【0040】実施例20 式Aa-Cys-Tyr-D-Trp-Lys-Val-Cys-Trp-NH2の化合物を、
実施例1に記載の方法を用いて製造する。この化合物の
物理的データを表1/Aに要約する。
【0041】実施例21:D-Phe-Cys-Tyr-Asu-Lys-Val-Cy
s-Thr-NH2 実施例1に記載の方法を用いて上記化合物を製造する
が、Lys残基のカップリングの後、TEAの使用に代えて、
ジクロロメタンに溶かした5%ジイソプピル-エチルア
ミン溶液を用いて中和を実行する。DMFとピペリジンの
1:1混合液中でこれを20分間ずつ2回攪拌することに
よって、保護されたペプチド樹脂からAspの側鎖保護基
(フルオレニルメチルエステル)を除去する。過剰量のペ
ンタフルオロフェノールおよびジイソプピルカルボジイ
ミドを加えたDMFへのペプチド樹脂懸濁液を30分間攪拌
することによって、Asp-β-ペンタフルオロフェニルエ
ステルの形成を実行する。ペプチド樹脂を濾取し、DMF
で洗浄する。DMF中でのペプチド樹脂の攪拌によって、
ペンタフルオロフェニルエステル誘導体からアスパルト
イミド誘導体が形成される。アスパルトイミド環の形成
後、遊離ペンタフルオロフェノールを定量する。DMFを
対照に用い、濾過された少量の反応混液の278nmのUV吸
光度を測定する。実施例1に記載の方法を用いて、残留
する保護基の開裂、樹脂からのペプチドの開裂、ジスル
フィド橋かけ結合の形成、および粗製生成物の精製を実
行する。化合物の物理的データを表1/Aに要約する。
【0042】本発明の化合物の生物学的作用は、以下に
記載の試験から裏付けられる。
【0043】成長ホルモン(GH)の検定 超融解法[ビィー(Vigh)ら:ペプタイズ(Peptides)、第
5巻(1984年)241ページ]を用い、ラット脳下垂体からの
GHの放出、または放出の阻害をそれぞれ測定した。試料
と同一投与量のGH放出ホルモン(GHRH)によって放出され
るGHの量を対照と見なす。ソマトスタチン類似体の活性
は、GHRHによって放出されるGHの量の増または減のそれ
ぞれの百分比として、これを表した(表2)
【0044】細胞***の阻害の検定 ケリ(KERI)らの方法[チューマー・バイオロジー(TumorB
iology)、第9巻(1988年)315ページ]に従って、各種起
源の腫瘍細胞への[3H]-チミジンの取り込み、および細
胞数の測定を実行した。類似体の生物学的活性は、標識
チミジンの取り込みの阻害、すなわち対照に用いた未処
理細胞数の増加の百分比として、これを表した(表3)。
【0045】チロシンキナーゼ活性の測定 やはりケリらの方法[チューマー・バイオロジー、第9
巻(1988年)315ページ]に従って、チロシンキナーゼ活性
を測定した。類似体の活性については、対照に用いた未
処理細胞への32Pなる同位元素の取り込みと比較したそ
れらの阻害作用に基づいて、特性記述を実行した(表
4)。
【0046】転移モデルにおける腫瘍増殖に対する化合
物の有効性の検討 筋-肺および脾-肝転移モデルにおけるルイス肺腫瘍(LL
T)細胞、並びにその免疫抵抗性変異細胞(LLT-HH)につい
て、化合物の転移防止作用を調べた。実験には、雌雄の
近交系C57Blマウスを用いた。筋-肺転移モデルを発現さ
せるには、LLT細胞を筋内移植し、脾-肝転移の形成に
は、この腫瘍細胞の懸濁液を脾臓に注射した。試験化合
物は、0.1〜10mg/kgを1投与量として、1日1〜3回宛
第5〜第13日の間、腹腔内(i.p.)、静脈内(i.v.)、経口
的(p.o.)、または皮下(s.c.)にこれを投与した。治療効
果は転移の数に基づいてこれを評価し、脾-肝転移モデ
ルでは第10日と第14日との間に、筋-肺転移モデルでは
第17日と第18日との間に試料をそれぞれ採取して、肝臓
および肺臓における巨視的転移を実体顕微鏡のもとで計
数した。化合物の薬効性は、対照動物で測定された転移
数に対する百分比として、これを表した。
【0047】
【表1】 本発明の化合物の物理的特性 実施例 融点(℃) [α]D 20* Rf 1f 2f 3f 4f 5f 6f 7f 8 ──────────────────────────────────── 1 - 53 0.62 0.19 0.61 0.55 0.56 0.81 2 - 93 0.63 0.19 0.63 0.55 0.58 0.81 3 - 98.2 0.55 0.41 0.36 0.73 4 - 43 0.65 0.22 0.66 0.59 0.61 0.81 5 - 63 0.61 0.19 0.64 0.51 0.55 0.16 6 156〜160 - 19.6 0.83 0.69 0.88 7 168〜172 - 34 0.70 0.60 0.70 0.60 8 0.80 0.60 0.90 9 138〜140 - 47 0.27 0.84 0.40 0.81 10 0.63 0.26 0.72 11 - 57.4 0.63 0.22 0.64 0.51 0.55 0.80 12 -116.2 0.43 0.04 0.35 0.36 0.14 0.16 13 - 68.6 0.85 0.63 0.76 0.75 0.78 0.93 14 - 30.8 0.60 0.01 0.54 0.48 0.43 0.80 15 - 63.4 0.57 0.12 0.48 0.41 0.36 0.73 16 0.57 0.25 0.58 0.57 17 0.80 0.60 0.90 ──────────────────────────────────── *:c=0.5(0.1%酢酸)
【0048】
【表1/A】 実施例18〜21の化合物の物理的データ 実施例 [α]D o+f 1f 2f 3f 4f 5f 6 ──────────────────────────────── 18 0.61 0.38 19 0.09 0.74 0.49 20 0.88 0.79 21 - 31.2 0.13 0.51 0.41 ────────────────────────────────+ :c=0.5(0.1%酢酸)
【0049】
【表2】本発明の類似体の作用下でGHRHによって生起さ
れるGH放出の変化 コード番号 実施例 GH放出の変化 ────────────────────── TT 2-48 1 -100 TT 2-20 2 - 93 TT 2-32 3 0 TT 2-50 4 -100 MK 1-43 5 +290 AH 31 6 + 26 AH 25 7 - 20 MI 1811 11 - 85 MK 1-42 12 -100 TT 2-18 14 - 10 TT 2-28 15 0 AH 32/2 16 + 9 ──────────────────────
【0050】
【表3】 各種腫瘍細胞系における細胞***阻害の検定 コード番号 実施例 細胞系+ 投与量(μg) 阻害(%) ────────────────────────────────── TT 2-48 1 HT 29 1 36 HT 29 10 44 MCF 7 10 46 ────────────────────────────────── TT 2-20 2 HT 29 20 27 MCF 7 20 45 ────────────────────────────────── TT 2-32 3 HT 29 20 75 DU 145 10 68 PC 3 10 45 ────────────────────────────────── TT 2-50 4 HT 29 1 57 HT 29 10 50 MCF 7 10 31 DU 145 10 36 ────────────────────────────────── MK 1-43 5 SW 620 10 68 ────────────────────────────────── AH 31 6 MCF 7 40 48 ────────────────────────────────── AH 25 7 HT 29 10 28 MCF 7 20 24 ────────────────────────────────── MI 1811 11 MCF 7 10 21 ────────────────────────────────── MK 1-42 12 MCF 7 10 38 MCF 7 20 44 ────────────────────────────────── TH 363 13 MCF 7 10 13 MCF 7 20 19 ────────────────────────────────── TT 2-18 14 MCF 7 20 45 HT 29 20 13 ──────────────────────────────────+ HT 29:ヒト結腸由来の腫瘍細胞系 MCF 7:ヒト胸部由来の腫瘍細胞系 DU 145:ヒト前立腺由来の腫瘍細胞系 PC 3:ヒト前立腺由来の腫瘍細胞系 SW 620:ヒト結腸由来の腫瘍細胞系
【0051】
【表4】 チロシンキナーゼ活性の検定 コード番号 実施例 細胞系+ 投与量(μg) 阻害(%) ────────────────────────────────── TT 2-48 1 HT 29 10 44 ────────────────────────────────── TT 2-20 2 HT 29 1 35 HT 29 10 22 ────────────────────────────────── TT 2-32 3 SW 620 1 84 SW 620 10 70 ────────────────────────────────── TT 2-50 4 HT 29 10 50 HT 29 30 90 ────────────────────────────────── MK 1-43 5 HT 29 10 30 HT 29 30 45 ────────────────────────────────── AH 25 7 HT 29 10 17 HT 29 30 23 ──────────────────────────────────+ HT 29:ヒト結腸由来の腫瘍細胞系 SW 620:ヒト結腸由来の腫瘍細胞系
【0052】
【表5】 転移モデルにおける腫瘍の増殖に対する作用 コード番号 実施例 対照を100%とする転移数の百分比(%) ───────────────────────────────── TT 2-48 1 43 TT 2-50 4 35 MK 1-43 5 25 TH 363 13 51 ─────────────────────────────────
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アニコー ホルヴァート ハンガリー国 1038 ブダペスト イボル ヤ ウッツァ 6 (72)発明者 ジョルト ヴァダース ハンガリー国 1141 ブダペスト ゴェド ェルロェーイ ウッツァ 167/ア (72)発明者 イシュトヴァーン テプラーン ハンガリー国 1026 ブダペスト ミハー リュフィ エ ウッツァ 35 (72)発明者 アーグネシュ バログ ハンガリー国 1141 ブダペスト ティテ ル ウッツァ 8−10 (72)発明者 オルショイヤ チュカ ハンガリー国 1127 ブダペスト マール トンヘヂィイ ウッツァ 22/ベー (72)発明者 ヂョエンヂィイ ボェコェニュイ ハンガリー国 1031 ブダペスト カザル ウッツァ 23 (72)発明者 バラージュ ソェーケ ハンガリー国 1088 ブダペスト ロェー リンツ パプ テール 3 (72)発明者 ジュディット ホルヴァート ハンガリー国 7624 ペーチュ アスタロ シュ イェー ウッツァ 2/19 (72)発明者 ミクローシュ イデイ ハンガリー国 1133 ブダペスト カール パート ウッツァ 16 (72)発明者 ヤーノシュ シェプロェーディ ハンガリー国 1028 ブダペスト シラー ヂィイ ウッツァ 30

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、X1は、芳香族D-アミノ酸残基、またはハロゲン
    原子もしくはヒドロキシル基を環部分の置換基とするそ
    の誘導体の基、またはD-フェニルグリシル、p-ヒドロキ
    シフェニルグリシル、o-アミノベンゾイル、m-アミノベ
    ンゾイル、D-テトラヒドロイソキノリルカルボニル、サ
    ルコシルアラニルの各基、あるいは、-NH-CH(C0-A1)-CH
    2-CO-(ここで、A1は、第一級または第二級の芳香族も
    しくは脂肪族アミノ基、または、アルコキシ、アリール
    オキシ、もしくはアラルキルオキシの各基を表す)で示
    される基を、X2は、芳香族アミノ酸残基、またはハロ
    ゲン原子もしくはヒドロキシル基を環部分の置換基とす
    るその誘導体の基、またはヒスチジル基を、X3は、D-
    トリプトフィル、o-アミノベンゾイル、m-アミノベンゾ
    イル、アスパルチル、D-アスパルチル、β-アスパルチ
    ル、β-D-アスパルチル、アミノスクシニルの各基、ま
    たは、-NH-CH(C0-A1)-CH2-CO-(ここで、A1は上記に定
    義のとおり。)で示される基を、X4は、アルキル基もし
    くはアラルキル基の側鎖を有するアミノ酸残基、または
    β位がヒドロキシル基もしくはメチル基で置換されたそ
    の誘導体の基、またはプロリル基もしくはβ-アラニル
    基、あるいは結合価それ自体を、X5は、芳香族アミノ
    酸残基、またはハロゲン原子もしくはヒドロキシル基を
    環部分の置換基とするその誘導体の基、またはスレオニ
    ル基を、R1は、水素原子、またはA2-CO-(ここで、A2
    は、水素原子、または選択的にハロゲン原子で置換され
    た炭素原子数1〜4のアルキル基を表す。)で示される
    基を、R2は、水素原子、-S-もしくは-S-アセトアミド
    メチルとして示される基、フェニル基、またはp-ヒドロ
    キシフェニル基を、R3は、水素原子またはヒドロキシ
    ル基を、R4は、フェニル基もしくはp-ヒドロキシフェ
    ニル基、または、R2が同じ基である場合の-S-もしくは
    -S-アセトアミドメチルとして示される基、あるいは、
    3がヒドロキシル基である場合のメチル基をそれぞれ
    意味し、nは、1〜4の整数である。]で示されるヘプ
    タペプチドおよびオクタペプチドのソマトスタチン類似
    アミド誘導体、およびその酸付加塩。
  2. 【請求項2】 β-アスパルチル-(インドリニル)-Cys-T
    yr-D-Trp-Lys-Val-Cys-Thr-NH2、D-Phe-Cys-Tyr-D-Trp-
    Lys-Val-Cys-Thr-NH2、D-Phe-Cys-Tyr-D-Trp-Lys-Cys-T
    hr-NH2、D-Phe-Cys-Tyr-D-Trp-Lys-Leu-Cys-Thr-NH2、D
    -Phe-Cys-Tyr-β-Asp(インドリニル)-Lys-Leu-Cys-Thr-
    NH2、D-Phe-Tyr-Tyr-Aa-Lys-Val-Phe-Trp-NH2、Ac-Sar-
    Ala-Tyr-Tyr-Aa-Lys-Val-Phe-Trp-NH2、Pop-Tyr-Tyr-Aa
    -Lys-Val-Phe-Trp-NH2、およびAa-Cys(Acm)-Tyr-D-Trp-
    Lys-Val-Cys(Acm)-Trp-NH2からなる群から選ばれた請求
    項1記載のヘプタペプチドおよびオクタペプチドのソマ
    トスタチン類似アミド誘導体、およびその酸付加塩。
  3. 【請求項3】 活性成分として、請求項1記載の一般式
    (I)のヘプタペプチドもしくはオクタペプチドのソマト
    スタチン類似アミド誘導体、または製薬上許容し得るそ
    の酸付加塩が、製薬業界に慣用の担体または添加剤との
    混合物中に含まれていることを特徴とする製剤組成物。
  4. 【請求項4】 一般式(I) 【化2】 [式中、X1は、芳香族D-アミノ酸残基、またはハロゲン
    原子もしくはヒドロキシル基を環部分の置換基とするそ
    の誘導体の基、またはD-フェニルグリシル、p-ヒドロキ
    シフェニルグリシル、o-アミノベンゾイル、m-アミノベ
    ンゾイル、D-テトラヒドロイソキノリルカルボニル、サ
    ルコシルアラニルの各基、あるいは、-NH-CH(C0-A1)-CH
    2-CO-(ここで、A1は、第一級または第二級の芳香族も
    しくは脂肪族アミノ基、または、アルコキシ、アリール
    オキシ、もしくはアラルキルオキシの各基を表す)で示
    される基を、X2は、芳香族アミノ酸残基、またはハロ
    ゲン原子もしくはヒドロキシル基を環部分の置換基とす
    るその誘導体の基、またはヒスチジル基を、X3は、D-
    トリプトフィル、o-アミノベンゾイル、m-アミノベンゾ
    イル、アスパルチル、D-アスパルチル、β-アスパルチ
    ル、β-D-アスパルチル、アミノスクシニルの各基、ま
    たは、-NH-CH(C0-A1)-CH2-CO-(ここで、A1は、上記に
    定義のとおり。)で示される基を、X4は、アルキル基も
    しくはアラルキル基の側鎖を有するアミノ酸残基、また
    はβ位がヒドロキシル基もしくはメチル基で置換された
    その誘導体の基、またはプロリル基もしくはβ-アラニ
    ル基、あるいは結合価それ自体を、X5は、芳香族アミ
    ノ酸残基、またはハロゲン原子もしくはヒドロキシル基
    を環部分の置換基とするその誘導体の基、またはスレオ
    ニル基を、R1は、水素原子、またはA2-CO-(ここで、A
    2は、水素原子、または選択的にハロゲン原子で置換さ
    れた炭素原子数1〜4のアルキル基を表す。)で示され
    る基を、R2は、水素原子、-S-もしくは-S-アセトアミ
    ドメチルとして示される基、フェニル基、またはp-ヒド
    ロキシフェニル基を、R3は、水素原子またはヒドロキ
    シル基を、R4は、フェニル基もしくはp-ヒドロキシフ
    ェニル基、または、R2と同じ基である場合の-S-もしく
    は-S-アセトアミドメチルとして示される基、あるい
    は、R3がヒドロキシル基である場合のメチル基をそれ
    ぞれ意味し、nは、1〜4の整数である。]で示される
    ヘプタペプチドおよびオクタペプチドのソマトスタチン
    類似アミド誘導体、およびその酸付加塩の製造法におい
    て、固相ペプチド合成の方法を用い、保護されたアミノ
    酸を、固体樹脂担体上で、カルボジイミドまたは活性エ
    ステルとのカップリング反応によって、対応する順序で
    段階的に縮合させる段階と、次に、酸性またはアルカリ
    性の開裂によって、最終生成物を前記固体担体から離脱
    させる段階と、前記樹脂からの開裂と同時もしくはその
    前後に保護基をアミノ酸から除去する段階と、所望の場
    合、上記により得られた一般式(I)のオクタペプチドの
    アミドを、製薬上許容され得る酸と反応させることによ
    って酸付加塩に転化する段階、または、所望の場合、ア
    ルカリと反応させることによって、得られた酸付加塩か
    ら遊離塩基を離脱させる段階とを含むことを特徴とする
    製造法。
  5. 【請求項5】 固体樹脂担体として、ベンズヒドリルア
    ミン樹脂もしくはクロロメチル化ポリスチレン樹脂を用
    いる請求項4記載のヘプタペプチドおよびオクタペプチ
    ドのソマトスタチン類似アミド誘導体、およびその酸付
    加塩の製造法。
  6. 【請求項6】 フッ化水素またはアンモノリシスを用い
    て、保護基を含有する最終生成物の開裂を行なう請求項
    4記載のヘプタペプチドおよびオクタペプチドのソマト
    スタチン類似アミド誘導体、およびその酸付加塩の製造
    法。
  7. 【請求項7】 活性成分としての請求項1記載の一般式
    (I)のヘプタペプチドもしくはオクタペプチドのソマト
    スタチン類似アミド誘導体、または製薬上許容し得るそ
    の酸付加塩を、製薬業界に慣用の担体または添加剤と混
    合する段階と、これを製剤組成物に転換する段階とを含
    むことを特徴とする製剤組成物の製造法。
  8. 【請求項8】 腫瘍に罹患したヒトを含む哺乳類の治療
    を目的として、前記治療を要する対象に、治療的有効量
    で投与することを特徴とする請求項1記載の一般式(I)
    のヘプタペプチドおよびオクタペプチドのソマトスタチ
    ン類似アミド誘導体、および製薬上許容し得るその酸付
    加塩。
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