JPH05162127A - プリプレグを形成する強化繊維の予熱方法 - Google Patents
プリプレグを形成する強化繊維の予熱方法Info
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- JPH05162127A JPH05162127A JP32552891A JP32552891A JPH05162127A JP H05162127 A JPH05162127 A JP H05162127A JP 32552891 A JP32552891 A JP 32552891A JP 32552891 A JP32552891 A JP 32552891A JP H05162127 A JPH05162127 A JP H05162127A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 プリプレグを形成する炭素繊維等の強化繊維
と熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂とを熱処理を行なう
熱処理装置の前工程において、強化繊維へ加熱空気を噴
射して該強化繊維を所定温度まで予熱する。 【効果】 強化繊維が予め予熱されているため、強化繊
維の間に容易に樹脂が溶融しやすい。
と熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂とを熱処理を行なう
熱処理装置の前工程において、強化繊維へ加熱空気を噴
射して該強化繊維を所定温度まで予熱する。 【効果】 強化繊維が予め予熱されているため、強化繊
維の間に容易に樹脂が溶融しやすい。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、プリプレグの製造装置
に用いられるプリプレグを形成する強化繊維の予熱方法
に関するものである。
に用いられるプリプレグを形成する強化繊維の予熱方法
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、炭素繊維等の強化繊維に熱硬
化性樹脂や熱可塑性樹脂を含浸させてプリプレグを形成
する製造装置が種々提案されている。
化性樹脂や熱可塑性樹脂を含浸させてプリプレグを形成
する製造装置が種々提案されている。
【０００３】そして、複数の強化繊維の間に樹脂を含浸
させるため、樹脂と同時に強化繊維を加熱している。
させるため、樹脂と同時に強化繊維を加熱している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に樹脂と同時に強化繊維を加熱したりする方法である場
合には、強化繊維の表面温度が常温のままであるため、
うまく樹脂が溶融して強化繊維の間に含浸しない場合が
あった。
に樹脂と同時に強化繊維を加熱したりする方法である場
合には、強化繊維の表面温度が常温のままであるため、
うまく樹脂が溶融して強化繊維の間に含浸しない場合が
あった。
【０００５】
【発明の目的】そこで本発明は、上記問題点に鑑み、強
化繊維の間に容易に樹脂が溶融してプリプレグを形成で
きる強化繊維の予熱方法を提案するものである。
化繊維の間に容易に樹脂が溶融してプリプレグを形成で
きる強化繊維の予熱方法を提案するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１のプリプレグを
形成する強化繊維の予熱方法は、プリプレグを形成する
炭素繊維等の強化繊維と熱硬化性樹脂または熱可塑性樹
脂とを熱処理を行なう熱処理装置の前工程において、強
化繊維へ加熱空気を噴射して該強化繊維を所定温度まで
予熱するものである。
形成する強化繊維の予熱方法は、プリプレグを形成する
炭素繊維等の強化繊維と熱硬化性樹脂または熱可塑性樹
脂とを熱処理を行なう熱処理装置の前工程において、強
化繊維へ加熱空気を噴射して該強化繊維を所定温度まで
予熱するものである。
【０００７】請求項２のプリプレグを形成する強化繊維
の予熱方法は、プリプレグを形成する炭素繊維等の強化
繊維と熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂とを熱処理を行
なう熱処理装置の前工程において、強化繊維を電熱装置
によって所定温度まで予熱するものである。
の予熱方法は、プリプレグを形成する炭素繊維等の強化
繊維と熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂とを熱処理を行
なう熱処理装置の前工程において、強化繊維を電熱装置
によって所定温度まで予熱するものである。
【０００８】請求項３のプリプレグを形成する強化繊維
の予熱方法は、プリプレグを形成する炭素繊維等の強化
繊維と熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂とを熱処理を行
なう熱処理装置の前工程において、強化繊維を加熱ロ―
ラによって所定温度まで予熱するものである。
の予熱方法は、プリプレグを形成する炭素繊維等の強化
繊維と熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂とを熱処理を行
なう熱処理装置の前工程において、強化繊維を加熱ロ―
ラによって所定温度まで予熱するものである。
【０００９】
【作 用】上記請求項１の予熱方法であると、加熱空気
によって、強化繊維が予め所定温度まで加熱されている
ため、この後強化繊維の間に樹脂を含浸させる場合で
も、前記予熱によって樹脂が溶融し容易に強化繊維の間
に樹脂が溶融できる。
によって、強化繊維が予め所定温度まで加熱されている
ため、この後強化繊維の間に樹脂を含浸させる場合で
も、前記予熱によって樹脂が溶融し容易に強化繊維の間
に樹脂が溶融できる。
【００１０】請求項２の予熱方法においても、電熱装置
によって強化繊維が予め所定温度まで予熱されているた
め、強化繊維の間に容易に樹脂が溶融しやすい。
によって強化繊維が予め所定温度まで予熱されているた
め、強化繊維の間に容易に樹脂が溶融しやすい。
【００１１】請求項３の予熱方法においても、加熱ロー
ラによって強化繊維が所定温度まで予熱されているた
め、この強化繊維の間に容易に樹脂が溶融しやすい。
ラによって強化繊維が所定温度まで予熱されているた
め、この強化繊維の間に容易に樹脂が溶融しやすい。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【００１３】図１及び図２は、本実施例のプリプレグ製
造装置１０であって、図１は正面図を、図２は平面図を
示している。
造装置１０であって、図１は正面図を、図２は平面図を
示している。
【００１４】このプリプレグ製造装置１０は、 炭素繊維Ｔの巻出し装置１２、 巻出し装置１２から巻出された複数本の炭素繊維Ｔ
を同一平面状に揃えてシート状にする配列装置１４、 シート状に配列した複数本の炭素繊維（以下、繊維
集合体という）Ｎの両面を予熱する予熱装置１６、 予熱した繊維集合体Ｎの両面に熱可塑性樹脂シート
Ｓを貼着して積層材Ｚを形成する熱処理装置１８，２
０、 熱処理装置１８，２０によって加熱した積層材Ｚを
強制的に冷却してプリプレグＢを製造する冷却装置２
２、 プリプレグＢを引張るための一対の駆動用ローラ装
置８８、 プリプレグＢを巻取る巻取り装置２４とよりなるも
のである。
を同一平面状に揃えてシート状にする配列装置１４、 シート状に配列した複数本の炭素繊維（以下、繊維
集合体という）Ｎの両面を予熱する予熱装置１６、 予熱した繊維集合体Ｎの両面に熱可塑性樹脂シート
Ｓを貼着して積層材Ｚを形成する熱処理装置１８，２
０、 熱処理装置１８，２０によって加熱した積層材Ｚを
強制的に冷却してプリプレグＢを製造する冷却装置２
２、 プリプレグＢを引張るための一対の駆動用ローラ装
置８８、 プリプレグＢを巻取る巻取り装置２４とよりなるも
のである。
【００１５】以下、各装置を順に説明していく。
【００１６】巻出し装置１２は、炭素繊維Ｔを巻付けた
ボビン１３を複数個有してなり、複数本の炭素繊維Ｔを
同時に巻出すことができる。
ボビン１３を複数個有してなり、複数本の炭素繊維Ｔを
同時に巻出すことができる。
【００１７】配列装置１４の構造について、図３〜図６
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【００１８】符号２６は、配列装置１４の本体である。
【００１９】符号２８は、巻出し装置１２から巻き出さ
れた複数本の炭素繊維Ｔを本体２６の走行路へ案内する
案内ローラである。
れた複数本の炭素繊維Ｔを本体２６の走行路へ案内する
案内ローラである。
【００２０】符号３０は、横方向にシート状に並んで走
行する複数本の炭素繊維Ｔを、互いにほぼ平行な状態に
並べる櫛である。この櫛３０は図６に示すように、平面
から見た状態は波型となっており、櫛３０を構成する各
櫛部３０ａが付き合わさる角度θを変化させることによ
って、炭素繊維Ｔの送行方向と直行する方向（以下、幅
方向という）の寸法を変化させることができる。そのた
め、この櫛３０の幅を変化させれば、複数本の炭素繊維
Ｔを幅寸法の異なるシート状に配列できる。
行する複数本の炭素繊維Ｔを、互いにほぼ平行な状態に
並べる櫛である。この櫛３０は図６に示すように、平面
から見た状態は波型となっており、櫛３０を構成する各
櫛部３０ａが付き合わさる角度θを変化させることによ
って、炭素繊維Ｔの送行方向と直行する方向（以下、幅
方向という）の寸法を変化させることができる。そのた
め、この櫛３０の幅を変化させれば、複数本の炭素繊維
Ｔを幅寸法の異なるシート状に配列できる。
【００２１】符号３２は、櫛３０によって互いにほぼ平
行に揃えられたシート状の炭素繊維Ｔをさらに平行な状
態に配列する振動装置である。
行に揃えられたシート状の炭素繊維Ｔをさらに平行な状
態に配列する振動装置である。
【００２２】この振動装置３２は、炭素繊維Ｔの走行路
上方に沿って設けられた２つの第１固定バー３４，第２
固定バー３６と、両固定バー３４，３６の間に設けられ
たガイドバー３８とよりなる。第１固定バー３４、第２
固定バー３６、ガイドバー３８と炭素繊維Ｔとの接触面
は、炭素繊維Ｔによけいな力がかからないように丸みを
おびている。
上方に沿って設けられた２つの第１固定バー３４，第２
固定バー３６と、両固定バー３４，３６の間に設けられ
たガイドバー３８とよりなる。第１固定バー３４、第２
固定バー３６、ガイドバー３８と炭素繊維Ｔとの接触面
は、炭素繊維Ｔによけいな力がかからないように丸みを
おびている。
【００２３】ガイドバー３８は、幅方向に設けられたレ
ール３７の上を摺動自在に載置され、ガイドバー３８の
端部は、モータ４０の回転軸に設けられたカム３９に取
付けられている。モータ４０が回転することによってガ
イドバー３８は幅方向に沿って振動する。
ール３７の上を摺動自在に載置され、ガイドバー３８の
端部は、モータ４０の回転軸に設けられたカム３９に取
付けられている。モータ４０が回転することによってガ
イドバー３８は幅方向に沿って振動する。
【００２４】シート状に配された複数本の炭素繊維Ｔ
は、両固定バー３４，３６及び振動するガイドバー３８
との間を、両固定バー３４，３６及び振動するガイドバ
ー３８によって押圧されつつつ走行することによって互
いに平行になるように配され、繊維集合体Ｎを形成す
る。
は、両固定バー３４，３６及び振動するガイドバー３８
との間を、両固定バー３４，３６及び振動するガイドバ
ー３８によって押圧されつつつ走行することによって互
いに平行になるように配され、繊維集合体Ｎを形成す
る。
【００２５】この場合に、ガイドバー３８は、ガイドバ
ー３８と接触した状態で走行している複数本の炭素繊維
Ｔとともに幅方向に振動する。そのため、もし、炭素繊
維Ｔが幅方向に傾いていても、振動によって矯正されて
走行方向と平行になり、結果的に全ての炭素繊維Ｔが互
いに平行になる。
ー３８と接触した状態で走行している複数本の炭素繊維
Ｔとともに幅方向に振動する。そのため、もし、炭素繊
維Ｔが幅方向に傾いていても、振動によって矯正されて
走行方向と平行になり、結果的に全ての炭素繊維Ｔが互
いに平行になる。
【００２６】両固定バー３４，３６は、初期状態におい
て、シ―ト状の複数本の炭素繊維Ｔを両固定バー３４，
３６とガイドバー３８とで挾めるようにするために、本
体２６に固定された支持部材３５に上下方向にスライド
自在に設けられている。そして、シ―ト状の複数本の炭
素繊維Ｔを両固定バー３４，３６とガイドバー３８とで
挾む場合には、両固定バー３４，３６を上方に退避させ
て、走行路に複数本のシ―ト状の炭素繊維Ｔがセットさ
れた後は、両固定バー３４，３６を下方へスライドさせ
て、両固定バー３４，３６とガイドバー３８とでシ―ト
状の複数本の炭素繊維Ｔをその上下から押圧するように
挟む。
て、シ―ト状の複数本の炭素繊維Ｔを両固定バー３４，
３６とガイドバー３８とで挾めるようにするために、本
体２６に固定された支持部材３５に上下方向にスライド
自在に設けられている。そして、シ―ト状の複数本の炭
素繊維Ｔを両固定バー３４，３６とガイドバー３８とで
挾む場合には、両固定バー３４，３６を上方に退避させ
て、走行路に複数本のシ―ト状の炭素繊維Ｔがセットさ
れた後は、両固定バー３４，３６を下方へスライドさせ
て、両固定バー３４，３６とガイドバー３８とでシ―ト
状の複数本の炭素繊維Ｔをその上下から押圧するように
挟む。
【００２７】符号４２，４４は、本体２６の上下部にそ
れぞれ設けられた熱可塑性樹脂シートＳを巻いたシート
用ロールである。
れぞれ設けられた熱可塑性樹脂シートＳを巻いたシート
用ロールである。
【００２８】符号４６は、炭素繊維Ｔにより形成された
ウエブＷを巻いたウエブ用ロールである。このウエブ用
ロール４６は、巻出し装置１２の炭素繊維Ｔを使用せず
にウエブＷを強化繊維として使用する場合に使用する。
なお、ウエブＷを使用する場合には、炭素繊維Ｔの配列
の必要がないため、櫛３０及び振動装置３２は、走行路
から退避させておく。
ウエブＷを巻いたウエブ用ロールである。このウエブ用
ロール４６は、巻出し装置１２の炭素繊維Ｔを使用せず
にウエブＷを強化繊維として使用する場合に使用する。
なお、ウエブＷを使用する場合には、炭素繊維Ｔの配列
の必要がないため、櫛３０及び振動装置３２は、走行路
から退避させておく。
【００２９】予熱装置１６について、図６〜図８に基い
て説明する。図７は予熱装置の正面図であり、図８は側
面図である。
て説明する。図７は予熱装置の正面図であり、図８は側
面図である。
【００３０】予熱装置１６は、走行路の上下に一対配さ
れたヒータ装置４８，５０からなり、繊維集合体Ｎの上
下面へ熱風をそれぞれ吹き付ける。
れたヒータ装置４８，５０からなり、繊維集合体Ｎの上
下面へ熱風をそれぞれ吹き付ける。
【００３１】符号５２は、走行路の上方に設けられたヒ
ータ装置４８のヒータ部であり、電熱によって加熱され
た空気をファンで吹き出す。
ータ装置４８のヒータ部であり、電熱によって加熱され
た空気をファンで吹き出す。
【００３２】符号５４は、ヒータ装置４８のノズルであ
って、正面から見た状態では先細り状態となり、側面か
ら見た状態では繊維集合体Ｎの幅方向にすべて熱風が当
るように拡開した状態となっている。
って、正面から見た状態では先細り状態となり、側面か
ら見た状態では繊維集合体Ｎの幅方向にすべて熱風が当
るように拡開した状態となっている。
【００３３】符号５６は、走行路の下方に設けられたヒ
ータ装置５０のヒータ部である。
ータ装置５０のヒータ部である。
【００３４】符号５８は、ヒータ装置５０のノズルであ
る。
る。
【００３５】この一対のヒータ装置４８，５０からの熱
風によって、繊維集合体Ｎは、熱可塑性樹脂の溶融温度
よりも高い温度に予熱される。
風によって、繊維集合体Ｎは、熱可塑性樹脂の溶融温度
よりも高い温度に予熱される。
【００３６】なお、予熱装置１６の他の実施例として
は、下記の２種類がある。
は、下記の２種類がある。
【００３７】 繊維集合体Ｎの走行路中の上方及び下
方に電熱板を配し、この電熱板の熱によって輻射加熱す
る。
方に電熱板を配し、この電熱板の熱によって輻射加熱す
る。
【００３８】 繊維集合体Ｎの走行路中の上方及び下
方に熱媒体油または高温ガスによって加熱した熱板を配
し、この熱によって輻射加熱する。
方に熱媒体油または高温ガスによって加熱した熱板を配
し、この熱によって輻射加熱する。
【００３９】 繊維集合体Ｎの走行路中の上下面に加
熱ローラを配し、この加熱ローラの熱によって接触加熱
する。
熱ローラを配し、この加熱ローラの熱によって接触加熱
する。
【００４０】 繊維集合体Ｎの走行路中の上下面に加
熱プレートを配し、この加熱プレートの熱によって接触
加熱する。
熱プレートを配し、この加熱プレートの熱によって接触
加熱する。
【００４１】熱処理装置１８，２０の構造について図９
〜図１２に基づいて説明する。
〜図１２に基づいて説明する。
【００４２】熱処理装置１８は、加圧ローラ部６０と加
熱部６２とよりなる。
熱部６２とよりなる。
【００４３】加熱ローラ部６０は、一対の加圧ローラ６
４，６６よりなり、加圧ローラ６４，６６の表面温度
は、熱可塑性樹脂の溶融温度より５℃以下の低い温度に
設定されている。
４，６６よりなり、加圧ローラ６４，６６の表面温度
は、熱可塑性樹脂の溶融温度より５℃以下の低い温度に
設定されている。
【００４４】一対の加圧ローラ６４，６６の間に熱可塑
性樹脂シートＳ、繊維集合体Ｎ、熱可塑性樹脂シートＳ
を挟んで加圧、加熱することにより、繊維集合体Ｎの両
面に位置する熱可塑性樹脂シートＳが、繊維集合体Ｎの
間に溶融して一体となり三層構造の積層材Ｚを形成す
る。なお、予熱装置１６によって繊維集合体Ｎは予め溶
融温度よりも高い状態に予熱されているため、熱可塑性
樹脂シートＳはその上下面に容易に貼着する。
性樹脂シートＳ、繊維集合体Ｎ、熱可塑性樹脂シートＳ
を挟んで加圧、加熱することにより、繊維集合体Ｎの両
面に位置する熱可塑性樹脂シートＳが、繊維集合体Ｎの
間に溶融して一体となり三層構造の積層材Ｚを形成す
る。なお、予熱装置１６によって繊維集合体Ｎは予め溶
融温度よりも高い状態に予熱されているため、熱可塑性
樹脂シートＳはその上下面に容易に貼着する。
【００４５】加熱部６２のトランク６３内部には、積層
材Ｚの上下方向から溶融温度よりも高く加熱された空気
を噴射する一対のノズル６８，６８が設けられている。
材Ｚの上下方向から溶融温度よりも高く加熱された空気
を噴射する一対のノズル６８，６８が設けられている。
【００４６】ノズル６８は、図１０及び図１１に示すよ
うに、パイプ状のノズル部７０を幅方向に所要間隔毎に
配列し、各ノズル部７０の両端部をパイプ７２で接続し
ている。パイプ７２の上部にある空気の吸気口７３から
加熱した空気を送り込み、ノズル部７０の下面に設けら
れた噴射口７４から加熱した空気を走行する積層材Ｚに
向かって噴射する。
うに、パイプ状のノズル部７０を幅方向に所要間隔毎に
配列し、各ノズル部７０の両端部をパイプ７２で接続し
ている。パイプ７２の上部にある空気の吸気口７３から
加熱した空気を送り込み、ノズル部７０の下面に設けら
れた噴射口７４から加熱した空気を走行する積層材Ｚに
向かって噴射する。
【００４７】このようにして、積層材Ｚを加熱した空気
で溶融温度よりも高く加熱することによって繊維集合体
Ｎの間に熱可塑性樹脂を含浸させる。
で溶融温度よりも高く加熱することによって繊維集合体
Ｎの間に熱可塑性樹脂を含浸させる。
【００４８】熱処理装置２０においても、熱処理装置１
８と同様の加熱ローラ部７６、加熱部７８を有してい
る。熱処理工程を熱処理装置１８と同様に繰り返すこと
により、繊維集合体Ｎに熱可塑性樹脂をより完全に含浸
させる。
８と同様の加熱ローラ部７６、加熱部７８を有してい
る。熱処理工程を熱処理装置１８と同様に繰り返すこと
により、繊維集合体Ｎに熱可塑性樹脂をより完全に含浸
させる。
【００４９】冷却装置２２の構造について説明する。
【００５０】冷却装置２２は、加圧ローラ部８０と冷却
部８２とからなる。
部８２とからなる。
【００５１】加圧ローラ部８０は、一対の加圧ローラ８
４，８６からなり、これら加圧ローラ８４，８６の表面
は加熱ローラ部７６と同じ温度となっている。そして、
一対の加圧ローラ８４，８６の間に積層材Ｚを加圧しつ
つ走行させる。
４，８６からなり、これら加圧ローラ８４，８６の表面
は加熱ローラ部７６と同じ温度となっている。そして、
一対の加圧ローラ８４，８６の間に積層材Ｚを加圧しつ
つ走行させる。
【００５２】冷却部８２のトランク８３内部にも、熱処
理装置１８と同様に、走行路の上下にノズルが設けら
れ、このノズルから常温の空気が吹き出されて、積層材
Ｚを強制的に冷却しプリプレグＢとする。
理装置１８と同様に、走行路の上下にノズルが設けら
れ、このノズルから常温の空気が吹き出されて、積層材
Ｚを強制的に冷却しプリプレグＢとする。
【００５３】なお、符号８８は、プリプレグＢを引張る
ための一対の駆動用ローラであって、一対の駆動用ロー
ラ８９の間にプリプレグＢを挟んで駆動させる。
ための一対の駆動用ローラであって、一対の駆動用ロー
ラ８９の間にプリプレグＢを挟んで駆動させる。
【００５４】以上の各装置よりなるプリプレグ製造装置
１０によって、プリプレグＢが製造される。
１０によって、プリプレグＢが製造される。
【００５５】次に、そのプリプレグＢがプリプレグ製造
装置１０によって製造されるまでの状態を図１３〜図１
５の縦断面図に基づいて説明する。
装置１０によって製造されるまでの状態を図１３〜図１
５の縦断面図に基づいて説明する。
【００５６】巻出し装置１２から巻出された複数本の炭
素繊維Ｔは、配列装置１４によって、図１３に示すよう
に互いにほぼ平行に配列されて繊維集合体Ｎとなる（図
１３参照）。
素繊維Ｔは、配列装置１４によって、図１３に示すよう
に互いにほぼ平行に配列されて繊維集合体Ｎとなる（図
１３参照）。
【００５７】予熱装置１６によって繊維集合体Ｎの上下
面が熱可塑性樹脂の溶融温度よりも高い温度に予熱され
る。
面が熱可塑性樹脂の溶融温度よりも高い温度に予熱され
る。
【００５８】この予熱された繊維集合体Ｎの上下面に熱
可塑性樹脂シートＳが配される。この場合に、繊維集合
体Ｎは予め溶融温度よりも高い状態に予熱されているた
め、熱可塑性樹脂シートＳはその上下面に容易に貼着す
る（図１４参照）。
可塑性樹脂シートＳが配される。この場合に、繊維集合
体Ｎは予め溶融温度よりも高い状態に予熱されているた
め、熱可塑性樹脂シートＳはその上下面に容易に貼着す
る（図１４参照）。
【００５９】積層材Ｚが、熱処理装置１８、２０を通過
することにより、熱可塑性樹脂シートＳが繊維集合体Ｎ
の間に含浸する。熱処理工程は、熱処理装置１８の一度
だけでも十分であるが、熱処理装置１８、２０によって
２度繰返すことにより繊維集合体Ｎの間に溶融した熱可
塑性樹脂がより完全に含浸する。
することにより、熱可塑性樹脂シートＳが繊維集合体Ｎ
の間に含浸する。熱処理工程は、熱処理装置１８の一度
だけでも十分であるが、熱処理装置１８、２０によって
２度繰返すことにより繊維集合体Ｎの間に溶融した熱可
塑性樹脂がより完全に含浸する。
【００６０】加熱された状態の積層材Ｚを冷却装置２２
で常温に強制的に冷却することによって、プリプレグＢ
が製造される（図１５参照）。
で常温に強制的に冷却することによって、プリプレグＢ
が製造される（図１５参照）。
【００６１】上記構成のプリプレグ製造装置１０である
と、熱可塑性樹脂シートＳを繊維集合体Ｎまたはウエブ
Ｗの上下面に貼り付ける前に、予め溶融温度よりも高い
温度に予熱しているため、その上下面に容易に熱可塑性
樹脂シートＳが貼り付き、この後の熱処理工程を容易に
することができる。この場合に、装置としては予熱装置
１６だけであるため、その構造が簡単である。
と、熱可塑性樹脂シートＳを繊維集合体Ｎまたはウエブ
Ｗの上下面に貼り付ける前に、予め溶融温度よりも高い
温度に予熱しているため、その上下面に容易に熱可塑性
樹脂シートＳが貼り付き、この後の熱処理工程を容易に
することができる。この場合に、装置としては予熱装置
１６だけであるため、その構造が簡単である。
【００６２】なお、上記実施例では、熱可塑性樹脂シー
トＳを貼り付けるために繊維集合体ＮまたはウエブＷを
予熱したが、これに代えて熱硬化性樹脂シートを繊維集
合体ＮまたはウエブＷに貼り付ける場合にも繊維集合体
ＮまたはウエブＷを予熱してもよい。
トＳを貼り付けるために繊維集合体ＮまたはウエブＷを
予熱したが、これに代えて熱硬化性樹脂シートを繊維集
合体ＮまたはウエブＷに貼り付ける場合にも繊維集合体
ＮまたはウエブＷを予熱してもよい。
【００６３】
【発明の効果】上記構成のプリプレグを形成する強化繊
維の予熱方法であると、強化繊維が予め予熱されている
ため、強化繊維の間に容易に樹脂が溶融しやすい。
維の予熱方法であると、強化繊維が予め予熱されている
ため、強化繊維の間に容易に樹脂が溶融しやすい。
【００６４】また、プリプレグ製造装置では、予熱手段
を設けるだけ熱可塑性樹脂シートを繊維集合体の両面も
しくは片面に貼り付けられ、その構造が簡単である。
を設けるだけ熱可塑性樹脂シートを繊維集合体の両面も
しくは片面に貼り付けられ、その構造が簡単である。
【図１】本発明の一実施例を示すプリプレグ製造装置の
正面図である。
正面図である。
【図２】プリプレグ製造装置の平面図である。
【図３】配列装置の正面図である。
【図４】振動装置の側面図である。
【図５】振動装置の正面図である。
【図６】配列装置における要部拡大平面図である。
【図７】予熱装置の正面図である。
【図８】予熱装置の側面図である。
【図９】熱処理装置の正面図である。
【図１０】熱処理装置のノズルの斜視図である。
【図１１】加熱部の平面図である。
【図１２】加熱部の正面図である。
【図１３】繊維集合体の縦断面図である。
【図１４】予熱した繊維集合体の上下面に、熱可塑性樹
脂シートをそれぞれ貼着した状態の縦断面図である。
脂シートをそれぞれ貼着した状態の縦断面図である。
【図１５】プリプレグの縦断面図である。
１０……プリプレグ製造装置 １２……巻出し装置 １４……配列装置 １６……予熱装置 １８……熱処理装置 ２０……熱処理装置 ２２……冷却装置 ３２……振動装置 ６０……加圧ローラ部 ６２……加熱部
Claims (3)
- 【請求項１】プリプレグを形成する炭素繊維等の強化繊
維と熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂とを熱処理を行な
う熱処理装置の前工程において、 強化繊維へ加熱空気を噴射して該強化繊維を所定温度ま
で予熱することを特徴とするプリプレグを形成する強化
繊維の予熱方法。 - 【請求項２】プリプレグを形成する炭素繊維等の強化繊
維と熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂とを熱処理を行な
う熱処理装置の前工程において、 強化繊維を電熱装置、熱媒体油、熱板等の輻射加熱によ
って所定温度まで予熱することを特徴とするプリプレグ
を形成する強化繊維の予熱方法。 - 【請求項３】プリプレグを形成する炭素繊維等の強化繊
維と熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂とを熱処理を行な
う熱処理装置の前工程において、 強化繊維を加熱ロ―ラまたは加熱プレートによって所定
温度まで予熱することを特徴とするプリプレグを形成す
る強化繊維の予熱方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32552891A JPH05162127A (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | プリプレグを形成する強化繊維の予熱方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32552891A JPH05162127A (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | プリプレグを形成する強化繊維の予熱方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05162127A true JPH05162127A (ja) | 1993-06-29 |
Family
ID=18177884
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32552891A Pending JPH05162127A (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | プリプレグを形成する強化繊維の予熱方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05162127A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009126055A (ja) * | 2007-11-22 | 2009-06-11 | Murata Mach Ltd | 樹脂付着装置 |
| KR101671916B1 (ko) * | 2015-12-10 | 2016-11-02 | 한국이엠 주식회사 | 섬유강화 플라스틱 제조기의 섬유공급장치 |
| KR101671922B1 (ko) * | 2015-11-16 | 2016-11-03 | 한국이엠 주식회사 | 섬유강화 플라스틱 화합물의 제조장치 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5878724A (ja) * | 1981-11-04 | 1983-05-12 | Toshiba Corp | 半硬化材料の製造方法 |
-
1991
- 1991-12-10 JP JP32552891A patent/JPH05162127A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5878724A (ja) * | 1981-11-04 | 1983-05-12 | Toshiba Corp | 半硬化材料の製造方法 |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| KR101671922B1 (ko) * | 2015-11-16 | 2016-11-03 | 한국이엠 주식회사 | 섬유강화 플라스틱 화합물의 제조장치 |
| KR101671916B1 (ko) * | 2015-12-10 | 2016-11-02 | 한국이엠 주식회사 | 섬유강화 플라스틱 제조기의 섬유공급장치 |
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